10日(土)は袋小路例会に参加してきました。東京全域を秋雨前線が通過中とのことで、晴れの特異日のはずが、しとしとと霧雨が舞う1日となりました。それでも参加者61名を数えたのですから大したものです。

僕はといえば、開場30分前に到着したにも関わらず、頭痛のためにしばらく身動きも取れずにいまして、開始時刻まで会場内でおとなしくしていました。ということで、本日は歯ごたえのあるゲームをいくつも持ち込んだのですが、あまり無理をしないで、他の方が立ててくれた軽いゲームの卓を中心に遊びました。

で、最初に遊んだゲームは「6ニムト」。誇示的に袋小路でこのゲームを遊んだのは久しぶりなら、こういう形で例会が始まったのも久しぶり。何だか懐かしい気さえします。おかげでちょっとだけ目が覚めました

マーケットトレンド / 創作ゲーム

Hammer さん制作中のカードゲーム。5人。
moon Gamer
宝石を仕入れて、それを出来るだけ高値で売り切って、より多くの利益を上げるゲームです。宝石カードには7種類あり、それぞれ相場やデッキに含まれる枚数が異なります。

まず各プレイヤーに宝石カードを8枚ずつ配布します。そこからドラフトの要領で、1枚抜き出しては残りのカードを隣の人に渡す、というプレイを繰り返します。このラウンドでドラフトで取ったカードを、前のラウンドから残っている未使用のカードと合わせて手札とします。その中から売却した宝石カードを1種類(2枚以上の任意枚数)と、相場を低下させたい宝石カード1枚を秘密裏に選びます。そしてそれを全員同時に公開します。出された宝石カードによって相場を変動させた後に、自分が公開した宝石カードを売却し、現金を得ます。

ラウンドの最後に、指定されている宝石や価格が下がりすぎた宝石の相場を上昇させ、さらに全体の価格も上昇させます(処理の順番は違っているかも)。これを5ラウンド行って、最後に所有する現金の最も多いプレイヤーの勝利です。

このところ創作ゲーム界で流行中(?)のカードドラフトを主軸にした経済ゲームです。単に特定のカードを集めるだけではなく、相場の変動や他のプレイヤーの動向をよく見て、最良のタイミングで宝石を売却することを目指します。ゲームはテンポの良くスピーディに進行しますので、カンを働かせた瞬間的な判断も時には必要となるでしょう。

Die Heisse Schlacht am Kalten Buffet (冷たい料理の熱い戦い) / Ravensburger moon Gamermoon Gamer

確か2度目のプレイのはず。6人。

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シンプルな変形スゴロク。かなり以前にプレイした記憶がそこはかとなくあります。いつだったか。ま、それはともかくとして、こいつは今でも初心者向けの優秀な定番ゲームのひとつでしょう。

3つのサイコロを1つずつ振ります。途中で止めても構いません。サイコロの目の合計が「7」以下なら自分のコマを前進させます。振ったサイコロの数と目の合計を掛け合わせた数だけコマを進めます。ただし、目の合計が「8」以上になってしまったらコマはスタートに戻ります。他人のコマがいるマスに移動したら、そのコマの上に乗ることが出来ます。他人のコマが上に乗っている時にサイコロを振る時には、その人の指示でサイコロを振る個数を決めます。

21マス目を通過したらディナータイルを1枚獲得です。ちょうど21マス目に止まったら、獲得するディナータイルは2枚です。ただし、他人のコマが上に乗っている状態であれば、一番上のコマのプレイヤーだけがディナータイルを獲得します。最終的に、獲得したディナータイルに書かれた点数の合計値が高いプレイヤーの勝利です。

サイコロ勝負の白熱した戦いです。あんまり考えずにサクサクやっていたら同点ピリに(汗)。
何しろ取った得点がたった1点ですから。
http://ejf.cside.ne.jp/review/heisseschlacht.html

Ostrakon (オストラコン) / daVinch moon Gamer

衝撃の11人プレイ。すげ(゚-゚;)

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しかもスタートプレイヤーはおいらですよ。緊張しまくり。

まず手番プレイヤーはカード(太陽カード)で指定されたテーマに沿った質問を行います。質問は2択で回答可能な内容でなければなりません。他のプレイヤーは、それに対して陶片カードの裏表で秘密裏に回答を出します。手番プレイヤーは、どちらの回答が多いかを予想します。

ここで回答を全て公開します。手番プレイヤーの予想した回答が全体の半数以上であれば成功で、自分のコマ(カード)を前に進ませることが出来ます。この時、進ませる数は、予想と反対の回答数です。

基本的にはこれだけのゲームです。これに特殊なマスによる効果などが加わることがありますが、質問・回答・予想・判定の構造はずっと変わりません。

気の利いた質問を、限られた時間の中で、しかも他の大勢のプレイヤーが見ている前で即興で自作しなければならないため、コミュニケーションゲームとしてはやや難易度が高めの部類に入るでしょう。質問を考えることは実に創造的で、苦しくも楽しい時間を過ごすことが出来ました。本当に面白いセッションでした。

ところで結果ですが、この手のゲームは僕が大変に苦手とするところなのですけれども、なぜかぶっちぎりトップを取ってしまいました(汗)。なぜ?
http://ejf.cside.ne.jp/review/ostrakon.html

Wongar (ボンガル) / Goldsieber moon Gamermoon Gamer

プレビューは、こちらのエントリーをどうぞ。4人。

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プレビューを書いてから1年。やっとプレイする機会に恵まれました。

コンポーネントの種類は多いのですが、実はちょっと手の込んだ陣取りゲームです。ボードには10のエリアがあって、そこに自分のコマを他のプレイヤーよりも多く配置していればポイントを獲得します。

変わっているのは、コマに立方体・ディスク・円筒形と種類が3つあって、それぞれについて多少の判定が行われることです。それぞれのコマについて点数が入りますので、うまくすると一度にたくさんのポイントが入ることもあります。

上記のプレビューは基本ルールが紹介されていますが、今回はあえて上級ルール使ってみました。ただし、参加した全員が初プレイだったこともあり、多少アレンジして運の要素も取り入れてみました。ルールの運用に多少ぎくしゃくしましたが、おおむね問題なくプレイ出来たのではないかと思います。

見た目が幻想的というかエスニック調で不思議な感覚のデザインですが、ゲームはそれなりにテクニカルでシビアです。手番の後先・コマの配置状況・コマやカードの補充タイミングなど、オーソドックスながらドイツゲーム独特のセンスが光ります。思ったより時間がかかってしまいましたが、遊びごたえのあるゲームでした。
http://ejf.cside.ne.jp/review/wongar.html

Ice Lake (アイスレイク) / Live Oak Games moon Gamermoon Gamer

同時プロット型ゲーム。4人。

moon Gamer

氷上のスケーターとなり、相手を追い落としつつ最後まで生き残ることを目指すサバイバルゲームです。見た目はそんな感じには見えませんが、生き残り競争は熾烈です。

まず最初に、プロット用紙に自分のスケーターをどのように移動させたいかを計画(プロット)します。スケーターコマには方向があり、ヘクス内では6方向の「辺」を向いています。スケーターは「前進(S)」「右折(R)」「左折(L)」のいずれかの移動を行わせることが出来ます。

プロット用紙には、スケーターをどのように動かすのか、移動する方向を英文字で指定します。例えば「SSSLLSR」というように。プロットする数には制限はありません。いくつでも書くことが可能です。

移動は、各スケーターを1歩ずつ順番に行います。スケーターが移動を行うと、移動元から移動先のマス目に亀裂が入ります(!)。亀裂は水性ペンでマップに書き込みます。この亀裂が湖の中で「丸く」切り取られてしまうと、その中には入れなくなります。もし、そういう危険地帯にスケーターがいたら、湖に落っこちてしまい、ゲームから脱落しなければなりません。

亀裂に沿って移動しなければならなくなったり、他のスケーターと衝突してしまうと移動は強制終了するので、たくさんプロットしても必ずしも移動が出来るとは限りません。というより、たくさんのプロットをしてしまうと読みが外れる可能性が大きくなりますので、それはそれで大変に危険です。

最初のプレイはプロットミスで岸に衝突して自滅(湖の外に移動してしまうとゲーム脱落)。それじゃいくらなんでもということで2回を開始しまして、さすがにこれはきちんと進んで… と思ったら不意の衝突で強制的に移動を停止させられて、そのまま周囲をぐるりと囲まれてドボンmoon Gamer。いや、これ面白いなぁ。慣れれば5分でゲームは終了するお手軽さも素晴らしい。

スケーターが袋小路にはまってしまったパターンのルールがやや曖昧(可能な移動方向が自殺移動しかない時の処理)で、それはゲーム開始時に話し合って決めておくべきでしょう。
http://www.ps-hiroshima.com/board/icelake.htm

シルクロードの商人 / 創作ゲーム

bone5 さんのライフワーク。4人。

moon Gamer

今年のライフワークだそうですmoon Gamer

それはともかく「シルクロードの商人」。個人的にプレイするのは2回目(前回のレポートはこちらのエントリーをどうぞ)です。しかしその後、あちこちのレポートを読んだり、実際にプレイしているところを見学してきましたが、まだまだ改良が続けられているようです。

前回と異なっていたのは、タイルの購入ルールがやや緩くなっていたことと、特殊タイルが1種類となって、使用後は持ち回りになっていたことです。基本的なメカニクスは変わっていません。デザイナーがライフワークと宣言しているだけあって、今後もゆるゆると改良が続けられていくことでしょう。

カルタゴの貿易商たち / 創作ゲーム moon Gamer

こちらもライフワーク(今年限定)な創作ゲーム。4人。

moon Gamer

ご存じカワサキファクトリー謹製の創作ゲーム。今年のゲームマーケットで無料体験版が配布され大きな話題を呼び、その後も改良に改良が重ねられている意欲作です。個人的にテストプレイに参加するのは2回目だったかと思いますが、やはり前回よりも細かい点が変更されていました。このあたりは僕が説明するよりも、開発経過報告ブログ(タゴログ)をお読みいただいた方が早いでしょう。

すでに数十回に及ぶテストプレイが積み重ねられており、ゲームとしてはもう完成の域に達しています。現バージョンをプレイした限り、無料体験版で感じた素朴なジレンマ感はあまり変わっておらず、その中核となるゲーム性のコントラストをより高めるために、周辺のシステムが補強されているような印象を持ちました。

無料体験版にあった無秩序なスケール感は、洗練されたデザインテクニックによってきれいに作り直されています。それを完成度の高いスマートなゲームになったと喜ぶか、あるいこぢんまりとまとまってしまったなと嘆くかは、はっきり言ってユーザの受け取り方次第です。

いずれにせよ「カルタゴの貿易商たち」は世に問える形には整えられているし、それは十分過ぎるほど高いレベルに到達しているように見えます。つまり、この時点でデザイナーの責務は果たされているのではないでしょうか。ですから、このあたりで正式リリースに向けた準備を進めてしまって構わないと思うのですけれども、いかがでしょうか>カワサキさん

途中バージョンでシンプルになったはずの得点計算が、現行のルールでやや煩雑になったのが気になりましたが、ゲーマーズゲームであるならこれは許容範囲でしょう。
http://blog.goo.ne.jp/sobahati/

レポートは以上です。
体調を整えるため、終了時間よりも少し早めに引き上げました。インストが今ひとつうまく行かなかったのが悔やまれます。インスト道を極めたいと思っている人間として、もっと精進したいところ。

次回もまたよろしくお願いいたします>関係者ご一同様