Rome (ローマ) は、3つのゲームがひとつのボックスに入った大変お得なセットです。
「ローマ」は、「Neue spiele im alten Rom (古代ローマの新ゲーム) / Piatnik」という、1ボックスに14個もゲームが入った作品から3つを取り出して、少しの改訂を加えた上で別会社から発売されたものです。デザイナーはクニツィア先生です。
今回はこの中から「Circus Maximus (サーカスマキシマム)」というレースゲームをご紹介しましょう。
「サーカスマキシマム」は、古代ローマにおけるチャリオット(戦馬車)レースをテーマにしたゲームです。1プレイヤーは3つのチャリオットコマを受け持ちます。まずこれを順番に1個ずつ、スタートエリアに配置します。
各プレイヤーには「1」~「5」まで数字が書かれたカードを受け取ります。これは各自、自分の前に表向きに並べておきます。これで準備完了で、最初のラウンドが開始されます。
まず、ルールの規定された「先頭のコマ」から移動を行います。このコマを担当するプレイヤーは、自分の前にある任意の数字カードを使って移動させます。そして使用した数字カードは裏返しにしておきます。
続いてこのプレイヤーは、別の未使用カードを使って、現在移動させているコマを移動させるかどうかを決めることが出来ます。もし移動させることにしたら、いずれかのカードを使ってまた移動させます。このように、1つのコマは、移動する機会ごとに最大で3枚までのカードによって一度に移動させることが出来ます。もちろん、移動に使ったカードはそのたびに裏返しにしなければなりません。
最初のコマの移動が終了したら、次に2位のコマが移動します。このコマの持ち主は、同様に移動カードを最大で3枚まで使って移動させます。
各プレイヤーは3つのコマを所有しています。1ラウンド中には、3つのコマとも移動させなければなりません。移動させないことも選択することが出来ますが、その時には1枚の数字カードを裏返さなければなりません。
チャリオットコマを1枚のカードによって移動させる際には、必ず「直進」させなければなりません。ちなみにマス目はヘクス(6角形)です。他のコマのあるマスに進むことも、乗り越えることも出来ません。数字の一部だけを使用することも出来ません。
こうして全てのプレイヤーが全てのコマを移動させたらラウンドは終了します。裏返っているカードを表にして、新しいラウンドが始まります。
コマは反時計回りに進行し、ゲームボード中央にあるマス目をゴールとして目指します。自分の3つのコマをいち早くゴールのマスに全て入れたプレイヤーの勝ちです。
ルールを読んだだけでも、脂の乗りきった頃のクニツィア節が炸裂しまくっていて、これだけでもうお腹いっぱいです
「古代ローマの新ゲーム」は発売から10年ほどたっていますが、まだひとつもプレイ出来ていません。「サーカスマキシマム」も含めて、ぜひ早く遊んでみたいですね。
= DATA =
◆タイトル :ROME (ローマ)
◆デザイナー:Reiner Knizia
◆メーカー :GMT Games
◆2~5人/8才以上/45分程度
コメント
コメント一覧 (8)
これを次のミニゲームの会用ゲームの候補のひとつにしましょう(^-^)
一つもプレイされていないのでしたら「歴史の車輪」あたりが1プレイ時間も短くてさっくり遊べておもしろいですよ(^o^)
トランプでも遊べてしまうので、旅行に行ったときなど良く遊んでいます。
一度は「古代ローマの新ゲーム」大会をやってみたいものです。
工夫すればロストシティーズやアンギャルドもプレイできますね。
ところでローマ七丘って引き分けになりませんか?カエサルとクレオパトラのミニバージョンという感じで結構好きですが。