SGC例会 (7/13)
蒸し暑い初夏な1日。梅雨明けが待ち遠しいです。

・Gisborne: Die ersten Kartographen (ギズボーン) / Clementoni

まず先頭のコマを所有するプレイヤーから手札を1〜5枚を伏せて出します。複数枚のカードを出すのであれば、それらは原則として同じ種類(金・銀・銅)でなければなりません。これを現在の順位順に行います。そして全員のカードが公開され、やはり先頭から順位順に、出したカードに書かれた数値の合計値だけ、自分のコマを進めます。これが終わると、個々に出したカードの種類ごとに手札の補充を行います(銅2枚、銀1枚、金はなし/進める数が多いカードほど補充枚数は少ない)。
もし、コマが地図のマスに止まり、そこに地図チップが配置されている場合、そのラウンドの終了時に順位決算が行われます。これは順位が先の者から順に、順位ごとに規定された枚数のカードを山札から取り、それを見る前に、取ったカードを手札に入れるか、あるいは勝利得点(1枚1点)とするかを決めます。ただし最下位プレイヤーだけは2枚を山札から取って手札に入れます。
あとは特殊なマスとかキャンプカードとかありますが略。誰かがゴールに到達したラウンドの最後でゲーム終了。得点の多いプレイヤーの勝利です。
手札の管理が重要というかほぼ全てというか、そんな感じです。勝利得点となるカードを増やすには順位決算でトップに近い順位になる必要がありますが、あまりカードを点数に変換ばかりしていると手札が減って困ったことになります。そのあたりのトレードオフが悩みどころ。ファミリーゲームとしては、ゲーム的な起伏(イベント)が一連の流れの中で自然に発生するようわかりやすくシンプルに表現されていて、よくまとまっていると思いました。
カードの引きに展開が左右されることが多い(運の比重は高め)ので、技巧的なゲームを望む人には競技性が薄く感じられるかもしれません。持ち込む場を間違えなければ盛り上がると思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/34277

・Aquaretto (アクアレット) / Abacus

2007年SdJ受賞作「ズーロレット」の別バージョン。
ズーロレットとのもっとも大きな違いは、動物タイルを水族館に配置する際、その「形状」にある程度の裁量が認められている点にあります。また、水族館を拡張する際にも選択肢があり、現状を考慮しながら柔軟に対応することができます。「ズーロレット」の「売店」にあたる「作業員」もまた同様に、状況に応じて得点を高める(あるいは失点を抑える)選択可能な効果を持っています。
ゲームの進行はほぼズーロレットと同じであり、システムの細部を変更することで、元ゲームよりもさらに魅力的に磨き上げられました。ファミリー層向きゲームとしても十分にその範囲内にあると思いますし、マニア層への訴求力はズーロレットよりも高くなっています。良いゲームです。
このセッションでは序盤にまた失敗したかー? とまた同じ過ちを繰り返しそうになりつつも、繁殖を利用して一気にトップ圏内に躍り出ました。アクアレットは、多少の失敗を後でカバーできる点が素晴らしいです。その後、作業員を利用しつつ高得点をマークして勝ったか、と思いきや、さらに効率的に得点を重ねたトップと3点差で惜しくも2位。でも面白かったです。またプレイしたいですね。
http://www.boardgamegeek.com/game/34194

・Wie verhext! (魔法にかかったみたい) / Alea

適度に歯ごたえのあり、5人まで遊べるとあってプレイ頻度上昇中。個人的には初めての5人プレイです。やってみてわかったのは、当然ながら5人は濃密ながら厳しいなーということ。4人の時よりも「支援」の判断機会が増えるのは予想通りだとして、他に4人もいるので状況が複雑に絡み合ってカード選択が悩ましすぎます。いやーつくづく楽しいな、このゲームは。
このセッションでは、3ラウンド目の材料の調達に失敗したかと思ったら4ラウンドで不意に大量の材料が手に入ったりでちぐはぐな展開。それでもがんばって点数を伸ばしてさぁこれからと思ったら… あれ? いつの間にやら場にカラスが4羽いて終了。は、早い… 今回たまたまだったかもしれませんけど、感覚的にはやけに早く終わってしまいました。
5人プレイでは4人時とはまた違った感覚が必要なようです。負けてしまいましたがこれはこれでちょっと面白かったので、また5人でやってみたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/34084

・Nefertiti (ネフェルティティ) / Rio Grande Games

多くの意欲的なアイデアが盛り込まれたセットコレクションなゲーム。同時多発型のオークションっぽいメカニクスながら、純粋な競りとは違う不思議なテイストを持っています。
場には4つの「市場」があります。右の図は、ひとつの市場の構成です(これが4つある)。
開いているそれぞれの市場の上には4枚の「贈り物カード」が置かれます。基本的に、この贈り物カードを取って点数を獲得することがゲームの目的になります。
さて、各市場には左右に2つずつ、数字が書かれた複数のマスが書かれた場所があります。
ゲーム中は各市場ともどちらかの場所しか使いません。片方は専用の「除外タイル」で覆い隠しておきます。
さらに、4つの市場のうち1つは一時的に「休業」しています(除外タイルの隣に休業タイルを置く)。つまり、盤上には3つの市場が「開店」しており、それぞれ片方の場所だけが開いています。
プレイヤーは手番で、自分の家来コマのうちひとつを、任意の開店中の市場にある使用可能な場所の数字マス上に置かなければなりません。ひとつの数字マスには1つの家来しか置けませんが、ひとつの市場にひとりのプレイヤーが、複数の手番を使って複数の家来コマを配置することは可能です。
市場に置いた家来コマの状況によって条件が満たされたら、その市場は「休業」し「取引(決算と言った方がわかりやすいかも)」が行われます。
その市場で、もっとも高い数字マスに家来コマを置いたプレイヤーは、そのマスに書かれた数字と同じだけのコインを支払います。コインは、その市場の除外タイル上に置きます(右図参照)。そして、その市場に配置されている「王家の印章」とそれが付帯しているカード1枚か、あるいはそうではないカード3枚中から2枚を選択して獲得します。
2位以下のプレイヤーは順位順に、家来コマが配置された数字マスと同数のコインを支払って(支払い先はその市場の除外タイル)、残りのカードから1枚を選んで取るか、あるいは、その時点で除外タイル上にあるコインのうち、総額の半分を受け取ります。なお、ひとつの市場の複数の家来コマを置いたプレイヤーは、これらのことを何回か行う機会があります。
そしてその市場は「休業」します。まず、決算を行った市場の除外タイルをスライドさせ、開いた方の場所へ別の市場から休業タイルを持ってきて置きます。これによって、別の市場が「開店」するわけです。開店した市場へ贈り物カードを配置して、ゲームを再開します。
ゲーム終了時の得点は、各プレイヤーが獲得した贈り物カードによって決まります。その贈り物カードを持っている人が少ないほど多くの得点になります。
例えば「11/8/6」(1人独占なら11点/2人なら8点/3人以上なら6点)というカードを2枚持っていたとしましょう。もしこのカードを自分しか持っていなければ22点(11点×2枚)で、2人が持っているなら16点(8点×2枚)です。
これまでの説明で省略したことで重要ないくつかの要素について書きましょう(これで全部ではありません)。
人物カード:
手番では、家来コマを配置する前に、手持ちの「王家の紋章」を支払うことで「人物カード」を使うことができます。「人物カード」には種類ごとに特殊効果があります。人物カードは効果をただちに適用した後にすぐ捨てです。一見すると強力な効果もありますが、それらはよく考えて使わないと逆に損をする可能性があったりします。
休業の条件:
それぞれの市場が「休業」するための条件は、市場ごとに全て異なります。そこに配置された家来コマの個数だったり、つながっている数だったり、数字マスの合計だったり、あるいはダイスによる判定だったりします。例外的に、自分の手番で配置可能な家来コマが手元にないと、これらの条件を無視してひとつの市場を休業させることができます。
コインの扱い:
このゲームには、いわゆる「銀行」がありません。コインはすべて、プレイヤーが保有するか、あるいは盤の除外タイル上にあります。一見するとなんてことないように見えるのですが、これが実によい味を出していて、独自の相場観やコインマネージメントの要素を生みだしています。
こんなに書いてしまうと何だかものすごく複雑なゲームに思えるかもしれません。しかしプレイはとても単純です。何しろ、人物カードの購入を除けば、プレイヤーの行うことは家来コを1個配置するだけですから。だから1手がとても深く、考えさせられるのです。
自分のコマが4つで、それを手番ごとに配置するという点はあの「ヘルマゴール」を彷彿させます。しかし「ネフェルティティ」はあれほどはストイックではなく、重すぎず軽すぎず、ちょうどよいバランスに整えられています。市場の休業条件のバリエーションの多さなど、さまざまなシチュエーションがスピーディに次々と展開し続ける仕掛けもお見事で、最後まで中だるみがありません。
家来コマの配置も単純な競りではなく、それ自体にテクニカルな要素が組み込まれています。というのも、市場にはプレイヤーごとに複数の家来コマが置けるので、決算で複数の機会が回ってくることを期待して、「先にお金を払ってカードを取ってから」→「次にお金を半分回収する」というようなことができます(その逆もあり)。
これが市場の休業条件とも絡むことがあって、そうすると数字マスは(数字だけではなく)その位置にも意味が出てきたりします。
さて、ここまで持ち上げておいてなんですが、気になる点もあるのでそれも書いておきましょう。まず日本語ルールがえらくわかりずらいです(iOGMで購入)。英文ルールがわかりやすいので、読める人はそっちを参考にしましょう。
そして人物カードの特殊効果について、より強力な3つのカード(商人・王家の使用人・筆記者)がとても使いづらいというか、この効果がハマるシチュエーションがそんなに現れない気がしました(1回だけのプレイなので何とも言えませんけれども)。
とにかくこのセッションは新鮮な気持ちで大いに楽しめました。同卓のメンバーにも「ゲームをやったって感じがする」と評判は上々。結果は僅差(3点差)で2位でしたが満足です。またぜひプレイしたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/35435

・The Hanging Gardens (空中庭園) / Hans im Glück

建物カードを組み合わせて神殿を造り、得点タイルを獲得します。
手番では、プレイヤー数だけ場に公開(4人プレイなら4枚)されているカードから1枚を取り、それを自分の場に配置します(庭園建設)。カードには「モチーフ」と呼ばれるシンボルが1〜4つあって、それらを一定の条件下で重ねるようにして配置しなければなりません。
そして同種のモチーフを3つ以上連続させる「グループ」を作ることができたのであれば、そこに「神殿」コマを配置して、場の得点タイルを獲得することができます。3〜5のグループなら1枚(連続数が増えればタイルの選択肢が増加する)、6枚以上なら2枚です。
神殿建設は任意で、グループを作る条件を満たしたとしてもさらに大きなグループを作るために神殿建設を保留しておくことが可能です。神殿コマが置かれたマスにはカードを重ねることはできません。また、すでに完成しているグループを、後からカードを配置することで分断し、新たなグループを作ることも可能です(グループの解体)。
ゲーム終了時、得点は獲得した得点タイルによって得られます。同種の得点タイルを多く持っていると得点が増えます。また、得点タイルに含まれる「人物タイル」によって、さらに多くの得点を得られることがあります。
えーと、ぷれいやーいんたーあくしょんがきはくです(棒読み)。すいません、流行っているみたいなのでちょっと使ってみました。ほんとごめんなさい。それはともかく、箱庭作成の部分は確かにほぼソロプレイに近いものがあります。
ただ、その箱庭作成に頭を使うことが実に楽しい。狭く、入り組んで、しかも不安定な補充状況の中、それでも何とか工夫して手をひねり出すわけです。何となくですが、序盤は土地を広げたり、長いグループを作りやすい形を布石として作っておいた方が後でラクになりやすいと思ったのですが、どうでしょうか?
何でそんなことを思ったかというと、僕は序盤から細かいグループを作りすぎて、その後の展開にえらく困ったからなんですけどね…。計画的に土地を広げて効率的に得点タイルを獲得したすいせいさんの圧倒的勝利。お見事でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/34707

・Wadi (ワジ) / Emma Games

乾燥した土地にシャドゥーフによって水をくみ上げ、それをより価値の高い土地に運ぶことで得点を競います。ルールはそんなに多くはないのですが、他のゲームにはあまり見られない独特の概念が多々あり、ルールを読むのにだいぶ苦労しました。
「シャドーフ」」とは、水をワジ(川)から陸上へ汲み上げたり、また陸上で移動させたりする機能を持ちます。シャドーフには「届く範囲」が設定されており、これは配置されたマスを含む隣接した8方向(ナナメも含む)です。シャドーフは基本的に、自分の届く範囲にある水(コマ)を移動させることが可能です。
手番では、シャドーフをひとつ盤上に設置することと1個の水コマの汲み上げ(移動)を行うか、あるいは2個の水コマの汲み上げ(移動)を行います。前者はどちらを先に行っても構いません。
シャドーフを盤上に配置する場合、他のシャドーフにタテヨコに隣接したマスへは行えません(ナナメ隣接位置への設置は可能)。また、ワジ(川)や、すでに水コマのある陸上マスへの設置もできません。ただし、ゲーム終盤になって、ある一定の条件を満たした場合に限り、他プレイヤーのシャドーフに隣接したマスへの設置が可能となります。
水コマを移動させるには、自分のシャドーフが盤上に配置されていなければなりません。そしてそのシャドーフの届く範囲にある水コマを、同じシャドーフの別の届く範囲にあるマスへと移動させることが可能です。水コマをワジから陸上へ移動させることは可能ですが、その逆は不可です。
ラウンドの最後には、ワジ上にある水コマが下流方向へ1マスだけ移動します。ワジ上に水コマが無くなったラウンドで終了です。
得点は、盤上にある自分のシャドーフの届く範囲にある水コマについて、その水コマが配置されている陸上マスに描かれている池の数(1〜3)だけ得点が計上されます。ひとつの水コマから複数のシャドーフが得点することもあります。
これまた変わったアブストラクトなゲームです。最初の順番決め以外に乱数が一切なく、基本シナリオでは最長でもわずか7ラウンドで終了してしまうので、1手番ごとによく考えて、確実に得点を稼ぐ手を考えなければなりません。また4人ですと、ワジから水コマが枯渇しやすい(=ゲームが終わりやすい)ので、自分の現在の得点順位を考えながら水コマの移動をどう行うかを考える必要もあるでしょう。
このセッションでは、序盤には特異なメカニクスにやや混乱しましたが、中盤過ぎにシャドーフを配置可能な土地が少なくなり、水コマがワジから枯渇する直前くらいになって、ようやくこのゲームでデザイナーがやりたかったことが何となく掴めました。
終盤になると混沌としすぎて先を読むのが相当に難しくなり、その時に果たしてどうやったら上手に勝ちに持ち込める形を作ったらいいのか、そのあたりを理解するにはまだ至っていません。
http://ejf.cside.ne.jp/review/wadi.html

・Arktia (アークティア) / Murmel Spielwerkstatt und Verlag
で、ようやくゲームが始まったのですが、ある色のグループが同数3つに分裂した場合の処理についてはっきりせず、残念ながらそこで協議終了となりました。後から考えると、その場合はひとつを残して他の2つのグループのコマは除去されるんだろうなぁとは思いましたけど。後日、そのルールで再戦してみます。
http://ejf.cside.ne.jp/review/arktia.html

・Keltis (ケルト) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

「ロストシティ」をベースにした5つのコースと5つずつのコマを使うレースゲーム。
手持ちのカードを1枚プレイすると、そのカードの色に対応したコースのコマをボード上で1マスだけ進めることができます。プレイしたカードは自分の前に、色ごとに分けて並べておきます。ある色のカードはひとつの列しか作れません。
並べるカードの列は、昇順か降順にプレイしていかなければなりません。つまり、カードの数値が大きい順に並べるか、あるいは小さい順に並べるかです(同数でも可)。手番ではカードをプレイしないで捨てることも可能です。手番の最後にカードを山札から補充します。補充するカードはは、捨て山の一番上のカードでも構いません。
ボード上の各マスを進んだ時、そこにコースタイルがあれば、その種類によって得点を得たり、コマを1マス余分に進めたり、あるいはタイルそのものを獲得できます。
最終的な得点は、ゲーム終了時にボード上の各コースで自分のコマがどれだけ先に進んだかで決まります。各コースの最初から3マスはマイナス点ですが、それ以上なら先に進めば進むほど得点が高くなります。また、背の高いコマを使っているのであれば、そのコマの得点計算は2倍して換算します。この他にコースタイルである「願いの石」の保有枚数の得点も加算します。合計点数の高いプレイヤーの勝ちです。
あら、面白かったじゃないですか。家庭で(対象年齢である)10歳の子供とその家族が一緒になって楽しむことを前提にデザインされた良質のファミリーゲームです。一方、マニアな方々にアピールする要素は少なめで、当然ながらその角度から見ると物足りなく感じてしまうのは仕方ないですね。
カードの並べ方のルールがロストシティよりも制限が緩くなっているので、多少手札が悪くとも何とかなってしまうあたりは個人的に気に入りました。ということでこのセッションでは僅差でトップ! 背の高いコマを出さない状態でも勝てました。
http://www.boardgamegeek.com/game/34585

レポートは以上です。
この日は、意識的にちょっとばかり変わったメカニクスのゲームを何点か持ち込みゲームに混ぜてみました。前衛的すぎてわかりずらいゲームもありましたが、同卓のメンバーには概ね好評だったので一安心です。SGCでこれだけ連続して別々のゲームをプレイしたのは久しぶりかも。
ということでこの日もお世話になりました>関係者各位
また次回もよろしくお願いいたします。
BGGでも高い評価なので気になってます。
テーベの東で彼女のお宝チップがありますよね、美人には見えないです(>o<)
私はもちっとぽっちゃり系が好きです(^o^)
とりあえず書きました。誤字脱字は後でなおす方向で。
あんまり期待せずにプレイしたからか、意外にも面白かったです。
メンツと場を変えてまたプレイする予定です。
わっちも欲しゅうなりました(#^o^#)


