13日(土)は、つなきさん宅にて開かれたゲーム会にお呼ばれして行ってきました。個人的には今年初のゲーム会です。ちょっとばかり重たいゲームをやろうということで、参加者からいくつかのリクエストがありましたので、それらを中心に遊びました。参加者は、お部屋を使わせていただいたつなきさん、お久しぶりのストーンRさんとよたろーさん、それに僕の4人でした。

1月も中旬に入って冷たくてカラカラに乾燥した陽気が続きます。キレイに晴れ上がった青空が気持ち良い1日でした。


Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog moon Gamer

僕にとっては人生の一部な作品。

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このブログでは、長時間ゲームと言えば「蒸気の時代」です。鉄道ゲームの最高峰であり、ゲーマーズゲームとして世界中のフリークたちが認めた逸品です。そろそろ発売されてから5年になろうとしていますが、飽きるどころか、さら深く極めたい気持ちが強まっているくらいです。

ストーンRさんがこのゲームを初プレイということで基本マップをプレイしました。基本マップは5~6人用としてバランスが整えられているようで、4人では路線建設にゆとりがあります(土地が広い)。とはいえ、序盤の財政状況は厳しいことには変わりありませんし、最後に勝ちきるためには他プレイヤーとの厳しい競合を乗り越えなければなりません。AoSビギナーがこのゲームを楽しみながら理解するには良いシチュエーションだと思います。

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長時間ゲームですので、初プレイのストーンRさんにルールやゲームの構造をまずはしっかり理解してもらうため、お試しで第2ターンの最初までプレイし、そこでリセットして再度ゲームを始めました。

さて序盤の布石ですが、盤の西側をストーンRさん、東端をよたろーさんが拠点とし、つなきさんと僕は中央でいきなりもみ合う形になりました。僕は最初のターンに「Locomotelive(即時Link+1)」を取れていたこともあり、この競合はこちらの有利な分かれとなりまして、最初のターンで終了時に Income が「4」という最高の形でスタートを切ることが出来ました。

その後、つなきさんは西方向へ、僕は東方向へ路線を拡大し、全員が絡み合う込み入った複雑な中盤への入り口に差し掛かります。東側ではストーンRさんが手なりでシカゴ~カンサスシティを接続し、シカゴからはさらに北上して路線の拡大を狙います。ここにつなきさんが競合相手として入り込んでがんばっていましたが、決定的に切り崩すにはなかなか厳しい状況のようでした。

よたろーさんは、序盤で商品の多いホイーリングとピッツバーグの2都市を押さえて、さらに北上してトロントまで路線を拡大し、序盤で良い形を作り上げました。しかし、僕が「Engineer(4タイル建設可能)」で、ルイビルからデトロイトへ一気に路線を建設したあたりから、東端の一帯から中央に抜け出すことが難しい形になってしまいました。

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もっとも、基本マップはタウンの数が多いために、狭い範囲に閉じこめられる形になったとしても、その中でぐるぐる商品を回すように路線建設をすることで、終盤に5~6リンクを確保することは十分に可能です。

さらに、盤の端のほうでその形を作られると、外部から干渉するのが難しくなるので脅威ですらあります。ですので、悪形を強要した側としてもそれだけで安心せず、より早い速度で開発を押し進めなければなりません。

ところが僕の方も左右から挟撃されるような形となってしまいまして、4リンクあたりで成長が頭打ちとなり、見た目に苦しい形になってしまいました。それでも何とかトップのストーンRさんに収益で負けないようにあれこれ手を打って食らいつき、ここは辛抱しつつ粘って勝機を探ることとしました。

その甲斐あってか、終盤には何とか細かい勝負に持ち込むところまでたどり着くことが出来ました。ここでも慌てず、とにかく確実に、そして正確にポイントを稼ぐようにプレイし続けた結果、いくつかの幸運も重なったこともあり、最後の最後でストーンRさんをわずかに差しきってゲームを勝ち取りました。まさに薄氷を踏む思いの勝利です。

最終ターンは、プレイヤー全員が勝負のアヤに絡み合うという複雑きわまりない展開となり、どこかひとつ違っていたら結果は変わっていたかもしれないくらいの微細な差でした。ストーンRさんがプレイ経験者であれば、僕は勝てなかったと思います。

ともあれ、今年初ゲームにおいて、最も好きなゲームで勝てたことがとてもうれしいです。今年もまた「蒸気の時代」を心ゆくまで楽しみたいですね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/4098


Outpost / TimJim Games moon Gamer

惑星開拓ゲームの傑作。

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こちらもこのブログで何回か登場している開発ゲームです。絶版になって久しく、中古市場では高値の付くゲームの代名詞のようになっています。1991年発売のゲームで、やや荒っぽいシステムながら、現在でも十分にプレイする価値のある名作です。

このゲームのシステムを基本としてデザインされたのが「ツァバンドールの王笏」であることは周知の通りです。確かに似ている部分はあるのですが、「アウトポスト」は「ツァバンドール~」に比較するとずっとシンプルで、見通しが良くわかりやすい構造を持っています。「ツァバンドール~」から「アウトポスト」に逆に移行してきた人は、このシンプルさと変わらぬ奥の深さに驚かれるかもしれません。

そして実際に、両方のゲームのプレイ経験者の中には「ツァバンドール~」より「アウトポスト」の方が面白いという人もいて、僕は何度かその言葉を聞いています。「ツァバンドール~」が登場した時には「アウトポスト」が脇に追いやられてしまうと危惧していたのですが、まだまだこれを遊ぶ機会は今後も多くありそうで、僕としてはうれしい限り。

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ところで今回も、僕が数年前に自作したカードとタイルを使用しました(横の写真だけはクリックすると大きく表示されます)。オリジナルのコンポーネントがまるで使えないというわけではありませんが、僕としてはこれを使わないで「アウトポスト」プレイする環境はまったく考えられません。

それだけに、これらの元データがHDDの故障によって消滅してしまったことは返す返すも残念で、いつかまた作り直したいという野望に燃えています。

このセッションでは、ルールを少しだけいじって「同種のコロニーアップグレードカードは2枚まで獲得可能」というようにしてみました。結果からいうとこれは大成功で、各プレイヤーにバランス良く発展カードが分散することになりました。少なくとも4人プレイ時にはかなり有効に機能するローカルルールだと思います。

また、発展カード(コロニーアップグレードカード)を自分の手番で落札したら、その手番ではそれ以上の競売は行えないとしました(落札出来なかった時には再競売が可能)。これはルール的には曖昧な部分なのですが、これも先ほどのローカルルールと同様に、発展カードの極端な偏りを防ぐ効果が得られたので成功といえるでしょう。

さて、このゲームでの各プレイヤーの動向をちょっと追ってみます。まずよたろーさんは、発展カード「倉庫」を2枚も獲得し、十分な在庫管理(ターンを持ち越す手札枚数が増加する)を行う下地を作り上げました。労働者不足に対応するために「ロボット工学」の入手にも成功し、形としては万全の体勢になったのですが、競売で高い金額を支払うことになってしまい、資金不足が顕著となりました。このために工場の建設資金が不足してしまったようです。

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ストーンRさんは、序盤に水工場で経済的な基盤を固めた後、「重機」カードから「チタン工場」の建設に着手し、「居住施設」も手に入れてバランスの良い形となりました。「水」+「チタン」による経営の安定化はまったく問題なかったのですが、「倉庫」と「科学者」の入手が行えなかったために中盤以降の爆発力に欠けてしまい、高価な「研究所」カードを入手するまでに時間がかかってしまいました。

このゲームのプレイ経験者であるつなきさんは、水工場を拡大を続け、発展カード「データライブラリ」のコスト削減効果によって「科学者」を2枚も獲得、さらに「研究所」まで手に入れて、このゲームの定石のひとつである「重化学路線」を突っ走ります。労働者不足は「アウトポスト」を早々に手に入れるなどして、見事に「負けない」形を作り上げました。しかし「新化学工場」への転換がわずか1ターン遅れたことが、思ったよりも大きな過失となってしまいました。

さて僕は、ともかくも序盤は水工場の建設を優先しました。そのために「倉庫」の入手には失敗しましたが、「重機」「居住施設」「データライブラリ」を購入して序盤はまずまず。手札が少ないので、資金をうまく運用することには苦労しましたが、「オービタル・ラボ」の獲得に成功して「微生物」による豊富な資金源が確保することが出来たあたりから徐々に優位に立つことになります。

この後に「科学者」を手に入れて、それを元にすぐ「新化学工場」の建設に最初に着手したあたりで、遠回りながら「重化学路線」による盤石の体勢が完成しました。ここまでだいたい2時間強ほど。あとは30分くらいで一気に収束し、このまま僕の勝利にてゲームは幕を閉じたのでした。新年早々連勝とはさい先がいいですね。

相変わらず終盤にトップを取って勢いづいたプレイヤーを止めるのは不可能に近いのですが、そこに至るまでの絡み合いに限れば、開発ゲームとしても競りゲームとしても秀抜な完成度と面白さを誇ります。テーマとぴったりシンクロしたシステムも実に素晴らしい。歴史に埋もれさせてしまうのがもったいない作品で、あんまり細部を変えないでいいから誰かリメイクしてくれないかなぁ…。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/1491


Stimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele moon Gamer

2年ほど前、biscoさんのサイトにて紹介されていた謎のカードゲーム。

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好評だったので2ゲーム連続して遊びました。

それぞれのプレイヤーは「1」~「10」までの「政治家カード」を10枚1セットずつ持ちます。特殊なカードはなく、単に数字だけ書かれています。この数字のことを「影響力」と呼びます。なお、政治家カードはプレイヤーごとに色が異なっています。

場には「献金カード」と「得票カード」の2種類のカードが置かれます。献金カードには献金額(5~25)、得票カードには得票数(5~30)が5の倍数でカードの中央に大きく書かれています。いずれのカードにも、その右肩に「価値」が書かれていて、これは「1」~「10」まであります。

ゲームの目的は「献金額を最も多く集める」ことです。獲得した献金カードに書かれた献金額を合計し、それが多ければいいのです。ただし、これは得票数に応じて大きく増加することがあります。

ゲーム開始時に「献金カード」と「得票カード」は別々の山札として場に積みます。そしてまず、献金カードだけをプレイヤー数分(4人プレイなら4枚)めくって場に公開します。そして「献金カード」と「得票カード」の一番上のカードを表向きにします(ルールでは山札は表向きに積んで、一番上だけ見せるようにすると書かれていますが、これでも意味としては同じ処理です)。

それを見て、各プレイヤーは自分の政治家カードセットから任意の4枚を選択し、それを自分の前に裏返して並べます。そして同時に公開します。各プレイヤーは、自分の場に4枚と手札に6枚の政治家カードを持ってゲームを開始します。

ルールで決められた判定でスタートプレイヤーが決まります。各プレイヤーは自分の手番において、自分の政治家カードを1枚プレイして、場のカードにある4枚のカードのいずれかを取らなければなりません(山札の上に公開されているカードは取れません)。

場で取ることの出来るカードは、プレイした政治家カードの「影響力」と同じか、それ以下の「価値」を持つカード1枚です。取ったカードはそのプレイヤーの手元に置き、場には山札からカードを補充します。この補充ルールがこのゲームのキモです。

プレイする政治家カードは、自分の前に置かれたカードでも、手札のカードでも構いません。もし、手札の政治家カードをプレイした場合は、献金カードの山札から1枚を取って場に補充します。自分の前に置かれた政治家カードをプレイした場合は、得票カードの山札から1枚を取って場に補充します。

これを全てのプレイヤーが持つ政治家カードが無くなるまで行ってゲーム終了です。

スコアリングではまず、獲得した「献金カード」の献金額を合計します。続いて獲得した「得票カード」の得票数を合計します。この時、得票数の上位2位(5人プレイ時は上位3位)のプレイヤーは献金額を2倍して計算します。こうして、献金額の最も多いプレイヤーの勝利となります。

これは衝撃的なゲームです。正直にいうと、ルールを読んだ時点では、そんな大したゲームだとはとても思えませんでした。実際にプレイしてみて、2巡くらいしてからようやく気がついたのです。これはとんでもなく良質で妙趣に富んだカードゲームだということを。

メカニクスは極めて単純です。手番でカードを1枚プレイして場の1枚を取ることを10回繰り返すだけなのですから。運の比重も決して低くはありませんし、プレイ感も軽めです。にも関わらず、テクニカルで悩ましい骨太なゲームに仕上げられているのです。これにはかなり驚きました。

デザイナーは Andrea Meyer。世界でも珍しい女性ゲームデザイナーであり、寡作ながらも印象に残るゲームをいくつか世に送り出しています。たとえばあの奇作「Hossa!(ホッサ!)」は彼女の手による作品です。「政治献金ゲーム」が、果たしてどこまで計算し尽くされているのかは今のところよくわかりませんが、このゲームが優れたアイデアによってデザインされた作品であることは違いありません。

こんなにも優れたゲームであるのに、全世界でわずか200セットしか作られていない限定商品であるというのが心の底から残念です。あちこちのゲーム会へ持ち込む予定ですので、見かけましたらぜひ一緒に遊びましょう。moon Gamer
http://d.hatena.ne.jp/bis_co/20050324


長天(天九牌) / 伝統ゲーム moon Gamer

最後は伝統ゲームで〆ました。

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簡単なゲームなのに、久しぶりのプレイですっかりルールを忘れていました。元はギャンブルゲームですが、手軽で中毒性が高いので、そのまま遊んでも十分に面白いゲームです。

ゲームの方は、本日他のゲームで調子の悪かったよたろーさんがぶっちぎりで勝利を収めまして、最後にみんな笑って終わることが出来ました。
http://www.rumic.gr.jp/~arai/t9pai/t9pai_chedeng.html


レポートは以上です。

いやー、もう心の底から充実したゲーム会でした。少し寝不足なだけで体調が良かったこともあって頭の回転も冴え、全てのゲームを思い切り楽しむことが出来ましたよ。これだけで今年1年、またがんばれそうな気がします(単純?)。

まる1日お付き合いいただいたみなさま、本当にお疲れさまでした。
またぜひ遊びましょう!moon Gamer