29日(土)は、袋小路特別例会「重たいゲーム会」に少しだけ参加してきました。事前に「蒸気の時代」拡張マップをやりませんかと募集をかけたのですが、プレイ経験者のみ対象だったためか、はたまた「蒸気の時代」は「18xx」に押されて冬の時代に突入したのか、それとも僕に人望がなかったためか、まぁその全部なんでしょうけど、明確に手を挙げていただいたのがつなきさんおひとりのみというお寒い状態でした。
ここで参加をキャンセルする手もあったのですが、数日前に届いた「Age of Steam Expansion - Austria & India / Steam Brothers」のオーストリアマップが2人用であることに気づきました。そこでこれをやりませんか? と、つなきさんにご提案したところ、快く承諾をいただきまして、今回のセッションが成立しました。
この日は雨模様の涼しい日。暑がりな自分は半袖で街に繰り出しましたけれども、ちょうどよい陽気。会場にはのんびりと16時ごろに入りました。普段は完全に夜型の生活をしているので、これだけゆっくりした時間だとかなりラクです。
Age of Steam Expansion - Austria & India / Steam Brothers
2人用マップです。
最新のサードパーティ製「蒸気の時代」拡張マップのひとつで「Austria」をプレイしました。2人用なので変則的なルールとなっていますが、全体的にはとてもシンプルな構成が大きな特徴のマップです。大きなルール変更点は以下の通りです。
株式発行がないこのマップには株式発行がありません。現金収入はすべて Income を元に獲得するだけです。
ゲーム開始時にダイスによって、各ターンごとにどちらのプレイヤーがファーストプレイヤーであるかが決まります(全8ターン)。したがってターンオーダーを決定する競りもありません。
マップ上の Town は New City タイルによって City にすることは出来ません(ゲームを通じて Town のまま)。Urbanization アクションの効果は、マップの周囲にある Foreign Markets のマスに New City タイルを配置することに変更されます。
あらゆるタイルを配置したり置き換えたりすることのコストは$4固定です。路線はリンクを完成させるように建設しなければなりません(未完成セクションは不可)。山岳ヘクスは建設不可。障害ヘクスサイドを通過することは出来ません。
キューブの移動は3回ずつ行います。通常ルールと同様に、キューブを移動させないでリンクを1段階上昇させる
ウィーンにはカップから2個ずつ取って補充されます。その他の都市には、Goods Display の白黒双方の欄から1個ずつ補充されます(例:ダイスで『1』が出た場合、『1』の都市に、白の1と黒の1の欄からそれぞれ1個ずつ補充する)
ゲーム終了時に所持金$20ごとに1VPが加算されます。
ゲームの結果はつなきさんの圧勝でした。これはバランスが悪いのではなく、序盤で自分が致命的なミスを犯して数ターンを無為に過ごすことになったためです。もちろん、そのミスに乗じてうまく立ち回ったつなきさんの腕前も素晴らしいものがありました。わざわざ池袋までおいでいただいて、良い相手にならなかったのが申し訳ないです。
自分のミスは、第1ターンにウィーンとグラーツに路線を建設しなかったことに尽きます。ウィーンは特別ルールによって、そしてグラーツは「5」「6」の2つの番号が付いていることによって、いずれも安定したキューブの産地であり、ここをまずは押さえるべきでした。
勝負としてはまるでダメでしたが、最後まで次のゲームにつなげるつもりでがんばりました。もう少し得点的に接戦であれば、キューブのテクニカルな移動操作や、Income で Reduce の境界での攻防とか、細かくも胃の痛くなるようなキリキリとした駆け引きが楽しめたと思うのですけれども、そこまで行かなかったのが返す返すも残念です。
勝敗は別にして、自分としては、久しぶりの「蒸気の時代」を楽しめたことをまずは喜びたいです。このところ周囲では「18xx」旋風が吹き荒れており、その潮流に自分も乗ってはいるのですが、やはり短時間で濃密な内容を誇る「蒸気の時代」の面白さもまた格別であるとこのセッションで再認識しました。
未プレイの拡張マップは山ほどありますし、「重たいゲーム会」参加者の中にも実はまだ「蒸気の時代」未プレイ者がいることもわかりました。今後、もっと積極的にプレイの機会を作ってみたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/28474
レポートは以上です。事前にどたばたしたわりには短いプレイ時間となってしまいました。今回のゲームの対戦をしていただいたつなきさんと、その機会を与えていただいた主催者の娯楽堂さんに感謝いたします。またぜひよろしくどうぞ。