18日(日)に、地元は千歳烏山で開かれたSGCの1月例会に行ってきましたのでレポート。この日は某新聞社の記者が取材に来ておりました。そのうち日曜版のどこかに載るかもね。

この日はデジカメを忘れたので携帯で写真を撮りました。Photoshop で補正しましたけど、全体的に画質がいまいちです。

Le Havre (ル・アーブル) / Lookout Games

おおお、これは、猛烈におもろい。4人。

moon Gamer

結果はボロ負けだったけどemoji YOKさんの持ち込みで、注目作「ル・アーブル」をやっとプレイすることが出来ました。資源を取って建物を建て、さらに多くの資源を取ったり加工したりしつつ、より多くの資産を増やすことを目的にした拡大再生産型のゲームです。「アグリコラ」のような食料による維持コストが存在し、それはラウンドが進行するにしたがって自動的に増大してゆきます。

ですから、食料を十分に賄う供給体制の整備を常に念頭に入れながら、より高い勝利点を叩き出すために必要な資源の安定確保と建物建設を目指さなければなりません。多種類の資源や特殊効果、それにワーカープレースメントと、ゲーマーズゲームの要素がふんだんに盛り込まれた重厚なゲームです。

ところがプレイ感は意外と軽かったりもします。例えば「ル・アーブル」には大量のカードが用意されていますが、ショートゲームで使用するものは、そのほとんどが直感的に理解しやすいシンボルで記号化されており、わかりやすいです。テキストが書かれていルカードも、そのカード自体は場に公開されているので、わからなければわかる人に聞くかルールを調べれば良いのです。

つまり全体的にゲーム全体の見通しが良く、それがプレイしやすさに直結しているというわけです。これだけのボリュームを持ちながら、この軽快なプレイ感は特筆すべき美点といえるでしょう。ただし、見通しが良すぎるがために、やろうと思えばかなり先まで読むことが可能で、終盤はまるで詰め将棋のような展開になりがちです。

が、それも標準ゲームで「特別な建物」カードを導入することで解決するかもしれません。これは単なる僕のカンですけれども、多少は極端な特殊効果やランダム要素が組み込まれた方が、このゲームはより面白くなるような気がするのです。いや、きっとそうでしょう。ぜひ次は時間を気にせずにじっくりと標準ゲームで遊んでみたいです。

ところで、再戦するなら3人プレイがいいかな? 今回のように4人ですと、ラウンドカードが解決されるまでに誰か1人は1回しか手番が回ってこないためです。特に最初のラウンドステージで最後の手番になってしまうと若干不利なような気がしました。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/35677

Hab & Gut (大勝負) / Winning Moves

ここで取材の方(♀)がおひとり入って一緒に遊びました。4人。自分持ち込み。

moon Gamer

ルールを読んだ直後は、「ベーゼンシュピール」のように大味な価格操作ゲーム? と感じまして、実はこの日も持ち込もうかどうしようか当日の朝まで悩んだくらいです。しかし実際にプレイしたら、その憂いは吹き飛び、もちろん評価も一変しました。これはお手軽・簡単なルールで、初心者にも十分お勧めできる良作でした。

価格操作のカードは2枚のうち、そのうち1枚は半分の効果にしなければならないこと、そして、「投資(寄付)」最少額プレイヤーが脱落するというルールのさりげない2つアイデアが、凡百の「株券売買+価格操作カード」タイプのゲームとはひと味違ったテイストを感じさせてくれました。これはもう1回くらいはどこかで再戦したい気分です。
http://www.boardgamegeek.com/game/38863

Wind River (ウインド・リバー) / Argentum Verlag

バッファローは進むよどこまでも。メンツ変わらず4人。自分持ち込み。

moon Gamer

自分の「ティピー」を盤端から「大草原」へと、より多数をゴールさせることが目的の、ちょっと変わった超変則レースゲーム。手番ではまず盤上のバッファローを移動させ、その後で盤上にある自分の「ティピー」をすべて維持しなければなりません。そしてその後で、ティピーを移動させるか、バッファローから食料を得るか、新たなティピーを盤上に投入するか、あるいは1頭のバッファローを追加で移動させます。

偶然の要素がまるでないガチな多人数アブストラクトゲームです。限定的にしかコントロールできないバッファローがティピーの補給源となっていて、レース進行に重要な意味を持っています。当然これはプレイヤー同士の強い駆け引き要素にもなっており、特にバッファローが盤端から消え去り始める中盤以降は激しい手の応酬が続くでしょう。

若干の既視感はあるものの、独自のシステムは面白いです。ただし運ゼロなので華はなく、まずい状況に陥ると好転は望めないほどの厳しいバランスです。いったん離されると逆転は難しいので、セットアップから良く考えてティピーを配置しましょう。
http://www.boardgamegeek.com/game/38904

Middle Kingdom (ミドルキングダム:中国) / Z-Man Games

3人プレイ… のルールが… わかりにくい… 自分持ち込み。

moon Gamer

先日遊んだ「ミドルキングダム:中国」を3人でプレイ。3人の場合、ラウンドごとに場に公開される王宮カードの枚数が5枚になるだけで2人ゲームと同じと書いてあるので、2人ゲームルールをその場で読んだところ… なんだこの文章はっ(怒)。原文も訳もダメダメで、解釈するのにえらく時間がかかりました。正しいかどうかはわかりませんが、とにかくゲームが成立する解釈でプレイしてみましたよ。

3人では入札が2回に渡って行われるので、進行手続きの煩雑さは4人プレイ時とあまり変わらない感じです。そしてやっぱり「農民」は超重要。それが取れなかったので自分ひとりで脱落してしまいました。ルールやプレイアビリティ等々、諸処の問題は抱えてはいますが、このセッションに限って言えば、他の2人の方には悪くない印象のゲームだったようです。
http://www.boardgamegeek.com/game/26999

レポートは以上です。
4ゲーム中3ゲームが最下位で、その結果はしょぼすぎましたけど、同卓でプレイした人たちには、僕が持ち込んだゲームはすべて楽しんでいただけたようなのがせめてもの救い。それに念願の「ル・アーブル」もプレイできましたし、充実のゲーム会でした。

本日はお疲れさまでした>参加者ご一同様
また次回もよろしくお願いいたします。emoji