moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:同人ゲーム

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8日(日)は、浅草にて開催された「ゲームマーケット2007」に行ってきました。会場のそばにある浅草寺では花まつりのイベントがあったようで、浅草の街はけっこうな人手でにぎわっていました。

[ゲームマーケット2007]

http://gamemarket.jp/

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若干の紆余曲折があって、今年は一般参加者として入場することになりました。前日には睡眠導入剤のチカラを借りて8時間睡眠をしっかり確保。早起きして9時前には到着したのは予定通りだったのですが、すでに会場前には長蛇の列が…moon Gamer

一昨年に一般参加した時には、9時15分くらいに来ても前から20番目くらいだったので、今回もそのくらいの感覚でいたのですけれども、聞いた話では昨年から急に開場前に並ぶ参加者が増加したとのこと。昨年、僕はサークルブースの中にいたので、この傾向に全く気がついていませんでした。大不覚。ということで、写真のように僕は「70」の整理券を受け取ることになりました。

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そして10時開場。お目当てのブースをそそくさと早歩きで巡ります。相変わらず人気の高いサークルのブースには列が出来ていましたが、僕はひとまずそういうところを避け、事前のチェックで何となく気になったところから優先して回ることにしました。その後で(ダメもとで)人気サークルをあちこち回ってみたのですけれども、意外と残っているゲームがありまして、おかげでだいたい目的のゲームは手に入れることが出来たと思います。

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で、サークルの方が一区切りついたので、最後の〆としてゲームストアバネストさんのブースへと向かいました。ここにも当然のごとく長~い行列が出来ていましたが、ほとんどのタイトルは在庫がたっぷりあるはずなのであまり心配せずにいたのですけれども…

ここでな~んと、お目当てだった「バトルロア」と「コロッセウム」が、自分の5~6人くらい先で早々と売り切れてしまったという…/(^o^)\ナンテコッタイ まぁそれでも「1861」とか「グアマティラカフェ」とか、バネストさんだけで、だいたいよんまんえんくらい買いまくりました。写真は購入したゲームの山(もう数点あります)。

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以下、主にサークル系のブースで購入したゲームのいくつかをご紹介しましょう。まずは「チームきりたんぽ(仮)」さんで購入した「仔ぶた急便」「ドンペリ」「LIVING DEAD Till Dawn」の3点です。

チームきりたんぽさんは、昨年に大きな評判を呼んだ小箱作品3点を再販し、さらに新作も投入してきたという気合いの入りっぷり。そしてその新作「仔ぶた急便」は、このサークルのお家芸ともいえる味のある手作りコンポーネントが素晴らしい逸品。早くプレイしたいです。

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コンポーネントといえば、「骨折ゲームズ」さんもボリュームたっぷりで高品質な作品が出品されていました。その名も「大量絶滅」

このゲームはプレイタイムもルールも長い重厚な作品です。三葉虫の進化と生存競争をテーマにしたという点でも珍しく、こちらもプレイするのが今から楽しみです。

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この3点は「Hammer Works」さんで購入したものです。特に「City Plan 2.0」は、初版を買い逃したので個人的には大変にうれしい再版でした。

他の2点は OKAZUさんデザインの作品。まだ詳しく見ていませんが、いずれもルール書式がかわいいイラスト付きで読みやすかったのが印象的でした。

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これは今回の目玉作品のひとつと言ってもいいでしょう。「東京電機大学アミューズメント研究会」さんで販売されていた「電力会社(新版)」のオリジナル日本マップです。ちなみに裏は北海道マップになっています。

実は制作過程から、制作関係者の田中風太郎さんからちょっとずつ情報をいただいたりしていました。改めて完成品を見てみると、ボードの品質が極上で、制作者たちの強いこだわりが感じられます。あらゆる意味で素晴らしい創作物だと思います。

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そしてゲームマーケットといえば「カワサキファクトリー」です。新作「ルールの達人」は、カワサキさんらしい悩ましさと笑いに満ちあふれた軽妙な快作。

テストバージョンのプレイレポートはこちらのエントリーからどうぞ。

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これは「教育ゲーム開発集団 GARDEN」で委託販売されていた「ふぃぶふぁぶ」。内容はあの「ファブ・フィブ」そのものです。

「ファブ・フィブ」のパブリッシャーである Kidult Game が活動を停止してしまったため、有志がそれをリメイクしてしまったという作品。カードはオリジナルイラストで、絵師はあのぬまっちさん

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「B2FGames LLC」のブースでは「エレメンツ」と「くいずです」の2点を購入しました。

このうち「エレメンツ」はSGCの面々とさっそく遊びました。さっぱりしたひねりが効いてるライトな佳作。僕は面白かったです。ゲームの内容が文面からちょっと把握しずらいので、ルールの文面は良く読みましょう(実際にやってみれば簡単なゲームなんですけれども)。

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僕はフリーバザールってあんまり利用しないのですが、今年は「Früchtchen」というカードゲームを買いました。このゲーム、カードゲームなのに大量のダイスが同梱されているというあたりが個人的なツボに入りまして。moon Gamer

BGG の評価は当然のごとく低調ですが、そんなことはどうでもいいのでぜひやらなければ。

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秀逸なアートワークが目を引く「Attick to Cellar」は、「もみあゲームズ&シャッツキステ」さんらの共同製作によるゲームです。

「シャッツキステ」とは秋葉原にある実在のメイド喫茶。このお店とのコラボ作品という実にユニークな取り合わせが話題を呼んだようで、朝一番からブースの前には行列が出来ていました。ゲームの方は、幽霊が取り憑いたお屋敷にメイドさんたちで乗り込むという感じです。ただ、ルールの方はけっこう歯ごたえのある内容となっていました。

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写真の3点はすべて別サークルです。左は「Josee Design」さんの「テレパス会議」。昨年「百科審議官」で一大旋風を巻き起こした千石一郎氏によるコミュニケーションゲームです。

右上は「ボードゲームのおもちゃ箱」から「ハーメルンのたて笛」です。デザインはさとーさん。お得意の変則トリックテイクで、puppiさんの手によるアートワークはデザイン賞をあげたいくらい。

右下は「ろーる屋」さんで購入した「SOS団の待合」。もちろんテーマはハルヒ。ラミー系のライトなノリ。

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これはスタッフコーナーの端っこで販売されていた大型の布製バッグです。イラストは田中としひさ氏によるマスコットキャラ(あのキャラに名前はあるのでしょうか?)。1人1点のみの少数販売ということもあり、まぁせっかくなので買っときました。

こんな感じで、欲望のおもむくままに買ったゲームは以下の通り。

数えてみたら全部で約40点。でもこれが全部キャスター付の大型スーツケースに入りました。おかげでものすごい重さになりましたけど。というころで今年もやっぱり、階段が異常に多い浅草駅(都営浅草線)でえらく苦労しました。自分で言うのもアレですが、よく持ち帰れたものだなぁ…

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順番が前後しましたが、会場では最後に恒例のオークションを見学しました。近くにいた顔見知りの方々と、あれやこれやと一緒にツッコミをいれつつ、オークションそのものには参加しないでただ眺めていました。興味のあるタイトルが無かったわけではないので、来年あたりは思い切って手を挙げてみようかしら。

これにて予定はすべて終わり。会場内では、たくさんの方々とご挨拶やらおしゃべりが出来て楽しかったです。今年は会場でゲームをあまり遊べませんでしたけれども、ゲームマーケット全体の熱気に包まれて、とても幸せな1日を過ごすことが出来ました。

参加したみなさま、どうもお疲れさまでした。
また来年もお会いしましょう。moon Gamer

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11日(日)は、新婚ホヤホヤ(死語)のカワサキさん宅で開かれたゲーム会にお呼ばれされて行ってまいりました。参加者はカワサキさんの他に、タクヤさん、A葉某さん、それに僕の4人でした(僕が帰った後にこいちさんが参加)。それぞれイベント等ではよくお会いするのですが、まとまった時間を取ってゲームを遊ぶことが少ない方々ばかりでしたので、数日前から入念に準備し、はりきって参加してきました。

この日、昼間は暖かいくらいの陽気で、また風も強く、そのおかげで飛び始めたスギ花粉が舞い散っていたようです。十分にケアして行ったので、そんなにひどくは症状が出なかったのは幸いでした。


Space Dealer (スペースディーラー) / JKLM Games moon Gamermoon Gamer

リアルタイムなSF&交易ゲーム。

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プレイは同時進行で、砂時計(1分計)を使ってアクションを管理します。

ゲームの目的は、「商品」を「宇宙船」を使って、「需要」のある「他のプレイヤーの惑星」に運搬することです。そうすることで得点が入ります。「商品」は「自分の惑星」で「テクノロジーカード」によって生産することが出来ます。

「テクノロジーカード」を自惑星上で動作させるためには「発電所」が必要です。より強力な「発電所」を手に入れるためには、自惑星の「テックレベル」を上昇させる必要があります。「テックレベル」を上昇させると、生産力が増強したり、さらに新たな需要が発生させるような機会を得ることが出来ます。

このように、「スペースディーラー」には、プレイヤーが選択可能なアクションがいくつもあります。プレイヤーはまず、アクションに対して「砂時計(1分計)」を割り当て、その砂が落ちきった時点で、そのアクションを実行することが出来ます。砂時計は2つありますので、同時に2つのアクションに対して割り当てることが出来ます。

そしてこれらのプレイを全員が同時に行います。ゲームはノンストップで瞬く間に進行し、ちょうど30分を経過した時点で終了します。ですので、このゲームには、プレイタイム30分を計測するための音楽が入ったCDが同梱されています(もちろんストップウォッチやキッチンタイマーでも代用可能です)。

他のプレイヤーの惑星に配置されたテクノロジーカードには「需要」が描かれているものがあります。「需要」は商品の色で指定されており、他のプレイヤーが需要で指定された色の商品キューブを、その惑星へと運び込むことで得点を獲得することが出来ます。需要の商品はたいていが複数個・複数色で指定されています。

これらの需要は、一度満たされると(つまり誰かがその需要で得点を獲得すると)その後は誰も使えなくなります。早い者勝ちというわけです。限られた需要をいち早く満たそうとするために、「計画」→「生産」→「運搬」→「売却」と連なる一連の段取りを瞬時に立案し、それを正確に実施することで、厳しい商戦を勝ち抜いていくのです。

また、将来のために「拡充」も行うなど、先行投資も視野にいれた総合的な商略も必要となります。一般に、このようなアクションゲームは、反射神経だけを競うような構造の作品が多いのですが、「スペースディーラー」は、それらの単純なゲームとは一線を画した上質な戦略ゲームとしてデザインされています。

内容的にはとても面白そうなゲームで、実際にこのセッションは十分に楽しめました。が、ルールに曖昧な点があったのはちょっと残念でした(今回は事前にいくつかの「決め」を協議しておいたので実際には問題とはなりませんでしたけれども)。それと、プレイタイムの計測はCDの音楽を使った方が断然良いと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/spacedealer.html


The Thief of Baghdad (バグダッドの盗賊) / Queen

衛兵に手引きされながら盗みに入ります。

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カードマネージメントが主な宝箱獲得競争。

マップには、色の異なる「宮殿」が6つあります。「宮殿」には「衛兵」が最大で4人ずつ配置することが可能です。彼らが守っているのは、その中にある「宝箱」です。プレイヤーの目的は、この「宝箱」4つ(4人プレイ時)をいち早く獲得することです。

宝箱を獲得するには「盗賊」が必要です。面白いことに、プレイヤーは宮殿を守るべき「衛兵」と、その仇敵である「盗賊」を同時に扱います。「衛兵」にしろ「盗賊」にしろ、それを盤上で移動させるためには「カード(宮殿カード)」が必要です。

プレイヤーの手番で行うことが可能なアクションは以下の4つです。

 A.盗賊を宮殿に送り込む
 B.衛兵を別の宮殿へ移動
 C.衛兵と一緒に別の宮殿へ移動
 D.中立の衛兵を別の宮殿へ移動

プレイヤーは複数の盗賊コマを手元に持っています。これを宮殿に送り込むには、その宮殿に自分の衛兵がいることと、さらに自分以外の衛兵が少なくとも1つはいなければなりません。自分以外の衛兵コマ1個について、1枚の宮殿カード(送り込む宮殿と同じ色であることが条件)をコストとして支払えば、手元から盗賊コマ1個を送り込むことが出来ます(A)。

衛兵を別の宮殿へ移動させるにも宮殿カードを使います。移動元か移動先の宮殿と同じ色の宮殿カードを1枚支払えば、1個の自分の衛兵コマを移動することが出来ます(B)。また、衛兵の移動元の宮殿に自分の盗賊コマがあれば、1個だけ衛兵と一緒に移動先の宮殿に送り込むことが出来ます(C)。

中立の衛兵コマは黒い色をしています。これを移動させるには、移動元と移動先の宮殿の色のカードを1枚ずつ計2枚をプレイしなければなりません(D)。衛兵コマはひとつの宮殿に4個までしか置けませんし、他プレイヤーの衛兵コマを移動させることは出来ません。

宮殿に配置されている宝箱は、セットアップ時に4枚ずつ積み重ねられています。宝箱には「重さ」があって、「4」→「5」→「6」→「7」の順番で重ねられています。宝箱は、各宮殿に重ねられている一番上のコマから盗まれていきます。ある宝箱を盗むには、重さと同じ数の盗賊コマが必要です。自分の盗賊コマを集めることが出来たら、宝箱を取って自分の手元に置きます。また、それを行った盗賊コマも手元に戻します。

これらの「A」~「D」のアクションは、複数回行うことが出来ます。同じアクションを繰り返しても構いません。ただし、盗賊の送り込み(A)と盗賊の移動(C)は、合計して3回しか行うことは出来ません。

手番の最後に山札から宮殿カードを3枚引いて手札に補充します。なお、何もアクションを行わなければ4枚の補充が行えます。この時に限って、どの色の宮殿カードとしても使える「ダンサーカード」を1枚引くことが出来ます(4枚補充のうち1枚のみ)。

こうして、4つ(4人プレイ時)の宝箱を獲得したプレイヤーの勝利です。

例外の少ないクリーンなメカニクスが特徴のゲームです。すべてのアクションはカードをプレイすることによって実施されますので、プレイングはそのマネージメントが基本となります。

カード引きの流れが悪い時には、盤上を整えておくか、あるいは他プレイヤーの妨害に走るようにしてチャンスを待つことになるでしょう。妨害は、誰かに取られそうな金庫のある宮殿へ、自分や中立の衛兵を送り込むことで行えます。

終盤になると、このような牽制がよく発生し、自分の手番が回ってくるまでに状況が変わりすぎて先が読みづらいように思えました。だんだんと金庫も重くなることも、それを助長しています。ひょっとしてプレイヤー数が3人くらいだと、もう少し見通しの良くなって、より戦略的なゲームとして印象が変わるかもしれません。

このセッションでは、4人とも3つの宝箱を抱えて全員リーチの状況から膠着状態が続きましたが、辛抱強く最後まで粘り続けたA葉某さんの勝利となりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/22278


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games moon Gamer

どこへ持って行っても好評でうれしい。

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このところヘビーローテな「イスファハン」。スピーディかつほどよく運の要素がまぶされていながら、考えどころも満載な戦略ゲーム。

「イスファハン」のセッションにおいて、大きな流れを決める要素に「キャラバン」があります。キャラバンにコマを少しずつ積み上げることで後半に大量得点を狙う作戦は、単独で達成するのが困難であるため、同調してくれるプレイヤーの存在が必須です。得点的に下位のプレイヤーが結託してキャラバンに投資し、上位プレイヤーの立場を脅かすような展開は理想型のひとつと言えます。

しかし、キャラバンにコマを送り出すには、行政官を移動させる共通アクションを選択するか、あるいはカードの効果を使う必要があります。後者はともかくとして、前者をわざわざ選択するのはなかなか勇気のいる決断とも言えます。キャラバンの効果はすぐには見えづらいですし、行政官を選ぶくらいならカードを1枚引いた方が良いと考える方が自然でしょう。

しかし、明らかに行政官を選択した方が良いシチュエーションもあります。得点の多くを商店から得ているプレイヤーが他にいて、そのプレイヤーが「バザー(完成したスークごとに+2点)を建設している時がある場合などです。特に、そういうプレイヤーがラクダを持っていない時には、スークの完成を阻む攻撃のチャンスでもあります。ラクダはリソースとしてだけではなく、このように防御にも役立つので、手元から枯れないよう留意しておくことは、さりげないテクニックとして覚えていて損はありません。

このセッションでは最初の週で「バザー」をいきなり建設したタクヤさんが大量得点を上げ、そのまま最後までトップを独走しました。最初の週で行政官を選択しておけば、この独走を止めるのに効きそうな状況があったのですが、そこでどうも判断を誤ったようです。もちろん、初プレイでありながら的確なアクションを選択し、ゲームを通して揺るぎないトップを固持したタクヤさんの素晴らしいプレイングが最大の勝因であることは強調しておきましょう。

ということで、まだ当面は「イスファハン」を楽しめそうです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


ルールの達人 / 創作ゲーム(カワサキファクトリー)moon Gamer

カワサキさんの新作。

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次のゲームマーケットで発売予定とのこと。

※このゲームは調整中であり、実際に発売されるゲームとは内容が異なる可能性があります。また、レポート中で書かれている用語は正式なものではありません。

カードには大きく2種類あります。数値の書かれた「数字カード」と、達成条件の書かれた「ルールカード」です。数字カードには数値の他に複数の色に分けられています。プレイヤーは、それぞれのカードを規定の枚数ずつ手札として持ちます。場には、数字カードとルールカードの山札があり、両方ともプレイヤー数分だけめくって、そのすべてを全員が見えるように置いておきます。

4人プレイの場合はダミープレイヤーが1人存在します。ダミープレイヤーはカードを持ちません。なお、場にオープンするカードの枚数にダミープレイヤーの分は入れません(4人プレイ時は、場に数字カードとルールカードを4枚ずつ計8枚を公開)。これで準備は完了です。

スタートプレイヤーから順に、自分の手前に手札から任意のカードを1枚ずつ表向きにプレイします。ここでプレイするカードは数字カードでもルールカードでも構いません(詳細後述)。ただし、ルールカードは、まだ他人がプレイしていないルールカードのみプレイ可能です。そのようなルールカードを持っていないのであれば、手札のルールカードをすべて公開した上で、任意のルールカードをプレイします。

手番プレイヤーがカードをプレイしたら、それと同じ種類のカード(数字かルール)を、場に公開されているカードから1枚を選んで手札に補充します。全員が1枚ずつ、数字カードかルールカードをプレイしたら、ダミープレイヤーがプレイしたとして数字カードを1枚めくって公開します。

続いて再びスタートプレイヤーから順に、自分の手前に手札から任意のカードを1枚ずつ表向きにプレイして行きます(2巡目)。この時にプレイ可能なカードは、1巡目で自分がプレイしたカードとは異なる種類のカード(例えば、1巡目が数字カードなら2巡目はルールカード)です。ここでも1巡目と同じように、プレイ後は場からカードを補充します(※なので、2巡目を終えた段階で場のカードはすべて無くなります)。

全員が2巡目のカードをプレイしたら、自分がプレイしたルールカードに記載された条件が達成されているかを個々に判定します。達成されたのであれば、自分がプレイしたルールカードを得点として獲得します(そうでなければ捨てます)。次はスタートプレイヤーを左隣に移動させて、同様の手順を繰り返します。これを規定回数だけプレイしたらゲーム終了です。

ゲーム終了後に得点計算を行います。基本的には、獲得したルールカード1枚につき1点です。この他に、獲得ルールカードの組み合わせや枚数によってボーナス点も入ります。それらの合計点が多いプレイヤーの勝利です。

得点ルールや勝利条件が未確定のままゲームを開始し、進行するにしたがって決まっていく(あるいは変化する)というタイプのゲームはすでにいくつかあります。「ルールの達人」がそれらと比べて優れているのは「シンプルである」という点に尽きます。同系統のゲームはたいてい、大量のルールバリエーションを用意することでボリュームを持たせていることが多いのですが、「ルールの達人」は、それらの複雑な要素をばっさりと切り捨て、気軽に誰でも遊べる間口の広いゲームとして構成されています。

実際、このゲームのルールはとても簡単で、例外はほとんどありません。プレイ中のテンポも良く、適度に悩ましく、そして適度に笑えるという、まさにカワサキファクトリー・ブランドの特徴がよく表れた上質な作品であると言えましょう。このセッションは、大いに楽しませていただきました。まだ細かいところは調整中とのことで、完成が実に待ち遠しい作品です。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~k-saki/


Stimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele

あれ? 4人でも面白いじゃんmoon Gamer

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ベストが5人プレイだと思いきや、このセッションでは普通に面白かったです。カードの出現パターンが良かっただけなのか、それとも? いや、ほんとに不思議なゲームだ。

今回は2回ゲームをやって、そのトータルで勝敗を決めました。僕は最初のゲームではひたすら献金集めにだけ走って100金オーバーを達成。2ゲーム目は、方針を変えて票集めに走ったのですが、献金がまるで集まらなかったために沈みました。カウンティングをもっとマジメにやっていれば… 票集めに走った時には、各プレイヤーの得票数くらいは確実に把握していないと勝敗に絡みようが無くなります。当然か…

ところで、ルールブックには書かれていないのですが、ゲーム終了時に得票数で上位に入って献金額が倍になることを「当選」、そうでないことを「落選」と言うようにしています。そう表現した方がわかりやすいですからね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/2733


Shear Panic (シアーパニック) / Mayfair Games

ビッグサイズなフィギュアがまたよく出来ています。

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羊をうまくコントロールして、より多くの得点をたたき出すゲーム。思ったよりアブストラクトっぽい内容でした。

4人プレイ時、各プレイヤーは自分の「羊コマ」を2個ずつ持ちます。ゲーム開始時に、まず中立となる「黒い羊」コマを置き、その周囲を取り囲むようにプレイヤーの羊コマを配置します(配置順はルールに定められていて、3×3に並べます)。羊コマには「方向」があり、すなわち頭のある方が「前方」となります。ゲーム中、すべての羊コマは同じ方向を向きますが、方向が変わることもあります。

各プレイヤーは「コントロールマット」を1枚ずつ持ちます。これには7種類のアクションがマスの中に書かれています。アクション種類によっては複数のマスに同一のアクションが描かれていて、マスは全部で「12」あります。

プレイヤーは手番において、自分のコントロールマットからひとつのアクションを選択し、それを実施します。選択したマスにはチップを配置して、以後、そのアクションはゲーム終了まで実行することは出来ません。

アクションはすべて場の羊コマを操作するものです。羊コマを移動させたり、他の羊コマを押したり(スラム)、ジャンプしたり、ひとつの辺に寄せたり、あるいは方向を90度変えたりします。こうすることで、羊コマの群れはさまざな隊形を作ります。この隊形がルールに規定された状態になっていれば得点を獲得します。

ところでこのゲームは、進行するにしたがって羊コマがいくつかの種類の「コース」を通り抜けることになっています。コースには4種類あって、各コースを順番に通過します。プレイヤーがアクションを選択すると「タイマートラック」上でマーカーが1~3マス進みます。このマーカーの進み具合によって、羊コマがどのコースを走っているのかが定義されるのです。

例えば、最初のコース(タイマートラックの『1』~『12』まで/4人プレイ時)では、手番で自分の2つの羊コマが隣接することによって得点が入ります。2つめのコースではタイマートラックの2つの箇所にしか得点機会がなく、その時点で群れの「前」にいた方がより多くの得点が入ります。4番目のコースに至っては、最前列の羊コマがゲームから除去されてしまいます。

このように、ゲーム中に得点方法が次々と変わるのが「シアーパニック」の大きな特徴です。ですので、臨機応変に羊コマのポジション取りを考えるあたりがゲーム性の柱になっているはずなのですが、これがどうにも難しかったです。

というのも、実施可能なアクション数が徐々に減って選択肢が少なくなることと、次の手番が回って来る間にたいてい場の状況が一変しているからです。だから結局は、手番ごとにその場しのぎのアクションを選択するしかないという局面が多く発生することになります。悩ましい要素はてんこもりといえなそうなのですが、常に混沌状態なだけ、という気もしました。

また、フィギュアも細部まで良く作り込まれてかわいらしく、なのでライトなゲームかと思っていたら、どうも少し違っていたのには少し戸惑いを覚えました。

上で詳しくは書きませんでしたが、他にも羊コマが群れから離れてしまった場合の「再集結」や、タイマートラック上で特定のマスにマーカーを停止させると追加でスラムアクションが行えたりと、プレイ中の選択肢は多く、それに伴ってルール的なボリュームもけっこうあります。

ライトユーザにはこのルールのボリュームが負担になるでしょう、フリークは戦略性の乏しさを不満に思うでしょう。商品として、ターゲットの客層を絞り切れていないようなアンバランスさが感じられます。

とはいえ、このセッションはそれなりに楽しかったです。中盤まではトタバタと動きの激しいだけのゲームでしたが、最後はきっちり先読みと駆け引きの入った普通のゲームに変貌しましたし。これは本日のメンツにも恵まれたということもあるでしょうね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/18866


レポートは以上です。

ここで僕は時間切れ。合流したこいちさんと入れ替わるような形で帰宅しました。ゲーム会はこの後も夜を徹して朝方まで続いて行われた模様。みなさん元気というか、気合い入りまくりです。その熱気のおかげで僕の方も特に疲れもなく、実はそのままずっとゲームをやっていても大丈夫だったんじゃないかと感じたくらいです。

みなさま、どうもお疲れさまでした。楽しい時間を過ごせました。
またぜひお誘いください。moon Gamer

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23日(土)は、袋小路の特別例会に行ってきました。「年末謝恩ヒゲ例会」とのことで、サンタをはじめとして場内中にヒゲが蔓延していました。参加者は最高時に30人を超えたくらいだったでしょうか。

この特例会では、カタンやアクワイアなどの定番ゲームの卓が何回も回っていました。袋小路サイトにある昨年末の特例会(僕は不参加でした)レポートを見るても、ここまで定番ゲームに偏った傾向はなかったので少し戸惑いましたけど、僕の方も相変わらず新作中心のゲームを持ち込んでマイペースで遊び倒していたので、全く人のことは言えませんね。moon Gamer 会場内にはお子さんのいる卓があって、クク・ピット・6ニムトなどが楽しそうに回っていました。

日中は穏やかに晴れ、寒さはそれほどでもありませんでした。日本中の街がそうであるように、池袋も街中が華麗なイルミネーションに彩られ、いよいよ1年で最高に輝くクリスマスの季節がやってきます。


Factory Fun (ファクトリーファン) / Cwali

お試しプレイ。2人。

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アクション要素が少し入ったパズルゲーム。というか、2人だと普通にパズルになる気が。
プレイヤーはそれぞれ1枚ずつの「工場ボード」を受け取ります。工場ボードにはマス目が描かれています。ここに「機械」タイルを設置して、より多くの収益を上げるのがゲームの目的です。

ラウンドの開始時に各プレイヤーは、この機械タイルを伏せて置き、それを全員が一斉にオープンします。機械タイルをめくった手と反対側の手で、任意のタイルを1枚取ります。これは早い物勝ちです。自分がオープンしたタイルでなくても取ることが出来ます。

続いてそれを工場ボードに配置します。機械タイルには「入力」と「出力」部があります。入力部には「原料庫」か、他の機械タイルの出力部が接続されていなければなりません。出力部には「貯蔵庫」か、他の機械タイルの入力部が接続されていなければなりません。複数の入力と出力を持つ機械タイルは、その全てがルールに沿って接続されなければなりません(他にも細かいルールがいくつかあります)。

機械タイルや原料庫・貯蔵庫は、隣接させて接続することも出来ますし、「パイプ」を使って接続することも出来ます。パイプ・原料庫・貯蔵庫を配置するにはコスト1がかかります。今獲得した機械タイルを配置するには無料です。これらのものは再配置も可能です(コストがかかります)。

全ての条件を満たした上で機械タイルを配置したら、このラウンドに配置した機械タイルに書かれている「収益」を得ます。ここから配置や再配置に支払ったコストを引いた値が資金として計上されます。

ゲームは全部で10ラウンド行います。10ラウンド後にもっとも資金の高いプレイヤーの勝利です。

効率的な生産ラインを作りあげていくパズルゲームです。インクレディブル・マシーンやピタゴラスイッチほどトリッキーではありませんが、それでもきちんと計画的にタイルを配置していかないと、すぐに行き詰まってしまいます。今回、僕は目先に利益を追って狭い範囲に機械タイルを置いていったら、どうにもならない形になってしまいまして、6ラウンドくらいでお手上げになってしまいました。

1人で練習は出来そうなので、少し腕を上げてからまたトライしたいと思います。とても面白そうな雰囲気を持つゲームではあります。
http://ejf.cside.ne.jp/review/factoryfun.html


Die Saulen von Venedig (ヴェネチアの柱) / Goldsieber moon Gamer

市長と柱と建築家。4人。

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個人的には2回目のプレイ。前回の少し違っていたルールを修正したからか、あるいはメンバーに恵まれたか、そのどちらもなんでしょうけど、面白いセッションでした。前回のセッションレポートとゲームの簡単な紹介についてはこちらのエントリーからどうぞ。

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このセッションでは最初のラウンドからゴンドラにコマが乗っていました(恐らくこれが普通なんだと思います)。必然的に、このゴンドラを巡る駆け引きが最初から最後まで激しく行われることになりました。ゴンドラから得られるボーナスは地味に強力で、ボディブローのように効いてきます。

特にゲームの後半では、ゴンドラを乗せているプレイヤーが「ゴンドラの船頭」カードを持つのは必勝形のひとつであり、これをなんとしてでも防がなければならないのです。これは、スタートプレイヤーの特権を使うか、あるいは「スパイ」カードを使うことになるでしょう。

また、中盤まであまり杭打ちや建設が行われなかったために、狭い土地を巡って「テロリスト」カードが飛び交いました。「テロリスト」は物騒なカードですが、土地のリサイクルには有効な手段です。テロリストが置く柱マーカー対策として「弁護士」カードも頻繁に使われていました。

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さらに、特定の種類のカード(たとえば『杭打ち師』)を手札にためて、ゲームをコントロールするプレイヤーもいました。このように、基本となる「市長」「杭打ち師」「建築家」だけではなく、その他のカードもよく機能して、結果としてゲームが幅広く複合的になり、広角的に思考と駆け引きを巡らす抜群に面白い展開となりました。

どんなゲームでもそうでしょうが、1回やっただけではその魅力はわからないものです。これは頭では理解していたつもりでしたが、このゲームに関してはすっかり油断していました。不覚。

なお、中盤を過ぎたあたりから急にゲームが収束し始めたのは前回と同様でした。勝っているプレイヤーが逃げるのはそれほど難しくはないので、それまでに何とかしておくべきなのでしょう。今回は2位という結果に終わりましたが、負けてわかったことがたくさんありますので、ぜひ再プレイしたいです。moon Gamer http://www.boardgamegeek.com/game/25114


Walhalla (ヴァルハラ) / Amigo Spiele

アプローチが変則的なエリアマジョリティ。4人。

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3つの半島に船を使ってバイキングで侵略します。小麦畑が超重要(謎)。

ゲームの目的は、より多くの得点を稼ぐことです。得点の獲得方法はいろいろありますが、基本となるのが「半島」から得られる得点です。半島は3つあり、それぞれに自分のバイキングをより多く置いたプレイヤーと2番目に多く置いたプレイヤーが、その半島に割り当てられた得点を獲得します。この決算はゲーム中に3回あります。

半島は地形マスによって構成されています。地形マスが2つくっついているタイルを地形タイルと呼び、これはゲームごとにランダムに配置されます。また、半島から得られる得点タイル(フィヨルドタイル)も、ルールに沿ってランダムに配置されます。

手番ではまず、ドラゴン船タイル(襲撃船)を1枚めくります。ドラゴン船タイルにはバイキングを置く場所が3つあります。そしてそのうちのひとつには色が付いています。色のついていない場所には、自分の手元のストック(ミッドガルド)からバイキングを乗せることが出来ます。色の付いた場所には、その色を担当するプレイヤーが、そこにそのプレイヤーのバイキングをひとつ乗せることが出来ます。いずれもバイキングの乗船は任意です。

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この後に手番プレイヤーは、ドラゴン船をルールにそって半島沿いの海岸に接岸し、そこから半島の地形マスにバイキングを上陸させます。

ひとつのマスにはひとつのバイキングしか置くことは出来ません。もし、所有者の異なるバイキングの置かれている地形マスに上陸した時には戦闘になります。たった今上陸した方が攻撃側で、すでに地形マスにいる方が防御側です。

勝敗は防御側が決めます(!)。防御側が敗北を決めたら、そのバイキングが「ヴァルハラ」に行き、攻撃側が地形マスを占有します。防御側が勝利を決めたら、防御プレイヤーのバイキングコマを「ヴァルハラ」から全体ストック(アズガルド)に移動させた上で、攻撃側バイキングがヴァルハラに行きます。つまり、防御側はヴァルハラにコマがいないと勝利することは出来ません。

地形マスには4つの種類があります。カードのもらえる「礼拝所」と勝利得点をもらえる「森」は、上陸したらすぐに効果を適用します。「村」は、得点機会にその半島に存在するバイキングの数を数える時に追加して+1か+2を加算して計算することが出来ます。「小麦畑」は、決算時に占有しているだけで追加得点を得られます(1~3点)。

ドラゴン船は全部で12枚あり、それらが全てプレイされたら1ラウンドが終了し、得点計算(決算)を行います。半島ごとのバイキング数による得点と、決算直前にプレイされたアクションカードの得点、それに小麦畑からの得点が加算されます。これが終わった後、小麦畑にいるバイキングだけを残して、全てのバイキングコマをアズガルドに移動させます(ドラゴン船も回収)。

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さらに補充を行います。ヴァルハラのコマ数をプレイヤーごとに数えて、それが一番多いプレイヤーから順に、規定数のバイキングコマを、アズガルドからミッドガルド(全体のストックから手元のストック)へ移動させます。

最後に、ヴァルハラに置かれているコマが最も少なかったプレイヤーの数だけ、全員のバイキングをヴァルハラからアズガルドへ移動させます。

これを3ラウンド繰り返し、ゲーム終了時に特別な最終得点計算を行って、最多得点プレイヤーの勝利です。

ドイツゲーム風の陣取りをベースにして、さまざまなメカニクスを混合したゲームです。革新的な内容ではありませんが、個々のシステムはうまく動いています。混沌の度合いが大きいので、先読みよりも、その場での状況判断の善し悪しが勝敗を分けるタイプのゲームだと思いました。

冒頭に書いたように、「小麦畑」はこのゲームの大きなポイントになっています。単純にラウンドを超えて地形マスに存在するだけでも強力なのに、さらに追加で勝利得点まで生み出します。したがってこの地点を中心にしてゲームは動いていくことになります。

このセッションでは、2ラウンド・3ラウンドともに多くの小麦畑を占有し続けたプレイヤーの圧勝となりました。初プレイだったので勝手がわからなかったこともありますが、このゲームにおいてこういう流れにしてはいけないという悪いお手本になってしまいました。小麦畑を押さえられてしまうと、それを退けるのはわりと大変なので、次にプレイする時には、このあたりを強く意識したいところです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25605


BABEL5 / 創作ゲーム(チームきりたんぽ(仮)) moon Gamer

さいころ積みゲーです。3人。

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大小3個のダイスを振って、形の微妙に異なる塔の上に積み重ねていくアクションゲームです。久しぶりにプレイしましたが、やっぱり面白いです。

ルールはシンプルで、大きなダイス2個と小さなダイス1個を振って、出た目に対応した塔の上にそれらのダイスを積み重ねていきます。大きな目の塔は、乗せる台座の部分が広くなっているのですが、小さな目の塔は狭くなっています。

塔のダイスを倒してしまうと、塔の種類とダイスの数に応じてマイナス点をくらいます。これは、数の大きな塔(=簡単な塔)の方が数の小さな塔(=難しい塔)よりも失点が大きく設定されています。さりげない工夫ですが、これもまたゲームを盛り上げる要素のひとつになっています。moon Gamer
http://home.catv.ne.jp/dd/yaeno/kiritanpo.html


Gheos (ゲオス) / Z-Man Games

文明を作っては壊し。4人。

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創造神となって、大陸を作り、そこに文明を築き上げ、より多くの得点を稼ぐタイル配置ゲームです。パズルっぽいノリかと思いきや、コンフリクトと陣取りが中心の攻撃的なゲームでした。

「ゲオス」にはたくさんの三角タイルがあります。これを組み合わせることで「大陸」や「島」を作り、そこに文明を興します。ゲーム開始時に各プレイヤーは、このタイルを手札として2枚持っています。さらに「得点トークン」を3枚ずつ持ちます。

タイルに書かれた陸地にはシンボルが描かれています。「小麦」「カップ」「剣」は、その文明の豊かさを示す指針となります。「ピラミッド」も同様ですが、さらに国土を安定させる効果も持っています。「神殿」はゲーム中に臨時ボーナス点を獲得するために使います。

手番では4つの段階を行います。まず「タイルを場に配置」するか、あるいは「場のタイルを置換」します。どちらも1枚だけです。これによって「戦争」や「移民」が発生する可能性があります。なお、「ピラミッド」シンボルのあるタイルを置き換えることは出来ません。

その後で、他の文明が存在しない大陸に「新文明を興す」か、あるいは「既存文明の信者獲得」のどちらかを行います。場にまだ文明の発生していない大陸があれば、そこに新しい文明マーカーを配置可能です。その場合、その文明の陸地に「小麦」シンボルがあれば、その数だけ「信者」マーカーを受け取ります。そしてこの信者マーカーが得点源になります。

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新文明の勃興が行えなかったり行いたくない場合には、既存の文明の信者マーカーをストックからひとつ取ります。余談ですが、この信者マーカーを管理するために、久しぶりに梅皿を使ってみました。カラフルでいい感じです。

3番目の段階は、各自が持つ得点トークンの使用です。これは任意です。これを使用すると、手番プレイヤーの持つ信者マーカーひとつについて、その文明が保有する「カップ」シンボルの数だけ得点を、手番プレイヤーだけが獲得します。たとえば「カップ」を2つ保有する文明の信者を3つ持っていれば6点が入ります。

最後に、手札となるタイルを1枚補充します。この時「エポックタイル」を引いた場合は、全員が臨時の決算(新時代ラウンド)を行います。これは、各プレイヤーが保有する信者について、その文明が持つ「ピラミッド」の数だけ得点となります(得点トークンの『カップ』が『ピラミッド』に変わっただけ/ただし全員)。

エポックタイルは6~8枚(人数によって異なる)あり、これが全て引かれるとゲームは終了します。

タイルの配置・置換によって、複数の文明が接する可能性があります。この場合は「戦争」が起こります。「戦争」を発生させたプレイヤーは、コストとして1個の信者をストックに戻します。そして戦争を行う文明の「剣」シンボルの保有数(新たに配置したタイルは含めない)を比較し、それが多い方が勝利します。同数の時には手番プレイヤーが勝者を決めます。

敗北した側の文明マーカーは滅亡し、ストックに戻ります。また、滅亡した文明の信者も全てストックに戻ります。

タイルを置換することで、ひとつの文明が複数の大陸や島に分断されることもあります。この際には「移民」が発生します。「移民」を発生させたプレイヤーも、コストとして1個の信者をストックに戻します。盤上の文明マーカーは、より「小麦」シンボルの多い陸地の方へ移動します。この時、狭い「島」に文明マーカーが追いやられてしまうとやはりその文明は滅亡してしまいます。

moon Gamer

これを繰り返し、エポックタイルが全て引かれるまでゲームを続けます。最後に最終得点ラウンドを行って、得点の大きいプレイヤーの勝利となります。

ルールブックの例図がパズルっぽかったので、そういうゲームなのかなと思っていたら、むしろ簡素なウォーゲームと言っていいくらいの手荒い得点争奪戦でした。互いに協力して生き残る方策が不適というほどではありませんが、たいていの場合は誰かを飲み込んでしまうほど叩くことで得点が伸びるようになっています。

特にタイルの置換が場の状況を一変させることは往々にして発生し、悪い流れにはまりこんでしまうとなかなか立ち直れないこともあります。そういう場合はトップを叩くことになるでしょうから、さらに場が荒れることになります。見た目以上に激しいゲームです。神様も大変ですね。

このセッションでは、序盤に黄色の大文明が出来て、その信者を3つ持つプレイヤーが得点を伸ばしました。これはいかんと、タイル置換で島に黄色文明マーカーを追い込んで文明を滅亡させていたら、今度はそのスキに白の巨大文明が盤面を多い尽くしていました。これにもすぐ対抗したかったのですが、いかんせんタイルの引きが悪く、それでぐずぐずしている間に白信者を持つプレイヤーが得点トークンを矢継ぎ早に使って大量得点ゲット。こうなるともう追いつけません。

特に置換されないピラミッドのあるタイルは重要で、ここに文明マーカーを置いておくのは重要なセオリーです。後半に大発展を遂げた白文明は、これをうまく利用して安定した得点源となっていました。

ちょっと気になったのは、4人プレイでは自分の手番が回ってくる間に状況が変わり過ぎてしまうことがあるということ。ということで、次は3人プレイにトライしてみたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/gheos.html


レポートは以上です。

この時点で午後7時前くらい。場内では、アクワイア2卓にカタンも2卓。それに「フィノ」が立っていました。つまり僕の卓だけ違う傾向だったみたいですが、まあいいや。全ての持ち込みゲームを遊べたので、それだけで大満足。ということで、このあたりで帰途につくことにしました。さすがにこの時間になると外は寒かったです。

今年も大変にお世話になりました>袋小路のみなさま
来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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moon Gamer

19日(日)は、まず昼前に「テーブルゲームフェスティバル(TGF)」へ行きました。もう少し早い時間に行きたかったのですが、このところ体調が万全ではないので、無理をせず睡眠時間の確保を優先しました(それでも会場に入った時には背中が悲鳴を上げている状態でしたが…)。

会場内ではたくさんの顔見知りの方々と挨拶を交わすことが出来ました。mixi 日記に腰痛のことを書いた関係で、主にマイミクさんの方々に「腰大丈夫ですか?」とかお気遣いいただきまして、もうありがたいやら恥ずかしいやら…。ありがとうございました。

TGFは、それほど広いスペースを使わない、わりとこぢんまりとしたイベントなのですが、その分だけ人と人との交流が密で、ゲームマーケットよりのんびりした雰囲気がありますね。遅れて行ったにも関わらず、事前にチェックしていたゲームは(同人ゲームも含めて)だいたい買えました。雨模様だったので単に参加者が少なかっただけかもしれませんけど。

買い物を済ませた後に適当にゲームを遊んでいこうかとも思ったのですが、お目当ての「シチリアの殖民(カワサキファクトリー)/仮題」が、ちょうど始まったあたりというタイミングの悪さ。これを待っていても良かったのですが、体調のこともありまして、早々に会場を引き上げることにしました。ご祝儀(?)代わりに「R-ECO」の新版をひとつだけ購入し、カワサキさんにご挨拶だけでも出来たので良しとしましょう。

moon Gamer

会場には30分足らずだけしかいなかったのですが、買ったゲームはこんな感じで(ゲームではないものも混じっていますけど)。具体的なタイトルは、後日「購入メモ」のエントリーにて書きます。


地元の千歳烏山に戻り、ゲーム倉庫で少し休んだ後、SGCの例会が開かれている会場へ向かいました。会場ではすでに3卓のゲームが行われていて、おかげでここでも少し休めました。以下、SGC例会でプレイしたゲームのレポートです。

Canal Mania (カナルマニア) / Ragnar Brothers moon Gamermoon Gamer

そしてまたいつもの「カナルマニア」。4人。

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いつの間にやらヘビーローテーションとなっている「カナルマニア」。大傑作とまでは言いませんが、適度な歯ごたえとボリュームのある内容を持つ良作です。

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今回も写真のように、議会にある契約カード上にある都市をカラーキューブで示すことにしました。やり方はいろいろありますが、契約の対象となっている都市を見つけやすくするこのような工夫は必須でしょう。ちなみに写真の大きなカラーポーンは、TGFで販売されていたもので、「カナルマニアに使えそうだなぁ」という理由で購入しました。moon Gamer 便利でちょっとかわいいし。

セッションの方は、僕がこれまでプレイした中で、もっとも面白い展開となりました。議会に出る契約書が適度にマップのあちこちにばらけたために、4都市以上を接続する運河がなかなか現れず、そのために点数が小刻みに分配されるような形となり、中盤まで数点の間に4人のプレイヤーがひしめき合う大接戦となったのです。

そうこうするうちに緑プレイヤーが「Oxford」~「Birmingham」に4都市運河を完成させました。そうすると今度は、商品キューブの出現と運送に細かい駆け引きが繰り広げられるようになりました。ようするに、緑プレイヤーの長距離運河による得点機会を出来るだけ減らすようなプレイングが行われ始めたということです。このセッションは、僕以外は全員が初プレイの人たちばかりだったのですが、勘どころが冴えているメンツが揃ったようで、実に締まった良いゲームになりました。

で、このようなもみ合いがVP40点あたりまで続いたのですが、上記の4都市接続が5都市接続になったあたりで、再び緑プレイヤーが頭ひとつ飛び出る形になりました。これはまずいと他の3人がそれを止めようと必死になっているさなか、なんと、白プレイヤーが北部の都市を独占する形で大運河網を完成させることに成功し、終盤に来て一気に得点を伸ばし始めるようになったのです。

ということで、もう誰が勝っているのかよくわからない混沌とした状況のまま最終ラウンドと最終スコアリングを終え、勝敗の行方は、達成契約書ボーナスにかかってきました。

まず終盤に伸びた白プレイヤーですが、4契約で契約達成数順位で最下位となり、ボーナス1点のみで脱落。そして緑プレイヤーと、これまで地道に点数を伸ばしてきた黄プレイヤーとの一騎打ちとなったのですが、なーんと達成契約書数がどちらも7枚! この場合、契約書の「価値」数の合計が多い方が順位が上となります。そしてこれがわずかに上回った緑プレイヤーが見事にボーナス10点を獲得。結局これが決め手になり、トータルわずか2点差という僅差にて緑プレイヤーが勝利を収めました。いやー、素晴らしい。面白いセッションでした。

プレイタイムは2時間半くらいだったでしょうか。これくらいならSGCでは無問題です。あまりに充実した面白い内容だったので、あっという間に時間が過ぎ去った感じです。個人的にも、これだけ遊んでもまだ飽きていないので、ぜひまたどこかでプレイしたいと思っております。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/19995


Consumer / Western Publishing Company moon Gamer

11人いる!

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ということで、最低プレイ人数が11人(最大34人)という「Consumer」をプレイしました。発売年が1969年とヴィンテージなゲームで、持ち込みは当然 Atog さんです。事前に Atog さんの mixi 日記で告知されていたのですが、どんなゲームなのやら、期待半分・心配半分(何しろヴィンテージなので)な気持ちで臨みました。

moon Gamer

で、インストを受けてわかったのですが、これは学校教材として使うようなタイプの集団ゲームのようでした。ゲームそのものを楽しむというよりも、ゲームによって世の中のしくみを理解しやすくするためのツールです。

ゲームは全8ターンです。プレイヤーは大きく「消費者」「金融機関(3社)」「進行役(セールスマンとコーディネイター)」に分かれます。「消費者」は毎ターン120ドルを生活費として受け取ります。消費者は、予め用意された11の商品を自分のお金を支払って購入することが出来ます。商品には「価格」と「満足度」が設定されており、購入した商品の満足度を勝利得点として受け取ります。つまり消費者プレイヤーの目的は、より多くの満足度を得ることにあります。

商品の満足度は、商品ごとに異なっています。基本的には高価格であるほど高い満足度になっていますが、中にはターンが進むにつれて獲得する満足度が低下していくものもあります。例えば「ベッド」は、最初の2ターンは「120」の満足度ですが、最後の2ターン購入した場合は「45」まで下がります。こういう商品は出来るだけ早い段階で購入した方がいいのです。

逆に後のターンの方が満足度が満足度が高くなる商品もあります。例えば「洗濯機」の場合、最初の2ターンで購入すると「145」の満足度を得られますが、最後の2ターンまで待って購入すると「190」となります。このように満足度が変わったとしても、購入価格は変わりません。

最初のターンで満足度の高い商品を購入した方が当然有利ですが、それは生活費だけでは賄えきれません。また、消費者プレイヤーには、毎ターンごとに「チャンスカード」が1枚ずつ配布されるのですが、これがほとんどロクでもない効果ばかりです。したがって、ただでさえ苦しい金回りがカードによってさらに苦しくなるようになっています。

そこで利用するのが「金融機関」です。金融機関には3社あって、「銀行」「デパートクレジット」「消費者金融(通称:サラ金)」がそれです。それぞれ、1人ずつ担当プレイヤーが存在します。金融機関プレイヤーの目的は、より多くのお金を儲けることです。つまり、金融機関には金融機関間での競争があるのです。

それぞれの金融機関は利子が異なります。もちろん銀行が一番安く、サラ金が最も高いです。ただし、当初に所有している資金の総額は、銀行が最も少なく、サラ金が最も多くなっています。各金融機関は、手持ちの資金までしか貸し付けられませんので、消費者プレイヤーが借りたいところからいつでも自由に借りられるわけではないのです。

moon Gamer

借りたお金の返済契約が妙に凝っていて、写真のようにきちんと「契約書」を作ります。返済計画を事前に金融機関が消費者に説明した上で、互いに納得したら契約書に相互サインをし、それでようやく融資が受けられます。

融資が実現すると、その案件毎に金融機関プレイヤーにはポイントが入ります(このポイントが金融機関間の勝利判定に使われます)。支払いがコゲついたりするとマイナスになりますので、事前に審査(!)とか交渉が行われることもあります。

返済が滞ったとか、あるいは不法な取り立てをしたなどのトラブルが発生した場合は「訴訟」が行われます。これを進行役であるコーディネイターが裁判官となり、当事者の言い分を聞いたり、証拠(契約書など)を吟味した上で裁定を下します。

このように、生活費と借金の現実的なシステムをゲームの中に取り入れ、それを実際にプレイすることで、社会のさまざまなしくみを体験的に学習することが出来るようになっています(この場合の『社会』とは60年代のアメリカのことです)。

簡単にいうとこのゲームの目的はそれだけで、それ以外のものを求めてはいけないのでしょう。このような歴史的なゲームを体験することが出来たことに、まずは深く感謝したいと思います。どうもありがとうございました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/18430


レポートは以上です。

朝から動いていたのでくたくたでしたが、とりあえずアフターには参加。でも内容はあんまり覚えておらず。後半は目を開けて寝ていたような状態でした。失礼しました。

今回もお疲れさまでした>参加者各位
次回は忘年会ですね。よろしくお願いいたします。moon Gamer

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23日(土)は、センター北にて「魔ゲーム会」に参加してきました。参加者は、お部屋を提供していたただいたファラオさんと、かゆかゆさん・カワサキさん、それに僕の4人という、いつもの魔ゲーマー4人です。

まずはいつものお約束から。このゲーム会の主旨は、メンバーのほとんどが未プレイだったり、あるいは現在のところ世間の評価が定まっていないようゲームばかりを持ち寄って、作品を論評したりしつつ意外な掘り出し物を発見することを楽しむことにあります。必然的に同人ゲームが多くなりますけれども、市販ゲームも普通にプレイされます。ここで取り上げられるゲームが魔ゲームであるということでは決してありませんので、その点はどうぞ誤解無きよう。

この日はお昼の12時にたまプラーザに集合し、午後1時ちょっと前くらいから開始しました。それとは関係ないのですけど、たまプラーザ駅に行くたびに愛用していたセガフレード・ザネッティが春ごろ閉店してしまいまして、かなりショック。うう。


Die verrückte Kette / Adlung-Spiele moon Gamer

プラスチックチェーンをつなげるパズルライクなゲーム。

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Adlung と言えば、ちょっとばかり変わったカードゲームを多く出しているパブリッシャーですが、初期にはこういうギミック系のゲームもあったのですねぇ。

いくつかの遊び方があるそうですが、今回はパズル的なルールでやってみました。まず、カードが2枚ずつ各プレイヤーへ配布されます。このカードにはカラーチェーン(灰色を除く数色のチェーン)が並んでいくつか描かれています。

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配布された2枚のカードを半分だけ重ねることで、9個のカラーチェーンの連鎖を何パターンか作ることが出来ます。そのうち、6つのカラーチェーンの並びと同じ組み合わせを場に作ることがゲームの目的になります。

手番では、ルールにしたがってチェーンの移動が1回だけ行えます。自分の手番中はもちろん、他人の手番中でも、自分の手札の組み合わせから指定されたカラーチェーンの連鎖が完成していたら、カードを場にオープンして得点を獲得し、新たに手札2枚が配られます。これを指定された点数に達するまで続けます。

チェーンの組み合わせを発見したり、あるいは作るのは意外と難しかったです。カードによっては色が偏っているものもあり、難易度は配られるカードによってだいぶ異なるということもあるかもしれませんが、思ったより人を選ぶゲームじゃないかと思いました。しかコンポーネントの外観は抜群に良く、アクションゲーム的なルールも用意されてるなど、多様な楽しみ方が出来るのはいいですね。

moon Gamer

このゲームを持ち込んだのはかゆかゆさんですが、オランダ語ドイツ語で書かれているルールブックを苦労して訳したそうです。

しかも、ルールの書式がまた変わっていて、写真のように、遊び方の種類ごとに読むルールの項目が鎖の色によって枝分かれするように書かれています。「緑」のルールは、緑の鎖で繋がっている項目を読むわけですね。こんなややこしいルールを(しかもドイツ語で)読むとは、さすがはかゆかゆさんです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/15920


Gerüchteküche (ゴシップファクトリー) / Adlung-Spiele
moon Gamer

Adlung つながりで軽いノリのゲームをエントリー。このゲームの元になったトランプゲームがあるとのこと。僕は知りませんでした。

10種6枚ずつ計60枚のカードがあります。シャッフルした後に1枚だけを裏向きにして場に置き、残りを全てプレイヤーに配りきります。手番では任意のプレイヤーに、色と枚数を尋ねます。例:「赤を2枚持っていますか?」。これが当たったのであれば、質問された人は質問した人にカードを渡さなければなりません(例の場合は赤2枚を渡す)。そして質問者はもう1手番を追加して得ます(追加手番では、先の手番で質問した種類のカードの再質問は不可)。

質問された時に、その色のカードを言われた枚数より多く持っていれば「多いです」と答え、少ないか持っていなければ「少ないです」と答えます(この時、質問されたプレイヤーは質問した人に任意のカードを1枚渡すと日本語ルールには書かれていましたが、原文には無いようです)。

これを繰り返し、ある種類のカードが6枚揃ったら場にさらして得点を得ます。また、場に伏せられたカードがわかったら、それを宣言します。当たれば大きな得点を得ますが、外れるとマイナス点になった上に、他プレイヤーに得点が入ることがあります。これをプレイヤー数分だけゲームを繰り返し、最終的に得点の大きなプレイヤーの勝利です。

パーティゲーム風かと思いきや、わりとしっかりした作りになっていました。やや曖昧なルールをなんとかすれば、それなりに遊べる佳作です。あるいは推理ゲームの入門として秀逸なアイテムじゃないかと思いました。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/gerchtekuche.html


AUDITION BATTLE / くらげシステム(同人ゲーム)

このところあちこちで「くらげシステム」のゲームを見かけるようになってきました。

moon Gamer

「アイドルマスター」をモチーフにしたカードゲームです。プレイヤーはアイドルのひとりを担当し、15ポイントをためるか、ラストオーディションが終わった後の最高点を競います。アイドルはカードによって表され、「ボーカル」「ダンス」「ヴィジュアル」と3つの数値パラメータを持っています。これらの基本的な能力は「アピールカード」やダイスで加算することが可能です。

ゲーム開始時、写真のようにコースをカードによって作ります。ここをアイドルカードが移動します。移動はダイスによって行われます。まず「親」がプレイヤー数+1個のダイスを振って、その中からひとつを選び、その目の数だけ自分のアイドルカードを移動させます。移動した先のコースカードによって発生するイベントを解決した後、次のプレイヤーの手番となります。

移動した先のコースカードがオーディションカードだったり、あるいは他のアイドルカードがいる場合などには「オーディションバトル」が発生します。オーディションバトルでは、能力の種類ごとに設定された「審査基準」を掛け合わせたパラメータ値の総計をまず算出します。この後で、オーディション参加者で同時にアピールカードをプレイします。プレイしたアピールカードの数値と、能力値の総計を合計した値に、さらにダイス1個を振って出た目の数値も加算して比較します。

オーディションカード上のバトルであれば、そのオーディションの「合格者数」までの上位プレイヤーがポイントを獲得します。1対1の直接対決バトルであれば、単に大きな数値の方が勝利です。なお、直接対決の場合は、他のプレイヤーが「応援」することで、アピールカードを獲得する試みが行えます。

コースカードには「レッスン場」など、アピールカードを補充する場所もありますので、そのあたりの手札マネージメントは重要です。ダイスの移動ルールによって駆け引きが発生するなど、ゲームを盛り上げる仕掛けは随所に見られますが、最終的にはアピールカードの引きとダイス勝負で決まるので、運の比重がかなり高いです。

そこそこは楽しめましたし、悪くはないのですが、何度もやるかどうかは微妙です。「アイドルマスター」に思い入れがあれば、また感想が変わるのかもしれません。moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/auditiongbattle.htm


スティールハート / くらげシステム(同人ゲーム)moon Gamer

本日2つめのくらげシステム。

moon Gamer

こちらはキミキスがテーマになっています。場に公開されるヒロインカードを獲得することを目指します。

裏面を上に向けてヒロインカードと会話カードの山札をシャッフルします。まず場にヒロインカードを裏向きのまま1枚出します。ヒロインカードは両面に情報があり、裏面には名前と、好みと思われる「テーマ」のアイコンが4つ描かれています。テーマは「恋愛」「おしゃれ」「勉強」などです。これらに合致する「会話カード」をプレイヤーが多く出せば、ヒロインカードを獲得することが出来るかもしれません。

しかし、どのテーマがどれだけ好きかは裏面からではわかりませんし、実は4つのうち1つは嫌いなテーマです。そのあたりを考えた上で、プレイヤーは手札から会話カードを全員同時に表向きに出します。ここでヒロインカードを表向きにめくり、テーマに対応した会話カードをプレイした人は、テーマごとに設定された「ハート」をスコアとして計算し、それが最も大きかったプレイヤーがヒロインカードを獲得します。

ただし、会話カードで、場に出ているヒロインの名前の「キスカード」がプレイされていたら、無条件にそれをプレイしたプレイヤーがヒロインカードを獲得します。これを繰り返して、6枚のヒロインカードを獲得したプレイヤーの勝利です。

簡単に言えば、「キスカード」を多く引いたプレイヤーが有利になります… って身もフタもないですが、少なくともこのセッションではそうなりました。全部で20ラウンド弱が行われたのですが、そのうち「キスカード」が出なかったのはわずか2ラウンドだけでした。つまりほとんどのラウンドはハートの計算ではなく、偶然に引いたキスカードでヒロインカードの行き先が決まってしまったのです。ゲーム? キミキスのファンに対しても、これではどうかなぁ…moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/kimikiss.htm


Fate/sevant big battel (ふぇいと/さぁばんとびっぐばとる) / くらげシステム(同人ゲーム)

そして3つめのくらゲー。

moon Gamer

これは「Fate/stay night(以下 Fate)」がテーマ。ただ、本日集まったメンツが誰も「Fate」を知らなかったので、ルールの全容を掴むまで苦労しました。プレイヤーは「マスター(魔術師)」のひとりとなり、「サーヴァント(使い魔)」を携えて、土地カード上の「GEM(ゲーム的には得点)」を獲得することが目的です。

まず、場に配置された5枚の土地カード上に、ルールにしたがってGEMが置かれます。ひとつの土地に複数のGEMが置かれることもあります。続いてプレイヤーは、手札から1枚のアクションカードを選び、全員が一斉に公開します。

アクションカードには土地の名前が書かれており、大きく分けて「出撃」と「宝具」の2種があります。たいていは、GEMを獲得したい土地のアクションカードをプレイすることになるでしょう。ある土地のアクションカードを複数のプレイヤーがプレイした場合が「バトル」が発生します。

アクションカードが「出撃」か「宝具」のどちらかのみであれば、アクションカードに書かれた数値にサーヴァントの戦闘力を加算した値が最大値のプレイヤーがGEMを獲得します。バトルで「出撃」と「宝具」が混在していれば、「出撃」をプレイしたプレイヤーの勝利です。バトルの結果で、マスターやサーヴァントが破壊されることもあります。

「バトル」が発生しなければ、「出撃」カードをプレイしたプレイヤーはその土地のGEMを獲得します。バトルが発生しなくても、「宝具」だけがプレイされたのであれば何も起こりません。

マスターやサーヴァントには全て特殊能力があり、このゲームの大きな特徴のひとつになっています。ルール自体は「ラッツィア」系統でシンプルなのですが、この特殊能力の発動条件や効果の適用タイミングなどがわかりずらくて困りました(特にサーヴァント)。

特殊能力が原作に依存しているものも多くあり、背景設定に感情移入していない人間としては、単に例外処理の多いゲームであると煩わしく感じてしまっただけなのかもしれません。「Fate」ファンならわかるのでしょうね、きっと。moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/fate_servant_big_battel.htm


Shark Park (シャークパーク) / TENKIGAMES

意外にも普通のゲームでした(←意外とか言うな)。

moon Gamer

乱数の無いガチゲー。アブストラクト要素たっぷりな思考ゲーム。

プレイヤーは「サメ」コマを3個(2人ゲーム時は4個)持ちます。ルールにしたがって「サカナ」コマを裏返しにして盤上に並べた後、各プレイヤーは1つずつ「サメ」を盤上の空いたマスに配置します。全ての「サメ」が配置されたらゲーム開始です。

自分の手番ではまず、任意の「サメ」(他人のサメでもよい)を使って「追い払う」を行います。まず「サカナの骨」コマを「追い払う」を行わせたいサメ上に置きます。その前方の3マスから順に、サメから遠ざかるように向こう側へと「サカナ」コマは1マスずつ押されていきます。ただし、空いたマスがあればそこで押し出し移動は終了します。

「追い払う」によってサカナがサメのいるマスに入った場合、そのサカナはサメに食べられます。サメの所有プレイヤーは食べたサカナコマを獲得し、得点になります。その後で2移動ポイントを使って自分のサメを移動させます。

さて、自分の手番でサカナを食べることが出来なかった場合、食欲の状態が1段階上昇します。最初は「小腹が空いた」状態ですが、これがひとつ上がると「腹ペコ」状態となり、さらに上がると「死にそう」な状態になります。つまり食欲の状態が3段階あることになります。食欲の状態が2段階か3段階目にあると、「追い払う」や移動の効果を上昇させるスペシャルアクションを行うことが可能となります。

こうして、4点のサカナコマが全て食べられたら終了で、食べたサカナの点数の合計が最も多いプレイヤーの勝利となります。

このゲームを持ち込んでインストしたのは僕ですが、あとでルールを読んだら細かい処理を間違えていました…。すいません。でもゲームの基本的な流れや面白さは体感できたのではないかと思います。ルールを読んでみたらちょっと変わったゲームだなぁ、ということでこの場に持ち込んだのですが、実際にやってみたら予想以上にきっちりと作られた思考ゲームであったのは嬉しい誤算でした。

華やかさとはまるで無縁の地味なゲームなので、どなたにもおすすめというわけにはいきませんが、うんうんと知恵をしぼるゲームが好きな方は一度トライしてみてはいかがでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/sharkpark.html


フランス@マスター / ア~バイン解放戦線(同人ゲーム)moon Gamer

フランス革命をテーマにしたお気楽カードゲーム。

moon Gamer

カード引く以外にあんまり何かしたような気がしないなぁ。moon Gamer

まず「自由」「革命」「平等」というデッキを3つ作ります。カードには「人物カード」と「革命カード」、それに特殊効果を持つカードがいくつかあります。自分の手番では任意のデッキから1枚カードを引いて、それが人物カードであれば手元に置きます。

人物カードには「自由」「革命」「平等」という数値パラメータがあり、それ自身の能力はカード下方に記載されています。ゲームの目的は、3種の能力値をいずれも出来るだけ高めることにあります。

すでに手元に置かれている自分の人物カードについて、その能力値を上昇させるには、支援者として人物カードを使います(支援者として使う場合は、人物カードの上方の数値を使います)。支援者カードは、能力値を上げたい人物カードの下に置きます。

デッキから引いたカードが革命カードである場合は、それを「監獄」に置きます。そして革命カードに書かれた条件に合致する人物カードは「逮捕」されて、やはり監獄に置かれます。自分の手番でデッキからカードを引くかわりに、監獄に置かれている人物カードを取ることも可能です。

特殊なカードについては説明を省略します。これを繰り返し、革命カードが10枚出るか、あるいはデッキのいずれかが無くなったらゲーム終了です。自分が取った人物カードの能力値を種類ごとに見て、それぞれ最高値を合計します。その値が高いプレイヤーの勝利となります。

冒頭に書いたように、引いたカードを支援者にするかどうかくらいしか考えることはなく、プレイヤー間の絡みも希薄です。歴史的背景を知っていれば、それなりに楽しいかもしれませんが… フランス革命に関する固有名詞を遊びながら覚えたいとか、フランス革命に思い入れがあるからという以外に、あえてこのゲームを遊ぶ理由は無いでしょう。moon Gamer
http://www5b.biglobe.ne.jp/~traum/


七色交通省 / Unplugged Game Circle Wisteria(同人ゲーム) moon Gamer

七色の虹の道を作っては延ばすタイル配置ゲーム。

moon Gamer

本日最大のヒットゲーム。少なくとも中盤までは市販ゲーム級の手応えがありました。コンポーネントの磁石の扱いづらさが残念。キレイなんですけどね。 ※以下ルールブックと用語が異なりますのでご注意を

このゲームではたくさんのタイルを使います。タイルには2本の虹が道のように描かれており、形状はどれも同じですが、虹の色が異なります。もちろん虹は7色あります。このタイルを他のプレイヤーと協力するなどして組み合わせ、出来るだけ長い虹を作ることが当面の目的です。

自分の手番では2つの行動を行います。行動は「タイルを袋から引く」か「手持ちのタイルを配置する」のどちらかを選択します。タイルは、すでに置かれているタイルのいずれかに縦か横に隣接するように配置します。この時、タイルに描かれた2本の虹のうち少なくとも1本は、同じ色でつなげるようにしなければなりません。また、タイルは8×8の範囲内にしか置けません。

虹の長さを管理するのは、マグネットシートをカッティングして作られた小さな虹チップです。プレイヤーがタイルを配置することで、同色で2つの虹の道が繋がることがあります。そうなったら、それを行ったプレイヤーは、繋げた虹の色と同色の虹チップを受け取ります。そしてその虹が「設立」されたことを示すために、タイル上のその虹にマーカーを配置します(設立して最初に受け取る虹チップは2つ分の長さがあります)。

以後、すでに設立されている虹の長さを伸ばすようにタイルを置いたプレイヤーは、そのたびに虹チップを1つずつ受け取ります。こうして、虹はどんどん長くすることが出来ます。

タイルを配置することで、この虹の道が止まることがあります。伸ばされている虹の両端が、別の異なる色の虹で止められた時、この虹は「完成」します。完成した虹のチップを持つプレイヤーはルールにしたがって得点計算を行います。持っている虹チップの枚数と虹の長さによって獲得する得点が決まります。虹の長さが長いほど、虹チップ1枚あたりから受け取る得点は大きくなります。

得点計算後、虹チップはストックに戻されます。この時、1枚の虹チップをゲームから取り除きます。これはちょっと言葉では説明しづらいのですが、同色の虹が完成する回数が多いほど、同じ長さであっても得点計算時により大きな得点が入りやすくなる仕掛けとなっています。

これを繰り返し、最終的に得点の高いプレイヤーの勝利です。

直感的でわかりやすく、明瞭なルールでまとめた素晴らしい作品です。一見すると良くあるルールを単に組み合わせただけのようにも見えますが、余計な枝葉を刈り取り、プレイヤー間の相互作用を自然に浮かび上がらせるようなメカニクスへと集約したデザイナーの手腕と感覚はたいしたものです。なぜならそれは「面白さを損なわないでシンプルする」というゲームデザインの基本的な技巧が、言葉面以上に困難な作業であるからです。

ということで、上にも書いたように、中盤まではずっとこのゲームを楽しんでいたのですが、残念ながら終盤でトーンダウンしてしまいました。このセッションに限って言えば、ですが、終盤ではとても細かい点数の刻み合いになってしまい、点数的に下位にいたプレイヤーが挽回する機会があまりないままに過ぎ去ってしまったのです。つまり、中盤までリードをしていたプレイヤーが、そのままトップまで維持して終了したということです。

終盤に逆転する仕掛けがあることはすでに書きましたが、このセッションではそれはうまく機能しませんでした。あるいはもっと早い段階から、得点計算の相場を底上げを徹底しておいた方が良かったのかもしれません。このように、「なぜ勝ったか」「なぜ負けたか」をプレイ後にプレイヤーが明確に把握することが出来て、その上で「ではどうするか」という方策をあれこれ考えることが出来るゲームは、たいてい良いゲームだと僕は思っています。

自分が所有するゲームではないので、再度プレイする機会があるかどうかわかりませんが、思いとしてはぜひまた遊んでみたい気持ちでいっぱいです。出来れば手に入れたいとも思っているのですが、相当な少数頒布のようなので、さすがにそれは難しいかな。moon Gamer
http://www.h5.dion.ne.jp/~otsubu/wisteria/


ついに字数制限に引っかかってしまいました…moon Gamer
続きはクリックした先でどうぞ~

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17日(日)は、地元は千歳烏山で開かれたSGCの9月例会に参加してきました。前日は、1ゲームだけでまるまる1日かけた重たいゲーム会で少し疲れていたので、朝はゆっくりと起きることにしまして、いつもの時間より少しばかり遅れて会場入りしました。もっとも最近は、特に何もなかったとしても、幾分余裕を持ったペースで行動するようにしていますけれども。

空が厚い雲に覆われた日でした。予報では午後遅くから雨となっていまして、実際そうなりました。


Living Dead Dolls Board Game / Mezco moon Gamer

Bone5 さん持ち込みゲーム。5人。

moon Gamer

メズコの「リビングデッドドール」シリーズがテーマのボードゲームです。オカルティックなゴスロリの人形は見たことがある人も多いでしょう。

ゲームはとてもシンプルで、手番でカードを引いて、そこに書かれている指示にしたがってマスを進むか戻るかします。他の人形のいるマスに入ったらサイコロ勝負を行い、勝利者は敗者から Soul(お金に相当)をもらいます。他にも特殊カードや特殊な場所に関するルールがありますが、特筆すべき点は特になく、背景となっている Living Dead Dolls ファン向けに作られたパーティゲームですね。

カードにはややグロテスクなイラストと不気味なフレーバーテキストが書かれており、それを読み上げて気楽に楽しむのが本道でしょう。残念ながら僕の趣味には合いませんでしたけれども。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/8055


Sioux (スー) / Heidelberger Spieleverlag

2ラウンドにて。5人。

moon Gamer

これまでパーティゲームもどきでしかなかったバッティング系のゲームを、ゲーマーズゲームの域にまで持ってきた作品です。ただし、それはこの「スー」のバリアントと、プレイしたゲーマーさんたちのアレンジがかなり入った結果です。今回もこの「日本版スー」とも言うべきルールで遊んでみました。

バリアントは「大きな目」「ワカンカンタ」を採用し、ラウンドは2ラウンドのみ。1ラウンド目は勝利点カードを使いますが、2ラウンド目は取った獲物カードをそのまま得点にします。また鹿狩りカードで得られる得点は(9点ではなく)6点としました。トップの同点決勝の時のルールも少し変えています(長くなるので詳細はまた後日…)。

これでゲーム的にはかなり面白くなったと思うのですが、微妙な問題点がひとつ浮上。インストがちょっとばかり長くなるんですね。基本軸となるルールはシンプルなのですが、例外処理の説明が意外と長くなり、このあたりは事前に説明事項を整理してまとめておかないと、無駄に時間がかかって冗長になってしまいます。実は前回のプレイ時にもこれが少し気になったのですが、今回はインストする立場になってこれを痛感することとなりました。

ということもあって、残念ながらこの場は今ひとつ盛り上がりに欠けてしまったようです。「この手のゲームの中では良い」というような前向きな評価をしたプレイヤーもいましたので、また別の場で試してみたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/sioux.html


Dancing Dragons / Margaret Weis Productions, Ltd. moon Gamer

パートナーシップな絵合わせ。4人。

moon Gamer

パートナー同士でサインを決めるところから始めます。けっこういいかも。

2人ずつ組になってゲームを行います。ゲームの目的は、手札の4枚のカードでドラゴンを作ることです。カードはドラゴンの「頭」~「しっぽ」のパーツが描かれていて、色や形を揃えることで完成させることが出来ます。カードには「ワイルドカード」もあって、それはどの色にも対応しています。

ドラゴンの完成型には3種あり、ワイルドカードを含んでいるドラゴンは「ノーマルドラゴン」、ワイルドカードを含まないドラゴンは「ロイヤルドラゴン」、そしてワイルドカードだけで構成されたドラゴンを「ワイルドドラゴン」と言います。

ゲームはリアルタイムで進行します。場にもカードが何枚か置かれていますので、手札のカードを1枚捨てて、場のカードを1枚取ります。これを全員が一斉に行います。目的はもちろん、手札でドラゴンを完成させることです。

そしてドラゴンが完成したら、完成型のドラゴンのタイプを宣言するのですが… この完成したドラゴンのタイプ宣言はパートナーが行うのです。もちろん手札は見せてはならないので、どうにかして自分がどのドラゴンを完成したのかをパートナーに伝えなければなりません。これはゲーム開始時に秘密裏に決めた「サイン」を使います

「サイン」は自由に決めることが出来ます。パートナーにジェスチャーなどでサインを伝え、ドラゴンの完成タイプをパートナーに宣言させることによって「上がり」となり、ドラゴンのタイプごとに決められた得点が入ります。

さて、ここで気をつけなければならないことがひとつあります。どのようなサインであるかは相手に知られてはならないのです。というのも、相手のパートナーがドラゴンを完成させたと思った時には「リバースドラゴン」と宣言することによって、相手の得点をかすめ取ることが可能だからです。

したがって実際のゲームでは、カードを揃えることは当然として、パートナーにさりげなくサインを伝えたり、パートナーのサインを間違いなく読み取ることがことが重要になります。あからさまなサインはすぐにばれてしまうので、時にはウソのサインを混ぜたりするのもいいでしょう。このへんてこりんな駆け引きがえらく面白くて、このセッションは冷や汗が混じった笑いに包まれることとなりました。

ジェスチャーでさりげなくサインを伝えるゲームには「ベネチアの仮面舞踏会」がありますが、あちらがあくまでもパーティゲームっぽいノリだったのに対し、こちらはもっとゲーム的でテクニカルです。やや苦手なタイプのゲームですけれども、これはプレイしていて楽しかったし、またぜひ遊びたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17158


ファーム / 創作ゲーム moon Gamer

骨折ゲームズの新作。4人。

moon Gamer

運の比重がやや高めながら、最後は詰め将棋になります。好感触。

このゲームには5種類の野菜タイルと2種類の特殊タイルがあります。それぞれの野菜タイルには「1」~「5」の数字が書かれています。これを裏返しにして1列15枚として7列を作り、各列の両端のタイルを3~5枚をめくって表を向けます。

手番では2回のアクションを行います。場のタイルを獲得するアクションは「収穫」で、各列の両端にあるいずれかのタイルを1枚だけ取ることが出来ます。その後で、その列の伏せられたタイルを1枚表向きにします。これは取ったタイルとは反対側の端にある伏せられたタイルを表向きにします。手元のタイルを場のタイルと交換することも出来ます。これが「植替え」アクションです。ただし、交換するタイルは手元のタイルより少ない数字でなければなりません。

「収穫」を行うことで列のタイルが全て表向きになると「ハーベスト」が行われます。これはつまり得点計算です。ゲームは一時中断し、まずは列のタイルが全て表向きになっている列で、得点計算の対象となるタイルを選択します。その列において、タイルに書かれた数値合計が最も大きな種類の野菜タイルを列から抜き出します。

抜き出した野菜タイルの種類ごとに、各プレイヤーは手元に持っている同じ種類の野菜タイルの数値を合計し、最大値となっているプレイヤーは、抜き出したその種類の野菜タイルを全て獲得します。獲得したタイルは裏返しにして積み上げておきます。このタイルが得点となります。この後、ルールにしたがって手元のタイルを裏返しの山に入れる処理が行われます。

これを終了条件が満たされるまで繰り返し、最終的に裏返しの山のタイルの枚数とボーナスタイルの点数の合計が大きいプレイヤーの勝利となります。

すでにかなりのテストプレイと改訂を繰り返して練り込まれた作品で、ルール的には相当に高いレベルで安定して動いている印象を持ちました。極めてストイックで落ち着いた内容で、悩みどころもしっかり押さえてあります。骨折ゲームズらしい手堅く上品なゲームデザインです。

ただその一方で派手さはなく、こじんまりとまとまっているので、つい何回もやってしまうような中毒性の高いタイプのゲームではありません。このあたりは好みでしょう。このセッションでは最後の一手が決め手になって僕の勝利となりました。moon Gamer


オーナーズチョイス / ゲームリパブリック

個人的には初の5人プレイ。

moon Gamer

4人プレイ時よりは細かい勝負になりましたが…

このゲーム、アクションマスの数が、スタートとゴールを除くと34マスです。ということは、5人プレイ時には4~5手番くらいしか回ってこないことになります(仮に全員が毎手番ごとにアクションコマを1マスずつしか進ませなかったとしても最大7手番です)。少ない手番で最大効率を目指すというデザイナーの狙いは良いとしても、それならばもう少しテクニカルな要素を増やしても良かったのではないでしょうか。

5人プレイでは「チョイス」の機会が少なくなってしまうために、ただでさえ強い運の要素がひときわ大きくなってしまっているように感じました。僕の感触では、「オーナーズチョイス」はもっと少ない人数でプレイした方が良いと思います。少なくとも5人は適正人数ではありません。moon Gamer
http://www.gamerepublic.jp/bg/oc/index.html


パペット / 創作ゲーム
moon Gamer

再び骨折ゲームズ。5人。

変則トリックテイクです。3ゲーム行って得点を競います。ルールの基本はノートランプ・マストフォローです。トリックを取ったプレイヤーは、そのトリックで出されたカードのうち、最もランクの低いカードだけを取り、次のトリックのリードを行います。

全員の手札が残り1枚になったらゲームは終了し、最後の1枚は自分の獲得カードに加えます。取ったカードの数字の合計値がスコアになります。

で、1ゲーム目は取ったスコアがマイナス点、2ゲーム目は右となりの人のスコアが自分のスコアに計上され、3ゲーム目は自分のスコアがそのまま得点となります。

変則トリックテイクとしてはおとなしい部類のゲームだと思います。関西と関東では評価が異なる問題作だそうで、2ゲーム目の得点ルールをどう感じるかということのようです(これが関西では大好評だそうで)。僕はすでにこれと似たようなルールを持つ「ジョン・シルバー」を経験していることもあって奇異には感じませんでしたが、同時に新鮮味もありませんでした。moon Gamer

このセッションで僕は、3ゲーム目に単純なカウンティングミスをやっちまってひどいことに。まだまだ修行が足りませぬぬぬ。moon Gamer


Land Grab / Waddingtons Games moon Gamer

1974年製のヴィンテージゲーム。4人。

moon Gamer

ゲームの目的は「スタジアム」を建設することです。

手番ではまずダイスをひとつ振ります。出た目によって、土地を購入するか、あるいはカードを引くかのどちらかを行います。

土地は1区画だけの小さな土地から、4区画まとまった広い土地までさまざまです。購入するのは任意で、1手番には1つの土地だけを購入可能です。コストは1区画について$2万です(4区画の土地は$8万)。購入した土地には自分のポーンを置きます。

前の手番までに購入した土地には建物を建設することが出来ます。建物は1区画だけの小さなものから、6区画使うような大きな建物もあり、それらは全てタイルになっています。もちろん大きな建物の方が建設コストが高いです。1手番にはひとつの建物だけを購入可能です。また、コストを支払うことで自分の建物を壊すことも可能です。

これら建物の効果は「収入」です。自分の手番の開始時に、自分の建物に書かれた「収入」額の合計を受け取ります。大きな建物の方が収入額が高くなっています。

ところで最終目標である「スタジアム」は3×3=9区画の建物です。購入コストの高さもさることながら、建設地となる土地を少なくとも3×3の広さで購入しておかなければなりません。しかしこれは乱数や競りも絡むために、そう都合良く購入することは難しいです。そこでプレイヤー間で交渉を行って、土地や建物のやり取りをすることも可能になっています。

カードはイベントと競りの2種類があり、土地によっては競りでしか購入出来ない場所もあります。イベントにはたくさんの種類がありますが、ヴィンテージゲームらしく、その効果は全体的にやや大きめです。

古いゲームにしてはメカニクスがシンプルでクリアなのでプレイ感が軽くてわかりやすいです。ただそのせいかもしれませんが、運の比重がやや高めに設定されています。たとえば、全ての収入の基本となる土地購入にダイスの足かせがあります(1/3の確率で購入自体が不可)。それはそれで面白いポイントではあるのですが、特に序盤において運が悪いと脱落に近い厳しすぎる結果となることがあり、この点は調整の余地はあるかな、と思いました。

残念ながらそれほどの奥深さは無かったものの、それでもこれはヴィンテージなゲームの基準的には良作だったと思います。「カルテル」のような飛び抜けた感はありませんが、あちこち少しいじれば今でも十分に通用しそうな潜在的ポテンシャルを持っています。この年代のゲームは、たまにこういう意外な掘り出し物が潜んでいたりするから面白いです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/2207


Nuba (ヌバ) / Amigo Spiele moon Gamer

やや時間が空いたので軽めの2人用ゲームをエントリー。

moon Gamer

が、軽いどころか、ガチな本格思考ゲームでした。

双方は「1」~「9」と「X」の10個のコマを受け取ります。まず互いに1個ずつ自分の任意のコマを自陣(自分から見て手前の2列のマス)に置きます。全てのコマを置き終わったら、今度は1手ずつ交互にコマを動かします。

コマは、自分から見て直進か斜め前のマスにしか移動することは出来ません。移動マス数は1マスだけです。そこに相手のコマがある時、自分のコマの数が相手よりも小さい場合(相手の方が大きい数字の場合)は取ることが出来ます。取られたコマはゲームから取り除かれます。

敵陣(自分から見て向こう側の端2列)に到達した時には、そのコマはボード横の「舞台」に置きます。ただし、「舞台」にすでにコマが置かれている時には、元からあるコマの数字よりも大きな数字のコマでなければゲームから取り除かれてしまいます。

こうして、最終的に自分のコマが「舞台」に置かれていれば勝利です。

この時点では単なる予想ですが、このゲームは「Hive」と同じく、ゲーム開始段階ではどちらかの勝利に振れており、それをコマの移動で敗者側が自分の勝ちにひっくり返すということを互いに繰り返すシーソー型のアブストラクトゲームだと思います(シーソー型ってのは僕が勝手に分類しているだけなんですけど)。それだけに場数と研究が物を言うわけで、そうしたいと思わせる魅力が「ヌバ」にはあります。ぜひとも定跡を研究したいですね。

この日はルールだけ読んでいきなりゲームを始めたのですが、配置の段階でもっと考えなければならないことが山のようにあると気がついた時には、取り返しのつかない状況に陥ってからでした…moon Gamer
次はがんばりますから。ええ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/179


MISTER ZERO (ミスター・ゼロ) / Dacapo moon Gamer

久々のエントリー。2人。

moon Gamer

不思議なノリのロボット操作。前回のレポートはこちらをどうぞ。

「暗闇のフロア」のように、ルールにしたがって自動的に移動するコマを、自分の都合のいいようにコントロールすることが目的になります。互いに数字タイルを通路上に1枚ずつ配置し、それが終わったらロボットが移動します。ロボットが移動した通路上のコマは裏返しになります。自分の側の印のついた場所にロボットが移動したら、その時点で裏返しのコマを全て取って得点にします(1枚1点)。これをロボットが移動出来なくなるまで繰り返し、獲得したタイル枚数の多少を競います。

古いレポートにコメントが付いたおかげで、またこのゲームをプレイすることが出来ました。ロボットの最初の移動についてかなり細かいルールがありますが、それを除けば単純明快な思考ゲームです。そして、底が割れそうで知れない奥深さを兼ね備えた良作です。このセッションは、経験の差もあって勝利となりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17724


レポートは以上です。

後で数えてみたら、この日だけで9つのゲームも遊んでいました。2人ゲームや軽めのゲームが多かったこともあって特に疲れもなく、気楽にだらだらと楽しんだ1日となりました。終わって会場から出ると、予報通りに外は雨模様となっていました。アフターはいつもの「かつくら」にて、なんだかんだとおしゃべりをっしていたような。

ではまた次回例会でお会いいたしましょう。moon Gamer

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6日(土)は、袋小路の5月例会に参加してきました。前回の例会から2週間も経っていませんが、例会日を固定しないというのがこのサークルのポリシーなので、たまにこういうこともあります。ゴールデンウィーク中ということもあって、いつもより参加者は少なめのようでしたが、それでも6~7卓が常時稼働している状態でした。

ところで、新会場になって駅から近くなったことと、会場の近くにコンビニがあって買い出しが便利になったのはいいのですが、室内の照明と窓の位置が写真撮影にはかなり難しい条件下にあって少々難儀しております。天井には、光量が弱めの蛍光灯がたくさん連なっているため、机やゲームボード上に光が反射しやすいのです。今回も撮影とレタッチにかなり苦労しました。でもまーこれも修行のひとつと考えて、さらなるテクニックの向上を目指したいと思います。がんばるぞ。
※でも今回は全体的に失敗気味。すまん。


Thurn und Taxis (郵便馬車) / Hans im Glück moon Gamer

良いゲームなんですが、全然勝てませんよ('A`)… 4人。

moon Gamer

個人的に3回目のセッションですが、過去2回とも最下位です。切なすぎ orz

都市カードを、盤上でつながっているように自分の前にプレイし、郵便網が完成すると家を建てて、その状況でボーナスタイルを獲得します。家の建設ルールがひとひねりしてあって、さらに都市カードの獲得・カードプレイ・ボーナスの取り方など随所に悩ましい要素がちりばめられています。それでいてルールはとてもシンプル。素晴らしい。

ということではりきってセッションに臨んだのですが、終わってみればかろうじて3位… マジで才能無いのかもしれないな。とほほ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21790


California (カルフォルニア) / Abacus moon Gamer

最大人数の5人プレイ。

moon Gamer

インテリアショップでお買い物をして新居の屋敷に家具を入れ、プレゼントを持ったお友達を呼びましょう、というゲーム。前回のセッションとゲームの紹介はこちらのエントリーからどうぞ。

このセッションは、このゲームの最大プレイ人数となる5人でやりました。ゲームのルール的な動きはつじつまが合っていましたが、自分の手番の前後のプレイヤーしか相互に影響し合わない流れになっていました。このゲームは2~3人が面白いという意見も出たりして、ひょっとして5人は適正人数でなかったかもしれません。

それでもなーんか妙なリズムが心地よくて面白かったなぁ。初セッション時にはドライなゲームだと思いましたし、恐らく2~3人だとそうなるのでしょう。しかし5人プレイヤーが揃ったこのセッションは、何というか、言葉でうまく言い表せないような奇妙な雰囲気が醸し出されていまして、その独特の情緒に僕は心酔していました。こういう軽めのゲームを5人でやったのが久しぶり(多分)だったので、余計にそう感じたのかもしれません。もちろん、次手番プレイヤーへプレッシャーをかけるなど、それなりにきっちりゲームには取り組みました(それが有効打になったかどうかはさておいて…moon Gamer)。

ところで今回、4人連続して銀行から金貨が取られるという事態が1度だけ発生しました。そうなると5人目のプレイヤーは事実上1回休みということになってしまい、結果としてかなりの不利益を負います。これがあるので、やはりこのゲームはもっと少ない人数で遊んだ方がいいのでしょう。ともあれ、僕の中で「カルフォルニア」の評価は上昇中です。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21464


百科審議官 / 創作ゲーム

最近話題の創作ゲーム。3人。

moon Gamer

基本的なアイデアだけ見れば、3人限定ということを考慮したとしても、コミュニケーションゲームとしてもワードゲームとしても出色の作品でしょう。楽しませてもらいました。

ただ、自由度の高さ故の甘さもやや気にもなりました。たまたま似ていたり、正解の幅が広いルールが複数作られてしまうと収束性が低下して間延びしたゲームになることもあるような気がします。

これは天婦羅★三杯酢さんのアイデアですが、ジャンルが分けられた「ルールカード」を作るなどして、出来るだけルールがバッティングしないような工夫をしたらどうか、というようなことを話されておりました。誰か作ってー。moon Gamermoon Gamer

あと、付箋が使い捨てのためゴミがやたら出るので、そのあたりも何とかしたいところ。「百科審議官」は、こういう前向きな工夫のしがいがある良作ですね。moon Gamer
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=2092


Celtica (セルティカ) / Ravensburger moon Gamer

今回もバリアントルールにて。4人。

moon Gamer

前回と同様に「手札公開」「経験カードは非公開」ルールでプレイしました。メンバーを変えてやっても普通に遊べますね。こうなるとアミュレットタイルのランダム性が気になるところです。経験カードを使うと、アミュレットタイルを場に9枚補充することが出来るようになるとか、他のプレイヤーに経験カード2枚渡すと未完成のアミュレットからタイルを奪えるようになるとか… まだ工夫は出来そうですね。

ところで同卓メンバーの中に、ノーマルルールでのプレイ経験者の方がいまして、「手札非公開でも遊べる」みたいなことを言われていました。僕自身もそろそろノーマルルールで試してみたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21293


Jericho (エリコ) / Abacus

「面白いからやろう」とは言ってないですよ? 4人。

moon Gamer

ここから田中風太郎さん・しゅうさん・oilさんと、そうそうたるメンバーが揃いました。この後のセッションはずっとこのメンツで固定です。このレベルの人たちに普通のゲームじゃ失礼だと思いまして、微妙な実験作とも言える「エリコ」を投入してみました。このヘンテコなゲームに対する反応をぜひ見てみたいという興味も正直ありましたけどね。moon Gamer

「エリコ」の得点に至るまでのフローは実に奇妙です。正直、これをうまくコントロール出来るものなのか、実のところ僕は未だによくわかりません。デザイナーの狙いはよくわかるし、恐らくそれをインプリメントすることは成功しているのですが、プレイヤーがそれにどのように対処していいものやら掴めていないのです。案の定、他のメンバーもかなり面食らった顔をしながら「エリコ」をプレイしていました。

ゲーム終了後「これはゲームなんですか?」と言ったのはしゅうさんですが、まさしくこの言葉が「エリコ」という作品を象徴しています。でもたぶん、僕はまたどこかに「エリコ」を持ち込んでしまうのだろうなぁ。困ったことに、変な中毒性はあるのですよ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21709


Trump, Tricks, Game! (トランプトリックスゲーム) / Phalanx Games
moon Gamer

不思議な不思議なトリックテイク。4人。

これも超変則的ゲームとはいえ、基本がトリックテイクなのでまだ何とかなります。このセッションでは、選択ルールの「1枚拒否」だけを採用しました。ちなみにこの選択ルールは標準と考えてもいいくらいの採用必須ルールだと思います(押しつけルールの方はゲームが変わってしまうのであんまり好きじゃないです)。

セッションの方は、前半は快調だったものの、後半で激しく尻つぼみで敗北。うぬぬ。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/trumptricksgame.html


Flick Werk (フリック・ワック) / 2F-Spiele moon Gamer

アクションパズル。ちょい苦手。4人。

moon Gamer

全員が同じ構成となる9枚のタイルを1組ずつ持ちます。それとは別の1組のタイルを山札にしておきます。メインプレイヤーは、3×3のマスの端に2色×2個=4個のコマを置き、山札からタイルを1枚めくってボードの中央に置きます。

各プレイヤーもめくられたタイルと同じタイルを自分の前に置いて、全員同時にゲームスタート。目的は3×3マスに配線がつながるようにタイルを配置することです。2色のコマ同士は接続されていなければなりませんし、コマの置かれていない端へ配線を繋げてもダメです。

リアルタイムで作業を続け、最初に完成させたら、ボードに置かれたタイルを得点としてもらえます。次はそのプレイヤーがメインプレイヤーとなり、コマの配置と山札からタイルを引くことで新しいラウンドが始まります。

ゲームは1点も取れず惨敗。ああ、この手のアクションゲームはもうダメっすね。ちなみにこれがリメイクされて「Turbo Taxi (ターボタクシー) / Queen」になりました。「ターボタクシー」のプレイ経験はありますけれども、その時も散々な結果だったような…moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/flickwerk.html


Thurn und Taxis (郵便馬車) / Hans im Glück moon Gamer

ヘビーローテーション気味。4人。

moon Gamer

いや、メンツがいいとゲームも締まりますよ。おかげでまた負けましたが… しかもまた最下位で… ちょっとだけ旅に出たくなりました。いや、マジでへこむわー。moon Gamer

…気を取り直して…。このセッションはこれまでとは異なり、中盤までは長い郵便網はほとんど作られずに、短い郵便網を次々と作って地域ボーナスタイルを取りに行く方針を全員が取りました。このため、都市カードの重要性が増し、郡長で下手に場のカードをリセットすると次のプレイヤーを有利にしてしまう可能性があるため、かなり神経質な都市カードの取り合いになりました。

中盤から田中風太郎さんがバイエルンで7軒網を完成したあたりからゲームはいきなりスピード重視の展開となり、郡長でカードを流すプレイも普通に行われるようになりました。僕はこの流れに乗り遅れまいとがんばったのですが、しょうもないミスを重ねてしまって脱落気味となってしまいました。あーあ…

最後は田中風太郎さんが7馬車カードを取って終了フラグを立てたのですが、終わって計算をしてみたら、勝利していたのはなーんと Oilさん… 確か15点くらいの低い点数でした。

なるほど、こういう展開もあるのかと感心しつつも、4回目のセッションでありながらミスだらけのプレイで反省しきり。次こそは…moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21790


レポートは以上です。

この時点で午後8時過ぎだったのですが、翌日もゲーム会の予定が入っていることもあり、早めに上がらせてもらいました。体力的にはまだ余裕があるかな、と思っていたら帰りの電車で爆睡してしまい、うっかり降りすごすところでした。

本日も1日お疲れさまでした>参加者各位
次回例会でもよろしくお願いします。moon Gamer

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30日(日)は、OKAZU@秋山さん宅にて開かれた「第3回縁起物ゲーム会」に参加して遊んできました。参加したのは8人で、OKAZU@秋山さんの他に、shaさん・やすやす6700さん・とろさん、カワサキさん・みずるさん・タクヤさん、それに僕でした。第1回の様子や「縁起物」についてはこちらのエントリーをどうぞ。

第2回は不参加だったのですが、どうもその回がかなり激しかった(?)らしいです。いやよく知らないし知りたいとも思わないので、ひとまずその流れは置いとくとして、今回は自分のスタイルで縁起物を愛でるスタンスで臨みました。あくまでゲームそのもののワビサビをいとおかしと楽しむことで、ちょっと変わったフォルムを持つゲームの新たな魅力を探ろうという考え方ですね。これは魔ゲームの会でも僕は同じ姿勢なのですけれども、探求心や好奇心をいつもとは違った方向に向けることで未知の世界を覗いてみようという試みなわけです。

moon Gamer

もちろん、ハイテンションなノリで刹那的に盛り上がることが悪いとは思わないし、ましてや自分の考えを誰かに押しつけるつもりも毛頭無いのですが、「縁起物」に対する取り組み方が今回の参加者の間では多少違っていたかなぁ、という気はしました。

ですが同時に、だからこそ「縁起物」という奇妙キテレツな世界が実は意外にも深いものなんだなと認識を改めもました。「誰かと考え方が違う」ことに気づくということは、正誤や上下を決めるためではなく、自分の見識を広げる新たなきっかけであると思うし、またそうあるべきだと僕は思っているからです。

前置きが長くなりましたが、今回プレイしたゲームを簡単にレポートします。ちなみに上の写真は今回持ち込まれた「縁起物」ゲームの数々。確かに僕から見ても珍しいアイテムが多かったですねー。shaさんが持ってきた「ウイスキーカタン」が個人的にはツボでした。


ディズニーサバイバルゲーム / はなやま
moon Gamer

昔なつかしの「生き残りゲーム」。4人。これを復刻した「サバイバルゲーム」にディズニーのキャラクターを乗っけた商品がこれ。やすやす6700さんの持ち込み。すぐ始められてすぐ終わるファミリーゲームの王道ですね。

ということでゲームはあっさり終わりました。個人的には姉妹品の「沈没ゲーム」の方が、公開されている情報が多くて読みが入りますので、もう少しゲームっぽくなることもあり、そっちの方が好きだったりします。ま、これはこれで。moon Gamer


おもちゃセット ボードゲーム / MISDO
moon Gamer

OKAZU@秋山さんのリクエスト。4人。ミスタードーナッツでおまけ商品として配布されていたゲームらしいです。1つのパッケージに3つのお手軽ゲームが入っているという、昔のポケットメイトっぽい感じですね。クルクル回るルーレットが盤に張り付いています。

写真は、3つのゲームのうちのひとつ「ボーリングゲーム」(コマはアイスハウスから流用)。ルーレットの指し示す方向にコマを進めて、ゴールのマスに到達したら、そのマスの点数が多い人が勝ち。サイドから出てしまうとガーターでゲームから脱落というシンプルなゲーム。さすがにこれは特にコメントすることも無いかな。moon Gamer


商売繁盛ゲーム 大判小判 / トミー moon Gamer

コンポーネントの出来が素晴らしい国産ファミリーゲーム。4人。

moon Gamer

江戸時代の商人となって、相場の変動をにらみつつ、5種類の商品を売買しながら店を大きくしてお金儲けをするゲーム。見た目もよく、一見いろいろと考えられているように見えるゲームで、期待してプレイしたのですが、運の比重が信じられないくらい大きなただの博打ゲームでした。まさにオール・オア・ナッシング。moon Gamer

このセッションでも、あるプレイヤーは千両箱をうならせているのに、別のプレイヤーは証文(借金)を取らされてひーひー言っているという両極端な状態になっていました。数値やイベントカードの「かわら版」のバランス調整をもう少しおとなしくするだけでももう少しまともなゲームになると思うのですが… コンポーネントは良いのに実にもったいない惜しいゲームですね。本当に惜しい。


Jericho (エリコ) / Abacus moon Gamer

縁起物はこの際忘れて新作にトライ。4人。

moon Gamer

先日届いたばかりのメビウス便新作カードゲームです。第一回の時もそうでしたが、少なくとも僕は、縁起物ゲーム会でも普通のゲームはプレイするんですよ。

手番では手札からカードを1枚プレイして、自分の前に「壁」を作るか、トランペットカードをプレイするか、「ストック」にカードを裏返しにして置きます。最後に山札から1枚カードを引いて手番終了。

カードには5色あり、それぞれ数値が書かれています。「壁」を作るためにカードを場に置く時には、同色のカードをまとめておきます。つまり同じ色の壁はどんどん長くなります。最大で5色の壁が出来る可能性があります。

「ストック」にカードを置く時には裏返しにしておきます。これは各プレイヤー共通の置き場所で管理されます。この「ストック」と「壁」の関係はとても重要です。というのも、このゲームは「ストック」にあるカードの争奪戦であり、その獲得判定は個々のプレイヤーが作った「壁」の長さによって行われるからです。

ところで「ストック」へカードを送る手段がもうひとつあります。それは「トランペットカード」を使うことです。トランペットカードをプレイしたら「色」をひとつ宣言します。場に置かれているカードの中で、宣言された色のカードのうち最大値となるカードをストックに裏返しで送らなければなりません。そして宣言した色の「壁」を宣言者が持っているのであれば、そのトランペットカードはその壁に組み込まれます。「壁」がトランペットで壊れるというのは、旧約聖書の「エリコ」のエピソードそのものですね。

「点数計算カード」が引かれたらラウンドが終了し、中間決算的に得点計算が行われます(得点計算カードは3枚あります)。ここで「ストック」にあるカードは公開され、色ごとに分類します。「ストック」にあるそれぞれの色のカードについて、同色の「壁」の長さを各プレイヤー間で比較します。

ある色で最も長い「壁」を持つプレイヤーは、「ストック」にあるそれと同じ色のカードを得点カードとして獲得します。これを5色全てで行った後、新しいラウンドが始まります。そして全部で3ラウンド行った後、最終的に「1」の壁を得点に加えて、それが多かったプレイヤーの勝利となります。

ルールはとてもシンプルなのですが、場の状況を大きく変えるトランペットカードの使い方が極めて重要なポイントになっているため、得点を効率的に稼ぐ技術や感覚を掴むのがなかなか難しいです。なんにせよ、独特な動きを見せるカードゲームで一見の価値はあると思います。ぜひこの不思議な感覚を味わってみてください。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21709


Oil Power / Antfamco moon Gamer

僕が持参した「縁起物」。4人。

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1982年製のクラシックなゲーム。ひと言で言ってしまうとモノポリーライクなゲームで、ゲーム盤の周囲をダイス2個振ってぐるぐる回り、空いた土地を購入したり、そこが他のプレイヤーが所有していれば使用料を払います。もちろんプレイヤー間の交渉もありで、土地の売買は自由に行えます。

モノポリーのおける「家」「ホテル」が石油の採掘にに代わっているのがこのゲームの大きな特徴です。カラーグループを揃えると、ダイスを降る前に、その色の中にあるひとつの穴(盤の中央付近は油田地帯です)を Derrick (デリック/油井やぐら)で「掘ります」。

moon Gamer

これは写真のように穴の上からデリックのボタンを押して、もしそのボタンが下まで下がらなかったら石油が採掘されたということで油井コマを置きます。

面白いのは、ボタンの押される位置によって産出量が変化することです。ゲームボードの下には空間が空いており、いくつかの丸いディスクが仕込まれています。このディスクには高さがあって、それによってデリックのボタンが停止する位置が変化するのです。

ボタンが深く押されてしまったらハズレですが、高い位置で止まったら石油が噴出したということになります。産出量はデリックのボタンについているメーターでわかります。

ゲームボードはしっかり糊付けされているために、このギミックはブラックボックスになっているのですが、BoradGameGeek で無理やり開けている人がいましたmoon Gamer

石油の産出量は「50・100・Gusher」の3段階あります。それと油井コマの数によって他のプレイヤーが止まった時の使用料が決まります。いきなり大油田が発見されることもありますし、せっかくカラーグループを揃えても全然石油が出ないこともあります。でも BoeadGameGeek の写真を見てもわかるように、石油が出そうな位置は何となく予測も出来たりします。

運の比重が大きなゲームですが、この「石油を掘る」というプレイが意外にも面白くて、これを遊んだプレイヤーにもなかなか好評でした。使用料がいきなり高くなるあたりが大味なので、そのあたりがもう少し繊細に処理するように改造することを検討してみたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/2269


うんすんかるた / 伝統ゲーム moon Gamer
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ここでトリックテイキングの雄である shaさんのインストで、和製トリックテイキングゲーム「うんすんかるた」が始まりました。

「うんすんかるた」はプレイヤー数も少なく、現在は熊本県人吉市にだけ伝わる幻のカードゲームで、これこそまさに正統な「縁起物」と言えます。まさかここでうんすんかるたを遊べることになろうとは夢にも思っていませんでした。個人的にはこれだけでここに来た甲斐があるというものですmoon Gamer

「うんすんかるた」のトリックテイクの一種ですが、近代的なトリックテイクとは異なり、入り組んで煩雑な例外処理だらけの、いかのも骨太なメカニクスはを持ちます。いろいろな遊び方があるのですが、このセッションは8人でやる「八人メリ」をプレイしました。

ゲームを開始する前に shaさんが用紙した資料(コピー数枚に及びます)が配付され、さらにていねいなインストが始まりました。用語が独特なこともありましたが、それでもこのゲームを一発で理解するのはなかなか難しかったです。それでも1ディールを何とかこなしてようやく「うんすんかるた」の魅力の一端がわかりかけたような… うーん、どうなんでしょうか。

その後もとりあえず2ディールやって終了ということになりました。実際にやってみると、複雑というよりたくさんの決まり事があるゲームという感じです。それを体で覚えていけば何とかなりそうです。せっかくこんな素晴らしい機会を与えてもらったのだから、もうちょっとがんばって「うんすんかるた」を習得してみたいですね。
http://kubotaya.moe-nifty.com/weblog/2004/06/post_3.html


Fussball Ligretto (フットボールリグレット) / Schmidt moon Gamer
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シンプルかつパワフルなアクションカードゲーム。これも8人全員で2チームに分かれてプレイしました。

それぞれがカードを手に持ち、自分の前の最大3ヶ所にカードを出していき、目的のカードを出るまで繰り返します。まずは「1」のカードを見つけ、それが見つかったらいち早く場の中央に出します。これでやっとゲーム開始。

中央に出されたカードには、次のその上に重ねなければならない「名前」が書かれています。名前とはカードに書かれた選手の名前のことです(これはチームごとに異なっています。)。

これを見つけるために、さらにそれぞれのプレイヤーはカードを自分の前に出して探し続けます。見つけたらそれを中央へ出します。そうするとまた別の選手が指定されて… という感じでゲームは進行します。もちろんリアルタイムですし、カードを出すのは早い者勝ちです。

そしてゴールを決めるカード(そういうカードがあります)を相手チームよりも先に出すことが出来たらゴールが決まり1点が入って仕切り直しとなります。これを繰り返し、5点を先取したチームの勝利です。

スピード系のゲームですが、多人数でプレイすることと、次に出すカードが選手名で指定されていることが大きな特徴になっています。ゲーム中は同じチームで次の選手名を連呼しながら進むと効率が良く、なんと言ってもその方が盛り上がります。アクションカードゲームとしても手軽で面白く、これは拾いモノでした。

ちなみにこのゲームは「すごろくや」さんで販売されていました。通販も始まったようですので、興味がある方はぜひどうぞ。moon Gamer
http://www.mobius-games.co.jp/Schmidt/FussebalLigretto.htm


レポートは以上です。

少し早かったのですが、持ち寄ったゲームはほとんどプレイしたということで、集まったメンバーの半分はここで帰宅することになりました。お疲れさまでした。僕もちょっと疲れていたこともあってここで帰宅することにしたのですが…

帰り道がタクヤさんと一緒になりまして、いろいろ話を聞いていたら、なんと、これから puppiさん宅へ遊びにいくというじゃありませんか。もうかなり疲れてはいましたが、まだそれほど遅い時間ではありませんでしたし、たけるべさんやさとーさんがいるとのことだったので、そのまま puppiさん宅へ流れることに… ということで、以下はそのレポートになりまーす。「続きを読む」をクリックしてください。moon Gamer

おお、追記機能を使うのは久しぶりだ…

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23日(日)は、大塚で開かれた袋小路の4月例会に参加してきました。55名参加という相変わらずの盛況ぶり。今回はいろいろな節目だったようです。

袋小路が3年目を迎えた記念すべき例会
なんかイベントをやって、みんなでケーキ食べていました。

会場が新しくなった
大塚の新会場で初例会でした。雰囲気的には、最初の頃に使っていた会場に似ています。施設そのものはやや古めですが、ある程度の騒音は問題ないみたいですね。あと、イスが比較的新しいものだったので、長時間座っていても疲れなかったのが良かったです。

moon Gamer

メガネ例会
メガネをかけていくと会費無料という謎のサービス(?)。個人的には、以前からメガネを買い換えようと思っていたので、これを機会に新しくメガネを作りました。
ノーフレームで、ブリッジとテンプルはダンヒル製です。ここ20年くらい、フレームはずっとダンヒルブランドを使っています。
ついでにメガネチェーンもつけてみました。無駄にコストかけてますmoon Gamer


トップカーリング / ツクダオリジナル moon Gamer

テーブル・カーリングです。2人。

moon Gamer

「トップカーリング」は、長野冬季オリンピックが開催された1998年に、今は無きツクダオリジナルから発売されたアクションゲームです。カーリングはこのオリンピックで正式採用され、当時もかなり話題になったことを記憶されている方も多いと思います。

残念ながら「トップカーリング」は実際のカーリングとはまるでかけ離れたゲームで、どちらかといえばダーツに近いルールを持っています。それに、このゲームに付属している「ストーン」は4色が1個ずつ(4個)という構成で、これではカーリングのシミュレーションを行うこと自体が不可能だったりします。

しかし「トップカーリング」は、実はこの「ストーン」だけのセット(黄と黒の2個入り)も別売りされていました。これが安く大量にヤフオクで出品されていたのを見て「ひょっとしてこれでちゃんとしたカーリングゲームが出来るかも」とピピピっmoon Gamer と閃きまして、さっそくいくつか購入してみました。

moon Gamer

別売りされている「ストーン」は写真のようなものです(これは『トップカーリング』に付属しているストーンと同じ構造です)。ストーンの底にボールが付いていて、それで転がるようになっています。ボール式のマウスを想像していただけるとわかりやすいかもしれません。このストーン自体にも適度な重さがあり、想像していた以上に雰囲気があっていい感じなんですよ。moon Gamer

これを「トップカーリング」のゲームボード(リンク)と組み合わせてちょっと1人で遊んでみたらなかなか面白かったので、即興でルールを作って袋小路に持ち込んでみました。

ちなみにゲームボードとストーンは経年劣化のために滑りにくくなっていたのですけれども、ウェットティッシュやクリーナーシートを使って軽く拭いたら劇的に滑りやすくなりました。というか、滑りすぎて逆にゲームが難しくなってしまったかもしれません(汗)。でもこのあたりのすべり具合を微妙に調整することが出来たらゲームとして面白いかも、と思って100円ショップでいろいろなタイプのクリーナーシートをたくさん仕入れてみたというのが昨日のエントリーの種明かしです。界面活性剤の含有量で少しばかりすべりが違うとか、まぁその程度でしたけれども…

この日のために作ってみたルールはこんな感じです。まず1ゲームは4エンドで、1エンドで各プレイヤー5投ずつです。もちろん交互に1投ずつ投げます。後攻の1投目は、先攻の1投目のストーンがハウス内でなければプレイエリアからはじき出してはいけない、としました。得点計算はカーリングと同じです(エンド終了時にティーに近いストーンを置いたプレイヤーの勝利で、ハウス内で相手の最も内側にあるストーンよりも内側にある自分のストーン数が得点)。

それと、プレイエリアから相手のストーンをはじき出す時には、あまり強く押し出さないようにしてもらいました。このあたりはちょっと曖昧なルールのですが、あまり強くストーンを投げられてしまうとストーンのコントロールがいい加減になってしまうため、運だけのゲームになりそうな気がしたので自重してもらったということです。このあたりのルールはまた後で考えてみようかと思います。

実際に遊んでみた感触ですが、これがもうかなり面白くてやみつきになりそうです。moon Gamer カーリングのルールがゲームとして優れているので当然といえば当然ですが、アクションゲームとしてもかなりのレベル楽しめました。ハウスの中のストーンをガードによって守ったり、ヒットロール・レイズなど、実際のカーリングっぽい戦術も(少なくとも雰囲気レベルでは)行えます。マジで楽しいです!

ちょっと反省点があるとすれば、ストーンを指ではじいていたのですけれども、これはかなりコントロールが難しかったという点でしょうか。後で試してみたら、ストーンの取っ手を指で持って投げた方がコントロールをつけやすく、力加減もしやすいので、ゲームとしてはより戦略的になることがわかりました。例えば取っ手を回転させるように投げるとカール(曲げる)をつけられるとか、テクニカルな要素も加わります。ということで、今度プレイする時にはそれで試してみたいと思います。moon Gamer


Volcano (ヴォルケーノ) / Looney Labs moon Gamer

アイスハウスのピースを使ったゲーム。4人。

moon Gamer

ゲームマーケットでプレイして気に入っていたゲームです。ルールブックには6人までプレイ可能と書かれていたので多人数でプレイするとどうなるのか試してみたかったのですけれども、今回4人でプレイする機会に恵まれました。

ピースは大・中・小が1セットで、同色のセットは5セットあります。このゲームでは5色のピースを使ったので、25セットがあることになります。この他に「キャップ」と呼ばれる小さな黒いコマがあります。

自分の手番では「キャップ」をタテ・ヨコ・ナナメに移動させることが出来ます。キャップが移動すると、移動元のピースが「噴火」します。噴火したピースは、キャップが移動した方向のマスに1個ずつばらすように乗せていきます。乗せたピースのサイズが、元のマスのピースのサイズと同じであればそれを取って自分のものにすることが出来ます。

取ったピースは1個1点ですが、大・中・小の1セットを揃えると5点です。さらにそのセットが同色であれば7点です。誰かが5色のピースを取ったらゲーム終了で、得点の大きいプレイヤーの勝利です。

2人プレイの感触が良かったので期待していたのですが、4人でやると互いに牽制しあってしまって全然ゲームが終わりませんでした(汗)。ゲームの終了条件をもっと増やす(例えば25点取ったら終わりとか)とか、あるいは各手番の時間制限をしないと厳しいかもしれません。それともルールの読み落としがあったかなぁ??moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/13084


Rocketville / AVALON HILL(Hasblo)

SF設定な選挙ゲーム風っぽい陣取り。4人。

moon Gamer

宇宙都市「ロケットヴィル」の市長選をテーマにしたゲームです。デザイナーはマジック・ザ・ギャザリングで有名なリチャード・ガーフィールドです。ガーフィールドは他にも「ロボラリー」「フィルシー・リッチ」などのボードゲームを何点かデザインしてます。

「ロケットヴィル」でプレイヤーが目指すのは「Popularity(人気)」の獲得で、ゲーム的にはこれが勝利得点として扱われます。ボードは6x6=36の「スペース」があり、6つのスペースで1つの「Neighborhood(地区)」を構成しています。つまりボードには6つの地区があります。

手札には何枚かの「選挙公約(Campaign Promise)カード」と1枚の「選挙計画(Campaign Planning)カード」を手札に持ちます。どちらもカードの裏面は同じデザインです。

スペースのひとつには「ロケット」が置かれています。このスペースでプレイヤーは遊説を行って有権者の支持を集めます。ゲーム的には、全員が手札から1枚を選んで裏返しにして出し、それを一斉に公開します。最も高い「選挙公約カード」をプレイした人が、そのスペースに自分の「Campaign Button(キャンペーンボタン)」マーカーを「マーク」することが出来ます(自分マーカーを置く)。

この時、選挙公約カードの代わりに「選挙計画カード」を出すことも出来ます。選挙計画カードを出すとキャンペーンボタンをマークする競合には参加することが出来ませんが、山札から選挙公約カードを1枚手札に補充することが出来ます(その後、選挙計画カードは手札に戻ります)。このゲームは手札の補充機会がかなり限定されており、そのマネージメントが重要な意味を持ちます。

さて、スペースにはいくつかの種類があります。「住宅街」「高級住宅街」「貧民街」等々。これらは4色の「色」によって分類されています。一方、「選挙公約カード」にも色があり、それはスペースの色とと密接な関係にあります。選挙公約カードの色とスペースの色が合致しているのであれば、カードに書かれた高い数値が判定時に使用されるのです(合致していないと低い数値になります)。

またスペースには特別な効果を持つものもあります。マークすれば人気が上がったり、あるいは遊説に失敗すると人気が下がったり、カードを補充出来たりします。また、ゲーム終了時までに指定された条件を達成したプレイヤーに与えられる「ロボットカード」などもあります(詳細略)。

マークしたプレイヤーはロケットを移動させて、次に遊説するスペースを選択することが出来ます。全てのスペースがマークされたらゲーム終了で、地区ごとにマークしたスペース数をカウントし、1位と2位のプレイヤーに配分されている人気が与えられます。こうして、最も高い人気を得たプレイヤーが勝利し、ロケットビルの次期市長となります。

基本的にはとてもシンプルなゲームです。陣取り的な要素もありますが、それほど戦略的というほどの内容でもありません。手札の引きと誰が何を持っているかという隠された情報がゲームの進行に大きな影響を与えるので、あまり深く考えてもしょうがないです。したがってゲームはサクサクとテンポ良く進みます。

ボードやカードのアートワークが機能的に美しくまとめられており、各要素の関連が見通し良くなっているのは素晴らしいです。この秀逸なデザインのおかげでプレイアビリティも高くなっています。このセッションで僕は、うまく高級住宅街の多い地区(得点が高い)からの得点を吸い上げることに成功し、かなりの点差で市長になることができました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21239


Marvin Marvel’s Marvelous Marble Machine / Pair-of-Dice Games moon Gamer

これはイケてますよ。3人。

moon Gamer

大理石をへんてこりんなマシンを通してより多く獲得することを目指すゲーム。

大理石タイルには「数字」と「矢印」が書かれています。矢印は大理石が進む方向(ヘクスなので6方向)で、数字は進むマスの数を表しています。プレイヤーが大理石タイルをプレイした場合、場に置かれた大理石タイルが方向と数値に基づいて全て移動した後に、新しい大理石を真ん中の「HOME」マスへ、任意の方向を向けて置きます。

さて、大理石はまっすぐな方向へしか進みませんが、「マシンパーツ」という特殊なタイルをマスに配置することで、大理石の動きに影響を与えることが出来ます。マシンパーツにはいろいろな種類があり、例えば「右60°回転」「左120°回転」のようにわかりやすいものから、2マスジャンプしたりダイスを振ってランダムに方向を決めたりするようなパーツもあります。

ボードの端には「ゴール」があって、そこへ大理石が移動すると、そのゴールを担当するプレイヤーがその大理石を取ります。ゲーム終了時に、この大理石の個数が多いプレイヤーの勝利です。

こう書くとかなりパズルっぽい思考ゲームのように思われるかもしれませんが、ダイスを使った判定があちこちにあるので、テイストはかなり軽めです。もちろん考える要素もありますが、天に運をまかせて行っちゃえーってのもアリ。「おいおい、そこにそれ置くかー?」「じゃこっちはこうしてやるー」みたいな感じでしょうかmoon Gamer パーツによって翻弄される大理石の動きは見ているだけで楽しいです。
※見てるだけでは勝てませんけど。moon Gamer

終盤になるとパーツや大理石が盤上を埋め尽くしますが、それほど煩雑には感じませんでした。収束性も良好で、終わるときにはきっちり終わります。パーツのコンポーネントはかなりチープで、パーツの特殊効果の解決に一部不明瞭な点があるなど気になる点もありましたが、とにかく面白かったので僕としては全部OK。セッション中は笑いが絶えませんしたし。こういうノリが好きな人にはたまらんアイテムではないでしょうか。

このセッションでは、パーツをうまく使い込んで序盤で大理石を収集しまくることに成功しました。ただ、他の2人に妨害目的のパーツを自分のゴール前に置かれまくってしまい。終盤には僅差となってしまいましたが、最後には何とか逃げ切って薄氷の勝利を手にすることが出来ました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/18966


Big Manitou (ビッグマニトゥ) / What's Your Game? moon Gamer

名作「マニトゥ」のリメイク。4人。

moon Gamer

「マニトゥ」は1997年に発売されたやや古いゲームです。インディアンにるバッファロー狩りをテーマにしたカードゲームで、狩り場のバッファローを狩るハンターと、それを捕虜にする戦士の関係がユニークでした。「ビッグマニトゥ」でもこの二層構造は変わりませんが、その概念や処理方法が若干変わっています。

ビッグマニトゥでは、英雄(前作の『戦士』にあたります)は捕虜を取りません。英雄は他のプレイヤーの英雄との力関係で勝敗を決め、最終的に残った英雄は、その狩り場で優先的に1枚のタイルを獲得する権利を得ます。ハンターはその後に残ったタイルを取り、力量ポイントの合計値が1位がタイル2枚、2位はタイル1枚を取ります。

得点対象になるタイルには「バッファロー」タイルの他に「ティピ(インディアンの移動式住居)」タイルがあり、これらの2種類のタイルの合計値をそれぞれ算出し、その少ない方が点数になります。

また、狩りで取るタイルに特殊な効果のあるものが増えています。これによってハンターカードの強化・移動や追加カードのプレイなどが行われます。

細かい点が変わったというより、かなりいじられている印象を受けました。前作の混沌としたゲームよりは、プレイしやすくよりすっきりしたような気もします。それぞれの狩り場での思惑のぶつかり合いは今作でも健在で、特殊タイルの存在によってより複雑になっているとも言えます。

このセッションでは、久々に同卓となった娯楽堂さんが、出来るだけ他のプレイヤーと衝突しないようにうまいカードさばきで着々と得点を重ねて、最後は圧倒的大差で快勝しました。おみごと。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/bigmanitou.html


Havoc: the Hundred Years War (ハボック) / Sunriver Games moon Gamer

最近のお気に入り。4人。

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このところヘビーローテーションで回っているカードゲーム。9回の「戦争」を行って獲得点数を競うのが目的です。今回も4人でプレイしました。

このゲームの重要なカードに「軍犬(Dog of War)」があります。このカードは「ハボック」における例外処理のかたまりで、しかもその効果はひとつではありません(状況によって異なる)。これを使いこなすことがプレイングテクニックの中核でもありますが、何しろ効果が多岐にわたるために、インストが面倒になる原因のひとつでもあります。

僕はこのゲームをインストする際には、この「軍犬」を除いたルールをまず全て説明してから、後でまとめて「軍犬」の例外規定を説明するようにしています。「軍犬以外」と「軍犬」のルールを説明する時間は同じくらいです。

今回のセッションでは、序盤で点数を稼いだプレイヤーが後半でも着実に細かく点数を重ねて、そのままわりと大差で勝利しておりました。何回もやっているんですが、どうもまだ勝てませんね…moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/havoc.html


トップカーリング / ツクダオリジナル moon Gamer
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会場内でろしあ忍びさんが余っていたので、またこのゲームを立てました。夕方過ぎで人が多かったのでギャラリーに囲まれながらプレイ。カーリングは話題のスポーツですし、みなさんゲーマーだけあってルールも基本的な戦術も熟知しており、ヤジやら歓声やらが飛び交っておりました。

ルールは本日1回目とほぼ同じです。第3エンドまで2点差で負けていたのを、相手のミスもあって最終エンドで逆転勝利。うー、まだまだ遊び足りない! 僕がこれを持ってゲーム会でうろうろしているのを見かけたら、どうぞお付き合いくださいませ。moon Gamer


シルバーコインズ / 創作ゲーム moon Gamermoon Gamer
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本日の〆。Ryuさんに誘われてプレイ。2人用にちょっと変わったゲームです。七芒星を模したボード上に自分のコマが4つ置かれています。コマは線と線の交点に置きます。これを別に指定されたされた3箇所の交点へ相手より先に移動させれば勝利です。

移動の方法は「プロット」方式です。直近の3回の手番で動かす「方向」をカードによって計画しておかなければなりません。コマは、計画された「方向」へ移動します。方向は「0」~「6」までの7方向あり、ボード上にその数値が記載されています。使ったカードの方向へ移動可能なコマをひとつ選び、そのコマを隣接した地点へと移動させます。

移動先に相手のコマがあれば位置を交換します。同様に自分のコマがあれば飛び越せます。いずれにせよ、ひとつの交点にはひとつのコマしか入れません。

2ゲーム行いましたが、最初のゲームは何だかよく掴めずに勝利。相手のコマをブロックするにはどうしたらいいものかよくわからなかったのですが、2回目のゲームでだんだんとわかってきました。相手と位置を交換したり、自分のコマを飛び越えることで手を短縮したり、相手の手を遅くしたりすることがテクニックなわけですね。

相手の動きや手札の都合に合わせて考えるのは難しいのですけれども、思わず研究したくなるような優れた思考ゲームだと思いました。moon Gamer


レポートは以上です。

ちょっと最後は体力が持たずふらふらになっていまして、終了時刻よりも早めに帰宅しました。「乗車券:メルクリン」とかやっておきたっかった…
このところ他の予定とバッティングしたりして、以前より袋小路の例会に参加する機会が減っていますけれども、持ち込んだ大抵のゲームが消化出来てしまうという懐の広さは相変わらずです。あとは体力をつけなければね。moon Gamer
ところで今回は卓割れのタイミングが合わずに、テーブルごとのメンツがほとんど固定してしまっていたので、たくさんの人と遊ぶことは出来なかったのがちょいと残念でした。

本日のセッションにお付き合いいただいた方には心から感謝いたします。moon Gamer
またよろしくお願いいたします>参加者各位

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moon Gamer

26日(日)は、浅草にて開催された「ゲームマーケット2006」に行ってまいりました。

[ゲームマーケット2006]
http://park8.wakwak.com/~kmura/GM/

今回はSGCのブースにて中古ゲームとカラー木製キューブを置いてもらえることになったので、サークル関係者として開場前に場内に入ってセッティングをすることになっていました。

入場予定時間は午前9時30分。前日は念のため早寝をして午前6時前に起床で余裕… のはずがどうも興奮して全然眠れず、なんと午前2時前に目が覚めてしまう始末。結局この後もよく眠れず、睡眠時間は2時間ほどで出かけることになってしまいました。おかげで遅刻せずには済みましたけれども。

慌ただしく準備をしていると、いつの間にやら10時になりまして、ゲームマーケット2006の開始が宣言されました。あっという間にお客さんが会場内に埋め尽くされます。2枚並んだ下の左写真は10時15分ごろの場内の様子。フリースペースがガラ空きで、ブースの回りに人がわらわらと集まっているのがおわかりいただけるかと思います。

moon Gamer moon Gamer

一般に同人ゲームは制作数がそれほど多くないため、人気のあるゲームはすぐに売り切れてしまいます。この日も開始1時間後くらい(もっと早く?)には、話題の高かったゲームはほぼ売り尽くされてしまっていたようです。中には開始時にもう予約分で完売なんてゲームもあったそうです(伝聞)。

余談:ところでサークルブースがかなり狭かったなぁ… まぁ、会場全体の容量的にしょうがないんでしょうけど。中古ゲームを売るだけならフリーバザールでやった方がはるかに広く場所を取れるので効率がいいような気がしました(それはカタログに宣伝が載っからないというデメリットを補って余りあります)。

まずは、ゲームストア・バネストさんのブースに行ったら長蛇の列でして… 相変わらずこのお店は品揃えが素晴らしくて大人気です。列の後ろに5分ほど並んでいましたが、まだまだ時間がかかりそうなので諦めて他から回ることにしました。

moon Gamer

気を取り直してまずはボードゲームのおもちゃ箱のブースで「ルネッサンスの胎動」「フェアリークロック」「Sky Ocean Story」「朝まで大統領選挙」「百科審議官」を購入。「エルスミーアの魔女」セカンドエディションも注文したつもりがどうも伝わっていなかったようで、後で確認したら購入出来ていませんでした。残念。

moon Gamer

続いてカワサキファクトリーでは予約分の「カルタゴの貿易商たち」と「ロボトリー」を購入。「カルタゴ~」はこのブログでも何度となく登場していますが、昨年のゲームマーケットで無料配布されていたゲームで、1年かけてじっくりていねいに練り上げられ、満を持しての正式発売です。

一方「ロボトリー」は手軽で悩ましげな2人用思考ゲーム。昨年のテーブルゲームフェスティバルでも試作版が公開されていましたが、こちらもまたその後に多くのテストプレイを重ねて、以前公開されたバージョンよりもさらにシェイプアップされているようです。

moon Gamer

Hammer Works では、話題の「ほんのきもちです」を確保。のし袋の厚みで中身を予想する愉快なパーティゲームです。これも昨年のテーブルゲームフェスティバルでデモプレイされていたのを見て、その強烈なインパクトにどうしても手に入れたかったゲームです。もう1点は「マーケットトレンド」の完成版ですね。こちらも以前に試作版を遊ばせてもらって好印象だったので購入しました。

後は会場内を適当にぐるぐる回りながら各ブースやフリーバザールを物色していました。会場内では顔見知りのたくさんの方々と挨拶を交わしたり情報交換したりで、歩き回るだけでも楽しいという幸せぶり。そういや biscoさんが大阪から来るということだったので探していたのですが、どうやら到着が遅れているとの情報が入りました。確かに日記にもそんなことが書いてありますね。moon Gamer

そんなこんなでやっとバネストさんの待ち行列が、並んでもいいかな、くらいの長さになっていたので列に入りまして、「乗車券・メルクリン」「モール・オブ・ホラー」「ビッグマニトゥ」など3万円強の大量買い。ところがうっかり手持ちが足りなくて支払いを少し待ってもらったのが申し訳ない限り。忙しいところすいません。

で、その荷物を持って歩いていたら biscoさんが大阪から到着したという報告を puppiさんから受けまして、めでたくご本人とお会いすることが出来ました。アンガールズ? いやいや、ブログのイメージ通りの好青年でしたよ。思わず握手を求めてしまったほどに。でも、たくさんの新作ゲームを袋に入れて持ち歩いているタイミングで初対面とは、何という運命のイタズラでしょうか。moon Gamer

moon Gamer

ここで一時SGCのブースに戻ったのですが、Bone5さん作の「ヘックスマシーン」が完売していました。すごい。僕の売り出しているカラー木製キューブもぼちぼち売れているとの報告もありました。お買い上げいただきましてまことにありがとうございました。

moon Gamer

そのあとは、写真のように「ポラリティ」を弄びながら puppiさんを交えて適当な会話をしていたような気がします。すいません、かなり寝不足だったこともあって何を話していたのかよく覚えていませんけれども、失礼があったのなら平にお詫びいたします>biscoさん

途中、SAWADAさんかゆかゆさん・PHYさんなどが入れかわり立ち替わりテーブルに来ては biscoさんが妙に恐縮しまくっていたのが面白かったのだけは覚えているですけれども。moon Gamer

moon Gamer

だらだらと話だけしていてもしょうがないので、puppiさんと「Volcano」をプレイしました。これは Icehouse (アイスハウス) を使ったゲームのひとつで、見た目が派手なこともあり、以前からずっと気になっていました。念願の初プレイを遊んだ結果は「面白い!」。

これはアブストラクトゲームとしてもトップレベルの作品だと思います。アイスハウスのコマの種類と数を多く用意しなければプレイ出来ない(専用セットはあるのかな?)のが玉にキズですが、無理して買いそろえてでもプレイする価値のある良作でした。moon Gamer

moon Gamer

続いて、せっかくだからということで biscoさんも交えて3人でプレイしたのが「Gods (ゴッド) / Spiele aus Timbuktu」です。これはもともとシャハトがフリーゲームとして公開していた作品を商品化したものです。ちなみに僕は初プレイ。プレイヤーは神様となり、自分の信者を効率よく増やしていくゲームです。

いろいろな要素が組み合わさっていてインストに時間のかかるゲームですが、実際にプレイしてみるとかなり軽いです。しかし効率よくプレイするには悩ましいといういかにもシャハトっぽい作り。あれこれ悩みながらプレイしてみたら、あっさり puppiさんが勝利条件を達成してしまいました。うーむ。思ったよりも「鋭い」ゲームみたいですね。moon Gamer

moon Gamer

この後はSGCのメンバーと「テケリ・リ」を軽くプレイ。僕以外は初プレイだったようです。3ゲームほど遊びましたが、かなり好評でした。トリックテイキングでありながら、手軽でテーマにマッチしたゲーム内容は見事のひと言に尽きますね。これからも長く遊ばれていくことになるのではないでしょうか。moon Gamer

moon Gamer

さて、ここでやっとゲームマーケット名物のオークションが始まりました。相変わらず熱いノリで見ているだけでも楽しいイベントです。全部で44点が出ていましたが、ヤフオクの相場から大きく外れた落札価格が付いた品は無かったように思います。それはちょっと高いかな、という程度で。いや、あんまり相場に詳しくないので本当のところどうだかわからないですけれども。

オークションが終わったあたりで、ちょっと早めに引き上げさせていただきました。 今回のゲームマーケットで購入したゲームなどを並べるとこんな感じ。

moon Gamer

今回はキャスター付の大型スーツケースを持ち込んだのですが、これは大正解だったようで、これだけの荷物が全てひとつに収まりました。とはいうものの、地下鉄で移動したので重いカバンを抱えながら階段を移動するが大変でしたけど… というか都営浅草駅は無駄な階段が多すぎです。

ともあれ、参加したみなさま、どうもお疲れさまでした。
また来年もお会いしましょう。moon Gamer

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