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6日(土)は、池袋で開かれた袋小路の9月例会に行ってきました。このところタイミングが合わなかったこともあり、5月以来の参加です。

会場も以前と変わっていました。今回、初めて僕が見た新会場はとても広く、しかも木の香りがまだ残っているくらいの新しい建物で、もちろん中の机や椅子などの備品も新しめで使いやすかったです。

入り口の扉がオートロックで内側からしか開かないので来た時には開けてもらう手間があるとか、駅からちょっと遠いなどの気になる点も、これら上々の設備の前では些末なことで、実に素晴らしい会場だと思います。もう何代目の例会会場か忘れましたけど、出来れば今後もここに落ち着いていただきたいものです。

で、本日は4つのゲームを持ち込みました。が、2ゲーム遊んだあたりで体調不良のため早めの帰宅となってしまいました… どうもこの1週間くらい調子がよろしくありません。遊んだゲームがどちらも面白かったのが救いです。

曇り空で蒸し暑い1日。夕方から雨の予報が出ていたので傘を持っていったのですが、結局降り始めたのは夜になってからでした。


Im Reich der Wüstensöhne (砂漠の王子) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

キャラバンを率いてオアシスを探検し、より高い商品を集めます。4人。

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数日前にメビウス便で届いた新作「砂漠の王子」をさっそくプレイしてみました。ルールが全体的に散漫に記述されているためにややわかりにくかったのですけれども、幸いなことにプレイ経験者の方がいた(しむしゅさん Thanks!)ので、問題なくプレイすることが出来ました。

細長いタイル4枚を十字に組み合わせた状態でゲームスタート。プレイヤーは手番で、自分のキャラバン(コマ)を移動させ、その後で新しいタイル配置(発見)を試みます。成功すれば、新たに配置したタイルのオアシスに自分の探検家コマを配置できます。タイルを配置することでオアシスが「完成」したのであれば決算を行います。完成したオアシスに配置された探検家コマを置いているプレイヤーは順に、そのオアシスから商品や水、あるいは価格操作をする機会を得ます。

商品には「相場」があり、ゲーム開始時にはすべて1枚4点です。この価値はゲーム中に変動する可能性があります。ゲーム中に受け取った商品は自分のキャラバンに4つまで運搬可能です。運搬数を増加させるには、オアシスで「ラクダ」を取る必要があります。新たなラクダ1頭について追加して2つの商品を運搬できます。ゲーム終了時、商品の価値を合計して最高得点者が勝者となります。

ちょっと面白いのが「水」の扱いです。「水」はこのゲームで特殊なリソースとして扱われます。ゲームに登場する特殊効果をもたらすキャラクター(キャラバンリーダー・ラクダ使い・偵察)を使用するためのコストとしてと、オアシスの決算時に使用することがあります。

オアシス決算時、そこにいる探検家コマのうち、もっとも背の高いコマの持ち主は「水」1個を支払わなければなりません。もし支払えない(支払わない)時には、この最も高いコマは除去されます。他のコマの持ち主は「水」を支払う必要はありません。

このルールが最初どういう意味を持つのかよくわからなかったのですけれども、「水」そのものは当然として、探検家のマネージメント・商品獲得のテクニック・プレイヤー間の駆け引き等々、多岐に渡って実に大きな影響を及ぼしていることが実際にプレイしてよくわかりました。コレに限らず、全体的に何げないルールやギミックがいくつもの要素に働きかけてよく機能していると感じました。

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ところで、このゲームに添付されているメビウス製のルールブックは、必要な情報が分散していてどうも読みづらかったです。実際にプレイしてみれば難しいゲームではないのですけれども、間違えやすい点をいくつか含んでいます。以下、それをまとめてみました(なお、これは独自解釈を含みます。これが正しいとは限らないので、ルールブックを読んで各自が判断してください/誤りがあればご指摘をお願いします)。

  • ゲーム開始時にプレイヤーが受け取るのは「ラクダコマ1個」「探検家コマ4個」「"1"のタイル1枚」「水2個」
  • 「発見」を行う時は、自分のラクダコマのあるタイルに隣接する、新たなタイルが配置可能な空きスペースが少なくともひとつあれば良い
  • 「発見」が可能な空きスペースが複数ある時に山からタイルを引いた場合には、引いてからタイルを配置するスペースを決めて良い
  • 「移動」で白線を通過した後で「発見」を行い、それが成功し、新しく配置したタイルへラクダを進める場合、そこでさらに白線を通過しても良い。白線を1本しか通過できないという制限は「移動」時のみに適用する
  • 決算を行ったオアシスにターバンをかぶった探検家コマがあった時にのみ、ターバンの移動が行われる(左となりのプレイヤーへ)
  • 水や商品タイルは有限である。ストックに無ければ受け取れない
  • キャラバンリーダーの能力は「1手番に1度だけ」使用可能である。「ゲームに一度だけ」ではない

ルールブックはともかくとして、ゲームの方は適度な歯ごたえとボリュームのある良いゲームでした。残念ながら勝敗にはまったく絡めませんでしたが、1時間以上もかかったプレイタイムをまるで感じさせない濃い内容を満喫しました。これはぜひ再戦しなければ。
http://www.boardgamegeek.com/game/35293


Ticket to Ride: Nordic Countries / Days of Wonder moon Gamer

乗車券・北欧諸国。3人。

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前回のプレイレポートはこちらのエントリーから。ただし、この時にインストしてもらったルールがだいぶ違っていたようで、ずっと気になって再プレイを望んでいました。しかしこの当時は本体が限定発売品で入手難だったためにどうにもなりませんでした。最近になってアメリカで「北欧諸国」が発売され、それを入手したことでやっと正しいルールでプレイする機会が得られました。

ルールは以前にたけるべさんからいただいた情報を元に、本体付属のルールを何とか自力で読み込みました。またラッキーなことに、このセッションでも「北欧諸国」をプレイ済みの人が同卓にいたので、ルール運用はまったく問題ありませんでした。オープン例会はこういうことがあるので良いですね。

ボードを眺めてみれば一目瞭然なのですが、このマップは実にタイトです。手札をため込むことはもちろん重要ですが、そればかりしていると線路引きに出遅れてしまいます。他の「乗車券」でも似たようなことが起こりえますが、「北欧諸国」は路線数が少ないため、ボード上の競合がより起こりやすくなっています。

このゲームで僕は、まず中央に延びる3路線を確実に確保、その後でスカンジナビア半島南端に予め引いておいた路線へとつなげました。中央の大動脈を活用する形で南方へと連結したことで、手元にあるチケットカード3枚のうち2枚はほぼクリアの見込みが立ちました(得点的にはこの2枚で35点もあった)。

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しかし半島の西側のルートには他プレイヤーの路線が延びており、残り1枚のチケットカード(10点)をクリアするには、それを阻止しなければなりません。ここでも重要路線を間一髪で押さえることに成功し、これでチケットカード全てをクリアする目処が立ちました。まだゲームは中盤でしたが、ここまで快調です。

しかし手札が乏しかったので、しばらく列車カードを引きまくっていると、偶然にも「緑」のカードが自然にたまっていきました。ここで夢を見て「Murmansk-Lieska(9路線)」をうっかり目指してしまったのが間違いの始まり。僕がしつこくカードを引いている間に、他の2人が必死に路線を建設してマップを埋めていき、気がついたらゲーム終了間近じゃありませんか。

ここで慌てて列車を置くことにしましたが後の祭り。列車を大量に余らせたままゲームは終了し、最終的に10点差で2位に終わりました。10点なら地道に列車を置いていくか、あるいは新しいチケットカードを引いておけば何とかなったはずで、中盤に手をゆるめてしまったことが悔やまれます。

ともかくも「北欧諸国」は「乗車券」の素晴らしいバリエーションだと思いました。実質的に3人専用(2人プレイは可能ですが、それよりは恐らく3人の方が面白い)ではありますが、短時間で終わり、しかもエキサイティングな展開を楽しめるでしょう。これも再戦熱望です。
http://www.boardgamegeek.com/game/31627


レポートは以上です。

せっかく会場内に人が増えてきたあたりの時間帯だったのですが、上にも書いたように体調の問題で早めに上がりました。帰り道は体が重くてフラフラだったし、夜には激しい雨が降ったようなので、この判断は正解だったかと。久しぶりの袋小路は以前と変わらず楽しい場でした。

本日はお疲れさまでした>参加者各位
また次回以降もよろしくお願いいたします。moon Gamer