moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲームなど、電気を使わないタイプのゲーム)と、その周辺の話題を中心にした記事や写真を広く公開している個人ブログです。

タグ:将棋

5五将棋

たまたま iPhone アプリで5五将棋(K55 for iPhone)を購入して遊んでみたら面白かったのでシェア。

5五将棋の概要については「5五将棋 portal」というサイトが詳しいです。
http://minerva.cs.uec.ac.jp/~uec55/

5五将棋をごく簡単に説明すると、5×5マスの盤で玉・金・銀・飛・角・歩各1枚ずつだけを使う将棋のバリエーションです。自陣が手前の1列のみ(敵陣に入ったりそこから移動した駒は成れる)なだけで、その他はほぼ将棋と同じルールです。

この類いの変形ミニ将棋は他にもいくつかありますが、5五将棋は特殊なルールがほとんど存在せず、きわめて将棋のルールに近いことが特徴です。なので、将棋の入門用ゲームとして使われることもあるそうです。

また、小さなアブストラクトゲームにありがちな問題のひとつである千日手については、「千日手は先手の負け」というルールが採用されることが多いようです。

5五将棋に慣れないうちは、序盤で膠着してなかなか盤面が先に進まないことが多くあるかもしれません(先に仕掛けた方が一時的に不利になりやすいため)。僕が5五将棋を知ったばかりのころは、それが不満でした。

ですが、何局も指しているうちにコツがつかめてくると、本将棋とは異なる駒の価値観や手筋がわかるようになり、局面ごとに打開策を考えるのがとても楽しくなってきました。たったこれだけのマスと駒の数だけで、変化に富んだ切れ味鋭いゲームを楽しめるとは思いもしませんでした。

5五将棋のiPhoneアプリ「K55」についても簡単にご紹介します。 http://homepage2.nifty.com/kakinoki_y/iphone/k55.html

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開発者はあの「柿木将棋」と同じく柿木義一氏です。優秀な思考エンジンと使いやすいインターフェース、それに多くの機能を持ち、5五将棋を理解するだけではなく、棋力アップにとても役立つツールとなるでしょう。

K55の特筆すべきは、高性能な思考エンジンの出来栄えです。Bonanza Method をベースにした自己学習機能が搭載されており、悪手をできるだけ繰り返さないような作りになっています。これがすばらしい。

たとえば対局中に人間が有利になった局面で、「待った」機能によって盤面を数手戻したりすると、コンピュータは先ほど指した手と異なる手を選択することがよくあります。手数が進んで悪手と評価された手が自動学習機能によって避けられ、別の手を選択したわけです。

K55 は有料アプリですが、無料で5五将棋の対コンピュータ戦を楽しみたければ、たとえば以下のサイトでプレイ可能です(要Javaランタイム)。開発者が異なりますので、当然ながら K55 とは別の思考エンジンが組み込まれています。これはこれで、ビギナーのうちはなかなか手強い相手になるのではないでしょうか。
http://www.geocities.jp/shogi_depot/ssj55/index.html

余談ですが、5五将棋アプリ K55 を知ってハマったおかげで、僕はようやくパズドラから足を洗うことができましたww 将棋をよく知らなくても、2人用のアブストラクトな思考ゲームがお好きな方はぜひお試しください。そして5五将棋を気に入っていただけたのであれば、そのうちぜひ対戦しましょう。

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時間が中途半端に空いた時には「AI将棋2004」を相手に将棋を指しています。近頃のコンピュータ将棋はまったく侮れなくて、うっかりしているとこてんぱんに負けます。

僕は小学生で将棋にハマり、中学生の時にアマ初段の免状を取りました。しかしそれで燃え尽きてしまいmoon Gamer、以来あまり真剣に指さなくなりました。当然ではありますが、やっぱり続けていないと実戦感覚がなまってしまい、コンピュータ相手でもうっかりミスが多くなります。
※高校生の時に2段の免状を取る資格を得ましたが、高いので買いませんでした。免状ってけっこう値段が高いものなんです。

「AI将棋」のおかげで将棋そのものの面白さにも再び目覚めてきまして、久しぶりに将棋の本を買い揃えて最近の定跡を勉強したりしています。「AI将棋」に限らず最近の将棋ソフトは全部そうなんでしょうが、かなり最近の定跡データまで対応してくれていますので、単に勝敗を競うだけではなく、将棋そのものの勉強にもなります。

僕が小学生・中学生の頃は将棋ソフトなんてありませんでしたので、有段者など強い人と指す機会は相当に限られていました。子供が強い大人と指すには、誰かに紹介してもらうか、あるいは大会に出て対戦するかくらいしかなかったのです。
※町中の将棋クラブはお金がかかるし、タバコのにおいがきついし、真剣(賭け将棋)も行われることがあるので、当時僕は子供が出入りする場所だとは思っていませんでした。

ところで「AI将棋」の設定ですが、僕には「3段」で今のところちょうどいいくらいです(これより上は「4段」「長考棋士」がいます)。「AI将棋」のアルゴリズムにはちょっとしたクセがあり、駒得を必要以上に評価しすぎるきらいがあります。駒得と手得の評価バランスがちょうど良くなるのが「3段」くらいからだと思っています(あくまで主観的評価ですけれども)。

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