moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲームなど、電気を使わないタイプのゲーム)と、その周辺の話題を中心にした記事や写真を広く公開している個人ブログです。

タグ:袋小路

1日(日)は、池袋にて開かれた袋小路の7月例会に参加してきました。言われて気がついたことですが、袋小路の(通常)例会は今回でちょうど40回目とのこと。素晴らしい。今後も紆余曲折あるでしょうが、このサークルが長く続くことを心から祈っております。

今回持ち込んだゲームは、いずれも個人的に未プレイなものばかりです。購入してからしばらく時間が経過しているゲームもあります。新作はともかくとして、90年代に発売されていたような中途半端に古いゲームは意外とプレイ機会を得るのが難しいことが多いので、今後も持ち込みゲームの中に少しずつ取り入れていきたいと思っております。

梅雨の晴れ間。少し蒸し暑い空気が街を包み込んで、いつの間にやらすっかり初夏の陽気です。


Jenseits von Theben (テーベの東) / Queen moon Gamer

リメイクの新作投入。4人。

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元は個人会社から毎年決まった数だけ少数限定生産されていた知る人ぞ知るゲームでした。しかしこのマイナーゲームが Queen によって見いだされてメジャーデビューを果たし、ついにはドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作にまで登り詰めたのです。

欧州各都市に散らばっている「知識」を収集し、それを元に遺跡を発掘することがゲームの基本的な流れです。「知識」は、カードに示された書籍マーク、アシスタント、現地住民からの援助などがあり、これらをより多く集めて、遺跡出土品(アーティファクト)の発掘を目指します。発掘作業に多くの時間をかければ、価値の高いアーティファクトを発掘する可能性が高まります。しかし、プレイヤーに与えられた時間は等しく2年間(52×2=104週)しかありません。知識を高めるにも時間がかかるのです。

遺跡の発掘は、袋に詰められた30枚のタイルをランダムに引くことで表しています。得点となる「アーティファクト」を引けばそれは引いたプレイヤーのものとなり、無価値の「がらくた」タイルは発掘後に袋に戻します。つまり、袋の中身は、アーティファクトが発掘されるごとにどんどん「薄く」なっていくのです。この発掘システムが「テーベの東」でデザイナーが表現したかったほとんどと言っていいでしょう。

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オリジナル版のルールとの違いはいくつもあります(例えば、発掘許可証を元に戻すタイミング・アクションの種類・ゲーム終了時の得点等々)。特に『展示』に関するルールは完全にリプレイスされ、オリジナル版にあった競合要素のひとつが消滅しています。しかしこれは英断でもあります。なぜなら、「遺跡発掘」に焦点を絞り込むことで遊びやすさが格段と上昇し、より多くの層にアピールすることが可能なファミリーゲームへと生まれ変わることとなったからです(またこの改変があるので、オリジナル版を手放す理由も無くなっています)。

運の比重はやや高めですが、もちろんコントロール出来ないほどではありません。遺跡発掘のロマンと悲哀をたっぷり感じさせてくれる独特な雰囲気を持った作品でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/13883


Celtic Quest (ケルティック・クエスト) / JKLM Games

迫り来るローマの脅威。3人。

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「ケルティック・クエスト」には導入ゲームとして「ケルティック・トレーダー」という簡易ルールがあって、今回はそれを3人でプレイしました。

プレイヤーはケルト民族のひとりとなり、集落を巡って多くの名声を獲得することを目指します。「ケルティック・トレーダー」では、マップ上の資源チット(複数あります)を収集し、それを集落へ運ぶことで名声を得られるようになっています。資源チットはマップ上に落ちていて、そこへ自分のキャラクターコマを移動させることで拾うことが出来ます。自分のキャラクターコマを集落で移動を終了させると、保持している資源チットを名声ポイントに変換することが出来ます。資源チットには

これらキャラクターの行動に関わることはステータスとしてパラメータ化され、その数値は変動するようになっています。例えば、キャラクターの移動距離は「移動力」、資源チットの最大保持数は「運搬力」、資源チットを名声ポイントに変換する時のボーナスポイントは「交易力」です。そしてこれらは、既定の名声ポイントを消費することによって段階的に上昇させることが可能です。

また集落ごとに、どの資源チットが何ポイントの名声ポイントへ変換されるかが決まっています。そしてこの変換レートも変動するのです。ある集落で、ある種類の資源チットが名声ポイントに変換されると、その資源チットの変換レートが一段階下がります。また、資源チットが盤上に出現する処理の過程で、変換レートが上昇する可能性もあります。

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このように、集落は名声ポイントを獲得するための重要拠点なのですが、実はこれが無くなることがあるのです。一定の条件が満たされるか、特定のイベントチットの効果により、集落が「ローマ化」して消滅します。かなり思い切ったルールのようですが、これがこのゲームでは煩雑に起こります。実際、このセッションでは、6ヶ所ある集落のうち、なんと5ヶ所がローマ化して消え去りました。消えすぎ。ちなみに6ヶ所すべてがローマ化するとゲームが終了します。

ゲームが進むにつれ集落がローマ化して減っていくため、1回の手番で効率的な名声ポイントの獲得をするためにはパラメータの上昇が必然となっているわけです。ただ、その上昇曲線がやや極端で、一度でも離されると後から追いつくのが大変かな、という気はしました。導入ゲームなので、そのあたりのバランスは甘くなっているだけなのかもしれませんけれども。

やや変わったバランスを持たせたゲームで、プレイタイムもそれほど長くなく、終盤の大味な展開を除けば、自分としてはそれほど悪くない印象を持ちました。なので、そのうち基本ゲームまで進んでみようかと思っております。
http://www.boardgamegeek.com/game/19416


Cape Horn (ホーン岬) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

ゲーム倉庫の底に積まれていたのを引っ張り出した。3人。

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シンプルなタイル配置系の水上レース。3人プレイがベストかも?

手番では手札から任意の枚数のタイルを空いているマスへ置きます。既存のタイルに隣接する場所か、あるいは条件が揃っていたら既存のタイル上に重ねて配置も可能です。その後で船を移動させます。船のあるマスにあるタイルに指定された方向へ、そこに書かれた数字だけ進みます。進んだ先のマスにはタイルが置かれていなければなりません。他の船を通過することは可能ですが、同一のマスに複数の船がいてはなりません。そして手番の最後に手札としてタイルを1枚だけ補充します。

この他、帆ポイントを使うと特別なアクションを行うことが出来ます。手番開始時に1帆ポイントが加わり、最大8帆ポイントまで蓄積可能です。1帆ポイントでパス、3帆ポイントで隣接マスへの移動、5帆ポイントで再移動が可能となります。さらにタイルの補充時に1帆ポイントを追加して支払うごとに、1枚のタイルを余分に引くことが出来ます(手札は最大6枚)。

ゲーム盤には決まったマスに「寄港地」があります。寄港地には「I」~「III」まであって、各数字ごとに3色あります。寄港地マスに到達すると、その寄港地の色マーカー(羅針盤マーカー)を獲得します。3色の羅針盤を獲得するか、あるいは2色の羅針盤を獲得してゴールラインを通過したら勝利です。

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これは面白かったです。思い通りになりそうでならないタイルを、あれこれひねくり回してパズルを解くように正解を探し、さらに他プレイヤーとの駆け引きにもうち勝たなければなりません。他人の置いたタイルも利用可能なのでコースは思ったより短く、勝ちに行く時には一気に、そうでなければ他人の動きは常に牽制するべきです。

ということで、僕は「ホーン岬」のスピーディな展開とプレイヤー間の濃密な絡み合いがすっかり気に入ってしまいました。メカニクスは素朴ともいえるほどのシンプルさで、ということはつまり、プレイヤーたちの性格や思惑によってゲームの印象が簡単に変わる可能性があるということです。なので、このセッションが実に面白かったことに、同卓でプレイしたお二人に感謝したいと思います。
http://ejf.cside.ne.jp/review/kaphoorn.html


Snake Lake (スネークレイク) / TENKIGAMES

ヘビのリンゴ争奪戦。3人。

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プレイヤーは7枚ずつのカードを持っています。これは自分の「ヘビ」の動きを決めるために使います。このカードは、自分専用のボード上にある「1」~「3」欄に裏返して配置しておきます。これは、今後3手番分のヘビの移動をプロットするために使います。自分の手番になったら、「1」欄のカードを表にして、そこに書かれたように自分のヘビを動かします。それが終わったら、「2」のカードを「1」へ、「3」のカードを「2」へ動かして、「3」に手札から1枚のカードを裏向きに置きます。

盤上のリンゴマーカーを獲得すると得点です。誰かのヘビの「頭」に衝突したり、あるいは条件を満たした上で盤外に出ても得点が入ります。しかしキノコマーカーはマイナス点となります。他のヘビの「胴体」に衝突したり、あるいは誰かのヘビの頭が自分のヘビの頭に衝突してくるなどしたら、ヘビは「気絶」します。「気絶」したヘビは得点を失うわけではありませんが、初期状態となってゲーム盤に再登場することとなります。

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スラップスティックなドタバタ感と思考要素が珍妙にブレンドされた、不思議な面白さを持ったゲームです。意図的に気絶させるテクニックを覚えると、リンゴの近くへ素早く移動したり、相手の意図をくみ取った上で先走りして待ちかまえてみたりと、思わず笑ってしまうようなシチュエーションがよく発生するようになります。リンゴの得点配分がやや大きいような気もしましたが、あらかじめそれを全員が理解しているのであれば、リンゴ争奪戦はいっそうヒートアップするに違いありません。

今回は3人でプレイで、狭いボードでテンポ良く進行しました。手番がすぐ回ってくるので先読みがしやすく、デザイナーが意図したプロットによる駆け引きの面白さが鮮明に感じられたような気がします。人数が増えるとまた印象が変わってくるのでしょうね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/snakelake.html


Fangfrisch (魚海岸物語) / Queen

3人。あ、3人だと専用ルールがあるのか… 見落とした…orz

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クニツィアの「It's Mine」とか、そのあたりをベースにしたリアルタイムな競りゲーム。3人ルールをうっかり適用し忘れたので参考プレイということで。

手番では「仲買人」となり、山から海産物カードを1枚ずつめくって公開します。他のプレイヤーはそれらを見て、購入したくなったらベルを押します。カードが何枚であろうと購入金額は10ユーロです。また、仲買人は売却されたカードの枚数と同じだけユーロを銀行から受け取ります。

各プレイヤーは3つの「箱」が与えられます(そのうちひとつは氷の入った箱です)。カードを購入した後、それらの箱へカードを並べます。ただし、ひとつの箱には1種類の海産物しか配置することは出来ません。4種類以上の海産物を取ってしまったら、それらはゴミ箱へ廃棄しなければならないのです。

仲買人となった時、競りを行う前に自分の海産物カードを売却することが出来ます。この時、箱単位で売却しなければなりません。もちろん、多くの数の海産物を売却した方が大きな収入になります。

3人だったからか、あるいはルールが違っていたからか、そんなにきついバランスではなく、なんかのびのびとカードを集めまくることが出来ました。「It's Mine」にあるようなマイナスカードがないので、全体の見通しが良くなっただけ、他人との駆け引きが重視されています。なので、人数が多い方がより面白くなるのではないでしょうか。

まぁ、そこまで真剣に勝敗にこだわってプレイするよりも、ノリで買った売ったと大騒ぎしながら楽しむのもまた一興かと。
http://www.boardgamegeek.com/game/28218


Capone (カポネ) / Amigo Spiele moon Gamer

ギャングによる利権と命の取り合い。5人。

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そろそろ帰宅しようかと思ったら、このゲームが立ちそうだったので何となく参加。結果的に、ちょいと毛色の変わったゲームを遊ぶことが出来て良かったです(それにこれも未プレイでしたから)。

テーマはギャングの抗争ですが、ゲームの目的は合法活動への投資です。投資は10万ドルにつき1段階アップし、これが10段階目に達したら勝ちです。この資金を稼ぐために、ギャングの構成員とボディガードが街へ繰り出して非合法活動に精を出すことになります。

手札として5枚ずつ配布され、まずそれを1回だけ交換可能です。配布された5枚のカードだけでゲームが進行します。カードの大部分は「非合法カード」で、ボード上に多数存在する「商店」の名称と金額が書かれています。手番では手札からカードを1枚プレイし、それが「非合法カード」なら、自分の構成員かボディガードをボードの商店上に送り込むことが出来ます。

もし、これから送り込もうとする商店上に他プレイヤーのコマがあれば、その価値より高い金額になるように自分のコマを置きます。そうすると、元から置かれていたコマは除去されます。除去されたコマは、ボディガードなら後でお金で戻ってきますが、構成員なら港に沈められて二度と戻ってきません。moon Gamer

構成員の価値はそれなりに高く、生き残れば高収益を得ます。しかし、そうするためにはリスクを背負って盤上に配置しなければならず、そのギャンブルに負けたら構成員は文字通り海の藻屑と消えます。この命をかけたこのギリギリの駆け引きが「カポネ」の大きな魅力となっています。

おおざっぱでやや極端なバランスを持つゲームですが、それがギャングの抗争というテーマによく合っていて雰囲気は抜群に良く、このセッションも楽しく遊ぶことが出来ました。これもまたノリで遊ぶのが良いタイプのゲームでしょう。
http://www.boardgamegeek.com/game/317


レポートは以上です。

今回持ち込んだゲームは5つだけだったのですが、箱がでかいものが多くて、キャスター付きスーツケースがはち切れんばかりでした。これから夏を迎えるにあたって、ゲーム会に行くのも大変な季節になります。思いっきり遊ぶためにも、季節の変わり目には体調管理に気をつけたいものです。試しに過去のエントリーを読んでみたら、昨年はこの時期に夏風邪をひいてました…moon Gamer

本日はお疲れさまでした>参加者各位
また次回もよろしくお願いいたします。moon Gamer

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3日(日)は、池袋にて開かれた袋小路の6月例会に参加してきました。この日は電車の乗り継ぎが良すぎて、開始時間より少しばかり早めに会場に到着。最初のうちはそれほど人が集まってもいなかったのですが、気がついたら会場に人があふれかえっていました。今回は参加者数がいつもより多くて、ついにはテーブルが足りなくなるまでに至ったようです。参加者数はなんと63名。袋小路の例会参加人数の新記録を達成したとのこと。

この日の降水確率はきっぱり0%。昼間は歩いていると少し汗ばむくらいの陽気でした。


The Thief of Baghdad (バグダッドの盗賊) / Queen

今年のSDJノミネート作。4人。

moon Gamer

前回のプレイレポートはこちらのエントリーをどうぞ。ノミネートに入って再注目されたようで、別の卓でもこのゲームが立っていました。

ゲームの目的は、宮殿に置かれている「宝箱」を規定数(プレイ人数によって異なる)獲得することです。これには「盗賊」が多数必要です。そして盗賊を宮殿に送り込むためには、自他の「衛兵」の存在と、コストとしてカードの支払いが必要となります。とにかくこのゲームでは、何のアクションをするにしても、正しく対応した種類のカードが不可欠です。

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moon Gamer

ランダムに補充されるカードに翻弄されつつ、自分の利益を追求するか、あるいは誰かの妨害に走るか、シンプルなルールで悩ましげな要素が満載のゲームです。

ただし、カラフルなコンポーネントのイメージとは異なり、イベントなどの派手な要素は一切なく、こつこつと細かい利益を地道に積み上げていくタイプの、どちらかと言えば地味なゲームでもあります。

このセッションではカードマネージメントを見事に失敗。moon Gamer 終盤になって少ない手札で効率的な盗賊コマの投入を試みましたが、結局それも切れ筋だったようで、ひとりだけ金庫2枚のままゲームエンドを迎えることになってしまいました。がっかり。moon Gamer

他のプレイヤーの動向にもよりますが、序盤には「ノーアクションで4枚補充(1枚はダンサーカード)」を繰り返して、まずは手札をある程度集めておいた方がいいのかも。
http://www.boardgamegeek.com/game/22278


Zooloretto (ズーロレット) / Abacus moon Gamer

こちらも今年のSDJノミネート作。4人。

moon Gamer

先日のメビウス便で届いた新作です。タイトルから連想されるように、ベースになっているのは「コロレット」です。

場にプレイヤー数だけ「トラック」があり、それぞれのトラックには3つのスペースがあります。手番では「タイルを引いてトラックに置く」「トラックを取る」「コインを使用したアクション」のいずれかを選択します。トラックを取ったら、そこに乗っているタイルを自分の動物園に、ルールにしたがって配置します。動物園には複数の「オリ(檻)」があって、それらが動物タイルで埋まるとボーナスがもらえることがあります。

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それぞれの「オリ」には1種類の動物しか配置することが出来ないというのが、このゲームのジレンマと駆け引きを構成する要素になっていて、これは"原作"ともいうべき「コロレット」に通じる面白さになっています。

「ズーロレット」ではさらに、コインによる特殊アクションを盛り込むことによって多くの選択肢をプレイヤーに与え、より柔軟な作戦を取ることが出来るようになっており、ゲームの奥行きを広めることに成功しているように思いました。

自分としてもわりと好きなタイプのゲームで、心底楽しんでプレイしていたのですが、このセッションではどうもいつの間にやら大きく何か間違えていまして… あれー? とか気がついたらもはや取り返しのつかない事態に… うーん。呆然としていてもしょうがないので、途中でいろいろと動いてみたものの、もはや点差を縮めることすら望めないポジションのまま終了という結果に終わりました。9点ってなんだそのどあほなスコアは。moon Gamer

ま、とにかく面白いゲームだということがわかったので、どこかで再ゲームしますか。しかし初見のゲームに弱いな…>自分
http://www.boardgamegeek.com/game/27588


・(タイトル不明) / 創作ゲーム

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ここで同卓の方が自作した創作ゲームをちょこっとだけプレイ。4人。まだ作り込んでいる途中とのことでしたので、コメントはなしで。少し変わったバッティング系のカードゲームでした。


Tal der Abenteuer: Die Schatzsuche im Himalaja
(冒険の谷 : ヒマラヤに眠る財宝の探索)
/ Parker Spiele

ボードの表→裏と2ゲーム行います。4人。

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こちらのベースはあの「ハニーベアー」です。盤上にはコマが4個(4色)あって、これは誰のものでもありません。各色のコマに対応した色のカード(と全色対応のワイルドカード)があって、ゲーム開始時に11枚ずつ(4人プレイ時)配られます。

手番ではカードを1枚プレイして、それに対応した色のコマを、カードに指定された歩数だけマスを進めます。途中、タイルの置かれたマスに入ったら、その指示にしたがいます。タイルの効果は、後からそのマスに入ったコマでも使用可能です。そしてどれかのコマがゴールしたらゲームはひとまず終了です。

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終了したら、全員が手持ちのカードを公開します。それぞれのコマがどのエリアにいるかを見て、そのエリアの点数が、コマと同じ色のカード1枚あたりの点数として換算します。例えば、2点のエリアに「青」のコマがあったとして、手持ちのカードに3枚の「青」カードがあれば6点となるわけです。これを全色のカードについて換算します。

1ゲームが終了したら、ゲームボードを裏返して2ゲーム目を行います。2ゲーム目は1ゲーム目とルールはほぼ同じですが、「橋」が加わります。「橋」はルートのショートカットで、最初にあるコマが橋を通過したら、その橋は壊れてしまい、他のコマは二度と使えなくなります。

2ゲーム目の終了時には、1ゲーム目と同じ得点計算を行い、さらにタイルの効果で得た「宝石」の数によってボーナス点の計算も行います。これらを合算して得点の多いプレイヤーの勝利です。

当然ではありますが、全体を通してのプレイ感覚は「ハニーベアー」に似ています。タイルの特殊効果によって手札が増えたり、宝石のようなボーナス要素を盛り込むなどボリュームはやや増加しているものの、元ゲームのスピーディなテンポの良さは失われていません。では「ハニーベアー」より面白いとか、あるいは代わりになるかというと、それは微妙でした。

それと、宝石が15個しかないので、これがストックになくなった以降、宝石タイルに止まったら他人から1個取れるようにしたらどうでしょう?
http://www.boardgamegeek.com/game/25142


Code Knacker (コード破り) / Ravensburger moon Gamer

バースト系のダイスゲーム。4人。

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「テンプテーション(ギャンブラー)」をもっとお手軽にしたような感じのダイスゲーム。

まず場に3枚の金庫カードがめくられます。金庫カードには○付き数字がいくつか書かれていて、その数字と同じ数字の目をダイスで出すことによって、金庫の解錠を行います。6面体ダイスは5個あって、「1」~「5」の目と「マイクロチップ」の目があります。

手番でこれらをダイスをふって、出た目が金庫の数字と合致していれば、そのダイスを脇に置いた上で、金庫の○付き数字に赤いマーカーを乗せます(脇に置くダイスの数と赤マーカーの数は同数)。赤マーカーが置けない目のダイスは脇に置くことが出来ません。脇に置かなかった残りのダイスは再びふり直すことが出来ます。ダイスを振った後に、脇にダイスを置くことが出来るのであれば、何回でも残りのダイスをふり直すことが出来ます。

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「マイクロチップ」の目も脇に置くことが出来るダイスです。ただし、それ自体は金庫の解錠には役に立ちません。5個すべてのダイスが脇に置かれた時、その中にマイクロチップが2個以上あれば、再び5個のダイスをふり直すことが出来るようになります。

ダイスをふる前に、自発的に手番をやめることが出来ます。また、すべてのダイスが脇に置かれた状態で、マイクロチップの目が1個以下の時は自動的に手番が終了します。これらの場合、すべての○数字に赤マーカーが乗っている金庫カードがあれば、それを獲得します。そうでない金庫カードは、赤マーカーはそのままの状態で次のプレイヤーへ手番が移ります。

ふった後で、ダイスを脇に置けない時には「失敗」となり、何も得られないまま次のプレイヤーへ手番が移ります(場に赤マーカーで埋められた金庫カードがあっても獲得できない)。これを繰り返して、得点の多いプレイヤーの勝利となります。

同じようなバースト系のダイスゲームは他にもたくさんありますが、その中でもかなり軽いゲームです。箱も小さくて持ち運びも便利ですし、ルールも簡単で、短時間で盛り上がれると、コミュニケーションゲームのツボが的確に押さえられていて好感触でした。でもセッションの方は最下位でしたけど… この手のゲームでも初見に弱いとは…moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/27613


Nach dem Regen / eg-Spiele (Editrice Giochi) moon Gamer

ランドルフ作のパターン認識系のゲーム。1人入れ替わって4人。

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好みが激しく分かれそうなゲームではありますが、僕は気に入りました。少しばかりマイナーゲームかな、と思っていたら、会場内でプレイ経験者が何人かいましたね。

手番では、自分の持つ「きのこコマ」4個を空いたマスに置くだけ。それが終わったらランダムにきのこ4個を引いて手番は終了し、次のプレイイヤーの手番となります。きのこコマは、それが配置される際に「色の異なる4色の4番目」となっていれば1点が入ります。配置されたコマのタテ・ヨコ・ナナメですべてこの判定を行います。コマとコマの間に空白マスがあってもよく、配置されたコマのマスが含まれているのであれば、どこから数えても構いません。

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4人プレイ時は、対面プレイヤーがパートナーとなるチーム戦となります。特にルールに書いていないので、パートナー間で相談しつつゲームを進めました。やってみてわかったのは、えらくペースの早いゲームであるということ。コマとマスは48しかありません。手番終了ことにコマを4個ずつ引くので、1巡で16個減ります。つまり手番は3回しか回ってこないのです。

極めて少ない機会で、ややこしい最適解を探索し続ける過程を楽しいと感じるかどうかで、このゲームに対する印象は異なってくるでしょう。そういうゲームです。

ところで、2人ずつのチームプレイは今ひとつ機能していないような気がしました。2人プレイするか、あるいは3人の変則スコアシステム(左となりプレイヤーのスコアも自分のスコアに加算する)を試してみたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/8830


Desert Bazaar (デザート・バザール) / Mattel

そしてこのゲームで〆です。4人。

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砂漠にテントを立てることによってポイントの獲得を目指します。最初は何だかよくわかりませんでしたが、コツがわかってきてからが面白かった。ゲームの目的は、テントをボードに配置することによる得点の獲得です。このテントを配置するためにはコストとして商品カードが必要であり、その商品カードはダイスによって獲得します。

自分の手番になったら「ダイスで商品カードを補充する」か、あるいは「テントをボードに配置する」のどちらかを実施します。商品カードは任意の1枚(全4種)は確実に獲得することが出来ますが、それ以上を獲得するためにはダイスに目にしたがわなければなりません。自分の欲しい商品カードを多く獲得するためにギャンブルを仕掛けるオプションもあります。

テントを配置するアクションを選択したら、ルールにしたがって最大4枚のテントタイルを配置することが可能です。テントを配置するためにはコストが必要で、それはタイルごとに指定された商品カードを3枚支払うことで充足されます。ただし、配置しようとするテントに隣接する位置にテントタイルがあれば、その色の商品カードは配置コストの支払いから免除されます。

例えば、配置されている「赤いテント」に隣接する場所に、「赤・赤・緑」の配置コストが必要なテントを配置する場合、支払いコストは「赤・緑」のみで済みます(隣接する赤点とのおかげで赤コストの支払いが免除される)。うまくテントの配置すると、配置コストが無料になることもしばしばあります。

テントタイルは、空いているスペースであれば、原則としてどこにも配置可能です。互いに隣り合った複数のテントタイルは「グループ」と呼ばれます。ひとつのグループには最大7枚のテントを含むことが出来ます。グループのテントタイルが8枚以上になるような配置を行うことは出来ません。

テントタイルを配置したら、その上に自分のマーカーを置きます。そのテントタイルを含むグループが7枚に達したら「完成」します。完成したグループ上にマーカーがあれば、その数だけ得点が入ります。他にもゲーム中に得点が入ることがあります(詳細略)。こうして、テントをルールにしたがって配置出来なくなるまでゲームを続けます。最後に最終得点計算を行って、最多得点獲得者が勝利となります。

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リソースの商品カードは手札枚数の制限がありません。このようなゲームの定跡として、最初は黙々と商品カードの補充を行うことがよく行われますが、このゲームでは先に商品カードを消費してテントを配置した方が良いかもしれません。これは、テントの単独配置ボーナス(他のテントに接しないテント配置で+2点)があるためです。実際、テントを置ける時に置いた方が良いケースが、序盤~中盤にはよく現れるのです。

もちろん商品カードの補充は重要です。重要なリソースである商品カードの補充にランダム性が盛り込まれているのは賛否が分かれる点ではありますが、コストの削減は隣接テントタイルによってかなり省エネが出来ますので、あまり気になりませんでした。また、商品カードの補充に不確定要素が入っているからこそ、ボード上でのパズルを解くようなタイル配置がより重要になるという別の効果も生じています。

このように、デザイナーの狙いどころはよく理解出来ますし、細かく調整されている形跡もあって苦労が忍ばれますが、どうも全体的に荒削りっぽく感じられてしまうのが惜しいというか…。はっきり書いてしまうと、「デザート・バザール」の欠点をあげつらえばいくらでも指摘出来てしまうくらいだったりします。

ところが困ったことに、僕はこのゲームをなぜか気に入ってしまいました。テントの配置を悩むあたりのアブストラクトっぽいメカニクスが、たまたま肌に合ったということなんでしょう。このセッションでは結果を残せなかったこともあり、ぜひどこかで再プレイをしたいものです。出来れば次は3人プレイがいいかなぁ…
http://www.ps-hiroshima.com/board/desertbazaar.htm


レポートは以上です。

何もかもが順調というわけでもないでしょうが、袋小路は微調整を続けながら今でも少しずつ発展しているようです。これからもぜひがんばって欲しいものです。次回例会も参加予定ですので、またよろしくお願いいたします。moon Gamer

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13日(日)は、池袋で開かれた袋小路5月例会に参加してきました。ひょっとして久しぶりんの参加だっけ? とか思ってブログの記事を読み返したら3月の重たいゲー特例会以来だから2ヶ月ぶりですか。でも感覚的には数ヶ月ぶりみたいな感じだったりして。なぜだろう。

予報では雨の心配はなく、気温はそこそこ上がって春っぽい陽気。だからだと思うのですが、会場内では冷房がガンガン効いてましたけど、これがちょいと寒かったので、温度調整をしたり止めたりしていました。

前日の深夜にちょっとした仕事のアイデアが浮かんで、それをまとめていたら押してしまい、おかげで寝不足気味の1日でした。ぼーっとしていたのインストが少し適当だったかも。失礼しました>この日に同卓のみなさま

例会では、まず久しぶりの「6ニムト」(10人!)から入りまして、これまた久しぶりの無失点という結果に。さい先がよいのか、これで運を使い果たしたかは謎です。


仔ぶた急便 / 創作ゲーム(チームきりたんぽ(仮))moon Gamermoon Gamer

ついに、キタわぁ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ☆ 4人。

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前回のプレイ時にはルール解釈ミスをして無念のノーコンテスト(?)となったのですが、今回はルールを読み込んだのでさすがに大丈夫だったでしょう、きっと…moon Gamer

それぞれが3匹の仔ぶたを操作して、自分以外の「拠点」をすべて回ることが目的のゲーム。仔ぶたコマを移動させることとともに、特殊な効果のあるタイルをマスに置くことも出来ます。タイルには4種類(ねずみ・うさぎ・わし・くま)あり、そのマスに移動したり、あるいは移動を開始する時には、それがどのような結果になろうとも、特別な移動を行わなければなりません。

移動とタイルを置くことは併せて3回しか行えません(ただし同種のタイルは1アクションで何枚でも配置可能)。また、手番の最後には手持ちのタイルは3枚まで減らされてしまいます。限られたアクションの範囲内で、あらゆる可能性を考えつつ、ベストの結果を考えなければなりません。コンポーネントのかわいらしさからは想像もつかないようなパズル的思考を要求されるゲームです。

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同卓メンバーは全員初プレイ。僕も正しいルールは初めてなので初見のようなものですが、多少は慣れていたのかもしれません。最初からさくさくと拠点を巡って、ついに中央の拠点に行けば勝利というところまでこぎ着けました。が、ここからが長かった… もうひとリーチがかかっているプレイヤーがいて、「こちらが仕掛ける」→「それを阻止される」、という膠着状態になりました。

盤上の動きが鈍くなったなぁ、ゲーム終わるのかねぇ… と、のんびり考えていたのが甘かったようで、この時点で3位(足跡チップ2個)プレイヤーがいつの間にやら2匹の仔ぶたを同時に別の拠点へ近づけていました。あ、しまったっ、と思った時にはすでに遅く、その直後の手番でチップ2個を華麗に獲得して逆転勝利となりました。ああ…

このプレイヤーは、勝利直前まで足跡チップを2個しか持っていなかったので、ほとんどノーマークに近い状態になっていたのです。不覚。ただ、それ以上に興味深かったのはその作戦。これは応用範囲がやや限定されるものの、なかなか参考になる手筋でした(どんな作戦かは内緒)。

「仔ぶた急便」の目がくらむようなスマートでクレバーなメカニクスは、同人ゲームのレベルを遙かに凌駕しています。妨害合戦が始まると場が膠着しやすいなど、気になる点がないわけではありませんが、それでも十分に充実してた内容を誇るゲームではないかと思います。もう少し調整すれば、十分に世界に通用する作品になるのではないでしょうか(ほめすぎ?)。

ともかく再戦希望。またどこかに持ち込みます。見かけたらぜひ一緒に遊びましょう。
http://home.catv.ne.jp/dd/yaeno/kiritanpo.html


Dragon Parade (ドラゴンパレード) / Z-Man Games moon Gamer

クニツィアのバランス&ギャンブルゲーム。4人。

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これはメンツに恵まれたこともあって楽しいセッションとなりました。ゲーム自体はギャンブルゲームに近くて運の比重はすこぶる高めですけど、それがまたいいのですよ。

カードには「赤」と「黄」があって、それに1桁の数字が書かれています。それが6枚ずつ配られてラウンドスタート。手番ではスタートプレイヤーから順に手札から1枚プレイしてドラゴンを移動させます。ドラゴンは、プレイされたカードによって移動方向と移動マス数が決まります。すなわち、「赤」カードなら赤門、「黄」カードなら黄門方向へ、カードの数字だけ移動させます。

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カードをプレイした後に、ルールで許された空いているマスへ自分の露天商コマを置きます(露天商コマは得点源です)。これを各プレイヤーが3回ずつプレイします(カード3枚プレイ+露天商3個配置)。その後で、手札に残った3枚から2枚を捨てて、残り1枚をまた順番にプレイ(=ドラゴンの移動)します。これでラウンド終了。

ラウンド終了時に、ドラゴンが自分の露天商コマに止まっていたら5点、露天商コマが属するグループにドラゴンが止まっていたら3点になります。また、ドラゴンがいるルート(赤か黄)に露天商コマを置いているだけでも1点が入ります。なお、ドラゴンが「赤門」「黄門」を通過するとその時点でただちにラウンドが終了し、ルールに沿って得点計算が行われます。

クニツィアのカードゲーム。これは面白かったー。ゲームはっきり言ってギャンブル以外何者でもないような気がしますけど、互いの思惑とかカードのバラけ方を大騒ぎしながら遊べるメンツが揃ったら、こんなに愉快な遊び道具もないのではないかと。とにかくこのセッションが楽しかったのだから、それで気が済んでしまいました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/dragonparade.html


High Voltage (ハイ・ボルテージ) / Scribabs

多すぎる発電所。4人。

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秘密裏にどこかの電力会社を担当して、発電所をつないで配線を行い、より多くの得点を(正体がばれないように)獲得するのが目的。ゲームマーケットでゲームストアバネストさんで購入してから、実はずっと気になっていたゲームだったりします。

まずボルテージタイルを裏向きにして7×7に並べ、その周囲に発電所タイルをルール通りに並べます。手番ではひとつのアクションを行います。アクションは6種類(数え方によっては7種類?)あり、そのうち1つを選んで実施します(2種類あるアクショントークンを消費が必須のアクションもあり)。ある「辺」の発電所タイルと、別の「辺」の発電所タイルを4枚以上のボルテージタイルでつなげたら「配線」の接続が完成し、得点計算を行います。

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配線上のボルテージタイルに書かれた電線の色が、その色を担当するプレイヤーへの得点となります。ただし、上にも書いたように、誰がどの色なのかはゲーム中ずっと秘密にされています。周囲の発電所タイルは得点トラックも兼ねていて、得点計算のたびにスコアマーカーをその上で動かして得点を記録します。なお、長い配線を接続するとボーナスの得点トークンをもらえます。

完成した配線上のボルテージタイル上にはエネルギートークンを「高電圧側」を向けて配置します。もし、配線上にすでにエネルギートークンがあれば、それをひっくり返して「危険側」を向けます。危険側を向いているボルテージタイルを配線上に含めることは出来なくなります。また、「高電圧側」のエネルギートークンを4つ以上含めた配線も接続は不可です。

基本的にはこれをくり返して終了条件が達成されるまでゲームを続けます。最後に自分の色を明かした上で、得点の多いプレイヤーの勝利となります。

えーと、惨敗でした orz 。途中で自分の引いた配線ルートを間違えてしまうというアホさで、それで大量得点を得た色のプレイヤーが勝利。途中から開き直って、色がばれてもいいやって感じでプレイしていました。結局、途中でだいたい誰がどの色かわかってしまうし、わかったからと言ってどうなるわけでもない(結局、誰かに極端に得点が入らないようにするから)と思ったからです。

イケてることはイケてましたが、本格的にアブストラクトっぽいゲームなので少し重たかったかも。あと、アクションの種類を明記したリファレンスがないとわかりにくかったので、次の機会があればそれを作ってみようかと思います。
http://ejf.cside.ne.jp/review/highvoltage.html


水晶庭園 / 創作ゲーム(骨折ゲームズ)moon Gamer

なんと初プレイ。5人。

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このゲームを会場で取りだしたら「懐かしいな」「ルール知ってますよ」とか、あちこちから言われました。認知度高し。さすが。

場には透明な「巨柱」が5本。開いた口を上にしてそれぞれ5角形になるように配置します。各プレイヤーは自分の色の水晶コマを持ちます(水晶コマは大・中・小の3種)。その後に全員が「小」水晶コマを1個ずつ、両となりのプレイヤーに渡してゲームスタート。

手番では、自分の手元にある任意の水晶コマをひとつ選んで、それを任意の巨柱の間に置きます。巨柱の間に置く水晶コマは1列になるように置きます。すでに水晶コマが置いてある場合は、列のどこ間に割り込ませて置いても構いません。

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どこかの巨柱の間に6個目の水晶コマが置かれたら「水晶の吸収」が発生します。まず、これを発生させたプレイヤーはコストとして水晶コマ1個をゲームから除去します。

そしてその後で、巨柱間のすべての水晶コマは、配置された位置に近い巨柱の中に入れます。巨柱間に水晶コマが奇数個の場合は、真ん中の水晶は残します。すべての処理が終了したら、場に残った水晶コマを時計回りに観て隣の巨柱間へ移動させます。

これを終了条件が満たされるまで繰り返すだけ。最後に、各巨柱の中にある水晶コマの多少によって巨柱の獲得判定を行います。水晶コマの魔力を集計して、最多プレイヤーが巨柱(10点)を獲得し、2位は1位プレイヤーの水晶コマを獲得します(1個1点)。場合によっては2位の方が点数が高くなることもあるのが面白いところ。

さてここで少し思い出話を。このゲームを僕が知ったのは、今は亡き NIFTY-Serve の FGAME でした。そこで、大阪方面に骨折さんという人がいて、自作ゲームを製作しているという話がたびたび出ていまして、その流れでこの「水晶庭園」が話題に上がっていたことがあったのです。当時のログがもう残っていないのでいつの話だったか忘れましたが、まぁ20世紀なのは確かです(←範囲広すぎ)。この骨折さんというのが、あの Bone5 さんでした。

その後、このゲームにはまったく縁がなく過ぎていったのですが、前日たまたま入手することが出来まして、その上にやっとプレイする機会も得られた、というわけです。まぁ、結果は言うまでもなく、当然のように惨敗だったわけですがmoon Gamer

それにしてもなんてステキなゲームなんでしょう。透明な巨柱も水晶コマも、すべてゲーム的に意味があって、しかも見た目にも美しいコンポーネントと、死角がありません。実にクールな逸品ではないでしょうか。アブストラクトゲームが好きならぜひ。
http://ejf.cside.ne.jp/review/suishouteien.html


Wikinger (ヴァイキング) / Hans im Glück moon Gamer

メビウス便新作のひとつ。4人。

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これはまた(良い意味で)偏屈なゲーム。基本的には個別に箱庭を作成していくタイプのゲームです。変則的な競りがなかなか厳しくて良い。

各ラウンドごとにセット(タイルとヒト型コマ)を購入し、それを自分のボード上へ配置して、お金や得点を獲得します。ボード上の回転板は、セットを購入する段階価格の変動を行うためのギミックです。細かいルールがそれなりにあってインストに手間のかかるタイプのゲームですが、順番に処理をこなすことが中心なのでルールの習得難易度はそれほど高いわけではありません。

上にも書いたように、基本的には自分のボード(L型ボード)上で、より多くの得点と資金を獲得するために、最適な配置を考えることがプレイングの中心となります。より有利なタイルを手に入れるためには、ボード上でセットを購入する必要があり、そのためにはもちろん資金が必要で、資金を調達するにもやはりボード上のタイルとコマの配置が重要になるのです。

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獲得したタイルとコマの配置する手続きはソロプレイなのですが、微妙な制限ルールが多くて、計画性を持って置いていかないとすぐ行き詰まってしまいます。

しっかり対策をしないと大きなマイナス要素となる「ヴァイキング船」の存在も実に頭が痛いところ。これらの複雑な事情が、ボードのタイル購入の駆け引きを熱くさせる仕掛けにもなっています。

資金は常に不足気味ですし、だからと言って下手に妥協すると二度とチャンスは訪れないかもしれません。どの種類のタイルやコマが残りいくつなのか、あるいは決算とゲームエンドのタイミング、そして他プレイヤーの動向(配置と手番順)など、考える要素はたっぷり詰まっています。ゲームとしては良く出来ていると思いましたし、個人的にも好きなタイプのゲームです。

このセッションですが、ゲームを通じた資金繰りのあんばいが感覚的につかみきれず、というか考えすぎて自滅しました。うーむ。しかもこのゲームで勝利したのは同卓の小学生… やー、ドイツゲームって良くできているなぁ… orz

これはさすがに悔しいし、それに面白いゲームであることには違いないので、ぜひとも再プレイしなければ(必須)。どころで上級ルールはどうなんだろうなぁ…
http://www.boardgamegeek.com/game/27173


Trapper (トラッパー) / Clementoni

これもメビウス便新作です。3人。

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基本ルールがどうしても気に入らなかったので、最初から上級ルールに相当する「戦略的なバリエーション」を使いました。これなら普通に面白くなるだとうと思いまして。

準備として、場に「獲物タイル」を裏返しにして敷き詰め、真ん中の空いたスペースに「猟師コマ」を4つ置きます。この猟師コマは4色ありますが、各コマは特定のプレイヤーの所有ではなく、誰でもどの色の猟師コマを動かすことが出来ます。具体的には、プレイヤーは手札から猟師コマと同じ色のカードを1枚(あるいは他の同色2枚のカード1組)プレイすることで、対応する猟師コマを1マス移動することが可能となります。

猟師コマを移動させる目的は「獲物タイル」を入手することです。獲物タイルには大まかに「動物」「植物」「カヌー」の3種があります。カヌータイルには1種類の動物が1~3体描かれており、その種類の動物タイルとセットにすることで得点となります。例えば、クマが2匹描かれたカヌータイル1枚と、クマタイル2枚で得点計算となります。その他、植物タイルもカヌーに乗せることが出来たり、ボーナスチップの獲得などで追加得点が入ります。

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基本ゲームのルールでは、手番ごとに手札から1色を選んで任意の枚数のカードをプレイし、対応する猟師コマを移動させた後、最後に2枚を補充することを繰り返します(+ボーナスチップ処理)。これでプレイするよりは、上級ルールに相当する「戦略的なバリエーション」を使った方が面白そうだったので、このセッションではいきなりこれを採用することにしました。

このバリアントは、ちょっと変わった競りのようなことを行います。スタートプレイヤーが「色」と「数」を指定し、その色の猟師カードを何枚プレイするかを宣言します。以後、時計回りにパスをするか、数字を競り上げます(色は変えられない)。これを何巡でもくり返し、最後に宣言をしたプレイヤーが、競りの対象になっていた色のコマを、自分が宣言した枚数だけカードをプレイして移動させます。

誰がプレイしたとしても、この後にスタートプレイヤーに手番が戻って、再び宣言を行う機会を得ます。スタートプレイヤーは宣言(さっきと違う内容でも構わない)を行うか、あるいはパスをすることで4枚手札を補充して次のプレイヤーにスタートプレイヤーマーカーを渡します。以下同じ。このバリアントルールを使うことで、他のプレイヤーとの絡み合いが格段と濃くなり、少なくとも基本ルールよりは考えることが増すと思います。

で、実際にプレイしてみたら普通に面白かったです… って微妙な書き方ですけど、このセッションが面白かったのは事実です。しかしそれは3人プレイだったのでタイルの枚数に余裕があり、そのために多少考える余地があっただけかもしれないな、と後で考えるようにもなりました。どっちにしろ1回のプレイではよくわからないですね。4人プレイだとまた印象が変わるかもしれません。
http://www.boardgamegeek.com/game/27719


Johnny Controletti (ジョニー・コントロレッティ) / FX Schmid moon Gamer
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はったりとダイスでお金が飛び交います。4人。Nさん持ち込み。実はゲームの存在すら知りませんでした。なので当然初プレイ。

ゲームはブラフと運が果てしなくごっちゃ混ぜになったカオスな内容。こういうゲームは細かいこと考えずに大騒ぎしたら勝ちってことで。実際、ゲームにも勝ちましたので気分が良いです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/johnnycontroletti.html


Pepper (ペッパー) / Out of the Box
moon Gamer

これは何と言ったらいいのか… ある意味不思議系だけど、しかしやっぱりカウンティングが必要なガチゲーなのだろうか? 4人。Nさん持ち込み。

ゲーム内容は、かなり変則なストップ系というか何というか。とりあえず手札を無くすことが目的です。全員に手札として配布されるカードは5枚ずつで、これは山札全体の一部でしかありません。そしてここからカードを引くこともありません。

ゲームを進めていくと、結果的に徐々に情報が公開されていくことになりますが、どうすればこれをうまく利用することが出来るのかまでは、このセッションでは全くわからずに終了しました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/pepper-otb.html


レポートは以上です。

例会の後半は眠気も吹っ飛んで、すっかり元気になりました。持ち込みゲームはすべて消化し、さらに未プレイゲームも遊べましたので大満足の1日でした。

この日の例会参加者は45名だったとのこと。初参加者も多くいて、傍目には順調のように見えますけれども、サークルの運営はまだまだ微調整が続いている模様。がんばって欲しいものです。

ということで、お疲れさまでした!>参加者ご一同様
次の例会でまたお会いしましょう。moon Gamer

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21日(祝)は、池袋にて開催された袋小路「重たいゲームの特別例会」に参加してきました。半年に一度ほどのペースで開かれているこの「重ゲー会」は人気が高く、毎回けっこうな人数が集まります。今回も35名もの参加者があったそうです。この日、僕は朝9時から入ったのですが、すぐさま5卓が埋まってしまいました。事前に mixi コミュ等である程度の下準備されていたとはいえ、これだけの人数が朝早くから一気集まったのですから大したものです。

個人的なメインは何といっても「18EU / Deep Thought Games, LLC」です。良作の多い「18xx」バリエーションゲームの中でも最高峰に位置すると抜群に評価が与えられている作品です。「18EU」については事前に断片的な情報は得てはいましたが、僕が実際にプレイするのはこれが初めてで、この卓が立つことが決まってからというもの、何日も前からずっと楽しみにしてきました。

この日は朝方にやや冷え込みまして、場内のエアコンがちょっとばかりパワー不足だったこともあって、午前中は室内でも寒かったです。気温があまり上がらなかったこともあってスギ花粉はそれほど飛んでいなかったようですけれども、ここの会場は室内のハウスダストがきついため、アレルギー対策はいつものようにしっかりとケアしておりました。


18EU / Deep Thought Games, LLC moon Gamer

「18xx」系統におけるひとつの頂点。6人。

moon Gamer

マップの中央にはドイツ全土があって、その周囲の国(イタリア北部、フランス中央部等々)の都市が配置されています。メカニクスで最も大きな特徴は、プライベートカンパニーが存在せず、15社もあるマイナーカンパニーをパブリックカンパニーへと成長させていく過程を描いているという点に尽きます。

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いつものように「1830」との違いから。

1.マイナーカンパニー

「18EU」にはプライベートカンパニーが存在せず、その代わりにマイナーカンパニーがあります。マイナーカンパニーはマップ上に15箇所も点在しており、ゲーム開始時に競りによって所有者を決定します。マイナーカンパニーには、いわゆる特別ルールは存在せず、設立場所しか違いません。マイナーカンパニーには株券は存在しません。列車を保有可能で、運行による収益は必ず半配当となります。黄色のタイルのみを設置し、タイルの置換は行えません。

2.転換

マイナーカンパニーは、パブリックカンパニーへと転換することが出来ます。転換するマイナーカンパニーと路線が接続している別のマイナーカンパニーは、転換されるパブリックカンパニーの株券に変えることも可能です(吸収合併)。

3.株券

パブリックカンパニーの株券は会社が保有します。会社にある株券がプレイヤーに売却される時、対価は会社の資産に入ります。Bank Pool にある株券は会社が買い戻すことが可能です。いずれにせよ、株券はすべて市場価格で取引されます。

4.トークン

パブリックカンパニーは本拠地に1つと、その他追加して4つのトークンを持ちます。これらはまとめて£100で、設立時に前払いします。したがって運営時にトークンを配置する際にはコストがかかりません

5.ルート

ルート上に含むことが出来る大都市や盤外地域は列車の数字までですが、都市や港はカウントしません。ただし収益の計算にはすべて入れることが出来ます。

6.P列車

「Pullman Car(P列車)」という特殊な列車を購入することが可能です。P列車も会社の列車保有制限にカウントされます。P列車を持つ会社が運行する場合、任意の都市の収益額を2倍して計算します。ただしP列車も会社の列車保有数にカウントされます。またP列車は、プレイヤーが任意に廃棄することも可能です。

7.配当と株価

配当、内部留保の他に「半配当」があります。配当額が現在の株価以上の場合に限って株価が上昇します。株価チャートにはカラーゾーンもクローズエリアもありません。配当は会社の保有する株券に対しても行われ、それは会社の資産となります。

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マップ上に点在するマイナーカンパニーをどのように獲得するかがまず最初の難関です。もっともこれは競りなので、理想型を目指すように取っていくのは至難でしょうから、最終的にどのような形になってもある程度は柔軟に対応することが出来るように対策を考えておいた方が、作戦としては現実的でしょう。ただこれは1度は通してプレイしておかないとなかなかわかりにくいことではありますし、実際わかりにくかったです。

それとタイルにちょっとした特徴があったのが個人的には混乱しました。大都市を含むタイルはまっすぐに路線が突き抜ける形しかありません。しかし「Y」と書かれた大都市ヘクスに配置する「Y専用タイル」には60°か30°に路線が曲がった形しかありません。これを最初にしっかり把握しておかないと、つながりそうでつながらなくなることがあります。

で、このセッションではこれに見事にハマってしまいました。しかもマイナーカンパニーがタイル置換を行えないルールを勘違いしていた(インストで聞き逃した)ために、もう序盤で完全に死に形。あれだけ楽しみにしていたセッションだったのに…。実に情けない。

中盤を過ぎて、特に北側の路線が完成し始めたあたりから、やっとマップのつながりが理解することが出来るようになりましたけれども、それじゃ遅いわけです。終盤近くになって、少しましなルートの開発にとりかかろうかとも思いましたが、それも結局他社にふさがれてゲーム的には完全にジ・エンド。

スキル不足もいいところで他の方々には申し訳ない限り。今でも落ち込んでいて夢にまで出ます。このレポートも泣きながら書きました。どうしてこんなに飲み込みが悪いのだろう。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/5684


Viking Fury / Ragnar Brothers moon Gamer

2年ぶりの再プレイ。3人。

moon Gamer

前回プレイのプレイレポートはこちらのエントリーからどうぞ。「カナルマニア」で威勢の良い Ragnar Brothers の 2004年に発売された快作です。Ragnar Brothers お得意の布製マップが特徴で、発売当時は500個限定で生産されました。しかし好評だったようで、その後に追加生産された模様です。

さて今回は、前回の経験を踏まえて、「Runeカードはすべて日本語化する」「プレイ人数を減らす」ことでルールの明確化とテンポアップをはかりました。さらに、ルールに一部にアレンジを加えて制限を緩やかにすることで、ゲーム性はほとんど損なわない形でさらなるスピードアップを行ってみました。結果的にこれらの工夫はうまく行ったと思います。

僕がスタートプレイヤーになったので、宝物のある港を巡回するようにして「交易」→「略奪」を繰り返す方針を採りました。他のプレイヤーは「交易」→「移住」とわりとまともな方針だったのとは対照的。でも略奪の方がヴァイキングらしいでしょう?

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港で交易を行うと、その後に行う略奪や移住の難易度が少し下がりますので、何にせよこれが優先して行われることになります。また、交易にはダイス判定が必要ないのもメリットで、序盤の主要な得点源です。しかし Goods マーカーの数は有限で、中盤過ぎには無くなってしまいますので、いつまでもこれに頼っているわけにはいきません(カードによって Goods マーカーがストックに戻ることもあります)。

略奪や移住は大きな得点源となる「可能性」があります。しかし、その成否判定はダイスによって行われます。略奪と移住は判定方法が異なりますが、いずれも結果は成功か失敗かの2択です。つまり、成功すれば獲れますし、失敗すれば失います。この簡素なギャンブル性は「Viking Fury」のテーマに良くマッチしていてゲームを盛り上げてくれます。

忘れてならないのが「Sageカード」。ここに書かれている条件を達成すると、そのカードがもらえます。場には3枚公開されていて、そのうちどれを達成しても構いません。もちろん早い者勝ちです(というか、このゲームはほとんどの得点要素が早い者勝ちです)。「Sageカード」には、ノルウェー・スウェーデン・デンマークのいずれかの国の名前が書かれており、国ごとに多くのカードを獲得していると大きなボーナス点が入ります。他人がどこの国の Saga カードを集めているかをチェックしておきましょう。

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運の要素を薄めても高めてもいるのが「Runeカード」で、これは特殊効果を持つカードです。有効な効果が多いのですが、手札としては最大で最3枚までしか持つことは出来ません。しかも補充する場所も機会も限られています。引いた Rune カードによって、方針が変わることもしばしばあります。

「Runeカード」を使ったり、あるいは捨てたりすることで風向きを変えることが出来ます。これもわりと重要なテクニック。このセッションでも煩雑に風向きが変わりました。海には東西南北があり、風向きが悪いとアクションを安全に行う回数が減ります。他人と同じ方角の海に行くと風向きによる妨害がしずらいので、反対側に行くようにするといいです。

ゲームは終盤になって得点的にもつれにもつれ、誰が勝っているのかよくわからない状態に。結局、最終的なボーナス計算で、Sagaカードを大量に集めたプレイヤーが勝利を収めました。僕は2位でしたけれども、トップとは10点差くらいの僅差。3位プレイヤーもそこそこ点を得ており、とても良いバランスに収まった好ゲームでした。プレイタイムは90分ほど。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/12495


レポートは以上です。

「18EU」はダメダメでしたが、「Viking Fury」で気分的に少し持ち直しました。「Viking Fury」は同卓メンバーにも好評でしたし、僕も面白かったので、またしばらくしたらぜひ再プレイしたいです。これが終わった時点で、別の卓では2回目の「18EU」が中盤を迎えていました。その盤上の様子を見て、なるほどそうやればいいのかと参考にしてみたり。面白そうなゲームなので、もうちょっと腕を上げたいものです。

本日は朝早くから本当にお疲れさまでした>参加者一同様
またぜひ次の機会にはよろしくお願いいたします。moon Gamer

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4日(日)は、池袋で開催された袋小路3月例会に参加してきました。今回は直前にメビウス便が届いたり、その他にも買ったばかりで気になるゲームがいくつかあったので、そういう新作ばかり5つを一気に持ち込んでみました。例によって、ルール読みやらインストの練習やらの事前準備に少なからず手間と時間がかかりましたけれども、当日に何とか間に合わせることが出来ましたよ。moon Gamer

この日はぽかぽかと暖かい1日で、街ゆく人たちは早くも春まっさかりの装い。昼間はもちろん、夜になっても薄手の上着を羽織るだけで十分な陽気でした。この日に限って僕は花粉症の症状はやや軽めだったのですけれども、会場内ではマスク姿の方がちらほらおりました。


Portobello Marke (ポルトベローマーケット) / Schmidt Spiele moon Gamermoon Gamer

は、早い… 4人。

moon Gamer

2007/03/13 「ルールが間違っているのでは?」という指摘がありまして、確認したところ確かに一部違っていました。大変に失礼しました。この写真はその誤ったルールでプレイされたものですので、参考にはしないでください。

僕としては本日再注目の一品。ルールを読んだだけでワクワクしたゲームは久しぶりです。しかし…

プレイヤーはいくつかのスタンド(露店)と「2」「3」「4」と書かれた丸いアクションタイルを持ちます。手番では、表向きのアクションタイルを1枚選んで、そこに書かれている数値だけアクションを行います。アクションでは、路地にスタンドを配置したり、あるいはお客コマを広場に配置することが出来ます。

スタンドを路地に配置するためには、隣接する「区画」にボビーコマが配置されていなければなりません。ボビーコマは盤上にひとつだけある特別なコマです。ボビーコマは区画から区画へと、路地を横断させることでいくらでも移動させることが可能です。しかし路地を横断させるたびにコストを勝利得点(VP)で支払わなければならないことがあります。

路地に自分のスタンドの数が単独最大であればコストの支払いはありません。しかし他のプレイヤーと同数最大だったり、スタンドが配置されていなければVPを1点失います。他のプレイヤーのスタンド数が最大(複数の場合もあります)の場合は、それらのプレイヤーに1点ずつを支払わなければなりません。

ある路地の配置スペースにすべてスタンドが埋まり、さらにその路地の両端の「広場」にお客コマが配置されていれば得点計算が行われます。スタンドスペースの点数とお客コマの種類(貴族・市民・サクラ)による組み合わせによって計算方法が異なります。

もうひとつ面白い得点獲得方法があります。「区画のマーキング」がそれで、これは手番でアクションを行わない代わりに、表向きの「2」か「4」のアクションタイル1枚を空いている任意の区画に配置することで実施されます。マーキングした区画に接する路地に配置された自分のスタンドの数に、配置したアクションタイルの数値を掛けたものが得点に計上されます。

マーキングしたアクションタイルの代わりに、プレイヤーは中立のアクションタイルの山からを1枚取ります。中立のアクションタイルは、「3」~「1」まで、上の方が数字が大きくなるように重ねられていて、マーキングを早く実施したほど大きな数値のアクションタイルを取れることになります。ある区画がマーキングされると、他のプレイヤーはもうそこにマーキングすることは出来ません。マーキングしたタイルは盤に置かれたままです。

これを続けます。誰かが最後のスタンドを置いたら、そのラウンドの最後まで(スタートプレイヤーの直前のプレイヤーまで)プレイします。その後で、場に貴族コマがあれば、それに関わる未完成の路地について得点計算を行います。得点の多いプレイヤーの勝利です。

ルールを一読しただけでこのゲームを気に入ったくらい、エレガントでシンプルなメカニクスの虜になりました。多くのゲーム的要素がさりげなくちりばめられ、それらが実に美しく、そして絶好のポジションに無駄なく配置されています。それでいてプレイヤーの取り得るオプションは数多くあり、深い戦略性を持った素晴らしいゲームです。

ということで、はりきってこのセッションに臨んだのですが、最初のラウンドでいきなり「展開がえらく早い」ことに全員が気がつきました。4人ゲームの場合、各プレイヤーが持つスタンドコマはわずかに16個。アクションマーカーは「2」「3」「4」の3つですから、ぼんやりプレイしていたらあっという間にゲームは終了してしまいます。

なので、長い路地をひとりで埋めようとするのは現実的ではありません。例えば、長い路地の良い場所(得点の高いスペース)を先に押さえてしまったら、もうその路地には誰も来てくれないでしょう。誰かと協調しつつ、お客コマの動向を見計らいながら、置いたスタンドを確実に得点に変えるようにあらゆる可能性を考えていかなければなりません。

このセッションでは、スタンドの配置(とボビーの移動)が序盤に盛んに行われ、スタンドの場所取りが先行しました。ゲーム中盤になってお客コマの配置が行われるようになったのですが、後から考えるとこれは逆だったかもしれません。広場にお客のいない路地にスタンドを配置するのは極めてリスキーで、先にお客の動向を見極めてから計画的にスタンドを配置していく順の方が安全だったでしょう。

スタンドが先にばらまかれたことによって、ただでさえ早いゲームがより早い展開となり、ラウンドの最終プレイヤー(つまり4番手プレイヤー)が全スタンドを置き終わることでゲームは唐突に終了し、そして彼が勝利を収めました(なお、このセッションでは貴族コマは出ませんでした)。

ここまで「鋭い」ゲームであることに事前に気がつかなかったのは不覚でした。そしてそのために、あっさりとゲームが流されてしまったことは悔やまれます。慣れたプレイヤーがやれば30分もあれば終わるのではないでしょうか。たったそれだけの時間で、濃密な時間を過ごすことの出来る有益なゲームとして、ぜひまたどこかでプレイしたいです。必ずです。
http://www.boardgamegeek.com/game/27356


On the Underground (オン・ジ・アンダーグランド) / JKLM Games moon Gamermoon Gamer

一手のミスが致命傷。メンバー変わらず4人。

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イギリスを舞台にした地下鉄敷ゲームです。鉄道の敷設と乗客の移動によって得点を獲得します。

各プレイヤーは線路コマが与えられます。4人プレイ時では、各プレイヤーごとに2色ずつの線路コマを持ちます。手番において、これらの線路コマを空いている線路スペースに配置します。1回の手番では4つの線路コマの配置が行えます。

マップには無数の線路スペースがあります。ひとつの線路スペースにはひとつの線路コマしか配置することは出来ません。同色の線路コマが連続してつながっていると「路線」を形成します。「路線」に線路コマを追加して配置する時には、その両端のどちらかから延ばすように設置しなければなりません。

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ただし「分岐」という方法を使うとこの限りではありません。分岐は「分岐コマ」を2個支払うことで実施可能となります。分岐コマは、「終点」駅に線路コマを接続するか、あるいは線路コマを1回キャンセルするごとに1個補充することが出来ます。

線路コマを特定の駅に接続すると得点を獲得します。また、ループ(環状線)を作ると、その中に含まれる駅の数(ループ上の駅は含みません)だけ得点が入ります。なお、ある路線が1つの駅から得点を得るのはゲーム中1回だけに限られます。

路線を配置したら、その後で「乗客」コマを移動させなければなりません。「乗客」コマは盤上に1個だけ存在します。「乗客」コマは、カードによって指定された4箇所の駅のうち最大で2駅に移動しようとします。乗客の移動は、ルールにしたがって機械的に行われます。乗客が路線を使用した場合、その路線を所有するプレイヤーは1点をもらいます。

これを繰り返して、ゲーム終了時の得点の多いプレイヤーの勝利です。

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細かく点数を積み重ねて、総合的にトップを狙うタイプの鉄道ゲームです。印象として「乗車券」に少しだけ似ていますが、スコアリングシステムがかなり違うのでオリジナリティは損なわれていません。

ルールはシンプルで難しくはありません。乗客移動ルールがやや曖昧な点がありますが、現実的にはそれほど複雑な状況は発生しないので大丈夫でしょう。乗客の目的地が頻繁に変わるので、その処理が面倒なのが気になったくらいで、全体としては手軽で良い鉄道ゲームだと思います。

配置された線路コマは再配置されないので、計画性を持って路線配置計画を立てる必要があります。また、線路スペースの数は限られているため、プレイヤー数が多ければ多いほど、線路スペースの先取り争いが激しくなるでしょう。

このセッションで僕は、序盤で線路コマの敷設に失敗し、大きく得点機会を逃すことになってしまいました。後から考えると、ここであまり慌てずに、じっくり計画を練り直していけば良かったかもしれません。結局、他の3人のトップ争いを終始見続けることになってしまったのは残念です。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24773


Venedig (ヴェネチア) / Amigo Spiele moon Gamer

「またヴェネチアか」とかゆわれました。moon Gamer 1人入れ替わって再び4人。

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湿地だらけのヴェネチアを開拓し、時に協力し合いながら建物を建てて、得点を競うゲーム。言われてみれば、確かに「ヴェネチア(ヴェニス)」をテーマにしたゲームってやたら多いですね。

ボードには5つの区画(島)があり、それは水路によって分断されています。水路に描かれている丸いマスは「ゴンドラ」の移動スペースです。端的には勝利得点を表します(ゴンドラが進んだ=勝利得点獲得)。

moon Gamer

各区画は多数のヘクスが組み合わさって構成されています。空白のヘクスには、ゲーム開始時に「湿地タイル」を裏返しに並べます。沼地タイルは「干拓」をすることで除去します。干拓された(=沼地タイルが除去された)ヘクスには「建物」を建設することが出来ます。

手番ではまず「建物建設(カードプレイ)」を行います。手札からカードをプレイし、条件が揃えばカードに対応する建物を建設することが出来ます。建物は、必要なカードを何枚もプレイすることで単独で建設することも可能ですし、他人と共同でカードをプレイして建設することも可能です。

共同建設の場合は、カードを多くプレイしたプレイヤーが「建築家」となり、建物の建設場所を決めることが可能で、得点も通常通り受け取れます(建物ごとに得点方法が異なります)。建設に関与しただけのプレイヤーは半分の得点を獲得します。

moon Gamer

建設に参加したプレイヤーのゴンドラ(=勝利得点マーカー)が、建設された区画に隣接する運河にあれば、追加ボーナスとして「財宝タイル」を1枚受け取ります。

続いて「沼地の干拓」と「カードの補充」を行って手番終了です。これをくり返し、終了条件が達成されるまでゲームを続けます。最後に「沼地タイル」と「財宝タイル」を得点に換算して、得点の多いプレイヤーの勝利となります。

まず木製コンポーネントが最高の品質。ハッと息を飲むほどの素晴らしい色彩がプレイ意欲を大いにそそります。タイルが小さくて少し扱いづらいのが難点なくらいで、プレイアビリティも上々です。

メカニクスも、やや変わった得点計算方法など興味深いアイデアが詰め込まれていて面白いと思います。ただ、派手なイベントがあるわけではなく、手札のマネージメントをちまちまとやりながら、細かいテクニックを駆使して点数を取り合うような展開となります。派手なコンポーネントとは裏腹に、プレイ感は地味な印象を与えるかもしれません。

このセッションでは、中盤で「家」がたくさん作られた区画が発生し、当然そこに「橋」をかけることを狙うプレイ(橋は家の数で得点が決まる)が連続して発生し得点が大きく動きました。

この流れにうまく乗じることが出来たこともあり、このゲームは僕の勝利で終わることが出来ました。初ゲームで勝利とはうれしいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/27306


Graenaland (グリーンランド) / CzechBoardGames moon Gamermoon Gamer

そして本日のメインディッシュ。ここでも1人入れ替わってまた4人。

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ちなみにここで加わったのが、B2FGames で販売されていた「グリーンランド」に添付されていた和訳ルールの制作を担当したという Sawada さん。でもご本人はまだプレイしていなくて、何とこのセッションが初プレイとのことでした。そりゃまたびっくり。ま、それはともかく、細かいルールを確認することが出来てこちらとしては実に助かりました。

ゲームの目的は5つある勝利条件のうち任意の3つをいち早く達成することです。ゲーム開始時、人数に合わせて地形タイルを配置します。プレイヤーが扱うコマは、大別して「集落」と「英雄」の2種類のみで、それをルール通りに受け取り、セットアップします。

ゲームはフェイズを順に処理することで進行します。まずは「資源生産」。地形タイルに「集落」があれば、そこに「資源カード」が毎ターン1枚ずつ生産されます(1枚より多く増えることもある)。資源カードにはいくつかの種類があり、地形ごとに生産されやすい資源カードが決まっています。ある地形からは最大で3種類の資源が産出される可能性があります。

moon Gamer

次に「英雄」コマを移動します(ただしメインプレイヤーは行えません)。「英雄」コマには「戦士」「司祭」「詩人」の3種があります。いずれも、この後に実施される「投票」に関わる特別な機能を持っています。

この後で「資源の分配」と「投票」を行います。生産された資源カードを獲得するためには「投票」で勝たなければなりません。プレイヤーは、1ターンに1回だけ、任意の地形タイルを1箇所選んで、そこで資源カードの分配方法を提案します。そして、その地形タイル上で票を持つプレイヤーによって、その提案の可否を問う投票が行われます(ただし、メインプレイヤーは提案することは出来ません)。

地形タイル上の「集落」コマ(村と建築物)は1票と数えます。「戦士」は保有戦力が票数になります。「詩人」は同じタイルにいる他プレイヤーの「英雄」コマの数だけ票となります。「司祭」は、同じタイル上の「戦士」票を無効にします。これらを踏まえて、投票の前に議論や交渉を行うことも可能です(なお、提案時には話し合いは一切行えません)。

投票の結果、提案への賛成票が過半数(同票は否決)になれば、提案通りに資源カードが分配されます。資源カードを独占するような提案はよくありますし、そういう一方的に有利な投票結果になるように、英雄の移動や集落の建設を行うのが基本的なテクニックであり、また方針となります。

最後に、メインプレイヤーのみが「建設フェイズ」を行います。ここでは、プレイヤー固有の「建築物(3種)」建設、「戦士」の兵力増強、それに全員の共有資産となる「公共施設(4種)」建設のいずれかを行えます。そのいずれにも「資源カード」の支払いがコストとして必要であり、どの建築にいくつの資源カードが必要であるかはリファレンスチャートに示されています。

これが終わればラウンドは終了し、メインプレイヤーの終了条件をチェックします。達成していなければ、メインプレイヤーが左にずれて次のラウンドへと続きます。なお、勝利条件は「集落が8個以上」「2個以上の集落のある地形タイルが3つ以上」「4個以上の集落のある地形タイルが少なくともひとつ」「建築物を2つ以上」「兵力が3以上」で、このうち3つをクリアすれば勝利です。

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土地から資源カードが出たり、それを交渉によって分配したり、資源カードで建設物を作ったりと、実を言うと「カタン」に影響を受けたと思われる要素がいくつかあります。しかし「グリーンランド」から感じられる空気は新鮮な刺激に満ちていて、独特の雰囲気を楽しむことが出来るでしょう。

同時に、デザイナーが用意した仕掛けが不発に終わっているアイデアがあるような気もしました。「投票」はたいてい過半数を得たプレイヤーが資源カードを独占して持って行ってしまいます。「公共施設」は勝利条件に絡まないし、他人にもメリットがあるので建設するタイミングが難しいわりには、多くの文面を割いてルールが記述されていてアンバランスです。

ゲームはゆっくりなようで、収束し始めると一気に終盤へなだれ込みます。自分だけではなく、誰が勝ちそうで、それはどんな方法なのか、しっかりと見極めて自分の行動を決めておくようにしないと、突如として終わりが訪れるかもしれません。このセッションはまさにそんな終わり方でした。

このゲームは「発展ルール」を使用すると、プレイヤーごとに勝利条件が異なり、またその内容も隠蔽されます。これを採用すると長くなるそうですが、基本ゲームが1時間と少ししかかからなかったですし、何よりこちらの方が面白そうです。ぜひまた遊んでみたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24843


Bungee (バンジー) / Amigo Spiele
moon Gamer

このゲームにて〆。メンバー変わらず4人。

「スイム」をさらに簡単にしたようなお手軽パーティカードゲーム。順番に手札の改善を行って、合計数値を「5」以下にすることを目指します。さすがにこれだけのゲームばかりをやった後では見劣りしますけれども、場所とメンツを間違えなければ楽しめるアイテムだと思います。moon Gamer

http://www.boardgamegeek.com/game/27387


レポートは以上です。

めでたいことに、今回も持ち込んだ新作が全部プレイ出来ました。未知のゲームお付き合いいただいた方々には心から感謝いたします。ぜひまた次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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12日(祝)は、池袋にて開催された袋小路2月例会に参加してきました。連休最終日ということだからか、あるいはメイドさんと麻雀&ゲーム 企画が当たったのかどうかはわかりませんけれども、会場にはあふれんばかりの人が集まりました、公式発表で何と54名。こりゃすごい。僕は少し遅れて午後2時ごろ会場入りした時にはまだ卓に空きがあり、のんびりと参加メンバーを待っていたりしていたのですが、ふと気がつくと卓が足りなくなるくらいの熱気が場内を包み込んでいました。恐るべしメイドパワー(違)。

前回、前々回と例会日には天候が悪かったのですが、この日は晴れ模様。気温もぐんぐん上がり、日向にいると汗ばむほどでした(電車の中で半袖の人も見かけたほど)。スギ花粉の飛散もぼちぼち本格的になったようですが、この日に限っては都心での飛散量は少なかったようです。


Leonardo da Vinci (レオナルド・ダ・ヴィンチ) / daVinci games moon Gamermoon Gamer

メカニクスは好きかな。4人。

moon Gamer

昨年10月に購入して以来、ずっと気にはしていながらプレイ機会に恵まれなかった「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。このたび、やっとプレイにこぎ着けました。

プレイヤーは発明家となり、地位や名誉を求めて新たな発明を行います。発明を行うには「研究所」と、そこで働く労働力、それに必要な数と種類の「素材」と、一定の「期間」が必要になります。

発明に必要なものは、「派遣」によって手に入れます。手番においてプレイヤーは、手持ちの「弟子」(複数ある)や「師匠」(1個だけ)を、ボード上の指定された場所に配置することで入手の試みが行えます。弟子を他人よりも多く、そして先に送り込んでおくことで、より安いコストで入手が行えます。

また、何かを入手するだけではなく、「議会」に働きかけることによって特殊なアクションを行うことも可能です。さらに、所有する研究所に「弟子」「師匠」「機人」を配置することで、開発中の研究スケジュールを進めることも出来ます。このように選択肢はたくさんありますが、手順前後を因果律とする他人との絡みが直接コストに跳ね返ってくるようになっているので、シビアな駆け引きが繰り広げられる悩ましい展開となるでしょう。

やがて発明が完成すると報奨金としてお金がもらえます。同種の発明は開発期間の短縮になりますし、発明の種類が多ければゲーム終了時にボーナスの収入を得られます。そしてゲームの目的はお金をより多く獲得することにあります。つまり、勝利得点(=お金)を直接やりくりしながらゲームを進めることになります。

基本的なメカニクスの枠組みは拡大再生産型で、資金を中心にしたリソースコントロールと、他人との濃密な駆け引きを主眼に置いたゲーマーズゲームです。似たような構造のゲームには「ケイラス」や「大聖堂」がありますが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」はより一段と資金に重点が置かれている印象を受けました。

また、プレイヤーが発明を行う際に選択肢となる「発明の要望」に並ぶ発明カードは、序盤を除けば高価なものが並びやすくなっています。ラウンドが短い(全9ラウンドで、プレイヤーが行動を行えるのは実質7ラウンド)こともあって、研究と派遣に投入する弟子の配分は、ラウンドごとにどちらかに集中した方が効率が良いかもしれないな、と思いました。

というのもこのセッションで僕は、毎ラウンドに渡って、研究所の開発とボード上の派遣をどっちつかずでまんべんなく投入したために、どちらも中途半端な成果しか上がらず、中盤あたりから資金不足に陥ってしまい身動きが取りづらくなってしまいました。こうなってしまうと勝敗に絡むことは難しくなってしまいます。

限られた機会の中で最大効率の利益を求めてあれこれ悩みまくるメカニクスはすぐに気に入りましたが、思っていたよりずっと「鋭い」ゲームであることに少し面食らった感じです。発明カードの構成にも気になった点があり、これらの疑問点は次のセッションでまた確認したいと思います。評価保留。
http://ejf.cside.ne.jp/review/leonardodavinci.html


Salamanca (サラマンカ) / Zoch Verlag

サンマルコ サマルカンドで サラマンカ(謎句)。4人。

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建物を建て、その周囲に関連する地形を広げていって価値を高めてポイントを獲得するタイル配置系ゲーム。カードマネージメントな要素あり。

ゲーム開始時にカードが配布されます。カードには数字が書かれており、低い数字のカードにはさらに特殊能力が書かれています。スタートプレイヤーから順に、手札から表向きに1枚ずつプレイします。この時、以前のプレイヤーが出したカードと同じ数字のカードをプレイすることは出来ません。そして高い数字のカードをプレイした人から順にアクションを行います。

アクションには3種類あります。原則としてはそのうちの1つだけを行います。まずは「タイルを置く」アクション。詳細は略しますが、場のタイル置き場からタイルを取って(この時、複数枚のタイルを取ることもあります)、それを場の空いているマスに置きます。タイルには「建物」と「地形」に大別されます。

タイルを配置した時に「建物」タイルを置いたのであれば、それを無料で自分のものにすることが出来ます(その上に地主コマを置く)。また、以前のラウンドで入手済みの建物を売却することも出来ます。建物を売却すると、それが所属する「エリア」の価値と同額のお金を受け取ります。

エリアの価値は、建物自身の価値と、それにつながっている地形の価値を合わせたものです。ただし、それらは「災害」によって価値を減らされていたり無価値になっている場合もあります。

建物上に他のプレイヤーの「管理人」コマがあれば、そのプレイヤーもエリアの「地形」の価値と同額のお金を受け取ります。この「管理人」コマは、2つめのアクション候補である「他プレイヤーの建物上に管理人コマを置く」で行うことが出来ます。

3つめのアクションは「カードの特殊能力」を使うことです。最後の手番のプレイヤーは、このアクションを行った上で、「タイル配置」「管理人コマ配置」のどちらかを追加で行うことが可能です。で、「特殊能力」ですが、そのほとんどは災害に関するものです。カードに書かれた災害コマを、規定されたタイル上に配置することが可能です。

全員のアクションが終わったら、自分がプレイしたカードを左となりのプレイヤーに渡します。最後に、大きなエリアの地主と管理人のプレイヤーには、わずかな収益が入ります。これをくり返し、終了条件が満たされるまでゲームを続けます。最も多くのお金を持つプレイヤーの勝利です。

ルールを読んだ時には、他のゲームのあれやこれやをかき集めたような印象を持ちました。にもかかわらず、細かいルールが意外と多くあり、例外も少なくないために、インストがやりずらかったです。基本的な流れは簡単で、要するにより高いエリアを作り上げて、それをタイミングよく売却することを繰り返すだけです。他人を阻止する手段としては、タイル配置プレイで先にエリアを押さえてしまうとか、あるいは災害によって価値を下げることが出来ます。

カードプレイは、このゲームにおけるもうひとつの駆け引き要素です。自分がプレイしたカードはプレイヤー間をローテーションするので、強力な効果や高い数字のカードを使うタイミングはよく考えなければなりません。ただ、カードプレイの制限(同数字プレイ不可)によって、出したくないカードを出さなければならないこともあります。

このセッションでは、下部に大きなワイン畑が出現し、上部にも大きな牧草地が作られました。この2つのエリアの地主となったプレイヤーが、それらから毎ターン入る収益を吸い上げることに成功し、中盤過ぎで早くも独走状態となりました。ワイン畑は災害にも強かったのと、他のプレイヤーもこのワイン畑に関わっていた関係で止めづらい形になってしまったのはまずかったかも。終盤になってワイン畑は災害の連続送り込みで崩壊しましたが、時すでに遅し。中盤からずっとトップを走っていたプレイヤーの逃げ切り勝ちとなりました。

「サマランカ」にテクニカルな要素はもちろんありますが、長期的な展望に立ってゲームメイクするのは難しく、たいていは手番ごとに、最善を尽くして天命を待つか、将来のためにタネをまいておくようなことを繰り返すことになると思います。悪いゲームではありませんが、くり返し遊びたくなるような中毒性は低く、なにかひとつパンチが足りないような…moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25409


Fowl Play! (ファウル・プレイ!) / R&D Games moon Gamermoon Gamer

謎が謎を呼んで適当になる(汗)。4人。

moon Gamer

隠蔽された情報が多く、ゲーム中は最善の一手がわかりにくいことをどう感じるかで、このゲームを楽しめるかどうかが決まります。僕としては、なぜ勝ったか、なぜ負けたかの理由が説明しづらいのは難点だとしても、でもそれが何となくわかるのが美点でもあるように思っております(つまりまだよくわかっていないってことですが…)。このセッションでは、僕以外の全員が初プレイだったわけですが、終わった後はみなさん複雑な表情をしていましたねぇ。moon Gamer

曰く「デザイナーの言いたいことはわかるんだけど…」と言葉を濁していたりして、どうも歯切れが悪い。ま、おっしゃりたいことは何となくわかります。しかしそうは言っても、まだしつこく未プレイの人を対象にプレイしたいと僕は思っております。いや、せっかく苦労して手に入れた限定品ですから、まだまだ遊び倒さねば。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24051


Justinian (ユスティニアヌス) / Phalanx Games

「シュリレ・シュテレ」ライクなランキング争い。4人。

moon Gamer

場にボードを置き、その上に「キャラクタータイル」12枚を数字の順(『1』~『12』)に並べます。キャラクタータイルにはそれぞれ穴が3つ空いていて、ボードに書かれた数字が見えるようになっています。この数字がキャラクタータイルの「名声」になります。名声は順列が上位にあるほど大きくなるようになっています。

ゲーム開始時にプレイヤーにはキャラクターカードが配布されます。カードは「1」~「12」のランクがあり、それが4色(つまり12×4=48枚)分あります。プレイヤーは各色から2枚ずつ計8枚のカードを受け取ります。受け取ったカードに書かれた数字のキャラクタータイルの名声をあげることがプレイに指針となり、また目的にもなります。

キャラクタータイルの順列を上げるには「影響チップ」を使います。影響チップには「1」~「3」までの数字が書かれていて、黒い数字と赤い数字の2種類があります。手番でプレイヤーは、任意のキャラクタータイルへ影響チップを1枚だけ裏返しに配置することが出来ます。ただし、1枚のキャラクタータイルに配置可能な影響チップは最で3枚まです。

全員がパスしたら、この影響チップを表に返します。黒い数字が書かれている影響チップが置かれたキャラクタータイルは順列を上げます(キャラクタータイルを実際にボード上で移動させます)。赤い数字の影響チップは順列を下げます。黒と赤の影響チップが一度に配置されていたら、プラスとマイナスとして計算して、その結果の数だけ順列を変動させます。

このあたりは「シュリレ・シュテレ」そのものですが、ここからがちょっと異なります。まず、順位を変動させる影響チップは使い捨てで、有限の資源です。ゲームが進行するにしたがって減り続け、もし無くなってしまったら、ゲームに影響を与えることが出来なくなってしまいます。

また、ラウンド終了時に必ずしも得点計算が発生するとは限りません。プレイヤーが影響チップを配置する時に、キャラクタータイルに対してではなく、得点シート上へ配置することも出来ます。得点シート上に配置された影響チップの累計を一定数以上にしたプレイヤーだけが、得点計算の機会(得点ラウンドの発生)を得ることが出来ます。

得点ラウンドが発生しなかった場合は、そのまま次のラウンドへ移行します。得点ラウンドが発生すると、発生させたプレイヤーは「色」を選択する特典が与えられます。これはキャラクターカードの色のことです。各プレイヤーは、所有する色のカードに対応するキャラクタータイルの名声値を得点として計上します。

これで1フェイズが終了します(得点ラウンドが終了するごとに次のフェイズへ移行する)。これを3ラウンド行って、合計得点の多いプレイヤーの勝利です。得点機会は3回ですが、カードは4色ありますので、どれか1色は使われないことになります。

セッションでは、第1フェイズ、第2フェイズと細かい駆け引きが続きましたが、結局最後にどかんと大きな得点を取ったプレイヤーの大勝利に終わりました。あははは。moon Gamer

リソース管理とかいろいろ入っていてマジメに考えるとシビアなゲームにもなるのでしょうが、得点機会で30点しか入らないこともあれば、100点オーバーになることもあるいというおおざっぱさを、おおらかな気持ちで面白がるのが「ユスティニアヌス」の楽しみ方なんじゃないかと思いました。 moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/22938


レポートは以上です。

結局この日は、自分が持ち込んだ4つのゲームをすべてプレイすることが出来ました。同じ卓にお付き合いいただいた皆様には心から感謝いたします。どうもありがとうございました。昼間の暖かさから一転して夜は冷え込みましたが、心地よい満足感に包まれて、帰り道は元気いっぱいでした。また次回もどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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20日(土)は、池袋で開かれた袋小路の1月例会に参加してきました。朝から一雨来そうな曇り空で、予報でも夜には雨とのことで、12月例会と同じような雨対策をして出かけました。このところ仕事が忙しくて体力的に自信がなかったので、持ち込みゲームは軽めのものや既プレイなゲームを中心に選んでみました。そして当然のように持ち込んだゲームは全部プレイされるという素晴らしさ。

ただ、この日はインストがちょっとダメダメなことが多くて… 持ち込みゲームは前日に必ずインストの練習をしているというのに、なんでこう間違えたり言い忘れてしまったりするのかなぁ。現在猛省中。


Walk The Dogs (犬の散歩) / SimplyFun moon Gamer

ミニチュアフィギュアがかわいすぎ。4人。

moon Gamer

目を引くフィギュアにシンプルなルール。ファミリーゲームの王道を行く作品。

ゲーム開始時に、たくさんの犬のフィギュアを一列に(どんなに曲がりくねっても構わず)並べます。カードを2枚ずつ各プレイヤーに配ってゲームスタート。手番では、山札からカードを1枚引き、手札から1枚のカードを使います。カードをプレイすることで、場にある列の「前」か「後ろ」、あるいはその両方から、犬を取ってそれを自分の前に並べることが出来ます。また、カードによっては他人の前にある犬を取ることも可能です。

ゲームの目的は、自分の前に並べた犬の列の得点を大きくすることです。犬の列は一度自分の前の置かれると順番を変えることは出来ません。同じ犬の種類が連続して置かれていると得点が増加します。また、同種の犬を5個連続して置くと、ただちに勝利となります。

なお、カードを引いた時に、それがアクションカードであれば、指示されたことを行います。アクションカードには、犬の列が最も短いプレイヤーに与えられる骨カード(ゲーム終了時に得点となる)と、自分の犬の列の前後で最も長い同種のグループが取り除かれてしまう「保健所カード」があります。

moon Gamer

ゲームそのものは、わりとさっぱりした作りですが、とにかく犬のフィギュアが良くできていることに尽きるゲームです。気軽に何度でも遊べそうなシンプルさもデザインコンセプトに合っていて、良い作品に仕上がっていると思いました。

最初にたくさんのフィギュアを並べるのがちょっとだけ面倒ですが、家庭内で遊ぶなら子供と一緒にそれ自体が楽しめるのではないでしょうか。お見事です。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/walkthedogs.html


Stimmvieh (政治献金ゲーム) / BeWitched Spiele

1ゲームだけのお試し。5人。

moon Gamer

前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーをどうぞ。5人プレイをやってみたかったので、それが早々に実現することが出来たことがなによりも嬉しい。

で、やってみてわかったのは、5人だと場のコントロールどころか状況を把握することすら難しくなるということでした。バランスのほとんどがカウンティングに寄りかかっているので、人数が増えると管理対象となる情報も増加し、難易度も上昇するというわけです。当然といえば当然ですか。

このセッションでは、ひとまず1ゲームだけをお試しでプレイしてもらった後、他に開いた卓もあったので、シャッフルのために早々に終了させていただきました。次は3人でやってみたいなと。moon Gamer
http://d.hatena.ne.jp/bis_co/20050324


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games

前回のレポートはこちらのエントリーをどうぞ。。4人。

moon Gamer

軽いゲームとしてエントリーしてみたのですが、けっこうしっかりしたゲームとして遊べました。けど、帰ってルールを確認したらキャラバン関係で大きな間違いが… うー。セッション自体は面白かったのでとても残念です。今回は参考プレイということで、また別の機会に遊びましょう>今回遊んだ方々
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


Genesis (ジェネシス) / Face 2 Face Games

細かい得点を積み重ねて勝利を目指します。4人。

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クニツィア先生のダイスを使ったタイル配置なエリアマジョリティ。ルールはとてもシンプルです。しかもダイスゲー。

各プレイヤーごとに1つの種族を担当します。各種族には4種類の地形(色)のタイルが13枚ずつ52枚ずつが与えられます。ゲームボードは14×10の四角いマスがあります。火山や溶岩が描かれているマスもあります。

手番では6面体のダイスを2個振ります。ダイスには4種類の地形かワイルドカードの目があります。出た目が地形ならば、その地形のタイルを盤上に配置します。ワイルドカードの目ならどの地形タイルでも配置可能です。つまり、この場合には2枚のタイルを配置することになります。火山や溶岩の描かれたマスには誰もタイルを配置することが出来ません。

もし、出た目の地形に対応するタイルを持っていない時には、任意のタイルを1枚だけ配置します。この場合に限っては1枚だけです。これをくり返し、終了条件が達成されたらゲームは終わり。得点計算に入ります。

盤上のタイルは、同種のタイルがタテヨコに隣接していると「エリア」と呼ばれます。タイル1枚でもエリアです。得点計算はエリアごとに判定します。ただし、得点対象となるのは3枚以上のタイルで構成されたエリアのみです。

各エリアに含まれる種族の数を比較し、最も多い種族プレイヤーは4点、2番目に多い種族プレイヤーには2点が入ります。エリアに単独の種族しかいなければ6点が入ります。トップ同点の時には対象種族で6点を分け合います(この時は2位に得点が入りませ)。2位同点の時は2点を分け合います。いずれも端数切り捨てです。

また、盤上で最も大きなエリアの得点計算では得点を3倍して計算します。最大エリアの地形を除いた3つの地形で最も大きいエリアの得点計算は2倍となります(同数の時の判定や処理は略)。こうして、得点の最も大きなプレイヤーの勝利となります。

盤上のあちこちで局所的に小さな利を少しずつ積み重ねていって、トータルで勝ちを目指すゲームです。このような得点構造の感覚は、おおざっぱには囲碁のような感じでしょうか(囲むという観点ではなく、加点プロセスの流れが、という意味で)。また、ダイスを使うことで重くなりそうなゲームを軽く仕上げ、それでいて考えどころも押さえてあるあたりは、さすがはクニツィア先生といったところ。

とはいうものの、地味な得点の取り合いだけのアブストラクトな思考ゲームでなので、華やかさにはまるで欠けるのは難点でしょう。僕としては好きなタイプのゲームなので、人数を変えてまたどこかでプレイしたいですね。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/23981


UR (ウル) / What's Your Game?

パズル的思考が必要な陣取りゲーム。4人。

moon Gamer

前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーでどうぞ。戦略的なゲームながら収束があっという間で、1手のミスが致命傷になる鋭いゲームです。

最初のセッションでは、スコアリングの根本的なインストミスがあり最初からやりなおし… どうもすいません。気を取り直して2回目のセッションでは、さすがに全員がルールを把握しているだけあってテンポ良くゲームが進みました。タイルの「農業」が表に向けてあまり置かれなかったために、トークンが薄く広がるような展開となりました。戦闘は終盤にしか発生せず、やがてすべてのエリアがトークンで埋まって終了となりました。

僕はエリアの取り方を間違えてしまい、ジグラットを立てても得点が伸びない形になってしまい、まるで勝負にならずに大敗北。インストミスといい、踏んだり蹴ったりのセッションでした。

ともあれ、拡大再生産型タイプでありながら、こんなに短時間で終わる戦略ゲームも珍しいと思います。かなりパズル的な思考が要求されますが、ウォーゲーム的な要素もしっかり組み込まれており、メンバーの性格やゲームの流れによっては硬派な外交戦までもが楽しめる懐の深いゲームではないでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/ur.html


Drive (ドライブ) / SimplyFun

最後はこのゲームで〆ました。4人。

moon Gamer

「クレイジーチキン」の4人版。これは手軽で面白いカードゲームでした。

カードには枚数構成の異なる9種類のカードがあります。6枚しかないカードもあれば、20枚もあるカードもあります。これらを3枚ずつ各プレイヤーに配布した後、残りのカードを等分して2つの山札を作ります。これでゲームスタート。

手番ではカードを2枚引きます。山札からか、あるいは捨て山(これも最大で2つあります)から引きます。ただし、ひとつの場所から引くことが出来るカードは1枚だけです。その後で、手札から「コレクション」を公開するか、手札から1枚を捨てて手番を終了します。

「コレクション」とは、3枚以上の同種のカードのことで、これを手札から場に公開することが出来ます。同じ種類のカードが他プレイヤーによって公開されている時には、それよりも多くの枚数のコレクションを公開しなければなりません。そしてそうなった場合、枚数の少ないコレクションはすべて捨て札となります。

これをくり返して、9種類のコレクションが公開されたか、誰かがコレクションを4種類(4人プレイ時)公開したかするとゲームは終了します。コレクションしたカードは、種類ごとに点数が入り、その枚数に関わらずカードに書かれた数字が点数となります(たとえば、『20』のコレクションは、それが何枚あろうとも20点です)。

これを3ゲーム行って、トータルの点数が最も高いプレイヤーの勝利となります。

深みやテクニカルな要素はあまりありませんが、シンプルでわかりやすくて適度に悩ましい良いゲームです。箱が小さくて持ち運びに便利ですし、2人でも4人でも遊べる柔軟性がありますので、ゲーム会にとどまらない様々なシチュエーションで役に立ちそうなアイテムです。

ちょっと気になったのは、ゲームが終わるたびにカードをかなりシャッフルしなければならない(同じカードが揃いやすいため)のですが、紙質とコーティングの関係で滑りが悪く、かなりシャッフルしずらかったということでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/drive.html


レポートは以上です。

この日は本当に調子が悪くて、どうも頭の冴えない1日でした。ということで少し早めに帰らせてもらったのですが、ここからひどいことがありまして。帰りの電車に乗ってほとんど地元の近くに来ようかというあたりで、会場にキーホルダーを忘れてしまったことが発覚(!)。このままでは家にもゲーム倉庫にも入れないので、しょうがなく池袋までとんぼ返りするハメに。まぁ、無事見つかりましたし、電車の中に落としたとかいうことではなかったから、これはこれでひとまず良しとしましょうか。

で、ひーこら言いながらゲーム倉庫に帰って、そこで翌日のゲーム会への準備のために荷物をカバンに詰め込み、ぐったりしつつそのまま帰宅したのですけれども、夕食がまだだったこともあってうっかり惣菜屋に寄ったのが大間違いの元でした。そこでいくつか買い物をして自宅にたどり着き、部屋で買ってきた総菜をいただきつつ、うだうだと小一時間ほどしてからハタと気づいて慄然。「カバンがない」…。そう、お約束通りに、惣菜屋にカバンを置き忘れていたのでした。おバカすぎる…。

慌てて惣菜屋に電話をかけるも、もう閉店時間が過ぎていたらしく、受話器はむなしく呼び出し音を繰り返すばかり。うう。まぁこれも、翌朝に電話したらお店でカバンを預かってもらっていたので、実害は無かったのですけれども、なんだかなー。

ということで、お疲れさまでした>袋小路関係者の方々
また次回例会でお会いいたしましょう。moon Gamer

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23日(土)は、袋小路の特別例会に行ってきました。「年末謝恩ヒゲ例会」とのことで、サンタをはじめとして場内中にヒゲが蔓延していました。参加者は最高時に30人を超えたくらいだったでしょうか。

この特例会では、カタンやアクワイアなどの定番ゲームの卓が何回も回っていました。袋小路サイトにある昨年末の特例会(僕は不参加でした)レポートを見るても、ここまで定番ゲームに偏った傾向はなかったので少し戸惑いましたけど、僕の方も相変わらず新作中心のゲームを持ち込んでマイペースで遊び倒していたので、全く人のことは言えませんね。moon Gamer 会場内にはお子さんのいる卓があって、クク・ピット・6ニムトなどが楽しそうに回っていました。

日中は穏やかに晴れ、寒さはそれほどでもありませんでした。日本中の街がそうであるように、池袋も街中が華麗なイルミネーションに彩られ、いよいよ1年で最高に輝くクリスマスの季節がやってきます。


Factory Fun (ファクトリーファン) / Cwali

お試しプレイ。2人。

moon Gamer

アクション要素が少し入ったパズルゲーム。というか、2人だと普通にパズルになる気が。
プレイヤーはそれぞれ1枚ずつの「工場ボード」を受け取ります。工場ボードにはマス目が描かれています。ここに「機械」タイルを設置して、より多くの収益を上げるのがゲームの目的です。

ラウンドの開始時に各プレイヤーは、この機械タイルを伏せて置き、それを全員が一斉にオープンします。機械タイルをめくった手と反対側の手で、任意のタイルを1枚取ります。これは早い物勝ちです。自分がオープンしたタイルでなくても取ることが出来ます。

続いてそれを工場ボードに配置します。機械タイルには「入力」と「出力」部があります。入力部には「原料庫」か、他の機械タイルの出力部が接続されていなければなりません。出力部には「貯蔵庫」か、他の機械タイルの入力部が接続されていなければなりません。複数の入力と出力を持つ機械タイルは、その全てがルールに沿って接続されなければなりません(他にも細かいルールがいくつかあります)。

機械タイルや原料庫・貯蔵庫は、隣接させて接続することも出来ますし、「パイプ」を使って接続することも出来ます。パイプ・原料庫・貯蔵庫を配置するにはコスト1がかかります。今獲得した機械タイルを配置するには無料です。これらのものは再配置も可能です(コストがかかります)。

全ての条件を満たした上で機械タイルを配置したら、このラウンドに配置した機械タイルに書かれている「収益」を得ます。ここから配置や再配置に支払ったコストを引いた値が資金として計上されます。

ゲームは全部で10ラウンド行います。10ラウンド後にもっとも資金の高いプレイヤーの勝利です。

効率的な生産ラインを作りあげていくパズルゲームです。インクレディブル・マシーンやピタゴラスイッチほどトリッキーではありませんが、それでもきちんと計画的にタイルを配置していかないと、すぐに行き詰まってしまいます。今回、僕は目先に利益を追って狭い範囲に機械タイルを置いていったら、どうにもならない形になってしまいまして、6ラウンドくらいでお手上げになってしまいました。

1人で練習は出来そうなので、少し腕を上げてからまたトライしたいと思います。とても面白そうな雰囲気を持つゲームではあります。
http://ejf.cside.ne.jp/review/factoryfun.html


Die Saulen von Venedig (ヴェネチアの柱) / Goldsieber moon Gamer

市長と柱と建築家。4人。

moon Gamer

個人的には2回目のプレイ。前回の少し違っていたルールを修正したからか、あるいはメンバーに恵まれたか、そのどちらもなんでしょうけど、面白いセッションでした。前回のセッションレポートとゲームの簡単な紹介についてはこちらのエントリーからどうぞ。

moon Gamer

このセッションでは最初のラウンドからゴンドラにコマが乗っていました(恐らくこれが普通なんだと思います)。必然的に、このゴンドラを巡る駆け引きが最初から最後まで激しく行われることになりました。ゴンドラから得られるボーナスは地味に強力で、ボディブローのように効いてきます。

特にゲームの後半では、ゴンドラを乗せているプレイヤーが「ゴンドラの船頭」カードを持つのは必勝形のひとつであり、これをなんとしてでも防がなければならないのです。これは、スタートプレイヤーの特権を使うか、あるいは「スパイ」カードを使うことになるでしょう。

また、中盤まであまり杭打ちや建設が行われなかったために、狭い土地を巡って「テロリスト」カードが飛び交いました。「テロリスト」は物騒なカードですが、土地のリサイクルには有効な手段です。テロリストが置く柱マーカー対策として「弁護士」カードも頻繁に使われていました。

moon Gamer

さらに、特定の種類のカード(たとえば『杭打ち師』)を手札にためて、ゲームをコントロールするプレイヤーもいました。このように、基本となる「市長」「杭打ち師」「建築家」だけではなく、その他のカードもよく機能して、結果としてゲームが幅広く複合的になり、広角的に思考と駆け引きを巡らす抜群に面白い展開となりました。

どんなゲームでもそうでしょうが、1回やっただけではその魅力はわからないものです。これは頭では理解していたつもりでしたが、このゲームに関してはすっかり油断していました。不覚。

なお、中盤を過ぎたあたりから急にゲームが収束し始めたのは前回と同様でした。勝っているプレイヤーが逃げるのはそれほど難しくはないので、それまでに何とかしておくべきなのでしょう。今回は2位という結果に終わりましたが、負けてわかったことがたくさんありますので、ぜひ再プレイしたいです。moon Gamer http://www.boardgamegeek.com/game/25114


Walhalla (ヴァルハラ) / Amigo Spiele

アプローチが変則的なエリアマジョリティ。4人。

moon Gamer

3つの半島に船を使ってバイキングで侵略します。小麦畑が超重要(謎)。

ゲームの目的は、より多くの得点を稼ぐことです。得点の獲得方法はいろいろありますが、基本となるのが「半島」から得られる得点です。半島は3つあり、それぞれに自分のバイキングをより多く置いたプレイヤーと2番目に多く置いたプレイヤーが、その半島に割り当てられた得点を獲得します。この決算はゲーム中に3回あります。

半島は地形マスによって構成されています。地形マスが2つくっついているタイルを地形タイルと呼び、これはゲームごとにランダムに配置されます。また、半島から得られる得点タイル(フィヨルドタイル)も、ルールに沿ってランダムに配置されます。

手番ではまず、ドラゴン船タイル(襲撃船)を1枚めくります。ドラゴン船タイルにはバイキングを置く場所が3つあります。そしてそのうちのひとつには色が付いています。色のついていない場所には、自分の手元のストック(ミッドガルド)からバイキングを乗せることが出来ます。色の付いた場所には、その色を担当するプレイヤーが、そこにそのプレイヤーのバイキングをひとつ乗せることが出来ます。いずれもバイキングの乗船は任意です。

moon Gamer

この後に手番プレイヤーは、ドラゴン船をルールにそって半島沿いの海岸に接岸し、そこから半島の地形マスにバイキングを上陸させます。

ひとつのマスにはひとつのバイキングしか置くことは出来ません。もし、所有者の異なるバイキングの置かれている地形マスに上陸した時には戦闘になります。たった今上陸した方が攻撃側で、すでに地形マスにいる方が防御側です。

勝敗は防御側が決めます(!)。防御側が敗北を決めたら、そのバイキングが「ヴァルハラ」に行き、攻撃側が地形マスを占有します。防御側が勝利を決めたら、防御プレイヤーのバイキングコマを「ヴァルハラ」から全体ストック(アズガルド)に移動させた上で、攻撃側バイキングがヴァルハラに行きます。つまり、防御側はヴァルハラにコマがいないと勝利することは出来ません。

地形マスには4つの種類があります。カードのもらえる「礼拝所」と勝利得点をもらえる「森」は、上陸したらすぐに効果を適用します。「村」は、得点機会にその半島に存在するバイキングの数を数える時に追加して+1か+2を加算して計算することが出来ます。「小麦畑」は、決算時に占有しているだけで追加得点を得られます(1~3点)。

ドラゴン船は全部で12枚あり、それらが全てプレイされたら1ラウンドが終了し、得点計算(決算)を行います。半島ごとのバイキング数による得点と、決算直前にプレイされたアクションカードの得点、それに小麦畑からの得点が加算されます。これが終わった後、小麦畑にいるバイキングだけを残して、全てのバイキングコマをアズガルドに移動させます(ドラゴン船も回収)。

moon Gamer

さらに補充を行います。ヴァルハラのコマ数をプレイヤーごとに数えて、それが一番多いプレイヤーから順に、規定数のバイキングコマを、アズガルドからミッドガルド(全体のストックから手元のストック)へ移動させます。

最後に、ヴァルハラに置かれているコマが最も少なかったプレイヤーの数だけ、全員のバイキングをヴァルハラからアズガルドへ移動させます。

これを3ラウンド繰り返し、ゲーム終了時に特別な最終得点計算を行って、最多得点プレイヤーの勝利です。

ドイツゲーム風の陣取りをベースにして、さまざまなメカニクスを混合したゲームです。革新的な内容ではありませんが、個々のシステムはうまく動いています。混沌の度合いが大きいので、先読みよりも、その場での状況判断の善し悪しが勝敗を分けるタイプのゲームだと思いました。

冒頭に書いたように、「小麦畑」はこのゲームの大きなポイントになっています。単純にラウンドを超えて地形マスに存在するだけでも強力なのに、さらに追加で勝利得点まで生み出します。したがってこの地点を中心にしてゲームは動いていくことになります。

このセッションでは、2ラウンド・3ラウンドともに多くの小麦畑を占有し続けたプレイヤーの圧勝となりました。初プレイだったので勝手がわからなかったこともありますが、このゲームにおいてこういう流れにしてはいけないという悪いお手本になってしまいました。小麦畑を押さえられてしまうと、それを退けるのはわりと大変なので、次にプレイする時には、このあたりを強く意識したいところです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25605


BABEL5 / 創作ゲーム(チームきりたんぽ(仮)) moon Gamer

さいころ積みゲーです。3人。

moon Gamer

大小3個のダイスを振って、形の微妙に異なる塔の上に積み重ねていくアクションゲームです。久しぶりにプレイしましたが、やっぱり面白いです。

ルールはシンプルで、大きなダイス2個と小さなダイス1個を振って、出た目に対応した塔の上にそれらのダイスを積み重ねていきます。大きな目の塔は、乗せる台座の部分が広くなっているのですが、小さな目の塔は狭くなっています。

塔のダイスを倒してしまうと、塔の種類とダイスの数に応じてマイナス点をくらいます。これは、数の大きな塔(=簡単な塔)の方が数の小さな塔(=難しい塔)よりも失点が大きく設定されています。さりげない工夫ですが、これもまたゲームを盛り上げる要素のひとつになっています。moon Gamer
http://home.catv.ne.jp/dd/yaeno/kiritanpo.html


Gheos (ゲオス) / Z-Man Games

文明を作っては壊し。4人。

moon Gamer

創造神となって、大陸を作り、そこに文明を築き上げ、より多くの得点を稼ぐタイル配置ゲームです。パズルっぽいノリかと思いきや、コンフリクトと陣取りが中心の攻撃的なゲームでした。

「ゲオス」にはたくさんの三角タイルがあります。これを組み合わせることで「大陸」や「島」を作り、そこに文明を興します。ゲーム開始時に各プレイヤーは、このタイルを手札として2枚持っています。さらに「得点トークン」を3枚ずつ持ちます。

タイルに書かれた陸地にはシンボルが描かれています。「小麦」「カップ」「剣」は、その文明の豊かさを示す指針となります。「ピラミッド」も同様ですが、さらに国土を安定させる効果も持っています。「神殿」はゲーム中に臨時ボーナス点を獲得するために使います。

手番では4つの段階を行います。まず「タイルを場に配置」するか、あるいは「場のタイルを置換」します。どちらも1枚だけです。これによって「戦争」や「移民」が発生する可能性があります。なお、「ピラミッド」シンボルのあるタイルを置き換えることは出来ません。

その後で、他の文明が存在しない大陸に「新文明を興す」か、あるいは「既存文明の信者獲得」のどちらかを行います。場にまだ文明の発生していない大陸があれば、そこに新しい文明マーカーを配置可能です。その場合、その文明の陸地に「小麦」シンボルがあれば、その数だけ「信者」マーカーを受け取ります。そしてこの信者マーカーが得点源になります。

moon Gamer

新文明の勃興が行えなかったり行いたくない場合には、既存の文明の信者マーカーをストックからひとつ取ります。余談ですが、この信者マーカーを管理するために、久しぶりに梅皿を使ってみました。カラフルでいい感じです。

3番目の段階は、各自が持つ得点トークンの使用です。これは任意です。これを使用すると、手番プレイヤーの持つ信者マーカーひとつについて、その文明が保有する「カップ」シンボルの数だけ得点を、手番プレイヤーだけが獲得します。たとえば「カップ」を2つ保有する文明の信者を3つ持っていれば6点が入ります。

最後に、手札となるタイルを1枚補充します。この時「エポックタイル」を引いた場合は、全員が臨時の決算(新時代ラウンド)を行います。これは、各プレイヤーが保有する信者について、その文明が持つ「ピラミッド」の数だけ得点となります(得点トークンの『カップ』が『ピラミッド』に変わっただけ/ただし全員)。

エポックタイルは6~8枚(人数によって異なる)あり、これが全て引かれるとゲームは終了します。

タイルの配置・置換によって、複数の文明が接する可能性があります。この場合は「戦争」が起こります。「戦争」を発生させたプレイヤーは、コストとして1個の信者をストックに戻します。そして戦争を行う文明の「剣」シンボルの保有数(新たに配置したタイルは含めない)を比較し、それが多い方が勝利します。同数の時には手番プレイヤーが勝者を決めます。

敗北した側の文明マーカーは滅亡し、ストックに戻ります。また、滅亡した文明の信者も全てストックに戻ります。

タイルを置換することで、ひとつの文明が複数の大陸や島に分断されることもあります。この際には「移民」が発生します。「移民」を発生させたプレイヤーも、コストとして1個の信者をストックに戻します。盤上の文明マーカーは、より「小麦」シンボルの多い陸地の方へ移動します。この時、狭い「島」に文明マーカーが追いやられてしまうとやはりその文明は滅亡してしまいます。

moon Gamer

これを繰り返し、エポックタイルが全て引かれるまでゲームを続けます。最後に最終得点ラウンドを行って、得点の大きいプレイヤーの勝利となります。

ルールブックの例図がパズルっぽかったので、そういうゲームなのかなと思っていたら、むしろ簡素なウォーゲームと言っていいくらいの手荒い得点争奪戦でした。互いに協力して生き残る方策が不適というほどではありませんが、たいていの場合は誰かを飲み込んでしまうほど叩くことで得点が伸びるようになっています。

特にタイルの置換が場の状況を一変させることは往々にして発生し、悪い流れにはまりこんでしまうとなかなか立ち直れないこともあります。そういう場合はトップを叩くことになるでしょうから、さらに場が荒れることになります。見た目以上に激しいゲームです。神様も大変ですね。

このセッションでは、序盤に黄色の大文明が出来て、その信者を3つ持つプレイヤーが得点を伸ばしました。これはいかんと、タイル置換で島に黄色文明マーカーを追い込んで文明を滅亡させていたら、今度はそのスキに白の巨大文明が盤面を多い尽くしていました。これにもすぐ対抗したかったのですが、いかんせんタイルの引きが悪く、それでぐずぐずしている間に白信者を持つプレイヤーが得点トークンを矢継ぎ早に使って大量得点ゲット。こうなるともう追いつけません。

特に置換されないピラミッドのあるタイルは重要で、ここに文明マーカーを置いておくのは重要なセオリーです。後半に大発展を遂げた白文明は、これをうまく利用して安定した得点源となっていました。

ちょっと気になったのは、4人プレイでは自分の手番が回ってくる間に状況が変わり過ぎてしまうことがあるということ。ということで、次は3人プレイにトライしてみたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/gheos.html


レポートは以上です。

この時点で午後7時前くらい。場内では、アクワイア2卓にカタンも2卓。それに「フィノ」が立っていました。つまり僕の卓だけ違う傾向だったみたいですが、まあいいや。全ての持ち込みゲームを遊べたので、それだけで大満足。ということで、このあたりで帰途につくことにしました。さすがにこの時間になると外は寒かったです。

今年も大変にお世話になりました>袋小路のみなさま
来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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9日(土)は、袋小路12月例会に行ってきました。あいにくの雨模様な上に気温も低めの肌寒い日とあって、例会参加者は32名といつもよりは少なめだったそうです(それでもオープン例会でこれだけの人数が集まるのはたいしたものだと思いますけど)。

moon Gamer

さて、天気は朝から雨です。例によってキャスター付きのスーツケースが使えない(防水加工されていない)ため、持ち込み予定だった大型ボックスのゲームをいくつか変更しようかとも思ったのですが、どうしてもプレイしたくて入念に準備をしたゲームばかりだったので、写真のようにポリ袋にゲームを包んでスーツケースに押し込んでみました。幸いにして小雨だったこともあり、ゲームは濡れずに済みました。

この日はなぜか京王線が、昼から朝のラッシュ並みに混んでいるという不思議な現象に見舞われまして(事故? 師走だから? 雨だから?)、大きな荷物を持っている僕は混んだ車両に乗ることが出来ず、駅のホームでかなり待たされることに(寒かった…)。新宿でも、京王線とJRの連絡通路に人があふれかえっていまして… 謎。何だかこの時点で早くもかなり疲れ果ててしまいました。こんなこともあったおかげで、定刻より少し遅れた時間に会場に入った次第。


Die Saulen der Erde (大聖堂) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

今度こそ正しいルールでプレイ。4人。

moon Gamer

前回のレポートとゲームの紹介はこちらのエントリーからどうぞ。今度こそはとルールを入念にチェックし、さらにカードにはシールを自作して貼りました。特殊なルールのある一部の職人カードにも貼りたかったのですが、それは間に合わず。

ところで前回のルール読解ミスについてです。こんな単純なミスをするのはどうせ僕ぐらいだろうと思っていたのですけれども、他のサイトで「大聖堂」の紹介記事を読んだところ、なんとそこでも同じところで解釈を誤っているようでした。moon Gamer ひょっとしてこれは勘違いしやすいルールなのではないかと思いまして、恥を忍んで僕が間違ってしまったルールについて書いておきます。

それは第2フェイズで、スタートプレイヤーが建築家コマを引く処理についてです。ルールにしたがって、順次全ての建築家コマを袋の中から全て取り出した後、前回のセッションではそこでフェイズ2を終了していました。しかしこれは違います

正しくは、この後で、パスをした建築家コマ(つまりコストチャートに置かれている建築家コマ)を、順番に無料でボード上に配置します。配置する順番は、パスをした順番(先に袋から引かれた順番)です。つまり、イベントで不測の事態が発生しない限り、お金がなかったとしても、ほとんどのケースで全ての建築家コマがボード上に配置されるはずです。

日本語ルールブックの該当箇所は、P7の下の方で「・すべての建築家が袋から引かれたら~」のパラグラフです。ここには例文も図も書かれているので、よく読めば間違えようがないはずなのですが、なぜか僕は別の解釈をしていました。もちろん、今回のセッションではこれは修正しました。

もう1点、微妙に間違えやすいのが、フェイズ3のアクション「2.ビショップの地」です。ここで建築資材を獲得する場合は「建築資材市場」から得ます。森・石切場・砂鉱山などのストックからではありません。これも前回に誤っていた箇所で、今回は正しく適用しました。

moon Gamer moon Gamer

さて今回のセッションは、イベントでいきなり職人カードを1枚捨てさせられるという波乱の出だしとなりました。全6ラウンドでバッドイベントが4回あったので、ゲームを通してかなりきつかったです。

僕は最初のラウンドで「金属職人(金属があれば2ゴールドを生み出す)」を手に入れた上で、「9.王の宮廷(免税+先着1名が金属1個獲得)」に建築家を置けるという幸運に恵まれ、序盤の資金はまずまずでした。ところが3ラウンドあたりから職人の能力不足が顕著になってきまして、そのために得点もじりじりと離されてしまう厳しい流れになりました。最後の2ラウンドで少し追い上げましたが時すでに遅く、残念ながら結果は最下位。でも面白かった!

僕を除いて他の3人(ゲーム慣れした人ばかりです)が初プレイでしたが、その全員がこのゲームを気に入ってくれたのはうれしかったです。運の比重が決して低くはないゲームですので、それについての反応が少し心配ではあったのですが、どうやら杞憂だったようです。むしろ、それが「大聖堂」の魅力であるとさえ感じてもらえたようで、我が意を得た思いがしました。

ランダムといってもゆらぎの幅は限定されていて、そのどのあたりを想定してリスク管理を行うかはプレイヤーに委ねられています。ハードラックに翻弄されるようなケースはそれほど多くはなく、そのためにプレイヤーによる意志決定の重要性は失われていません。ゲームを進める上で考えられる方針は複数あって、それを効率的に実現する実務的なテクニックや、突発的なトラブルに打ち勝つ柔軟な対応力などがプレイヤーに問われることになるでしょう。

たくさんの要素が盛り込まれていて一見複雑そうですが、プレイ感はとってもライトです。にも関わらず、プレイ後には充実感をたっぷり味わうことが出来る良作です。理詰めのガチガチな戦略ゲームが重すぎて苦手という人でも「大聖堂」なら楽しめると思いますので、ぜひ一度トライしてみてください。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24480


Die Baumeister von Arkadia (アルカディアの建設) / Ravensburger moon Gamer

これもメビウス便新作。メンバーはひとり入れ替わって4人。

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パズル的要素の強いシティ・コンストラクション。見栄えのするコンポーネントがステキ。意味はないけど。初期配置を行うオプションでプレイしました。

ゲーム開始時、プレイヤーにはいくつかの「労働者コマ」(中立労働者を含む)と4枚の「建設カード」が与えられます。それらはスクリーンの後ろで管理されます。各プレイヤーのスクリーンには「建築家」の旗を4枚掛けておきます。ボードには4×3マスの広さを持つ「砦の建設地」タイルを所定の場所に配置します。

「アルカディアの建設」には、たくさんの建物タイルが用意されています。建物タイルはテトリスのブロックのような形をしたものが数種類があります。これをボード上に配置するために建物カードを使います。

手番では、上記のように建物カードをプレイして建物タイルを配置するか、あるいは自分が所有する任意の数の労働者コマをボード上に配置します。建物タイルを配置する場合には、すでに配置されている建物か労働者に隣接させなければなりません。建物タイルを配置する際に「キャンプ」マスを覆うことが出来れば、覆ったマス数だけ中立の労働者を受け取ります。

建物タイルの配置が終了したら、建物カードに指定された色の「紋章」コマをその建物タイル上に配置します。この「紋章」コマには4色あります(プレイヤーカラーとは無関係)。最後に、プレイヤーは建物カードを1枚補充します。

moon Gamer

労働者コマを配置する場合には、まずボード上の建物を1つ選びます。それに隣接したマスに、自分が所有する労働者コマをいくつでも配置可能です。

これらのアクションを行った結果、建物タイルの周囲のマスが「他の建物」「労働者」「砦の建設地」「ボードの端」によって囲まれたら、その建物タイルは「完成」します。完成した建物タイルの周囲のマスに、自分の労働者コマを配置しているプレイヤーは、その数だけ「紋章」コマを受け取ります。一度に複数の建物が完成することもあります。

建物を完成させたプレイヤー(=手番プレイヤー)は、その建物タイル上にある紋章コマをボーナスとして受け取ります。さらにそのプレイヤーはこの後で、完成した建物の数だけの「砦」コマを建設予定地へ配置します。

「砦」コマは、上から見ると紋章が描かれています。そして、建設予定地上に配置された「砦」コマの紋章によって、各プレイヤーが所有する「紋章」コマの価値が決まるようになっているのです。

「砦の建設地」タイル上には、最大で3層の「砦」コマが積み重ねられます。まず一番下の層のマスが全て埋まったら上の層が作られます。そして、「砦の建設地」タイルを上から見て数えた各色の紋章の数が、紋章コマ1つの価値となります。

moon Gamer

たとえば、砦の建設地の上から見て「赤」の紋章を持つ砦が4つあり、自分の手元に紋章コマが5つあったとすると、その価値の総計は20(=4×5)です。

ゲーム終了時に、各プレイヤーの持つ紋章コマを「換金」することになりますが、ゲーム途中で行うことも可能です。プレイヤーは手番終了時に、「建築家」の旗を消費することで、任意の色の紋章を任意の数だけ換金することが出来ます。換金された紋章コマはストックに戻ります。

このようにして、最終的にもっとも多くのお金を集めたプレイヤーの勝利です。

プレイしてすぐ感じたことは、思ったよりもずっとパズル色の強いゲームだなぁ、ということでした。特に序盤~中盤にかけては、後のことを考えて布石を打つのか、それとも目の前の得点を積極的に速攻で取りにいくか、その狭間で悩みまくることになるでしょう。特に労働者コマの配置はある程度の自由がきくので、あらゆる可能性を考えているとダウンタイムが長くなりがちになることも。

「砦の建設地」の争いも、実はよくあるシステムではありますが、建設パートとの相性が抜群で、このゲームのグレードをさらに上げることに貢献しています。ただ、立体の砦コマは見た目は素晴らしいのですが、高く積み上げられると陰になった向こう側が見えづらくなるなど、プレイアビリティ的にはあまりよくありません。

とはいえ、時間もそれほどかからず、適度に悩ましく、例外処理も少なめでルールすっきりと、とてもよくまとまった優等生的な作品で安心して遊べる良作です。斬新さはありませんが、ひとつのゲームにそこまで求めるのは酷というものでしょう。次は初期配置を行わないオプションでプレイしたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25643


Hermagor (ヘルマゴール) / Mind the Move moon Gamer

この日は良作が続きました。メンツ変わらず4人。

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TGFでゲームストア・バネストさんで販売されていたゲームのひとつ(現時点では通販はされていないみたいです)。現在のところ国内のゲームシーンで全くといっていいほど注目されていないタイトルですが、ゲルマン・スタイルの交易ゲームとしては秀作に入ると言っても過言ではないでしょう。とても面白いゲームでした。これは拾い物かも。

プレイヤーはまず、「バイヤー」コマを4つ使って「中央市場」から産物を調達します。調達された産物は、それぞれのプレイヤーごとに1個の「商人」コマを「村」へ行商させることによって収益を得ます。産物には8種類あり、それぞれの相場は「価格表」で管理されています。

行商を行った村には「商館」コマを置きます。商館によって、複数の村によって囲まれた「地域」を「支配」することで、そこの「生産施設」や「貴族」から収益を得ることも出来ます。生産施設や商館はゲーム終了時にボーナスの収益をもたらすことがあります。

ゲームは全部で3つのフェイズがあります。最初は「中央市場での購入」です。購入するものは産物です。しかし、お金を払えば無条件に買えるわけではありません。各プレイヤーのバイヤーによってシビアな争奪戦が繰り広げられます。

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中央市場には4×5=20の「産物マス」があり、それぞれのマスの間には「通路」があります。通路には丸い「通路マス」があり、そこには数字が書かれています。このフェイズの開始時に、産物マスにランダムに産物タイルを配置しておきます。

各プレイヤーはバイヤーコマを4つずつ持っています。スタートプレイヤーからこれを1個ずつ中央市場へ配置します。配置可能な場所は、通路上の数字マスか、産物タイル上のどちらかです。産物タイル上にも通路マス上にも1つしかバイヤーコマを配置することは出来ません(また、配置可能な範囲はプレイ人数によって異なります)。

また、バイヤーコマを配置する際にはコストがかかります。コストを支払えない、あるいは支払いたくない場合はパスをします。全員がバイヤーを配置するかパスをしたら次のフェイズに移ります。まず通路からバイヤーが幾ばくかの収益を得ます。その後で産物の獲得判定を行います。

産物タイルは、その周囲の通路マスとタイル上に配置されたバイヤーコマの数を比較し、それがもっとも多いプレイヤーが獲得します。同数の場合は、タイル上にバイヤーコマを配置したプレイヤーに優先権があります。誰もタイル上にバイヤーコマが配置していないで同数の場合は、産物タイルの「辺」に接する通路マスのバイヤーコマを比較します。それも同数であれば、誰もその産物タイルを獲得することは出来ません。

産物タイルには、1枚のタイルにひとつの産物だけが描いてある「シングル」と、2種類の異なる産物がある「ダブル」があります。「シングル」タイルを獲得したプレイヤーは、その産物の相場価格を1段階上昇させることが出来ます(任意)。

この後で、ルールにしたがってスタートプレイヤーを決める処理を行って、最後のフェイズである「村への行商」が始まります。このフェイズでは、各プレイヤーが1つずつ持っている「商人コマ」を、アクションを消費しつつマップ上で移動させます。アクションはスタートプレイヤーから時計回りに1回ずつ行います(全プレイヤー共通のアクション実施可能回数は第1フェイズ開始時に決まります)。

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アクションには、商人コマを「移動して売却」「移動しないで売却」「移動のみ」「何もしない」の4種類あります。商人コマは、「道」を伝って別の「村」へと移動します。

それぞれの「道」には数字が書かれており、通過するたびにその数字分のコストを支払います(移動のみなら半額)。また、自分の「商館(後述)」のある村に商人コマを停止させることは出来ません。

商人コマが移動した先に村で売却可能な産物タイルをプレイヤーが保有していれば、価格表に示された価格のキャッシュを受け取ります。なお、産物タイルは売却しても失わず、このラウンド中はずっと使用可能です(注:アクション数には上限があります)。

産物を販売した村に他プレイヤーの商館があれば、そのプレイヤーは1キャッシュずつ受け取ります。最後に、その村に自分の商館を配置します(つまりひとつの村には1プレイヤーごとに1回ずつしか販売機会がありません)。

地方を構成する全ての村に自分の商館を配置することが出来たら、その地方を「支配」したことになります。支配した地方に描かれた生産施設のうち1つを選んで、それに対応する価格表の「生産施設サイド」上に自分のコマを配置します。そして、そこに描かれた数値だけただちにキャッシュを受け取ります。地方に「貴族」マークが描かれていれば、同様に「貴族サイド」にコマを置いてキャッシュを受け取ります。

こうして指定されたアクションの回数を全員が行ったらフェイズは終了し、産物タイルはストックに戻します(ラウンドの最後には手元に産物タイルは残りません)。こうしてラウンドも終わり、指定されたラウンドが経過していなければ新しいラウンドが開始されます。ゲーム終了時にボーナスの判定を行って、最終的にキャッシュの多いプレイヤーが勝者となります。

このゲームは行商ゲームです。なので一見すると、商人コマが移動して産物を売りさばく第3フェイズがメインのように思うかもしれません。しかし、ここではほとんどオートマチックというか、誤解を恐れずに言えば多人数ソロプレイに近い流れになっています。普通のゲーマー感覚では、このような構成はあまり良いとは思わないでしょう。ところが驚いたことに「ヘルマゴール」はこれを逆手に取り、優れたゲーム性に結びつけられているのです。

というのも、第3フェイズで自分の思うように自在に商人コマを行脚させたければ、第1フェイズの中央市場で厳しい戦いに勝ち抜かなければならないようになっているからです。「ヘルマゴール」における全ての収益は、この中央市場をまさしく中心として、まるでクモの巣のように張り巡らされていて、ここで商略を巡らすことこそが勝負の分かれ目になります。

中央市場には、駆け引きと考えどころが極めて濃い密度で詰め込まれています。獲得しようとする産物は、商人の現在位置から最適なものを選ばなければなりません。商人の近くにある村の販売可能な商品、それによって支配することが出来そうな村の位置、それらに付随する移動コスト、商品の相場価格と期待出来る収益、それにスタートプレイヤー決定権などなど。これに中央市場の通路から得られる収益などが加味されます。

これらの収支を考慮した上で、さらに他のプレイヤーとの競合にも勝たなければならず、勝てそうもなければ次善三善のケースをも視野に入れ、商機を逃さないよう策略を練り込まなければなりません。4~5人プレイ時、1ゲームはわずか4ラウンドだけですので、チャンスとみてあえて危険な賭に出るか、それとも安全策で確実に行くか、難しい決断に迫られる場面もしばしばです。

「ヘルマゴール」がさらに優れているのは、第1フェイズにおけるこれらのいかにも複雑になりそうな処理が、わずか「コマを順番に4個置く」というシンプルこの上ないルールだけで表現されている点です。素晴らしいバランス感覚の上に作り上げられたメカニクスで、デザイナーの傑出した才能によって生み出された良作と言えましょう。

この日のセッションで僕は、中央市場での産物調達に失敗し、たったひとつだけしか獲得出来ませんでした(他のプレイヤーは3つずつ)。しょうがないので商人コマをあちこち移動させて販売させましたが、移動コストが大きくて儲けはわずかしかなく、それどころかバイヤーの配置コストを入れると赤字でした。結局これが大きく響いて、トップとはダブルスコアに近い最下位で敗北…。

勝敗はともかくとして、強烈に印象に残るゲームではありました。2人プレイから可能(ってそれもまたすごいのですけど)ですが、人数は多い方が楽しいと思います。もうちょっといろいろ試してみたいので、またあちこちに持ち込むと思います。とりあえず5人プレイをやってみたいなー。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/25224


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11日(土)は、池袋で開かれた袋小路11月例会に参加してきました。朝から雷が鳴るような悪天候で、今ごろ徹夜でPS3の行列に並んでいる人たちは大変だろうなー、とかまるで人ごとみたいに、雷鳴とどろく灰色の空を見上げながら思っていました。

雨が降るとカートタイプの大型バッグが使えない(僕の持っているものは防水加工されていない)ので、朝になって慌てて持ち込みゲームを減らしたり入れ替えたりして、こっちはこっちで大忙しでした…。

そんなこんなで選んだ持ち込みゲームが、何だか少し重めのものばかりだったでちょいと申し訳ない限り。袋小路にはあんまり重いゲームを持ち込まないようにしているのですが、今回は準備不足も加わってこんなことになってしまいました。

この日は定刻午後1時の10分ほど前に会場入りし、机の設置などをお手伝いしつつ、最初のゲームをごそごそと広げたのでした。


Canal Mania (カナルマニア) / Ragnar Brothers moon Gamermoon Gamer

広げたのはいきなりこれ。5人。

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先日、「重たいゲームの特別例会」でプレイしたこのゲームを例会に持ち込んでみました。結局、このセッションも3時間以上もかかったので、やっぱり通常例会で頻繁にやるにはきついゲームですね…

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実はこのゲーム、「契約カードの都市名を把握するのがけっこう大変」という欠点があるのですけれども、写真のように木製キューブを使うことで視認性を高める工夫をしてみました。

これは、このセッションで卓を囲んだ他のメンバーにより、即興で編み出されたグッドアイデアで、契約で結ぶ2つの都市と対応する契約カードへ、それぞれ同色のキューブを配置するというものです(中継都市にはさらに1個置く)。たったこれだけのことで、プレイ環境がかなり改善されました。

この日はたまたま木製キューブを持っていたのでこれを使いましたが、商品キューブと紛らわしく見えたこともあったので、今度プレイする際には別のマテリアルを使おうと思います。何にするかは検討中。

さて、このセッションは、僕個人としても初の5人プレイでした。やや時間がかかったことを除けば、本質的な面白さは4人ゲーム時とそう変わった印象はありません。その一方で、バランス的には厳しくなっていたので、初プレイの人にはきつかったかもしれません。

議会の運不運については、このセッションではわりとくっきり出てしまいました。ただ、それをうまく避けたり、あるいは考え方を変えて別の方法で得点を狙う形に持っていくことを目指すことも出来るようには見えましたので、これは場数を踏めば何とかなる問題でもあります(今後は、初プレイ時の注意事項についてまとめた方がいいかもしれない…)。

このような経験の差もあって、このゲームを購入してからやっと初勝利を上げることが出来ました。しかし今回も、1回だけきつーいミスをやらかしていて、恐らくプレイ経験者がいたらしっかりこれを咎められていたことでしょう。どうも、最終ラウンドの手前あたりでうっかり集中力が途切れてしまう悪いクセが抜けません。もっと上手くなりたい。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/19995


Kampf um Rom (ローマ帝国の危機) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

メビウス便の新作。3人。

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ローマ帝国末期の欧州をテーマにしたカタン風味の領土拡大ゲーム。見た目に派手だし、カタンっぽいマップということもあって、足を止めて見学していく人が多数いました。カタンのネームバリューって、やっぱりすごいというか。ただ、このゲームはカタンとはほとんど異なる内容です。

プレイヤーには「騎兵」と「歩兵」の2つのコマが与えられます。それぞれのコマはマップ上に配置されますが、これらのコマの持つ「部隊」は「部隊エリア」で管理されます。部隊エリアには、マップ上の騎兵や歩兵が、実際にいくつのコマを所有しているかが表されます。「騎兵」の部隊エリアには「騎兵」のコマ、「歩兵」の部隊エリアには「歩兵」コマが置かれ、それぞれ複数個配置されることもあります。

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また部隊エリアには「輜重車(しちょうしゃ)」と呼ばれる貨物運搬車も配置されます。これは部隊コマが「略奪」や「占領」を行う時に意味を持つコマです。輜重車はマップ上には配置されず、部隊エリアにのみ置かれます(複数個の場合もあり)。

カタンと同様に、このゲームにも原材料カードが存在します。「麦」「鉄」、そして牧草地カードと呼ばれる「牛」「馬」です。これらは「騎兵」「歩兵」「輜重車」の建設や、特殊な効果を持つ「発展カード」を購入する際に必要となります。また、これと似たものとして「コイン」があります。つまりお金ですね。コインを使うことでも建設や購入を行うことが出来ます。

ラウンドではまず、スタートプレイヤーがダイスを2個振って原材料の産出をチェックします(このあたりはカタンと同じ)。ダイスで「7」が出たら「ローマ兵」によって他人の資源を奪うことが出来ます(騎士ですな)。いわゆる「バースト(手札を半分捨てる)」は「7」の目によってはありません。

続いて「交易と建設」です。他プレイヤーと原材料カードの交換や、銀行との「3:1」交易が行えます。その後で、「騎兵」「歩兵」「輜重車」「発展カード」の建設・購入を行います。その際には、指定された原材料カードやコインを支払います。

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そして「騎兵」→「歩兵」の順番でアクションを行います(アクションを行わない(あるいは行えない)時には、原材料カードかコイン2個をもらうことも出来ます)。

部隊のアクションは「移動」「略奪」「占領」の3種です。移動は陸路と海路があり、その2つを組み合わせても構いません。コマはヘクスの「点」に置かれ、陸路による移動はヘクスとヘクスの間にある道を通ります。

陸路の道には矢印が書かれている場所があちこちにあります。最初の矢印はノーコストですが、2つめ以降の矢印を通過する際にはコストを支払わなければなりません(『麦』1枚かコイン3枚)。海路を使うには、1つの海路ごとに1コインを支払います。いずれも、コストを支払いさえすればどこまでも移動可能です。

移動後に都市に隣接する場所にコマがあれば、その都市に対して「略奪」か「占領」を、どちらか1回だけ行います。いずれにせよ、その都市の「塔」の数以上の部隊を部隊エリアに保有していなければなりません。

「略奪」を行うには、さらにその都市に「略奪タイル」が置かれていなければなりません。略奪が成功したら、その「略奪タイル」をめくって(初期配置で裏返しで配置されています)、部隊が受ける損害を適用し、報酬を受け取ります。この時、部隊の持つ「輜重車」の数だけコインも追加して受け取れます。その後で、略奪タイルをその部隊の部隊エリア上にある所定の場所に置きます。

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「占領」を行うには、その部隊が「輜重車」を1つ以上保有していなければなりません。また、少なくとも3色の都市(都市は全部で5色ある)で略奪を行った部隊でなければ占領は行えません。

占領に成功したら、マップ上の部隊コマをその都市上に移動させ、部隊エリアから「輜重車」を1つ取って、やはりその都市に置きます。「占領」を行うことでプレイヤーには1点が入ります。しかし以後、この部隊はマップ上を移動することは出来なくなります。

「占領」を行った部隊は、さらに「拡大」が行えます。「拡大」は「占領」の別形態で、意味としては同じです。占領を行った任意の都市から矢印1つ分までの距離にある都市に対して「占領」を行います。ただしこの部隊は、目標となる都市の「塔」以上の部隊コマを持っていなければならず、「輜重車」も1つ以上保有していなければなりません。拡大による「占領」が成功したら、その都市に部隊コマと輜重車を、部隊エリアから取って置きます(これも1点)。

ゲーム中に、ある一定の条件を満たすことで、「特別勝利得点」を受け取ることも出来ます。また、発展カードの中には、1点の「得点カード」もあります。このようにしてゲームを進め、10点に達したプレイヤーが現れたらそのラウンドの終了時にゲームが終了します。10点以上で最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

…まずお詫び。前日に慌ててルールを読んだため、ゲーム進行に関するルール解釈を大幅に間違えてしました。プレイした方々、まことにすいません。なのでまったくの想像でしかありませんが、十分な手応えのあったゲームした。いずれ正しいルールで遊んでから、またここでレポートいたします。ああ、もう、何やってんでしょうか…
http://www.boardgamegeek.com/game/25234


Ekonos (エコノス) / Ludic moon Gamermoon Gamer

半年ぶりのセッション。4人。

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前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーをどうぞ。

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前回のセッションで視認性が悪くて識別しずらかった「株価マーカー」の片面に、ダイソーで買ったカラーシールを貼り付けてみました。これが大正解。劇的に視認性が上がってプレイしやすくなりました。

そして今回は念願の4人プレイです。4人で遊んだ感想としては… 実は6人の時とそんなに感触が違いませんでした。相変わらずカードのランダム性が気になりましたが、それは他のプレイヤーも同じことですし、カードの構成が工夫されているようで、ゲームが極端な方向に流れないようになっているようです。

悩みどころは6人でも4人でも同じでしたし、近い将来に向かっての計画の立て方も同じでした。ということは、やはり簡潔に要所をうまくまとめた良いゲームだということなんでしょう。

最後の計算がやや面倒ではありますが、それでも最終的な点数は2桁に収まります。この秀逸なコンパクトさは、他の細かい欠点を補って余りある美点といえましょう。両手を広げれば手が届きそうなスケールの中に、深く混沌とした独特の味わいが感じられる不思議な面白さを持つゲームです。

このセッションでは勝ち組2人と負け組2人に分かれる流れになりまして、当然のように僕は負け組に… マップ上の企業タイルの争いにうまく乗れなかったのが直接の敗因です。カードの使い方にも株の売買にも問題があり、良いところがひとつも無かったような気が…moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/ekonos.html


レポートは以上です。

この時点で午後7時過ぎあたり。そろそろ痛めている背中や腰が重くなってきたので、早めに帰らせていただきました。みなさんお疲れさまでした。

この日の例会も多くの参加者が集まって会場内は大盛況でした。夕方ごろには10卓全部が埋まり、さらに余って卓に入れなくて歩き回っている人までいました(公式発表40名なのですが、見た目はもっと多くいたような気が…)。

しかも今回は、袋小路の原点回帰ともいえる「大騒ぎ卓(SPコンボ卓)」が設置され、そこでは夕方過ぎまで賑やかな歓声が絶え間なく響き渡っていました(僕も6ニムトにのみ参加)。代表の娯楽堂さん自らが牛の着ぐるみを着てがんばっていましたし、キツネの着ぐるみも見かけました。こういうノリは袋小路らしくて見ていて楽しいです。これからもどんどんやっちゃってくださいな。

次はチャンレンジゲーム会ですね。
またその時にお会いしましょう。どうぞよろしくお願いいたします。moon Gamer

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