20日(土)は、池袋で開かれた袋小路の1月例会に参加してきました。朝から一雨来そうな曇り空で、予報でも夜には雨とのことで、12月例会と同じような雨対策をして出かけました。このところ仕事が忙しくて体力的に自信がなかったので、持ち込みゲームは軽めのものや既プレイなゲームを中心に選んでみました。そして当然のように持ち込んだゲームは全部プレイされるという素晴らしさ。

ただ、この日はインストがちょっとダメダメなことが多くて… 持ち込みゲームは前日に必ずインストの練習をしているというのに、なんでこう間違えたり言い忘れてしまったりするのかなぁ。現在猛省中。


Walk The Dogs (犬の散歩) / SimplyFun moon Gamer

ミニチュアフィギュアがかわいすぎ。4人。

moon Gamer

目を引くフィギュアにシンプルなルール。ファミリーゲームの王道を行く作品。

ゲーム開始時に、たくさんの犬のフィギュアを一列に(どんなに曲がりくねっても構わず)並べます。カードを2枚ずつ各プレイヤーに配ってゲームスタート。手番では、山札からカードを1枚引き、手札から1枚のカードを使います。カードをプレイすることで、場にある列の「前」か「後ろ」、あるいはその両方から、犬を取ってそれを自分の前に並べることが出来ます。また、カードによっては他人の前にある犬を取ることも可能です。

ゲームの目的は、自分の前に並べた犬の列の得点を大きくすることです。犬の列は一度自分の前の置かれると順番を変えることは出来ません。同じ犬の種類が連続して置かれていると得点が増加します。また、同種の犬を5個連続して置くと、ただちに勝利となります。

なお、カードを引いた時に、それがアクションカードであれば、指示されたことを行います。アクションカードには、犬の列が最も短いプレイヤーに与えられる骨カード(ゲーム終了時に得点となる)と、自分の犬の列の前後で最も長い同種のグループが取り除かれてしまう「保健所カード」があります。

moon Gamer

ゲームそのものは、わりとさっぱりした作りですが、とにかく犬のフィギュアが良くできていることに尽きるゲームです。気軽に何度でも遊べそうなシンプルさもデザインコンセプトに合っていて、良い作品に仕上がっていると思いました。

最初にたくさんのフィギュアを並べるのがちょっとだけ面倒ですが、家庭内で遊ぶなら子供と一緒にそれ自体が楽しめるのではないでしょうか。お見事です。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/walkthedogs.html


Stimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele

1ゲームだけのお試し。5人。

moon Gamer

前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーをどうぞ。5人プレイをやってみたかったので、それが早々に実現することが出来たことがなによりも嬉しい。

で、やってみてわかったのは、5人だと場のコントロールどころか状況を把握することすら難しくなるということでした。バランスのほとんどがカウンティングに寄りかかっているので、人数が増えると管理対象となる情報も増加し、難易度も上昇するというわけです。当然といえば当然ですか。

このセッションでは、ひとまず1ゲームだけをお試しでプレイしてもらった後、他に開いた卓もあったので、シャッフルのために早々に終了させていただきました。次は3人でやってみたいなと。moon Gamer
http://d.hatena.ne.jp/bis_co/20050324


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games

前回のレポートはこちらのエントリーをどうぞ。。4人。

moon Gamer

軽いゲームとしてエントリーしてみたのですが、けっこうしっかりしたゲームとして遊べました。けど、帰ってルールを確認したらキャラバン関係で大きな間違いが… うー。セッション自体は面白かったのでとても残念です。今回は参考プレイということで、また別の機会に遊びましょう>今回遊んだ方々
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


Genesis (ジェネシス) / Face 2 Face Games

細かい得点を積み重ねて勝利を目指します。4人。

moon Gamer

クニツィア先生のダイスを使ったタイル配置なエリアマジョリティ。ルールはとてもシンプルです。しかもダイスゲー。

各プレイヤーごとに1つの種族を担当します。各種族には4種類の地形(色)のタイルが13枚ずつ52枚ずつが与えられます。ゲームボードは14×10の四角いマスがあります。火山や溶岩が描かれているマスもあります。

手番では6面体のダイスを2個振ります。ダイスには4種類の地形かワイルドカードの目があります。出た目が地形ならば、その地形のタイルを盤上に配置します。ワイルドカードの目ならどの地形タイルでも配置可能です。つまり、この場合には2枚のタイルを配置することになります。火山や溶岩の描かれたマスには誰もタイルを配置することが出来ません。

もし、出た目の地形に対応するタイルを持っていない時には、任意のタイルを1枚だけ配置します。この場合に限っては1枚だけです。これをくり返し、終了条件が達成されたらゲームは終わり。得点計算に入ります。

盤上のタイルは、同種のタイルがタテヨコに隣接していると「エリア」と呼ばれます。タイル1枚でもエリアです。得点計算はエリアごとに判定します。ただし、得点対象となるのは3枚以上のタイルで構成されたエリアのみです。

各エリアに含まれる種族の数を比較し、最も多い種族プレイヤーは4点、2番目に多い種族プレイヤーには2点が入ります。エリアに単独の種族しかいなければ6点が入ります。トップ同点の時には対象種族で6点を分け合います(この時は2位に得点が入りませ)。2位同点の時は2点を分け合います。いずれも端数切り捨てです。

また、盤上で最も大きなエリアの得点計算では得点を3倍して計算します。最大エリアの地形を除いた3つの地形で最も大きいエリアの得点計算は2倍となります(同数の時の判定や処理は略)。こうして、得点の最も大きなプレイヤーの勝利となります。

盤上のあちこちで局所的に小さな利を少しずつ積み重ねていって、トータルで勝ちを目指すゲームです。このような得点構造の感覚は、おおざっぱには囲碁のような感じでしょうか(囲むという観点ではなく、加点プロセスの流れが、という意味で)。また、ダイスを使うことで重くなりそうなゲームを軽く仕上げ、それでいて考えどころも押さえてあるあたりは、さすがはクニツィア先生といったところ。

とはいうものの、地味な得点の取り合いだけのアブストラクトな思考ゲームでなので、華やかさにはまるで欠けるのは難点でしょう。僕としては好きなタイプのゲームなので、人数を変えてまたどこかでプレイしたいですね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/23981


UR (ウル) / What's Your Game?

パズル的思考が必要な陣取りゲーム。4人。

moon Gamer

前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーでどうぞ。戦略的なゲームながら収束があっという間で、1手のミスが致命傷になる鋭いゲームです。

最初のセッションでは、スコアリングの根本的なインストミスがあり最初からやりなおし… どうもすいません。気を取り直して2回目のセッションでは、さすがに全員がルールを把握しているだけあってテンポ良くゲームが進みました。タイルの「農業」が表に向けてあまり置かれなかったために、トークンが薄く広がるような展開となりました。戦闘は終盤にしか発生せず、やがてすべてのエリアがトークンで埋まって終了となりました。

僕はエリアの取り方を間違えてしまい、ジグラットを立てても得点が伸びない形になってしまい、まるで勝負にならずに大敗北。インストミスといい、踏んだり蹴ったりのセッションでした。

ともあれ、拡大再生産型タイプでありながら、こんなに短時間で終わる戦略ゲームも珍しいと思います。かなりパズル的な思考が要求されますが、ウォーゲーム的な要素もしっかり組み込まれており、メンバーの性格やゲームの流れによっては硬派な外交戦までもが楽しめる懐の深いゲームではないでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/ur.html


Drive (ドライブ) / SimplyFun

最後はこのゲームで〆ました。4人。

moon Gamer

「クレイジーチキン」の4人版。これは手軽で面白いカードゲームでした。

カードには枚数構成の異なる9種類のカードがあります。6枚しかないカードもあれば、20枚もあるカードもあります。これらを3枚ずつ各プレイヤーに配布した後、残りのカードを等分して2つの山札を作ります。これでゲームスタート。

手番ではカードを2枚引きます。山札からか、あるいは捨て山(これも最大で2つあります)から引きます。ただし、ひとつの場所から引くことが出来るカードは1枚だけです。その後で、手札から「コレクション」を公開するか、手札から1枚を捨てて手番を終了します。

「コレクション」とは、3枚以上の同種のカードのことで、これを手札から場に公開することが出来ます。同じ種類のカードが他プレイヤーによって公開されている時には、それよりも多くの枚数のコレクションを公開しなければなりません。そしてそうなった場合、枚数の少ないコレクションはすべて捨て札となります。

これをくり返して、9種類のコレクションが公開されたか、誰かがコレクションを4種類(4人プレイ時)公開したかするとゲームは終了します。コレクションしたカードは、種類ごとに点数が入り、その枚数に関わらずカードに書かれた数字が点数となります(たとえば、『20』のコレクションは、それが何枚あろうとも20点です)。

これを3ゲーム行って、トータルの点数が最も高いプレイヤーの勝利となります。

深みやテクニカルな要素はあまりありませんが、シンプルでわかりやすくて適度に悩ましい良いゲームです。箱が小さくて持ち運びに便利ですし、2人でも4人でも遊べる柔軟性がありますので、ゲーム会にとどまらない様々なシチュエーションで役に立ちそうなアイテムです。

ちょっと気になったのは、ゲームが終わるたびにカードをかなりシャッフルしなければならない(同じカードが揃いやすいため)のですが、紙質とコーティングの関係で滑りが悪く、かなりシャッフルしずらかったということでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/drive.html


レポートは以上です。

この日は本当に調子が悪くて、どうも頭の冴えない1日でした。ということで少し早めに帰らせてもらったのですが、ここからひどいことがありまして。帰りの電車に乗ってほとんど地元の近くに来ようかというあたりで、会場にキーホルダーを忘れてしまったことが発覚(!)。このままでは家にもゲーム倉庫にも入れないので、しょうがなく池袋までとんぼ返りするハメに。まぁ、無事見つかりましたし、電車の中に落としたとかいうことではなかったから、これはこれでひとまず良しとしましょうか。

で、ひーこら言いながらゲーム倉庫に帰って、そこで翌日のゲーム会への準備のために荷物をカバンに詰め込み、ぐったりしつつそのまま帰宅したのですけれども、夕食がまだだったこともあってうっかり惣菜屋に寄ったのが大間違いの元でした。そこでいくつか買い物をして自宅にたどり着き、部屋で買ってきた総菜をいただきつつ、うだうだと小一時間ほどしてからハタと気づいて慄然。「カバンがない」…。そう、お約束通りに、惣菜屋にカバンを置き忘れていたのでした。おバカすぎる…。

慌てて惣菜屋に電話をかけるも、もう閉店時間が過ぎていたらしく、受話器はむなしく呼び出し音を繰り返すばかり。うう。まぁこれも、翌朝に電話したらお店でカバンを預かってもらっていたので、実害は無かったのですけれども、なんだかなー。

ということで、お疲れさまでした>袋小路関係者の方々
また次回例会でお会いいたしましょう。moon Gamer