John Vetter 氏のイラストが気になって買ったのがこの「TIN SOLDIERS(フードファイト)」です。
John Vetter 氏は他にも「Too Many Cooks」など、R&R Games 社が制作したゲームのイラストをよく手がけています(他社でも何かやっているんでしょうか?)。
このイラストは、よくありそうで実はちょっとクセのあるタッチなので、あまり好まれない方もいらっしゃるようです。僕はこのベタベタにアメリカンな感じの絵がわりと好みですね。
さて、イラストはクセがありますが、ゲームの内容はそれなりにまともです。基本的な構造は普通のトリックテイキングゲームなのです。
4つのスートごとに0~9のランクがあり、、マストフォローで切り札もあります。カードの強弱判定も、場に切り札がなければリードカラーの最高ランクが勝ち、切り札があれば切り札の最高ランクが勝つ、というオーソドックスなものです。
ただし「9」のカードは同スートの「0」に負けます。また各スートには1枚ずつ「旗」というカードがあり、トリックで唯一の切り札が「旗」である場合のみ勝ちます。
もうひとつ「ケチャップ砲(Catsup Cannon)」というカードを各プレイヤーは1枚ずつ持っています。これをトリックでプレイすると、そのトリックに勝つことは出来なくなりますが、他のプレイヤーのプレイしたカードを1枚選んで除去することができます。
このようにして各自の手札が無くなるまでトリックを続けます。最終的なスコアは、トリックで取ったカードに書かれた缶詰の数を合計し、それが最も多いプレイヤーが勝利します。
1枚のカードには0~4つの缶詰が描かれており、基本的にはランクの高いカードの方が缶詰の数も多くなっていますが、「9」と「0」のカードに描かれた缶詰は0個です。
他にも、ラウンドの開始時に各プレイヤー毎に3枚の「強化スタック」を作る、というルールもあります。「強化スタック」のカードを見ることはできません。トリックで手札からカードを出す代わりに強化スタックから1枚カードを出すことができるのですが、これでトリックを取ると追加ポイントが最大で30点も入ります。
という感じで、ノーマルなトリックテイキングゲームに、少しだけ攻撃性やギャンブル性を加味したようなカードゲームです。ルールを読んだ限りでは、意外とまともな展開になるような気がしますね。
= DATA =
◆タイトル:TIN SOLDIERS(フードファイト)
◆メーカー:R&R GAMES
◆2~5人+チーム戦/10歳以上/30分
◆メーカーサイト:http://www.rnrgames.com/
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