今週末もお仕事でゲーム会は無し。都合、半月ほどテーブルゲームをしていないことになります。ゲーム会参加の約束をキャンセルするのは実にココロ痛む話なのですが、その一方で仕事に関する技術的な収穫がそれなりにあったので良しとしましょうか。

moon Gamer

さて、このところアメリカのゲームメーカーのボックス(外箱)がまた一段と大きくなっているようです。箱が大きいこと自体は今に始まったことでもありませんけれども、最近の傾向は「重い」ということでしょうか。

その原因の大半は、コンポーネントに含まれる大量のフィギュアです。重くて大きな箱は持ち運びには相当な労力がかかりますし、それどころか単に保管するだけでも広いスペースを割かなければならないので持ち主の負担は大きなものとなります。

おまけにビッグサイズゲームは、プレイ時間もルールの量も「ビッグ」であることが多く、プレイする機会もかなり限られます。買う側としては、どうかすると一生に一度遊ぶかどうかわからないというゲームをずっと保管し続けていなければならないのですから、その手間を考えると購入するには相当な覚悟がいるはずなのですけれども、実際には定期的にビッグサイズゲームが市場に投入され続けています。つまり売れているようなのです。

フィギュアや立体物を大量に使ったゲームは見た目が派手なので、商品としても見栄えがしますし、購入意欲をそそられるのは確かです。具体的な数字は知らないのですが、製造コストが高くなるリスクを抱えたとしても、ビッグサイズゲームが一定数は売れるという確実な需要があるのでしょう。ということで、新作が出るたびにフィギュアはど派手で豪華に、そして箱は一段と重くなっていくわけです。

市場の要望であるなら、しばらくはこのトレンドは続いていくに違いありません。それ自体は問題ありませんが、懸念しているのは、この流れがまさかドイツの方まで波及してきやしないかということなのですが… これはもちろん僕の杞憂であるとは思いますけれども、何となくコンポーネントの煌びやかさを競っているような微妙な潮流が現時点でも見えなくもありません。

このホビーが、アイデア(中身)よりも見てくれで売り上げを伸ばすような自滅の道を歩まないことを今は祈るばかりです。