22日(日)は、地元は千歳烏山で開かれたSGC例会に行ってきました。SGC例会の会場が千歳烏山になるのは1月以来ですが、会場の烏山区民センターが使用されるのは昨年11月以来です。この会場は自宅からもゲーム倉庫からも近いこともあって、個人的には大変に便利です。

で、入念に準備を行って会場に来たまでは良かったのですが、持ち込みゲームのルール一式とデジカメをゲーム倉庫に忘れてしまうという、実にしょうもないミスをしてゲームの開始時間が遅れるというお約束がありまして…。前日のゲーム会もそうだったのですが、残念ながら体調的には今ひとつの状態でした。

朝から風が強く、湿った空気がどんよりとした1日。朝方には夜から雨が降るという予報が出ていましたが、それは外れたようです。


仔ぶた急便 / 創作ゲーム(チームきりたんぽ(仮))moon Gamer

あああ、ルールが違っていた… 4人。

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3匹の仔ぶたを操り、自分の他の拠点をすべて回ることが目的のパズルライクなゲーム。ルールを読んだ時点で早くも大きな衝撃を受けまして、どうしても遊んでみたくてしょうがなかった作品です。

で、やっとプレイしたのに、帰ってルールを確認したら、「タイル配置では、1アクションで同種のタイルを何枚でも配置可能」というルールを見落としていました。大失態(1枚ずつ置いていた)。ということでレポートは保留。その間違ったルールでも面白かったのですから、相当なレベルのゲームであることには違いありません。
http://home.catv.ne.jp/dd/yaeno/kiritanpo.html


Notre Dame (ノートルダム) / Alea moon Gamer

ボードのギミックに感動。4人。

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ノートルダム大聖堂の周辺地区に住む有力者となり、裕福さと名声を競います。購入してから半月以上、こちらもずっとプレイしたかった注目作です。

アクションカードのドラフト、その特殊効果、人物の特殊効果等々、アレアブランドらしい多くのルールが盛り込まれていますが、例外規定がカードに集中しており、カードにイラストでわかりやすく説明されているので、全体の見通しはかなり良くなっています。プレイヤーが一度に選択可能なアクションも限定されているため、プレイ感はそれほど重くはありません。

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アクションに対する結果にはランダム性はなく、カードによって多くのシチュエーションが展開するように構成されているのは好感が持てました。プレイヤーはゲームシステムの理解ではなく、戦略に没頭することが出来るよう、上品な工夫が数多くなされた良作です。

セッションでは、名声ポイント(=VP)が余分にもらえる「公園」の効果を少し過大に評価しすぎて、後半に点数が思ったように伸びずに3位くらいで終了。1回のセッションでよくわからなかったのが「ノートルダム」で、その効果については評価が割れました。ぜひ再プレイしてそのあたりをまた確認したいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/25554


Guatemala Café (グアテマラカフェ) / Eggert-Spiele moon Gamermoon Gamer

大きなサイズのボードを2枚使います。4人。

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5種類のコーヒー農園を作って得点を稼ぐゲーム。ボックスの中には(ゲームには使用しないのですが)本物のコーヒー豆が入っていて、コンポーネントが全体的にコーヒーくさいです。

ボリュームのあるコンポーネントで、木製コマがふんだんに使用されています。ゲーマーズゲームのように見えますが、基本的なシステムは簡単で、ルールも実質3ページくらいしかありません。しかしプレイヤー間の関わり合いは濃密になるようにデザインされていて、それはゲームの展開そのものに多大な影響を与えるのではないでしょうか。

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その最たる象徴が「妨害」ルールです。これは、手番プレイヤーが得点機会を発生させることを阻止する対抗手段で、手番プレイヤーの選択した行動を無理矢理変えてしまう行動です。

このセッションでは、序盤からこれが頻繁に発生し、全員の得点がゼロに張り付いたままの状態がしばらく続きました。緊迫した「洗面器ゲーム」になったのはいいとして、僕は最初これを、「妨害」したプレイヤーの勇み足だと思っていました。

妨害を行うには、それを行うプレイヤーが手持ちのコーヒー袋コマをひとつ消費しなければならず、しかも手番プレイヤーは資金を新たに得た上で農園建設の行動を代わりに行えてしまうからです。しかし、後から考えると当然の行動だったのです。

というのも、点数が動き始めると、終了条件の関係であっという間にゲームは収束に向かうからです。妨害を行おうと行うまいと、終了条件が早まるには変わりなく、したがって他人が点数を入れる機会を序盤から出来るだけ絞り込むのは、むしろ当然の行動なのでした。このような細かい駆け引きが最後まで続き、何とかこのゲームでは勝利を収めることが出来ました(ゲームで勝ったのは久しぶりかも…)。
http://www.boardgamegeek.com/game/23053


Alchemist (アルケミスト) / Amigo Spiele

相互作用が不思議なつながりを持つゲーム。4人。

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錬金術師となり、10個の釜と5種類の原材料を使って魔法のポーションを作り、名声である得点を獲得することが目的です。

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手番では、手持ちの原材料を使って新しい釜で新しいレシピをデザインするか、あるいは他人の釜のレシピをコピーすることが出来ます(あるいはパス)。レシピを作り出すために使用する原材料はルールの範囲内で自由に決めることで可能で、しかも得点も決めることが出来ます。

しかし、少ない原材料で簡単に高得点レシピを不用意に作ってしまうと、他人にコピーされまくって自分だけ損をすることになります(自分のレシピはコピー出来ないため)。このバランスの取り方は確かに秀逸です。

ひとつひとつルールは簡単で、ある作用から得られる結果についてはすぐに理解することも出来るのですが、それらが連鎖することで相互にどのような影響があって、どのような道筋で勝利にたどりつけるかを考えるは一苦労です。ベストの戦略は未だ見えず。というか、あるのでしょうか?

あと、すべての釜のレシピが出来上がって、後は全員がコピーするしかない、という段階に入った時の淡々とした展開が少し長いのも気になりました。
http://www.boardgamegeek.com/game/27385


Congo Line / StrataMax, Inc. moon Gamer

本日の〆。atogさん持ち込み。4人。

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見た目だけだとレガシーゲームのようですが、2006年発売の比較的新しいゲームです。コンポーネントはゲームマーケットで販売されている同人ゲームよりもみすぼらしいくらいで、正直なところ開始前は「大丈夫かなコレ?」と思ったくらいです。しかし! 遊んでみたらえらくポテンシャルの高い作品で驚いてしまいました。

4つある貨物列車に荷物を積み、儲かりそうな列車の「株」を購入し、列車を次の駅まで移動させて利益を得る、簡単に言うとそれだけのゲームです。しかし、株の購入、貨物の積載、そして列車の移動と、ゲームのすべての要素に複数のプレイヤーの利権が絡み合い、ダイスゲーム特有の不透明感と相まって、優れた戦略ゲームとしてデザインされています。

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手番では、まずダイス(6面体/6色)を4個振って、出た目に応じて必要な処理を行った後にアクションを行います。収入を得る手段は「株」と「貨物」です。株価は列車が駅に到着した時点での貨物数で決まります。

列車にたくさん貨物を乗せた方がいいのは当然ですが、株も貨物も持たないプレイヤーによって貨物が強制的に廃棄されてしまうかもしれません。

それどころか、持っている株を強制的に時価にて売らされることすらあります。ゲームの進行はゆっくりであるのに、常に多くの思惑が背後でうごめき、場が流動的であるという不思議な感覚が楽しめます。

あまりにも考えることが多い(これ自体は長所)ので、ダウンタイムもプレイタイムも長くなりがちという短所を抱えてはいますが、「イスファハン」系統のダイス戦略ゲームジャンルにまたひとつ良作が増えたのではないでしょうか。
http://www.boardgamegeek.com/game/24284


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レポートは以上です。

冒頭に書いたように体調があまりよろしくなかったのでアフターはパス。翌日にレポートを書いている途中で「仔ぶた急便」のルールミスに気がついて、もう落ち込むだけ落ち込みまして… で、そのマイナスエネルギーを糧にして、前から考えていたべつやくメソッドを導入してみました(謎)。

「べつやくメソッド」って何? って人は… ええと、検索してください(え?)。エイプリールネタとかそのあたりが引っかかって混乱するかもしれませんけど。moon Gamer 元ネタは、べつやくれい氏が @nifty のデイリーポータルZ で書いたこの記事です。

ともあれ、お疲れさまでした>例会に参加したみなさま
また次回もよろしくお願いいたします。moon Gamer