前日にスギ花粉が飛び交う環境の中をちょっとばかりの遠出をしたため、この日曜日は体力を温存に気をつけながら終日を過ごしました。今年のスギ花粉飛散量は、現在までの観測データを見てみると確かに例年よりはやや少なめなようですが、僕が受けているダメージは例年とそう変わらないので、この時期は少し慎重に行動するようにしております。

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ということで夕方になってから活動開始。まずはゲーム倉庫にて木製キューブの受け渡しなんかをちょっと。これは、次のゲームマーケットで某サークルが制作・頒布するゲームのコンポーネントになります。

ちなみに、僕も今回はSGCブースにて、中古ゲームや木製キューブを頒布する予定になっています(ただしいずれも分量は少なめですし、中古ゲームは普通のショップで販売されているものばかりです)。このあたりの詳細はまた後日書きます。でも当日の天気次第で搬入物を変えようと思っているくらいのダメっぷりなので、果たしてどうなりますか…。

そんなこんなで午後5時30分ころにSGCの例会会場へ入りました。今回は参加者が少ないかもと聞いていたのですが、久しぶりにお会いする方や初参加の方(←僕が初見なだけでした)などもいらしておりまして、室内はわりと活況を呈していたと思います。僕は終了時間まで3時間強の間に4つのゲームをプレイしましたので、以下に簡単にレポートします。


森の音楽会 / 創作ゲーム moon Gamer

Bone5 さんデザインの創作ゲームから。5人。

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ひとことで言うと一斉入札形式の変形陣取りゲーム。しかしそのアイデアはオリジナルティにあふれている秀作です。

ゲーム開始時に多数のチップをまず受け取ります。チップはゲーム中に補充はされません。ゲームはまず、自分のストックから何枚かのチップを握って、全員同時に一斉公開するところから始まります。

最も多くチップ入札したプレイヤーから順に、ルールにしたがってボード上にチップを配置します。このチップ配置ルールがこのゲームの最も工夫された点なのですが、長くなるので詳細は略します。このルールによって1回の入札では最大でも5枚のチップしかしかボード上には配置することは出来ず、配置出来なかったチップは捨てられます。

ボード上のエリアは大きく9つに分かれています。あるエリアが全てチップ埋まったら、そのエリアで誰が得点を獲得したかを判定します。基本的にはそのエリアに最も多くのチップを置いたプレイヤーが得点を獲得します。

ボード上のマスにチップが全て埋まったらゲームは終了し、エリアからの得点と、チップの連結ボーナス(これも良くできたルールです)の合計点が最多のプレイヤーが勝利します。

骨折ゲームズならではの軽妙で驚きに満ちたメカニクスが堪能出来る小品です。システム的にはきっちり調整もされていて、しかも15分もあれば終わるという素晴らしさ。5人ではチップの総枚数が多いような気がしましたが、それでも十分に楽しめました。すごい。moon Gamer


Olix (オリックス) / Spielspass moon Gamermoon Gamer

待ち時間を利用して。2人。

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2人用のアブストラクトゲームです。交互に自分のコマを配置していき、矩形(O)・L字形(L)・直線形(I)・斜線形(X)のいずれかの形を作ります。より多くのコマを使って形を作った方が得点が高くなります。得点の対象となる形を作ったら、ボードの上にある記録欄に自分のコマを置いて示します。

ある形の得点は、より高い得点だけが有効で、それ以下のコマは無視します。全てのコマが置き終わったらゲームは終了で、記録欄により多くのコマを置いてある方が勝利となります(同点なら形

いきなりルールを読んでプレイしたので、後で確認したらちょっとルールが間違っていたのですけれども、それでも見た目以上にクセのある思考ゲームであるように感じました。正しいルールで再戦したいところ。
http://ejf.cside.ne.jp/review/olix.html


Shuttles (シャトルズ) / Discovery Toys moon Gamer

ギミックが楽しいアブストラクトゲーム。2人。

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まだ時間があったので、時間つなぎで2人ゲームをエントリー。1984年製のややクラシックな思考ゲームです。目的は、自分の最も手前にあるスタートブロック上にセットされた自分の5個のコマを、相手のスタートブロックに移動させることです。

自分の手番では、自分のひとつのコマを前後左右に移動させることが出来ます。コマは直線ルートであれば、一度に何マスでも進めます。ただし、壁・コマ・すき間を飛び越えることは出来ません。ひとつだけ例外があって、相手のコマに隣接したマスにいる自分のコマは、それを飛び越えて向こう側のマスに移動することが出来ます(飛び越えたらそこで移動は終了です。飛び越えられたコマもそのままです/チェッカーのように除去はしません)。

自分の手番では、コマを動かす代わりにブロックを1段階だけ「ずらす」ことが出来ます。ずらすブロックは自分の色のブロックか、中央の白いブロックだけです。

基本的にはこれを繰り返すだけのシンプルなゲームです。千日手のルールがないので手詰まりになる可能性があったりしますが、その懸念を除けばゲームは意外と普通に楽しめる内容でした。古いゲームなのでさすがにコクの深さは感じられませんけれども、今でも十分に遊べます。収納性の良さもいいですね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/1916


ヘックスマシーン / 創作ゲーム

これも Bone5 さんデザインの創作ゲームから。3人。

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ゲームマーケットでの販売は確定したようです(価格は未定)。今回は、上級ルールでプレイしてみました。普通のルールでは、数字タイルをランダムに引いて手札に3枚持ちますが、これらの情報を全てオープンにしてしまうという大胆なオプションです。手札は公開され、タイルを補充する時にも任意のタイルを引いて来ることが出来るので、文字通り完全情報ゲームとなります。

僕は前回のセッションからかなり間が空いてしまったのでほとんどルールを忘れていました moon Gamer けれども、まぁ何とか勝負に絡む形にはなったと思います。スジの良いゲームなので、わかってくるとかなり面白いゲームです。

ところでこのゲームは独自の概念がいくつか存在するため、Bone5 さんはルールの記述にはかなり神経を尖らせているようです。新しいルールブックはかなりわかりやすくなってはいますが、それでもやはり一読しただけでは理解しずらいが見受けられましたでの、いくつかのアイデアを Bone5 さんに提言してみました。ゲームマーケットが楽しみな作品です。


レポートは以上です。
アフターは今回も「かつくら」にて美味しいとんかつをいただきなら、あれやこれやの楽しい雑談にて楽しいひとときを過ごしました。会場にいた時間こそ短かったのですが、十分に楽しめたし、体も休めたので満足な1日となりました。moon Gamer
また次回もよろしくお願いいたします>参加者各位