Richelieu (リシュリュー) は、老舗ラベンスバーガー社の2人用カードゲームです。もともとは「Kardinal & König - Das Kartenspiel (王と枢機卿カードゲーム)」という別メーカーから発売されていたゲームをリメイクした作品です。
デザイナーは、あのミヒャエル・シャハト。このゲームも、小箱ながらピリリと辛めのゲームのようです。
「リシュリュー」は48枚のカードを使用します。カードには「色」と、それに対応した地名・紋章が描かれています。紋章を2つ持つカードもあります。
紋章に追加して「剣」「十字架」「塔」のいずれか1つのマークが描かれていることもあります。
色・紋章・マークは得点計算に関係します。
ゲーム開始時に、これらのカードを表向きにして、4段×12枚になるように並べます。
丸い「タイル」を裏返しにして、指定された位置に8個配置します(これが唯一の隠蔽情報)。
各プレイヤーは「所有マーカー」を3枚ずつ受け取って、これでゲームスタートです。
プレイヤーは自分の手番で、各段の左右どちらかの端のカードを1枚か2枚を取ることが出来ます。
もし、2枚のカードを取る時には以下の2つの条件を両方とも満たしていなければなりません。
1.2枚とも同じ色でなければならない
2.カードに描かれた紋章の数は2つ以下
カードを取った後、場にある任意のカードに、自分の「所有マーカー」を1つ置くことが出来ます。
自分の所有マーカーが置いてあるカードを取った場合には、特に何も起こらず、所有マーカーも手元に戻ってきます(再利用可能)。
相手の所有マーカーが置いてあるカードを取る時には、自分の手元にある所有マーカーをコストとして支払わなければなりません。具体的には、以下のような処理を行います。
1.手元か、あるいは場に置かれている自分の所有マーカーを捨てる(箱に戻す)
2.相手の所有マーカーは相手の手元に戻す(再利用可能)
もし、所有マーカーが手元にも場にも無い時には、これを行うことが出来ません。
丸い「タイル」が置かれているカードを取った時には、タイルももらえます。
タイルに「紋章」「マーク」が描かれていれば、それがゲーム終了時の得点計算時に使用します。
もし、タイルが「所有マーカーの回収」であれば、捨てた(箱に戻した)自分の所有マーカーをひとつ、自分の手元に戻すことが出来ます。このタイルは得点計算には無関係です。
場にある全てのカードが取られたら得点計算を行います。
カードに描かれた紋章(全9種とマーク(全3種)の種類ごとに、獲得数を比較します。獲得数はカードだけではなく、タイルもカウントします。多い方だけが、その枚数だけ得点が入ります。
紋章やマークについて、全く獲得していない種類があれば、それ1つにつきマイナス5点となります。
こうして、合計ポイントの高いプレイヤーの勝利となります。
このゲームは、プレイヤーが秘匿できる情報がほとんどありません。わずかに隠されたタイルの情報は、公開されるまでは2人とも知らないわけですから、ほとんど完全情報ゲームといってもいいでしょう。
まさにシャハトの本領発揮な作品のようですね
= DATA =
◆タイトル :Richelieu (リシュリュー)
◆デザイナー:Michael Schacht
◆メーカー :Ravensburger
◆2人/12才以上/45分程度
◆参考サイト:
http://ejf.cside.ne.jp/review/richelieu.html
http://www.boardgamegeek.com/game/5795
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