moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲームなど、電気を使わないタイプのゲーム)と、その周辺の話題を中心にした記事や写真を広く公開している個人ブログです。

タグ:一之江ゲームクラブ

18日(土)は、atogさんの呼びかけによって一之江で開かれた「1846」をプレイするゲーム会に行ってきました。参加したのは atogさんの他、ヴァイスさん・hatsuさん・しむしゅさん、そして僕の5人です。会場を借りて行われたので、実質的には一之江ゲームクラブの特例会のような形になりました。

プレイしたのはもちろん、このところ周囲で妙に盛り上がっている「1846 / Deep Thought Games, LLC」です。このところこのゲームばかりプレイしておりまして、このブログのエントリーも「1846」だらけになっています。

この日は、8月に入って初めて真夏日が途絶えた曇り空。エアコンの効いた室内にこもっていると、夕方ごろには肌寒く感じてしまうほどでした。湿度が高かったので、過ごしやすい陽気とまではいきませんでしたけれども。でも、一之江駅から会場となった公民館に行く途中には一級河川の新中川があって、穏やかな川の流れがとても涼やかに感じました。


1846 / Deep Thought Games, LLC moon Gamermoon Gamer

序盤がとにかく難しい。5人。

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最初のプレイ順は3番目。念願の Grand Trunk(以下GT)を運営することが出来ました。しかもプライベート会社は Michigan Southern(デトロイトを拠点にするマイナー会社/GT の本拠地はデトロイトのすぐ北)と Michigan Central(北端2ヘクスに無料タイル配置権)の組み合わせという好形。これでしばらくは食うに困らない程度には運営が出来ると思っていたのですが…

序盤は、所有している Michigan Southern を有効活用し、さらに NYC(社長atogさん)と協力しつつエリー湖沿岸の開発にいそしみました。エリー湖の周囲にタイルが埋められ、遠く西に見える Chicago までの直通路を整備し、さらに Detroit をアップグレードしたあたりまでは好調だったと思います。しかしこの後に落とし穴が待っていました。

序盤の波乱は、遙か南方にあった Illinos Central(以下"IC")が、何と Detroit にトークンを置いてきたことです。このゲームでは Pennsylvania(以下PRR)がパラシュートトークンを使って Fort Wayne から路線建設を行っていたために、南北の線路がこちらの予想よりも早く接続され、この手が生じました。正直なところ、対角線上にある会社が、はるばる北上してまでトークン(しかも IC にとっては最後の1個となるトークン)を置きに来るとは予想もしていない事態でした。

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これが発生したのがフェイズ2で、つまりまだ緑タイルの時代です。Detroit が茶タイル(フェイズ3)になるまではトークンスペースは2個しかなく、1個は自分が所有する Michigan Southern のトークンが置かれており、残りの1スペースに IC トークンが置かれてしまったわけです。つまりその直上にある我が GT は、南方へのルートを完全に塞がれてしまう格好になりました。

しかたがないので Michigan Southern を GT に吸収させ、Detroit の MSトークンを自社トークンに変換、さらに IC のルートを分断する目的で Fort Wayne にトークンを配置しました。しかしこのトークン配置はまた大きな判断ミスで、ここはどう考えても Cincinnati に置くべきでした。南にある Cincinnati は高収益のZタイルであり、しかも Louisvillle(高額な盤外地域)へのルートも保証されるという要所です。にもかかわらず、単に IC への牽制ばかりを考えていた僕は、この時点で負けていたようなものでした。

ここで GT は「2」列車を3台保有していましたが、上記のように高収入路線が確保できなかったこともあり、他社との収入格差が顕著になってしまいました。そしてストックには緑の列車(『3/5』⇔『4』)が1両のみ。つまりそれを購入してしまうと次のフェイズ(フェイズ2→フェイズ3)へ移行してしまう可能性が高まります。ここでさんざん悩んだあげくにこの列車を購入することになるのですが、結果としてこれが2回目の判断ミスとなりました。

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この後の株式ラウンドにおいて、未設立の2社が相次いで設立されたのは読み通りだったものの、さらにその直後の運営ラウンドでフェイズ3の列車が枯渇し、一気にフェイズ4まで移行してしまうことになるあたりまでは考えていませんでした。結果として、自社の GT はフェイズ3で列車を購入することができず、フェイズ4の高額列車を買わされることになったばかりか、悩み抜いて購入した「3/5」列車が1回も走らないままにフェイズアウトしてしまう始末。

かろうじて社長の強制自己負担は免れたものの、「6」列車1両では勝負にもならない(まぁ、それ以前に勝ち目はまったく無くなっていましたけど)ので、2回連続して無配当を続けてさらにもう1両を無理やり購入してせめてもの形作り。勝敗からは完全脱落していましたけれども、ひたすら路線の拡大を続け、最終的には最大収益を叩き出す立派な(?)会社にまで大成長させました。反省点の多い大敗したゲームではありましたが、唯一それだけが救いになった出来事でした。

「1846」の序盤~中盤にかけての指し回しは本当に難しいです。そして研究のしがいがあります。残念ながら勝敗には絡めませんでしたが、ここには書ききれないほどのさまざまなことが錯綜し、実に充実した6時間を過ごすことができました。前回・前々回のセッションとはまるで異なるシチュエーションとなったことに少なからず衝撃を受け、改めて「1846」の際限なき奥深さを感じた1日となりました。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


レポートは以上です。

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余談。先日のエントリーでちょっと書いた 18xx の資産管理システムが90%ほど完成しました。ひとまず「1846」に完全カスタマイズされていますけど、やりたいことは全部詰め込んだって感じ。

プレイヤーや会社による株の売買、会社による配当・半配当・無配処理、そしてその後の株価変動も自動的に処理するなどは当然盛り込んであって、路線建設を除けばだいたいのことはできるようになっています。

これはあくまで自分向けの研究ツールですが、勢いだけで作ったにしては便利だったので今後も活用していきたいです(でももう VBA は使いたくない…)。

ということで、参加したみなさま、大変にお疲れさまでした。
またぜひよろしくお願いいたします。moon Gamer

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4日(土)は、「一之江ゲームクラブ」の例会に参加してきました。一之江ゲームクラブは、atogさんがこの6月に設立したばかりのオープンゲーム会です。クラブの運営に関する各種連絡等は mixi のコミュニティを使って行われています。

[一之江ゲームクラブ] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=2303630

ここの特徴は、何といっても実質的に「18xx」に特化しているということです。昔から「18xx」に造詣が深いatogさんだからこそ出来たことであり、また周囲がそれをよく理解しているからこそ人も集まってきます。この日も17名の参加者があり、会場内では4卓のゲーム(もちろんそれらすべて18xx系ゲーム)が立っていました。

今後も継続してこの傾向が続くかどうかはわかりませんが、しばらくはこの熱気が治まりそうもありません。個人的願望としても、出来るだけ長く続いて欲しいと思っております。

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ところで本日のプレイ予定のゲームは「1846 / Deep Thought Games, LLC」でした。Deep Thought 製の18xxバリエーションのひとつで、デザイナーは「ファースト・フーズ・フランチャイズ」「王への請願」「マジェラン 」等を手がけた Thomas Lehmann です。

プレイ前の情報では、比較的短時間で終わるタイプのゲームということだったのですが、さてどうだったでしょうか。

梅雨も明け、このところ東京の夏らしい激しく蒸す陽気が続いています。会場が駅から近くて良かった…


1846 / Deep Thought Games, LLC moon Gamermoon Gamer

これは良い18xx。5人。

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アメリカ北西部が舞台の18xxです。「1830」でおなじみの鉄道会社もいくつか登場します。
まずは「1830」とのルールの違いについて、以下に大まかにまとめてみます。

1.株券は会社が保有
Deep Thought 製の 18xx の多くがそうであるように、「1846」では、設立時に会社が株券を保有しています。会社が保有している株券を購入すると、その購入代金は会社の資産となります。また会社保有株券も配当の対象となります。

2.会社は社長株券の購入で運営可能
20%の社長株券があれば会社は設立され、そのまま運営が可能となります。

3..線路敷設に$20のコスト
黄タイルの配置やタイルのアップグレードに$20のコストがかかります。山岳地帯やトンネル・橋梁の開通によってさらにコストがかさむこともあります。これが「1846」の大きな特徴のひとつで、会社の運営に大きく関わるルールです。

4.複数タイル配置ルール
タイル配置は、1回の運営ラウンドで「黄タイル2枚配置」か「黄タイル1枚配置+タイルアップグレード1枚」のいずれかを行うことが出来ます。もちろんいずれも必要なコストの支払いが必要です。

5.列車のフェイズアウト
フェイズが進行すると、古いタイプの列車が廃棄されるルールは「1846」にもあります。しかし、このゲームでは、まず「フェイズアウト」という段階を経て廃棄されます。例えば、フェイズ1の列車である「2列車」は、フェイズ3で「フェイズアウト」となります。

フェイズアウト列車は裏返しにされ、その会社の次の運行ラウンド終了時に廃止されます。つまり1回だけは運行することが出来る可能性があります(さらにフェイズが進行すると運行出来ないこともある)。フェイズアウト列車は列車の保有制限に入らず、また、フェイズアウト列車は売買の対象にすることは出来ません。

6.N/M列車
フェイズ2以降の列車には2種類の選択肢があります。例えば、フェイズ2では「4列車」と「3/5列車」の2種類です(ひとつの列車カードにこれらが両面印刷されている)。後者のフォーマットで書かれた列車を「N/M列車」と言います。これは「M個の都市に訪問可能で、そのうちN個の都市から収益を得る」という機能があります。

7.株価チャートは1次元
株価チャートは、一般的な「18xx」が2次元の表であるのに対して、「1846」は1次元の表です。

8.株価の「売れ残り下がり」
株式ラウンド終了時、バンクプールに株券が1枚でもある会社の株価は1ランク下落します。もちろん、すべての株券をプレイヤーが所有している会社の株価は1ランクアップです。

9.その他
プライベート会社の入手方法は競りではなく、ランダムに配布されたカードから1枚を選択するという方法です。他にも、運営ラウンドで会社が自社保有株券の売買を行えるとか、運行ルートが東西盤端を含んでいるとボーナスがあるとか、細かな違いがあります。

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最初にルールを通読した時には、一般的な「18xx」の要素を単純化して、手頃な短時間ゲームとして構成したのではないかという印象を持っていました。しかし実際にプレイしてみたら、「1846」は要素を省略したのではなく、無駄をそぎ落として濃縮したデザインであることにプレイヤー全員がすぐに気がつきました。

マップは狭く、タイル配置にコストがかかるため、これだけでも会社間の競争や駆け引きは熾烈となります。また、列車の枚数の少なめでフェイズ3以降の列車価格は急激に上昇する等々、会社の運営に厳しい条件がこれでもかというくらいに揃っています。

そのため「1846」は、その見た目とは裏腹に決して初心者向けではなく、むしろプレイ経験者が濃厚なエッセンスを楽しむタイプのゲームであると思いました。ゲーム全体のスケールが抑えてられているため、特にプレイヤー間の絡みにおいて密度を濃くする方向でまとめあげられた 18xx であると言えます。

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このセッションでは僕はいきなりの2社経営(NYCとC&O)に挑みました。が、これは無理筋だったようです。このゲームで2社経営をするには、恐らくインフラを共有しやすいように距離的に近い会社を選択するべきです。まぁ、それがわかった頃には手遅れだったわけですが…。そういうことで、2ターン目で早くも歯車がかみ合っていないことがわかってしまいました。

これを修正しようとあれこれ動きすぎ、結果として非効率でちぐはぐなプレイになってしまい自滅。で、勝負は早々に諦めて、運営でいろいろと実験をやってみることにしました。おかげでいろいろなことがわかり、「1846」の魅力を再確認することが出来たのは収穫だったと思っております(ま、ただの負け惜しみではありますけど…)。ちなみに勝利したのは atogさんです。お見事でした。

ところで、プライベート会社との絡みがありますが、地勢的にいくつか有利そうな会社があるような気がします。マップが狭いこともあり、5人プレイはかなり難易度が高いように感じました。少なくとも「1846」に慣れたプレイヤーでなければ難しいセッティングだと思います。また5人プレイは時間がかかるので、次は少ない人数でチャレンジしてみたいですね。再戦熱望です。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


レポートは以上です。

インストを除けば、インストを除く実質的なプレイ時間は6時間ほどでした。実はこの日、僕は8時くらいで帰るつもりで予定を組んでいたため、最後の1ターンは省略するような形となりました(こんなに時間がかかるとは思ってもいなかったので…申し訳ないです)。ただ、最終ターンを行ったとしても、atogさんの勝利は揺るぎないだったかと思います。

ところで、最初に書いた通り、この日の例会では他の卓でも「18xx」が立っていました。せっかく写真を撮ったので以下に掲載して、このエントリーの〆としましょう。

1841 / Deep Thought Games, LLC
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イタリア北部はミラノ周辺が舞台の「1841」。「18xx」バリエーションの中でもかなり重厚な内容を持っているようです。3人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447

18EU / Deep Thought Games, LLC
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欧州を舞台にした「18EU」。一之江ゲームクラブに参加するなら、このゲームはぜひ嗜んでおきましょう。5人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447

1830 / Avalon Hill
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そして本家(?)である「1830」も5人でプレイされていました。
http://www.boardgamegeek.com/game/1447

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