moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲームなど、電気を使わないタイプのゲーム)と、その周辺の話題を中心にした記事や写真を広く公開している個人ブログです。

タグ:レガシーゲーム

18日(日)は、上北沢で開かれたSGCの2月例会に参加してきました。今回は少し長いゲームをプレイしたいなー、という気分だったので、紆余曲折のタイトル選びの末に、選挙ゲームの大作「Die Macher(ディ・マッヒャー) / Moskito」と、帝国主義下の欧州で投資家たちの暗躍を描いた話題作「Imperial (インペリアル) / Eggert-Spiele」の2作をチョイスしました。どちらも長時間ゲームではありますが、なんとか駆け足で例会時間内(8時間)で遊んでしまおうというわけです。

「ディ・マッヒャー」は、2年半くらい前にプレイした時には、それほど時間がかからなかった(この時は5人プレイで3時間足らずにて収束)のを覚えていまして、今回も、軽くプレイするのが好きな人が集まれば、それほど長くはかからないだろうと踏みました。さらに人数を4人に減らせば万全だろうと。ということで、事前にそういうプレイスタイルの方々に声をかけさせていただいて、メンバー固定卓を作りました。

「インペリアル」の方は、実は今回プレイ予定に入れていなかったのですが、ルールをざっと読んだらそんなに難しくない(というか簡単)だったし、評判通りになかなか面白そうな内容だったので、勢いだけで「ディ・マッヒャー」と一緒にプレイすることにしまいました。「インペリアル」はターンが不定長だし、何より未プレイなので、どのくらいで終わるかよくわからないという不安はありましたけれども、まー何とかなるさ、という、根拠なしに楽観したまま勢いだけでこの企画を始めちゃいました。

この日、会場内では別卓で「18xx」のバリエーションタイトルが、やはりメンバー固定卓として終わりまで立っていました。2つの固定卓に入れない他の参加者の方々にはちょっと不便な思いをさせてしまったかなーと反省しつつも、セッションの方は大いに楽しませていただきました。

前日の夜から雨模様だったので、この日も午前中は雨が降っていました。例会が始まる頃にはほとんどあがって、おかげでスギ花粉もあまり飛ばなかったみたいです。


Die Macher(ディ・マッヒャー) / Moskito moon Gamer

選挙ゲームの金字塔であり、偉大なる基準。4人。

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異才・カール=ハインツ・シュミールによって世に送り出された選挙ゲーム「ディ・マッヒャー」の初版は 1986年に Hans Im Glück 社から発売されました(ちなみにこの初版はけっこうなプレミア価格で取引されている模様)。その後 1997 年に Moskito 社によってリメイクされ、このバージョンは国内にも入ってきて、日本語ルール付で販売されていました。さらにアメリカでは、アメリカの選挙事情にローカライズされたバージョンが少数ながら発売されていたりします。

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場に4枚の「地方選挙ボード」を組み合わせるようにして並べます。このうちの1枚が次の選挙が行われる地方を表しており、その他の3枚は次以降に順番に実施される選挙実施地方を表しています。地方選挙ボードには、その地方における各政党の状態(人気・得票率・メディアへの影響度・選挙集会数)の他に、住民たちが支持する政策がカードの形で4枚提示されています。

争点となる政策は7種類あり、それぞれについて是か非かのいずれかが示されます。各政党ごとにも、これらの政策に対するスタンスが政策カードによって示されます。当然ながら、住民が支持する政策が、政党の主張する政策と合致していれば選挙において有利となります。

地域住民と政党との主張が異なる時の対応と対策には、いくつかの手段があります。「党内会議」フェイズでは、党の掲げる主張を少しだけ変えることが出来ます。また、その地方の「メディア」を支配下に置くことによって、世論をやはり少しだけ変えてしまうことも出来ます。メディアをコントロールするには少なからず資金が必要です。

あるいは党役員の運動によって、党の印象を高めたり、あるいは他の党に悪い印象を植え付けることも出来ます。選挙集会を多く開くことも、票に繋がる大事な選挙活動です。これらにもやはり、その規模に応じた資金の動きがあります。

地方選挙が終了すると、住民たちが支持した政策は地方議会において採択され、支持された政策として扱われます。これらのうちいくつか(最大2つ)の政策はを連邦議会へと送りこまれます。ただしこれを行うのは選挙に勝利した党です。つまり単純に党利党略の都合だけで連邦議会の政策は決まっていくことになります。

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受け取り方によっては際どい政治的要素を扱ったゲームと言えなくもありませんが、その処理は極めてドライであり、システマティックにゲームは進みます。あらゆる政治的な思想や風刺は完全にオミットされていますが、現実の選挙システムを下敷きにしていることには変わりなく、その雰囲気はたっぷりと味わうことが出来ます。発売から20年以上もの間、ずっと高い評価を受け続けていることも十分にうなずける、グレードの高い戦略ゲームです。

このセッションでは、最初の地方選挙で大きな議席を獲得した政党が、そこから得た豊富な資金源を背景にしてキャンペーンの前半を有利に進めました。強大な1つの与党に対して複数の弱小野党が立ち向かうという、どこかの国みたいなことに。

こりゃひょっとしてゲームが壊れたか? と思うこともありましたが、最後の2選挙において野党側が連勝し、連帯して連邦議会の政策を調整することで与党を反主流派に追いやったのが効きました。連邦議会との政策一致がまったくなくなってしまった与党はわずかに点数が伸びず、最後の最後で最大野党の逆転勝利となりました。いや、実に面白いゲームでした。

後日、BoardGameGeek を見てみたら、作者によるバリアントやショートゲームのアイデアがあり、これがなかなか良い感じなので、次はそのうちのいくつかを採用してみようと思います。特に、地方選挙カードが出現する順番を調整するルール(議席の小さな地方から選挙が始まり、大きい議席の地方へと移行する)は必須かなぁと。

他にも、政治献金カードの使い方や、スタートプレイヤーの決め方にやや冗長感があったので、このあたりを少し工夫したい気持ちも。とにかくまたいずれぜひ再プレイしたいゲームです。moon Gamer http://www.boardgamegeek.com/game/1


Imperial (インペリアル) / Eggert-Spiele moon Gamer

帝国主義時代の欧州にて、諸国の紛争がテーマ。4人。

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しかしプレイヤーの立場は金融投資家(Financial Investor)です。巨億の資金力をバックにした政治的影響力を駆使し、国際紛争の黒幕として国家をコントロールすることで己の資産の増大を企みます。

ボードには6つの国家(イギリス・フランス・ドイツ・オーストリア・イタリア・ロシア)と、その周囲にいくつかの諸国があります。主に行動するのは「国家」の軍隊です。軍隊には「歩兵」と「艦隊」があり、歩兵は陸地を、艦隊は海域を移動したり、戦闘をしたりします。それぞれの国家は5つのエリア(地方)に分割されており、そこには「工場」を建設することが可能です。「兵器工場」では歩兵、「造船所」では艦隊を生産することが出来ます。

これらの行動を行うには資金が必要です。資金を国庫に貯めるには「収税」を行うことの他に、「債権」によってプレイヤーが自らの資産を投資することでも行えます。ある国家の「債権」を他のプレイヤーよりも多く所有しているプレイヤーは、その国家の「政府」、すなわちコントローラーになります。つまり、その国家の行動をすべて支配することが出来るのです。

国家を担当するプレイヤーは、「ロンデル」の中でコマを動かすことによってアクションを選択します。アクションには「工場」「生産」「購入」「移動」が国家の軍事行動であり、「税収」は国土や占領地から税金を得ます。そして「投資家」アクションによって、債権の利子を得たり、あるいは新たな債権の購入を行うことが出来ます。

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プレイヤーの目的は資産を増やすことにあります。国家の衰勢の行方は、プレイヤーにとって直接的には関係ありません。しかし、自分が債権を購入し投資した国家から、元本以上の利益が生み出されるようにうまくコントロールすることは求められます。具体的には、「投資家」アクションによって、プレイヤーが所有する債権に書かれた「利息」を、債権の発行元である国家の国庫から受け取れるように画策するのです。

債権の利息は国庫から受け取るのですから、その国庫の資金が枯れていると受け取れません(出費になることすらあります)。ですので、その前に「税収」を行っておく必要があり、「税収」でより多くの資金を国庫に入れるためには、国家が軍事行動によって収税力(工業力と税収地域の拡大)を上昇させていなければならないのです。

当然ながら、それを他のプレイヤーが黙って見ているわけはありません。税収が行われる前に税収源となる占領地や工場への攻撃は当然行われるでしょうし、他プレイヤーが債権を購入することで政府の権限を奪われてしまうこともあるでしょう。あるいはそうでなくても、儲かりそうな国家の債権を、便乗する形で他プレイヤーに購入されて、そちらにも利益の一部が流れていってしまうかもしれません。

このように、盤上に展開される国家間の争いは、プレイヤーの資産を増加させるための手段である、というのが「インペリアル」の大きな特徴です。国庫とプレイヤーの資金を明確に分離して管理することや、国家のコントローラーが債権の多少によって変わること、さらに国家の運用がコントローラーに任され、その運用益によって少しずつ利益を重ねていくことなど、一見するとゲームの基本的な構造は「18xx」シリーズとよく似ています。

しかし明らかに異なっている点もあって、例えば債権は売却することは出来ません(増資のみ可能)。ですから、投資先の国家選定には慎重な情勢判断が必要ですし、一度選んだからには大胆かつ徹底した行動が求められます。盤上の状況は、ほんの少しのきっかけでダイナミックに変化しますので、時勢の波を正確に予測することは時に困難を伴いますが、それにうまく乗ることこそが勝利への道であることは言うまでもありません。

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このセッションの序盤において印象的だった国家がイタリアでした。イタリアのコントローラーは軍事力を最小限度に抑え、勢力範囲の拡大をあまりしない代わりに、「税収」→「投資家」をこまめに繰り返すことで、投資家たるプレイヤーへ収益を確実にもたらしました。歩兵や艦隊が少ないと維持費を支払う必要がないので、見た目よりも収益率は高くなります。

イタリアの周辺国家であるドイツはイギリスを一触即発の状態でしたし、オーストリアはロシアとバルカン半島の覇権を争っていました。まるで真空状態に置かれたかのようなイタリアは、目立たないながらも着実に利益をもたらしていたのです。

イタリアの戦力が不完全な状態の間、国力を着実に伸ばしていったのはフランスでした。フランス軍はスペイン経由でアフリカまで到達し、大きな勢力圏を確立します。ここから欧州は、先の見えない激動の時代に突入して行きます。

イタリアで小銭を稼いでいたプレイヤーは資金力に物を言わせ、次は北海周辺で紛争を続けていたイギリス・ドイツ両国の政府を同時に牛耳る行動に出ました。この結果、それまで膠着と消耗の戦いが続いていたスカンジナビア半島の2国はドイツとイギリスが分け合い、北海とバルト海はドイツが占有することとなりました。ドイツの権益が大きいのは、もちろんこのプレイヤーがドイツの債権を多く持っていたからです。

中盤過ぎまで国力を大きく伸ばしたフランスは、それを見たオーストリアとイギリスによって支配地が切り取られてやや苦しい形になりました。やがて、再度コントローラーの変わったイギリスが躍進し始めます。フランス栄光の時代はついに去り、大艦隊を持つイギリスが時代の寵児としてめざましい発展を遂げることになります。

この後、地中海でイタリア艦隊を蹴散らしたイギリスは、フランスとイタリアの利権の多くを奪い去る形で国力を一気に「25」に伸ばすことでゲーム終了条件を満たし、そしてイギリスの債権を多く持つプレイヤーの勝利でゲームは幕を閉じました。見応えのある見事なゲームでした。

ありそうで実はあまり無いタイプの戦略ゲームで、個人的にはかなり気に入りました。4人というプレイ人数はやや適正を欠いていたような気もしましたが、それでもこれだけ面白いのですがら相当なものです。今度は3人か、あるいは5人でプレイしたいと思っています。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/imperial.html


レポートは以上です。

「ディ・マッヒャー」はインスト1時間にプレイが2時間半弱、「インペリアル」もインスト+プレイ時間が3時間強で終わりまして、めでたく当初の目的を達成することが出来ました。お付き合いいただいたみなさまには心から感謝いたします。ありがとうございました。

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ところで、会場の利用時間がまだ少し余っていたので、写真のような少し変わった2人用ゲームが立っていました。タイトルは「Buy or Sell / KMS Industries Inc. Scientifc Games Div.」で、何と 1967年製のレガシーゲームです。持ち込んだのはもちろん atogさん。

プラスチック製のタイルを並べて株価チャートを作って行くという珍しいテーマのゲームです。コンポーネントも良い感じ。これはよいものを見させていただきました。

本日はどうもお疲れさまでした>参加者の方々
また次回もよろしくお願いいたします。moon Gamer

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21日(日)は、千歳烏山で開かれたSGCの1月例会に参加してきました。この日の例会は、いろいろな事情があって、いつもとは異なる場所にある小さな公共施設が使用されました。この施設は、地元の人間である僕はよく知っていたので問題なかったのですが、他所から来た人にはなかなか難しい道順だったようで、まるでそれ自体がゲームであるがごとく、たどり着くまでに迷った人が多くいました。

地図を見るとほとんどまっすぐ行くだけように見えるのですが、地元の人間もあまり使わないような狭くて細い曲がりくねった道を途中で通り抜けなければならず、しかも目的の建物が住宅街の中にあるために目立たないということもあって、本当に道順が合っているのか歩いていて不安になりやすかったかもしれませんね。いや、本当にお疲れさまでした。

昨日に引き続き、この日も雨が降りそうな降らなそうな、そんな厚い雲が空を覆った一日でした。


Lemming / Spielfreaks, Ltd. moon Gamer

レミングの生き残りゲーム。atogさん持ち込み。4人。

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出来るだけ長く生き残ることを目指す(レミングのくせにw)アブストラクトっぽいレースゲームのミゼール(遅くゴールした方が得点が高い)。トランプを使います。

各プレイヤーは3つずつ(4人プレイ時)のレミングコマを担当します。レミングには個別に番号が振られています(1~12)。その番号に対応した「レミングカード」の山札があり、それを1枚めくって、そこに書かれた番号のレミングを担当プレイヤーが移動させます。

レミングは1回の移動でゴールに向かってまっすぐ移動しようとします。移動距離は4ヘクスです。ただし移動しようとするマスに書かれた数字かスートのカード(トランプ)をプレイすることで、1回だけ曲がることが出来ます。

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レミングが移動することで、他のレミングに隣接したヘクスに移動した時には「衝突」し、そこで移動は終了します。

「衝突」されたレミングは、「衝突」したレミングが移動した距離だけはね飛ばされます。

衝突された位置によって、レミングがはね飛ばされる方向は決まっています。

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これらの衝突は連鎖的に発生することもあります。

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レミングカードがすべてめくられたら、ここで各プレイヤーは手札にある「絵札(J・Q・K)」のうち1枚を使って、「狂ったレミングの暴走(Mad Lemming Dashes)」の試みを行うことが可能です(詳細略)。この試みが成功し、指定された条件を達成すれば、特定のレミング(自分の所有でなくても良い)」を4ヘクス移動させることが可能です。この「暴走」は、他の条件が達成されたことによって突発的に発生することもあります。

「ゴール」にたどり着いた(落ちた)レミングはゲームから抜けます。ゴールしたレミングは、その順位を記録しておきます。すべてのレミングがゴールしたら得点計算です。より遅くにゴールしたレミングほど得点が高くなっています。自分のレミングが獲得した得点を合計し、多かったプレイヤーの勝利です。

最初はコマが固まっているのでのんびり進み、バラけてくると連鎖につぐ連鎖が発生してだんだんとバカゲーの様相を呈してきます。わりとアブストラクトっぽいメカニクスなのですが、ランダムな要素が多く取り入れられ、さらに「暴走」によってあっという間に状況が変わってしまうなど、ノリは完全にパーティゲームです。おかげでセッションは終始笑いに包まれていました。意外にも、というと失礼な言い方ですが、このゲームはとても楽しめました。

「Lemming」は 1990年発売の古いゲームで、すでに入手が困難なレアアイテムです。そのようなゲームをプレイする機会が得られたのはラッキーでした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/10800


Symbioz / Unicorn moon Gamermoon Gamer

Klorul は Crapit を喰い、Crapit は Zerb を喰う。atogさん持ち込み。4人。

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架空の惑星での食物連鎖をテーマにしたゲーム。

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このゲームには3種類の生き物が登場します。植物の「Zerb」、草食動物の「Crapit」、肉食動物の「Klorul」です。「Zerb」は個体数も多く増加しやすいです。「Crapit(草食)」は「Zerb(植物)」を捕食することで増加します。そして「Klorul(肉食)」は食物連鎖の頂点にある生き物で「Crapit(草食)」を捕食して増加します。

ゲームボードは円形で、24のエリアに分かれています。各エリアには「Zerb」が繁殖するボックスが12個ずつあります。手番ではアクションポイントを「10」使って行動を行います。行えることは、自分の「Zerb(植物)」「Crapit(草食)」「Klorul(肉食)」の生産と配置です。アクションポイントを消費するのは生産のみで、配置は無償です。ただし、いずれの生物を配置するにせよ、ルールには従わなければなりません。

全員がこれを行ったら、続いて「Zerb(植物)」「Klorul(肉食)」「Crapit(草食)」の順番で繁殖が行われます。植物である「Zerb」だけは、ある程度の数がエリア内にあるだけで繁殖します。「Klorul(肉食)」「Crapit(草食)」は、捕食対象の生物が同じエリアにあれば食べた上で、1体増加します。増加した個体は、その場にとどまるか隣接エリアに移動させることが出来ます。なお、捕食対象がなければ、その個体は消滅します。

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ゲームの目的は、エリアの「Zerb(植物)」を配置するマス(12個)をすべて自分の「Zerb(植物)」で埋めることです。これを3つのエリアで達成した場合に勝利となります。また12ターンを経過して決着が付かなかった場合は、盤上にある「Zerb(植物)」コマを最も多く持つプレイヤーの勝利となります。

基本的なルールはだいたいこれくらいです。偶然の要素がなく、しかも文字通り食うか食われるかの直接攻撃系なシステムで、プレイヤーの意志決定がダイレクトに反映されるタイプのゲームです。食物連鎖をテーマとするゲームとして、これだけコンパクトにまとめたデザイナーの卓越したセンスには驚かされます。被食と捕食のバランスが少しでも崩れると盤上のコマはダイナミックに変化していくさまは、箱庭ゲームのようで純粋に楽しいと思いました。

最初は面白いと思ってゲームを進めていたのですが、上にも書いたように一切の偶然要素がないため、必然的に序盤を過ぎたあたりからかなり重い展開となってゆきました。ボード全体があまり広くないわりにはコマの数が多いため、他プレイヤーとの干渉度合いも指数的に増大し続け、場をコントロールがどんどん複雑となります。6ターンあたりで、ターンを終えるのに15分ほどかかるようになり、7ラウンドにはそれが20分にまで伸びました。このあと12ターンまでやると何時間かかるかわからないような状態でしたので、8ラウンド終了時点で協議終了となりました。

アイデアは良かったのですが、それをゲームに落とし込む段階で今ひとつ練り込みが不足している感じです。惜しい。コマの数をもう少し減らすなどすれば、それだけでもテンポが良くなる可能性はあります。序盤がえらく面白かっただけに残念な作品でした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/5516


Flower Power / Glücksritter Spiele

思惑と結託のスゴロク。atogさん持ち込み。6人。

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各プレイヤーがカード2枚だけを持ってプレイするレースゲーム。コスモス社から発売されている同名のゲームとは別のゲームです。

ゲーム開始時に、自分が何位になるかを予想して紙に書いておきます。これはゲームが終わるまで秘密にしておきます。

手番になったら他のプレイヤーをひとり指名(誰でも良い)し、手番プレイヤーと指名プレイヤーが同時にカードを公開します。その組み合わせによって決められた数(0~3マス)だけ、両者のコマを進めます。コマが「花」のマスに止まったらフラワーカードを1枚もらいます。「蜘蛛」のマスであれば、手持ちのフラワーカードを1枚捨てなければなりません。

誰かのコマがゴール(1周)したらゲームは終了です。ここで予想した順位を公開し、それが当たっていたら、このゲームで得たフラワーカードを得点として計上します。順位が外れたら得点はゼロです(以前の得点は失わない)。こうして何ゲームか行って、誰かが6点以上になったらゲームは終了し、その時点で最も得点の大きなプレイヤーの勝利です。

これはまたシンプルかつヘンテコな変則スゴロクで、奇妙な連帯と反逆が交差する不思議なゲームです。順位予想ルールがよく効いていて、このために各プレイヤーの思惑が毎回変化するため、ゲームは毎回異なる展開になるあたりも面白いです。

でもちょっと僕には淡泊かな? 逆転要素がなく、点数が離されてしまうとどうしようもないため、勝ち目のないプレイヤーはじっと黙って耐えるしかないという点も気になりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/1167


Stimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele moon Gamer

2日連続で政治献金。5人。

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良いゲームというより、不思議なゲームというか。ちなみにカードがテレカとほぼ同じ大きさなので、テレカ用スリーブがぴったりです(このゲームはカードの質があまりよくないのです)。

このセッションは、2ゲームやってトータルで勝敗を決めることにしました。1ゲーム目での僕の方針は「得票数で3位になること」。得票だけ重視するとどうしても献金額が減るので、ぎりぎりのところで当選ラインに入り、献金額を効率よく倍増しようと考えました。これがうまくいくと思っていたら… なんと、得票数で同点3位となり、価値の判定で負けて落選… ひとりだけ2桁の献金額でいきなり大ピンチに。

2ゲーム目は、大きな得票のカードを序盤で獲得することが出来たので、あとは全体のバランスを考えて落選しないように献金カードを慎重に集め、これが見事に成功して当選。献金額は2倍になったものの、元金が少なかったのでどうかなぁ、と思っていたら、最後で見事に10点差という僅差にてトップ!

えらく面白いゲームであることには違いなく、そのわりにはどのあたりをアピールしてよいものやら、これまでよくわからなかったのですけれども、ここにきてやっとどういうことを目指すゲームなのかを理解することが出来たような気がします。また、最初は無理だと思ってたカウンティングが、思っていたよりは覚えられものだなぁ、という感触も得ました。これは単に慣れただけでしょうけど。まだあちこちに持ち込みますよ。moon Gamer
http://d.hatena.ne.jp/bis_co/20050324


Really Nasty Horse Racing Game / Upstarts moon Gamermoon Gamer

立派なフィギュアがステキ。atogさん持ち込み。5人。

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競馬の障害レースがテーマのお手軽簡単なゲーム。

このゲームは6レースを行います。各プレイヤーは競走馬を6頭ずつ所有しており、それぞれの馬には「1」~「6」までのランク(格)がついています。数が少ないほどランクは上と考えます。どの馬もひとつのレースにしか出走することは出来ません。

各レースの開始時に、そのレースで得られる賞金額がカードによってランダムに決まります。レースでは3位まで賞金が支払われます(5~6人プレイ時)。賞金額はレースごとにすべて異なっています。さらに、そのレースでどの馬がどのコースを走るのかがランダムに決まります。それらを見て、このレースに自分の所有する馬のランクを秘密裏に決めます。

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コース番号は内側から「1」~「5」(5人プレイ時)まであり、それに出走する馬のランクを掛け合わせた値が、その馬のオッズになります。たとえば、3コースにランク4の馬が出走することになればオッズは「×12(=3×4)」となります。

オッズが決まったら、プレイヤーは所持金を使って馬券を買うことが出来ます。馬券は「単勝」だけです。つまり、トップの馬を予想するだけです。馬券は1枚しか買えませんが、自分でも他人でもどの馬に賭けても構いません。馬券を買ったら、どの馬に賭けたかは公表する必要はありませんが、賭け金の額は宣言しなければなりません。宣言した額の金額はレース開始前に銀行に支払います。

これでゲーム開始です。第1コースの馬からダイスを振ります。次にダイスを振るのはその左となりのプレイヤーで、ここからコース順ではなく、単に時計回りの順で6面体ダイスを1回ずつ振っていきます。馬は1マスに1頭しか入れません。馬は直進するか、外側のマスへ移動することが出来ます。斜めには移動出来ません。「6」の目が出たら、1回だけ内側のマスへ移動することが出来ます。

ランクが上の馬がコース上の特定のマスに止まると、そこからさらに今来た目の数だけ進むことが出来ます(ボーナス移動)。ランクが上位であるほど、このボーナス移動のマスがコース上に多くあります。また、コースには6カ所の障害物(生垣と水濠)が描かれています。しかし移動において障害物は特に問題なく進むことが出来ますし、そこで停止することも出来ます。しかし、障害物上で停止するとカードの効果でいきなり落馬(!)するかもしれないので危険です。

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各プレイヤーはゲーム開始時に4枚ずつカードを持っています。これはゲーム中に補充されることはなく、6レースで4枚ずつのカードのみです。レース中にこのカードを使うことが出来るのですが、これがいずれもかなり強烈な効果を持っているのです。

たとえば、特定の障害物(6カ所の障害物にはすべて名前が付いています)上に馬が停止した時にプレイすると、対象の馬を落馬させてレースから脱落させる「Faller Cards」。それどころか平坦なコースであっても落馬させる「Slipped Up On the Flat」。先にゴールした馬の直後にゴールインすると順位が入れ替わる「Photo Finish Cards(写真判定)」、最終直線コースで、外側か内側に全力で平行移動させる「Horse Under Pressure Cards」。等々。

かなり乱暴な効果なのですけれども、1レースは10分もあれば終わりますし、仮に脱落しても次のレースでかんばればいいのです。レースの賞金が低い時には馬券の方が効率的に儲かることがあります。それに、自分が賭けた馬に対しては不利な効果を使いづらいこともあって、カードプレイのタイミングはなかなか難しいものがあり、このゲームにおいて駆け引きと考えどころのひとつになっています。

レースは普通の6面体ダイスを使って進むので大きな差が発生しやすいのですけれども、カードの致命的な効果によって障害物上のマス目に止まることはかなりリスキーであるため、馬がその手前のマスで立ち往生することがよくあります。このため、短時間のうちに逆転に次ぐ逆転のドラマチックなレースが毎回のように行われるので、6レースをプレイしても間延びした感覚はまるでありませんでした。良いゲームです。

はっきり言って運試しみたいなゲームなのですけれども、ギャンブルなんそんなもんでしょう。奇をてらったテクニカルな要素をあえて盛り込まず、ダイスを使った競馬ゲームとして、ストレートにわかりやすく面白さを追求した作品です。とても楽しく遊べたセッションでした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/126


レポートは以上です。

体調のこともあり、ちょっとばかり用事もあったのでアフターはキャンセル。しかし、会場から駅までの長い道のりで、この先の予定やらゲームの話やらをたくさんすることが出来たので問題なし。充実した1日となりました。また次回もよろしくお願いいたします。moon Gamer

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25日(土)は、池袋で開かれた「チャレンジゲームの会」に行ってきました。

前回のレポートはこちらのエントリーをご覧ください。前回は、袋小路代表の娯楽堂さんが個人的に呼びかけたプライベートな会という位置付けでしたが、今回は袋小路の特別例会に準ずる扱いに昇格させたようです。

ただテーマがやや突飛ですし、初心者お断りとはっきり謳ったこともあり、今回も人の集まりもそれなりだったようです。とはいえ、会場では普通のゲームサークルではあまり見かけないようなゲームが次々と登場し、会場内は大盛況でした。

以下は、僕が持ち込んだり、プレイしたゲームのレポートになります。


Pusher / Peri Spiele

マイナーゲーム? いえいえ、93年の年間ゲーム大賞ノミネート作です。3人。

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たくさんのボールと浅いくぼみのついたボードで遊ぶアクションゲームです。目的は、自分の色のボールを誰よりも早くボード上にすべて置くことです。

手番では自分のストックからボード上の任意のくぼみにボールを置きます。ただし、ボールと同じ色のくぼみには置けません。これはゲームを通じて適用される制限で、もしそのような状態のボールがあれば、ボード上から取り除かれます。

2つのボールが接して置かれている状態を「ペア」と言います。ペアを作ることは義務ではありませんが、意図的に作ることは出来ます。手番でボード上に「ペア」があるプレイヤーは、「三角」に並ぶようにボールを置かなければなりません(手番はそれで終わり)。そしてその次のプレイヤーは、その「三角」の3つのボールの中心部分を押さなければなりません。

ボードのくぼみは浅いので、押されたボールはコロコロと転がります。その結果、ボールの色とくぼみの色が合ってしまったボールはボード上から除去します。もし、手番プレイヤーのボールが1つでも除去されてしまったら手番は終わりです。

運良く自分のボールが除去されなかった時、ボード上に「三角」に並んでいるボールがあれば、再びそれを「押す」ことが出来ます。「三画」が無い時には、自分のストックからボールをひとつボード上に置いて手番が終了です。

というようなシンプルなゲームで、家族でわいわい遊ぶタイプのファミリーゲームです。ルールもかなり曖昧で、例えば押す方法について細かく規定されておらず、単に「Push」と書かれているだけです。

ボールを転がさないようにそーっと押して、何度も手番を行うと一度にたくさん置けてしまうことがあるので、「それは何となくずるいから、もっとチカラを入れて押すようにしよう」とか、その場で適当に決めを作って遊びました。

意外と楽しめましたけど、箱が重くてでかいので持ち運びは不便だなぁ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/7065


スーパーティルト / エポック社

1977年発売の国産アクションゲーム。みずるさん持ち込み。4人。

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ダイスを併用する変形スゴロクです。各プレイヤーは4つのボールを持ち、これらをすべてゴールさせれば勝ちです。

手番ではダイスをふり、出た目だけ自分のボールひとつを動かします。ダイスによって移動するのは「横」方向にだけです。ボールを移動させることで、傾きによって溝をボールが転がり、「縦」方向に移動することもあります。もし、ボールが縦に触れてしまうようなことがあれば、下になったボールはふりだしに戻ってしまいます。

その後でボードの「ボタン」を押します。ボタンを押すことで、ボールの重みでボードの傾き方向が変わることもあります。また、それによってボールが溝に沿って移動したり、ふりだしに戻ってしまうような状態が発生することもあります。

スタートするにもダイス運が必要という、何だかものすごいゲーム。スゴロクだから当然(?)最後のゴールもダイス次第です。レガシーゲームはこうでなくてはなりませんね。ということで、このゲームは運だけで勝ってしまいました。moon Gamer


Ting Tong / Ravensburger

ベルの軽やかな音色がステキなメモリーゲーム。

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1973年製のレガシーゲーム。デザイナーは何とあのアレックス・ランドルフです。開始時にベルの下に「1」~「10」までのタイルを隠して、それを数字の順番に開けていくことを競うというだけの、元はシンプルなメモリーゲームです。「10」まで開けられたらその人の勝ち。そしてタイルの種類を変え、再びゲームを行います。

moon Gamer

タイルの種類が写真のようにいろいろあって、一見しただけでは、それがいくつなのかわかりにくいデザインのタイルもあります。実はこれがこのゲームのキモなんですね。

数字なら覚えやすいのですが、そうでないものはなかなか記憶しづらいため、ベルの音色がヒントになるのです。つまりこのベルは、すべて音階が異なっています。

この日はルールを少しいじってアレンジしましたが、素直に元のルールで遊んでも十分に面白いと思います。箱には12個のベルが入っていて、2個は「ダミー」として使うことで難易度を上げることも出来ますし、数字タイルの枚数を減らせば簡単にすることも出来ます。記憶ゲームとして、他にいくらでも遊び方が考えられるでしょう。

お年寄りから子供まで、全年齢で楽しむことの出来る良いファミリーゲームでした。moon Gamer
http://www.spielarchiv.de/spiel/t/tingtong/tingtong.htm


Kameltreiber AG (キャメルドライバー) / Schmidt Spiele

スピーディなラクダレース。4人。

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レースの目的は最後まで生き残ることです。

まず大きめのタイルをルールにしたがって環状に並べます。続いて、裏と表で異なる数字の書いてあるチップを、ボードの輪の中に並べます。あとはスタートタイルを決め、そこに全プレイヤーのラクダコマと、「マーカーストーン」を置きます。

手番になったら、数字チップを1枚選んで裏返します。そこに書かれている数だけ、自分のラクダコマを時計回りに進めます。止まったタイルが「オアシス」タイルなら、もう一度手番を行えます。「ヘビ」タイルなら、最も後ろにあるタイルのさらに1マス後ろに戻らなければなりません。

最も後ろにあるラクダコマのタイルには「マーカーストーン」を置いておきます。マーカーストーンのあるタイルのラクダコマが移動したら、新たな最後尾のラクダコマがいるタイルへマーカーストーンを移動させます。

このマーカーストーンが乗っているマスにいるラクダコマが、後ろから別のラクダコマに追いつかれるか、あるいは抜かれるかすると、そのラクダコマはゲームから脱落します(!)。そして、脱落させたラクダコマのいるタイルにマーカーストーンが移動します(!!)。なんと、トップからいきなり最後尾になってしまうのです。こうして、最後まで生き残ったプレイヤーの勝利です。

記憶ゲーム的な要素が無きにしもありませんが、基本的にはパーティゲームっぽいノリで、ハラハラドキドキを楽しむのが本筋でしょう。プレイタイムがかなり短いので、何ゲームかやって勝敗を決めた方がいいかもしれません。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/11854


ザ・タワー・オブ・ドルアーガ / ナムコ moon Gamer

懐かしの一品「ドルアーガの塔」ボードゲーム。4人。

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どういうわけだか本日最も食いつきの良かったゲームでした。僕自身も20年ぶりくらいに遊びました。元ルールの曖昧な点はアレンジしたり、その場で話し合いによって決めたりしました。

このゲームはタイトルの通り、ビデオゲーム創成期を代表する名作「ドルアーガの塔」をモチーフにしたボードゲームです。目的はもちろん、最上階に閉じこめられたヒロイン・カイを救い出すことにあります。

まず、各プレイヤーのプレイヤーキャラクターである「ギル」の能力値を決めます。能力値には「攻撃」「移動」「体力(HP)」があります。(2D6/2)+6が攻撃力で、16から攻撃力を引いた値が移動力です。体力は「14」で固定です。これらは専用のキャラシートに書き込んで記録します。

ボードを組み合わせてダンジョンを作ります。ダンジョンは1F~6Fまでの6層からなり、ボードを自由に組み合わせて作ることが出来ます(ボードは裏表で異なるデザインになっている)。6Fだけは専用ボードがあります(6Fも両面あって、そのどちらかを使う)。

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また、各フロアの4隅のいずれかに「IN」と「OUT」のマーカーを置きます。これは、そのフロアの入口と出口を表しています。さらに、フロアにはプレイヤー数と同じ数の「カギ」を適当にばらまいておきます。

手番では、自分のギルを移動力を使って移動させることが出来ます。基本的に1マスで1移動力消費ですが、水・砂・闇のマスは2マス分と数えます。ナナメ移動も可能。移動が終わったら、そのフロア専用の「モンスターカード」の山札からカードを1枚引いて、そのモンスターと戦闘となります。

モンスターの攻撃力はギルのいる「地形」で決まり、モンスターカードに各地形ごとの攻撃力が書かれています。プレイヤーは2D6にギルの攻撃力を加算し、それがモンスターの攻撃力と同じか上回れば勝利です。

ここで、モンスターカードに書かれた条件に合っていれば、宝である「トレジャーカード」を引きます。宝の出現条件は戦闘での勝利が多いのですが、たまに負けなければならないとか、特定のアイテムを所持していなければならないなど、特殊な条件が課せられていることもあります。

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「トレジャーカード」には、ギルが装備する装備(ソード・アーマー・シールド・ガントレット・ヘルメット・ロッドなど)や、ポーション(体力回復/たまに毒薬も…)、アイテム(マトック・ブーツ・ネックレスなど)があります。同じ種類のトレジャーは1つしか持てず、最大でも7つまでしか持てません。トレジャーによって能力値が変化したら、すぐにシートを修正します。

戦闘に負けてしまうと「体力」が-1されます。もし、ギルの体力が0以下になったらゲームから脱落します。

5Fに到着すると「カイ・カード」を引きます。そこには勝利条件が書かれています。カイ・カードに書かれた条件をクリアした上で、6Fでカイが閉じこめられている部屋に入ったプレイヤーの勝利となります。

オリジナルのコンポーネントで使いづらかった「カギ」マーカーは、木製キューブに変えてみました。カードも薄くて使いづらかったのでスリーブに入れたかったのですが、サイズが小さすぎて合うものが見あたらなかったので、しょうがなくそのまま使いました。

ルールも少しいじりました。まず初期体力を「14」ではなく「16」にしました。移動に関しては、壁の端でもナナメ移動を可能とし、その代わりに1マスに1体しか入らない(越えることは可能)としました。それぞれの山札は捨て山を作らずに、捨てる時には山札の下に戻しました。

ゲーム途中で決まったこととして、落とし穴トラップは使い捨てとし、ポーションは飲まない限り山札に戻すようにしました(6Fに登場するイシターは常に山札に戻す)。体力が0になっても、ひとつ下のフロアの「IN」から、初期体力を半分にした上で再登場するようにしました(ただし1回のみ)。

久しぶりのプレイだったこともありますし、ノスタルジックな思い出のひいき目もあるでしょうが、またえらく面白いセッションでした。あまりスマートではない処理や不足しがちなカードなど、そんな細かいことはどうでもいいくらい熱中してゲームの世界に入っていました。

このセッションで僕は、カードによる不運が重なって4Fあたりからずるずると遅れ、他の3人が5Fに達しているにもかかわらず、1人だけ4Fのカギが取れていない状態で取り残されてしまいました。ところが、落とし穴にかかって他のギルが4Fに落ち、さらにそのプレイヤーがレッドネックレスを使って、6Fまで進んでいたギルを4Fまで呼び寄せたあたりからダンゴ状態となりました。

そして5Fで僕が引いたカイ・カードは「6Fのモンスターを2体倒すこと」。比較的優しい条件だったのでにんまりしつつ、5Fで強力なロッドやらシールドやらをゲットしていざ6Fへ。この時点で体力が2点しかなく、はっきり言ってこれは無謀に近かったのですが、5Fにはもはやほとんどトレジャーが残っていなかったので、イチかバチか先に進むしか選択肢が無かったのです。

6Fには戦闘に負けると体力を-2する強敵ドルアーガがいるので、ドキドキしながらモンスターカードを引くと… なんと、そこにはイシター(体力2点回復)が微笑んでいたのです。正直、これはかなり助かりました。さらにハイパーナイトを豊富なアイテムの修正値(ナイトにだけ効くアイテムを所有していた)で倒し、その後にも2枚目のイシターを引くという超幸運にも恵まれました。結局、2体目のハイパーナイトを倒して勝利条件を達成し、一番乗りでカイのいるスペースにたどり着いたのでした。

これでしばらくこのゲームをプレイする機会がないような気がしますが、たまに引っ張り出して遊ぶのもいいかもしれませんね。もし次の機会があるなら、カードを自作するなどして修正したいところではあります。いや、持ち込んで良かったなぁ。moon Gamer


レポートは以上です。

まだ夕方に近い時間で、ゲーム卓へのお誘いも受けたのですが、この翌日にもゲーム会の予定が入っていたので少し早めに帰宅させていただきました。持ち込んだ4つのゲームがすべてプレイ出来ましたし、他の卓で珍しいゲームを見ることも出来ました。本当に楽しい1日でした。また同じ企画が立ったら、ぜひ参加したいです。どうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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19日(日)は、まず昼前に「テーブルゲームフェスティバル(TGF)」へ行きました。もう少し早い時間に行きたかったのですが、このところ体調が万全ではないので、無理をせず睡眠時間の確保を優先しました(それでも会場に入った時には背中が悲鳴を上げている状態でしたが…)。

会場内ではたくさんの顔見知りの方々と挨拶を交わすことが出来ました。mixi 日記に腰痛のことを書いた関係で、主にマイミクさんの方々に「腰大丈夫ですか?」とかお気遣いいただきまして、もうありがたいやら恥ずかしいやら…。ありがとうございました。

TGFは、それほど広いスペースを使わない、わりとこぢんまりとしたイベントなのですが、その分だけ人と人との交流が密で、ゲームマーケットよりのんびりした雰囲気がありますね。遅れて行ったにも関わらず、事前にチェックしていたゲームは(同人ゲームも含めて)だいたい買えました。雨模様だったので単に参加者が少なかっただけかもしれませんけど。

買い物を済ませた後に適当にゲームを遊んでいこうかとも思ったのですが、お目当ての「シチリアの殖民(カワサキファクトリー)/仮題」が、ちょうど始まったあたりというタイミングの悪さ。これを待っていても良かったのですが、体調のこともありまして、早々に会場を引き上げることにしました。ご祝儀(?)代わりに「R-ECO」の新版をひとつだけ購入し、カワサキさんにご挨拶だけでも出来たので良しとしましょう。

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会場には30分足らずだけしかいなかったのですが、買ったゲームはこんな感じで(ゲームではないものも混じっていますけど)。具体的なタイトルは、後日「購入メモ」のエントリーにて書きます。


地元の千歳烏山に戻り、ゲーム倉庫で少し休んだ後、SGCの例会が開かれている会場へ向かいました。会場ではすでに3卓のゲームが行われていて、おかげでここでも少し休めました。以下、SGC例会でプレイしたゲームのレポートです。

Canal Mania (カナルマニア) / Ragnar Brothers moon Gamermoon Gamer

そしてまたいつもの「カナルマニア」。4人。

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いつの間にやらヘビーローテーションとなっている「カナルマニア」。大傑作とまでは言いませんが、適度な歯ごたえとボリュームのある内容を持つ良作です。

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今回も写真のように、議会にある契約カード上にある都市をカラーキューブで示すことにしました。やり方はいろいろありますが、契約の対象となっている都市を見つけやすくするこのような工夫は必須でしょう。ちなみに写真の大きなカラーポーンは、TGFで販売されていたもので、「カナルマニアに使えそうだなぁ」という理由で購入しました。moon Gamer 便利でちょっとかわいいし。

セッションの方は、僕がこれまでプレイした中で、もっとも面白い展開となりました。議会に出る契約書が適度にマップのあちこちにばらけたために、4都市以上を接続する運河がなかなか現れず、そのために点数が小刻みに分配されるような形となり、中盤まで数点の間に4人のプレイヤーがひしめき合う大接戦となったのです。

そうこうするうちに緑プレイヤーが「Oxford」~「Birmingham」に4都市運河を完成させました。そうすると今度は、商品キューブの出現と運送に細かい駆け引きが繰り広げられるようになりました。ようするに、緑プレイヤーの長距離運河による得点機会を出来るだけ減らすようなプレイングが行われ始めたということです。このセッションは、僕以外は全員が初プレイの人たちばかりだったのですが、勘どころが冴えているメンツが揃ったようで、実に締まった良いゲームになりました。

で、このようなもみ合いがVP40点あたりまで続いたのですが、上記の4都市接続が5都市接続になったあたりで、再び緑プレイヤーが頭ひとつ飛び出る形になりました。これはまずいと他の3人がそれを止めようと必死になっているさなか、なんと、白プレイヤーが北部の都市を独占する形で大運河網を完成させることに成功し、終盤に来て一気に得点を伸ばし始めるようになったのです。

ということで、もう誰が勝っているのかよくわからない混沌とした状況のまま最終ラウンドと最終スコアリングを終え、勝敗の行方は、達成契約書ボーナスにかかってきました。

まず終盤に伸びた白プレイヤーですが、4契約で契約達成数順位で最下位となり、ボーナス1点のみで脱落。そして緑プレイヤーと、これまで地道に点数を伸ばしてきた黄プレイヤーとの一騎打ちとなったのですが、なーんと達成契約書数がどちらも7枚! この場合、契約書の「価値」数の合計が多い方が順位が上となります。そしてこれがわずかに上回った緑プレイヤーが見事にボーナス10点を獲得。結局これが決め手になり、トータルわずか2点差という僅差にて緑プレイヤーが勝利を収めました。いやー、素晴らしい。面白いセッションでした。

プレイタイムは2時間半くらいだったでしょうか。これくらいならSGCでは無問題です。あまりに充実した面白い内容だったので、あっという間に時間が過ぎ去った感じです。個人的にも、これだけ遊んでもまだ飽きていないので、ぜひまたどこかでプレイしたいと思っております。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/19995


Consumer / Western Publishing Company moon Gamer

11人いる!

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ということで、最低プレイ人数が11人(最大34人)という「Consumer」をプレイしました。発売年が1969年とレガシーなゲームで、持ち込みは当然 Atog さんです。事前に Atog さんの mixi 日記で告知されていたのですが、どんなゲームなのやら、期待半分・心配半分(何しろレガシーなので)な気持ちで臨みました。

moon Gamer

で、インストを受けてわかったのですが、これは学校教材として使うようなタイプの集団ゲームのようでした。ゲームそのものを楽しむというよりも、ゲームによって世の中のしくみを理解しやすくするためのツールです。

ゲームは全8ターンです。プレイヤーは大きく「消費者」「金融機関(3社)」「進行役(セールスマンとコーディネイター)」に分かれます。「消費者」は毎ターン120ドルを生活費として受け取ります。消費者は、予め用意された11の商品を自分のお金を支払って購入することが出来ます。商品には「価格」と「満足度」が設定されており、購入した商品の満足度を勝利得点として受け取ります。つまり消費者プレイヤーの目的は、より多くの満足度を得ることにあります。

商品の満足度は、商品ごとに異なっています。基本的には高価格であるほど高い満足度になっていますが、中にはターンが進むにつれて獲得する満足度が低下していくものもあります。例えば「ベッド」は、最初の2ターンは「120」の満足度ですが、最後の2ターン購入した場合は「45」まで下がります。こういう商品は出来るだけ早い段階で購入した方がいいのです。

逆に後のターンの方が満足度が満足度が高くなる商品もあります。例えば「洗濯機」の場合、最初の2ターンで購入すると「145」の満足度を得られますが、最後の2ターンまで待って購入すると「190」となります。このように満足度が変わったとしても、購入価格は変わりません。

最初のターンで満足度の高い商品を購入した方が当然有利ですが、それは生活費だけでは賄えきれません。また、消費者プレイヤーには、毎ターンごとに「チャンスカード」が1枚ずつ配布されるのですが、これがほとんどロクでもない効果ばかりです。したがって、ただでさえ苦しい金回りがカードによってさらに苦しくなるようになっています。

そこで利用するのが「金融機関」です。金融機関には3社あって、「銀行」「デパートクレジット」「消費者金融(通称:サラ金)」がそれです。それぞれ、1人ずつ担当プレイヤーが存在します。金融機関プレイヤーの目的は、より多くのお金を儲けることです。つまり、金融機関には金融機関間での競争があるのです。

それぞれの金融機関は利子が異なります。もちろん銀行が一番安く、サラ金が最も高いです。ただし、当初に所有している資金の総額は、銀行が最も少なく、サラ金が最も多くなっています。各金融機関は、手持ちの資金までしか貸し付けられませんので、消費者プレイヤーが借りたいところからいつでも自由に借りられるわけではないのです。

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借りたお金の返済契約が妙に凝っていて、写真のようにきちんと「契約書」を作ります。返済計画を事前に金融機関が消費者に説明した上で、互いに納得したら契約書に相互サインをし、それでようやく融資が受けられます。

融資が実現すると、その案件毎に金融機関プレイヤーにはポイントが入ります(このポイントが金融機関間の勝利判定に使われます)。支払いがコゲついたりするとマイナスになりますので、事前に審査(!)とか交渉が行われることもあります。

返済が滞ったとか、あるいは不法な取り立てをしたなどのトラブルが発生した場合は「訴訟」が行われます。これを進行役であるコーディネイターが裁判官となり、当事者の言い分を聞いたり、証拠(契約書など)を吟味した上で裁定を下します。

このように、生活費と借金の現実的なシステムをゲームの中に取り入れ、それを実際にプレイすることで、社会のさまざまなしくみを体験的に学習することが出来るようになっています(この場合の『社会』とは60年代のアメリカのことです)。

簡単にいうとこのゲームの目的はそれだけで、それ以外のものを求めてはいけないのでしょう。このような歴史的なゲームを体験することが出来たことに、まずは深く感謝したいと思います。どうもありがとうございました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/18430


レポートは以上です。

朝から動いていたのでくたくたでしたが、とりあえずアフターには参加。でも内容はあんまり覚えておらず。後半は目を開けて寝ていたような状態でした。失礼しました。

今回もお疲れさまでした>参加者各位
次回は忘年会ですね。よろしくお願いいたします。moon Gamer

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17日(日)は、地元は千歳烏山で開かれたSGCの9月例会に参加してきました。前日は、1ゲームだけでまるまる1日かけた重たいゲーム会で少し疲れていたので、朝はゆっくりと起きることにしまして、いつもの時間より少しばかり遅れて会場入りしました。もっとも最近は、特に何もなかったとしても、幾分余裕を持ったペースで行動するようにしていますけれども。

空が厚い雲に覆われた日でした。予報では午後遅くから雨となっていまして、実際そうなりました。


Living Dead Dolls Board Game / Mezco moon Gamer

Bone5 さん持ち込みゲーム。5人。

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メズコの「リビングデッドドール」シリーズがテーマのボードゲームです。オカルティックなゴスロリの人形は見たことがある人も多いでしょう。

ゲームはとてもシンプルで、手番でカードを引いて、そこに書かれている指示にしたがってマスを進むか戻るかします。他の人形のいるマスに入ったらサイコロ勝負を行い、勝利者は敗者から Soul(お金に相当)をもらいます。他にも特殊カードや特殊な場所に関するルールがありますが、特筆すべき点は特になく、背景となっている Living Dead Dolls ファン向けに作られたパーティゲームですね。

カードにはややグロテスクなイラストと不気味なフレーバーテキストが書かれており、それを読み上げて気楽に楽しむのが本道でしょう。残念ながら僕の趣味には合いませんでしたけれども。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/8055


Sioux (スー) / Heidelberger Spieleverlag

2ラウンドにて。5人。

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これまでパーティゲームもどきでしかなかったバッティング系のゲームを、ゲーマーズゲームの域にまで持ってきた作品です。ただし、それはこの「スー」のバリアントと、プレイしたゲーマーさんたちのアレンジがかなり入った結果です。今回もこの「日本版スー」とも言うべきルールで遊んでみました。

バリアントは「大きな目」「ワカンカンタ」を採用し、ラウンドは2ラウンドのみ。1ラウンド目は勝利点カードを使いますが、2ラウンド目は取った獲物カードをそのまま得点にします。また鹿狩りカードで得られる得点は(9点ではなく)6点としました。トップの同点決勝の時のルールも少し変えています(長くなるので詳細はまた後日…)。

これでゲーム的にはかなり面白くなったと思うのですが、微妙な問題点がひとつ浮上。インストがちょっとばかり長くなるんですね。基本軸となるルールはシンプルなのですが、例外処理の説明が意外と長くなり、このあたりは事前に説明事項を整理してまとめておかないと、無駄に時間がかかって冗長になってしまいます。実は前回のプレイ時にもこれが少し気になったのですが、今回はインストする立場になってこれを痛感することとなりました。

ということもあって、残念ながらこの場は今ひとつ盛り上がりに欠けてしまったようです。「この手のゲームの中では良い」というような前向きな評価をしたプレイヤーもいましたので、また別の場で試してみたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/sioux.html


Dancing Dragons / Margaret Weis Productions, Ltd. moon Gamer

パートナーシップな絵合わせ。4人。

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パートナー同士でサインを決めるところから始めます。けっこういいかも。

2人ずつ組になってゲームを行います。ゲームの目的は、手札の4枚のカードでドラゴンを作ることです。カードはドラゴンの「頭」~「しっぽ」のパーツが描かれていて、色や形を揃えることで完成させることが出来ます。カードには「ワイルドカード」もあって、それはどの色にも対応しています。

ドラゴンの完成型には3種あり、ワイルドカードを含んでいるドラゴンは「ノーマルドラゴン」、ワイルドカードを含まないドラゴンは「ロイヤルドラゴン」、そしてワイルドカードだけで構成されたドラゴンを「ワイルドドラゴン」と言います。

ゲームはリアルタイムで進行します。場にもカードが何枚か置かれていますので、手札のカードを1枚捨てて、場のカードを1枚取ります。これを全員が一斉に行います。目的はもちろん、手札でドラゴンを完成させることです。

そしてドラゴンが完成したら、完成型のドラゴンのタイプを宣言するのですが… この完成したドラゴンのタイプ宣言はパートナーが行うのです。もちろん手札は見せてはならないので、どうにかして自分がどのドラゴンを完成したのかをパートナーに伝えなければなりません。これはゲーム開始時に秘密裏に決めた「サイン」を使います

「サイン」は自由に決めることが出来ます。パートナーにジェスチャーなどでサインを伝え、ドラゴンの完成タイプをパートナーに宣言させることによって「上がり」となり、ドラゴンのタイプごとに決められた得点が入ります。

さて、ここで気をつけなければならないことがひとつあります。どのようなサインであるかは相手に知られてはならないのです。というのも、相手のパートナーがドラゴンを完成させたと思った時には「リバースドラゴン」と宣言することによって、相手の得点をかすめ取ることが可能だからです。

したがって実際のゲームでは、カードを揃えることは当然として、パートナーにさりげなくサインを伝えたり、パートナーのサインを間違いなく読み取ることがことが重要になります。あからさまなサインはすぐにばれてしまうので、時にはウソのサインを混ぜたりするのもいいでしょう。このへんてこりんな駆け引きがえらく面白くて、このセッションは冷や汗が混じった笑いに包まれることとなりました。

ジェスチャーでさりげなくサインを伝えるゲームには「ベネチアの仮面舞踏会」がありますが、あちらがあくまでもパーティゲームっぽいノリだったのに対し、こちらはもっとゲーム的でテクニカルです。やや苦手なタイプのゲームですけれども、これはプレイしていて楽しかったし、またぜひ遊びたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17158


ファーム / 創作ゲーム moon Gamer

骨折ゲームズの新作。4人。

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運の比重がやや高めながら、最後は詰め将棋になります。好感触。

このゲームには5種類の野菜タイルと2種類の特殊タイルがあります。それぞれの野菜タイルには「1」~「5」の数字が書かれています。これを裏返しにして1列15枚として7列を作り、各列の両端のタイルを3~5枚をめくって表を向けます。

手番では2回のアクションを行います。場のタイルを獲得するアクションは「収穫」で、各列の両端にあるいずれかのタイルを1枚だけ取ることが出来ます。その後で、その列の伏せられたタイルを1枚表向きにします。これは取ったタイルとは反対側の端にある伏せられたタイルを表向きにします。手元のタイルを場のタイルと交換することも出来ます。これが「植替え」アクションです。ただし、交換するタイルは手元のタイルより少ない数字でなければなりません。

「収穫」を行うことで列のタイルが全て表向きになると「ハーベスト」が行われます。これはつまり得点計算です。ゲームは一時中断し、まずは列のタイルが全て表向きになっている列で、得点計算の対象となるタイルを選択します。その列において、タイルに書かれた数値合計が最も大きな種類の野菜タイルを列から抜き出します。

抜き出した野菜タイルの種類ごとに、各プレイヤーは手元に持っている同じ種類の野菜タイルの数値を合計し、最大値となっているプレイヤーは、抜き出したその種類の野菜タイルを全て獲得します。獲得したタイルは裏返しにして積み上げておきます。このタイルが得点となります。この後、ルールにしたがって手元のタイルを裏返しの山に入れる処理が行われます。

これを終了条件が満たされるまで繰り返し、最終的に裏返しの山のタイルの枚数とボーナスタイルの点数の合計が大きいプレイヤーの勝利となります。

すでにかなりのテストプレイと改訂を繰り返して練り込まれた作品で、ルール的には相当に高いレベルで安定して動いている印象を持ちました。極めてストイックで落ち着いた内容で、悩みどころもしっかり押さえてあります。骨折ゲームズらしい手堅く上品なゲームデザインです。

ただその一方で派手さはなく、こじんまりとまとまっているので、つい何回もやってしまうような中毒性の高いタイプのゲームではありません。このあたりは好みでしょう。このセッションでは最後の一手が決め手になって僕の勝利となりました。moon Gamer


オーナーズチョイス / ゲームリパブリック

個人的には初の5人プレイ。

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4人プレイ時よりは細かい勝負になりましたが…

このゲーム、アクションマスの数が、スタートとゴールを除くと34マスです。ということは、5人プレイ時には4~5手番くらいしか回ってこないことになります(仮に全員が毎手番ごとにアクションコマを1マスずつしか進ませなかったとしても最大7手番です)。少ない手番で最大効率を目指すというデザイナーの狙いは良いとしても、それならばもう少しテクニカルな要素を増やしても良かったのではないでしょうか。

5人プレイでは「チョイス」の機会が少なくなってしまうために、ただでさえ強い運の要素がひときわ大きくなってしまっているように感じました。僕の感触では、「オーナーズチョイス」はもっと少ない人数でプレイした方が良いと思います。少なくとも5人は適正人数ではありません。moon Gamer
http://www.gamerepublic.jp/bg/oc/index.html


パペット / 創作ゲーム
moon Gamer

再び骨折ゲームズ。5人。

変則トリックテイクです。3ゲーム行って得点を競います。ルールの基本はノートランプ・マストフォローです。トリックを取ったプレイヤーは、そのトリックで出されたカードのうち、最もランクの低いカードだけを取り、次のトリックのリードを行います。

全員の手札が残り1枚になったらゲームは終了し、最後の1枚は自分の獲得カードに加えます。取ったカードの数字の合計値がスコアになります。

で、1ゲーム目は取ったスコアがマイナス点、2ゲーム目は右となりの人のスコアが自分のスコアに計上され、3ゲーム目は自分のスコアがそのまま得点となります。

変則トリックテイクとしてはおとなしい部類のゲームだと思います。関西と関東では評価が異なる問題作だそうで、2ゲーム目の得点ルールをどう感じるかということのようです(これが関西では大好評だそうで)。僕はすでにこれと似たようなルールを持つ「ジョン・シルバー」を経験していることもあって奇異には感じませんでしたが、同時に新鮮味もありませんでした。moon Gamer

このセッションで僕は、3ゲーム目に単純なカウンティングミスをやっちまってひどいことに。まだまだ修行が足りませぬぬぬ。moon Gamer


Land Grab / Waddingtons Games moon Gamer

1974年製のレガシーゲーム。4人。

moon Gamer

ゲームの目的は「スタジアム」を建設することです。

手番ではまずダイスをひとつ振ります。出た目によって、土地を購入するか、あるいはカードを引くかのどちらかを行います。

土地は1区画だけの小さな土地から、4区画まとまった広い土地までさまざまです。購入するのは任意で、1手番には1つの土地だけを購入可能です。コストは1区画について$2万です(4区画の土地は$8万)。購入した土地には自分のポーンを置きます。

前の手番までに購入した土地には建物を建設することが出来ます。建物は1区画だけの小さなものから、6区画使うような大きな建物もあり、それらは全てタイルになっています。もちろん大きな建物の方が建設コストが高いです。1手番にはひとつの建物だけを購入可能です。また、コストを支払うことで自分の建物を壊すことも可能です。

これら建物の効果は「収入」です。自分の手番の開始時に、自分の建物に書かれた「収入」額の合計を受け取ります。大きな建物の方が収入額が高くなっています。

ところで最終目標である「スタジアム」は3×3=9区画の建物です。購入コストの高さもさることながら、建設地となる土地を少なくとも3×3の広さで購入しておかなければなりません。しかしこれは乱数や競りも絡むために、そう都合良く購入することは難しいです。そこでプレイヤー間で交渉を行って、土地や建物のやり取りをすることも可能になっています。

カードはイベントと競りの2種類があり、土地によっては競りでしか購入出来ない場所もあります。イベントにはたくさんの種類がありますが、レガシーゲームらしく、その効果は全体的にやや大きめです。

古いゲームにしてはメカニクスがシンプルでクリアなのでプレイ感が軽くてわかりやすいです。ただそのせいかもしれませんが、運の比重がやや高めに設定されています。たとえば、全ての収入の基本となる土地購入にダイスの足かせがあります(1/3の確率で購入自体が不可)。それはそれで面白いポイントではあるのですが、特に序盤において運が悪いと脱落に近い厳しすぎる結果となることがあり、この点は調整の余地はあるかな、と思いました。

残念ながらそれほどの奥深さは無かったものの、それでもこれはレガシー基準的には良作だったと思います。「カルテル」のような飛び抜けた感はありませんが、あちこち少しいじれば今でも十分に通用しそうな潜在的ポテンシャルを持っています。この年代のゲームは、たまにこういう意外な掘り出し物が潜んでいたりするから面白いです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/2207


Nuba (ヌバ) / Amigo Spiele moon Gamer

やや時間が空いたので軽めの2人用ゲームをエントリー。

moon Gamer

が、軽いどころか、ガチな本格思考ゲームでした。

双方は「1」~「9」と「X」の10個のコマを受け取ります。まず互いに1個ずつ自分の任意のコマを自陣(自分から見て手前の2列のマス)に置きます。全てのコマを置き終わったら、今度は1手ずつ交互にコマを動かします。

コマは、自分から見て直進か斜め前のマスにしか移動することは出来ません。移動マス数は1マスだけです。そこに相手のコマがある時、自分のコマの数が相手よりも小さい場合(相手の方が大きい数字の場合)は取ることが出来ます。取られたコマはゲームから取り除かれます。

敵陣(自分から見て向こう側の端2列)に到達した時には、そのコマはボード横の「舞台」に置きます。ただし、「舞台」にすでにコマが置かれている時には、元からあるコマの数字よりも大きな数字のコマでなければゲームから取り除かれてしまいます。

こうして、最終的に自分のコマが「舞台」に置かれていれば勝利です。

この時点では単なる予想ですが、このゲームは「Hive」と同じく、ゲーム開始段階ではどちらかの勝利に振れており、それをコマの移動で敗者側が自分の勝ちにひっくり返すということを互いに繰り返すシーソー型のアブストラクトゲームだと思います(シーソー型ってのは僕が勝手に分類しているだけなんですけど)。それだけに場数と研究が物を言うわけで、そうしたいと思わせる魅力が「ヌバ」にはあります。ぜひとも定跡を研究したいですね。

この日はルールだけ読んでいきなりゲームを始めたのですが、配置の段階でもっと考えなければならないことが山のようにあると気がついた時には、取り返しのつかない状況に陥ってからでした…moon Gamer
次はがんばりますから。ええ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/179


MISTER ZERO (ミスター・ゼロ) / Dacapo moon Gamer

久々のエントリー。2人。

moon Gamer

不思議なノリのロボット操作。前回のレポートはこちらをどうぞ。

「暗闇のフロア」のように、ルールにしたがって自動的に移動するコマを、自分の都合のいいようにコントロールすることが目的になります。互いに数字タイルを通路上に1枚ずつ配置し、それが終わったらロボットが移動します。ロボットが移動した通路上のコマは裏返しになります。自分の側の印のついた場所にロボットが移動したら、その時点で裏返しのコマを全て取って得点にします(1枚1点)。これをロボットが移動出来なくなるまで繰り返し、獲得したタイル枚数の多少を競います。

古いレポートにコメントが付いたおかげで、またこのゲームをプレイすることが出来ました。ロボットの最初の移動についてかなり細かいルールがありますが、それを除けば単純明快な思考ゲームです。そして、底が割れそうで知れない奥深さを兼ね備えた良作です。このセッションは、経験の差もあって勝利となりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17724


レポートは以上です。

後で数えてみたら、この日だけで9つのゲームも遊んでいました。2人ゲームや軽めのゲームが多かったこともあって特に疲れもなく、気楽にだらだらと楽しんだ1日となりました。終わって会場から出ると、予報通りに外は雨模様となっていました。アフターはいつもの「かつくら」にて、なんだかんだとおしゃべりをっしていたような。

ではまた次回例会でお会いいたしましょう。moon Gamer

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12日(土)は袋小路例会に参加してきました。この日は朝から曇り模様のじめじめ空気で、どんよりと流れる灰色の厚い雲の色を見ているだけでも憂鬱になりそうな空模様でした。不快指数はガソリン料金並に上昇しようかという勢いで、道の上に立っているだけでも地表からの熱気で汗が吹き出してくるという、アスファルトを道路に敷き詰めることを考え出した奴にイヤミのひとつでも言いたくなるような東南アジア的亜熱帯陽気は、僕のヒットポイントを遠慮無く確実に削り取っていきます。

しかも、午後から雨が降り出しますよという、ありがたみのひとつもない無慈悲な天気予報がネットで流れていまして、おかげで出かける直前になって、折りたたみ傘にしようか、それとも普通の傘にしようかという、実にくだらないことで10数分も悩み出す始末で、いったいオレは何がしたいのか自分でもよくわからないという… 結局、備えあれば憂いなしという格言にしたがって普通の傘を持って出かけました。そして池袋についたら雨がさっそくポツポツと降ってきまして、歩いている最中には本降りになったので、傘に関しては正解だったわけですが。

ただですね、憂いも無かったし備えも万全だったのは確かにそうだとしても、だからと言ってゲームが詰まったでっかくて重たくてデコボコしたバッグを脇に抱えつつ、生暖かーい湿り気たっぷりな空気の中を傘を差しながら歩くという行為がラクになるはずもなく、こういう嫌なタイミングの予報に限って当たるってのは普段の行いがアレだからなのかねー、などと、因果応報の妄想が前世の因縁にまで及んだあたりで何とか無事に会場にたどり着くことができました。あーしんど。

とか、こんなくだらないグチをぶつくさ言っていたまでは良かったのですが、会場でゲームをしばらく遊んでいたら、外がいきなり激しい雷雨に見舞われまして、おまけにそれが原因で山手線が3時間半にわたって止まるというシャレにならない事態になっていました。そうなる前に僕が会場にたどり着いたのはまことに幸運と言えましょう。これもやはり先祖の(ry

えー、ところで今回の例会は「納涼例会」という企画だったようで、涼しげな服装で来場すると参加費無料という、実にこのサークルらしいノリでいい感じです。会場には浴衣や甚平姿の方がたくさんいました(でも外は雷雨…)。時間も朝の9時からやっているという気合いの入りよう。僕は上のように朝方にメランコリー状態だったので来場が遅れましたが、それでも午後1時過ぎにはゲームを始めていました。いつものペースってことですね。


Terra Nova (テラノバ) / Winning Moves moon Gamer

おい、それは俺の土地だぜ。3人。

moon Gamer

メビウス便新作をいきなり試してみました。面白いゲームというのは、ルールブックを読んだだけでも何となくオーラが感じられるものですが、このゲームはまさにそれでした。アブストラクトゲーム好きとしては、こういう作品はたまりませんね。

マップ上はヘクスで敷き詰められています。ヘクスには地形があります。ゲームはそこへ各自のコマを配置することから始めます。ゲーム開始時、各プレイヤーにはプレイ人数に応じた数のコマが与えられます(3人プレイ時は10個ずつ)。これをプレイ順に1個ずつマップ上へ配置します。1マスにはひとつのコマしか入りません。全部のコマの配置が終わったら、プレイ順に手番を回します。各手番では3つのアクションを行います。アクションには2種類あり、1アクションごとにどちらかを選びます。

1.自分のコマの移動
最初のアクションは必ずこれを選択しなければなりません。自分のコマのうちひとつを選び、6方向のいずれかに一直線に移動させます。移動距離は1マス以上で任意です。自分のものも含めて、他のコマや境界マーカーのあるマスに入ったり、飛び越えたりすることは出来ません。

2.境界マーカーの配置
コマを移動させたあとに、その移動させたコマに隣接する空いたマスに、境界マーカーをひとつ配置します。手番で行う3アクションのうち、2アクションを使って2つの境界マーカーを配置することも可能です。

境界マーカーによって外から入ることが出来ない閉じられた領域が出来たら、そこが「エリア」であるかどうかをチェックします。「エリア」であるためには、そこに含まれる地形の種類が3種類以下でなければなりません。4種類以上の地形が含まれた領域はエリアではありません。エリアが形成されたのであれば、そこで得点計算を行います。そのエリア内に含まれるコマの数を比べて、最も多く置いたプレイヤーが得点を得ます(同点トップが複数いれば端数切り捨てで分割する)。

得点はエリアに含まれる土地の種類とヘクス数(マスの数)で決まります。土地の種類が3種類であれば、そのエリア内のヘクス数が得点になります。2種類であればヘクス数の2倍、1種類のみであればヘクス数の3倍が得点に計上されます。そしてエリア内にいる全てのコマをゲームから除去します。

これを繰り返し、マップ上の全てのヘクスがエリアに分割されたか、あるいはコマを動かすことが可能なプレイヤーが1人だけになったらゲームは終了します。得点の多いプレイヤーの勝利です。

偶然要素は全くありません。ひたすらコマの移動と境界マーカーの配置を繰り返し、細かいテクニックを積み上げて場を作り上げていくタイプのストイックなゲームです。メカニクスはシンプルで、プレイヤーはすぐにゲームに集中することが出来るでしょう。コマの数が多い序盤は特にそうなのですが、変化が多くてやや長考気味になるのは致し方ないところ。ダウンタイムが気になるのであれば、4人でプレイするより2~3人でプレイするとよいです。

ということで、意図的にこのセッションは3人でプレイしてみました。これは正解だったと思います。プレイヤーが思考に沈む時間は随所にありましたが、そうするにふさわしいゲームなので僕は全く気になりませんでした。

気になったのはスコアリングルールです。地形の種類によって得点が異なるのはいいとして、それが2倍・3倍になるのは少し大きすぎるような気がしました。このルールがあるために、1手のミスが大きく響いてしまってゲームが崩れることがあるような気がします。このセッションがまさにそれで、序盤に数十点も一気に獲得したプレイヤーが、最後までその点差を守りきって大勝していました。

まぁこれはこちらのミスですからしょうがないのですけれども、いずれにせよ何となくプレイしてしまいがちな序盤はかなり重要で、大きな得点をつかむチャンスでもあります。碁のように、隅や端は囲いやすくすぐに得点計算に結びつきますから、そのあたりも細心の注意を払ってプレイするべきでしょう。ゲーム後半になっていろいろなテクニックが発見され、勝敗はともかくプレイしていて面白かったです。

こういう細かい純粋な技巧と手練のゲームは好みがきっぱりと分かれるでしょうが、僕は大変に気に入りました。この手の思考ゲームが好きな人を集めてまたぜひ再戦したいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/20022


ZwergeZocken (こびとのトランプ) / ZauberZwerg Spieleverlag

変則トリックテイク。4人。

moon Gamer

というか、いろいろなトリックテイキングゲームの変則ルールを集めて、がんばってまとめてみましたっていうデザイン。トリックテイキングの面影は、全員が順番に1枚ずつカードを出して、そこでトリックの勝敗を判定するという点にあるくらいです。

まず、このゲームにはスートがありません。大別して数字カードとアクションカードに2種に分かれています。またその中には「こびと」が描かれているカードがあり、さらに「こびと」は8種類が存在します。同じ種類の「こびと」を3枚以上集めると得点になります。しかしそうでない半端な枚数の「こびと」や、それ以外のカードはマイナス点になります。変則ゲームなのに、その上ミゼールでもあるわけです。

アクションカードには4種類の効果があったり数字カードは状況によって数値が変わったりと、たくさんの要素が盛り込まれています。ただしこのゲーム独自のアイデアではなく、どこかで見たようなルールばかりです。元ネタを探すのも一興かもしれません。インスト時点では何が何やらさっぱりわかりませんでしたが、そのうち「こびと」の行き先に気をつけていれば何とかなるということに気がつきました。プラスになる可能性は「こびと」カードが少なくとも3枚取れるかどうかということだけだからです。

あんまり真面目にコツコツやるよりも、一寸先が闇の何だかよくわからない雰囲気を楽しむくらいのノリで取り組んでみましょう。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/zwergezocken.html


Number One (ナンバーワン) / MESPI moon Gamer

黒い「玉」がコトリと裏に落ちます。4人。

moon Gamer

ルールがあいまいな点は適当に解釈しました。ギミックは豪華。しかしかなりガチなアブストラクトゲーム。とにかく攻撃が基本。

ゲーム開始時に盤上の穴に黒い「玉」を入れます。「玉」は碁石のような形状で穴にすっぽり入ります。穴に入った「玉」は上から押すと下に落ちるようになっています(スポンジで軽く固定されているのです)。

プレイヤーには3つのコマが与えられます。コマの大きさはそれぞれ違っています。一番小さいのが「1」のコマ、中くらいのが「2」のコマ、そして最も大きなコマが「3」のコマです。手番ではそれらのコマを全て移動させなければなりません。ただし、3つのコマをどの順番で移動させても構いません。

「1」のコマは1マスだけ、「2」のコマは2マス、「3」のコマは3マス移動します。複数マスを移動するコマは、移動途中のマスに「玉」が入っていなければなりません。そして移動先のマスの「玉」を落としてコマをセットします(通過したマスの『玉』はそのまま)。他のコマのいるマスに入ったり、それを飛び越えることは出来ません。

もし、あるコマが移動することが出来ない時やしたくない時には、各コマごとに1度だけ玉の無いマスへ移動することが可能です。その場合にはコマをひっくり返し、マークのある側を向けておきます。マークのある側が上になったコマが移動不可能になった時にはゲームから取り除きます。全てのコマが失われたり、「1」のコマを失ったプレイヤーはゲームから脱落します。

こうして「1」のコマを最後に移動させたプレイヤーの勝利です。つまり、「1」のコマを残して最後まで生き残ったプレイヤーの勝利です。

これも運の要素は皆無の思考ゲームです。それのぞれのコマは移動距離の違いから運用に差が自然に出てくるのが面白いです。例えば「3」のコマは相手のコマに接近して動きを封じる突撃部隊ですし、「2」は柔軟に動くことが出来るバランスがいいコマなので守りの要となります。「1」はもちろんキングですので専守防衛。

終盤はパズルを解くような展開になりますが、変化は終わりに近づくにつれて少なくなってきますので、プレイ時間もダウンタイムも長くありません。「玉」を下に落とすというギミックのおかげでプレイアビリティも見た目も良く、総じて良いゲームだと思いました。箱がでかくて重いので持ち運びには不便です。moon Gamer
http://www.ps-hiroshima.com/board/numberone.htm


Mykerinos (ミケリノス王) / Ystari Games moon Gamer

人と場所を間違えなければ面白いんですよ。3人

moon Gamer

実はこの日、別の箱がでかいゲームを持ち込む予定だったのですが、雨だったので大型のキャスター付きのバッグが使えず、代わりに持ち込んだのがコレでした。

エジプトの考古学者となり、遺跡発掘やら博物館展示やらをやって得点を競うゲーム。テーマはそんな感じですが、実際の内容はちょっと変わった陣取りとリソース管理をミックスした、いかにもドイツゲーム風といった趣のゲームです。

このセッションは3人で、僕以外のメンバーは初プレイでした。ドイツゲームに慣れたお二人だったのでシステムはラクに理解してもらえたようですし、面白さの勘所も掴んでもらえました。ただ勝敗となるとそうはいかなかったようで、経験の差から僕がわりと離れた点数で勝利となりました。3人だと獲得するタイルの枚数が多くなり、特殊効果の使い方や得点計算の考え方が、実は4人プレイよりも技巧的になるような気がします。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/mykerinos.html


Das glorreiche Manöver (栄光ある演習) / Schmidt Spiele moon Gamer

この日の〆にて最大の収穫。3人。

moon Gamer

ダイスもカードも使わないスゴロク。これもルールがあいまいだったので適当にアレンジしたりバリアントを組み合わせて遊んでみました。まったく期待しないでプレイしたのが奏功したのかもしれませんが、少なくともレースゲームが好きな人ならきっと面白がって遊んでくれると思います。イケます。

まず盤の定められた位置に「白」「黒」「灰色」のマーカーを置きます。これはボーナスマーカーです。各プレイヤーには、プレイ人数に応じたカラーコマが渡されます(3人プレイ時には4個ずつ)。自分のコマには異なる番号が振られています(3人プレイ時には『1』~『4』までのコマ)。セットアップにだけダイスを使います。ダイスを使うのはここだけです。これでランダムにスタート位置を決めてからゲームスタート。

moon Gamer

手番では、自分のコマの中に、進ませることが可能なコマを、任意の順番で全て進ませなければなりません。進むマスの数はそのコマの順位と同じです(ダイスやカードは一切使いません)。現在の順位が1位のコマは1マス、2位のコマは2マス… 以下同様です。

あるマスに複数のコマが重なっていても、順位は1つしかカウントしません。例えば、1位のマスにコマが3つ重なっていたとしても、その直後のマスにいるコマの順位は2位です。

ひとつのマスには3つのコマまで入ることが出来ます。後からそのマスに入って来たコマは、元のコマの上に重ねて置きます。他のプレイヤーのコマの下敷きになっている自分のコマは、手番で進ませることは出来ません。また、ひとつのマスに4コマ以上重なるような移動も行えません。

高い段に重なっているコマは移動距離が増えます。2枚のコマが重なっている場合、上のコマは移動距離が2倍(順位×2倍)となります。3枚のコマが重なっている場合は、移動距離が3倍(順位×3倍)です。

さらに、「白」マーカー上にあるコマは移動距離が2倍、「黒」マーカー上では3倍になります。これは上記の段差ボーナスに加えられるます。例えば、「黒」マーカー上で2つのコマが重なっている時に順位が4位であれば、移動距離は24マス(黒マーカー3倍×段差2倍×順位4)となります。

moon Gamer

ゴールには「1」~「12」までの数字が書かれたマスがあります。基本ゲームでは、最初にゴールしたコマは「12」、次にゴールしたコマは「11」のマスに入り、それが得点になる、というルールです。しかしそれではボーナスを使い切れるかどうかだけの単純な流れになってしまうので、バリアントルールを採用しました。

このバリアントは、ゴール時にマスに入るやり方は変わりませんが、コマに書かれた数字が意味を持ってきます。ゴールしたコマの順位がそのプレイヤーにとってコマに書かれた順位と同じなのであれば、そのコマが得る得点は倍になるというルールです。例えば、トータルで3位(10点)であっても、そのプレイヤーが最初にゴールしたコマであり、しかもそのコマに「1」と書かれていれば20点となるのです。

このルールを採用したことによって、ゲームはがぜん引き締まりました、それぞれのコマのポジションを管理することが重要となり、ボーナスを適度に利用しながらコマを上手くコントロールする技巧的なゲームに早変わりしたのです。ボーナスはインフレ気味なので、調子に乗ってうっかり黒マーカーに乗ったりすると、後ろにいて欲しい大きな番号のコマがとんでもない位置まで飛ばされて唖然とすることも。

ドイツゲームのレースゲームとしては典型的なルールの組み合わせなので斬新さには欠けますが、バリアントを使った3人プレイでは戦略的なスゴロクとして十分に及第点のレベルに達しており、良作だと思いました。バリアントルールは他にもありますので、今度はそちらでも試してみたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/14427


レポートは以上です。
この時点で午後6時を回ったあたりでしたが、残念ながら早めに帰りたい事情があり帰宅しました。

来た時には気分的に沈んでいた状態でしたが、いくつかゲームをやったらそんなものはカミナリ様と一緒にどこかへ吹き飛んでしまいました。たまたま今日遊んだゲームが当たりばかりだったこともありますし、会場の雰囲気が良くて心の底からリラックス出来たってこともあります。なんかね、いい人ばかりなんですよ、ここ。

初参加者も何人かいたようですし、そのたびに主催者やボランティアが仕切って卓に入れたりとか、そのあたりの運営もお見事です。こういう運営側のボランティアにしても、ゲームを持ち込むサプライヤーにしても、そして普通に遊んでいるプレイヤーにしても、それぞれがそれぞれの立場で、純粋にゲームを楽しそうに遊んでいる姿を見るのはとても気持ちいいです。

やっている本人たちはまるで意識していないと思いますが、これはオープン例会を開くゲームサークルの理想形のひとつでしょう。あくまでも自然なスタイルでありながら、初心者からベテランまで並列に幅広く受け入れ可能なゲームサークルってのはそうはありません。

場内を見渡すと、「蒸気の時代」の拡張マップや「1830」のような重たいゲームが遊ばれていたり、そうかと思えば「こんなもの、どんなもの?」や「八百長クイズ」のような軽いゲームもあったりして、バラエティに富んだゲームが所狭しと並んでいました。雨やコミケの影響で人はやや少なめでしたが、それでも30~40人くらいは集まっていたような。

短い時間でしたが、参加出来たことを嬉しく思います。
また例会でお会いしましょう。moon Gamer

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23日(日)は地元の千歳烏山で開かれたSGCの例会に参加してきました。梅雨前線はエレベータのように列島をふわふわと上下するばかりで、そのためにこのところずっとじめじめと雨模様が続いていたりしますが、残念ながらこの日もそんな霧雨模様のお天気の1日でした。

もはや僕としては定番となりつつありますが、この例会でも atogさん持ち込みの、あまり見慣れないゲームを楽しませていただきました。本日はいつものようにレガシーゲームばかりではなく、ここ何年かで発売されたゲームも含まれています。


Ekonos (エコノス) / Ludic moon Gamer

センスとまとまりの良い経済ゲーム。6人。

moon Gamer

スペインの会社だそうです。いい仕事しています。

まず初めに各プレイヤーへ手札としてカードが6枚と初期資金が配られます(初期資金額はプレイヤー数によって異なります)。スタートプレイヤーから時計回りに手番が回ります。自分の手番で行えることは「1枚のカードプレイ」「ひとつの株の売却」「ひとつの株の購入」で、この順番に行います。カードプレイは必須ですが、株の売買は任意です。カードには3種のアクションが書かれており、1手番ではそのうちのひとつだけを選んでプレイします。

このゲームには「会社」が6社あります。社名は「α」「β」「γ」と、なぜがギリシャ文字で記号的に扱われています。各会社には「株」があり、購入された枚数で「株価」が決まります。例えば、ある会社の株がひとつの購入されると株価は「1」です。2つめの株が誰かに購入されると株価は「2」に上がります。誰がどの株をいくつ購入したかはボード上に置かれたマーカーで管理されます。

プレイヤーは、1手番でひとつの株しか売却することが出来ませんし、それとは別にひとつの株しか購入することが出来ません。なお、株価の上限は「9」です。ある会社の株券を最も多く持っているプレイヤーは、その会社の「社長」となります。「社長」は会社が成長することで行える特別なプレイを実施する権利を持ちます(詳細後述)。

会社は地図上に「会社タイル」を配置することが出来ます。これはカードプレイ時の選択肢のひとつとしてで行われます。会社タイルは、地図上の空いたマス目に1枚置くことが出来ます。他の会社タイル上には配置不可です。1つのマスには1枚のタイルだけ置く事が可能です。一度置いた会社タイルは動かすことは出来ません。

会社にはもうひとつ「成長」というパラメータがあります。これもカードプレイの選択肢のひとつとして、1手番に1段階だけ、カードに指定された会社を「成長」させることが出来ます(ボード上でマーカーを1段階進めます)。成長が累積して「4」段階まで達した場合、社長プレイヤーは地図上へただちに会社タイルを2枚配置することが出来ます(他の選択肢もありますが詳細略)。

この会社タイルはすでに配置されているタイルに隣接したマスへ配置可能です。成長によって会社タイルを配置する際には、他の会社タイルを排除した上で、そこに自分の会社タイルを配置しても構いません。いずれにせよ、その後、その会社の成長段階は「0」に戻ります。

これを繰り返して、各プレイヤーが手札を使い切ったら1ラウンド終了します。これを2~4ラウンド(人数によって異なる)行います。これが1ゲームの構成で、最後に資産額を計算します。

各会社の会社タイル数が会社の価値です。会社の価値と、保有するその会社の株数を掛けた額が、1社あたりからプレイヤーが得られる資産価値となります。これを6社全てについて計算し、それらを合計します。これに残った所持金を足した額が総資産額で、それが最も多いプレイヤーの勝利となります。

おおざっぱな印象としては、さまざまな経済ゲームの面白い部分を切り取って、そのエッセンスだけを上手にぎゅっと絞って詰め合わせたような感じです。しかしゲームの面白さは独特の味があり、しかもスピーディかつエキサイティングです。多くの要素を持たせながら、それらを出来るだけシンプルに表現しようとするデザインコンセプトが秀逸で、それを実現したという点だけを考慮してもデザイナーの非凡な手腕が感じられます。

このセッションでは設定人数の最大となる6人プレイで行いました。人数が多いので1巡する間に場の状況が変わりすぎて場当たり的なプレイしか出来ないかな、と思いきや、意外と先読みは可能でした。1手番に行えることがあまり多くないですし、イベントのような派手な例外処理も無く、将来の予測はそれほど困難な作業ではありません。逆に言うと、場を劇的に変化させるには1人のチカラだけでは到底無理で、複数のプレイヤーによる共同作業で何とかするべきなのでしょう。

初期手札として配布される6枚のカードが完全にランダムで、ここだけ見るとやや荒っぽい処理のようにも思えます。しかし、このおかげでガチガチの思考ゲームになっていませんし、各カードの構成要素がバランス良く散りばめられているようで、極端に偏った事態にはならないようです。手札のランダム性がゲーム性にどこまで関わっているかは、さすがに1ゲームプレイだけでは判断がつきませんでした。

とりあえず、ファーストインプレッションは上々で面白いゲームでした。やるなスペインの人。次はいろいろ試してみたいこともあるので、4人くらいの環境でプレイしてみたいです。 moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/15069


Consensus / Scientific Games Development Corp. moon Gamer

見た目の変わったアメリカ大統領選ゲーム。1966年製。4人。

moon Gamer

レガシーなゲームの中には、現在の洗練されたアートワークを見慣れた目からすると、外観やコンポーネントが少しばかり変わったゲームをよく見かけることがあります。それは古いゲーム独特の味わいや情趣のひとつであり、この「Consensus」にもそのような魅力にあふれた容姿を見ることが出来ます。

moon Gamer

「Consensus」のコンポーネントには実物のピンが含まれています。そしてそれを、右の写真のようにゲームボード(普通の厚紙製のボードです)に刺すのです。

本物のピンを無骨にボードへ直接刺すような風変わりなゲームはさすがに珍しく、また大きな驚きでもあります。少なくとも僕は、このタイプのルックスを持つゲームを初めて見ました。あったとしても同種のギミックは希少でしょうし、恐らくそれは今後も同様でしょう。

ルールはいたってシンプルです。各プレイヤーには、それぞれのターンごとに「22時間」が与えられます。州ごとに規定の時間を消費することで、その州で支持を得ることが出来ます。選挙人が多い州ほど、支持に必要な時間は多くなります。例えば、フロリダ州は「4時間」を消費することで「1」の支持を得ます。同様にオハイオ州では「6」時間消費ごとに「1」支持です。ある州において、累積的に「7」つの支持を得ると、その州の選挙人を獲得します。

どの州で何時間を消費するかは、プレイヤー全員が秘密裏に記録紙に書き、同時に公開します。ある州で、同じ支持数となってしまうような時間消費を複数のプレイヤーが行うと、それらは全て無効となってしまいます。ようするにバッティングペナルティです。

選挙において、特定の職業・年齢層・団体などの支持を取り付けることは重要な集票活動です。このゲームにおいてもそれは反映されていて、ある州で最も多い支持を得ているプレイヤーは、その州を基盤とする複数のグループ(例:ホワイトカラー・農業・軍需産業等々)の支持を得ることが出来ます。あるグループの支持を多く集めると、各ターンごとに使用可能な時間が6時間増加します。複数のグループから支持されると、それごとに6時間ずつ増加します。

メカニクスはクリアなのですが、いかんせんプレイアビリティが極めて低いのが難点です。外見の大きな特徴ともなっているピンは細くて、固いボードになかなか刺さりません。またピンはあまりにも大量にあり、管理のためにそれらを煩雑に抜き刺しを行わなければなりません。しかもちょっと油断するとピンが指に刺さることもありました。

各グループの支持を判定する作業にも困惑させられました。グループは17個もあり、支持基盤となる州は全米に散らばっていて、それらはもちろんグループごとに異なります。それぞれの支持数をチェックし、刺さりにくいピンをちまちまと刺す作業を行うだけで、なんと1ターン30分近くかかってしまいました。さらに困ったことに、この作業は毎ターン行わなければならないのです。僕はそれだけで疲れてしまいました。

これまでレガシーなゲームをたくさん楽しんできましたし、それを通してゲームの多少のアラには耐性が出来たつもりでしたが、さすがにこれはしんどいです。何より、プレイ時間の7割をピンを刺すことに費やすゲームを楽しめるとはとても思えず、この過酷な作業で僕はモラル崩壊を起こしてしまいました。

他のメンバーも似たり寄ったりの心理状態だったようです。ということで、3ラウンドほどで協議終了とさせていただきました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/16031


Agora Barcelona / brabander moon Gamer

コマはカルカソンヌっぽいです。5人。

moon Gamer

これもスペインの会社です。アートワークがステキ。しかもなかなかの良作でした。

ボードは10のエリアに分割されています。各エリアには「6」~「10」までの数字がひとつ書かれています。エリアの色は識別するためのもので、それ以外の絵はゲーム的には意味はありません。ゲーム開始時に各プレイヤーへカードが数枚配布されます。カードには「1」~「5」までの数字がひとつあり、エリアに対応した色をしています。色だけなら裏からでもわかるようになっています。

スタートプレイヤーから順番に、左側プレイヤーの手札から1枚のカードをランダムに取ります(上述のように、裏からでも色だけはわかります)。次いで、これも全員が1回ずつ1枚のカードをプレイして、自分のストックからコマを取ってボード上へ置きます。配置可能なコマの数はカードの数値分で、配置先のエリアはカードと同じ色のエリアです。

これが終わったら、さらにまたスタートプレイヤーから1回ずつ1巡して、ボード上のコマを2個移動させます。コマは隣接したエリアに移動させます。移動させたコマは寝かせて置きます(このラウンドで、寝ているコマを他のプレイヤーは移動させることは出来ません)。2個のコマは異なる色でなければなりません(自分のコマでなくても構いません)。また、必ず2個移動させなければなりません。

コマの配置と移動に関しては重要なルールがひとつあります。それは「各エリアで複数のプレイヤーのコマ数が同時に最大数になってはならない」ということです。コマを移動させる時にもこの制限が適用されますが、2個を移動した後にだけチェックします

例えば、「赤のコマが3個」と「青のコマが2個」あるエリアに、1個の青コマを置いたり、移動させることは出来ません。なぜなら、最大数(この場合は3個)のコマがこのエリアに2色同時に存在することになってしまうからです。このエリアに青コマを追加して配置するには、2個以上を一度に配置する必要があります。

最後に山札から1枚のカードを補充します。これもスタートプレイヤーから順に行います。なお、山札は2つの分けておき、そのどちら1つを選択してカードを引きます。もちろん、カードの裏から色だけはわかるのはここでも同じです。

これでラウンドの終了です。ボード上の寝ているコマを立てた後、スタートプレイヤーは次のラウンドのスタートプレイヤーを自由に決めることが出来ます(決めたプレイヤーにスタートプレイヤーカードを渡します)。それが終わったら新しいラウンドが開始されます。

なお、山札にカードが無くなったら手札だけでプレイします。また、この時から「左となりからカードを引く」というフェイズは無くなります。ゲームの最終ラウンドでは、コマの移動の際に自分のコマだけを2個移動させます。全員の手札が無くなったらゲームは終了し、得点計算に入ります。

各エリアごとにコマの数を比較し、最大数を持ったプレイヤーがそのエリアの得点を獲得します。全てのエリアでこの判定を行い、得点の合計値が高いプレイヤーの勝利となります。

ほんの少しだけヒネってある簡単な陣取りです。素直でわかりやすいルールですので誰でもすぐに始められるでしょう。見た目がカラフルで美しいこともあり、ライトユーザ向けの陣取り入門としても適しています。反面、深みはあまり感じられず、フリークたちは物足りなさを感じるかもしれません。

このセッションは5人プレイでした。エリアは全部で「10」ですから、簡単に考えると3つのエリアを確保すれば勝利は間違いないということになります(3つのエリアを確保すると最低でも20点。2つのエリア確保では最高で19点まで)。このあたりに皆が気がついてから、コマを狭い範囲に集中投下す形で激しいエリア争奪戦が繰り広げられました。この駆け引きは派手で面白かったです。

コマの数がちょっと多い気もしましたが、ひょっとしたらコマの運用について、もう少し効率的な戦略があるのかもしれません。まぁ、そんなに肩肘張らず、気軽にわいわいと陣取りを楽しむくらいの姿勢で遊ぶのが良いかと思います。僕はとても気に入りました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21437


Search for Poseidon's Gold / Wilcot Group

潜水艦を乗り回して海底のお宝を探し出すゲーム。4人。

moon Gamer

一見レガシーゲームっぽい手作りコンポーネントですが、2002年製です。

ゲームの目的は、海底に沈む宝を自分の港へ持ち帰ることです。どこに宝が沈んでいるのかは明確にわかるようになっています。しかし、宝の価値は実際に拾い上げるまでわかりません。

場はヘクスタイルを敷き詰めて作ります。ヘクスタイルは最大で4枚重ねて配置することで「深度」を立体的に表現します。タイルが1枚だけのタイルは「深度4」で、4枚重なっているタイルは「深度1」です。

プレイヤーは「潜水艦」を3つ持ちます。潜水艦は四角柱で、側面の4面には「・」~「・・・・」と点が書かれています。この点の数が、潜水艦の位置する深度を表しています。それぞれの潜水艦には「乗組員」が2人ずつ乗っており、これはプレイヤーごとに用意された小さなボードで管理します。乗組員は船外活動も出来ます。

このゲームは「アクションポイント制」です。各プレイヤーは手番で「12ポイント」まで使ってさまざまな行動を行います。

潜水艦が別のタイルへ移動するためには、移動先のタイルの深度と同じ深度に潜行していなければなりません。潜水艦の深度を「1」変更するには「2」アクションポイントを使います。深度が同じであれば潜水艦は隣接するタイルに入れますが、それにも「1」アクションポイントを使います。

宝はヘクスタイルの間に挟まれるようにセットされています。宝のある場所はXマークで示されていますので、まずそこに潜水艦を移動させます。次いで、乗組員を降ろします。これにも「2」アクションポイントを使います。海に出た乗組員は海底を「掘る(Dig)」ことが出来ます。掘ることでヘクスタイルを1枚はがします。これを行うには「3」アクションポイントが必要です。

宝を乗組員が確保するにはアクションポイントは必要ありません。宝を持った乗組員を再び潜水艦に迎え入れるには「2」アクションポイントかかります。宝マーカーは潜水艦を管理するボード上に一時的に置かれます。1隻の潜水艦はいくつでも宝を運ぶことが可能です。宝を積んだ潜水艦が自分の「港(Port)」に戻すことが出来たら、そこで初めて得点が確定します。

さて、プレイヤーの行動を妨害する要素が2つあります。ひとつは盤上に配置されているモンスターです。これが狭い盤上に2匹もいるのです。いるだけならまだしも、ランダムに動き回ります。各プレイヤーは手番開始時にダイスをひとつ振り、その目にしたがってどちらかのモンスターが移動します。移動した先に潜水艦がいた場合、自分の港へ強制的に帰されてしまいます。もし、その潜水艦が宝を持っていたら、その全てをそのタイルに置いていかなければなりません。

2つ目の妨害要素は、言うまでもなく他のプレイヤー潜水艦です。宝の獲得は早い者勝ちですが、遅れたからと言って悲観することはありません。そういう時には魚雷を撃てばいいのです(!)。アクションポイントを「6」消費することで魚雷を発射することが出来ます。ダイスを振って「1」か「2」であれば命中し、相手の潜水艦は撃破されます。誰かの潜水艦を撃破すると勝利得点が2点入ります。

面白いことに、アクションポイントをより多く消費することで命中確率を上げることが出来ます。「8」アクションポイントを消費すると「1」~「3」で命中し、「10」アクションポイントで「1」~「4」で命中です。しかしリスクもつきまとうことを忘れてはいけません。うっかりダイスの目が「6」だったりすると、今発射した命中確率で相手から反撃を受けるのです。

盤上にある全ての宝が港に持ち帰られたらゲーム終了です。宝の価値と撃破した潜水艦のポイントを足して、それが最も多いプレイヤーの勝利です。

実をいうと戦闘はオプションルールです。しかしこれは採用した方がいいでしょう。というのも、これを使わないのとランダムに移動するモンスターに対応するだけのゲームになってしまい、それはさすがに味気ないです。やはりここはプレイヤーの意志で強引にでも流れを変える選択肢があった方が大いに盛り上がります。

が、戦闘を入れたとしても、ゲームとしての面白さはそこそこレベルです。綺麗にまとまってはいますが、プレイヤーの技術の差はあまり出ないので、最後は運で決まるような印象です。ゲームの方は、潜水艦を全部撃沈されて脱落という結果に。moon Gamer ダイス運に見放されるときついです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/3832


Extinction: The Game Of Ecology / Sinauer Associates, Inc.

環境と進化をテーマにしたゲーム。1970年製。3人。

moon Gamer

抽象的な表現ながら、生物の進化と生存競争をテーマにしたゲームです。

マップにはひとつの島があります。島はヘクスを組み合わせて構成されています。ひとつのヘクスは特定の地形(砂漠・森・河川など)です。コマは6面体のダイスを使います。ひとつのヘクスにひとつのダイスが置かれます。ダイスの目がそのコマの規模を表しています。ようするに「6」が強くて「1」が弱いということです。「繁殖」することで、ダイスの個数や目の数が増加します。

プレイヤーは、ひとつの種を担当します。それぞれの種は、種の種類・天敵からの防御・繁殖に適した地形と移動速度・繁殖数・障害地形の移動・環境変化への耐性と、6つのカテゴリに分類される特質を持っています。特質の内容はカテゴリごとに1枚のカードを引いて決まります。

moon Gamer

プレイヤーの行動はこのようなルーレットを回して決まります。moon Gamer 懐かしのスタイル。まさにレガシー。

矢印で選択される行動は2つあり、それを順番に実施します。繁殖・移動・攻撃(2つの方法があります)・障害地形の配置・環境変動など、指定される行動はいくつかあります。

さて、マップ上では厳しい生存競争が繰り広げられます。ある種のコマが他の種のコマから攻撃された場合、防御側が攻撃側の種に対して耐性を持っていない限りは無条件で敗北(コマの除去)してしまいます。また耐性を持っていたとしても、コマの目が大きいとやはり負けてしまいます。大変にブラッディな戦闘ルールと言えましょう。

自分の種が競争に向いていないと判断したのであれば、これを変えてしまうことも可能です。ルーレットで「種の変更」が選ばれたら、種の特徴を表しているカードを引き直すことが出来ます。これによって、自分の種を変えたり、あるいは耐性を示すカードを変えるなどが行えます。ただしカード引きはランダムですから、都合良いカードを引くことが出来るかどうかは運次第です。

このゲームをレガシーゲームたらしめているのが「環境変化」によって引かれるイベントカードの内容です。その効果は極端に大きく、しかもそのほとんどがバッドイベントだったりします。おかげでカードが引かれるたびに場の状況は大きく変化しますが、残念ながらゲームの面白さには繋がっていないように思いました。このセッションでも、たった1枚のイベントカードで20個ほどのダイスが一気に盤上から消滅してましたし…moon Gamer

基本的なアイデアは筋が良く、見るべき優れた点がいくつもあります。それだけに、バランスが悪いと捨て置くにはちょっともったいない作品ではあります。惜しい。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/8434


レポートは以上です。

atogさんが持ち込んだ味のあるゲームを堪能した1日となりました。本日プレイしたゲームはどれも独特のフレーバーにみなぎっていて、それを実際に体験することが出来たのはゲーマー冥利に尽きる思いです。ありがとうございました。

本日はお疲れさまでした>参加者各位
また次の例会でお会いしましょう。moon Gamer

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18日(日)は、地元は千歳烏山で開かれたSGC例会に参加してきました。参加者は14名前後ではなかったかと思います(3卓)。この例会も 僕は、例によって atogさんが用意してくれたちょっとマイナーなゲームを中心に楽しませていただきました。


Bolide / Ghenos Games moon Gamer

ベクトル制御系のレースゲーム。4人。

moon Gamer

前回のSGC例会で「Tacara / Eggert-Spiele」というレースゲームをプレイしましたが、「Bolide」の移動方法はそれと似ています。ただし、こちらはコース上でもっと直接的にベクトルを操作・制御します。

コース上でクルマを走らせるには、クルマ本体のコマと、もう一つの丸いマーカーを補助的に使います(このゲームでは、そのどちらもマス目の交点に置きます)。マーカーから見て、タテ・ヨコ・ナナメに2マス以内の場所(交点)がクルマが次に移動可能な地点です。そのいずれかにクルマを移動させたら、クルマの移動元と移動先の位置関係と相対的に同じ地点に、移動先のクルマから見た位置へマーカーを移動させます。って言葉で説明してもわかりにくいので例を図解します。

1.クルマとマーカーがこのような位置にあったとします。●はクルマの移動可能範囲です。

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2.クルマが図の位置に移動したとします。

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3.クルマの移動元と移動先の位置関係(上に1マス・左に3マス)と相対的に同じ地点に、移動先のクルマを基準にしてマーカーを移動させます(現在のクルマの位置から上に1マス・左に3マスの位置)。

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この移動メカニクスがこのゲームのほぼ全てと言ってもいいくらいです。他にもスリップストリーム・加速・急ブレーキ・衝突時の処理・ピットインでの回復など、レースゲームを構成するそれらしい細かいルールが盛り込まれています。スタートダッシュをダイスで判定するなど、リアルなレースというよりは、マリオカートなどビデオゲームの影響を受けている面もあったりします。

このゲームは4人でプレイし、1周するだけだったのですが、慣れていないこともあってたっぷり2時間近くもかかってしまいました。「Takara」もそうだったのですが、ベクトル制御系のゲームは時間のかかることが大きな欠点です。しかもこれでも短くした結果で、正式なルールでは2周するのです。そうするとさらに時間がかかりますね。だからと言って短いコースにしてしまうと、ベクトル制御の妙を味わうことが出来ません。このあたりのバランスやプレイアビリティを調整してくれたら、気楽に繰り返し遊べるゲームになったと思います。ゲーム自体が面白かったので、それだけが残念でした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/20865


Energie Poker / ASS moon Gamer

シンプルでハードな競りゲー。4人。

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場にある5種類のエネルギーを競りによって獲得し、より多くのお金を儲けるゲーム。

ゲームは全部で10ターン行います。各ターンでは、5種類のエネルギーチップが指定された数だけ場に置かれます。各プレイヤーは、ターンごとに収集しなければならないエネルギーチップの個数が指定されており、まずはその数のチップを集めることが当面の目的になります。

毎ターンごとにプレイヤーに課せられる必要収集チップ数の合計は、盤上に置かれたエネルギーチップの個数と同じです。例えば、最初のターンにおいて、各プレイヤーはエネルギーチップを7個ずつ集めなければなりません。4人では7×4=28個です。そして盤上で競りにかけられるエネルギーチップの個数も28個なのです。

各プレイヤーは、ターンの開始時に獲得したいエネルギーに入札します。具体的には、欲しいエネルギーチップの個数を、エネルギーごとに数字カードによって秘密裏に指定します。入札時には、数字カードの他にお金を差し込むことも出来ます。お金は、そのチップを獲得するために余分に支払うお金です。この秘密入札は、このゲーム独自のついたてを使って行います。ついたての裏にポケットがあり、その中にカードやお金を差し込むことが出来るようになっているのです。

そして全員が一斉に入札を公開し、ルールにしたがって順にチップを獲得します。競りが終了した後、指定された数のエネルギーチップを収集することが出来なかったプレイヤーは、高いコストを支払ってエネルギーチップを購入しなければなりません。

他にもイベントカードなど細かいルールがあるのですが省略。10ターン終了時に最もお金を持っているプレイヤーの勝利です。なお、途中で破産したプレイヤーが発生したら、その時点でゲームは終了となります。

1980年のゲームですが、コンポーネントもルールもよくまとまっています。競りがシンプルであるが故にシビアな駆け引きが展開されます。また、古いゲームではありがちなことに、一度脱落気味になるともう復活することは不可能です。富めば富むほど入札にも有利になるので、この傾向はゲームが進むにしたがって顕著になります。なので、少なくとも資金ショートだけは気をつけつつ、資金総額で他のプレイヤーからあまり引き離されないようがんばるしかありません。

このセッションでは、序盤にちょっとした勘違いがあっていきなり多額の損失を出してしまいました… ということで、あとはゲーム終了までほとんど眺めていたようなものです。それが無かったとしても、今ひとつ相性のよろしくないゲームだったかも。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/1013


Shocks & Scares / Gibsons Games moon Gamer

ボードを半周したら終わってました orz。6人。

moon Gamer

作者は Francis Tresham。ご存じのように「1830」「Civilization (文明の曙)」「Revolution: The Dutch Revolt 1568-1648 (オランダ革命)」等々、フリーク向けの重厚な作品をいくつも制作しているゲームデザイナーです。しかしこのゲームは、かなり軽いテイストの作品に仕上げられています。1983年製。

簡単に言うと、株の売買によって利益を上げることが目的のゲームです。盤上には4つの会社があって、それぞれ異なる株価が設定されます。株価は「£1」「£5」「£10」「£20」「£50」「£100」「£150」「£250」のいずれかです。ルールにより、会社の株価は「£1」を除いて2社以上が同額になることはありません。

手番ではまず、自分のコマが止まっている会社の株価を市場価格で売買することが出来ます。その後でカードを引き、そこに書かれた数字の分だけマス目を進みます。マスはモノポリーのように盤をぐるりと周回するように配置されています。止まったマスに描かれた会社の株も売買可能です。特殊なマスに止まると、イベントとしてカードを引いたり、株価の操作ができたりします。

特殊なカードが引かれると株価の上下が発生します。詳細は省きますが、会社の株価は「上がりにくく」「下がりやすく」なっています。このあたりだけ辛うじて Francis Tresham っぽい感じ。で、これを繰り返して、初期資金の£150を£1500にしたらそのプレイヤーの勝利です。

あっけないほど簡単なゲームです。でも簡単すぎて面白さが伝わってきませんでした。6人プレイに問題があった可能性もあります。僕は半周でゲームが終わってしまいましたが、結局1周回った人もいなかったような… 運の比重がかなり高めなので、一種のパーティゲームとして軽く楽しむのがよろしいかと思います。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/750


6-Tage Rennen / Holtmann VIP moon Gamer

自転車レースゲーム。なんと8人。

moon Gamer

会場内で余っている人がたくさんいたので、そのほとんどのメンバーが入ることとなり、なんと8人プレイが実現しました。しかし8人でプレイしたことが良かったかどうかは微妙…

各プレイヤーは「1」~「5」と「7」の数字カードを持っています。各数字ごとに枚数は決まっています。自分の手番でプレイヤーは1枚の数字カードをプレイします。その数字の分だけ、自分のコマをコース上で走らせます。数字カードは使い捨てで再使用は出来ません。1レースは1周のみです。

コース上に各マスには、いくつでもコマが入ることが出来ますし、追い越すことも可能です。数字カードを使って進んだ先のマスに別のコマがあった場合、今プレイした数字カードの分だけもう一度進みます。もしコマの数が2つ以上あったら、そのコマの数と数字カードを掛けた分だけ先に進みます(!)。

例えばこの時に「3」のカードを使ったとします。

moon Gamer

自転車コマを3マス進めます。進んだ先には自転車コマがひとつありました。

moon Gamer

よって、さらに追加3マス移動します。「3」のカードで6マス進んだことになります。

moon Gamer

上にも書いたように、数字カードで進んだ先にコマが2個以上あれば、カードの数字とコマの数を乗算して先に進めます。上の例で、数字カードで進んだ先に2つのコマがあったのであれば、追加移動は「6」マスとなります。つまり「3」の数字カードで一挙に「9」マスも進んだことになるわけです。

数字カードは使い捨てで、手札の全てを合計しても1周するマスの数には不足しています。ですから、この追加移動をうまく使っていかないとリタイアしてしまうのです。若干の救済も用意されていて、特定のマスに停止することで手札を全て捨て、別のカードを7枚取ることが出来ます。ただし、ランダム性が高いのでどんなカードが来るかは運次第です。

ということで、序盤は互いに牽制しあいながら少しずつ先に進むことになるはずなのですが… どういうわけだかこのセッションでは、後続にまだコマがあるのにも関わらず、ひとつのマスに3台もコマが入ってしまうという事態が発生しました。慣れていないとは言え、ちょっとこれはありえないです。このため、その後の手番の人がどんどん先に進んでしまい、この時点で早くもゲームは壊れ気味になりました。

その後、ポジション的には接戦のような形になりましたが、手札の内容が違いすぎて実は勝負になっていなかったりします。結局、序盤で先に進めることの出来たプレイヤーのひとりがトップとなって最初のレースは終了となりました。正式ルールでは、この1周レースを6レースやってポイント勝負となります。

簡単に言うと、ブロックのない「アベカエサル」で、追加移動や手札交換のアイデアは面白いです。ただし8人は明らかに適正人数ではないとも思いました。4~5人くらいで再戦したいところ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/515


Blue Moon City (ブルームーンシティ) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

良いセッションとなりました。4人。

moon Gamer

前回のセッションでは、評価保留というややネガティブなことを書きましたが、このセッションでは楽しめました。同卓のメンバーにも好評で、2ゲーム連続してプレイすることとなりました。個人的には、ゲーム全体から受ける印象は最初のセッションとはそれほど変わりなかったのですが、前回のプレイ経験からコツがある程度つかめていたので方針が立てやすかったのと、ルール把握のストレスなくゲームに入りやすかったので、心理的にはリラックスしてセッションに臨むことが出来ました。

このゲームでは手番が回ってくる回数は思ったほどは多くはないので、1手番が及ぼす影響はゲーム全体で意外と大きいです。ですから、ひとつひとつのプレイは注意深くあるべきなのですが、それは深い思考を要するという意味ではなく、場の状況・手札・他のプレイヤーの動向などによって総合的に判断されるべきであろうということです。そして、特殊効果の効率的かつ積極的に行使することで、より効率的な収束方法(つまり勝利への方程式)を探索することが重要な要因にもなっています。

また、中盤を過ぎるとゲームはあっという間に収束へ向かいます。特殊効果には他のプレイヤーへの妨害を行う効果は無いので、一度トップ目に走られると一気にゲームは終わってしまうこともあります。序盤から中盤までのバランス感覚重視から一転して詰め将棋のような展開へ急速に切り替わる様相は、確かにダイナミックで面白いと思いました。ともかくも、またプレイする気にはなりましたので、どこかへ持ち込んで再戦してみることにしましょう。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21882


レポートは以上です。

会場の隣卓では、生物進化をテーマにした「American Megafauna / Sierra Madre Games」が数時間に渡ってプレイされていまして、端から見ていてもかなり面白そうでした。このゲームは僕も先日購入したばかりです。後でルールを確認したらわずか数ページほどだったので、こちらでも(いろいろな人を巻き込んでmoon Gamer)訳を作ろうかと画策中です。moon Gamer

アフターは地元の「ペッパーランチ」にて。W杯の影響からかアフター参加者はわずか4人だけでしたが、ゲームに関わるマニアックな話に花が咲きました。

レガシーから新作まで、ひととおりのゲームを遊べて充実した1日でした。
またどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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夏のような陽気になった21日(日)は、地元の千歳烏山にて開かれたSGCの例会に参加してきました。参加者は延べで11人で、初参加者の方も1名おりました。僕はこの日、atogさんが持ち込んだやや古くて味のあるレガシーなゲームを中心にプレイしました。


PÜNCT (ピュンクト) / Don & Co. moon Gamer
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少し待ち時間が出来たので、その合間を利用して「ピュンクト」をお試しプレイ。アブストラクトゲームの最高峰とも言うべきギプフシリーズの最後を飾るにふさわしい良作です。

今回は時間がなくて決着がつくまでプレイ出来なかったのですが、十分な手応えを感じました。ギプフシリーズの中でも、見た目にわかりやすいのもいいですね。思考ゲームの好きな方ならおすすめです。moon Gamer
http://www.ps-hiroshima.com/board/punct.htm


Stockmarket / Jordan Games moon Gamer

1987年製の株式売買ゲーム。5人。

moon Gamer

6つの銘柄の株を売買しつつ、資産を増やすゲーム。相場はカードによって変動します… 実によくありそうなメカニクスで、実際のところ新鮮味はまるでないのですけれども、バランスはしっかりと作られていました。

各ラウンドの最初に、各プレイヤーへ株価の変動する情報の書かれたカードが10枚配布されます。各手番でプレイヤーは、ひとつの銘柄の株価を時価で購入するか、あるいは所有株券を時価で好きなだけ売却することが出来ます(売却時に株の枚数と銘柄数は任意)。あるいは特殊なカードを使うことも可能です。

これをスタートプレイヤーから3巡します。つまり1人につき3回ずつの売買(または特殊カードプレイ)が行われます。

これが終わったら、全員が一斉に手札を公開します。全プレイヤーが公開した株価変動カードの数値は、銘柄ごとに分類され、累積して結果を反映します。例えば、ある銘柄についた、「-1ポンド」が2枚と「+0.5ポンド」が1枚あれば、その銘柄の株価は「-1.5ポンド」下落します。また、大株主になると、自分に不利な株価変動カードを1枚だけ排除することなどが可能となります

その後で、公開した全てのカードを回収し、再び残りの山札とよく混ぜた上で、また各10枚ずつ配布して新しいラウンドが始まります。各プレイヤーが所有する株は、売却しない限り、そのまま新しいラウンドに持ち越されます。

一見すると、単純なゲームのように見えます。プレイヤーに直接的に与えられる情報は、ランダムに配布される10枚の手札に書かれた株価の変動しかありません。しかもそれはラウンドごとに全てシャッフルしなおされるので、株価の変動に関して言えば、前のラウンドまでの状況や流れが全く関係がありません。果たしてこんなことでゲームになるのか、インストの時にはちょっと心配になりましたが、結論から言えばそれはまったくの杞憂でした。

キーポイントは、他のプレイヤーの売買状況の観察にあります。つまり、誰がどの銘柄の株をどれだけ売り買いしたかが、極めて重要な情報となります。限られた売買の機会(1ラウンド3回)で、自分の意図があからさまにならないような振る舞いが必要となる状況もあります。驚いたことに、これらの心理的な読み合いが、最初考えていた以上に面白いものだったのです。

株価変動カードも、オーソドックスなから良い工夫がなされています。まず、株価の変動幅が銘柄によって異なっています。株価の変動幅が大きな銘柄は初期価格が高く、そしてそのカードの枚数が多くなっています。安定銘柄は変動幅も小さく、枚数も少ないです。これらの微妙で絶妙な配分によってバランスが支配され、経済ゲームと心理戦、それのギャンブル性までもが上手に盛り込まれた良作に仕立て上げられていました。

ルールに規定された半分のラウンドしかプレイしなかったにも関わらず2時間超の長いセッションとなりましたけれども、それをまったく感じなかったほど夢中でした。勝敗の方は、atogさんが最後のラウンドで大商いに大成功して勝利を収めました。※なお、特殊効果のあるカードの効果が強力だったため、一部枚数制限をして調整しました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/2963


Tacara / Eggert-Spiele

タイトルは「Tactical Car Race」の略だそうです。5人。

moon Gamer

パズルライクなレースゲーム。2000年製なので新しめのゲームです。

このゲームのキモはクルマの移動メカニクスにあります。クルマの移動方向と距離は「Shift Table(シフトテーブル)」で決定されます。ゲーム開始時に、シフトテーブルの中央のマスに、それぞれのプレイヤーがコマを置きます。

自分の手番になったらまず、シフトテーブル上のコマを上下左右に2マスまで移動させることが出来ます(動かさなくても良い)。その後で、シフトテーブルの中央のマスを原点として、そこからコマの置かれたX方向とY方向へクルマを移動させなければなりません。

例えば下図のようなに「X=-1・Y=2」にコマを置いてあれば、クルマは「左に1マス→上に2マス」か「上に2マス→左に1マス」のどちらかの順で移動させます。X方向とY方向はどちらを先に動かしても良いのですが、それぞれの移動距離は必ず進まなければなりません。このため、コーナーカーブでは大変に難しいコントロールが要求されます。

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もし、移動中に壁にぶつかったり、あるいは他のクルマのいるマスに入ってしまったらクラッシュします。クラッシュしたクルマはコース上で逆さまに置かれます。クラッシュから復帰するには、シフトテーブルのコマを中央のマスまで移動させなければなりません。これは手番ごとに2マスずつ移動させることで行います。クラッシュ中はクルマの移動は行えません。早いスピードが出ている時にクラッシュすると復帰するのに時間がかかるのです。

ゲーム中に「Turbo Chip(ターボチップ)」を使うことで、自分のクルマのいるマスから特別な移動を行わせることも可能です。ターボチップには「1」「2」「3」と3枚あります。どれかを移動前か移動後に使うと、使用したターボチップに書かれた数と同じマス数だけクルマを移動させることが出来ます。これによって、完全に前をふさがれたとしても、一時的にバックするような変則的な移動も可能となっています。ターボチップは使い捨てですが、選択ルールを使うとピットインすることで再使用可能になるようです。

シフトテーブルの「ベクトル」でクルマをコントロールするという面白い移動システムです。シフトテーブル上のコマの移動数には大きな制限がありますので、速度が大きいとコーナリングの際には柔軟な方向転換は難しくなります。慣性を自然に再現している巧みなルールです。同等のメカニクスを空戦シミュレーションゲームで見たことがありますが、レースゲームで見たのは僕は初めてです。

moon Gamer

さて、このセッションでは信じられない光景が見られました。レースが開始され、最初のコーナーの入り口(2車線しかない狭い場所)で、先頭を走っている娯楽堂さんが「意図的に」壁にぶつかりクラッシュし、コーナーを塞いで後続を牽制するというわけのわからないことを始めました。moon Gamer

しかしこの好機(?)を僕は見逃さず、その直後にクラッシュしたクルマの脇にクルマを移動させまして、見事にブロックが完成しました(右の写真…!)。※赤いマスは進入不可です。

このゲームでクルマの移動順番はランダムに決まるのですが、次の移動では僕が移動順が最後になったために、後続のクルマは壁に激突するわ、僕らのクルマにぶつかるわ(ルールでは、ぶつけられた方には被害はありません)、いきなり大惨事が発生してしまいました。いや、信じられない展開で大笑い。ちなみに「アベ・カエサル」と違ってこのゲームではナナメの移動は出来ないのです。moon Gamer

このあと、僕のクルマは悠々とコーナーを回りまして、その後まぁいろいろありましたが、結局そのままトップでゴールしてしまいました。このゲームは、一度大きく離されてしまうと、後から追いつくのはかなり大変です。何だが妙なことになりましたけれども、セッション自体は面白かったし、シフトテーブルのアイデアが秀逸だったので良しとしましょうか。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/879


Mr. Who? / 3M moon Gamer

1973年製の推理ゲーム。5人。

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帽子の形(4種)・メガネの有無・シャツの色(4種)から容疑者を探し当てる論理パズル風推理ゲーム。手番プレイヤーは、カードで犯人の特徴がわかります。他のプレイヤーは、容疑者と思われる人物のカードを1枚ずつ出して、「Yes」「No」という限定的なヒントをもらいつつ、容疑者を推測します。

かなーり苦手なタイプのゲーム。「クルー」のような推理ものってどうも昔からダメです。推理の過程でスゴロクのようなランダム要素が入ったり、勝敗は所持金で決まるなどユニークな面もありますが、ついていけないので評価はパス。セッションは、この手の推理ゲームが大得意という Raelさんの勝利でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/14313


Coup / Ass

「Holiday AG (ホリデイAG) / FX Schmid」の元ネタ(らしい)。5人。

moon Gamer

このゲームで本日の〆となりました。

ゲームには6色の「1」~「20」までのタイルと、各色に対応したたくさんのチップを掴ます。数値タイルは全て袋の中に入れた後、各プレイヤーは8枚ずつランダムに取りだして、他のプレイヤーに見えないように管理します。

まず各プレイヤーは任意のチップを購入します。手番では1枚のチップだけを購入します(しなくても良い)。これを3巡繰り返します。その後で、今度は手持ちのタイルを1つ選んで、それをボード上に対応する位置に配置します。これも3巡繰り返します。

タイルが連続して4枚以上タテに(つまり同色の列の中で)並ぶと、その色のチップには価格がつきます。連続タイル数が長いほど、チップ1枚あたりの価格は上昇します。チップの最終的な価格はゲーム終了時に計算されます。

次のラウンドからは、手持ちのタイルが8枚になるように補充します。手持ちのタイルを捨てた上で、タイルを補充しても構いません。これを繰り返して、最終的には所有するチップの価格総計と現金の合計値が多いプレイヤーの勝利です。

改作となった「ホリデイAG」には特殊な効果を持つカードがあるようですが、このゲームにはそのような装飾が一切ありません。それだけに、プレイヤー間の駆け引きは熾烈です。自分だけではなく、他の人のプレイもよく見ながら、どのタイルを置き、どのタイルをしっかり押さえるかを見極めなければならないのです。

このセッションでは、その見極めに僕は見事に失敗して脱落気味。最後は、○陀さんが正確無比な一手によって、好形を構えていた娯楽堂さんをほんのわずかな差で差しきって勝利を収めました。いやこれは実にお見事でした。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/holiday_ag.html


レポートは以上です。

moon Gamer

隣の卓では、実に6時間超も続けていた「Descent: Journeys in the Dark / Fantasy Flight Games」がようやく終わりとなっていました。例会の終了予定時刻にはまだだいぶ早かったのですが、キリがいいということもあって、この時点で今回はお開きとなりました。

ところで「Descent~」は写真のようにフィギュアなど立体物をふんだんに使う見た目にも派手なダンジョン探索ゲームです。この日のセッションはなかなか盛り上がっていたようです。僕もこのゲームを所有しているので、いつかやってみたいものです。

アフターは「かつくら」にて。朝から何も食べていなかったのでもりもり食べました。あとは閉店時間近くまで他愛もないおしゃべりを延々と。楽しい1日を過ごすことが出来て心から感謝いたします>参加者各位
また次回もどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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30日(日)は、OKAZU@秋山さん宅にて開かれた「第3回縁起物ゲーム会」に参加して遊んできました。参加したのは8人で、OKAZU@秋山さんの他に、shaさん・やすやす6700さん・とろさん、カワサキさん・みずるさん・タクヤさん、それに僕でした。第1回の様子や「縁起物」についてはこちらのエントリーをどうぞ。

第2回は不参加だったのですが、どうもその回がかなり激しかった(?)らしいです。いやよく知らないし知りたいとも思わないので、ひとまずその流れは置いとくとして、今回は自分のスタイルで縁起物を愛でるスタンスで臨みました。あくまでゲームそのもののワビサビをいとおかしと楽しむことで、ちょっと変わったフォルムを持つゲームの新たな魅力を探ろうという考え方ですね。これは魔ゲームの会でも僕は同じ姿勢なのですけれども、探求心や好奇心をいつもとは違った方向に向けることで未知の世界を覗いてみようという試みなわけです。

moon Gamer

もちろん、ハイテンションなノリで刹那的に盛り上がることが悪いとは思わないし、ましてや自分の考えを誰かに押しつけるつもりも毛頭無いのですが、「縁起物」に対する取り組み方が今回の参加者の間では多少違っていたかなぁ、という気はしました。

ですが同時に、だからこそ「縁起物」という奇妙キテレツな世界が実は意外にも深いものなんだなと認識を改めもました。「誰かと考え方が違う」ことに気づくということは、正誤や上下を決めるためではなく、自分の見識を広げる新たなきっかけであると思うし、またそうあるべきだと僕は思っているからです。

前置きが長くなりましたが、今回プレイしたゲームを簡単にレポートします。ちなみに上の写真は今回持ち込まれた「縁起物」ゲームの数々。確かに僕から見ても珍しいアイテムが多かったですねー。shaさんが持ってきた「ウイスキーカタン」が個人的にはツボでした。


ディズニーサバイバルゲーム / はなやま
moon Gamer

昔なつかしの「生き残りゲーム」。4人。これを復刻した「サバイバルゲーム」にディズニーのキャラクターを乗っけた商品がこれ。やすやす6700さんの持ち込み。すぐ始められてすぐ終わるファミリーゲームの王道ですね。

ということでゲームはあっさり終わりました。個人的には姉妹品の「沈没ゲーム」の方が、公開されている情報が多くて読みが入りますので、もう少しゲームっぽくなることもあり、そっちの方が好きだったりします。ま、これはこれで。moon Gamer


おもちゃセット ボードゲーム / MISDO
moon Gamer

OKAZU@秋山さんのリクエスト。4人。ミスタードーナッツでおまけ商品として配布されていたゲームらしいです。1つのパッケージに3つのお手軽ゲームが入っているという、昔のポケットメイトっぽい感じですね。クルクル回るルーレットが盤に張り付いています。

写真は、3つのゲームのうちのひとつ「ボーリングゲーム」(コマはアイスハウスから流用)。ルーレットの指し示す方向にコマを進めて、ゴールのマスに到達したら、そのマスの点数が多い人が勝ち。サイドから出てしまうとガーターでゲームから脱落というシンプルなゲーム。さすがにこれは特にコメントすることも無いかな。moon Gamer


商売繁盛ゲーム 大判小判 / トミー moon Gamer

コンポーネントの出来が素晴らしい国産ファミリーゲーム。4人。

moon Gamer

江戸時代の商人となって、相場の変動をにらみつつ、5種類の商品を売買しながら店を大きくしてお金儲けをするゲーム。見た目もよく、一見いろいろと考えられているように見えるゲームで、期待してプレイしたのですが、運の比重が信じられないくらい大きなただの博打ゲームでした。まさにオール・オア・ナッシング。moon Gamer

このセッションでも、あるプレイヤーは千両箱をうならせているのに、別のプレイヤーは証文(借金)を取らされてひーひー言っているという両極端な状態になっていました。数値やイベントカードの「かわら版」のバランス調整をもう少しおとなしくするだけでももう少しまともなゲームになると思うのですが… コンポーネントは良いのに実にもったいない惜しいゲームですね。本当に惜しい。


Jericho (エリコ) / Abacus moon Gamer

縁起物はこの際忘れて新作にトライ。4人。

moon Gamer

先日届いたばかりのメビウス便新作カードゲームです。第一回の時もそうでしたが、少なくとも僕は、縁起物ゲーム会でも普通のゲームはプレイするんですよ。

手番では手札からカードを1枚プレイして、自分の前に「壁」を作るか、トランペットカードをプレイするか、「ストック」にカードを裏返しにして置きます。最後に山札から1枚カードを引いて手番終了。

カードには5色あり、それぞれ数値が書かれています。「壁」を作るためにカードを場に置く時には、同色のカードをまとめておきます。つまり同じ色の壁はどんどん長くなります。最大で5色の壁が出来る可能性があります。

「ストック」にカードを置く時には裏返しにしておきます。これは各プレイヤー共通の置き場所で管理されます。この「ストック」と「壁」の関係はとても重要です。というのも、このゲームは「ストック」にあるカードの争奪戦であり、その獲得判定は個々のプレイヤーが作った「壁」の長さによって行われるからです。

ところで「ストック」へカードを送る手段がもうひとつあります。それは「トランペットカード」を使うことです。トランペットカードをプレイしたら「色」をひとつ宣言します。場に置かれているカードの中で、宣言された色のカードのうち最大値となるカードをストックに裏返しで送らなければなりません。そして宣言した色の「壁」を宣言者が持っているのであれば、そのトランペットカードはその壁に組み込まれます。「壁」がトランペットで壊れるというのは、旧約聖書の「エリコ」のエピソードそのものですね。

「点数計算カード」が引かれたらラウンドが終了し、中間決算的に得点計算が行われます(得点計算カードは3枚あります)。ここで「ストック」にあるカードは公開され、色ごとに分類します。「ストック」にあるそれぞれの色のカードについて、同色の「壁」の長さを各プレイヤー間で比較します。

ある色で最も長い「壁」を持つプレイヤーは、「ストック」にあるそれと同じ色のカードを得点カードとして獲得します。これを5色全てで行った後、新しいラウンドが始まります。そして全部で3ラウンド行った後、最終的に「1」の壁を得点に加えて、それが多かったプレイヤーの勝利となります。

ルールはとてもシンプルなのですが、場の状況を大きく変えるトランペットカードの使い方が極めて重要なポイントになっているため、得点を効率的に稼ぐ技術や感覚を掴むのがなかなか難しいです。なんにせよ、独特な動きを見せるカードゲームで一見の価値はあると思います。ぜひこの不思議な感覚を味わってみてください。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21709


Oil Power / Antfamco moon Gamer

僕が持参した「縁起物」。4人。

moon Gamer

1982年製のクラシックなゲーム。ひと言で言ってしまうとモノポリーライクなゲームで、ゲーム盤の周囲をダイス2個振ってぐるぐる回り、空いた土地を購入したり、そこが他のプレイヤーが所有していれば使用料を払います。もちろんプレイヤー間の交渉もありで、土地の売買は自由に行えます。

モノポリーのおける「家」「ホテル」が石油の採掘にに代わっているのがこのゲームの大きな特徴です。カラーグループを揃えると、ダイスを降る前に、その色の中にあるひとつの穴(盤の中央付近は油田地帯です)を Derrick (デリック/油井やぐら)で「掘ります」。

moon Gamer

これは写真のように穴の上からデリックのボタンを押して、もしそのボタンが下まで下がらなかったら石油が採掘されたということで油井コマを置きます。

面白いのは、ボタンの押される位置によって産出量が変化することです。ゲームボードの下には空間が空いており、いくつかの丸いディスクが仕込まれています。このディスクには高さがあって、それによってデリックのボタンが停止する位置が変化するのです。

ボタンが深く押されてしまったらハズレですが、高い位置で止まったら石油が噴出したということになります。産出量はデリックのボタンについているメーターでわかります。

ゲームボードはしっかり糊付けされているために、このギミックはブラックボックスになっているのですが、BoradGameGeek で無理やり開けている人がいましたmoon Gamer

石油の産出量は「50・100・Gusher」の3段階あります。それと油井コマの数によって他のプレイヤーが止まった時の使用料が決まります。いきなり大油田が発見されることもありますし、せっかくカラーグループを揃えても全然石油が出ないこともあります。でも BoeadGameGeek の写真を見てもわかるように、石油が出そうな位置は何となく予測も出来たりします。

運の比重が大きなゲームですが、この「石油を掘る」というプレイが意外にも面白くて、これを遊んだプレイヤーにもなかなか好評でした。使用料がいきなり高くなるあたりが大味なので、そのあたりがもう少し繊細に処理するように改造することを検討してみたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/2269


うんすんかるた / 伝統ゲーム moon Gamer
moon Gamer

ここでトリックテイキングの雄である shaさんのインストで、和製トリックテイキングゲーム「うんすんかるた」が始まりました。

「うんすんかるた」はプレイヤー数も少なく、現在は熊本県人吉市にだけ伝わる幻のカードゲームで、これこそまさに正統な「縁起物」と言えます。まさかここでうんすんかるたを遊べることになろうとは夢にも思っていませんでした。個人的にはこれだけでここに来た甲斐があるというものですmoon Gamer

「うんすんかるた」のトリックテイクの一種ですが、近代的なトリックテイクとは異なり、入り組んで煩雑な例外処理だらけの、いかのも骨太なメカニクスはを持ちます。いろいろな遊び方があるのですが、このセッションは8人でやる「八人メリ」をプレイしました。

ゲームを開始する前に shaさんが用紙した資料(コピー数枚に及びます)が配付され、さらにていねいなインストが始まりました。用語が独特なこともありましたが、それでもこのゲームを一発で理解するのはなかなか難しかったです。それでも1ディールを何とかこなしてようやく「うんすんかるた」の魅力の一端がわかりかけたような… うーん、どうなんでしょうか。

その後もとりあえず2ディールやって終了ということになりました。実際にやってみると、複雑というよりたくさんの決まり事があるゲームという感じです。それを体で覚えていけば何とかなりそうです。せっかくこんな素晴らしい機会を与えてもらったのだから、もうちょっとがんばって「うんすんかるた」を習得してみたいですね。
http://kubotaya.moe-nifty.com/weblog/2004/06/post_3.html


Fussball Ligretto (フットボールリグレット) / Schmidt moon Gamer
moon Gamer

シンプルかつパワフルなアクションカードゲーム。これも8人全員で2チームに分かれてプレイしました。

それぞれがカードを手に持ち、自分の前の最大3ヶ所にカードを出していき、目的のカードを出るまで繰り返します。まずは「1」のカードを見つけ、それが見つかったらいち早く場の中央に出します。これでやっとゲーム開始。

中央に出されたカードには、次のその上に重ねなければならない「名前」が書かれています。名前とはカードに書かれた選手の名前のことです(これはチームごとに異なっています。)。

これを見つけるために、さらにそれぞれのプレイヤーはカードを自分の前に出して探し続けます。見つけたらそれを中央へ出します。そうするとまた別の選手が指定されて… という感じでゲームは進行します。もちろんリアルタイムですし、カードを出すのは早い者勝ちです。

そしてゴールを決めるカード(そういうカードがあります)を相手チームよりも先に出すことが出来たらゴールが決まり1点が入って仕切り直しとなります。これを繰り返し、5点を先取したチームの勝利です。

スピード系のゲームですが、多人数でプレイすることと、次に出すカードが選手名で指定されていることが大きな特徴になっています。ゲーム中は同じチームで次の選手名を連呼しながら進むと効率が良く、なんと言ってもその方が盛り上がります。アクションカードゲームとしても手軽で面白く、これは拾いモノでした。

ちなみにこのゲームは「すごろくや」さんで販売されていました。通販も始まったようですので、興味がある方はぜひどうぞ。moon Gamer
http://www.mobius-games.co.jp/Schmidt/FussebalLigretto.htm


レポートは以上です。

少し早かったのですが、持ち寄ったゲームはほとんどプレイしたということで、集まったメンバーの半分はここで帰宅することになりました。お疲れさまでした。僕もちょっと疲れていたこともあってここで帰宅することにしたのですが…

帰り道がタクヤさんと一緒になりまして、いろいろ話を聞いていたら、なんと、これから puppiさん宅へ遊びにいくというじゃありませんか。もうかなり疲れてはいましたが、まだそれほど遅い時間ではありませんでしたし、たけるべさんやさとーさんがいるとのことだったので、そのまま puppiさん宅へ流れることに… ということで、以下はそのレポートになりまーす。「続きを読む」をクリックしてください。moon Gamer

おお、追記機能を使うのは久しぶりだ…

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