年末ゲーム会・2日目 (12/30)
本日の参加者は、つなきさんの他に、ファラオさん・N野さん・taroさん・一味さんと僕の6人です。朝から Antiquity が立っていたようですが、僕は午後1時過ぎに合流し、その後 taro さんも入りました。
・ルイーダの酒場 / 創作ゲーム 

自分の手番では、5種類の行動のうちひとつを実施します。行動は大別して、冒険者に関するものと建物に関するものの2種があります。ざっと説明すると以下のようになっています。
- 酒場の主人
冒険者チップをランダムに取り、自分の手元とルイーダの酒場に配置します。 - 踊り子
ルイーダの酒場にいる冒険者の種類と数によってお金を獲得します。 - 賢者
建物カードを引いて、それを自分の手元と場に置きます。 - 国王
自分の手元にある建物カードを建設するか、あるいは場の建物カードをルイーダの酒場に建設します。 - 勇者
冒険者チップを引いて、パーティを作れたかどうかを判定します。成功するとポイントを得ます。
建物に関するルールがこのゲームのキモです。まず建物にはそれぞれ固有の特殊効果があります(お約束です)。建物を建設するためには、お金や冒険者をコストとして支払わなければなりません。建物はルイーダの酒場に建設(最大3件)することが可能ですが、それとは別に自分の手元にもひとつだけ建設することも出来ます。
ルイーダの酒場に建物を建設すると勝利ポイントが得られます。しかしルイーダに酒場は公共のものであり、そこにある建物の特殊効果は誰でも使うことが出来ます。逆に自分の建物の特殊効果は所有者だけが使用出来ますが、ポイントを得ることは出来ません。
建物の特殊効果は、実はプレイヤーの行動と密接に関係しています。5種類の行動には「色」があり、建物にもそれと同じ種類の「色」があります。プレイヤーが選択した行動の「色」と同色の建物が建設されているのであれば、その特殊効果だけを手番の最後の実行しなければならないのです。例えば「酒場の主人」という行動は「青」です。これを行動に選択したプレイヤーは、すでに建設されている「青」の建物の特殊効果を実施する、というわけです。
※ここで、公共物であるルイーダの酒場の建物と私有物の建物の違いが効いてくることにも注目。
行動にしても建物にしても、自分だけではなく、他のプレイヤーに直接・間接的に影響を与える効果が多く存在します。このため、周囲の状況を考えながらバランスのよい選択を考えなければなりません。ルールはシンプル(実質2P強)ですが、特殊効果が複雑に絡み合うこともあって、ゲーマーズゲーム的な内容の作品となっています。
今回のセッションでは当然ながら全員が初プレイで、やや読みづらいルールを確認しながらのぎここちない進行ではありましたけれども、手応えのようなものは確かに感じられました。もし、デザイナーが目指しているコンセプトが問題なく表現することが出来ているのであれば、これはなかなかの掘り出し物であると言えます。ランダムな要素もかなりあり、同人ゲームっぽいやや荒っぽい印象も感じましたので、1回のプレイだけでは結論が出ませんでした。もし見かけたらみなさんもぜひ遊んでみてください。
http://www.h5.dion.ne.jp/~otsubu/wisteria/
・Union Pacific (ユニオン・パシフィック) / Amigo Spiele 

つなきさんのリクエストもあって再プレイ。しかもMAXの6人。
実際に6人プレイをやってみて、このゲームは多人数の方が断然面白いということを再認識しました。株や路線の絡み方が人数が増えるほど濃く強烈になり、それに伴って駆け引きも複雑になります。だからプレイヤー間の思惑のぶつかり合いが実に熱くなるのです。
ジレンマがシンプルであるが故に、決断には正確で冷静な状況の把握と、あと一歩を踏み出す勇気が求められます。さらに不確定要素となる決算カードの存在がまたいい感じにゲームを引き締めています。いいゲームだなぁ。
残念ながら今回は負けはしましたが、面白いセッションとなって僕は大満足です。また別の場所に持ち込んで遊んでみます。 http://ejf.cside.ne.jp/review/unionpacific.html
・Breaking Away / Fiendish Games 


個人的には久々のプレイ。僕以外は初プレイです。各プレイヤーは4台の自転車レーサーを操り、3回のチェックポイントを出来るだけ早い順位で駆け抜けることが当面の目標になります。それぞれのチェックポイントでは着順に応じてポイントが入り、最終的には総合ポイントで順位が決まります。
自転車レーサーの速度の決め方が極めてユニークです。このあたりの詳しい説明はこちらのエントリーをどうぞ。6人プレイは初めてだったのですが、これでもほとんど問題なくゲームは成立しているのですから、素晴らしい作品ですね。
このセッションでは、最初の周回でワンツーフィニッシュ(計18点)を決めた taro さんがポイント的に優位に立ち、結局そのまま圧倒的な点数を獲得して終了しました。
何人でプレイしてもやや長い時間がかかってしまうのですが、緊張感は最後まで持続するのでダレないのがいいですね。初プレイ組のメンバーの評価も上々で良かったです。個人的には、さすがにコンポーネントのしょぼさが気になってきました。そろそろ自作を検討してみようかと思っております。
http://www.boardgamegeek.com/game/2981
・Wizard / U.S. Games Systems, Inc.
そしてこのゲームで〆。ちょっと変わったトリックテイキング。
普通のトランプ52枚に「Wizards」4枚と「Jesters」4枚が加わった60枚のデッキです。ルールはトリックテイキングゲームをやったことがあるなら簡単です。カードが配布されて切り札が決まったら、自分の手札を見て何トリックが取れるかを予想します(0〜10トリック)。ルールは通常のマストフォロー。ゲームの結果、予想が当たっていれば得点し、はずれたら失点します。
最初のゲームは手札がたった1枚で行います(そして獲得トリックの予想も行います)。次のゲームは2枚、その次は3枚と増加し、最終的には10枚の手札でゲームを行います。もちろん得点の大きいプレイヤーの勝ちです。
特殊なカードである「Wizards」は、プレイしたら必ずそのトリックに勝てます。逆に「Jesters」は必ずトリックに負けます。いずれもマストフォローの原則から外れたプレイが可能です。この2種類のカードを考慮しながら獲得トリックの予想をすることになります。これがなかなか難しい。
変則トリックテイキングながら、ルールは極めてシンプルです。やや大味な印象もしましたが、まぁこれはこれでアリかな。
http://www.boardgamegeek.com/game/1465
レポートは以上です。
2日間に渡って、重いものから軽いものまで、バラエティに富んだいくつものタイトルを心から楽しむことが出来ました。ゲーマーとして熟達した腕前の方々ばかりということもあり、いずれも充実したセッションばかりだったように思います。1年の締めくくりに、このような素晴らしいゲーム会に参加することが出来て幸せです。どうもありがとうございました。
このゲーム会を企画し、お部屋を使わせていただいたつなきさんには感謝いたします。
そしてお疲れさまでした>参加者各位
来年もまた、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
年末ゲーム会・1日目 (12/29)
・Yummy (ヤミー) / Ravensburger
まず到着して最初にこれをやりました。4人。つなきさんお気に入りのシンプルで楽しいカードゲームです。
そしてこれもお約束ですが、ノーマルルール(獲得カード1枚で1点)の後でミゼール(獲得カード1枚でマイナス1点)を遊びました。ちなみにミゼールでは大敗でした(;゚-゚)
http://www.ps-hiroshima.com/board/yummy.htm
・Antiquity / Splotter Spellen 


ゲーム開始時に各プレイヤーには都市がひとつずつ与えられます。
都市の内部は7×7マスで表され、産物でコストを支払うことによって施設を建設することが出来ます(感覚的には『フィレンツェの匠』のような感じ)。もちろん各施設には特殊効果が備わっています。
都市の外側に広がる世界はヘクスマップによって表されています。都市自体も大きなヘクス(メガヘクス)としてここへ配置されます。都市で作られた人マーカーを施設の能力を使ってヘクスマップに配置し、そこから産出される産物の獲得を試みることが出来ます。
例えば、森に人マーカーを配置して「木こり(Wood Cutter)」にしたり、平地に配置して「農夫(Farmer)」にしたり、あるいは山地に配置して「鉱夫(Miner)」にしたりします。
産出した資源は限定的ながら収穫し、後で使うことが出来ます。なお、産物は資源の一種であり、よっていずれ枯渇します。その時にはまた別の地点で新たな産物を収穫するための拡張をしなければなりません。都市の支配圏を拡張するためには、「INN」という施設を建設するか、あるいは新たな都市を建造することになります。
大ざっぱな構造はこんな感じです。他にも、特殊な施設を作ることで勝利条件を選択することが出来るなど、面白そうなルールがいくつかあります。
今回のセッションは、ルールを確認するという意味もあって、恐らくゲームの中盤あたりまでプレイしました。それでも3時間くらいはかかったと思います。もちろん慣れればもっとスピーディに進行することが出来るでしょう。
インストを受けた直後は、大河ドラマ的なゆったりした国家建設ゲームかと思ったのですが、実際にはかなりカツカツな厳しいバランスのゲームでした。特に序盤がソロプレイに近いにもかかわらず、いきなりシビアになっていますので注意が必要です。ランダム要素がほとんど介在せず、プレイヤーの思惑がダイレクトに盤面を支配する技巧的なゲームです。
ヘクスやコマが全体的に小さめで扱いづらかったり、アートワークも手描き風識別がしずらいなど、全体的にプレイアビリティが低いのは残念です。
ともあれ、今回のお試しプレイでいろいろわかったことも多くありますし、興味深いゲームであることは確かなので、ぜひとも再プレイを希望します。
http://www.boardgamegeek.com/game/13122
・Wings of War - Famous Aces (ウィングス・オブ・ウォー) / Nexus 
お手軽空戦カードゲーム。4人。2人ずつ2陣営に分かれて戦いました。つなき−moonのドイツ軍と、puppi−カエルの連合軍の戦いです。
少し手こずりましたが、連合軍が2機とも撃墜され、ドイツ軍の勝利となりました。初プレイでしたが、ルールは簡単だし、それなりに雰囲気も出ていて面白いゲームですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/wingsofwar.html
・Sauerberm / Jumbo 

酸性雨マーカーは、木の上のマスから下のマスへと配置されていきます。これを全て取り除けばプレイヤーの勝利ですが、事はそう簡単には行きません。そして酸性雨が木の最下段を埋め尽くすと全プレイヤーの敗北となってしまうのです。
コマの移動には緑のダイスを使います。3個もとも使うことが出来ますが、コマの移動にはきつい制限があり、効率的に移動するにはパズルを解くような感覚が必要です。コマが酸性雨マーカーのあるマスでちょうど移動を終了することが出来たのであれば、それを獲得することが出来ます。
今回のセッションでは、木の上部にうっかり進みすぎて、気が付いたらコマの周囲を酸性雨に囲まれてしまい、身動きが取れなくなったプレイヤーが続出しました。こうなってしまうと、増殖する酸性雨マーカーの発生を止めるのは困難となります(除去する人が少なくなるので…)。ということで、酸性雨は木の根っこまで浸食し、全プレイヤーの敗北ということでゲームは終了しました。無念。
http://www.geocities.jp/atog2_435/kgc200408.htm#4
・Saboteur(お邪魔者) / AMIGO
秘密裏に「鉱夫」と「お邪魔者」に分かれ、金鉱を掘り当てるか、あるいはそれを妨害することが出来るかを競います。6人。
シンプルな「人浪」系ゲーム。早く正体がばれてしまうと、反対側の人からハザードとなるカードが飛んでくるかもしれません。「お邪魔者」側のプレイヤーは人数が少ないことが多いですし、妨害カードは除去するのが大変ですので、出来るだけ終盤まで正体を明かさないようにした方がいいでしょう。
このセッションでは、鉱夫側が見事に金を掘り当てて勝利。お邪魔者はちょっと早く正体がわかりすぎましたね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/saboteur.html
・Frantic Frankfurt (フランクフルト狂想曲) / Kronberger
スピード系アクションカードゲーム。4人。
リアルタイムで場にカードを素早くプレイしていくゲームです。場にカードをプレイするルールは「数字が大きくて色の異なる」か、あるいは「偶数の上に同色の奇数カード」のどちらかです。ルール的に間違えやすいのが後者で、奇数の上に同色偶数は置けません。
反射神経だけのシンプルなゲームですけれども、けっこう面白かったです。アクションゲームなので当然向き不向きはありますのでご注意を。
http://ejf.cside.ne.jp/review/franticfrankfurt.html
レポートは以上です。
何とか1日目を終えることが出来ました。この日は朝の10時から行われていたようですが、僕が入ったのは午後1時過ぎくらいで、午後9時くらいまではいました。帰る直前になって phyさん・taroさん・yamatoさんらが加わっていましたが、そうすると延べで10人ですか(汗)。
ということで明日もよろしくお願いいたします>参加者各位
水曜日の会 (12/28)
[ コミュニティ:テーブルゲーム始めました。]
http://mixi.jp/view_community.pl?id=223467
※mixi 内にジャンプします。mixi に参加されている方のみアクセス可能。
「水曜日の会」は、テーブルゲーム初心者・未経験者歓迎のオープンなゲーム会です。平日ですが、夜の9時までやっており、参加費も無料です(秋葉原YSのプレイスペースは平日の水曜日は無料開放されています)いますので、興味のある方はぜひどうぞ。
今回は午後4時ごろに到着しました。年の瀬ということもあって、参加者は10人足らずで少なめでした。このエントリーでは僕の遊んだゲームについて簡単にレポートします。
・Das Kollier (宝石の首飾り) / Schmidt Spiele
まずは競りゲーから入りました。6人。
宝石カードを競りなどで獲得することによって、より高価なネックレスを作ることを目的にしたカードゲームです。宝石カードには1〜10までの価値があり、これをルールにしたがって組み合わせることによって、宝石の額面よりも高いネックレスを作ることが出来ます。
まず、競売人プレイヤーが宝石カードを基準額以上になるまでめくり、その宝石カードの競りを行います。
競りには競り上げ方式と競り下げ方式の2種類があり、そのどちらで行うかを競売人プレイヤーが決めます。他のプレイヤーが宝石カードを競り落としたら、落札額の半額を競売人が受け取ります。落札者は場の宝石カードを受け取ります。なお、落札金は宝石カードによって支払うことも可能です。
最終的に、最も高いネックレスを作ったプレイヤーの勝利となります。
変わったテイストの競りゲームでした。最初は相場がよくわからなかったのですけれども、手の中でネックレスを作ってより高い宝石の購入資金にする連鎖がわかり始めて、やっとこのゲームの面白さがわかってきました。恐らく、プレイヤー数は多い方がうまく回るような気がしました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/daskollier.html
・Union Pacific (ユニオン・パシフィック) / Amigo Spiele

大きな変更点は、まず「会社の設立」というアクションが廃止され、「拡張」か「投資」の2点に絞られたことです。これによってゲームの方向性がいい感じに絞られて、大変にわかりやすくなりました。
さらに「ユニオン・パシフィック」という特殊な会社が登場しています。これは鉄道を持たない会社で、決算では保有株数の順位ごとに、固定した配当金が支払われます。配当回数が後になればなるほど、かなり高い配当金が支払われます。
細かいところでは、決算が発生するタイミングにある程度の規則性が出来たことと、決算が4回でゲームが終了するという点が異なっています。他はほとんどエアラインズと同じ構造と言っていいでしょう。ジレンマの方向性も同じです。
後から作られたので当然と言えば当然ではありますが、「ユニオン・パシフィック」は前作よりも洗練されたゲームになっています。そしてこれも当然ですが、僕は「ユニオン・パシフィック」の方がずっと面白いと思いました。
ただ、今回は4人でプレイしたからかもしれませんが、中盤までプレイヤー間の絡みがやや少ないような気がしました。このゲームもより多い人数でプレイした方が面白いと思ったのですが、どうでしょうか? また機会を作って遊んでみたいですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/unionpacific.html
・San Marco (サンマルコ) / Ravensburger

豊富なプレイ経験者の助言によって(4人ではなく)3人で行いました。
まず特筆すべきはボードのアートワーク! ドイツ産ゲームの中でも屈指の美しいデザインのゲームではないでしょうか。
基本的なメカニクスは、ドイツ風陣取りのそれです。各エリアに最もコマをたくさん配置したプレイヤーにより多くの得点が入ります。このゲームでは、2位のプレイヤーにもやや少ない得点が入ります。
エリアへコマを供給するにはアクションカードを使用します。特定のエリアが描かれたカードをプレイすることで、そこに1個のコマを置くことが出来ます(橋を使うと、さらに隣接したエリアにコマを移動させることも可能です)。
さて、ではそのアクションカードをどのように獲得するのでしょうか? まず、各ラウンドの開始時、各プレイヤーはランダムに「分配者」と「決定者」に割り当てることから始めます。そして「分配者」が数枚のカードを引いて、それを「決定者」の数だけ山を作ります。それぞれの山に含まれるカードは1枚以上であればどのような配分にしても構いません。
配分されたカードを見て、「決定者」は任意の山のカードを全て取ります。そして取ったアクションカードを使ってアクションを行います。「分配者」は残った山のカードを取って、やはりアクションを行います。
「ケーキの切り分け問題(1個のケーキを複数の人間が不満なく分ける方法)」に喩えられるこのルールは「サンマルコ」の大きな特徴となっています。
さて、初プレイとなったこのセッションですが、思ったよりも運の比重が高く感じられたものの、ゲームが進むにつれ徐々に混沌となっていく場の状況に、典型的な陣取りゲームの面白さを感じ取ることが出来ました。良いゲームですね。ただひとつだけ。分配者と決定者の選別方法がもうちょっと洗練されていたらなぁとは思いました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/sanmarco.html
・Fettnapf (フェットナップ) / Amigo Spiele
そしてこのゲームで、今年の水曜日の会は〆となりました。4人。
…まぁ写真のようにツキも無かったってのもありますけれども、連日のゲーム会で疲れているのか記憶力がまるで無くなっていてダメだこりゃ状態(僕が)。何回目かのセッションですが初敗北を喫しました。うう。
http://www.boardgamegeek.com/game/19646
レポートは以上です。
水曜日の会が初めて開催されてから半年、その開催回数は今回で26回にも及びます。継続していくにしたがって何かと苦労は増えていくこともあるかと思いますが、ぜひこのまま続けていっていただきたいものです。微力ながら、僕も協力させていただこうかと思っております。
今回もありがとうございました。来年もまたどうぞよろしくお願いいたします>関係者各位
ミニゲームの会 (12/27)
さて、今回のミニゲームの会は「Memoir '44 (メモワール44)」オンリーとなりました。第二次欧州大戦における陸戦をテーマにしたライトなウォーゲームです。歴史上で実際に行われた戦いをテーマにはしていますが、それを知らなくても楽しめるように、同系列のゲームに比較するとシンプルなメカニクスが採用されています。
部隊を表すコマや障害物などはミニチュアフィギュアですし、ヘクスのサイズも大きくて見栄えがするコンポーネントも大きな特徴です。
・Memoir '44 (メモワール44) / Days of Wonder

シナリオを開始する前に、まず指定されたマップの作成から始めます。「メモワール44」のマップは汎用的に作られており、シナリオごとに指定された位置に「森」「丘」「河川」などの地形タイルを配置します。そして各部隊も指定された位置に置きます。
このゲームは入門用ということで「歩兵」しか登場しません。歩兵部隊は4個のフィギュアをひとまとめにして1部隊として扱います。これは部隊の耐久値を表すと言えばわかりやすいでしょうか。つまり、部隊が1回のダメージを受けるたびに、1個のフィギュアが失われていくのです。
部隊には「射程」があります。例えば歩兵部隊は「3」ヘクスまで先の敵部隊を目標に射撃を行うことが出来ます。ただし、歩兵の場合は目標が離れているほど攻撃時に振るダイスの数が減ります(ダイスをたくさん振った方が相手により多くのダメージを与えやすいのです)。
なお、部隊に含まれるフィギュアの数は攻撃力と無関係です。フィギュアの数が1個でも4個でも規定の攻撃を普通に行うことが出来ます。簡略化のために、このあたりはかなり割り切った大胆なルールを採用されています。
ゲームの進行はやや独特です。まず、各陣営には「コマンドカード」が数枚配布され、手札に持ちます(枚数はシナリオごとに異なります)。自分の手番開始時に、このうちの1枚を手札から提示します。
コマンドカードとは、自軍部隊に対して下す指令のような意味を持ちます。マップは「左翼」「右翼」「中央」の3つのセクションに分割されていますが、そのいずれか(あるいは複数)に存在するいくつの部隊に対して指令を送れるかが記載されています。たとえば「右翼:3部隊」「中央:すべての部隊」「右翼・左翼・中央:1部隊ずつ」のように指定されてます。
この後で、選択したコマンドカードにしたがって、指定されたセクション内の部隊を選択し、それらの移動を行い、そして戦闘を行います。選択された自軍ユニットのみが移動・戦闘を行えるのです。
また、コマンドカードには特殊な効果を持つものもあり、これがこのゲームのアクセントとなっています。特殊な効果を使わなければ勝てないというわけではありませんが、戦術的に重要なオプションとして効果的に使用するタイミングを常に考慮しておくべきでしょう。
こうして、敵部隊を全滅させたり、目標として指定された重要拠点を占領したら、勝利得点となる「勲章」をもらえます。これがシナリオの指定する数に達した陣営の勝利となります。
このセッションでは連合軍(イギリス軍)を僕が担当し、ドイツ軍をたまさんが担当しました。ドイツ軍は奇襲を受けたことになっているので、ゲーム開始時はわずかな枚数のコマンドカードしか保有していません(ゲームが進行するにしたがって増えていきます)。
最初のゲームということでルールの確認をしながらゆっくり進行しました。ルールに若干あいまいな点もありましたが、特に大きな混乱はありませんでした。
初手の連合軍に移動でミスをしてしまい、受けなくてもいい損害が出てどうなるかと思いましたが、その後に数に任せてどんどん攻め上がり、最後は連合軍の勝利となりました。このシナリオのドイツ軍がかなり苦しいバランスなのですが、史実と異なってゲームではイギリス軍の意図がまるわかりなので、守りきってしまえば何とかなる可能性があるような気もします。
1ゲーム終了してからまだだいぶ時間が余っていたので別のシナリオで遊びました。
選択したのはシナリオ5「OMAHA BEACH」です。

このシナリオは海岸のあるマップを使用します。また、扱う部隊の種類も増え、新たに「戦車」「大砲」が導入されます。「戦車」は大きな火力を持った機動兵器で、このゲームでも大変に強力な部隊として扱われています。しかし部隊に含まれるフィギュアの数が3つだけなので、打たれ弱いという欠点も併せ持っています。
「大砲」は6ヘクスもの射程を持つ長距離兵器です。火力もなかなか大きいものですが、何より恐ろしいのは「視線」のチェックが必要ないという点にあります。他の部隊は、敵部隊を見ることが出来るかどうかの「視線チェック」を行わなければなりません。厳しい地形に阻まれると「見えない」と判定され、攻撃対象にすることは出来ません。大砲部隊はこの制限が無いのです。
また、このシナリオで連合軍は「レンジャー部隊」という強力な歩兵部隊も登場します。彼らは、通常の歩兵よりも柔軟な機動性を持っており、ドイツ軍の脅威となるでしょう。
このセッションで序盤に連合軍の右翼方面から戦車部隊が海岸に上陸し、強力な火力をもってドイツ軍に襲いかかりました。連合軍は「Direct from HQ」カードを投入して4部隊を一挙に機動させ、全面攻勢を仕掛けてきました。
しかしここでドイツ軍も「Counter Attack」(敵軍が使用した直前のコマンドカードをコピーする)によって反撃を行います。これによって、戦陣を切って出た敵戦車部隊を殲滅させることに成功しました。
この後は、水際でせめぎ合う一進一退の激しい攻防が繰り広げられました。ダイスの目にも恵まれて連合軍の損害が大きかったこともあり、ポイント的にはドイツ軍がしばらく有利に進みましたが、終盤になって連合軍がついに中央方面の戦線を突破し、マップ奥にある都市のひとつまでたどりつきました(連合軍が都市を占領すると勲章=勝利得点がもらえます)。
ドイツ軍も必死の反撃を試みますが、実はこの時点でコマンドカードの引きが悪くて思うように部隊を展開することがかなり困難な状況でした。しかし、ここでも起死回生の「Counter Attack」を引き当て、相手の動きに乗じてリアクションを取ることに成功しました。そして最後の戦いで敵歩兵部隊を全滅させ、6個目の勲章を獲得して何とか勝利をもぎ取ったのです。連合軍も、ダイスの目が良ければ勝利という状況だったので、まさに1手差、ドイツ軍は薄氷の勝利でした。
史実同様に、このシナリオも連合軍は大変に苦労することになるでしょう。部隊の数は多いのですが、それを限られたコマンドカードで効果的に運用するのは極めて困難です。多少の損害が出ることを承知の上で、ドイツ軍部隊を消耗させながら複数の都市の占領を狙えば勝利が見えてくるでしょう。今回は終盤のドイツ軍のカード運が良かったこともあり、勝たせていただきました。
レポートは以上です。
「メモワール44」は、シンプルながらエキサイティングなゲームです。慣れれば長いシナリオでも30〜45分もあれば終わらせられるでしょう。戦略性も高く、考えどころも悩みどころも兼ね備えた優れたウォーゲームだと思いました。
テイストがずいぶんと軽いので、本格的なシミュレーションゲーム愛好者には物足りないかもしれませんが、手軽にそれらしいウォーゲームを楽しめるという点で僕もたまさんもこのゲームをとても気に入りました。今回はシナリオのバランスがやや崩れていたので偏った結果が出てしまいましたので、ぜひとも再プレイしたいですね。
楽しい時間を過ごすことが出来てよかったです。
またよろしくお願いいたします>たまさん。
社内ゲーム会 (12/26)
しかし、普段から美麗な画像と複雑なゲーム(ほとんどのビデオゲームはテーブルゲームより複雑なメカニクスです)に慣れているスタッフに合うゲームを選ぶのは毎年苦労するのですけれども、さて今年はどうだったのでしょうか。
・Ubongo (ウボンゴ) / Kosmos (Franckh-Kosmos) 


幸いにしてスタッフには好評で、2ゲーム連続で遊びました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ubongo.html
・Trendy (トレンディ) / Spiel Spass 

このゲームを楽しむコツはセッション中の会話にあります。「やはり来年の流行は赤でしょう赤」「はいはいそうですね先生。僕もついていきます」「いやいや、赤なんて時代遅れ。それよりこの青こそが…」なんて感じのノリで進められたら楽しさ倍増。笑いの渦の中でテーブルは盛り上がることでしょう。
そしてこのゲームも2回遊びました(100点エンドを1ゲームとして2ゲーム)。おかげさまでスタッフには大好評で、本日の最大ヒットゲームとなりました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/trendy.html
・Niagara (ナイアガラ) / Zoch Verlag 


実に素晴らしいゲームなのですけれども、インストがどうしても長めになってしまうことがちょっと残念。実際に遊んでみればそれらは納得のいくことばかりなのですが、いきなり全部説明されると全体像がどうしてもぼやけてしまいます。このゲームのうまいインスト方法を研究してみたいところではあります。
さてセッションの方はと言えば、最初は不慣れにカヌーを操作していたスタッフたちも、一度コツをつかんで後は厳しい戦いをどんどん仕掛けてくるようになってさぁ大変(; ̄ー ̄)。みんな飲み込み早すぎだってば。
ということでこのゲームも好評のうちに2ゲーム遊ばれることになった次第。
http://ejf.cside.ne.jp/review/niagara.html
・ミッキー&フレンズ 5リンクス / やのまん 

http://ejf.cside.ne.jp/review/mickeyfriends5links.html
・Manhattan (マンハッタン) / Hans im Glück 


ちなみに僕も初プレイ(汗)。
ゲームは4ラウンドで構成されます(4人時)。各ラウンドの開始時に6個のビルコマを選びます。自分の手番では、カードを1枚プレイし、任意の都市のカードに指定された位置にビルを建てます。
そこが更地であればすぐにビルは建ちますが、人のビルが建っていたとしても、条件さえクリアすれば、そのビルの上にビルを建て増しすることが出来ます。なお、ビルの所有者は、そのビルの最も上にビルコマを置いているプレイヤーのものです。
手元のビルコマが無くなったらラウンドは終了し、得点計算を行ったら次のラウンドが開始されます。こうして4ラウンドやって得点の最も大きなプレイヤーの勝利です。
実にシビアで面白いゲームです。こいつはしびれました。ゲームは末広がりの構成となっていて、ゲーム後半に進行するにしたがってどんどん複雑な局面となっていきます。しかしルールがシンプルなので、プレイヤーはゲームに没頭して思考を巡らすことが出来ます。何度でも遊びたくなる秀作です。
ところでセッションですが、僕は最初のラウンドでトップ目になったと思ったら次のラウンドはビルの踏み合い合戦に巻き込まれ、しかもそれに豪快に負けて撃沈。以後、浮かび上がることもなくひとり負けの状態でゲームエンドとなりました。うう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/manhattan.html
レポートは以上です。
5時間ほどの間に5ゲーム8セッションを遊びまくりまして、好評のうちにゲーム会はお開きとなりました。ああ、よかった。この勢いが冷めやらぬうちに、機会を見計らってまたこのような社内ゲーム会を開きたいと思っております。
puppi さん宅ゲーム会 (12/25)
・落水邸物語 / 創作ゲーム(タクヤさん作)
もちろん簡易バージョンの方で。4人。
この2日前に覚えたばかりの簡易バージョンを遊んでみました。ちょっと細かいルールは記憶が怪しかったのですけれども、まぁ概ね問題なかったかと思います(汗)。うん、やっぱりこっちの方が決定戦バージョンより僕の好みに合っています。細かい調整が済んで、このルールが完成する日がとても楽しみです。
・Parthenon: Rise of the Aegean / Z-Man Games 


船で海に繰り出すと「Hazard(災難)」カードを引かなければなりません。何も起こらないこともありますが、災いが発生した時には大きな損失を被ります。被害を減らす手段がないわけではありませんが、完全に防ぐことは出来ません。昔の航海は命がけだったことを考えると、テーマから考えてこのルールは妥当ではありますが、ゲームとして考えた場合は運の要素が強いと思えなくもありません。それくらい頻繁にバッド・イベントが起こるのです。
ゲームに後半になると、多くの特殊効果が飛び交うようになります。これまで不自由だった行動が一気に自由になるカタルシスは、特殊効果のあるゲームの大きな特徴であり、この「Parthenon」にもそのような瞬間が確かに訪れます。それはいいのですが、このゲームの場合、終盤になってくると特殊効果が大量に積み重なり合って大量のカードとテキストに埋もれるようになってしまいます。プレイエイドとにらめっこをしながらのプレイは、正直かなりやりづらかったです。
このセッションは、僕以外の3人全員が同一ターンの勝利条件を達成するという幕切れとなりました。ダメすぎ(汗)。同着トップの場合、判定条件が10くらいあるというのもまたすごいルールなのですが、実際このセッションでも上から4つ目くらいの判定でやっと差がついて、puppi さんの勝利となりました。
http://www.boardgamegeek.com/game/18243
・Trump, Tricks, Game! / Phalanx Games 
いい感じにねじれまくった超変則なトリックテイキング風ゲーム。4人。
4スート(色)・12ランク(1〜12)までの数字が書かれたカードがあります。これを全員に配りきります。カードにはもうひとつ「足あと」というパラメータがあって、これが「0」〜「3」個描かれています。例えばランク「7」のカードには3個の足あとがありますし、ランク「5」には1個の足あとがあります。「12」や「1」のカードには足あとはありません。
ゲームは普通のマストフォローによるトリックテイキングです。トリックを取ったプレイヤーは、今取ったカードを他のプレイヤーに「押しつける」ことが出来ます。「押しつけられた」プレイヤーは、そのカードを甘んじて受け取るか、あるいは拒否をします。拒否するためには、一定の条件を満たすようにカードを1枚プレイしなければなりません。いずれにせよ、カードを取ったプレイヤーがトリックを取ったことになります。詳細は略しますが、このルールのおかげでランクの低いカードであっても重要な意味を持つようになります。
さて、このようにゲームが進んで3トリックを取ったとしましょう。そうすると、そのプレイヤーはそのゲームもうトリックを取ることが出来なくなります(!)。単に手札のカードをプレイするだけとなるのです。このように、プレイヤー全員が3トリック(=1トリック4枚×3トリック=12枚ずつ)取るまでゲームは進行し、獲得したカードに書かれた足あとの総数に色数をかけたポイント(勝利得点)を得ます。
さてここで次のゲームになるのですが、なんと、ここでは前のゲームで取ったカード12枚が初期手札となるのです。これはびっくり。こうして3ゲームを行って、最後の4ゲーム目だけは獲得トリック数に制限のない普通のトリックテイキングゲームを行います。
これは面白いです。でも1回でわかるかっ、てゲームでもあります(汗)。最初のゲームが終わった時点で実質的に完全情報になることもあり、トリックテイクのフリークにも楽しめる良作だと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/15261
・Ca$h'n Gun$ / Repos Production 

うははは(笑)。ブラフ渦巻く殺伐とした場に金と拳銃が飛び交います。5人。銃は硬質スポンジ製。
各プレイヤーには山札となるカードが8枚配られます。カードの構成はどれも同じ。うち5枚は「Click!」で、2枚が「Bang!」、残った1枚が「Bang ! Bang ! Bang !」と書かれています。「Click!」は空砲(銃を撃たない)ですが、その他のカードは銃を撃つという意志表示です。
まず最初にお金が何枚かめくられて公開されます。これがこのラウンドに「立って」いたものが得られるお金です。その後で各プレイヤーは、自分の山札から1枚のカードを秘密裏に選択します。全員が選択し終えたら銃を構え、全員同時に誰かに銃を向けます。
銃を向けられたプレイヤーは、そのままの状態でいるか、あるいは「倒れる」ことで避けることが出来ます。避けたプレイヤーは銃で撃たれることはありませんが、分け前をもらうことも出来ませんし、「臆病者マーカー」も受け取らなければなりません。銃を向けられたとしても、相手の選んだカードが「Click!」なら問題ありません。でも「Bang!」や「Bang ! Bang ! Bang !」ならダメージを負いますし、倒れるので分け前にもありつけません。また、ダメージを受けすぎると死んでしまいます。
ラウンドの最後まで立っていたプレイヤーは、場のお金を頭数で割った金額をもらいます。基本的にはこれを山札のカードが無くなるまで繰り返します。最終的にお金を最も多く持っていたプレイヤーの勝利です。
このセッションでは「Advanced Rules」が採用され、さらにキャラクターの特殊効果や、実は警官がひとり紛れ込んでいるというルールが導入されました。警官はゲーム開始時にランダムに1人だけ選ばれ、限られた時間の中でバレないように3回の電話をすることが目的(やり方は略)となります。
で、今回は何の因果かなんと僕が警官になってしまいました(汗)。もちろんみんなにはナイショです。かなり苦労しましたけれども、何とか3回の電話をかけることに成功しまして、見事にギャングたちを全員逮捕したのでした。
http://www.boardgamegeek.com/game/19237
・Arkham Horror (アーカムホラー) / Fantasy Flight Games 




しかしそれでもなおこの数時間に渡るセッションを楽しめたのは、このゲームを持ち込んだ健部さんのインストとナビゲーションがあったればこそです。ともかくも、微に入った細かい設定とボリュームたっぷりなコンポーネントは一見の価値があります。恐らく、クトゥルフ神話を知っている人が遊べば、このゲームは十分に価値のあるビッグゲームではないでしょうか。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ffg_arkhamhorror.html
・Fettnapf (フェットナップ) / Amigo Spiele
気が付けばヘビーローテーション。4人。
メモリー要素の入ったカウントアップ&ダウン系カードゲーム。ゲームが進行するにつれ増えていく「地雷ナンバー」を踏まないようにカードをプレイします。僕以外は初プレイだったようで、苦笑いの渦の中でゲームは進行していきました。ゲームそのものよりも、これをプレイして悩んでいる人の様子を観察する方が面白いかも(;゚∇゚)
http://www.boardgamegeek.com/game/19646
・Icehouse (アイスハウス) / Looney Labs 
半透明な三角錐コマを使うゲーム集。5人。いろいろな遊び方があるのですが、今回は「IceTower」を遊びました。
3種類の大きさのあるコマをまず全て場に並べます。自分のコマを別のプレイヤーのコマの上にかぶせることが出来ますが、その際にはかぶせようとするコマと同じか、それよりも小さなコマでなければなりません。そうすると、だんだんと高い「塔」が出来上がっていくことになりますが、塔はその最も上のコマの所有者にだけポイントが入ります。
塔の建設中に一定の条件が揃えば、自分のコマを脱出させたり、塔の分割を行うことも可能です。そしてこれらのことは「片手」を使ってリアルタイムに行うのです。つまりこれはアクションゲームです。
2回ほど遊びましたが、このルールはいまいち僕に向いていないようです(;゚-゚) 細かな操作を瞬時に判断してリアルタイムの操作するには、このコマは識別しずらく、僕の大きな手には小さすぎました。今度は別のルールで試してみようかと思っています。
http://www.boardgamegeek.com/game/225
・Just Desserts / Looney Labs 
このゲームで〆です。4人。Looney Labs で販売されているカードゲームですが、ルールはまだβテストエディションだそうです。パーティに訪れたゲストの好みに合わせて素早くカードをプレイするという、若干のアクション要素も入ったカードゲームです。
最初にデザートの食材となるカードが各プレイヤーに数枚配布されます。カードには1〜3個の食材が描かれています。ゲームは、1枚のゲストカードがオープンされることでスタートです。ゲストカードには、彼(または彼女)が好むデザートの種類とそれを作るための食材が描いてあります。ゲストカードに描かれた食材と同じカードを持っていれば、それを他のプレイヤーよりも早く場にプレイします。そうするとそのゲストカードを獲得します。
もし、誰もカード提示することが出来ないのであれば、全員が1枚ずつ手札を補充します。このタイミングでなければ手札を補充することが出来ないというのはちょっと面白いバランスの取り方です。カードを出しまくってゲストカードを取り続けていくと手札が減っていくので、そうなると他のプレイヤーがゲストカードを取っているのを黙って見ているしかなくなります。
もっとも、このゲームの見るべき点はここだけとも言えます。写真をご覧になればおわかりのように、カードのイラストはただの線画なので華やかさに欠けるだけではなく識別もしずらいので、プレイしているとストレスがたまります。たくさんのデザートのレシピを揃えるという魅力的なテーマであるだけに、この点はとても残念でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/18946
レポートは以上です。
このゲーム会の途中で、puppi さんが焼き上げた七面鳥とお料理をいただきました。とてもおいしかったです。僕とさとーさんはちょっと早めに上がりましたが、残った健部さんご夫妻とpuppi さんはこの後もゲームを遊び続けたようです。
たくさんのゲームが遊べてとても充実した1日となりました。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
第一回縁起物ゲーム会 (12/23)
「縁起物ゲーム」… ええと、これ、ちょっと説明しずらいのですけれども、ゲーマーなら見ているだけで幸せになるような、そんな雰囲気を持ったゲームのことを指しているのだと思います。
例えば、必要以上にギミックに凝っているとか、あまり出回っていないけど知る人ぞ知る微妙なレアゲームというような、そんな感じでしょうか。
まぁ、半分以上はシャレなんで、言葉の意味はあんまり気にしなくていいかもしれせんけどw そういうゲームをみんなで持ち寄って遊ぼうというのがこのゲーム会の主旨です。そして右の写真は今回集まった「縁起物」。
さて、そんなことはともかくとして(え?)、今回のメインディッシュはやっぱり「3Dカタン」
でしょう。
このセットは OKAZU@秋山さんが購入したものです(余談ですが、当初このゲーム会は、これのお披露目が目的でした)。箱は当然のように立派な木箱に入ってシリアル番号が振られています。
中身も、ドイツゲームの伝統に則り、機能的かつ整然と箱に収まっております。素晴らしい眺めですな。
いつまで眺めていても飽きないのですけれども、せっかくなのでプレイ準備に入ります。タイルは見た目以上にしっかりした作りになっています。
そして準備完了&マップの完成。ご覧の通りです。

手前の砂漠にいるのは泥棒です。何と3人組(汗)。
港の位置が今ひとつわかりずらいのがちょいと残念です。
もちろんルールはカタンです。このセットで騎士カタンも遊べますが、ここはあえて素カタンで。
もちろんじっくり堪能させていただきました。個人的には、リアルでカタンをプレイしたのは久しぶりです。
ちなみにこの日は、別卓にてこの後にもう1ゲームカタンが立ちました。
見た目が派手なこともあって、とても盛り上がっていたようです。
ということでカタンは終了。ここからは、それぞれが持ち寄ったゲームで遊びました。
・Rette sich, wer kann (逃げろや逃げろ) / Walter Muller's Spielewerkstatt



マップ上にはプレイヤー数+1隻の救命ボートがあります。各救命ボートには6個ずつ穴が空いています。ここに乗組員を乗せることが出来るようになっています。乗組員には大きいコマと小さいコマの2種類がありますが、そのどちらもこの穴に入れることが出来ます。
ゲームの進行手順はやや変わっています。まず最初に水漏れするボートを決めます。これはなぜかプレイヤー全員の投票で決まります。同時投票の結果、最も多くの票が投じられたボートは、水漏れマーカーを穴に入れなければなりません。
もし、空いている穴がボートに無ければ、そのボートに乗組員を乗せているプレイヤー間でさらに投票が行われます。この時、小さなコマの乗組員は1票、大きなコマの乗組員は2票を持っています。投票に勝ったプレイヤーは、任意の穴に浸水マーカーを置き、そこにいた乗組員はゲームから取り除かれます。なお、ボートにいる乗組員よりも浸水マーカーの方が多くなると、そのボードは沈没します。
続いて移動するボートを決めます。これも全員同時投票です。最も多く投票されたボートは1歩前に前進します。
いずれの投票でも「同点票」のこともあるでしょう。この場合は、ターンプレイヤーが結果を選ぶことが出来ます(ターンプレイヤーはターンごとに変わります)。また、各プレイヤーはゲーム中に3回まで、投票時に「帽子」を提示することで、自分の望む結果になるようにプレイすることが可能です。
ここからがさらに変わっています。なんと、各プレイヤーは任意のボートにいる乗組員を1人選んで、他のボードに乗せ替えなければならないのです。詳しいルールは省略しますが、ここでうっかり他のボートに乗り移れなかった乗組員がゲームから取り除かれることがあります。
ボートが島に無事到着すると、そこにいた乗組員の種類(大小)によって得点が入ります。全てのボートが島に到着するか、あるいは沈没したらゲームは終了です。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
バラバラに存在するたくさんのコマを、限定された状況の中で、全体をひとつの目的に向けてバランス良く到達させることを目指します。シンプルで無駄のない構造なので、プレイヤー間の思惑の絡み方がストレートであり、直接攻撃に近いことまで出来ます。ソフトながら外交戦の要素も含まれており、メンバーによっては見た目以上に硬派なゲームとして捉えられるかもしれませんね。
このセッションは、経験の差もあってA葉某さんの圧勝でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/249
・For Sale (フォー・セール) / FX Schmid
旧版のセットとルールで。4人。
いや、手軽でありながら悩ましくて良いゲームです。新版を買い逃したのが悔やまれます。このセッションは、初プレイというやすやす6700さんの快勝。お見事でした。
http://ejf.cside.ne.jp/review/forsale.html
・落水邸物語 / 創作ゲーム(タクヤさん作)
今回は、最近なって考案された「簡易バージョン」でプレイしました。4人。
まだ公開準備中とのことですので、現時点で詳細は明かしませんが、これはかなりいい感じのゲームに仕上がっています。正式ルールを単にシェイプアップしただけではなく、このゲームの本質的に持っている面白さが濃厚に凝縮され、さらに新たなゲーム性までもが生み出されています。
まだ細かい調整は必要だとは思いますが、この方向性を僕はとても気に入っています。まだどこかで遊んでみたいですね。
ところで、このあたりで、おとなりの部屋ではやや時間のかかる「The First World War (Phalanx Games)」が始まりました。これ、ちょっとやりたかったんですけど、希望者が多かったので僕は遠慮して別卓へ行きました。 こんどぜひ遊びましょう>担当の方
さて、ここからは創作ゲーム会っぽくなってきました。
・シルクロード / 創作ゲーム(Bone5さん作)

確か3度目のプレイ。プレイするたびに、ルールは当然としてコンポーネントもかなり変わっています。Bone5氏の並々ならぬ熱意が感じられる作品です。
今回のセッションでは、さらにゲームがスピーディになり、資金的にもカツカツなルールで行いました。
僕は意気込んで特定の色のタイルを買いまくったのまでは良かったのですが、その後でまるで流れに乗れず、中盤で早くもトップとダブルスコア以上になってしまいまして… こりゃダメだのぶっちぎりで最下位。このゲームは、歯車が一度狂うと立ち直りに時間がかかります…うーむ。
・Husarengolf / Abacus
目玉のボールを決められた色の穴に入れるゲーム。大型ボードの四辺にはグリップがあって、それでコントロールしながら遊ぶという、大がかりなわりにはシンプルなゲーム。いや、これはゲームなのか?
ま、いずれにせよ、「縁起物ゲーム会」には実にふさわしいアイテムであることに違いありません( ̄▽ ̄)。ちなみにダブルスも可。というか、やりました(汗)。
http://www.geocities.jp/atog2_435/zeze200509.htm#1
・はじっこトレジャー / 創作ゲーム(タクヤさん作)
タクヤさんがかなり昔にデザインしたというゲーム。4人。親が選択するカードと、子がプレイするカードによってコマのポジションが決まり、それによってポイントの変動があるという感じでしょうか。カードには特殊な効果を持つものもあって、それがちょっとしたアクセントになっています。
テクニカルな要素があるようなないような… そのあたりは今ひとつつかめませんでしたが、パーティゲーム的にわいわい騒ぎたい人たちとやれば盛り上がるのではないでしょうか。
・魅惑のバーテンダー / 創作ゲーム(Bone5さん作)
なんだこりゃ(苦笑)。4人。
簡単に言うと、シェイカーの中に入っているものを当てるゲームです。中に入れるものは「コルク」「王冠」「スプーン」「つまようじ」「割り箸」など、カクテルとはまるで無関係のものばかり。
この中からランダムに選ばれたもの1つと、バーテンダー(ターンプレイヤー)が選んだもの1つの計2つをシェイカーに入れ、それを振った音で他のプレイヤーは何が入っているかを当てます。
スコアの付け方やカードの使い方など細かいルールがあって、そのおかげでちゃんとゲームになっているのはさすがです。インパクトが強かったのもありますけれども、これは面白かったですねー。惨敗しましたけど(汗)。勝者はもちろん Bone5さんです。
http://www.geocities.jp/atog2_435/ama0002.htm#3
・Diamant (ダイアモンド) / Schmidt Spiele
そして8人全員で「ダイアモンド」をやって〆です。個人的にはこのゲームを8人のフルメンバーでやったのは初めて。もちろんゲーム性には何の問題もありません。お手軽で簡単に盛り上がるバースト系ゲームですね。OKAZU@秋山さんが手堅く勝利しました。http://ejf.cside.ne.jp/review/diamant.html
レポートは以上です。
変わったコンセプトのゲーム会でしたが、新鮮な驚きに満ちた楽しい1日となりました。ほんと、あっという間に時間が過ぎましたよ。今回が「第一回」ということですので、ぜひとも「第二回」を企画しましょう。
1日お付き合いいただきましてありがとうございました&お疲れさまでした>参加者各位
お部屋の提供をしていただいて感謝です>OKAZU@秋山さん
またぜひお誘いください。よろしくお願いいたします。
SGC例会 (12/18)
SGCの例会は地元の千歳烏山が会場であることが多いので、いつもなら時間に余裕があるのですけれども、この日は、午前中にちょっとヤボ用があったので早起きすることとなりまして、そのおかげで最初から最後まで寝不足気味でぼーっとしていました。
・落水邸物語 / 創作ゲーム(タクヤさん作)
先日開催された「第2回素人ボードゲーマーNo.1決定戦」で公表され、特徴のあるメカニクスで各方面に鮮烈な印象を与えたカードゲームです。ゲームの簡単な紹介は、こちらのエントリーをどうぞ。
「落水邸物語」を初めて見た時のインパクトがあまりに強かったこともあって、なかなか冷静にこの作品を見ることが出来なかったのですけれども、この日は初めて最後までプレイして、ようやく落ち着いて全体像を見つめ直すことが出来るようになりました。
というのも、コアとなる「逆プロットのトリックテイキングゲーム」の部分は極めてクレバーなアイデアに満ちていますが、それ意外の細かい点について(例えばスコアルールなど)はまだ調整の余地があるように思えたからです。
僕が書くまでもなく、作者のタクヤさんは、この作品の改良を引き続き続けているそうです。いずれ「落水邸物語」が、さらに発展した形で僕たちの前に現れてくれることを期待して待ちましょう。
・Elasund: The First City of Catan (エラズント) / Kosmos (Franckh-Kosmos) 

プレイヤーは、カタン最初の街「エラズント」の発展を目指します。街はマス目状に細かくエリアとして分割され、そこに建物を建設することが出来ます。また、街の周囲には外壁を建設するための特別なエリアもあります。
エラズントに建物を建設することで、街を発展させることが出来ます。建物は1エリアだけの小さなものから、6エリアも占有する大きな建物まで何種類かあります。それぞれの建物は、種類ごとに建設するために必要なコストや、そこから生み出すリソースが決まっています。
街の中に建物を建設するには「権利書」が必要です。権利書は1エリア大のマーカーになっていて、それをボード上のエリアに配置することで、そのエリアに建物を将来的に建設することを主張することが出来ます。建物の種類によっては複数の権利書が必要となる場合もあります。たとえば、2枚の権利書が必要な建物は、その建物が占有するエリアに必要な枚数の権利書マーカーが配置されていなければなりません。
前述の通り、建物には種類によって大きさが異なっていることがありますが、新しい建物を建設する際に、その敷地となるエリアに小さな建物があれば「破壊」されてしまいます。大きさが同じであったり、大きな建物は破壊すること出来ません。ただし、同じ大きさの建物は「パワーカード」を使用することで破壊することも可能となっています。
では建物から何を得ることが出来るのでしょうか? それは、ゲームを進めていく上で必要な2つの重要なリソース、すなわち「お金」と「パワーカード」を得ることが出来るのです(また、それとは別に勝利得点を得る建物もあります)。
建物から発生するリソースは、「船」によってもたらされます。エリアの各「列」は「2」〜「12」のいずれかに割り当てられています(ただし『7』は除く)。各プレイヤーの手番開始時に2D6を行って、出た目の列の建設されている建物から、指定されたリソースが利益として発生します。ただし、「7」の目が出たら船がは「海賊船」となり、他人のリソースを強奪することが出来るようになります。このあたりはカタンっぽい処理ですね。
ゲームは最初に10勝利得点を獲得したプレイヤーの勝利です。
後半になって、点数的に走り始めたプレイヤーを止める手段が乏しいような気もしましたが、このあたりは1回のプレイでは何とも言えません。とにかく面白かったので、別の場でもうちょっと繰り返し遊んでみたいと思います。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/6878/bgeme10/bgeme454.html
・Fettnapf (フェットナップ) / Amigo Spiele 
島カードは「地雷」とか「爆弾」とか言われます(汗)。ちょっと時間が空いたので、メモリー系のお手軽ゲームをエントリーしてみました。5人。
手軽に楽しめる良作カードゲームなんですが、意外と「引き算」に苦労する人が多いみたいです… うーむ。
http://www.boardgamegeek.com/game/19646
・Airlines (エアラインズ) / Abacus 


航空会社を設立し、その路線を拡張して、さらに株券によって航空会社の筆頭株主か2番目の株主になれば、決算でポイントを得ることが出来ます。路線が長ければ長いほど決算で多くのポイントが得られます。ゲーム途中に発生する中間決算はランダムに3回発生します(ゲーム終了時にも最終決算があります)。
得点計算がちょっと面倒な気がしましたが、そのあたりは続編とも言えるゲーム「ユニオンパシフィック」ではどうなっているのでしょうか。確かめる意味でもぜひ遊んでみたいですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/airlines.html
・Hazienda (ハチエンダ) / Hans im glück 

今年3回目のプレイですが、まだ底知れぬ面白さを秘めたゲームです。プレイヤー間の思惑によって、ゲームはまるで異なる展開となるのも面白いところ。大きく分けて「動物重視(展開は早め/総得点は低め)」と「土地重視(展開は遅め/総得点は高め)」という方針があって、ゲーム中にこれが大きく変化することもよくあります。
今回のセッションでは、前半は動物カードの補充が重視され、あっという間に中間決算となりました。後半になって土地が買われて長大な土地連鎖が現れましたが、総じて早いゲーム展開に終始しました。
僕はと言えば、動物に傾きすぎて土地の連結が遅れてしまい、後半で大きく点数が引き離されて最下位(汗)。まぁ、ミスが多かったのでしょうがないですね。このリベンジは来年返すことにしましょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/hazienda.html
レポートは以上です。
アフターはもちろん忘年会。某居酒屋に入り、しばし飲み食いをしていると思ったら、写真のようにその場で「詠み人知らず」が始まってしまう始末。えー? 僕はこのゲームが苦手なので見学してましたけど、酔っぱらってみんな大騒ぎしてました。いや、元気ですな。
ということで、SGCのみなさん良いお年を。
来年もぜひよろしくお願いいたします。
熊谷ゲーム会 (12/11)
・Beowulf - The Legend / Kosmos (Franckh-Kosmos) 


このゲームのボードには、ベオウルフの歩んだ人生の軌跡がマス目によって表現されています。毎ラウンドごとにベオウルフのコマを1マスずつ進ませることによってゲームは進行します。ベオウルフが進んだマスの種類ごとにイベントが発生します。特に重要なのが「Major Episode(メジャーエピソード)」と呼ばれるマスです。
メジャーエピソードのマスにはプレイヤー数と等しい数のアイコンが描かれています。これは、プレイヤーに分配される報酬のようなものです。これを行動カード(Activity Card)による競りによってどのように分配するかを判定します。行動カード競りに使われるリソースの一種で、カードには5種類のシンボル(旅・友情・理知・勇気・争い)かベオウルフのシンボルが1〜2個描かれています。
ただし、「RISKO(RISK/リスク)」と書かれたメジャーエピソードの場合は、手札に必要な行動カードがなくても、山札から2枚を引いて提示するカードに加える試みを行うことが出来ます。ただし、引いた行動カードにそのメジャーエピソードに必要なシンボルが描かれていなければなりません。もし、これに失敗すると、かすり傷を負った上に競りから抜けなければならないのです。
なお、メジャーエピソードのアイコンは、必ずしもそのすべてが良い効果を持つとは限りません。プレイヤーが傷を負ったり、名声が下落してしまうようなアイコンが含まれていることもあるのです。そして、あるメジャーエピソードにおいて、ひとつのアイコンの効果は、ひとりのプレイヤーにしか与えられませんし、どんなアイコンであっても必ずひとつは受け取らなければなりません。ですので、競りで負けてアイコンを取る順番が後になってしまうと、悪いアイコン(例えば傷を負うなど)しか残っていないという状況に陥ることもあります。
ということは、行動カードのマネージメントが重要となることは自明です。しかし、行動カードの補充機会は限られており、しかも山札から引かれるカードはランダム性が高いのです。しかしそれでも考えどころはありますし、手札が足りなくてもリスクによるカード引きで何とかなったりします。何というか、とてもドラマチックな展開になるようなゲーム的演出がなかなか痛快です。
このセッションでも、常に不足がちな行動カードを、終盤まで何とかしてやりくりしなければならないのに、つい熱くなって序盤の競りに大量にカードを突っ込んでしまったとか、でもリスクで引いたカードがたまたま当たりばかりでうっかり競りに勝っちゃったとか、まぁ派手な展開の連続で大いに盛り上がりまして、実に面白かったです。
http://www.boardgamegeek.com/game/17449
・El Grande (エル・グランデ) / Hans im Glück 

言うまでもなく、クラマーによるドイツ風陣地取りゲームの偉大なる始祖です。マップ上の各エリアに派兵する騎士の数によって1〜3位までの順位が決まり、エリアに書かれた順位ごとの数値に大公とキングの存在の有無によって得点が配分されます。
ゲームの進行はシンプルで、まず自分のアクションカード(1〜13)を1枚ずつ順に選択し、その数値の大きいプレイヤーから手番を行います。まず自分がプレイしたアクションカードに書かれた雇用数だけ騎士をストックから手元に置きます。アクションカードは、数値が大きいほど先に行動が行えますが、数値が小さいほど雇用する騎士の数が大きくなります。
その後で場に公開されているパワーカードを1枚選択します。パワーカードには特殊効果とマップ上に派兵可能な騎士の数が書かれています。特殊効果をうまく利用したり、他のプレイヤーに使わせないようにする駆け引きも重要なテクニックのひとつです。
全9ラウンドで、3ラウンドごとに得点計算の処理が入ります。3回目の得点計算後に最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。
「エル・グランデ」がドイツゲーム界に与えた影響は絶大で、そのメカニクスの遺伝子は無数のゲームに集散し、数多くの亜種を生み出すことになったのはご存じの通り。シンプルで戦略的なメカニクスは十分な手応えがあって、プレイヤー間の相互力学は実に美しく、そして緊張したバランスで構築されています。
今改めてこの作品を振り返って賞味してみると、さすがに目新しさは感じられませんし、具体的にはパワーカードの特殊処理などはやや冗長にも感じられます。しかしパイオニアとしての存在感は今でも十分で、プレイする価値は決して薄れてはいません。
今回のセッションは、このゲームに慣れているわんこ・にゃんとろさんと、初プレイ組の sirou さんと僕との戦いとなりました。やはりパワーカードを熟知していると有利に進ませられるようで、かなり苦戦しました。しかし sirou さんは終始高いポイントを取り続けて盤石の体制を作り上げます。最後はわんこさんが猛追を見せましたが、わずかの差でsirouさんが逃げ切りました。僕はかろうじて最下位にならずに済んだくらいですか(´・ω・`) 面白かったので、ぜひ再プレイを希望ー。
http://ejf.cside.ne.jp/review/elgrande.html
・Fettnapf (フェットナップ) / Amigo Spiele 
スリル満点のメモリーゲーム。
ゲーム開始時に「島カード」を1〜2枚(人数によって異なる)ずつ配布します。島カードは「10」〜「30」までの21枚があります。島カードはプレイには使われませんが、とても重要な役割があります。
最初に島カードが配布されたら、これをちらりと他のプレイヤーに見せた後に、それを自分の手札に隠して持っています。つまり、他のプレイヤーがどの島カードを持っているかは記憶しておくしかありません。
ゲームは、これとは別に「0」〜「9」までの数字カードがあり、これを3枚持ってゲームスタート。ゲームの進行は簡単で、手札から1枚のカードをプレイして、山札から1枚引くだけです。
場に数字カードをプレイすると、数値はどんどん加算されていきます。例えば最初が「5」で、次に「3」のカードがプレイされたら「8」になって、次に「7」のカードがプレイされたら「15」になります。
この合計値が「31」以上になったら、今度は数値を減らします。例えば数値が「33」の時に「6」がプレイされたら「27」になり、次に「9」がプレイされたら「18」になります。そしてこれが「9」以下になれば、再び次からは数字が加算されていきます。これがゲーム終了まで繰り返されます。
自分以外の誰かのカードがプレイされた後の数値が、自分の持つ島カードの数値と同じであれば、「ストップ」と言ってゲームを中断し、その島カードを見せた上で、数字カードを出したプレイヤーは「フェットナップカード」を1枚受け取らなければなりません。ゲームは、このフェットナップカードを誰かが4枚取った時点で終了し、フェットナップカードが最も少なかったプレイヤーの勝利となります。
ちなみに、数字が「31以上」か「9以下」になったら、それを行った右となりのプレイヤーが島カードを1枚引きます。新しく引いた島カードはやはりちらりとみんなに見せたあとに手札に隠されてしまいます。このように島カードはどんどん増えていきます。
いやー、これは面白いゲームでした。麻雀で喩えると、他家からリーチがかかったのに安牌が無くて何を切ろうと悩んでいるドキドキ感にも似たソレというか。いや、当たり牌はしっかり見ているはずなんですけどね(汗)。それがわからないもどかしさと苦笑い。そのあたりを楽しめられるメンバーが集まったらしめたものです。
http://www.boardgamegeek.com/game/19646
・Modern Art (モダンアート) / Hans im Glück 


これも今さら説明するまでもないオークションゲームの傑作。新鋭作家5人の作品を世に出し、それを高額で売却し、より多くの利益を獲得することを目指します。
まずは10万ドルと何枚かの絵画作品を持ってスタート。手番では、手札の中にある絵画を1枚公開します。絵画カード示された方法でオークションが開催され、最も高い値段を付けたプレイヤーがその絵画を獲得します。
オークションは「自由入札(誰でもどのタイミングでも入札可能)」「一巡入札(時計回りに1回だけ入札)」「同時入札(お金を秘密裏に握る入札)」「指し値売却(価格を指定して売却を試みる)」の4種があります。特殊な状況では2枚同時に入札がかけられることもあります。
ある画家について5枚目の作品が売りに出されたら1ラウンドが終了します。最も多く購入された作家の絵は1枚につき $30,000、次は $20,000、その次は $10,000 で売却します。残りの2人の作家の作品は無価値です。これを4ラウンド行います。後のラウンドでは、売却可能な作家の作品が、それ以前のラウンドで値が付いている場合、売却価格は累積して加算されます。
初プレイということで、慎重に競りの案配と相場を見極めながら臨んだのですが、最初の2ラウンドは大した利益も上げられずに失敗に終わりました。後半は各プレイヤーの資金の動きを考えて、自分の資金を出来るだけ温存してリスクを避け、確実に現金収入を得る方針を採ったのですけれども、これも不調に終わって敗戦。世評に違わず面白くも悩ましい良いゲームでしたが、相場を作るタイプのゲームはどうも苦手なので、場数をこなしたいところです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/modernart.html
・Torres (トーレス) / FX Schmid 


災害で崩れ落ちた城の再建を行います。
アクションポイント(AP)による行動管理が特徴のゲームです。プレイヤーが行える行動には「騎士の配置」「建物の配置」「騎士の移動」「アクションカード購入」「アクションカードプレイ」「勝利得点獲得」の6種があり、それぞれ0〜2ポイントのアクションポイントを消費することで、行動を自由に組み合わせて行うことが出来ます。
騎士を配置する場合には、すでのマップ上にいる自分の騎士に隣接し、なおかつそれと同じか低いマスにしか行えません。騎士は1APで1マス移動可能ですが、2段以上高いマスには移動不可です。建物コマは、すでにある城を拡張するように配置し、面積よりも高くならないようにしなければなりません。
特殊効果のあるアクションカードは、1APで1枚購入出来ます。購入したばかりのカードはその手番で使用は出来ませんが、その後であればAPを消費しないでプレイ可能です(ただし1手番で1回のみ)。
ルールを何度も読んで、他の人のプレイレポートもいくつか見ていましたが、実際にやってみるとゲームメイクのイメージがかなり違うので驚きました。もうちょっとコツコツと細かい得点を重ねていくような渋いゲームかと思っていたのですけれども、どん欲により高いポイントを目指してパズルを解くように探査を続けていくようなタイプのゲームでした。
このセッションでは、わんこさんのおすすめによりいくつかのバリアントルールを採用して遊びました。初プレイの僕は、どうも最初は失敗したようなので、他の人の動きを見て何とか得点的に追いつける位置に着くような形でゲームを進めてみました。
そうこうしているうちに盤上には面積の広い城が出来てきまして、当然ながらそこに高い建物がどんどん積み上がっていくような展開になりました。
僕はアクションカードを重点的に収集したおかげで、終始アクロバティックなアクションを活用ししつつ効率的に得点の重ねることに成功し、最終的に僅差で何とかトップを取ることが出来ました。
こういうパズル感覚全開のゲームは、アブストラクトゲーム好きとしてはたまらなく魅力的で、自分ととても相性の良いゲームでした。手番の回数が限られているので、常に密度の濃い慎重な行動と、創造的で大胆な発想が求められるのも素晴らしいです。得点計算がやや面倒という欠点がありますけれども、それを差し引いてもドイツゲーム大賞受賞作の名に恥じぬ傑作と言えるでしょう。もちろん再プレイ希望。というか何度でもやりたいです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/torres.html
・Too Many Cooks (余計な料理人) / R&R Games
最後は軽めのゲームで〆ました。このゲームも初プレイです。ちなみに写真は準備中のものです。
クニツィアによるストップ系カードゲームの変形です。通常のストップ系と異なり、目的とするカードをより多く取ることを目的にするので、トリックテイキング風でもあります。当然ながら「取ってはダメ」なカードもあって、それは失点になります。
面白いのは、手札が配布されてから何のカードを取りに行くか(=どんなスープを作るか)を予測し、それをメニューカードで決めるということです。中には罰点となるトウガラシカードを収集するとか、一切のカードを取らないという選択肢もあります。
メニューカードは全部で5枚あります。ゲームの目的が毎ラウンド決めますが、一度選ばれたメニューカードはもう使われません。徐々に限られていく選択肢に一喜一憂するこの段階がとても楽しいですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/toomanycooks.html
レポートは以上です。
終了したのは午後9時ごろです。後で天気情報を確認したら、この時間の熊谷は気温が氷点下まで下がっていました。地元千歳烏山に戻ってからも雪がちらちら降ってきたりと、いや本当に寒い1日でした。
お部屋を提供していただいてありがとうございました>sirou さん
楽しい1日を共に出来たことを感謝いたします。またぜひ遊びましょう>参加者各位
千歳烏山ゲーム倉庫にて (12/3)
参加者は、つなきさん・田中ブンケイさん・Rael さん、それに僕の4人です。
・Siena (シエナ) / ZuGames 


プレイヤーはシエナの地で一介の農民からスタートし、財産を貯めつつ商人・銀行家へと出世街道を歩み、その行いによって市民の支持を得ることを目的にしたゲームです。
ゲームの流れは簡単で、まずシエナカードを手札として補充(手札は最大7枚)し、続いてそれをアクションとして実行します。シエナカードを使用したアクションは自分の手番で何枚でも使用可能です。
自分の現在の立場によって可能な行動とその目的が異なるのが「シエナ」の特徴です。プレイヤーが「農民」であれば、コーン・ワイン・オイル(オリーブオイル)の生産と行商によって財産を獲得することを目指します。それには「労働者と行商人カード」をプレイし、カードに指定された品物に対応したトラックにコマを置きます。各品物のトラックがコマで充足すると、その品物の産地にコマが1つ生産されます。産地に置かれたコマは売却することで利益を上げることが出来ます。
さて、さらに大きな財産が貯まると、いよいよ「銀行家」になることが出来ます。ここでやっとプレイヤーはシエナの街に入ることが出来るようになります。シエナの街は10の地区と宿屋によって構成されており、プレイヤーコマをここで周回させることになります。特定のマスで停止すると利益が得られたり、あるいは強制的な支払いを要求されることもあります(街には施しを求める乞食が徘徊していたり、宿屋には高い代償を支払わされる娼婦がいることがあるのです)。
銀行家になると、「市民の同意」ポイントを獲得する方法が広がります。大聖堂に寄進したり、塔の建設に関与することでポイントを得ます。また、宿屋で芸術家を競りによって獲得することによってもポイントを得ることが出来ます。
このようにして、最終的に「市民の同意」ポイントを最も多く獲得したプレイヤーの勝利となります。
プレイヤーには常に小さな目標が与えられており、まるで階段を駆け上がるかのように次々と達成することで進行します。その一方で、目先の利益だけではなく、行く末を案じた長期的な視野に立った計画もまた必要です。それは決して平坦な道のりではありませんが、来るべき将来の夢を見たり、時には憂いながら、身近な現実と向き合って苦難を乗り越える様は、このゲームがテーマとしている人生そのものであるとも言えましょう。他のプレイヤーとの駆け引き要素も充実しており、それが自分の行く手を遮るハザードとしてうまく機能しています。
ボードやコンポーネントの機能性がやや悪いとか、戦略的なゲームとしてやや甘い部分や荒っぽいなどアラが無くはありませんが、僕はこのゲームはとても気に入りました。デザイナーの前向きなコンセプトが自分の波長とシンクロして、長いセッションを十分に楽しむことが出来たのは実に幸運だったと思います。卓を囲むプレイヤーの指向性によって大きく展開の変わるゲームであることは容易に想像出来ますので、またぜひ機会を作って再戦したいと思います。
なお、このセッションにあたって田中ブンケイさんが作成した素晴らしいプレイエイドのおかげで、やや入り口に狭いこのゲームへスムーズに入り込めたことに深く感謝しいたします。
http://ejf.cside.ne.jp/review/siena.html
http://www.boardgamegeek.com/game/18932
・Capitol (カピトール) / Schmidt Spiele 

ゲームは大きく2つの段階に分かれています。まずは建物を建設してそれを街に配置する段階です。ここでプレイヤーはカードをプレイすることによって、「建築資材2個で家の建設か増築を行う」「家に屋根を乗せて完成させる」「完成した建物を地区に配置する」のいずれかを行います。手番では1プレイのみですが、パスをしないかぎり手番が回ってくる限り何回でもプレイ可能です。
手元で建設する建物は、木製の建築資材を積み上げることで階数を高くすることも可能です。屋根の乗せることで建物は完成し、それ以上の建築資材を追加することは出来なくなります。
完成した建物は、配置したい地区に対応するカードをプレイすることによって配置することが可能となります。ある地区に建物を最初に配置する時には1階建ての建物でなければなりません。以後、その地区には、すでに建設されている最も高い建物と同じか、あるいは1階だけ高い建物しか配置することは出来なくなります。また、屋根には三角屋根と丸屋根の2種がありますが、ある地区に配置される屋根の種類は全て同じ形状でなければなりません。
ボードには3つの地区ごとにひとつの色が割り当てられており、それが3色あります(つまり全部で9地区あります)。ある色に属する3つの地区が全て同じ屋根となるような配置を行うことも出来ません。
この後で、街に配置する特別な施設を競りにかける段階に入ります。これも同じカードを使います。施設には得点を増加させる「噴水」「神殿」と手札の補充を増加させる「円形劇場」の3種があります。
この後で得点の計算を行います。得点は9ヶ所の地区ごとに行います。ある地区で最も高い建物を建てているプレイヤーは得点を獲得します。2番目に高い建物を建てているプレイヤーも得点を獲得する可能性があります。
最後に手札の補充を行います。少なくとも6枚の補充が行えます。面白いのは、3種類のカードは全て表向きの山札となっており、それらを見ながら補充することが可能であるということです。
これを1ラウンドとして、4ラウンド行い、最終的にポイントの高いプレイヤーの勝利となります。
メカニクスがエレガントで無駄がなく、実に悩ましげな要素がてんこ盛りの良作です。ルールの文面から受ける印象以上に運の要素が高かったのは意外でしたが、それが展開のバリエーションを増やしたり、プレイヤーに慎重な計画を立てることを要求するゲーム性を高める方向に働いているように見えましたので問題ないでしょう。
見た目にもキレイで、プレイしていて楽しくなるゲームです。これもぜひ再戦したいですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/capitol.html
http://www.boardgamegeek.com/game/1155
・For Sale (フォー・セール) / FX Schmid 
ここで軽いゲームをエントリー。
最近になってリメイクされましたが、旧版しか持っていないのでそれでプレイしました。2ゲームやって、最初は旧版、2ゲーム目は新版のルールで遊ぶという、ちょっとフリークっぽい楽しみ方をしてみたり(゚▽゚;)
http://ejf.cside.ne.jp/review/forsale.html
http://www.boardgamegeek.com/game/172
・Il Principe (君主論) / Mind the Move 

個人的に2回目のプレイということもあって、心理的には余裕を持ってプレイすることが出来ました(僕は初見のゲームにすこぶる弱いです)。ゲーム中のカードやポイントの流れが縦横に絡んでおり、それほど長くはないゲームということもあって1つのプレイの密度が高くなるため、1回でもプレイ経験がある方が有利になるタイプのゲームです。
また、これは単に慣れの問題なのかもしれませんが、僕は5人でやるよりは今回の4人プレイの方が楽しめました。次は3人でプレイしてみたいところです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ilprincipe.html
http://www.boardgamegeek.com/game/19650
・Banque Fatale (バンク・ファタール) / Blatz 

カードを競り落とし、それを売却することで利益を上げるゲームです。カードには1つか2つマークが描かれています。マークには色がついています(全5色)。各色には相場価格があり、それはボード上で2〜12の値で示されています(単位はミリオン)。
プレイヤーは各色のチップを2枚ずつ(計10枚)持ってゲームを開始します。手番プレイヤーは場に公開されているカードを1枚選択し、それが今回競りにかけられるカードとなります。競りはシークレットビッドです。各プレイヤーが任意のチップを任意の枚数だけ握って、それを全員同時に公開します。チップはどの色でも同じ価値を持ちます。最も多くの枚数を提示したプレイヤーが、競りにかけられたカードを獲得します。
その後で、全員が競りに使用したチップをまとめます。ここで、最も多く使用されたチップの色の相場が上昇します。1枚しか使用された無かったチップの色は下落します。全く使用されなかったチップの色の相場は最安値まで一気に下落してしまいます。
相場が11か12に上昇した場合、その色のマークを持つカードを所有しているプレイヤーは配当が受けられます。その後で、その色の相場は6(初期値)に戻ります。
この後で、手番プレイヤーは自分の所有するカードを1枚だけ現在の相場で売却することが出来ます。これを繰り返し、最後に自分の所有するカードを最終価格で売却します。これに最後に残ったチップ1枚につき1ミリオンとして、最も金額の高いプレイヤーが勝利です。
ゲーム中盤まではまったく要領の得ない不思議なゲームでした。どうも競りで勝てないので、途中からビッドに参加しないでチップを備蓄し、全体的な相場を下げるようにしてみました。そして終盤で、競りで提示するチップの色を多く選択するような形で積極的にカードを取りに行き、全体の相場も底上げするという方針で臨んだのですが、やはり序盤で出遅れた分を取り返すことは出来ませんでした。
最後にはやっと構造を理解することが出来ましたが、かなりシビアなゲームです。わかってしまえば、よく練り上げられているゲームだとは思いましたが、全体的に抽象的な表現が多くて、いまひとつ華やかさに欠けます。もうちょっとそそられるようなテーマであったら印象がもう少し良い方向へ変わっていたかもしれません。
http://ejf.cside.ne.jp/review/banquefatale.html
http://www.boardgamegeek.com/game/3102
・Basari (バサリ) / FX Schmid 


このゲームには価値の異なる4色の宝石があります。各色3個ずつ持ってゲームスタート。
全プレイヤーはまずダイスを振ります(1D6)。出た目の数だけ自分のコマを盤上で進めます。続いてアクションを選択します。アクションには3種類あります。各アクションに対応したタイルを1枚選択し、それを全プレイヤーが同時に公開します。
あるアクションを自分だけが選択したのであれば、それを実施することが出来ます。またあるアクションが3人以上に選択されてしまうと、そのアクションは誰も行うことが出来なくなります。
2人によって同じアクションが選択された場合は当事者間で交渉が行われます。これは手持ちの宝石を使います。細かい処理はありますが、最終的にはどちらかのプレイヤーがアクションを行って、もう一方のプレイヤーはアクションを行うプレイヤーが提示した宝石を受け取ってアクションを行いません。
誰かがボードを1周したら決算になります。1周したプレイヤーにボーナスが入り、各色の宝石を最も多く持つプレイヤーに、宝石の価値に応じて得点が入ります。これを1ラウンドとして、3ラウンド行って、最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。
これもコンポーネントがキレイなゲームで、僕はもうそれだけでこのゲームがお気に入りです( ̄▽ ̄)。
ルールもシンプルでわかりやすく、全ての情報が公開されているので、交渉の相場もわかりやすいです。サイコロ運をどう考えるかですが、それが気になる人は続編の「Edel, Stein & Reich (宝石商)」を遊べばいいでしょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/basari.html
http://www.boardgamegeek.com/game/14
レポートは以上です。
朝11時から夜の9時過ぎまで、新旧・軽重を取り混ぜて6つのゲームを遊びました。1日に固定メンバーでこれだけバラエティに富んだゲームを遊べたのは素晴らしいことです。今回集まったメンバーの方々の懐の深さに改めて感謝いたします。ありがとうございました。
またぜひ遊びましょう。よろしくお願いいたします>参加者各位
Advanced Civilization会 (11/26)

をプレイしました。

壮大と言えば「Advanced Civilization」は時間のかかるゲームとしても有名です。ルールブックには10〜12時間かかるとはっきり書かれています。僕も14時間くらいかかったセッションを経験しており、いずれにせよ破格のスケールです。しかしルールはシンプルでわかりやすく、ゲームも徐々に複雑になっていきますので習得もしやすいという素晴らしい特徴も持っています。
「Advanced Civilization」の前バージョンにあたる「Civilization」は1981年の制作されたゲームで、当時としては斬新でエポックメイキングなシステムが大変な評判を呼びました。その後いくつかの追加カードやオプションマップが発売されてましたが、1991年に大幅なルール改訂とカードをリニューアルした「Advanced Civilization」が発売されました。
「Advanced Civilization」は「Civilization」の追加改訂セットという形を取っています。特に「貿易カード」は、旧版のカードに新版を加えたり差し替えたりするのですが、旧版の使い古されたカードと新しく追加されたカードは裏から見てもその違いがよくわかってしまいます(そもそも紙質がかなり異なっています)。特に災難カードがすぐにわかってしまうのはゲーム的にも問題がありました。
さてこの日はインストが始まったのがだいたいお昼の12時過くらいで、予め終了時刻を時間を21時くらいまでと決めて行いました。集まったメンバーはファラオさん・つなきさん・かゆかゆさん・Realさん、それに僕の5人でした。「Advanced Civilization」はファラオさんが2回目で、残りの僕を除いて初プレイでした(ちなみに僕は旧版を入れるともう20回くらいやっています)。
5人プレイなのでマップの東端の1/4は使用せず、バビロニアは物理的に存在しません。で、今回選択された民族国家は「イタリア」「トラキア」「アジア」「エジプト」「クレタ」でした。
ゲームは、各自たったひとつの「トークン」から開始されます。トークンは人の集団を表しています。トークンはエリアの中で増加し、さらに隣接したエリアに移動することが出来ます。トークンが6個(あるいは12個)が集まるとそこに都市が建設されます。
価値の高まった貿易カードを使用することで「文明」カードを購入することが出来ます。文明カードには「神秘主義」「農業」「薬学」「哲学」「一神教」「民主主義」などいくつかの系統にわたって全24種類あります。高度な文明はコストが高いので、初歩的な文明から徐々に高い文明へと発展させることになります。
また、いくつかの文明にはさらに別の文明を購入する時にコストを安くするものがあります。これを「クーポン」と言います。例えば「神秘主義」は、芸術のカテゴリの文明に5点と宗教のカテゴリの文明に15点のクーポンが付いています。この後で宗教カテゴリの「原始信仰」を購入する時には、本来のコスト80点ではなく、65点で購入することが出来ます。
ほとんどの文明には何らかの特典があります。「機織」を持っていると船の移動距離が長くなります。「天文学」を持っていると、さらに広い範囲に船を移動させることも出来ます。「薬学」や「土木工事」のように「災難」の被害を減らす効果を持つものもあります。この文明カードこそが、本作品の最大の魅力です。