先日購入した「Canal Mania (カナルマニア) / Ragnar Brothers」 の 2nd. Edition について、ざっとルールを読み終わりました。
ルールブックは思ったよりも細かく手直しされていまして、目で違いを追うだけでは見落としがありそうだったので、ルールブックをスキャンして OCR でテキストを出力し、初版ルールのテキストと diff で比較しました。それによって、広範囲にわたって言い回しの変更が多かったことに少し驚いてみたり。
以下、初版との主な違いをまとめてみました。なお、変更点はこれだけではなさそうですし、あるいは正確でないかもしれません。あくまで自分用のメモなので、参考程度にお読みいただければと。
1.マップ中央西端にあった Llangollen とその周囲のヘクスが消滅しました。
Nottingham と Lincoln 間に Newark という新都市が追加されました。
都市の色の割り当てが変わっています。特に北部の都市はかなり変わっています。それと、北部の York がひとつ東へ移動しています。
ゲーム開始時に、各プレイヤーは1枚ずつの「Junction Contracts」カードを持っています。これには始点・終点の都市名の代わりに「Any Two Towns」と書かれている Value 2 の契約カードです。
プレイヤーは議会から契約カードを取る代わりに、手持ちの「Junction Contracts」カードを選択することが可能です。その場合、ボード上の任意の2都市を始点・終点と決めることができます(ただし Value が 2 なので最大距離は2ヘクス/ルール的に3都市経由は不可)。通常の契約と同様に完成義務があります。
初版では、契約カード上に存在しない運河は「絶対に」出現しませんでしたが、第2版では Junction Contracts のおかげでより自由度が増しています。良い新ルールだと思います。
茶色の Goods トークンは20個使います。初版にも20個のキューブが入っていましたが15個しか使いませんでした。
これに関連して、Goods トークンの除去ルールは削除されています。つまり、Goods トークンがストックに無い時には配置することができなくなるということです。
得点計算時に、完成した運河に使用したタイルの得点が入る他に、契約カードの Value が得点に加えられます。個人的には、これが初版と第2版の最も大きな違いだと思います。
このために終了条件の得点が増やされていたり、ゲーム終了時の契約カードの枚数によるボーナス得点ルールがざっくり削除されたりしています。
ちなみに、同点トップのタイブレークは、達成した契約カードの枚数→達成した契約カードの価値の合計→エンジニアの生誕年チェックの順で順位が判定されるようになっています。
「船」が、初版の「Barge」から「Narrowboat」へ名称変更されています(そのおかげで diff の出力結果がえらいことになったわけですが…)。写真のように、船のフィギュアのデザインも変更されました。
Goods トークンの移動ルートが2つあって、それらがすべて自分の運河セクションによって構成されているのであれば、短い距離のルートを選択しなければなりません。狭い場所に集中して運河を引いて、その中で Goods をあえて遠回りに移動させるようなプレイは第2版では出来なくなっています。
・契約カードに運河がボードのどのあたりの位置にあるかが示されている
・スコアトラックの分断箇所が少なくなって少し使いやすくなった
・2人プレイに正式対応
・ロングゲームとショートゲームバリアント(点数調整のみ)
他にも細かい変更がありそうなので、引き続き検証を続けます。
てか、Upgrade Kit を作るなら差分の説明くらいしてくれー>Ragnar Brothers
コメント
コメント一覧 (3)
今回の改訂は、全体的に競技性を高めているようで、大いに期待しています。いつプレイするかについてはまた別途ということで…(次回袋小路は他にプレイしたい持ち込みタイトルが数点ありますので、その先の日程になるかと思います。すいません)。
Final Round に入るための条件が得点チェックのみになった。
議会に契約カードが枯渇した際の条件がまるまる削除。