6月にしては肌寒い空模様となった3日(土)は、つくばのおのさん宅で開かれた自宅ゲーム会にお呼ばれされまして、TXに乗ってはりきって参加してきました。

参加者は10名ほど(かゆかゆさん・つくりみちさん・健部さん・えぴるさん・MQさん+お嬢さん・さとーさん・カワサキさん・Sさん・おのさん、それの僕)と、自宅ゲーム会にしてはずいぶんと大きな規模(最大で3卓が同時に行われていました)で、1日中たくさんんのゲームを遊んできました。


Oriente (オリエンテ) / daVinci games moon Gamer

「10人いるので全員でゲームがしたい」というおのさんのリクエスト。10人。

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確かにこのゲームはルール上では12人までプレイ可能となっています。与えられた「領主」の特殊効果を使ったり、社会身分を使って攻撃をしたりしながら、報酬としてのカードを集めるゲームです。

攻撃時には他のプレイヤーとの交渉が行われるので、それぞれの思惑がぶつかり合って、時にかなり露骨な取引も行われることもある権謀術数なゲームです。交渉が長引くとプレイタイムも長くなり、最後はちょっとダレ気味でした。もうちょっとライトに取り組んだ方が良かったのかもしれません。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/oriente.html


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このあと、食事の時間が入ったりして、写真のような「みつけてピカチュウ しっぽでバンバン」などの軽めのゲームや、試作ゲームのテストプレイなどがしばらく遊ばれていました。


Focus (フォーカス) / Parker Brothers moon Gamer

軽めのゲームが盛り上がっている部屋の隅でこっそりと。4人。

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シド・サクソンの有名なアブストラクトな思考ゲーム。手番では自分のコマだけをタテかヨコ方向に1マスだけ移動可能です。あるコマを別のコマの上に重ねると「スタック」になります。スタックの所有者は一番上に乗っているコマの色を担当するプレイヤーです。

スタックの移動数はその高さと同じです。3個のコマが重なっているスタックは3マスジャンプします。ただし、スタックの上から一部だけを取って移動させることも可能です(その場合は、取ったコマの数だけジャンプする)。

コマやスタックが移動した結果、スタックの高さが6個以上になったら、上から5個のコマだけをその場に残して、後のコマは盤上から除去します。除去したコマが自分のものであれば手元に置き、他人のものであればゲームから取り除きます。

自分の手番で、手元にコマがあるならそれを盤上の任意のマスに置くことが出来ます。何もないマスでも、他のスタック上でも構いません。これを繰り返し、コマやスタックが移動出来なくなり、手元のコマもないプレイヤーは脱落します。最後に残ったプレイヤーの勝利です。

今回、このゲームはおのさんのリクエストで持ち込みました(結局おのさんとはプレイ出来なかったのですが…)。古いゲームなのでタイトルは以前から知っていましたが、これまで僕は未プレイでした。素朴でわかりやすいメカニクスで、ルールは誰でも数分で覚えられます。しかし偶然の要素がまるでない完全情報ゲームであり、しかも盤上の変化が多い上に激しいので、正確に何手も読み切るのは難しいタイプのゲームです。

このセッションでは2人ずつペアになってチーム戦を行いました。しかし我がチームは良いところもなく惨敗でした。moon Gamer いくらなんでもひどい結果だったので、次はもっと研究してからゲームに臨みたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/focus.html


Just 4 Fun (ジャストフォファン) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

偶然にもコマの形がフォーカスっぽいです(小さいけど)。4人。

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盤上には「1」~「36」までの数値が書かれたマスがあります。マスの内部にはそれぞれプレイヤーに対応したコマの配置場所があります。

手番開始時には手札として4枚のカードを持っています。カードは「1」~「19」まであります(ただし数値の大きなカードは山札に枚数が少ない)。これらを少なくとも1枚プレイしなければなりません。最大で4枚までまとめてプレイすることも可能です。

プレイしたカードの合計値と同じマス目に自分のコマを置きます。ひとつのマスの複数のコマを置くときには、自分のコマに積み重ねます。そのマスで、他のどのプレイヤーよりも多くのコマを置いている場合、そのマスの多数を「確保」したといいます。

あるマスにおいて、自分のコマよりも2個以上多く他人のコマが置かれていれば、そこにもうコマを配置することは出来ません。また、あるマスにおいて、他の誰よりも2個以上多くのコマを置いたプレイヤーは、そのマスを独占して「確保」することが出来ます。

ゲーム中に、連続する直線的な4つのマス(タテ・ヨコ・ナナメ)において多数のコマを「確保」したら、そのプレイヤーの勝利となります。各プレイヤーが全てのコマを使い切ってゲームが終了した場合は、ルールにしたがって得点計算処理が行われ、それが多いプレイヤーの勝利となります。

「学研が作ったゲームみたい」という意見が出ていましたけど、まさにそんな感じ。ゲーム中は4枚のカードのそれぞれの組み合わせを足し算することに終始します。ゲームの装飾は最小限度にまで抑えられており、あくまでドライでストイックなつくりです。

ただし、カードの引きによる運の要素が思った以上に大きいので、そのあたりはどうなんだろうと。このセッションでは、「3」のマスにコマを置けば勝ちというカワサキさんを他の3人が手札の状況が悪くて誰も止めることが出来ず… 結局そのまま4マス揃えてカワサキさんの勝利となりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17534


Blue Moon City (ブルームーンシティ) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

話題のノミネート作。しかし…。4人。

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闇の時代が終わった「青い月」で、破壊された建物を再建するゲームです。

テーブルには中央に「市場」のタイルを置き、あとはルールにしたがって建物タイルの「建築図」の面を上に向けて配置します。プレイヤーの当面の目的は、これらの建築図に描かれた建物を、自分たちの持つ「建築マーカー」を使用して再建し、その報酬としてクリスタルを得ることにあります。

手番では、コマをタイル2枚まで移動することが出来ます。移動した先の建物タイルにカードを使って建築マーカーを「建築工程」のマス置くことが出来ます。カードに余裕があるなら、複数の建築マーカーを配置しても構いません。もし建築マーカーを置いた建設タイルにドラゴンがいれば、「ドラゴンの鱗」をもらえます。

もし、その建物タイルの全ての建築工程マスが建築マーカーで埋まったら、その建物は「完成」します。建物が完成したら、そこに建築マーカーを置いてあるプレイヤーは全員がルールにしたがって報酬を受け取ります。最も多くの建築マーカーを配置していたプレイヤー(大建築家)は追加報酬を受け取ります。さらに、今完成した建物に隣接した完成した建物に描いてある報酬も、やはり建築マーカーを配置している全員が受け取ります。

報酬にはクリスタル・ドラゴンの鱗・カードの3種があります。クリスタルは、一定数がたまったらオベリスクに捧げることが出来ます。この捧げ物を一定数(プレイヤー数によって異なる)行ったらゲーム終了で、最も捧げ物の多いプレイヤーの勝利となります。

ドラゴンの鱗を受け取ったら手元に置いておきます。ストックにドラゴンの鱗がなくなったらただちに特別な決算が行われ、ドラゴンの鱗を最も多く所有するプレイヤーが6クリスタル、他の3枚以上鱗を持っているプレイヤーは3クリスタルを受け取ります。その後鱗はストックに戻しますが、2枚以下しか鱗を所有していなければそのまま持ち続けることが可能です。

最後に山札から2枚のカードを引いて手札に入れます。引く前に1~2枚のカードを捨てれば、その分だけ追加でカードを補充することが出来ます。

基本的なルールはこの程度ですが、さらにカードの特殊効果が加わります。大きくわけて「ドラゴンの移動」「プレイヤーコマの移動」「建築時のカードの色」「捧げ物の回数」に関する4系統があります。効果はカードにイラストで指定されており、それほど難しくはありません。

全体的なプレイ感はとても軽く、建物も簡単にさくさくと建設されていきます。というのも手札の上限数がなく、カードさえあれば建築マーカーを複数置くことも可能だからです。なので、ぼんやりプレイしているとすぐにゲームが終わってしまうかもしれません。実際、このセッションでは、ルールの確認を優先して進めたからかもしれませんが、あっけない幕切れという感じでゲームが終わってしまいました。

「ブルームーンシティ」は、限られた機会の中で出来るだけ短い手数の最適効率をプレイヤーに考えさせる「鋭い」ゲームとしてデザインされているようです(だからプレイ時間も短め)。カードのコンビネーションと手札マネージメント、効率的に報酬の受け取るための移動、それにカードの特殊効果が相互に絡み合い、それがプレイヤー同士の駆け引きを複雑で奥深く、悩ましいものとしたいという制作者側の狙いは伝わってきます。

ただ残念ながら、それらの魅力的な仕掛けやゲームのコクが1回のセッションだけではよく見て取れませんでした。ポテンシャルが高そうな作品でことは理解出来るのですが、それがどうもゲームの前面に現れているように感じられないのです。あるいは単に僕が見逃しただけかもしれません。ということで、再プレイしてからまたレポートし、評価したいと思います。保留。
http://www.boardgamegeek.com/game/21882


Aqua Romana (ローマ水道) / Queen

息の詰まりそうな思考ゲーム。4人。

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前回のセッションレポートとゲームの大まかなレビューはこちらのエントリーをどうぞ。

前回のプレイは3人で今回は4人です。ただし1プレイヤーごとの作業員の数が減っている(4人では作業員3個・3人では4個)のと、手番までに動く建築家の数がひとつ多い(プレイヤー数が1人多いからですね)ので、3人の時より考えどころがすっきりしているような、そんな漠然とした印象を持ちました。

とはいうものの、建築家を思ったようにコントロールするのは難しいことには変わりありません。「勝利の踏み石」の厳しい制限との兼ね合いもあって、下手に粘って水路を延ばすよりも、早めに水路を完成させ得点を確定した方がいいケースもあるでしょう。水路を完成させると、新しい建築家の配置が行える特典があり、それが意外と大きいメリットなのです。

このセッションでは、突出して1人の作業員だけに水路建設を集中し、長い水路を完成させたカワサキさんが圧勝かと思いきや、3人の作業員をバランス良く延ばしていた僕の点数がボーナス点の分だけ僅差で上回っていました。なるほど、こういう勝ちパターンもあるのかと自分でびっくり(いや、直前まで負けたと思っていたものですから…)。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/aquaromana.html


Diamant (ダイアモンド) / Schmidt Spiele moon Gamer
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ここでインターミッション的に軽く「ダイアモンド」をプレイ。確か7人くらい?

ちいさな女の子も一緒に入って楽しんでいました。「ダイアモンド」がファミリーゲームとしても優秀なゲームである証でしょう。セッションの方は、めざとく計算を入れつつ、運も味方にして僕が辛勝しました。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/diamant.html


Thurn und Taxis (郵便馬車) / Hans im Glück moon Gamer

えらいヘビーローテーションですなー。4人。

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何度やっても面白いのに、どうして上手くならないんだろうねぇ… orz

今回は序盤になぜかバイエルン近辺の都市カードが公開されている状態で手番が回ってくることが多くあり、どうも嫌な展開となりました。まず序盤は周辺地域の都市を押さえて地域ボーナスタイルの獲得を目指す作戦が好きなのですが、それを実現するにはカードの回りが悪いのです。仕方がないので郵便網の長さで勝負をかけようとしたら、それをすでにやっている人がいまして…

結局、最後までどっちつかずのまま場当たり的に郵便網をつなげていくだけの散漫なプレイに終始することになってしまいました。もっと柔軟にさまざまな状況に対応することが出来るよう冷静に対処するべきでした。反省…。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/thurnundtaxis.html


レポートは以上です。

結果として、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作体験会みたいになりました。moon Gamer ノミネート作で未プレイなのは「Seerauber」だけですが、これは biscoさんのところのエントリーで何となく雰囲気は伝わっています。ありがたや。ああ、でも早くプレイしたいなぁ。

こういう素晴らしいゲーム会を開催していただいたおのさんには心から深く感謝いたします。ありがとうございました。大勢でご自宅に押しかけて、さぞかしお疲れのことと思います。どうぞお体にはお気を付けくださいませ。
参加者のみなさまもお疲れさまでした。またぜひどこかで遊びましょう。moon Gamer