moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲームなど、電気を使わないタイプのゲーム)と、その周辺の話題を中心にした記事や写真を広く公開している個人ブログです。

A.D. 30

ソリティア専門のゲームサイト「ソロゲーマー」に、6番目のコンテンツを追加しました。
Victory Point Games の「A.D. 30(紀元30年)」です。

[A.D. 30・レビュー]
http://solo-gamer.com/review_ad30.html
[ソロゲーマー]
http://solo-gamer.com/

「A.D. 30」は、新約聖書の福音書をテーマにしたソリティアボードゲームです。また今回はレビューだけではなく、制作したルールの和訳とイベントカードの一部を日本語化したラベルもBGGで公開しました。リンク先はレビューページでご覧ください。

このゲームのレビューを書くのは、実はもうちょっと先の予定だったのですが、先ごろの「ゲームマーケット大阪2014春」にて販売された「バイブルハンター」の情報に大いに刺激を受けてまして、聖書テーマのゲームである本作を前倒しして仕上げてしまいました(ゲームの内容はかなり違いますけれども)。

残念ながらバイブルハンターはまだ入手できずにおりますので、今後予定されているという一般販売を心からお待ちしております>関係者各位

SNS上や一部の顔見知りの方には公表している通り、私はプロテスタントのクリスチャンです。伝統的な教会に通いつつ、日課として聖書を毎日読み、基礎的な神学の勉強も行っています。本作の和訳やラベル制作では、それらの知識や経験が大いに役立ちました。ただ、果たしてこんな活かし方で良かったのだろうかとも、今更ながら思ったりしていますけど… ま、いいや。

ソロゲーマーのレビューにも書いてある通り、公開したイベントカードの日本語ラベルは、元のカードとの内容に若干の差異があります。これは、新共同訳聖書の引用規約との兼ね合いなど、複数の諸事情が絡んでいます。これについて詳細を書こうと思ったら長文になってしまいましたので、後日に別エントリへまとめたいと思っております。なお、公開したラベルには番号を振ってありますので、貼付作業は特に問題なく機械的に行えます。というか、貼らなくてもゲームはできますw

ソロゲーマーの更新については、今後は月に1〜2回のペースでのんびりやっていこうと思っております。今後とも、どうかよろしくお願いいたします。

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friday

ソリティア専門のゲームサイト「ソロゲーマー」の更新告知はこれまでTwitterだけでやってきましたが、このブログをそれに使えばいいじゃんってことに今さらながら気がつきました。

ということで、ソロゲーマーの更新記事第五弾「ロビンソン漂流記」を公開しました。よろしければご覧いただければありがたい限りです。

[ロビンソン漂流記・レビュー]
http://solo-gamer.com/review_friday.html
[ソロゲーマー]
http://solo-gamer.com/

このゲームを初めてプレイしたのはもう1年ほど前でしょうか。それがやたら面白くて、延々と5時間近くもプレイしたものです。

一方で、ルールが思いのほか多く、しかもあまり整理されていないような記述だったこともあって、それを読んで頭で整理する段階でちょっとばかり苦労した記憶も残っています。先のレビューでは、そのあたりを考慮して、詳細にルールの内容を図解してみました。おかげで少し読み込みに時間のかかるページになってしまいましたけれども。

あのレビューが、これから「ロビンソン漂流記」をプレイする方々にとって、良きガイドラインとなっていることを願っています。内容について何かありましたら、このエントリーのコメント、TwitterGeekMail 等々でご連絡ください。

ところで、ソロゲーマー更新のために新しいソリティアゲームのプレイ時間がなかなか取れずに難儀しているという本末転倒っぷりな状況でなのを何とかしたいところ。ですが、花粉症のシーズンが過ぎ去って、体調が整えやすい暖かな陽気を迎えるまではこの辛抱が続くことになるでしょう。

何とかやりくりして、3月中には、少なくとももうひとつくらはレビューを追加したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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Solo Gamer

タイトルとリンクで済んでしまうような話ですが、ともかく新しいゲームサイトを立ち上げました。とはいっても、まだコンテンツはほとんど無くて入れ物だけなので、現時点では動作確認を兼ねての仮公開です。

[Solo Gamer - ソロゲーマー]
http://solo-gamer.com/
※01/22 01:04 ネームサーバーの切り替わりタイミングによって、環境によってはまだ表示されないことがあるようです。

「ソロゲーマー」では、ひとり用のボードゲーム・カードゲーム全般のソリティア・ゲームを扱っています。ここ数ヶ月の間にすっかりソリティアにハマり続け、ついに専門のサイトを構築することにまで手を出してしまいました。

基本的にソリティアはひとりでプレイします。ですので、他の人がどのような形でソリティアを楽しんでいるのか、あるいはそれ以前に、自分以外のソリティア好きってどのくらいいるのか、そういう情報を手に入れる手段がどうしても限られます。

「ソロゲーマー」に書かれる内容は、もちろん僕自身のソリティアに対する接し方であり、そして楽しみ方です。そんな情報でも参考なり、反面教師なり、あるいは暇つぶしにでもなる人がひとりでもいれば幸いです。

って、作るのはこれからですけれどw

何しろ入れ物を作るだけでも何週間もかかっているので、きちんとしたレビューが出来るのはいつになるやら… 現時点でも何か気がついた点などがあれば、この記事のコメントやTwitterなどで遠慮無くご指摘いただければありがたい限りです。どうぞよろしくお願いいたします。

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太平洋空母決戦

moon Gamer

8/30(土) に、千歳烏山はゲーム倉庫にて、SGCのたまさんと「太平洋空母決戦 / 国際通信社」をプレイしました。本作は、「ウォーゲームハンドブック2012」の付録ゲームで、太平洋戦争開始から1年数か月間ほど (真珠湾攻撃〜い号作戦) をテーマにした戦略級ゲームです。

国際通信社の「ウォーゲームハンドブック」は、同社の「コマンドマガジン日本語版」の別冊で、2010年から年1冊のペースで刊行されています (現時点で最新は『2013』)。主にウォー・シミュレーションゲームの入門者を対象にした内容になっており、手軽なゲームが付録となっているのが特徴です。

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「太平洋空母決戦」が付録になっていた「2012」も、国際通信社サイトのページには「ウォーゲーム入門セット」と記載されており、本作は初心者向けを意図して制作されたウォー・シミュレーションゲームです。

エリアとポイントtoポイントが混然一体となった極めて珍しいシステムの採用や戦略的自由度の高さなど、デザイナーの並々ならぬ意欲が感じられる作品でもあります。

■ウォーゲーム・ハンドブック2012『太平洋空母決戦』
http://commandmagazine.jp/other/wghb/2012/

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ただし、「太平洋空母決戦」は他の「ウォーゲームハンドブック」付録ゲームとは異なり、ルールブックの文章密度が高く、プレイ時間も180分と、初心者向けゲームとしてはやや長めになっている点には注意が必要です。

プレイ時間はともかく、ルールの文章が読みづらかったことは問題です。ウォー・シミュレーションゲームのルールブックに慣れ親しんでいる僕でさえ、「ウォーゲームハンドブック2012」に掲載されたリプレイ記事とルールブックを突き合わせるなど手間をかけなければ、本作全体の構造を細部まで把握することが出来ませんでした。

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結局、そういうことをやってもいくつかの不明点が出てしまったので、それらについてコマンドマガジンへ問い合わせ、その回答を得て、ようやくルールの全容を理解するに至りました。

なお、僕の質問に対するコマンドマガジンのレスポンスは迅速かつ正確なもので、実に素晴らしい対応でした。

このような経験を元に、プレイ中に必要なルールを効率的に参照することを目的にしたプレイエイドを作成してみました。例によって BoadGameGeek で公開しておりますので、よろしければどうかご覧になってください。

Play Aid in Japanese | Isoroku's War 1941-1943
http://www.boardgamegeek.com/filepage/94638/play-aid-in-japanese

このプレイエイドのプロトタイプは実際に対戦で使用し、そこで気がついた点を改訂したものを公開しています。ファイルは PDF 形式で、全 5 ページです。

以下に、プレイエイドの各ページについて補足のコメントを書いておきます。

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◆プレイエイド1ページ 「ターン手順」
各フェイズの構成と、作戦の詳細について記してあります。各軍の作戦フェイズで何を行うかを抽出し、参照するルールを明示しました。

各作戦フェイズにおけるプレイヤーの選択肢は、ルールブックの記述上は 5 つ (8.1〜8.5) です。しかし、全てのケースをベタに展開して、あえて冗長に考えるなら 8 つになります。このプレイエイドでは、作戦フェイズで各プレイヤーの選択肢は 8 つであることを前提にしてまとめています。

また、ゲームターンと作戦フェイズの「開始時」と「終了時」に何を行うか (又は行えるか) も明示しました。これもまた冗長な表記ですが、本作は初心者向けなのですから、これくらい説明が回りくどくてもいいと思います (少なくともわかりにくいよりマシ)。

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◆プレイエイド2ページ 「作戦」
上述のように作戦フェイズの選択肢は 8 つとして、それらの内容を個別にまとめました。背景が青の選択肢は、移動に関わる行動です。

作戦フェイズにおいて、プレイヤーが指定したり、あるいは作戦実施の障害となったりする対象が「機動部隊」「空母」「陸上機」「空母か陸上機」「艦船」と、状況によって異なっているので、その点にはご注意を。

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◆プレイエイド3ページ 「戦闘参加ユニットの決定と戦術の選択」
戦闘が開始された直後から射撃が行われる直前の段階には、様々な処理や判定が行われます。それを、ルールブックの記述を元に、フローチャートもどきにまとめてみました。

ソフトウェア的なフローチャートとしては問題のある記述なのですけれども、とにかく上から順に矢印をたどって、質問には「はい」「いいえ」を答えていけばいいようにしてみました。

ここは何度も書き直して制作に最も時間のかかったページです。それでもなおこれが正確であるか、正直なところ自信がありません。お気づきの点があればどうかご連絡を。

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◆プレイエイド4ページ 「射撃と雷撃」
射撃の処理と、その事後処理を箇条書きのような形式でまとめました。

雷撃は日本軍がうっかり忘れやすいと思った (そうでもないかな?) ので、ここに併記しました。

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◆プレイエイド5ページ 「補給判定」「修理」
「補給判定」は、ルール 4.5 が読みづらかったので、それを箇条書きに分解してみました。
「修理」は、スペースが余ったのでおまけのような感じで。

なお、このページはページの上下で同じ内容になっています (実質 A5サイズ)。

このプレイエイドについて何かお気づきの点があれば、この記事へのコメント、Twitter (@moonblogger https://twitter.com/moonblogger)、あるいは、プレイエイドを公開した BoardGameGeek でご連絡ください。どうかよろしくお願いいたします。

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東京ボードゲームフリーマーケット

回想したって何かが変わるわけではないけれど、ともかくも、僕は久しぶりにこの駅に降り立った。

あのときは確か、弟のがん手術が無事に済んで、彼が入院している病院へ見舞いに行くためだった。さてあれは何年前になるのか。その前に来たのは、両親の死後に生じた何かの面倒な事務処理を済ますためだった…はずだ。多分ね。細かいことは忘れたよ。このトシになったらそんなことだらけだ。

高校を卒業するまで、僕はこの街で育った。当時の川崎はこんな小洒落た景観ではなくて、京浜工業地帯のベッドタウンと公営ギャンブルを一手に引き受けた巨大な産業都市だった。

当時、日が落ちてから東京湾方面を見渡せば、そこには幾つものフレアスタックが音もなくゆらめき、光化学スモッグ注意報は夕立よりもありふれた夏の風物詩だった。僕は10歳になるまで、コオロギよりも大きなバッタも、川底にヘドロが沈殿していない河川もテレビでしか見たことがなかった。そしてクラスメイトには、あらかた数人のぜんそく持ちが必ずいて、そのぜんそくは、ざっくりと「公害病」とか呼ばれていた。


…誰得なおっさんの自分語りでこのエントリーが埋まる前に、東京ボードゲームフリーマーケットに行ってきた話をさっさと書こう。

[東京ボードゲームフリーマーケット] http://tokyo.boardgame-freemarket.com/

とはいえ、実のところそれほど書くこともないのだ。事前にあちこちで公開されていた販売予定の中古ゲームリストはざっとチェックしていたけれども、その中で自分が欲しいと思うようなものは数点ほどで、しかも当日11:30ごろに会場入りしたときには、それらがもう消滅してたからだ。

そう、会場には僕の予想を超えて多くの人と喧噪であふれていた。

行きの電車内でチェックしていた僕の TL には、「待機列100人」「200人」とかいうにわかに信じ難い会場の様子が断片的に流れていて、というかそもそも待機列禁止という通達がなされていたはずなのに意味がわからない。

もちろん現場では、こんな短文のレポートからは知りようのない深い事情があってのことだろうと好意的に解釈して心を落ち着けたところで、各ブースに置いてある個人が用意した薄い在庫がそう長く持つとも思えず、実際その通りとなった。

ようするに、こと中古ゲームの買い入れに関して僕は、このイベントにおいて負け組に入ったことが、南武線の登戸にたどり着く少し前あたりでもはや確定していたということだ。

ということもあって、当日に会場で入手したのは以下のみとなった。念のため書いておくと、これらのゲームやアクセサリーだって、その多くは事前の購入候補に入っていたものだ。

moon Gamer

会場では顔見知りの方々の何人かと挨拶を交わすこともできた。欲しかったゲームが手に入らなかったのは残念だったけれども、こうして久しぶりにお会いする人たちと言葉を交わす機会が得られたことだって大きな成果のひとつだ。今はそう思うことにしよう。

狭い会場だったし、それほど買い物もしなかったので、ここにいたのは30分ほどだったと思う。伝聞では開場時間直後にいろいろあったようだけれども、総じて、僕個人としてはこのイベントを楽しむことができた。これは本当の気持ち。

このようなすばらしいイベントを企画し、多くの苦労を乗り切って開催にまでこぎ着け、そして無事に最後まで運営を取りまとめたスタッフの皆様方には、心からの敬意と感謝の気持ちを表したい。


さて、会場を出てから僕は、駅とは反対方向にある多摩川の河川敷に出向いていた。何か目的があったわけではなく、本当に何となくふらりと。

この川に沿って走る府中街道は、かつて僕の通学路でもあった。河川敷はその当時と同じ場所とは思えないほどきれいに整備されていて、背の高い近代的なマンションがいくつも立ち並んでいた。

僕が子供のころそこは、夏になると悪臭を放つ汚泥と、大気汚染で葉がべとべとに汚れた草が密集していたし、詳細はあえて書かないけれど、粗末なバラック小屋が土手の下に点在していた。もちろん、今はそんな光景は跡形もなく消え去っている(はず)。

さすがに臭いはしなかったけれども、多摩川は相変わらず濁っていて、やっぱり川底はよく見えなかった。次にここへ来るのはいつで、どんな理由になるのだろうかと詮無いことを考えながら、しばらくその流れをぼんやりと眺めていた。

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