9日(土)は、袋小路12月例会に行ってきました。あいにくの雨模様な上に気温も低めの肌寒い日とあって、例会参加者は32名といつもよりは少なめだったそうです(それでもオープン例会でこれだけの人数が集まるのはたいしたものだと思いますけど)。

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さて、天気は朝から雨です。例によってキャスター付きのスーツケースが使えない(防水加工されていない)ため、持ち込み予定だった大型ボックスのゲームをいくつか変更しようかとも思ったのですが、どうしてもプレイしたくて入念に準備をしたゲームばかりだったので、写真のようにポリ袋にゲームを包んでスーツケースに押し込んでみました。幸いにして小雨だったこともあり、ゲームは濡れずに済みました。

この日はなぜか京王線が、昼から朝のラッシュ並みに混んでいるという不思議な現象に見舞われまして(事故? 師走だから? 雨だから?)、大きな荷物を持っている僕は混んだ車両に乗ることが出来ず、駅のホームでかなり待たされることに(寒かった…)。新宿でも、京王線とJRの連絡通路に人があふれかえっていまして… 謎。何だかこの時点で早くもかなり疲れ果ててしまいました。こんなこともあったおかげで、定刻より少し遅れた時間に会場に入った次第。


Die Saulen der Erde (大聖堂) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

今度こそ正しいルールでプレイ。4人。

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前回のレポートとゲームの紹介はこちらのエントリーからどうぞ。今度こそはとルールを入念にチェックし、さらにカードにはシールを自作して貼りました。特殊なルールのある一部の職人カードにも貼りたかったのですが、それは間に合わず。

ところで前回のルール読解ミスについてです。こんな単純なミスをするのはどうせ僕ぐらいだろうと思っていたのですけれども、他のサイトで「大聖堂」の紹介記事を読んだところ、なんとそこでも同じところで解釈を誤っているようでした。moon Gamer ひょっとしてこれは勘違いしやすいルールなのではないかと思いまして、恥を忍んで僕が間違ってしまったルールについて書いておきます。

それは第2フェイズで、スタートプレイヤーが建築家コマを引く処理についてです。ルールにしたがって、順次全ての建築家コマを袋の中から全て取り出した後、前回のセッションではそこでフェイズ2を終了していました。しかしこれは違います

正しくは、この後で、パスをした建築家コマ(つまりコストチャートに置かれている建築家コマ)を、順番に無料でボード上に配置します。配置する順番は、パスをした順番(先に袋から引かれた順番)です。つまり、イベントで不測の事態が発生しない限り、お金がなかったとしても、ほとんどのケースで全ての建築家コマがボード上に配置されるはずです。

日本語ルールブックの該当箇所は、P7の下の方で「・すべての建築家が袋から引かれたら~」のパラグラフです。ここには例文も図も書かれているので、よく読めば間違えようがないはずなのですが、なぜか僕は別の解釈をしていました。もちろん、今回のセッションではこれは修正しました。

もう1点、微妙に間違えやすいのが、フェイズ3のアクション「2.ビショップの地」です。ここで建築資材を獲得する場合は「建築資材市場」から得ます。森・石切場・砂鉱山などのストックからではありません。これも前回に誤っていた箇所で、今回は正しく適用しました。

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さて今回のセッションは、イベントでいきなり職人カードを1枚捨てさせられるという波乱の出だしとなりました。全6ラウンドでバッドイベントが4回あったので、ゲームを通してかなりきつかったです。

僕は最初のラウンドで「金属職人(金属があれば2ゴールドを生み出す)」を手に入れた上で、「9.王の宮廷(免税+先着1名が金属1個獲得)」に建築家を置けるという幸運に恵まれ、序盤の資金はまずまずでした。ところが3ラウンドあたりから職人の能力不足が顕著になってきまして、そのために得点もじりじりと離されてしまう厳しい流れになりました。最後の2ラウンドで少し追い上げましたが時すでに遅く、残念ながら結果は最下位。でも面白かった!

僕を除いて他の3人(ゲーム慣れした人ばかりです)が初プレイでしたが、その全員がこのゲームを気に入ってくれたのはうれしかったです。運の比重が決して低くはないゲームですので、それについての反応が少し心配ではあったのですが、どうやら杞憂だったようです。むしろ、それが「大聖堂」の魅力であるとさえ感じてもらえたようで、我が意を得た思いがしました。

ランダムといってもゆらぎの幅は限定されていて、そのどのあたりを想定してリスク管理を行うかはプレイヤーに委ねられています。ハードラックに翻弄されるようなケースはそれほど多くはなく、そのためにプレイヤーによる意志決定の重要性は失われていません。ゲームを進める上で考えられる方針は複数あって、それを効率的に実現する実務的なテクニックや、突発的なトラブルに打ち勝つ柔軟な対応力などがプレイヤーに問われることになるでしょう。

たくさんの要素が盛り込まれていて一見複雑そうですが、プレイ感はとってもライトです。にも関わらず、プレイ後には充実感をたっぷり味わうことが出来る良作です。理詰めのガチガチな戦略ゲームが重すぎて苦手という人でも「大聖堂」なら楽しめると思いますので、ぜひ一度トライしてみてください。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24480


Die Baumeister von Arkadia (アルカディアの建設) / Ravensburger moon Gamer

これもメビウス便新作。メンバーはひとり入れ替わって4人。

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パズル的要素の強いシティ・コンストラクション。見栄えのするコンポーネントがステキ。意味はないけど。初期配置を行うオプションでプレイしました。

ゲーム開始時、プレイヤーにはいくつかの「労働者コマ」(中立労働者を含む)と4枚の「建設カード」が与えられます。それらはスクリーンの後ろで管理されます。各プレイヤーのスクリーンには「建築家」の旗を4枚掛けておきます。ボードには4×3マスの広さを持つ「砦の建設地」タイルを所定の場所に配置します。

「アルカディアの建設」には、たくさんの建物タイルが用意されています。建物タイルはテトリスのブロックのような形をしたものが数種類があります。これをボード上に配置するために建物カードを使います。

手番では、上記のように建物カードをプレイして建物タイルを配置するか、あるいは自分が所有する任意の数の労働者コマをボード上に配置します。建物タイルを配置する場合には、すでに配置されている建物か労働者に隣接させなければなりません。建物タイルを配置する際に「キャンプ」マスを覆うことが出来れば、覆ったマス数だけ中立の労働者を受け取ります。

建物タイルの配置が終了したら、建物カードに指定された色の「紋章」コマをその建物タイル上に配置します。この「紋章」コマには4色あります(プレイヤーカラーとは無関係)。最後に、プレイヤーは建物カードを1枚補充します。

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労働者コマを配置する場合には、まずボード上の建物を1つ選びます。それに隣接したマスに、自分が所有する労働者コマをいくつでも配置可能です。

これらのアクションを行った結果、建物タイルの周囲のマスが「他の建物」「労働者」「砦の建設地」「ボードの端」によって囲まれたら、その建物タイルは「完成」します。完成した建物タイルの周囲のマスに、自分の労働者コマを配置しているプレイヤーは、その数だけ「紋章」コマを受け取ります。一度に複数の建物が完成することもあります。

建物を完成させたプレイヤー(=手番プレイヤー)は、その建物タイル上にある紋章コマをボーナスとして受け取ります。さらにそのプレイヤーはこの後で、完成した建物の数だけの「砦」コマを建設予定地へ配置します。

「砦」コマは、上から見ると紋章が描かれています。そして、建設予定地上に配置された「砦」コマの紋章によって、各プレイヤーが所有する「紋章」コマの価値が決まるようになっているのです。

「砦の建設地」タイル上には、最大で3層の「砦」コマが積み重ねられます。まず一番下の層のマスが全て埋まったら上の層が作られます。そして、「砦の建設地」タイルを上から見て数えた各色の紋章の数が、紋章コマ1つの価値となります。

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たとえば、砦の建設地の上から見て「赤」の紋章を持つ砦が4つあり、自分の手元に紋章コマが5つあったとすると、その価値の総計は20(=4×5)です。

ゲーム終了時に、各プレイヤーの持つ紋章コマを「換金」することになりますが、ゲーム途中で行うことも可能です。プレイヤーは手番終了時に、「建築家」の旗を消費することで、任意の色の紋章を任意の数だけ換金することが出来ます。換金された紋章コマはストックに戻ります。

このようにして、最終的にもっとも多くのお金を集めたプレイヤーの勝利です。

プレイしてすぐ感じたことは、思ったよりもずっとパズル色の強いゲームだなぁ、ということでした。特に序盤~中盤にかけては、後のことを考えて布石を打つのか、それとも目の前の得点を積極的に速攻で取りにいくか、その狭間で悩みまくることになるでしょう。特に労働者コマの配置はある程度の自由がきくので、あらゆる可能性を考えているとダウンタイムが長くなりがちになることも。

「砦の建設地」の争いも、実はよくあるシステムではありますが、建設パートとの相性が抜群で、このゲームのグレードをさらに上げることに貢献しています。ただ、立体の砦コマは見た目は素晴らしいのですが、高く積み上げられると陰になった向こう側が見えづらくなるなど、プレイアビリティ的にはあまりよくありません。

とはいえ、時間もそれほどかからず、適度に悩ましく、例外処理も少なめでルールすっきりと、とてもよくまとまった優等生的な作品で安心して遊べる良作です。斬新さはありませんが、ひとつのゲームにそこまで求めるのは酷というものでしょう。次は初期配置を行わないオプションでプレイしたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25643


Hermagor (ヘルマゴール) / Mind the Move moon Gamer

この日は良作が続きました。メンツ変わらず4人。

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TGFでゲームストア・バネストさんで販売されていたゲームのひとつ(現時点では通販はされていないみたいです)。現在のところ国内のゲームシーンで全くといっていいほど注目されていないタイトルですが、ゲルマン・スタイルの交易ゲームとしては秀作に入ると言っても過言ではないでしょう。とても面白いゲームでした。これは拾い物かも。

プレイヤーはまず、「バイヤー」コマを4つ使って「中央市場」から産物を調達します。調達された産物は、それぞれのプレイヤーごとに1個の「商人」コマを「村」へ行商させることによって収益を得ます。産物には8種類あり、それぞれの相場は「価格表」で管理されています。

行商を行った村には「商館」コマを置きます。商館によって、複数の村によって囲まれた「地域」を「支配」することで、そこの「生産施設」や「貴族」から収益を得ることも出来ます。生産施設や商館はゲーム終了時にボーナスの収益をもたらすことがあります。

ゲームは全部で3つのフェイズがあります。最初は「中央市場での購入」です。購入するものは産物です。しかし、お金を払えば無条件に買えるわけではありません。各プレイヤーのバイヤーによってシビアな争奪戦が繰り広げられます。

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中央市場には4×5=20の「産物マス」があり、それぞれのマスの間には「通路」があります。通路には丸い「通路マス」があり、そこには数字が書かれています。このフェイズの開始時に、産物マスにランダムに産物タイルを配置しておきます。

各プレイヤーはバイヤーコマを4つずつ持っています。スタートプレイヤーからこれを1個ずつ中央市場へ配置します。配置可能な場所は、通路上の数字マスか、産物タイル上のどちらかです。産物タイル上にも通路マス上にも1つしかバイヤーコマを配置することは出来ません(また、配置可能な範囲はプレイ人数によって異なります)。

また、バイヤーコマを配置する際にはコストがかかります。コストを支払えない、あるいは支払いたくない場合はパスをします。全員がバイヤーを配置するかパスをしたら次のフェイズに移ります。まず通路からバイヤーが幾ばくかの収益を得ます。その後で産物の獲得判定を行います。

産物タイルは、その周囲の通路マスとタイル上に配置されたバイヤーコマの数を比較し、それがもっとも多いプレイヤーが獲得します。同数の場合は、タイル上にバイヤーコマを配置したプレイヤーに優先権があります。誰もタイル上にバイヤーコマが配置していないで同数の場合は、産物タイルの「辺」に接する通路マスのバイヤーコマを比較します。それも同数であれば、誰もその産物タイルを獲得することは出来ません。

産物タイルには、1枚のタイルにひとつの産物だけが描いてある「シングル」と、2種類の異なる産物がある「ダブル」があります。「シングル」タイルを獲得したプレイヤーは、その産物の相場価格を1段階上昇させることが出来ます(任意)。

この後で、ルールにしたがってスタートプレイヤーを決める処理を行って、最後のフェイズである「村への行商」が始まります。このフェイズでは、各プレイヤーが1つずつ持っている「商人コマ」を、アクションを消費しつつマップ上で移動させます。アクションはスタートプレイヤーから時計回りに1回ずつ行います(全プレイヤー共通のアクション実施可能回数は第1フェイズ開始時に決まります)。

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アクションには、商人コマを「移動して売却」「移動しないで売却」「移動のみ」「何もしない」の4種類あります。商人コマは、「道」を伝って別の「村」へと移動します。

それぞれの「道」には数字が書かれており、通過するたびにその数字分のコストを支払います(移動のみなら半額)。また、自分の「商館(後述)」のある村に商人コマを停止させることは出来ません。

商人コマが移動した先に村で売却可能な産物タイルをプレイヤーが保有していれば、価格表に示された価格のキャッシュを受け取ります。なお、産物タイルは売却しても失わず、このラウンド中はずっと使用可能です(注:アクション数には上限があります)。

産物を販売した村に他プレイヤーの商館があれば、そのプレイヤーは1キャッシュずつ受け取ります。最後に、その村に自分の商館を配置します(つまりひとつの村には1プレイヤーごとに1回ずつしか販売機会がありません)。

地方を構成する全ての村に自分の商館を配置することが出来たら、その地方を「支配」したことになります。支配した地方に描かれた生産施設のうち1つを選んで、それに対応する価格表の「生産施設サイド」上に自分のコマを配置します。そして、そこに描かれた数値だけただちにキャッシュを受け取ります。地方に「貴族」マークが描かれていれば、同様に「貴族サイド」にコマを置いてキャッシュを受け取ります。

こうして指定されたアクションの回数を全員が行ったらフェイズは終了し、産物タイルはストックに戻します(ラウンドの最後には手元に産物タイルは残りません)。こうしてラウンドも終わり、指定されたラウンドが経過していなければ新しいラウンドが開始されます。ゲーム終了時にボーナスの判定を行って、最終的にキャッシュの多いプレイヤーが勝者となります。

このゲームは行商ゲームです。なので一見すると、商人コマが移動して産物を売りさばく第3フェイズがメインのように思うかもしれません。しかし、ここではほとんどオートマチックというか、誤解を恐れずに言えば多人数ソロプレイに近い流れになっています。普通のゲーマー感覚では、このような構成はあまり良いとは思わないでしょう。ところが驚いたことに「ヘルマゴール」はこれを逆手に取り、優れたゲーム性に結びつけられているのです。

というのも、第3フェイズで自分の思うように自在に商人コマを行脚させたければ、第1フェイズの中央市場で厳しい戦いに勝ち抜かなければならないようになっているからです。「ヘルマゴール」における全ての収益は、この中央市場をまさしく中心として、まるでクモの巣のように張り巡らされていて、ここで商略を巡らすことこそが勝負の分かれ目になります。

中央市場には、駆け引きと考えどころが極めて濃い密度で詰め込まれています。獲得しようとする産物は、商人の現在位置から最適なものを選ばなければなりません。商人の近くにある村の販売可能な商品、それによって支配することが出来そうな村の位置、それらに付随する移動コスト、商品の相場価格と期待出来る収益、それにスタートプレイヤー決定権などなど。これに中央市場の通路から得られる収益などが加味されます。

これらの収支を考慮した上で、さらに他のプレイヤーとの競合にも勝たなければならず、勝てそうもなければ次善三善のケースをも視野に入れ、商機を逃さないよう策略を練り込まなければなりません。4~5人プレイ時、1ゲームはわずか4ラウンドだけですので、チャンスとみてあえて危険な賭に出るか、それとも安全策で確実に行くか、難しい決断に迫られる場面もしばしばです。

「ヘルマゴール」がさらに優れているのは、第1フェイズにおけるこれらのいかにも複雑になりそうな処理が、わずか「コマを順番に4個置く」というシンプルこの上ないルールだけで表現されている点です。素晴らしいバランス感覚の上に作り上げられたメカニクスで、デザイナーの傑出した才能によって生み出された良作と言えましょう。

この日のセッションで僕は、中央市場での産物調達に失敗し、たったひとつだけしか獲得出来ませんでした(他のプレイヤーは3つずつ)。しょうがないので商人コマをあちこち移動させて販売させましたが、移動コストが大きくて儲けはわずかしかなく、それどころかバイヤーの配置コストを入れると赤字でした。結局これが大きく響いて、トップとはダブルスコアに近い最下位で敗北…。

勝敗はともかくとして、強烈に印象に残るゲームではありました。2人プレイから可能(ってそれもまたすごいのですけど)ですが、人数は多い方が楽しいと思います。もうちょっといろいろ試してみたいので、またあちこちに持ち込むと思います。とりあえず5人プレイをやってみたいなー。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25224


トリック&トリート! / ゲームリパブリック moon Gamer
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ゲムリパの新作カードゲーム。2人追加で6人。

プレイごとに、親が複数のルールからひとつを選択して、それに基づいて勝敗を決め、得点を配分します。ファミリーゲーム、あるいはパーティゲームとして作られたカードゲームなので、フリークの集まる場にはあまりふさわしくなかった模様。
http://bgame.jp/tt/index.html


Die Eisernen Männer / Lionel Games moon Gamer

トライアスロンがテーマなレースゲーム。ここから3人。

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水泳・自転車・マラソンの3種混合なレースを行います。発売は1993年。atog さん持ち込みのマイナーゲームです。

ゲーム開始時に、自分のアスリートの能力を決めます。能力は「水泳(スイム)」「自転車(バイク)」「マラソン(ラン)」の3種で、それぞれ「0」~「2」のいずれかの値となります。この能力値に応じて「スタミナ」が決まります(能力値が低いほどスタミナが大きくなる)。

このゲームはレースゲームです。コースはトライアスロンと同様に「水泳」→「自転車」→「マラソン」の順番で構成されており、それぞれ異なるルールが設定されています。しかしいずれも、アスリートをコースで進めるにはカードを使います。

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まず、各プレイヤーへ5枚のカードが配布されます。自分の手番では手札から1枚のカードを使います。カードには「水泳」「自転車」「マラソン」について数が書かれていて、その数までアスリートをコースで進ませることが出来ます。

数字の横にはカッコ付きの数字が書かれていますが、「スタミナ」を消費することでこの数字を使えるかもしれません(ダイスによる判定があります)。

その後で、「水泳」コースなら船、「自転車」コースなら自動車を、動く障害物として移動させることが出来ます。障害物のルールはコースの種類によって異なりますが、いずれにせよ他アスリートの移動を妨げることに使います。

5枚の手札を全て使い切ったら、次の5枚の手札を補充します。配られたカードを使う順番は決められたとしても、それらを全て使わなければ新しいカードをもらえないため、カードの配り運をコントロールする手段は限られています。ランダムに配られたカードの内容だけで有利不利が決められてしいまうため、「カードを使ったスゴロク」以上のゲーム性はあまり感じませんでした。

他にも障害物の扱いが実際のトライアスロンのレースとはかけ離れているなど、魅力的な素材を生かす方向には考えられてないのは残念でした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/14775


Royal / ASS moon Gamer

再び atogさん持ち込み。3人。

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トランプで行う周回するスゴロク。1993年製。

プレイヤーはひとつのスートを担当し、それの「キング」「クイーン」「ジャック」の3つコマを持ちます。ボードを周回するようにマスが構成されていて、そのひとつがスタートマスであり、ゴールマスとなります。自分のコマをスタートからゴールまで、3個全てを1周させたら勝ちです。

カードはトランプと同じものを使います。ただし絵札は使いません。ジョーカーは2枚入っています。手札を5枚ずつ持って、自分の手番では1枚のカードを手札から使います。基本的にはプレイしたカードに書かれた数字だけ、自分のコマのうち任意の1個を選んで時計回りに進めます。自分の担当するスートと同じカードを使った場合は、カードの数値を2倍して進めます。

ひとつのマスには1つのコマしか入れません。もし、他人のより高い「ランク」のコマによって追いつかれたか追い越されたコマは、スタートに戻されてしまいます。つまり、「キング」は「クイーン」と「ジャック」をスタートに戻し、「クイーン」はジャックをスタートに戻します。「キング」は他人の「キング」とぴったり同じマスに入った時にだけスタートに戻されます。

ただし、スタートに戻される時に「A」をプレイすると、それを逃れることが出来ます。また、コマの置いてあるマスに自分の担当するスートのマークが描かれていれば、追い抜かれてもスタートに戻されることはありません。

トランプをそのまま使った手軽なファミリーゲームです。親子で楽しめるように作ってあるので、残念ながらゲーム的な深みはほとんどありません。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/22943


レポートは以上です。

この日は「大聖堂」「アルカディアの建設」「ヘルマゴール」と、プレイしごたえのあるゲームを発見することが出来た実り多き例会となりました。持ち込んだゲームにお付き合いいただいた皆様には深く感謝いたします。またぜひ遊びましょう。moon Gamer