30日(土)は、高円寺で開催された「高円寺盤遊会」に行ってきました。高円寺盤遊会の詳細は mixi コミュニティをご覧ください。

[高円寺盤遊会] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1982220
※主催者である月斎さんは、高円寺盤遊会をサークル活動ではなく「ゲーム会」であるとアナウンスしています。このエントリを読んで高円寺盤遊会に興味を持った方は、その主旨を十分に理解した上で、上記コミュニティで雰囲気をつかんでから参加されるようお願いいたします。

前回に引き続き今回も朝の9時半すぎくらいから会場に入り、朝から夕方まで「Age of Steam (蒸気の時代)」の拡張マップ2点をたっぷりとプレイしました。このところ「蒸気の時代」を精力的に広めているシュウさんのおかげで、自分の周囲にはこのゲームのプレイヤーが増加してきており、この日も初プレイの方(日本語の堪能なドイツ人でした)がおひとり同卓にいました。

この日の例会は、これまた前回同様に盛況でした。このところの不安定な天候と、一室に大人数が集まったために室内は湿度が極めて高く、小さなエアコンがフル稼働してもまるで効かない蒸し風呂状態でしたけれども、場内は最大で5卓のさまざまなゲームが精力的に遊ばれていて、とても楽しい雰囲気でした。


Age of Steam Expansion #1 - England / Warfrog moon Gamer

最初の拡張マップ。4人。

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初プレイの方がいらっしゃったので、特殊ルールの少ない「イングランド」マップをプレイしました。4人でプレイするのであれば、基本マップよりも優れた内容だと僕は思っています。

「イングランド」の最大の特徴は、「赤」のシティがただ1つロンドンにしかないことです。しかしロンドンの周囲には、すぐに多くの収益を生むような優良な都市があまりなく、必然的に周囲から線路を延ばしてロンドンを目指すような展開になることが多いです。

もっとも「赤」の商品キューブが無いのであれば、無理にロンドンを目指す必要もないというあたりがこのマップの面白いところ。マップ中央部には多くのタウンが点在し、このあたりをうまく都市化することで、自分で需要先となるシティ群を作り上げてゆく戦略もあります。取り得る選択肢は広く、プレイヤーの創造性がいたく刺激される優れた拡張マップと言えるでしょう。

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今回のセッションで僕は、南西の Bristol を起点として南側の土地の開発を中心に進めました。このマップは何度かプレイしていますが、このあたりを拠点にしたのは実は初めてです。最初の3ターンはこの周囲で何とか食いつないで、その後は東に見えるロンドンを目指す方針を採りました。このあたりには赤キューブが数個あって、後半はそれを有効活用できそうだったのです。

で、これが当たって、中盤から収益的にずっと優位に立つことになりました。終始2位のポジションに付けていたシュウさんとは路線が近かったのですけれども、商品キューブの需要がキレイに分離していて競合がほとんど起こらず、その点でもラッキーだったと思います。

最終的には、得点計算をするまでもないくらいの差を付けての圧勝となりました。初プレイだった方の「蒸気の時代」に対する評価も上々でよかったです。勝利という結果はもちろんですが、またひとり新たな「蒸気の時代」プレイヤーが生まれたことを素直に喜びたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/6356


Age of Steam Expansion - Mars: Global Surveyor / AoS Team moon Gamer

「蒸気の時代」火星に行く。ひとり入れ替わって4人。

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SF的設定を持つ拡張マップ「全火星探索」です。火星ですから、当然「火星人」も登場します(!)。実はこのマップの裏は「月(The Moon)」マップで、そちらの方はルールを読んだ時点で「これは面白そうだ」というしっかりとした感触を得ていました。しかしもう一方の「火星」マップは、実際にプレイしてみないことには何だかいまひとつわからない要素が多くて、だったら「火星」の方をプレイするしかないだろう、という謎の理屈を並べ立てまして、これを全員に了解していただいたことで本日の立卓となりましたw

本マップは、ランディングスポットに到着した4つの勢力による火星の開発競争がテーマです。標準ルールとは、以下の点で異なっています。

実質的に4人専用マップである

物理的に5人以上は不可能で、バランス的には4人が最適です。

開始前に特別な競りがある

ゲーム開始前に$10を持った状態で、特別な競りを行います。競りのやり方はゲーム中のターンオーダーを決める方法と変わりません。この競りで決まった順番に、自分のコマの「色」を決めます。コマの色を決めるということは、最初のラウンド開始時の順番が決まるということです(セットアップでターンオーダートラックにはランダムにプレイヤーディスクが置かれているのですから)。
その後で、この特別な競りで決まった順とは逆順で、マップ上にある4つの「基地」のいずれかひとつを自分のスタート位置にするかを決め、そこに自分のプレイヤーディスクを置きます。

基地

ゲーム開始時の競りで、各プレイヤーのスタート位置(基地)が決まります。最初のラウンドでは、基地にはそこからスタートするプレイヤーのディスクが置かれ、そこはその色のシティとして扱われます。第1ラウンド終了後、基地上のプレイヤーディスクは除去され、全ての基地は無色のシティとなります。

「赤」がない

商品キューブ、マップ上のシティ・ニューシティタイル(A)のいずれも「赤」がありません。

エンジニア

「エンジニア」アクションは、タイル4枚ではなく、建設コストの総額を半分にします(端数切り上げ額がディスカウントされる)。

建設コスト

路線建設コストは$3です。タウンは、$2に線路数1本につき$1です。基本的に平地しかありません(唯一の山地は建設禁止エリア)。建設コストが高いので、資金コントロールが標準マップに比べて厳しいバランスになっています。

球状マップ

マップの上下左右にある同数値の辺はつながっています。

火星人(Martians)

「火星人」は緑のプレイヤーディスクで表されます。ゲーム開始時、マップ上の全てのシティには、商品キューブと共に火星人が1個ずつ配置されます。また、「都市化」アクションでニューシティタイルが配置されるたびに、そこに火星人を1個配置します。

火星人は商品キューブと同じように「運送」が行えます。目的地は、他の火星人が置かれているシティです。火星人を運送する場合、火星人がいる他のシティを通過することは出来ません。火星人を運送することで、通常通りに収入が得られます。また運送した火星人(緑のプレイヤーディスク)は、運送したプレイヤーの手元に置いておきます。これはゲーム終了時に2VPとして計上されます。

青のシティ(マップ中央に1ヶ所とニューシティタイルB)に「青」の商品キューブが運送されるたびに、そこに火星人マーカーが1個増加します。

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マップが球状であることは、事前に想像していたよりも遥かに大きなプレイ感覚の違いを感じました。意外な場所がつながっていたりして最初はやや混乱しましたけれども、慣れるとこれを利用して、通常マップではありえないルートの開発することが楽しくなってきました。この点だけを取ってみても、この拡張マップをプレイする価値は十分にあると言えます。

一方、ゲーム開始時の競りについてはやや拍子外れで、このままでは機能不全に陥っているような気さえします。セットアップ位置とプレイ順を天秤にかけさせるよりは、どちらも合わせて競りの対象にしてしまった方がまだ良かったのではないかと(例えば、競りで勝った順にセットアップ位置とゲーム開始時の順番を決めるとか)。

さてゲームの流れです。最初のラウンドに自分の基地を貫通する形で他プレイヤーの線路が引かれてしまい、いきなり激しい競合が発生するピンチな状況に。これは困ったぞと思いましたが、とりあえず落ち着いてマップを良く見て、青のニューシティタイルを利用(初手番で都市化アクションを選択していた)して火星人を運送するルートを作り上げることを目指すことにしました。

これがそれなりにうまくいって、序盤を乗り切りました。まさに火星人様々です。ただ、商品キューブの数が不足気味な状況は変わらず、中央の都市に活路を求め、そのままマップをナナメに縦断するような路線を作り上げました。ここからはもう乱戦模様で、ここでも2位のシュウさんと細かい駆け引きの応酬が続きました。

ゲーム終了時点はシュウさんよりも収益額が多かったものの路線数で負けており、火星人は1体だけこちらが多いのみ(3対2)。こりゃ捲られたかな、と思ったのですが… 最終得点ではわずかに2点だけこちらが多く、何とか逃げ切ることが出来ました。2点といえば火星人1個分で、そのわずかな差が勝敗を分けた形になったのでした。

これはテクニカルでかなり面白かったです。球状マップは思ったよりも広く、そのわりには競合が発生しやすいような都市配置となっており、「蒸気の時代」の競技性が凝縮されている感じです。事実上4人限定であることや開始前の競りの不具合など、気になる点を差し引いてもよく練り込まれた高グレードな拡張マップでした。
http://www.boardgamegeek.com/game/27040


レポートは以上です。なんと連勝という思ってもいなかった結果に恵まれ、また展開そのものも満足のいく充実したゲームとなりました。帰り道は疲労と脱水状態気味でもうフラフラ。無理をしたつもりはなかったのですが、体力を消耗し尽くしていたようです。

今回もありがとうございました&お疲れさまです>参加者各位
また参加する際にはよろしくお願いします。moon Gamer