23日の日曜日は、SGC例会に参加してきました。小雪ちらつく寒空の中、初参加の方もちらほらいて、20名近くも集まりました。このところSGCの参加者は順調に伸びていますねー。

トピック1:某雑誌の取材がありました。続編が出るんですねぇ(失礼)。
トピック2:大王こと Bone5 さんが例会にお見えになりました。ご存じ河内ゲームクラブの代表であり、創作ゲーム制作の第一人者でもある関西ゲーム界の雄であります。残念ながら一緒にゲームを遊ぶ機会には恵まれませんでしたが、骨折ブランドの「ヘックスマシーン」を遊んでいるところを初めて拝見させていただきました。

City / Jumbo

お買い物ゲーム。88年作。6人。

moon Gamer

えーと、適正人数は明らかに4人までだと思います(汗)。

手番ではダイスを振って、出た目の数だけ任意のお客さんコマを1つだけ移動させます。そこが誰かの店の前なら、お客さんコマは買い物をします。お客さんには「お金持ち」・「ちょっと裕福」・「一般大衆」・「ドロボウ」の4種があって、種類に応じてお金を使っていってくれます。ただし、「ドロボウ」だと逆にお店の収入が少し減ります。

手番の最後で、新しいお店を出店したり、既存のお店を拡充したりして収入を増加させようとすることが出来ます。

という感じの実に素朴なゲームでいい感じなのですが、6人は少し多かったようです。手番を待つ時間が長くて、かなり間延びしたゲームになってしまいました。ということで、中盤あたりで強制的に終わらせていただきました。本日は他の卓でこのゲームが4人で立っていましたが、そちらは楽しそうに遊んでいましたし、時間的にも短めに収束していたようです。ま、僕も次は4人くらいで遊んでみようかと思います。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games

SGCへは初持ち込み。4人。

moon Gamer

いろいろルールをいじって試しています。今回は「最初の4ラウンド(全員がスタートプレイヤーを1回ずつ担当するまで)で、手番プレイヤーが競売アクションを行って会社を購入出来なかった場合に限り、手札から会社を購入するアクションを追加で与える」という救済ルールでやってみました。

「カルテル」は古いゲームなので弱者救済の概念自体がなく、うっかり序盤で失敗するとどうにも動きが取れなくなります。上記はそれを少しでも軽減するために作りました。これはこれでかなり機能してくれましたので良かったのですが、それでもやはり1人が脱落気味になってしまう展開となりました。

ボード上で隣接する会社カードをたまたま持っていたプレイヤーとそうでないプレイヤーとの差は思ったより激しいようです。「ビッグシティ」のように、同じ地区(カルテルの場合は『色』)の会社から初期手札を取るようにするとか、初期手札をバランス良く固定させて序盤の有利不利の差を出来るだけ無くすような工夫がもう少しだけ必要だと感じました。

すでにいくつもかの改変を加えているので、改造ルールの完成はあとちょっとかと思います。この「最終形」を手みやげに、またあちこちに持ち込む予定です。

Oltremare (オルトレマーレ) / Mind the Move

コンパクトな交易ゲーム。4人。

moon Gamer

個人的には初の4人プレイ。

このゲームのメインは「交渉」です。カードとデュカート(お金)は、ほぼ自由に交渉材料に使えます。交渉がまとまると非手番プレイヤーの名声が上昇するのが面白い点で、このルールがあるために手番プレイヤーはモテモテ(笑)になります。

カードをお金で売るくらいなら当然で、カードをタダでくれてやったり(でも名声はあがる)、しまいには何の対価も求めずにお金を渡したり(もちろん名声が上がる…ルール的には恐らく大丈夫…だと思う)するヤツが現れる始末で、何だかものすごいゲームになりましたmoon Gamer

一部の港マーカーの効果が強力では? という話も出ましたが、得点計算が終わってみれば、全プレイヤーがわりと僅差でひしめき合う接戦になりました。一時はどうなるかと思いましたけれども、こういう結果になったことで、ゲーム自体の個人的評価は今も変わらずに高いままです。プレイヤーの自由度が高く、プレイヤーによっては壊れたような展開になる可能性もありますけれども、それもまたこのゲームのあり方のひとつになっているということなんでしょう。しっかりと作り込まれた良いゲームではないでしょうか。別の機会を作ってもっと遊んでみたいですね。

Im Auftrag des Konigs (われらが王のために) / Adlung-Spiele

アドルングのカードゲーム。3人。

moon Gamer

ルール表記の問題で初期手札配布ルールに若干の混乱がありましたが、いざ始まってしまえば流れるように進行し、シンプルかつ悩ましい展開のゲームとなりました。

勝利得点を獲得するには「クエスト」「謁見(裁判)」「トーナメント」の3種がありますが、それぞれ必要な美徳カードがかぶっていたり、得点獲得まで手数がかかったりと、「あちらを取ればこちらが立たず」という典型的なジレンマが頻繁に発生します。かと言って八方ふさがりにもなることもあまりなく、そうなったとしても次以降のチャンスを狙って体制を整えることも十分に有効な選択肢となるでしょう。

今回は3人プレイだったのですけれども、それでもデザイナーが狙ったこのゲームの面白さを十分に堪能しました。次は4人で遊んでみたいです。

レポートは以上です。
持ち込んだ「ヴェニスのパトロン」がプレイ出来なかったのが残念でしたけれども、新旧作をバランス良く遊べて楽しかったですね。ゲームの他にも、たくさんの方といろいろなお話が出来て、とても面白い1日となりました。