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Cartel (カルテル) は、企業を次々と合併していって、より大きな資産を増やすことを目指すゲームです。

発売は1970代前半の古いゲームなのですが、基本的な構造がシンプルながらしっかりした作りのゲームで、今でも十分に通用する内容になっています。昨年末からこのブログで何度も登場していますが、本日はきちんとご紹介してみましょう。

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プレイングボードです。

52個の企業スペースが描かれています。四隅にはプレイヤーの株券などを置くエリアがあります。

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企業スペースはこんな感じです。

企業名・シンボル・そして枠の色はゲームでは意味を持ちません(識別しやすいように付けられているだけです)。

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企業を獲得した場合は、該当する企業スペースにプレイヤーマーカーを配置します。企業スペースに書かれている数値は、左側が「企業価値」で、右側が「年間利益」です。

「企業価値」は、その企業を所有するために必要な最低限のコストです。「年間利益」は、その企業が毎年(毎ラウンド)生み出す利益額です。いずれも単位は100万ドルです。

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あるプレイヤーが隣接したスペースにある企業を所有することに成功すると、その間に書かれた数値をボーナスとして利益に計上することが出来ます。

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このようの4つの企業を獲得すると、○で囲まれた数値をさらにボーナスとして利益に上乗せすることが出来ます。

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各企業スペースに対応して企業カードが1枚ずつ計52枚あります。企業スペースと同じ情報が記載されています。

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拡大するとこんな感じです。意味はプレイングボードの企業スペースと同じです。

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上は、このゲームに入っているプレイヤーマーカーです。各プレイヤーごとに11個ずつあります(重要)。

オリジナルのマーカーは、ちょっと識別に難があるような気がしましたので、僕は下のポーカーチップを代用しています。この記事でも、このチップを使って説明しています。

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こちらは債券です。

企業を債券を使って購入することが出来ますが、その場合は年間利益が減ります(詳細は後述)。

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これは株券です。

各プレイヤーごとに9枚ずつあります。この株券はプレイヤーの所有する企業利益によって価値が上昇します。

このゲームでは、企業の年間利益・ボーナス利益・そして株価の上昇益の3つだけが資産を増加させる要因です。

株券は時価でお金のように使うことが出来ます。ただし買い戻すことは出来ません(かなり重要)。

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ゲームの準備では、まず各プレイヤーに「10」の企業カードがランダムに1社ずつ無料で配布されます。これはプレイヤーエリアに配置し、対応する企業スペースにプレイヤーマーカーを置きます。

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無料配布された企業カードに書かれた「年間利益」を、財務レポートシート上で1ラウンド目の「Current Profits(現在の利益)」の欄に記入します。

※財務レポートシートはゲーム付属のものは小さすぎて使いづらいので、BoardGameGeek に登録されているものを使うことをおすすめします。

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株価は初期値で「10」です。株価テーブル上の指定された位置にマーカーを置きます(ちなみにこのガラスマーブルは僕が用意したものです)。

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これがプレイ開始時のプレイヤーエリアの状態です。さらに$10(×100万ドルですが、ややこしいのでここではこのように表記します)ずつの資金を受け取ります。

さらに、ルールの規定されたやり方で各プレイヤーごとに企業カードを3枚ずつ配布して手札とします。これを「Private Offer」と呼びます。これは、企業カードを所有しているそのプレイヤーにしか購入することが出来ない企業であるという意味です。

プレイングボードには、ルールに規定された方法で3枚の企業カードを公開して配置します。プレイングボード上に配置された企業カードは「Public Offer」と呼ばれて、誰でも購入可能な企業となります。

余った企業カードは裏向きにして山札とします。これでゲーム開始です。


スタートプレイヤーから時計回りに手番を回します。プレイヤーは自分の手番で、3つのアクションのうち1つを選びます。

 1.企業の購入
 2.企業の競売
 3.パス


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「企業の購入」は、自分の手札にある企業カードから任意の1枚を選んで購入するアクションです。

まず、手札から出した企業カードに対応する企業スペースにプレイヤーマーカーを置きます。

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企業カードは、自分のプレイヤーエリアの企業カード置き場に置きます。

そして企業カードに書かれた「企業価値」に書かれた金額を購入資金として支払います(支払い方法は後述)。

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企業カードに書かれた「年間利益」を、財務レポートシート上にある該当ラウンドの「New Profits(新たな利益)」に記録します。

もし、ボーナス利益が発生していたのであれば、その金額も加えて記載します。

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そして最後に企業カードの山札から1枚取って手札に入れます。

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「企業の競売」は、プレイングボードの企業スペースに公開されている企業を競売にかけるアクションです。

公開されている企業を1枚選び、それを競売にかけます。競売は全プレイヤーが参加します。

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競売は「秘密入札・一切公開方式」で行います。財務レポートシート上にある「Secret Bit」に入札金額を記入します。手番プレイヤーは、少なくともその企業の「企業価値」と同額の金額を入札しなければなりません。その他のプレイヤーは、入札しない(×と記入します)ことも可能です。

全員が同時に入札額を公開し、最も多くの金額を入札したプレイヤーが対象の企業を獲得します(ですから、手番プレイヤーは獲得出来ないこともあります)。※同額トップ時の処理は省略します。

その企業を獲得したプレイヤーは、購入した時と同じように、プレイヤーマーカーを企業スペースに配置し、年間利益と(もしあるなら)ボーナス利益を財務レポートシートに記録します。そして落札した金額のお金を支払います(支払い方法については後述)。

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落札したかどうかに関わらず、手番プレイヤーは手番の最後に企業カードの山札から1枚を引いて手札に入れた後、任意の1枚をプレイングボードの企業スペースに公開します(つまり公開企業が補充されるのです)。

「パス」は、企業の購入や競売をしない、あるいは出来ない時に行うアクションです。

パスをしたプレイヤーは、企業カードの山札から「2枚」の企業カードを引きます。それを手札に入れた後、任意の「2枚」をプレイングボードの企業スペースに公開します。

※このゲームでは、パスと言っても何もしないわけではないのです。


さて、このゲームの最大の特徴が「企業購入時の代金支払い方法」です。これは3つの方法を自由に組み合わせることが出来ます。

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まず「債券」

企業価値が「20」以上の企業では、その代金の半分を債券を使って支払うことが出来ます。たとえば、「20」の企業カード購入時には「10」の債券が使えます。「50」は「25」、「100」は「50」、そして「250」は「125」の債券が使えます。

1枚の企業カード購入で1枚の債券が使えます。債券を使うと支払額が半額になりますが、その企業の「年間利益」も半額になります。なので、財務レポートシートには半額分の金額を記載します。

※ただし、半額になるのは企業の年間利益だけです。ボーナス利益はそのまま受け取れます。

また、ゲーム終了時には債券でまかなった資金を利子を付けて返済しなければなりません。いくら返済するかは債券に書かれています。プレイヤーが債券を使った場合、プレイヤーエリアの「Bonds」と書かれた位置に置いておきます。

つまり、債券は誰かが使うと枚数が減ります。そしてある額面の債券が無くなってしまうこともあり、そうするともう誰もそれを使うことが出来なくなります。

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次に「株券」

株券を現在の株価で売却することで購入資金を調達することが出来ます。株券は、ある限り何枚でも売却することが出来ます。ただし、一度売却してしまった株券を買い戻すことは出来ません。

株券で支払った金額が購入金額より多かった場合は、現金でおつりがもらえます。

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最後は「現金」

これは単純明快に現金で支払うということです。


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全プレイヤーが何らかのアクションを行ったら1ラウンドが終了します。

財務レポートシート上にあるそのラウンドの「Current Profits」と「New Profits」を加算した金額を「Total Profits(合計利益)」に記載します。各プレイヤーは、「Total Profits」の金額を銀行から現金で受け取ります。

一度「~Profits」に記載された金額は、その後のラウンドでも受け取れるということです。これは、このゲームの最も基本的な収益方法です。

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そのラウンドの「Total Profits」に応じて、株価が上昇するかどうかをチェックします。株価テーブルを見て、()の中の 数字が Total Profits に対応する位置に株価マーカーを移動させます。 これで株券1枚の価値が上昇するのです。

以上で新しいラウンドに入ります。新しいラウンドの「Current Profits」に前のラウンドの「Total Profits」をそのまま書き込みます。

その他、細かいルールは省略します。以上を10ラウンド行います。

10ラウンド終了時に、「現金」「所有する企業の企業価値の総計」「残っている株券×現在の株価」を合計した額から、「債券の返済額の総計」を引きます。この総資産額が最も多いプレイヤーの勝利です。

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昨年末に初めて「カルテル」をプレイしたのですが、古いゲームにしてはやたらよく出来たメカニクスに衝撃を受けました。以後、あちこちのゲーム会に持ち込んでは、せっせと遊んでいます。

古いだけあって、運が悪いと情け容赦ない状況に陥ることもありますが、ハウスルールを導入することでかなり解消することが出来ます。そこらへんはまた後日記事にまとめてみます。

まだまだ僕は「カルテル」を遊び足りていませんので、これからもしばらくは持ち込みを続けるつもりでいます。お金を使ったゲームが好きな方であれば、かなり気に入っていただけるゲームだと思いますよ。ぜひご一緒にどうぞ。

= DATA =
 ◆タイトル :Cartel (カルテル)
 ◆デザイナー:Philip Orbanes
 ◆メーカー :Gamut of Games
 ◆2-4人/10歳以上/90分程度