moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

カテゴリ: プレビュー・レビュー

moon Gamer

ということで、日本ボードゲーム大賞2007の国産ゲーム部門にて36%もの組織hy得票率で見事に受賞した「ブルサ」を買いました。

「ブルサ」は株式ゲームです。カードによって株価が上下し、その後で株券を売買します。株券の売買は、前のターンに指値で予約して次のターンで取引する方法と、その場で成行注文する方法があります。

株券がプレイヤーにすべて買われた銘柄の株価は1ランク上昇します。あと、人生カードってイベントカードを5ターンごとに引きます。これでルールの6割くらいは説明がつきましたよ?

ところで、ルールブックには次のような一文があります。

>但し、「bursa」シート上にある株券を上回る「買い」注文が入るようであれば、ジャンケンで優先順位を決めて取引を成立させます。
※ルールブックP9より引用

株式ゲームにジャンケン導入ってのは、ひょっとしたら世界初かもしれません。ボックスやルールブックにも「特許申請中」と書かれていますが、このジャンケンルールだけは申請するまでもなく、世界中の誰もマネしないと思いますよ、ええ。

ちなみに巻末にはこんな文面が。

>bursa の拡張バージョン、上位バージョンもリリースを予定しています。
※ルールブックP14より引用

…ということは、来年の日本ボードゲーム大賞も熱い戦いが繰り広げられるのかな?

ま、それはともかくとして、そのうちどっかのゲーム会に持ち込むか魔ゲーム会でプレイします。今のところ後者の可能性大。

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9月~12月分です。秋頃からゲームをプレイするペースが落ちていましたが、これは初音ミクと Tumblr に傾倒していたために、趣味にかける時間が削られていたためです。この傾向は今でも続いています。

今後どうなるかはわかりませんけれども、ゲーム会には出来るだけ出かけたいとは考えています。原則として、オープン例会よりも自宅ゲーム会優先です。そんなわけで、今年もよろしくお願いいたします。


9月
moon GamerPhoenicia (フェニキア) / JKLM Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218677.html (9/17)
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競りをメインに据えた開発&開拓ゲームです。

「アウトポスト」「ツァバンドールの王笏」系統の最新形で、短時間で終わるのが特徴。英文ルールに悩まされながらも、その苦労に見合う内容を持った佳作でした。

追補:

この月は「フェニキア」ばかりに関わっていたような気が… あと、「蒸気の時代」の2人用拡張マップ「Austria」も、惨敗はしましたが、なかなかに面白かったです。


10月
moon GamerBefore the Wind (順風満帆) / Phalanx Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218688.html (10/24)
moon Gamer

商品を仕入れ、それを店頭に並べて、出荷することを目指すカードゲーム。

カードゲームなのに2時間級のプレイタイム。そして濃密な駆け引きが飛び交う、まさにゲーマーズゲームの見本のような作品です。これも2007年における大きな収穫のひとつでした。

moon GamerTortuga / Gigamic

http://moon.livedoor.biz/archives/52218686.html (10/17)
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カメのコマがかわいい2人用ゲーム。

ルールはとても簡単で、ビギナー向けのアブストラクトゲームとしてとてもわかりやすい作りになっています。

追補:

この月はあんまりゲームをやりませんでしたが「順風満帆」を発見できたことは何よりでした。


11月
moon GamerAgricola (アグリコラ) / Lookout Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218696.html (11/7)
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農場をデザインして得点を競うボードゲーム。

大量のカードは言語依存性を高めてしまっていますが、ゲームの方向性と幅を大きく広げることには成功しているので問題なし。ゲーマーズゲームとしてはルールの難易度はほどよい程度ですし、悩ましくもテンポ良く進行するのでプレイしていて楽しい箱庭系ゲームです。

moon GamerZiegen Kriegen (ヤギ戦争) / Amigo Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218701.html (11/18)
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トリックテイクながら、誰でも楽しめるようにデザインされたカードゲーム。

ノリはパーティゲームに近いものがあります。ベテランたちには賛否両論な評価のようですが、僕はあえておすすめですよ。

moon GamerCaramba! (カランバ) / Tilsit

http://moon.livedoor.biz/archives/52218700.html (11/17)
moon Gamer

カードを使った競りで宝箱を取り合うゲームです。

宝箱の扱いにちょっとした工夫があって、それが良い味付けになっている佳作。

moon GamerDer goldene Kompass (黄金の羅針盤) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

http://moon.livedoor.biz/archives/52218695.html (11/3)
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小説が原作のカードで前進する変形レースゲーム。

その時点での順位によって使用可能なカードが変わります。手軽で悩ましいゲーム性が○。

moon GamerAmyitis (アミティス) / Ystari Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218696.html (11/7)
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イスタリ社の新作。バビロンの空中庭園を作る貴族となり、他の貴族よりも多くの仕事をして競争を行います。

シンプルないくつかのサブシステムを上手に組み合わせた秀逸なデザインが何よりも素晴らしい。

追補:

この月もたくさん面白いゲームをプレイしました。他に印象深かったのは以下3点。
 Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog
 Gangster (ギャングスター) / Amigo Spiele
 Origo (オリゴ) / Parker Spiele


12月
moon GamerHamburgum (ハンブルグ) / Eggert-Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218707.html (12/20)
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ロンデルシリーズ(?)第三弾。商売を行って利益を上げ、教会に寄付し、建物を建て、ハンブルグの街で名声を高めることを目的にしたボードゲームです。

ゆったりとした戦略的なゲームと思いきや、実はとても鋭い速いテンポで収束する戦術的なゲームでした。

moon GamerSuccessors (サクセサーズ) / Avalon Hill

http://moon.livedoor.biz/archives/52218706.html (12/15)
moon Gamer

アレキサンダー大王亡き後の後継者争い(ディアドコイ戦争)がテーマのヒストリカルシミュレーション。

マルチなカードドリブンとしてはトップクラスの面白さです。今年、続編が発売予定とのことで、そちらも楽しみです。

追補:

「Coloretto (コロレット) / Abacus」は久しぶりにプレイしたら面白かった。重めの「Cuba (キューバ) / Eggert-Spiele」や軽めの「Vabanque (ババンク) / Winning Moves」も要注目でした。


以上です。
相変わらず節操なく何でもやっていたようです。
今年もこの調子でいきたいものです。

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前回の続きで、5月~8月分です。この時期はたくさんのゲームをプレイしました。
ところで、ピックアップしたタイトルの前にあるアイコンの意味は以下の通りです。

moon Gamer その月で最も印象に残ったゲーム(0~2点)
moon Gamer その月で印象に残ったゲーム(0点~4点)

相変わらず、記憶と印象を頼りにした感覚的なリストです。過去の自分のエントリーを読み直して、当時(というほど昔でもありませんけど)の楽しい雰囲気を思い出して、つい読み込んだりしています。ついでに誤字をなおしたりも…moon Gamer


5月
moon Gamer仔ぶた急便 / 創作ゲーム(チームきりたんぽ(仮))

http://moon.livedoor.biz/archives/52218640.html (5/13)
moon Gamer

効果の異なるタイルをボード上に配置しつつ、自分の3匹の仔ぶたで4つの拠点を回るパズルライクなボードゲームです。

この年のゲームマーケットで少数販売され、その完成度に誰もがうなりました。創作ゲームの枠を遙かに超え、世界レベルの域にまで達した逸品です。

moon Gamer水晶庭園 / 創作ゲーム(骨折ゲームズ)

http://moon.livedoor.biz/archives/52218640.html (5/13)
moon Gamer

創作ゲーム連発ですが気にしない。エリアマジョリティの変則系ゲームです。

あり物のコンポーネントを最大限利用し、それを優れたアイデアによってまとめ上げられた傑作です。

moon Gamerサムズテン / 学習研究社

http://moon.livedoor.biz/archives/52218643.html (5/20)
moon Gamer

コマを動かしてタイルを取り、同色タイルの合計値を10にするパズルライクなゲーム。

「テンプラス」に含まれるゲームはどれも面白い。そして僕としてはこれがもっとも印象に残りました。

moon Gamer18C2C (Coast to Coast) / Designs In Creative Entertainment(DICE)

http://moon.livedoor.biz/archives/52218638.html (5/4~5/5)
moon Gamer

「18xx」システムを全米規模の壮大なスケールで実現してしまった超弩級ゲーム。

大規模なゲームながら、精密なゲーム性をも併せ持っている良作です。「18xx」プレイヤーなら、一生に一度はプレイしてみたいあこがれのタイトルです。

追補:

この月は他にも以下のように印象に残るゲームが多く、充実していましたね。
 大量絶滅 mass extinction / 創作ゲーム(骨折ゲームズ)
 Wikinger (ヴァイキング) / Hans im Gluck
 Dragon Parade (ドラゴンパレード) / Z-Man Games
 Ponte del Diavolo (ディアボロの橋) / Hans im Gluck


6月
moon GamerTAMSK (タムスク) / Don & Co.

http://moon.livedoor.biz/archives/52218652.html (6/23)
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砂時計とリングを大量に使う2人用アクションゲームの傑作。

アブストラクトゲームとしても傑出した構造を持ち、購入してからずっとプレイしていなかったことを後悔したほどでした。

moon GamerLines of Action / Abacus

http://moon.livedoor.biz/archives/52218652.html (6/23)
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巨匠シド・サクソンの手による名作思考ゲーム。2人用。

こんなに簡単なルールなのに、まるで何世紀にも渡ってプレイされてきたかのような深みのあるシステムは人類の宝です。

moon GamerColosseum (コロッセウム) / Days of Wonder

http://moon.livedoor.biz/archives/52218647.html (6/9)
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ローマ帝国のイベントプロデューサーという視点が大変にユニークなボードゲーム。

長時間ゲームながら、戦略性と運がバランスよく調合されたゲーム性が素晴らしく、飽きさせません。アートワークも合格点。

moon GamerDie Baumeister von Arkadia (アルカディアの建設) / Ravensburger

http://moon.livedoor.biz/archives/52218651.html (6/17)
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このセッションの前年に発売されたゲームですけれども、改めてその魅力を感じたのでピックアップ。

立体感のあるコンポーネントや、複数の要素が混じり合ったゲーム性が好みです。

追補:

6月も超充実した月でした。他にも以下のゲームが良かったです。
 Zooloretto (ズーロレット) / Abacus
 YINSH (インシュ) / Don & Co.
 Chain Reaction / Abacus


7月
moon GamerAge of Empires III: The Age of Discovery / Tropical Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218658.html (7/22)
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2007年最大の収穫がこのゲーム。新世界(アメリカ大陸)の発見と他国との争いがテーマのボードゲームです。

深い戦略性と適度なランダム性が混じり合ったバランスが面白い。強力な特殊効果も、その争奪戦を競技性に取り入れたことでスマートにまとめ上げられています。

moon GamerJenseits von Theben (テーベの東) / Queen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218655.html (7/1)
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前バージョンをブラッシュアップし、ファミリーゲームとして再構成した良作。

運の比重は高め。だからこそ遺跡発掘の雰囲気をそこはかとなく感じることが出来るのです。

追補:

バリアントルールの使用が前提ですが「Das glorreiche Manover (栄光ある演習) / Schmidt Spiele」も良いゲームでした。


8月
moon Gamer1846 / Deep Thought Games, LLC

http://moon.livedoor.biz/archives/52218662.html (8/4)
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そして史上最強の「18xx」登場。慣れると3時間で終わり、それでいて濃厚な「18xx」を堪能できます。

ベテランプレイヤーによって現在でも研究も進んでおり、日々新たな発見があるそうです。

moon GamerCaylus Magna Carta (ケイラス・マグナカルタ) / Ystari Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218668.html (8/25)
moon Gamer

シンプルなケイラス。ケイラスのエッセンスをうまく取りだして、誰でも手軽に楽しめるようにカードゲームとして再構成されています。

また、ケイラスの入門用としても使うことが出来るでしょう。

追補:

「Gangster / LudoArt」も、シンプルながらプレイしごたえのある良作でした。


続きはまた次のエントリーにて。

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明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年もたくさんのゲームをプレイすることが出来ました。同卓で遊んでいただいた方々と、ゲームの制作者の方々への感謝の気持ちを込めて、2007年にプレイしたゲームの中から、特に印象に残ったものをピックアップしてみました(全3回に分けて続きます)。
なお、あくまで 2007年のセッションにおいて印象深かったゲームなので、実際に発売された時期や発売元、それにプレイ回数は無関係です(ヴィンテージゲームや創作ゲーム、あるいは過去にプレイ済みのゲームがピックアップされることもあります)。


1月
moon GamerYspahan (イスファハン) / Ystari Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218613.html (1/27)
moon Gamer

シンプルで、それなりに考えどころもあるダイスゲームです。

ダイス次第ではありますが、勝ち筋はいくつもあります。ゲーム展開のバリエーションが多いことと短時間で終わることを併せて、何回でも遊べる優れもののアイテムです。

moon GamerStimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218610.html (1/21)
moon Gamer

シンプルなメカニクスが織りなす奇妙なジレンマが特徴のカードゲームです。

200セット限定のゲームですけれども、面白かったのでピックアップしました。

追補:

「American Megafauna(アメリカン・メガファウナ) / Sierra Madre Games 」は簡易ルールなので除外しました。その他、「Outpost / TimJim Games」「Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog」のセッションも印象に残っています。


2月
moon GamerImperial (インペリアル) / Eggert-Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218617.html (2/18)
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投資家となって、欧州の紛争に関わる黒幕として関わり、より多くの資金獲得を狙います。

国内では2007年の花開いたゲーマーズゲーム。テーマの斬新さ、偶然性の無いメカニクス、ロンデルシステムの悩ましさ等々、上質の戦略ゲームとして長くプレイされるであろう要素を多く併せ持っています。

moon GamerSpace Dealer (スペースディーラー) / JKLM Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218615.html (2/11)
moon Gamer

ピック&デリバリーなリアルタイムアクションゲームの快作。

ゲームとしての完成度には若干の問題を抱えていますが、他に類を見ない独自のアイデアは高く評価したいです。

追補:

「ルールの達人 / 創作ゲーム(カワサキファクトリー)」「Die Macher(ディ・マッヒャー) / Moskito」も良かった。


3月
moon Gamer18EU / Deep Thought Games, LLC

http://moon.livedoor.biz/archives/52218627.html (3/21)
moon Gamer

画期的アイデアが盛り込まれた「18xx」のひとつ。

地名を除いて架空の設定にすることで、より力強いゲーム性を持たせることに成功した作品です。

moon GamerPortobello Marke (ポルトベローマーケット) / Schmidt Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218626.html (3/18)
moon Gamer

入り組んだ路地にスタンドを配置し、より高い得点を目指します。

カラフルでそれらしい雰囲気が漂うアートワークが素晴らしい。短い時間で鋭いシステムを手軽に楽しめる良作です。

moon GamerGiro Galoppo (レース・ギャロッポ/ギャロッポ・ギャロップ) / Selecta Spiel

http://moon.livedoor.biz/archives/52218626.html (3/18)
moon Gamer

カードの一斉公開で進行するどたばた障害レースゲームです。

結果よりも過程を楽しむタイプのゲームです。子供向けゲームではありますが、大人同士で遊んでも十分に盛り上がります。

追補:

他に「Venedig (ヴェネチア) / Amigo Spiele」が美しくも機能的なコンポーネントで印象に残っています。ただ、「これだ!」というひとつが無かった月でもあります。


4月
moon GamerNotre Dame (ノートルダム) / Alea

http://moon.livedoor.biz/archives/52218636.html(4/22)
moon Gamer

アレアブランドなゲーマーズゲーム。多くの選択肢があり、そして勝利パターンもいくつかあります。

アートワーク重視と思いきや、実はゲーム性にも深く関わっていたという凝ったコンポーネントも大きな特徴。

追補:

「Congo Line / StrataMax, Inc.」が面白かった。コンポーネントがもうちょっと工夫されていれば…


つづく… ただし翌日とは限らない… moon Gamer

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moon Gamer

「Elements (エレメンツ)」は、今から10年ほど前に Adlung-Spiele から発売されたカードゲームです。

当時、一部で好評を博したものの、特に国内ではそれほど大きな話題とはならず、多くのゲームと同様に、歴史の中に自然と消えていったゲームのひとつでした。

それが今年になって B2FGames LLC によって再販され、再び注目を集めようとしています。このエントリーでは、この「エレメンツ」についてレビューしてみましょう。


moon Gamer

カードは大別して2種類あります。
これは「元素(エレメント)」を模したカラーカード。場に常に置かれ、並んだ位置でランク(強さ)が決まります。

※このゲームには5つの元素が登場しますが、仏教や道教における五大元素とはあまり関係がないように思います。

moon Gamer

こちらはナンバーカード。
カラーカードと同じく5色あり、各色は「0」~「10」まで11段階のランクがあります。つまりナンバーカードは全部で55枚あります。

プレイヤーが扱うのはこのナンバーカードのみで、その他、特殊なカードは一切ありません。


moon Gamer

準備として、まず場にカラーカードをランダムに横に並べます。そしてカードの列の左端に「ゲームの箱」を置きます。この箱に近いカードほどランクが高い(強い)カラーとして扱われます。

5人でプレイする場合、ナンバーカードを11枚ずつ全員に配りきります。
※このエントリーでは5人プレイ時の例のみを書きます。3~4人でプレイする場合についてはルールブックを参照してください。

このゲームは2つの段階があります。
まず、カラーカードのランクを確定し、それと同時に、プレイヤーが獲得する目標となる得点カードを決定します。
続いて、その得点カードを変則的な競りによって1枚ずつ獲得します。


moon Gamer ◆最初の段階◆

スタートプレイヤーから順に、各プレイヤーは、手札から1枚ずつ、場のカラーカードの下にナンバーカードを裏返しにして出します。これによって、カラーカードとナンバーカードの「組(ペア)」を作ります。

すでにナンバーカードが置かれている(=ペアになっている)カラーカードに対しては、ナンバーカードを出すことは出来ません。空いているカラーカードの下にのみ出すことが出来ます。なお、プレイヤーが出すナンバーカードは、カラーカードと同じである必要はありません。

moon Gamer

全員がカードを1枚ずつ出し終わったら、場のナンバーカードを表に返します。

moon Gamer

この時、場のカラーカードとナンバーカードは、写真のように上下でペアになっているということに注意してください。

moon Gamer

そして、ナンバーカードの数値の大きい順に、各ペアのカードを並べなおします。

大きなナンバーカードを持つペアを箱に近い場所へ並べるようにします。同じ数値の場合は、並べ直す前に箱に近かったペアを優先して箱の近くになるよう並べます。

この処理により、カラーのランク(強さ)が変化します。箱に近いペアのカラーカードほど強いランクとなります。

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この後、「0」のナンバーカードは場から捨てます。そして、箱から最も遠いペアのナンバーカード(最も数値の低いカード)から競りを行います。


moon Gamer ◆競りの段階◆

この段階の目的は、場のナンバーカードを獲得することです。

これは、ランクの低いナンバーカードから順に1枚ずつ、競りによってカードの獲得者を決めます。この獲得したナンバーカードが得点となるのです。

競りの手順は以下の通りです。

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最初のプレイヤーから順に、手札から任意のカードを1枚ずつ表向きにプレイするか、あるいはパスをします。

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続いて、さらにもう1枚のカードを順にプレイするか、あるいはパスをします。

1巡目でパスをしたプレイヤーは、ここでカードをプレイすることは出来ません。

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最後に、2枚のカードをプレイするか、あるいはパスをします。

1巡目か2巡目でパスをしたプレイヤーは、ここでもカードをプレイすることは出来ません。

カードをプレイするのは任意で、パスすることも出来ます。途中でパスした場合、そのナンバーカードの競りでもう追加のカードをプレイすることは出来なくなります。

注:パスをした場合でも、追加のカードプレイが不可になるだけで、
  次の強弱判定には参加することが出来ます。
注:3回目のカードをプレイする際に、手札に1枚しかカードがない時には、
  追加でカードをプレイすることは出来ません(パスするしかありません)。

3回の手順で全員がカードをプレイするか、あるいは全員がパスをしたらこの競りは終了します。


moon Gamer

ここで、全員がプレイしたカードの強弱を比較します。原則として、同じ色か、同じ数字の枚数が多い方が勝ちます。

moon Gamer

枚数が同じ場合は、数字の方が強いと判定します。

moon Gamer

同色の枚数が同じ場合は、ランクの高い色の方が勝ちます。

この例では、赤よりも黄の方がランクが高いので、黄の組み合わせが勝ちます。

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枚数が同じ数字の組み合わせは、数値の大きい方が勝ちます。

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枚数が同じ色の組み合わせは、それぞれの組み合わせの中で最大の数値を比較して、それが大きい方が勝ちます。

右の例では、最大数値が「9」と「7」を比較するので、上の組み合わせが勝ちます。


moon Gamer

こうして、最も強い手をプレイしたプレイヤーが、対象となっている場のナンバーカードを獲得します。獲得したカードは裏返しにして保管します。

次のナンバーカードの競りは、前の競りでカードを獲得したプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。こうして、場のナンバーカードが無くなるまで、順番にこれを繰り返します。これで1ゲームが終了です。獲得したナンバーカードは得点として記録し、その後で捨てます。

また、各プレイヤーは次のゲームを行う前に、手札のカードを好きなだけ捨てることが出来ます。このようにして捨てられたすべてのナンバーカードをよく混ぜ、各プレイヤーの手札が再び11枚になるように配ります。場のカラーカードはそのままの状態にしておきます。

これで次のゲームが始まります。プレイヤーの数と同じだけゲームを繰り返します。最終的に、獲得した得点累計の高いプレイヤーの勝利となります。


moon Gamer

お手軽なルールながら、悩ましくもコミカルなハンドマネージメントをわずかな時間で楽しめるカードゲームです。運の比重はやや高めですが、カウンティング等、ゲーム的なテクニックを駆使する場面も多々あります。3~4人プレイではダミープレイヤーが登場し、コミカル度はさらに上昇するのではないでしょうか。

= DATA =
 ◆タイトル :Elements (エレメンツ)
 ◆デザイナー:Marcel-André Casasola Merkle
 ◆メーカー :B2FGames LLC / Adlung-Spiele
 ◆3-5人/12歳以上/30分程度
 ◆関連サイト:
  http://www.b2fgames.com/
  http://www.boardgamegeek.com/game/1680

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これで最後です。9月~12月分となります。

写真はクリックすると大きな画像が表示されます。ちなみに、素材となる画像は、それよりもさらに4倍~6倍の面積があります。また、通常のエントリーでは、ほとんどトリミングしているのですが、ここではあえてほとんどやっていません。なので端の方にいろいろなものが写っていたりするものがあります。卓上やその周囲のリアルな雰囲気を感じていただければと。


9月
moon GamerHere I Stand GMT Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218573.html (9/16)
moon Gamer

中世末期、欧州に吹き荒れた宗教改革の時代をグローバルにシミュレートする大作。

プレイするには丸1日かかるが、この時代のヒストリカルゲーム自体の存在が珍しいので、それでもやる価値は十分にあると思う。

moon GamerDie verruckte Kette / Adlung-Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218575.html (9/25)
moon Gamer

プラスチックチェーンをつなげるパズルゲーム。

見た目の斬新さもそうだが、多様な遊び方が提供されている点が素晴らしい。

このゲームも絶版で未入手なので、どうにかして手に入れたいところ。

moon GamerKaivai (カイヴァイ) / Pfifficus Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218569.html (9/3)
moon Gamer

豊漁の神さまを奉りつつ、より高い名誉を目指すゲーム。

変則的ながら拡大再生産型のゲームとして、独自の面白さを表現することに成功した完成度の高い好ゲーム。


10月
moon GamerCanal Mania (カナルマニア) / Ragnar Brothers

http://moon.livedoor.biz/archives/52218579.html (10/9)
moon Gamer

英国の運河建造史をテーマにした建設発展系ゲーム。

手軽なルールと深い戦略性、何度でも遊びたくなる中毒性と、名作となる要素を併せ持った傑作。

再版の動きもあるので要チェックだ。

moon GamerTahuantinsuyu (タワンティンスーユ) / Hangman Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218583.html (10/22)
moon Gamer

インカ帝国の盛衰をテーマにしたクレヨン引きな戦略ゲーム。

ラウンドの構成が変わっていて、それが他に見られないユニークなゲーム性を生み出している。

カードの強さに問題はあるが、それでも十分に面白い。


11月
moon GamerRoads & Boats / Splotter Spellen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218586.html (11/3)
moon Gamer

スプロッタの出世作となった精密系開拓ゲーム。「Antiquity」の前身だが、こちらの方がずっとプレイしやすい。もちろん勝利するには綿密な計画と大胆な作戦が必要なことは言うまでもない。

再版されたそうなので、入手するなら今がチャンス。

moon GamerSilk Road (シルクロード) / Z-Man Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218595.html (11/26)
moon Gamer

3人限定だが、これは面白かった。

特殊効果タイルの多さが、ゲーム性に直結しているのが素晴らしい。

プレイヤー間の駆け引きの濃密さも特筆すべき特徴だ。


12月
moon GamerDie Saulen der Erde (大聖堂) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

http://moon.livedoor.biz/archives/52218597.html (12/9)
moon Gamer

気が早いかもしれないが、今年の年間ゲーム大賞の有力候補ではないかと。これを追い抜くゲームが今年中に果たして現れるのか、それはそれで楽しみでもある。

アートワークの美しさにも要注目。

moon GamerHermagor (ヘルマゴール) / Mind the Move

http://moon.livedoor.biz/archives/52218597.html (12/9)
moon Gamer

行商ゲームとして高いゲーム性を持つ逸品。

簡潔なルールの中にテクニカルな要素を濃縮したゲーマーズゲーム。新作だが、国内であまり扱われていないのが残念。

これを面白いと思ってくれる人がたくさんいることを切に願う。


以上です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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前回の続きで、5月~8月分です。やっぱり連日更新は無理でした。orz
ところで、タイトルの前にあるアイコンの意味は以下の通りです。

moon Gamer その月で最も印象に残ったゲーム(0~1点)
moon Gamer その月で印象に残ったゲーム(1点~2点)

記憶を頼りにした感覚的なリストです。こうしてまとめて振り返ってみると、手続きが複雑で手間のかかるゲームが僕は好きなんだなぁ、とか改めて思ってみたりして。


5月
moon GamerFury of Dracula (フューリー・オブ・ドラキュラ) Fantasy Flight Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218530.html (5/13)
moon Gamer

まさに吸血鬼のごとく21世紀に甦ったリメイク作品。

オリジナルの厳しいバランスを見事に修正し、歴史に残る壮大で独自のチェイスゲームとして新生させた。

ルールは多いが、読破する価値はある。

moon GamerStockmarket / Jordan Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218533.html (5/21)
moon Gamer

絶版ゲームがまさかのランクイン。

一部の理不尽なまでに強いカードを取り除くだけで、推理と権謀術数が渦巻く高度な心理戦をミックスしたような、独特な感覚を楽しめる株式ゲームとなった。

僕は未入手なので、ぜひ手に入れたい。


6月
moon GamerTwilight Struggle / GMT Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218544.html (6/17)
moon Gamer

冷戦時代をテーマにした2人用カードドリブン。2時間もあれば冷戦の流れを追体験することが出来る優れものなゲーム。

核戦争におびえながら危うい外交路線を突き進まなければならなかった当時の指導者たちの悲哀を感じることが出来るだろう。

近年まれにみるシミュレーションゲームの傑作。

moon GamerUr: 1830 BC (ウル1830BC) / Splotter Spellen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218542.html (6/11)
moon Gamer

古代メソポタミアの開発ゲーム。18xx風のメカニクスを文明発展系統のゲームにアレンジし、ついには独自の面白さと競技性をも生み出した作品。

少数生産のスプロッタだが、まだ入手可能なゲームだ。

moon GamerSeerauber (海賊組合) / Queen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218547.html (6/24)
moon Gamer

ドイツ年間ゲーム大賞候補作。僕はこのゲームが候補作の中ではイチオシだった。

シンプルさと高いゲーム性を両立させた優れたメカニクスで、子供からフリークたちまで、幅広い層に受け入れられる内容を持つ。


7月
moon GamerAge of Steam Expansion - North Eastern USA / Steam Brothers

http://moon.livedoor.biz/archives/52218551.html (7/2)
moon Gamer

「蒸気の時代」は外せない。

鉄道ゲームの頂点を極めた本作は拡張マップも秀作が多く、その中でも「North Eastern USA」は群を抜いた面白さを誇っている。

特殊ルールもマップの構成もよく練り上げられていて、実に見事な仕上がりだ。

moon GamerEkonos (エコノス) / Ludic

http://moon.livedoor.biz/archives/52218557.html (7/23)
moon Gamer

ルールの少なさに驚いた人も多いのでは?
たった2ページ足らずの文章で、これだけグレードの高い経済ゲームが作れるとは驚愕のひとこと。

デザイナーの優れた才能が感じられる作品。


8月
moon GamerDas glorreiche Manover (栄光ある演習) / Schmidt Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218563.html (8/12)
moon Gamer

ポジションコントロールが主眼の変速レースゲーム。べらぼうに高い競技性を持つ秀逸な作品。

写真を見てもらうと一目瞭然だが、コマがコースに広く散らばっているのがわかるだろう。前にも後ろにも、そこにいるコマには意味があるのだ。

バリアントによってスコアリングシステムを変えるだけでゲーム性も変わる。長く遊べそうな秀作。


つづく… 次で終わりです。

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ありがたいことに、昨年もたくさんのゲームをプレイすることが出来ました。一緒に卓を囲んでいただいた方々にはとても感謝しております。そしてゲームの制作者たちにも。そんな作品たちに心から敬意を表しつつ、昨年中にプレイしたゲームの中で、自分にとって特に印象に残ったものをセレクトし、月ごとに分ける形でリストアップしてみたいと思います。

※後日、エントリーを分けて何回か続きます。


1月
moon GamerHeroscape (ヒーロースケープ) / Hasbro

http://moon.livedoor.biz/archives/52218485.html (1/3)
moon Gamer

圧倒的なボリュームのある豪華で美しいフィギュアとマップが特徴のライトなウォーゲーム。

用意されたシナリオはバランスが良く遊びやすい。すべて異なる特殊効果を持ったアーミーを、編成ポイントを使ってオリジナル軍団を作るのも楽しい。

どう遊んでも面白いってのはすごいです。

moon GamerAntiquity / Splotter Spellen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218488.html (1/9)
moon Gamer

精密かつ過酷な古代都市文明発展ゲーム。

綿密な計画とそれを正確にトレースして実行することが、長時間にわたって常に求められる厳しいバランスの上に成り立つシビアさがたまらない。

ゲームといいうよりパズルっぽく、待ったなしのガチ勝負が楽しみたい。


2月
moon GamerHazienda (ハチエンダ) / Hans im Glück

http://moon.livedoor.biz/archives/52218500.html (2/18)
moon Gamer

名匠クラマーによってデザインされた名作。

戦略は多岐にわたり、卓を囲むメンバーによって大きく展開が異なるのが良い。また、マップのデザインを変えることで、テイストの異なったゲームを楽しむことも出来る。

このセッションでは2回目のプレイだが、印象に残っていたので選んだ。

moon GamerAntike (古代) / Eggert-Spiele

http://moon.livedoor.biz/archives/52218498.html (2/12)
moon Gamer

生産と戦闘を中心にしたゲルマンスタイルな地政学マルチプレイヤーズゲーム。

アクションの選択方法に特徴があり、綿密な計画性と大胆な軍略を求められる。

プレイ人数は出来るだけ多い方が楽しいと思う。


3月
moon GamerIndonesia (インドネシア) / Splotter Spellen

http://moon.livedoor.biz/archives/52218504.html (3/4)
moon Gamer

絶妙なバランスと斬新なメカニクスを兼ね備えた経済ゲームの快作。

選択肢と展開の多様さは、創造的な感覚を刺激されるほど。新世紀のピック&デリバリーはかくあるべし。

ルールブックやコンポーネントに若干の問題あり。なお、最初は3~4人プレイ推奨。

moon GamerHammer of the Scots (ハンマー・オブ・ザ・スコッツ) / Columbia Games

http://moon.livedoor.biz/archives/52218509.html (3/18)
moon Gamer

いわゆる「積み木システム」を使ったウォーシミュレーションゲーム。

この手のゲームとしてはルールはシンプルで少なめ。史実を反映して、陣営ごとに微妙にルールと戦略が異なっている点も良い。

思わず籠もって研究したくなる好作。


4月
moon GamerThurn und Taxis (郵便馬車) / Hans im Glück

http://moon.livedoor.biz/archives/50442953.html (4/29)
moon Gamer

年間ゲーム大賞受賞作。ルールは簡単でプレイしやすく、適度にテクニカルな要素も含んでいる。そのため、初心者からフリークまで幅広い層に受け入れられる内容を持っている。さすが。

実用性と美術的センスを兼ね備えたアートワークも秀逸。

moon Gamerトップカーリング / メガハウス

http://moon.livedoor.biz/archives/52218520.html (4/24)
moon Gamer

和製アクションゲームの傑作。

ストーンはボールベアリングで重量感があり、雰囲気だけでも抜群。

その気になればカーリングと同じルールで遊べる。しかも基本的なテクニックまで実際のカーリングと同じ考え方が通用するという素晴らしさ。


つづく… ただし翌日とは限らない… moon Gamer

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moon Gamer

12日(金)は、新宿でヤボ用をこなしてから西口のイエローサブマリンにちょっとだけ行ってきました。ふらりと。

moon Gamer

何点か購入したのですが、個人的な収穫は「Cthulhu 500 (クトゥルフ500) / Atlas Games」。あのクトゥルフ神話をベースにしたレースゲームという、もうそれだけで十分なキワモノ作品です。

実は先日、このゲームがヤフオクに出品されていたのですが、あっという間に万に近い値段まで上がってしまいました。ヤフオクではクトゥルフ関係のゲームがやたら相場が高くなる傾向にありますが、こんなパロディゲームまでもがその影響を受けています。

ちなみにイエローサブマリンでは3349円で普通に販売されていました。ということでゲット。和訳ルールは無かったので、気張って訳します。思ったよりルールが多くて大変そうだ…
http://ejf.cside.ne.jp/review/cthulhu500.html

moon Gamer

もうひとつピックアップ。「まじかるスクール / ロール」。偶然にも12日が発売日当日だったようです。

ゲームの方は、ダイスを使ったカード収集です。場にはまず3枚のカードが公開されます(課題の提示)。このうち任意の1枚だけは変更可能です。それぞれのカードには2~4個のシンボルが描かれています。

その後でダイスを振ります。ダイスにはこのゲーム独自のシンボルが描かれており、これらを4~5個振ります。その中のいくつかをキープ(振りなおしをしない)した上で、残りのダイスをもう一度振ります。

ダイスの目のシンボルと、公開されているカードに描かれたシンボルの組み合わせが同じであれば、そのカードを獲得することが出来ます(課題の達成)。獲得した課題のポイントが10点になったら勝利です。

課題には特殊効果があり、獲得するとそれを行使することが可能です。特殊効果はカードに使うタイミングや効果が記号的に記載されており、わかりやすく表現されています。

ちょっと気になったのはルールが印刷された紙。2枚あって両面印刷(つまり全4ページ)なのは良いとして、1枚目の両面でP1/P2、2枚目の両面でP3/P4というのは読む時に扱いづらいです。しかもノンブルが無いのでなおさら。週刊誌の2つ折りのような構成(メビウス訳のような中綴じ折り)にして欲しかったところです。
http://www.roll-soft.net/card/

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moon Gamer

トレーディングカードの始祖である「Magic the Gathering (マジック・ザ・ギャザリング)」。この第9版がタカラより発売されました。日本語版は第8版まではホビージャパンが販売を行っていたのですが、このバージョンから販売代理店がタカラに変更されました。

第9版の発売は先月の末で、販売代理店が変わった記念ということでもないのですが、久々に購入してみました。プレイしたのも久しぶりで、ルールを思い出すためにちょっと遊んでみたのですが、体が覚えていたようで特に問題ありませんでした。

スターターの方には入門者用のサンプルデッキが2つ入っています。ルール習得用なのでしょうがないとはいえ、これはあんまり面白くないので、すぐに構築済みのデッキに変えてプレイしました。で、2戦ほどやりましたが、これはこれでどうもあっさり気味。あれ? Magic はやっぱり自分でデッキを組んで遊ばないと魅力半減のようです。

もっとも僕の方も、ドイツゲームのやりすぎで、ジレンマが渦巻いて行動に制約の多いメカニクスに慣れてしまったのか、自由度が高くて殴り合うだけの Magic を大味に感じてしまっただけかもしれません。基本セットをやったくらいで何言ってんだって感じですが(゚-゚;)

その後、あちこちの Magic 関連サイトを回ってみましたが、知らないルールやカードが満載でした。同時に、かつて、自分の部屋にカードをうず高く積んでいた時代を懐かしく思い出しました。Magic にいくらくらいつぎ込みましたか? と、たまに聞かれることがありますが、そういう時はいつも「一番安いベンツを買えるくらい」と答えるようにしています。

※ちなみに今は、上記の第9版以外、Magic のカードは1枚も持っていません。

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