2007年08月28日

ゲーム購入メモ (8/12〜)

8月後半で購入したゲームのメモ。

何とか少しだけ過ごしやすくなってきたような。湿度が下がるまでは油断なりませんけど。
あと、写真に入れるゲームを少し間違えてます。ぜんぶ暑さのせいということで。

Kragmortha (クラーグマルタ) / Mayfair Games
ゴブリンとなり、主人から罰を受けないように魔導書を探し出すゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/26859

Before the Wind / Phalanx Games
倉庫から港の船に適切な品物を運ぶトレーダーになるカードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/28723

Phoenicia / JKLM Games
古代国家の勃興と繁栄をテーマにした競りゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/28620

Gemlok (ジェムロック) / Pywacket
ダイスを使ってコマを動かし、高得点を狙うボードゲーム。
http://www.ps-hiroshima.com/board/gemlok.htm

Die Codeknacker (暗証番号を解け) / HABA
盤上から正しい組み合わせをいち早く見つけ出す子供向けゲーム。
http://www.ps-hiroshima.com/board/diecodeknackgr.htm

Globetrotter / Schmidt Spiele
世界中を旅行するボードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/2401

Hexenhammer (魔女の槌) / Sphinx Spieleverlag
異端審問をテーマにしたカードゲーム。
http://ejf.cside.ne.jp/review/hexenhammer.html

Guru (教祖) / Pfifficus Spiele
新興宗教の教祖となり、信者と資金を多く集めるカードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/22445

BlitzWAR / Ludic
欧州・北アフリカを舞台にした第二次世界大戦テーマの戦略ゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/24020  

2007年08月26日

袋小路例会 (8/25)

25日(土)は、池袋で開催された袋小路の8月例会に行ってきました。18xx が絡まない普通のゲーム会って久しぶりなような…。というか久しぶり。ということで、購入したまま積んである新作とか、それに近いゲームばかりを何点か持ち込みました。余談ですが、土曜日のゲーム会って、準備が平日だけになるので、どうしても時間が不足しがちになり大変なんですよね。

にしても暑い… 微妙に混雑している京王線のエアコンがまたあんまり効かなくて、思わず弱冷房車に乗っちゃったか? と確認したくらい。池袋駅東口から会場までは交通量の多い明治通り沿いを重たい荷物を持って歩かなければならないのですが、この季節はクルマの排気ガスと排熱できついっす。いっそ憂鬱になるほどに。


・Caylus Magna Carta (ケイラス・マグナカルタ) / Ystari Games

簡略化されたケイラス。4人。
簡略化はされているけれども、こちらにはこちら独自の味があって面白かったです。

「ケイラス」では建物がゲームボードに印刷されていましたが、このゲームではカードによって新たに作り出されていきます。手番で建物を場に置くには、指定された資源コマが必要です。建物はカードで、手札として持っています。手番中にコスト1で山札から1枚購入して手札を増やすことが可能です。

さらに手番では自分の職人コマを1個、コスト1を支払って任意の建物に配置することも可能です。そうすることで、その建物の効果を使用する権利を得ます。「ケイラス」とは異なり、パスをしたプレイヤー数に関わらず、職人配置コストは1で固定です。

全員がパスしたら、行政官の任意移動(要コスト)があって、建物の効果を行政官のいる建物まで順番に適用していくのは「ケイラス」と同じ。微妙に異なる処理なのが「城」で、誰でも既定のコストを支払うことで名誉ポイントトークン(=得点)を獲得することができます。このトークンが無くなるとゲームが終了し、得点の高いプレイヤーの勝利です。

「ケイラス」の枝葉をすっぱりと切り落とし、手軽にプレイしやすくアレンジされた良作です。似たようなコンセプトのゲームには「サンファン」がありますが、「ケイラス・マグナカルタ」はより元ゲームのテイストに近く、「ケイラス」入門用としても使えそうな感じ。プレイ時間が短いので、今後もプレイする機会がありそうなタイトルです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/caylusmagnacarta.html


・Age of Discovery (大航海時代) / Mayfair Games

インストから再挑戦。4人。
あと、ゲームストアバネスト提唱のルールでプレイしました。

場は大きく3つに分かれます。まずは「遠征カード」置き場。全部で12地域があり、そこに船を遠征させることで得点獲得を狙います。2つ目は「交易権利書カード」置き場。交易は多額の資金を稼ぐ手段です。必要な船と多くの時間をかけることで、より大きな利益を期待できます。

そして3つ目が「船カード」。船は、上記のように「遠征(=VP獲得」と「交易(=資金獲得)」に必要なリソースの一種であり、その効率的な入手はゲームの戦略に深く関わっています。しかし船は実に高価で、しかも獲得時にランダム要素が入り込んでおり、購入機会に希望する船が必ずしも思い通りに入手できるとは限りません。

勝者は得点の多いプレイヤーです。得点は、遠征の他に「特別任務」という奇怪なルールによっても与えられます。これは、特定の条件を遠征地で満たした回数から導き出される係数だけ、完了した交易数が得点に加算されるというものです(条件達成係数×交易完了数)。必要条件はプレイヤーごとにランダムに決まり、難易度に差があります。今回はこの特別任務を全員共通の1種にする、というゲームストアバネスト案を採用しました。これはオリジナルルールよりも優れたアイデアだと思います。

ルールはそれほど難しくはありません。ただし取り扱われる要素が多いので説明する事柄が多岐に渡り、インストには時間がかかります。基本的には時間管理のゲームのようで、投資(船・交易権利書・交易と遠征)にかける手番の回数とそこからリターンされる利益の効率に悩まされることになります。中間得点計算から最終得点計算までは思いのほか早く進行するので、ラストスパートを気持ちよく走り抜けるため、そこに至るまでに、いかにチカラを溜めておけるかが勝敗を分けます。

運の比重はけっこう高めで、そのあたりはアクションカードをうまく使って補完することになるでしょう。水準を超えた面白いゲームだとは思いますが、何度もプレイしたくなるような中毒性は薄い気がします。このセッションも、プレイ中は淡々をゲームが進みました。テーマ的に魅力もあり、気になっている人も多いようなので、またプレイしてみたいとは思っています。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ageofdiscovery.html


・Gangster / LudoArt

タイル配置と銃弾と。4人。
ギャングによる「列」ごとの勢力争い。1発ずつ持つ「必殺」の弾丸の使いどころがミソ。

手番で行えるアクションは3つのうちのひとつです。すなわち、「ギャングをプレイする(ボードの空いたマスにギャングコマを配置)」「ギャング移動(ボード上のギャングコマを1マス移動)」そして「ギャング抹殺(手持ちの銃弾コマをボード上のギャングコマ上に置く)」のうちのひとつです。

ゲームの目的は得点の獲得にあります。得点計算は、ボード上の任意の1列(タテかヨコい)6マスが埋まるとその列は「完成」します。そして列が完成するたびに得点計算が行われます。まず得点計算を行う列にあるコマについて、カラーごとにPVを合計します(ギャングコマは『1』〜『3』のパワーバリュー(PV)をそれぞれ持つ)。総計で1位のPVから2位のPVを減算し、それを1位のカラーを担当するプレイヤーの得点に加算します。

この時、同点1位のカラーが複数あると、それらはすべて得点計算から除外されます。そして残ったカラーのギャングコマ間で得点計算判定を行います。なお、「完成」した列に含まれるギャングコマは、プレイヤーアクションで移動させることができなくなります。

そしてお待ちかねは「抹殺」です。自分のギャングに隣接する別のギャングコマを、アクションを使って「抹殺」することができます。この時、手持ちの銃弾コマを抹殺したコマの上に置きます(4人プレイ時は、各プレイヤーは1発ずつの弾丸コマを持っています)。「抹殺」されたギャングコマは、得点計算時にPVの計算対象外となり、また移動も行えません。ただし、コマは抹殺されてもそのマスにはゲーム終了時まで留まり続けます。

こうして誰かが17ポイントを獲得するか、36枚のタイルがすべて配置されたらゲームが終了です。先に17ポイントを獲得したか、あるいは得点の多いプレイヤーの勝利です。

これはまたシンプルでシビアなゲームでした。ゲームにちょっと詳しい人ならすぐにクニツィアの「市場のお店」をイメージするでしょうが、あれよりもこちらの方が全体的な見通しが良く、そのぶんだけ鋭利な厳しさを感じます。

特に必殺の「銃弾」の存在は緊迫感を高め、特異な味わいをゲームにもたらしています。ドライなメカニクスなので好みは分かれるかもしれませんが、僕は面白いと思いました。
http://www.boardgamegeek.com/game/25749


・If Wishes were Fishes (大漁市場) / Rio Grande Games

釣った魚を市場へ売ります。4人。
特殊効果やボーナス効果の多い大味なゲームと思いきや、考えどころの多い良作でした。

「海」に並べられた4枚の魚カードを釣って、それを市場へ売ることが目的です。手番では「魚を釣ってボートへ積む」「魚を釣ってその効果を使う」「ボートの魚を市場へ売る」のいずれかを行います。場の4枚の魚カードには「深さ」があり、より深い海から魚を釣るには、手持ちのミミズがコストとして(時に数匹が)必要となります。

市場は7つあり、それらはボードに描かれています。市場は魚の種類に対応していて、買い取る魚の種類は1市場につき1種類のみです。また、通常のアクションで市場に売却可能な魚は1匹だけです。魚を売却すると2ドル(=勝利得点)を得ます。その市場に仲買人コマがある場合、1匹につき1〜3ドルのボーナスを得ます。そして、売却した市場へ「魚コマ」を置きます。

ある市場に配置された魚コマが、場に公開されている「市場満杯カード」に指定された限界数に達した時、その市場において得点計算が行われます。その市場に置かれた魚コマの数は最も多いプレイヤーと2番目に多いプレイヤーが「市場満杯カード」に書かれたボーナスを得ます。この処理が終了したら、次の「市場満杯カード」をオープンします(限界数とボーナス額が増える)。

さて、このゲームの華が魚カードの特殊効果です。この効果によって仲買人を移動させたり、ボートを増やしたり、同種の魚を一度に売却することなどができるようになります。この特殊効果がなかなかよく出来ていて、うまく使いこなすには入念な準備と適切なタイミングを計らなければならないようにデザインされています。単に強力なだけの例外処理ではない点は大いに気に入りました。

とても面白かったので、ぜひまたプレイしてみたいゲームです。
ちなみに「ミミズ」コマはどう見ても毛虫では?
http://www.boardgamegeek.com/game/25584


・Seismic / Atlas Games

地震とハイウェイ。3人。

地震にハイウェイを破壊されようとも、負けずに建設し続けるタイル配置ゲーム。カルカソンヌっぽい?

場にはタイルが2枚公開されています。プレイヤーは手番で山から追加で1枚引いてオープンします。この3枚のタイルから1枚を選んで、場のハイウェイに接続していきます。場のタイルに新しいタイル接続するには、既存の道路の接続に矛盾がないように配置しなければなりません。そして配置したタイルの道路へ作業員コマを配置することが出来ます。

もし、引いたタイルが地震タイルであれば、San Andreas を中心から見て任意の一方向へ、指定された枚数のタイルが除去されます。除去されたタイル上の作業員も除去されます。

ゲーム終了時に、「完成」した道路は得点計算の対象となります。完成した道路とは、両端を交差点で挟まれた道路のつながりです。道路の長さと交差点に書かれた点数が、道路に配置した作業員の所有者に得点として入ります。最終的に得点の多いプレイヤーの勝ちです。

構造は明快でわかりやすいのですけれども、イラストが地味なこともあって少し単調でした。売りのひとつである「地震」も中途半端な場の破壊につながるだけで、カタルシスのようなものはあまり感じられず、したがって盛り上がることもなく…。残念。
http://www.boardgamegeek.com/game/22673


・Banküberfall (銀行強盗) / Piatnik

クニツィアっぽい感じがそこはかとなく。3人。

限定された情報を元に、できるだけ多くの取り分を取ろうと画策するゲーム。

場のアクションタイルを引いて、その指示にしたがいます。手札から銀行へカードを裏向きに置いたり、銀行に置かれたカードを密かに見たり、公開したり、あるいは「銀行強盗」を行います。いずれのプレイも強制です。銀行の前に置かれたカードは、その銀行の資産であり、プレイヤーの獲得目標です。

特定の銀行に対して「銀行強盗」が行われると、各プレイヤーはまず手持ちのコインを秘密裏に任意の額だけ握り、同時に公開します。ここで銀行のカードが公開されます。もしそこにキャラクターカードがあれば既定の処理を行います。そして、原則として握ったコインの少ないプレイヤーから略奪品の分配を行います。受け取る金額は、握ったコインと同額です。略奪品が不足していれば受け取れません。

ブラフとか、ハンドマネージメントとか、あるいは情報戦とか、簡素なメカニクスの中にもたくさんの要素がコンパクトに詰め込まれています。ただし、テクニカルな要素は希薄なので、プレイ感は軽めです。なので、恐らくプレイヤー数が多い方が面白いゲームのような気がします。今回のような3人ですと、プレイヤー間の絡みが限定されてしまって少し単調だったかも。
http://ejf.cside.ne.jp/review/bankueberfall.html


・Gemlok (ジェムロック) / Pywacket

ダイスを使ったポイント獲得戦。4人。

2人ずつ2チームに分かれて対戦しました。

各プレイヤーは8個のコマを持ち、まずそれらを任意のボードの端へ配置します。手番では特製ダイスを2個ふって、出た目にしたがって自分の任意のコマを動かします。「目」には、コマの進行パターンか「Gemlok」と書かれています。進行パターンであれば、その通りに自分のコマを移動させます。

2個のダイスの進行パターンをひとつのコマに割り当てても構いませんし、2つのコマに別々に移動させても構いません。移動中に他のコマを飛び越すことは出来ます。他のコマと同じマスに入った場合は「衝突」が起こります。「衝突」を起こしたコマは、元からいたコマを3マスまで他の空いているマスへ移動させることが出来ます(衝突の連鎖はなし)。

ダイスで「Gemlok」の目が出たら、自分のコマをひっくり返して「Gemlok」の面を向けなければなりません。「Gemlok」のコマは移動することが出来なくなりますが、「衝突」によって他のコマから強制的に移動させられることもなくなります。

これを10ラウンドか、すべてのコマが「Gemlok」になったプレイヤーが発生するまでくり返します。ゲーム終了時にコマがいるマスに書かれた数字を得点として獲得します。合計得点の大きなプレイヤーの勝利です。チームプレイの場合は、ペア同士の得点を合計して比較します。

ボードの中央に高得点ゾーンがあって、必然的に全員がそこを目指すような展開になりました。ダイスを使うゲームなので、あまり細かいことを考えずに、高得点マスをどんどん狙っていくのがいいようです。ただし、それにこだわって相手のコマの衝突ばかりを狙っていると、空白マスに無駄コマを大量に残したまま終わってしまうかもしれません。

まぁ、昨今のゲームに慣れた目で見ると、シンプルだしランダム要素も大きいため、同卓のプレイヤーからはあんまり評判が良くなかったのですけれども、まぁそれもしょうがないかな… もうひとつふたつ、何らかの要素があったらなぁ…
http://www.ps-hiroshima.com/board/gemlok.htm


・Gangster / LudoArt

最後にこのゲームで〆。4人。

さー帰ろうかと片付けの準備をしていたら、近くに手持ちぶさたな人がいたのでプレイ。ルールは簡単。ガチっぽいようでそうでもなく、でもやっぱり考えることは多い。そういうゲーム。

このゲームは、計画的にギャングを配置していかないと、どんなにがんばっても(勝利条件のひとつである)「17点」が取れない形に簡単に陥ります。ひとつの列に自分のギャングを集中投下すると一時的に得点は伸びますが、たいていは後半に息切れしてしまいます。これは完成した列のギャングが移動不可になるためです。

これを逆に利用する手も常に考えておくべきでしょう。相手のギャングを移動させることであえて列を完成させてしまって、それで多少得点を取られたとしても窮屈な形を強要するわけです。正確な得点計算と大局観を要求される高度な作戦ですが、こういうオプションがあるという点で「Gangster」は良作であると思っております。

このセッションでは序盤から弾丸が飛び交う物騒な展開に。ちなみに撃たれたのは僕のギャングです… 要所に3PVのギャングを固める悪形を咎めた見事な一手でした。気を取り直してがんばりましたが、やはり得点はまるで伸びずに終了。ううむ、くやしい。ぜひ再戦したいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/25749


レポートは以上です。

今回の例会参加者は41名だったそうです。普段よりは少なめでしたが、それでもけっこうな人数ではあります。で、次の例会はなんと2週間後ですか。まだまだ残暑がきつそうな時期だなぁ… ともかくも、またその時にはよろしくお願いいたします。  

2007年08月23日

Canal Mania 2nd. Edition

先日購入した「Canal Mania / Ragnar Brothers」 の 2nd. Edition について、ざっとルールを読み終わりました。

ルールブックは思ったよりも細かく手直しされていまして、目で違いを追うだけでは見落としがありそうだったので、ルールブックをスキャンして OCR でテキストを出力し、初版ルールのテキストと diff で比較しました。それによって、広範囲にわたって言い回しの変更が多かったことに少し驚いてみたり。

以下、初版との主な違いをまとめてみました。なお、変更点はこれだけではなさそうですし、あるいは正確でないかもしれません。あくまで自分用のメモなので、参考程度にお読みいただければと。

1.マップ

中央西端にあった Llangollen とその周囲のヘクスが消滅しました。

Nottingham と Lincoln 間に Newark という新都市が追加されました。

都市の色の割り当てが変わっています。特に北部の都市はかなり変わっています。それと、北部の York がひとつ東へ移動しています。

2.Junction Contracts

ゲーム開始時に、各プレイヤーは1枚ずつの「Junction Contracts」カードを持っています。これには始点・終点の都市名の代わりに「Any Two Towns」と書かれている Value 2 の契約カードです。

プレイヤーは議会から契約カードを取る代わりに、手持ちの「Junction Contracts」カードを選択することが可能です。その場合、ボード上の任意の2都市を始点・終点と決めることができます(ただし Value が 2 なので最大距離は2ヘクス/ルール的に3都市経由は不可)。通常の契約と同様に完成義務があります。

初版では、契約カード上に存在しない運河は「絶対に」出現しませんでしたが、第2版では Junction Contracts のおかげでより自由度が増しています。良い新ルールだと思います。

3.Goods トークン

茶色の Goods トークンは20個使います。初版にも20個のキューブが入っていましたが15個しか使いませんでした。

これに関連して、Goods トークンの除去ルールは削除されています。つまり、Goods トークンがストックに無い時には配置することができなくなるということです。

4.得点

得点計算時に、完成した運河に使用したタイルの得点が入る他に、契約カードの Value が得点に加えられます。個人的には、これが初版と第2版の最も大きな違いだと思います。

このために終了条件の得点が増やされていたり、ゲーム終了時の契約カードの枚数によるボーナス得点ルールがざっくり削除されたりしています。

ちなみに、同点トップのタイブレークは、達成した契約カードの枚数→達成した契約カードの価値の合計→エンジニアの生誕年チェックの順で順位が判定されるようになっています。

5.Narrowboat

「船」が、初版の「Barge」から「Narrowboat」へ名称変更されています(そのおかげで diff の出力結果がえらいことになったわけですが…)。写真のように、船のフィギュアのデザインも変更されました。

6.Goods トークンは最短距離で

Goods トークンの移動ルートが2つあって、それらがすべて自分の運河セクションによって構成されているのであれば、短い距離のルートを選択しなければなりません。狭い場所に集中して運河を引いて、その中で Goods をあえて遠回りに移動させるようなプレイは第2版では出来なくなっています。

7.その他

・契約カードに運河がボードのどのあたりの位置にあるかが示されている
・スコアトラックの分断箇所が少なくなって少し使いやすくなった
・2人プレイに正式対応
・ロングゲームとショートゲームバリアント(点数調整のみ)

他にも細かい変更がありそうなので、引き続き検証を続けます。
てか、Upgrade Kit を作るなら差分の説明くらいしてくれー>Ragnar Brothers  

2007年08月19日

「1846」会 / 一之江ゲームクラブ (8/18)

18日(土)は、atogさんの呼びかけによって一之江で開かれた「1846」をプレイするゲーム会に行ってきました。参加したのは atogさんの他、ヴァイスさん・hatsuさん・しむしゅさん、そして僕の5人です。会場を借りて行われたので、実質的には一之江ゲームクラブの特例会のような形になりました。

プレイしたのはもちろん、このところ周囲で妙に盛り上がっている「1846 / Deep Thought Games, LLC」です。このところこのゲームばかりプレイしておりまして、このブログのエントリーも「1846」だらけになっています。

この日は、8月に入って初めて真夏日が途絶えた曇り空。エアコンの効いた室内にこもっていると、夕方ごろには肌寒く感じてしまうほどでした。湿度が高かったので、過ごしやすい陽気とまではいきませんでしたけれども。でも、一之江駅から会場となった公民館に行く途中には一級河川の新中川があって、穏やかな川の流れがとても涼やかに感じました。


・1846 / Deep Thought Games, LLC

序盤がとにかく難しい。5人。
最初のプレイ順は3番目。念願の Grand Trunk(以下GT)を運営することが出来ました。しかもプライベート会社は Michigan Southern(デトロイトを拠点にするマイナー会社/GT の本拠地はデトロイトのすぐ北)と Michigan Central(北端2ヘクスに無料タイル配置権)の組み合わせという好形。これでしばらくは食うに困らない程度には運営が出来ると思っていたのですが…

序盤は、所有している Michigan Southern を有効活用し、さらに NYC(社長atogさん)と協力しつつエリー湖沿岸の開発にいそしみました。エリー湖の周囲にタイルが埋められ、遠く西に見える Chicago までの直通路を整備し、さらに Detroit をアップグレードしたあたりまでは好調だったと思います。しかしこの後に落とし穴が待っていました。

序盤の波乱は、遙か南方にあった Illinos Central(以下"IC")が、何と Detroit にトークンを置いてきたことです。このゲームでは Pennsylvania(以下PRR)がパラシュートトークンを使って Fort Wayne から路線建設を行っていたために、南北の線路がこちらの予想よりも早く接続され、この手が生じました。正直なところ、対角線上にある会社が、はるばる北上してまでトークン(しかも IC にとっては最後の1個となるトークン)を置きに来るとは予想もしていない事態でした。

これが発生したのがフェイズ2で、つまりまだ緑タイルの時代です。Detroit が茶タイル(フェイズ3)になるまではトークンスペースは2個しかなく、1個は自分が所有する Michigan Southern のトークンが置かれており、残りの1スペースに IC トークンが置かれてしまったわけです。つまりその直上にある我が GT は、南方へのルートを完全に塞がれてしまう格好になりました。

しかたがないので Michigan Southern を GT に吸収させ、Detroit の MSトークンを自社トークンに変換、さらに IC のルートを分断する目的で Fort Wayne にトークンを配置しました。しかしこのトークン配置はまた大きな判断ミスで、ここはどう考えても Cincinnati に置くべきでした。南にある Cincinnati は高収益のZタイルであり、しかも Louisvillle(高額な盤外地域)へのルートも保証されるという要所です。にもかかわらず、単に IC への牽制ばかりを考えていた僕は、この時点で負けていたようなものでした。

ここで GT は「2」列車を3台保有していましたが、上記のように高収入路線が確保できなかったこともあり、他社との収入格差が顕著になってしまいました。そしてストックには緑の列車(『3/5』⇔『4』)が1両のみ。つまりそれを購入してしまうと次のフェイズ(フェイズ2→フェイズ3)へ移行してしまう可能性が高まります。ここでさんざん悩んだあげくにこの列車を購入することになるのですが、結果としてこれが2回目の判断ミスとなりました。

この後の株式ラウンドにおいて、未設立の2社が相次いで設立されたのは読み通りだったものの、さらにその直後の運営ラウンドでフェイズ3の列車が枯渇し、一気にフェイズ4まで移行してしまうことになるあたりまでは考えていませんでした。結果として、自社の GT はフェイズ3で列車を購入することができず、フェイズ4の高額列車を買わされることになったばかりか、悩み抜いて購入した「3/5」列車が1回も走らないままにフェイズアウトしてしまう始末。

かろうじて社長の強制自己負担は免れたものの、「6」列車1両では勝負にもならない(まぁ、それ以前に勝ち目はまったく無くなっていましたけど)ので、2回連続して無配当を続けてさらにもう1両を無理やり購入してせめてもの形作り。勝敗からは完全脱落していましたけれども、ひたすら路線の拡大を続け、最終的には最大収益を叩き出す立派な(?)会社にまで大成長させました。反省点の多い大敗したゲームではありましたが、唯一それだけが救いになった出来事でした。

「1846」の序盤〜中盤にかけての指し回しは本当に難しいです。そして研究のしがいがあります。残念ながら勝敗には絡めませんでしたが、ここには書ききれないほどのさまざまなことが錯綜し、実に充実した6時間を過ごすことができました。前回・前々回のセッションとはまるで異なるシチュエーションとなったことに少なからず衝撃を受け、改めて「1846」の際限なき奥深さを感じた1日となりました。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


レポートは以上です。

余談。先日のエントリーでちょっと書いた 18xx の資産管理システムが90%ほど完成しました。ひとまず「1846」に完全カスタマイズされていますけど、やりたいことは全部詰め込んだって感じ。

プレイヤーや会社による株の売買、会社による配当・半配当・無配処理、そしてその後の株価変動も自動的に処理するなどは当然盛り込んであって、路線建設を除けばだいたいのことはできるようになっています。

これはあくまで自分向けの研究ツールですが、勢いだけで作ったにしては便利だったので今後も活用していきたいです(でももう VBA は使いたくない…)。

ということで、参加したみなさま、大変にお疲れさまでした。
またぜひよろしくお願いいたします。  

2007年08月13日

SGC例会 (8/12)

12日(日)は、地元は千歳烏山で行われたSGCの8月例会に行ってきました。連日のように続く、カラダよりもココロにダメージを与えて止まない真夏のギラギラ太陽にうっかり負けそうになる今日この頃。水分補給には気をつけないと。

今回は、先日一之江ゲームクラブでプレイし、大好評だった「1846 / Deep Thought Games, LLC」を再プレイすることになりました。前回は5人でしたが、今回は4人プレイです。そしてその全員が前回のプレイ経験者というセッティングでした。インストの時間はいらないし、人数も少ないので、プレイタイムは少しでも節約することが出来るだろうと算段したのですが、さて?


・1846 / Deep Thought Games, LLC

厳しくも最高に面白い。4人。
事前に少し研究したこともあって、前回よりはずっと善戦しました。

今回僕は最初のプライオリティを取り、まずは Illinos Central(イリノイ/以下"IC")を設立しました。1番手になったら、何を置いてもまずはここを設立するべきでしょう。というのも、IC には多くの特典があって、序盤〜中盤にはかなり目立つ存在としてゲームを支配する会社であるからです。

例えば、特別ルールによって初期株価と同額が会社資産に入ること、建設コストが無料になるヘクスが5ヶ所(=$100相当)あること、周辺に競合会社がいないこと、St.Louis と Louisvillle という高額盤外地域がそばにあること等、最初にこの会社を設立しない理由を探す方が難しいくらいです。このゲームでも中盤過ぎまで IC の経営は堅調でした。

今回、ペンシルバニア鉄道(PRR)が人数制限ルールのために登場しなかったことも、このゲームにおいて IC が躍進した要因のひとつでしょう。さらにプライベート会社の「Mail Contract(1列車が訪問した都市ひとつにつき+$10)」と「Meat Packing Co(シカゴかセントルイスの収益+$30)」を購入したという幸運にも恵まれたのもかなり大きかったです。

このように、IC は一見すると隙のない会社のように見えますが、欠点がないわけでもありません。そのひとつが終盤の突出力不足です。本拠地から見て北方の Chicago とその向こう側にある盤外地域 Chicago Conection から収益はまず大丈夫として、東側へは Cincinati からさらに東端方向への進出は、他社のトークンがひしめき合って、いずれ困難となります。このことが、最終フェイズでの大きな収益を得ようとする段階で意外と足かせになります。

したがって、とにかく中盤までは出来るだけ大きな収益を得るように突っ走り、そのまま逃げ切ってしまおうと考えました。そしてそれは方向性としは正しかったでしょう。僕は終盤になるまで自分が有利であることは感じていましたし、実際そうだったと思います。しかし、最終段階で2つの大きなミスを犯してしまうことにより、結果として2位に沈んでしまうのです。

ひとつめのミスは B&O の設立を出来る時にしなかったことです。このゲームでは B&O は最後の未設立会社だったのですが、現金が手元に多くあって最初のプライオリティカードを持った終盤の株式ラウンドにおいて、僕は迷わずこれを設立するべきでした。この時点で自分は勝勢だったので、ここは下手に動かない方が良いと判断したのですけれども、それはあまりにも消極的だったようです。その結果、B&O は atogさんが設立することとなり、そしてそれが2つ目の敗因の呼び水ともなってしまいました。

直接的な敗因は、atogさんから数ドルの資金しか持たない C&O を押しつけられたことでした。この時、僕はマップ上のトークンの位置にばかり目を取られていて、会社を押しつけられる可能性を全く考慮していませんでした。さらに、この C&O に自己資金で列車を購入させたことも誤判断で、ここは落ち着いて IC 所有の列車のうち1台を購入した方がまだ良かったでしょう。

結局、順調な経営を行った IC 株の高騰のおかげで総株価試算はトップでしたが、自己資金で atogさんに大きく差が付いてトップから滑り落ちました。自分の終盤の致命的ミスが重なったことは大きな反省点として後のゲームの教訓としましょう。それにしても、最後まで諦めず、さまざまな手を打って出た atogさんの老練な手腕には目を見張るばかりです。今回も勉強させていただいたと思っております。

「1846」は、この短いエントリーでは語り尽くせないほどの大きな魅力に満ちた鉄道ゲームです。とにかくゲームのどのタイミングでも油断なりません。タイルを置き換えて配当するだけの単調なランニングゲーム期間が短く、最後まで緊張感を持続させる構成が何よりも素晴らしい。それどころか、最終盤になってもタイルの配置やアップグレードにかなりの気を遣わなければならないケースが当たり前のように出現します。

いわゆる株の「仕手戦」の要素はばっさりと簡略化し、盤上の鉄道経営に大きく比重を傾けさせている点が「1846」の大きな特徴です。似たようなコンセプトの 18xx として「18EU」がありますが、「1846」はさらに極端に線路引きゲーム寄りにデザインされていて、その密度の高さは特筆すべき美点でしょう。

その一方で、序盤の IC の強力さや、プライベート会社入手時のランダム性などは議論を呼ぶ点かもしれません。僕としては、中盤過ぎの濃密な駆け引きを味わえるだけでも「1846」は高い評価を与えてしかるべき名作であると思っております。

4人プレイで、全員が既プレイ者だけだったにもかかわらず、結局6時間ほどのプレイタイムとなりました。しかしそれが短く感じられるほど、充実したゲームでもありました。またいつか「1846」をぜひともプレイしたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


・Age of Discovery (大航海時代) / Mayfair Games

インストミス発覚… 3人。

遊ぶのが楽しみにしていたゲームだったのですが、セットアップのルールを1ヶ所間違えていたことがゲーム終了後に発覚(交易契約書カードを最初にプレイヤーへ配ってしまいました)。なので、今回は参考プレイということで。残念。

独特のバランス感覚はちょっと変わっているゲームで、正式ルールではそれがどのように動くのか、また後日に試してみたいと思います。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ageofdiscovery.html


・Escalation (エスカレーション) / Z-Man Games

時間が空いたので、ちょっとプレイ。4人。

何というか、旅行のお供に電車の中で遊ぶゲームというか、そういう感じ。サークルのゲーム会にわざわざ持ってきてまで遊ばなくてもいいかな。シチュエーションさえ間違えなければ手軽で面白いアイテムかと。
http://www.boardgamegeek.com/game/26884


レポートは以上です。

久しぶりのアフター参加は地元の中華料理屋にて。安くて美味しい料理をたくさんいただきました。というか、疲れていて喰ってばっかだったような気がする。ともあれ、お疲れさまでした。また次回例会にてよろしくお願いいたします。  

2007年08月12日

ゲーム購入メモ (7/8〜)

この10日あまりで購入したゲームのメモ。

あちい… 太陽とエアコンがフル稼働。
どうやらラニーニャさんのせいで、東京は連日のように猛暑日が続いております。
みなさま、どうかお体には十分ご注意なされますよう。

Canal Mania 2nd Edition / Ragnar Brothers
「カナルマニア」の第二版。変更点の情報はこのあたりをチェック。
契約カードだけの変更かと思ったら、けっこうあちこち変わっています。
http://www.boardgamegeek.com/game/19995

Canal Mania Upgrade Kit / Ragnar Brothers
こちらは初版との差分パーツのみの安価なキット。
※写真の袋はこちらで用意したものです。
http://www.boardgamegeek.com/game/19995

If Wishes were Fishes (大漁市場) / Rio Grande Games
魚を釣ってボートに積み、それを市場へ売るゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/25584

Age of Discovery (大航海時代) / Mayfair Games
新大陸で交易で利益を上げ、遠征で名誉を獲得するカードゲーム。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ageofdiscovery.html

Gangster / LudoArt
禁酒法の時代のギャング抗争がテーマのゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/25749

Byzantium Reborn / Microgame Design Group
1919〜1922 のギリシャによるトルコ侵攻(希土戦争)がテーマのシミュレーションゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/13290

Escalation (エスカレーション) / Z-Man Games
シンプルなストップ系カードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/26884

Street Illegal / Z-Man Games
ストリートレースがテーマのカードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/3921

Mother Sheep (マザーシープ) / Playroom Entertainment
母羊の群れをフェンスで包囲する、半アクション風ゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/23598

Hameln / Fragor Games
13世紀のハーメルンと、その有名な物語を背景にしたゲーム。フィギュアがステキ。
http://www.boardgamegeek.com/game/23848  

2007年08月07日

18xx 資産管理システムの開発に着手してみた

先日プレイした「1846」が面白かったので、右のような資産管理システムを Excel で組んでいる。実を言うと、先月から 18xx の汎用管理システムを Visual Studio で C++ を使い、勢いに任せてバリバリ組んでいたのだけれども、きちんと設計していなかったこともあり、仕様が膨らむだけ膨らんだあげく、なんか全然まとまりが無くなって頓挫していた

で、一度それを破棄し、今度は改めて Excel を使って、これまでの試行錯誤を整理整頓する形で、まずは単一のタイトルに絞ってまとめる方針を立ててみた。「18xx」は、それぞれに細かくルールが異なり、例外処理も多くある。それらをすべて包括したトータルなシステムをいきなり作り上げるのはやっぱり難しいので、ひとまず出来るところからやってみようと軌道修正した訳だ。「1846」は、ルールのボリューム的にはちょうどいい感じだったので好都合だったということももある。

まだ開発途中もいいところだけれども、上の画像をクリックすると大きな画像が表示されるから、わかる人には何をしようとしているのかがわかるはず。「1846」に特化した部分もあるし、後のことを考えて拡張しやすくした部分もある(例えば 1846 には PAR の概念がない)。デバッグやらテストの時間が十分に取れないので、実際のゲームに投入するのは当面先になりそうだけれども、個人的な研究ツールとしてはこれでも十分だ。

ただ、使い慣れていないこともあってやっぱり VBA を駆使するのは面倒なので、ある程度これで組み上がったら、いよいよ普通に Windows アプリとして作り直すつもり。さてそれはいったいいつになるやら…。  

2007年08月05日

一之江ゲームクラブ例会 (8/4)

4日(土)は、「一之江ゲームクラブ」の例会に参加してきました。一之江ゲームクラブは、atogさんがこの6月に設立したばかりのオープンゲーム会です。クラブの運営に関する各種連絡等は mixi のコミュニティを使って行われています。

[一之江ゲームクラブ] ※要mixiアカウント
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2303630

ここの特徴は、何といっても実質的に「18xx」に特化しているということです。昔から「18xx」に造詣が深いatogさんだからこそ出来たことであり、また周囲がそれをよく理解しているからこそ人も集まってきます。この日も17名の参加者があり、会場内では4卓のゲーム(もちろんそれらすべて18xx系ゲーム)が立っていました。

今後も継続してこの傾向が続くかどうかはわかりませんが、しばらくはこの熱気が治まりそうもありません。個人的願望としても、出来るだけ長く続いて欲しいと思っております。

ところで本日のプレイ予定のゲームは「1846 / Deep Thought Games, LLC」でした。Deep Thought 製の18xxバリエーションのひとつで、デザイナーは「ファースト・フーズ・フランチャイズ」「王への請願」「マジェラン 」等を手がけた Thomas Lehmann です。

プレイ前の情報では、比較的短時間で終わるタイプのゲームということだったのですが、さてどうだったでしょうか。

梅雨も明け、このところ東京の夏らしい激しく蒸す陽気が続いています。会場が駅から近くて良かった…


・1846 / Deep Thought Games, LLC

これは良い18xx。5人。
アメリカ北西部が舞台の18xxです。「1830」でおなじみの鉄道会社もいくつか登場します。
まずは「1830」とのルールの違いについて、以下に大まかにまとめてみます。

1.株券は会社が保有
Deep Thought 製の 18xx の多くがそうであるように、「1846」では、設立時に会社が株券を保有しています。会社が保有している株券を購入すると、その購入代金は会社の資産となります。また会社保有株券も配当の対象となります。

2.会社は社長株券の購入で運営可能
20%の社長株券があれば会社は設立され、そのまま運営が可能となります。

3..線路敷設に$20のコスト
黄タイルの配置やタイルのアップグレードに$20のコストがかかります。山岳地帯やトンネル・橋梁の開通によってさらにコストがかさむこともあります。これが「1846」の大きな特徴のひとつで、会社の運営に大きく関わるルールです。

4.複数タイル配置ルール
タイル配置は、1回の運営ラウンドで「黄タイル2枚配置」か「黄タイル1枚配置+タイルアップグレード1枚」のいずれかを行うことが出来ます。もちろんいずれも必要なコストの支払いが必要です。

5.列車のフェイズアウト
フェイズが進行すると、古いタイプの列車が廃棄されるルールは「1846」にもあります。しかし、このゲームでは、まず「フェイズアウト」という段階を経て廃棄されます。例えば、フェイズ1の列車である「2列車」は、フェイズ3で「フェイズアウト」となります。

フェイズアウト列車は裏返しにされ、その会社の次の運行ラウンド終了時に廃止されます。つまり1回だけは運行することが出来る可能性があります(さらにフェイズが進行すると運行出来ないこともある)。フェイズアウト列車は列車の保有制限に入らず、また、フェイズアウト列車は売買の対象にすることは出来ません。

6.N/M列車
フェイズ2以降の列車には2種類の選択肢があります。例えば、フェイズ2では「4列車」と「3/5列車」の2種類です(ひとつの列車カードにこれらが両面印刷されている)。後者のフォーマットで書かれた列車を「N/M列車」と言います。これは「M個の都市に訪問可能で、そのうちN個の都市から収益を得る」という機能があります。

7.株価チャートは1次元
株価チャートは、一般的な「18xx」が2次元の表であるのに対して、「1846」は1次元の表です。

8.株価の「売れ残り下がり」
株式ラウンド終了時、バンクプールに株券が1枚でもある会社の株価は1ランク下落します。もちろん、すべての株券をプレイヤーが所有している会社の株価は1ランクアップです。

9.その他
プライベート会社の入手方法は競りではなく、ランダムに配布されたカードから1枚を選択するという方法です。他にも、運営ラウンドで会社が自社保有株券の売買を行えるとか、運行ルートが東西盤端を含んでいるとボーナスがあるとか、細かな違いがあります。

最初にルールを通読した時には、一般的な「18xx」の要素を単純化して、手頃な短時間ゲームとして構成したのではないかという印象を持っていました。しかし実際にプレイしてみたら、「1846」は要素を省略したのではなく、無駄をそぎ落として濃縮したデザインであることにプレイヤー全員がすぐに気がつきました。

マップは狭く、タイル配置にコストがかかるため、これだけでも会社間の競争や駆け引きは熾烈となります。また、列車の枚数の少なめでフェイズ3以降の列車価格は急激に上昇する等々、会社の運営に厳しい条件がこれでもかというくらいに揃っています。

そのため「1846」は、その見た目とは裏腹に決して初心者向けではなく、むしろプレイ経験者が濃厚なエッセンスを楽しむタイプのゲームであると思いました。ゲーム全体のスケールが抑えてられているため、特にプレイヤー間の絡みにおいて密度を濃くする方向でまとめあげられた 18xx であると言えます。

このセッションでは僕はいきなりの2社経営(NYCとC&O)に挑みました。が、これは無理筋だったようです。このゲームで2社経営をするには、恐らくインフラを共有しやすいように距離的に近い会社を選択するべきです。まぁ、それがわかった頃には手遅れだったわけですが…。そういうことで、2ターン目で早くも歯車がかみ合っていないことがわかってしまいました。

これを修正しようとあれこれ動きすぎ、結果として非効率でちぐはぐなプレイになってしまい自滅。で、勝負は早々に諦めて、運営でいろいろと実験をやってみることにしました。おかげでいろいろなことがわかり、「1846」の魅力を再確認することが出来たのは収穫だったと思っております(ま、ただの負け惜しみではありますけど…)。ちなみに勝利したのは atogさんです。お見事でした。

ところで、プライベート会社との絡みがありますが、地勢的にいくつか有利そうな会社があるような気がします。マップが狭いこともあり、5人プレイはかなり難易度が高いように感じました。少なくとも「1846」に慣れたプレイヤーでなければ難しいセッティングだと思います。また5人プレイは時間がかかるので、次は少ない人数でチャレンジしてみたいですね。再戦熱望です。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


レポートは以上です。

インストを除けば、インストを除く実質的なプレイ時間は6時間ほどでした。実はこの日、僕は8時くらいで帰るつもりで予定を組んでいたため、最後の1ターンは省略するような形となりました(こんなに時間がかかるとは思ってもいなかったので…申し訳ないです)。ただ、最終ターンを行ったとしても、atogさんの勝利は揺るぎないだったかと思います。

ところで、最初に書いた通り、この日の例会では他の卓でも「18xx」が立っていました。せっかく写真を撮ったので以下に掲載して、このエントリーの〆としましょう。

・1841 / Deep Thought Games, LLC


イタリア北部はミラノ周辺が舞台の「1841」。「18xx」バリエーションの中でもかなり重厚な内容を持っているようです。3人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447

・18EU / Deep Thought Games, LLC


欧州を舞台にした「18EU」。一之江ゲームクラブに参加するなら、このゲームはぜひ嗜んでおきましょう。5人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447

・1830 / Avalon Hill


そして本家(?)である「1830」も5人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447
  
2007年08月01日

ゲーム購入メモ (7/8〜)

先月の中頃以降から月末までに購入したゲームのメモ。

3週間分ほどあるので大量。

Age of Steam Expansion - China | South America / Steam Brothers
「蒸気の時代」サードパーティ製の拡張マップ。中国と南米。
http://www.boardgamegeek.com/game/21030

Age of Steam Expansion - North Eastern USA | South Africa / Steam Brothers
「蒸気の時代」サードパーティ製の拡張マップ。米国北西部と南アフリカ。
http://www.boardgamegeek.com/game/21031

Storm of Steel / Decision Games
第一次世界大戦がテーマの作戦戦略級ゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/23642

Astoria / Role et Strategie Editions
ひとつの世界観で2つのゲームが入ったゲーム。木箱にガラスのポット。
http://www.boardgamegeek.com/game/25772

Burg Appenzell (チーズのお城) / Zoch Verlag
自分のネズミを使ってチーズを取ります。立体的なボードがステキ。
http://www.boardgamegeek.com/game/28089

Fürchterliche Feinde (恐ろしい敵) / 2F-Spiele
ダンジョンにて、モンスターを倒し、金貨や宝箱を獲得するゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/25677

S.O.S. Piranhaalarm / Mattel
3つのボールをゴールさせるギミック系ゲーム。
http://jirai.blog62.fc2.com/blog-entry-137.html

Caylus Magna Carta / Ystari Games
簡略版「ケイラス」。
http://ejf.cside.ne.jp/review/caylusmagnacarta.html

Zanzibar (ザンジバル) / Winning Moves
香辛料の栽培地やエリアを商人で渡り歩き、得点を獲得するゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/28246

Fragile / LudoArt
中国人労働者を使い、上海へ入港する貨物を倉庫へ運ぶゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/25687

18VA / Deep Thought Games, LLC
Deep Thought 版「18xx」バリエーション。アメリカはヴァージニア周辺が舞台。
http://www.boardgamegeek.com/game/7218

18Scan / Deep Thought Games, LLC
Deep Thought 版「18xx」バリエーション。スカンジナビア半島が舞台。
http://www.boardgamegeek.com/game/17857

18MEX / Deep Thought Games, LLC
Deep Thought 版「18xx」バリエーション。メキシコが舞台。
http://www.boardgamegeek.com/game/18485

Darkness Falls on Sevinpold / Sevinpold Castles, Inc.
闇の使徒プレイヤー(1人)対勇者プレイヤーの戦い。
http://www.boardgamegeek.com/game/19274

Gnome Tribes / Tilsit
ノーム4種族による争いがテーマ。
http://www.boardgamegeek.com/game/3538

Apache (アパッチ) / Abacus
手元の4枚のカードで、場のカードを素早く取るカードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/27668

X Pasch (Xパッシュ) / Fanfor-Verlag
企業へ役員を送り込んで乗っ取りをもくろむダイス経済ゲーム。
http://ejf.cside.ne.jp/review/xpasch.html

Slamwich / Gamewright
自分の山札をいち早く無くすことが目的のカードゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/3804

Volle Wolle (フォレ ヴォレ) / Zoch Verlag
場のカードを賭けをしつつ獲得を目指すダイスゲーム。
http://www.boardgamegeek.com/game/28037

Wicked Witches Way (いじわる魔女レース) / Asmodée Editions
記憶と迷路の魔女レース。
http://www.boardgamegeek.com/game/28025

Warp n Woof / Family Pastimes
渋滞に気をつけながら対角のゴールを目指す変形スゴロク。
http://www.boardgamegeek.com/game/7898

Stonehenge (ストーンヘンジ) / Titanic Games
5人の著名デザイナーによるアンソロジーゲーム。
http://ejf.cside.ne.jp/review/stonehenge-titan.html