26日(土)は、袋小路の特別例会に参加してきました。

これは、袋小路では普段はなかなか立ちにくい少し重めのゲームをやろうという趣旨で開かれた特例会です。重いゲームといっても、1時間以上かかるゲームは袋小路的基準では重めということになりますので、全体としてはわりと普通のゲームが普通にプレイされていたような印象です。

簡単に言うと、いつもの「クク」や「ピット」の無い静かな例会という感じですか(でもピーキーズジェンガはありましたけど)。

Das Zepter von Zavandor (ツァバンドールの王笏) / Lookout Games

ターボルビー。5人。

moon Gamer

各種族が魔法を極めるべく研究を行います。今回は5人プレイで、「ドルイド」が選ばれませんでした。

僕の担当は「魔女」。レベル1の「宝石の知識」を中心に組み立てることが出来ますので、比較的やりやすい種族です。序盤は当然のように「宝石の知識」を上げることに専念し、続いて「火の知識」に参入。典型的なターボルビー戦略を採りました。

が、序盤でちょっとしたミス(オパールとサファイアの組み替えミス)をしてしまって資金繰りが悪化。これが尾を引いたことと巡り合わせが悪かったこともあって、3枚あるルーンストーンを1枚も落とせませんでした。ぐずぐずしている間に、序盤に強い「妖精」担当プレイヤーが一気に走り出しました。

これはまずいなということで方針を少し変更し、アーティファクトの競り落としを最小限度に抑えて、さらにVPを最下位になるように調整しつつ資金を浮かせ、とにかくルビー生産の権利を得る(火の知識レベル4)ことに早く到達することにしました。ただ、VPを最下位に固定させるなら、アーティファクトをもっと積極的に落とすようにした方が効率がよかったかもしれません。

moon Gamer

何とかルビーを生産する段階まで来たのですが、ここでも焦ってサファイアをほぼ売り尽くして一気にルビーに切り替えたのが結果的に敗着となりました。後で計算してわかったのですが、ここでは段階的に切り替えて行く方が効率がよかったのです。資金が一時的に枯渇してしまったので競りにも参加出来ず、ルビーを1ターンに1個ずつちまちまと買って手番を終了しているようでは、このゲームの終盤の早さにとてもついて行けません。

最後は何とか守護者の「サラマンダー」を競り落として形作りをするのがやっとで、結果はビリから2番目でした。トップとは2~3ターンは離されていたような感じです。

相変わらず長いゲームで、インストを含めて4時間近くかかりましたが、それを感じさせない内容のあるゲームだったと思います。まだプレイミスが多いので、今後も研究を続けていきたいと思います。

Reef Encounter (リーフエンカウンター) / R&D Games

エビと藻。4人。

moon Gamer

コンポーネントのかわいらしさやテーマのおおらかさとは裏腹に、勝ちきるにはシビアな陣取りや緻密なポイント計算が要求されます。

「珊瑚礁」は「幼生」コマを起点として、それを「ポリプタイル」に変換して「珊瑚礁ボード」に配置することで構成されます。ポリプタイルは5色あり、同色のポリプタイルがタテヨコに接続するように配置していくと、より大きな「珊瑚礁」が出来上がります。

ポリプタイルを配置する時には、他の色のポリプタイルに対して「浸食」しながら珊瑚礁を大きくすることが出来ます。どの色のポリプタイルが、別のどの色のポリプタイルに対して浸食可能であるか、という強弱関係は「海ボード」に配置されている「珊瑚礁タイル」によって決まります。

「珊瑚礁タイル」は全部で10枚あります。これには、たとえば「オレンジのポリプタイルはピンクのポリプタイルに強い」というようなことが記号的に描かれています。「強い」ポリプタイルは、「弱い」ポリプタイルのある場所に配置することが可能で、これが「浸食」です。浸食したタイルは、それを行ったプレイヤーが獲得します。

珊瑚礁タイルには裏面もあります。ひっくり返すと、ポリプタイルの強弱関係が逆転します。「オレンジのポリプタイルはピンクのポリプタイルに強い」という珊瑚礁タイルの裏は「ピンクのポリプタイルはオレンジのポリプタイルに強い」というようになっているわけです。珊瑚礁タイルをひっくり返すには「藻」のコマがによって行います。そしてこの「藻」のコマを入手するには、浸食したポリプタイルが必要なのです。

浸食を限定的に防御するのが「エビ」のコマです。これを珊瑚礁の上に置いておくと、そのポリプタイルと、同色のタテヨコに隣接したポリプタイルは浸食されなくなります。「エビ」にはもうひとつの役割があり、珊瑚礁の実質的な「所有者」を決めます。

さて、珊瑚礁ボード上でポリプタイルが配置されていくと、珊瑚礁はどんどん大きくなります。ある程度の大きさになった珊瑚礁は、プレイヤーの所有する「パロットフィッシュ」に食べさせることが出来ます。

moon Gamer

ゲームの勝利得点は、このパロットフィッシュが食べたポリプタイルによって決まります。ポリプタイルは1枚につき1点ですが、珊瑚礁タイルで「強い」色となっているポリプタイルであれば、より得点が高くなるのです。

特殊効果や例外処理が少ないので、ゲームの基本的な構造はシンプルです。メカニクスも、実はよくある要素を組み合わせたような感じなのですが、その組み合わせ方に特徴があり、独自の面白さが感じられました。

今回のゲームは初手に失敗してからずっと尾を引いて最下位。でも面白さは十分に感じました。ルールを読んだ限りではすぐ終わりそうだったのですが、結局2時間コースとなりました。馴れても90分ほどかかるでしょうね。

レポートは以上です。
2ゲーム合わせて6時間にわたってプレイしました。もうちょっと遅くまで遊んでいたい気持ちはあったのですが、翌日のこともあるので早めに切り上げて帰宅させてもらいました。