15日(土)は、千歳烏山ゲーム倉庫にて、SGC有志で「Antiquity / Splotter Spellen」をプレイしました。集まったのは、SGC代表のYOKさんと、atog さんにFUKAI さん、それに僕の4人です。今回は、Antiquity を購入したというYOKさんが発起人となってこのゲーム会が企画されました。

「Antiquity」は古代国家建設がテーマの複雑なゲームです。僕が過去にプレイしたレポートとゲームの簡単な紹介は以下のエントリーをどうぞご覧ください。
年末ゲーム会・1日目 (12/29)
つなきさん宅ゲーム会 (1/9)
このゲーム会は正午から開始されました。このゲームはコンポーネントの種類も数も多いので、1時間ほど前にゲーム倉庫に入って、コマの仕分けなどの準備をしておきました。
Antiquity / Splotter Spellen


インストは80分ほど。

このゲームの特徴は「City Building(都市の建造)」と「Countryside Building(都市周辺部の開発)」の二層構造にあります。都市はいわば司令部で、ここで計画されたことが周辺部で実行され、そのフィードバックによってさらなる発展が望めます。このエンジンを稼働させる燃料が10種類にも及ぶ産物(goods)です。

産物はヘクスマップボード上で実際に収穫する形で獲得します。この「収穫→建設」のサイクルが途切れないようにうまく回していかなければなりません。不規則な地形を読み、飢餓や環境破壊をうまくコントロールし、もちろん他のプレイヤーの干渉にも負けないように、より大きな発展を目指します。
この日の「Antiquity」は2回のセッションを行いました。僕以外の3人は初プレイでしたけれども、BoardGameGeekのリファレンス(どうかするとルールブックより正確かも)をプリントアウトして持ち込んだのと、YOKさんとFUKAIさんが事前にルールを読み込んでいたこともあり、ルールのインスト段階では大筋で問題はありませんでした。

ただ、やはりそこは Splotter、微妙なルール解釈について、セッション中にあれこれと議論になったりもしました。とりあえずその場は「後で確認するけど、これは今回だけの決めということで」で乗り切りましたが、不明な点は後で調べておく必要はありそうです(調べてもわからない可能性も大なんですが…)
最初のセッションはルールを確認しつつ進めたのでスローペースだったのでのんびり構えていたのですが、気がついた時にはYOKさんが「Harbor(港)」を最大限に利用して、川のように長く連続した水域を伝って FUKAI さんの都市まですぐの地点まで押し寄せるという速攻を見せ、数ターンで FUKAI さんが戦意喪失した時点でひとまず終わりということにしました。

次のセッションでは、今度はその FUKAI さんが地形に恵まれ、やはり「Harbor(港)」+「長い水域」のコンボで atog さんの都市方面に圧力をかけます。
一方、YOKさんは「luxury(贅沢品)」を複数種類収穫して(恐らく)都市を早めに建造するという方針を立てたまでは良かったのですが、肝心の「Wood(材木)」の収穫を忘れてうっかり脱落するというハプニングに見舞われていました(全員が了承して1人だけリセットして再開)。
やがて、豊富な産物を素早く集めた FUKAI さんがいち早く都市の建造に着手したと思いきや… なーんと、都市の建造コストを見誤って建造に必要な産物が揃えられていないという事態に(もちろん都市は造れません)。しかも「Storage(倉庫)」も無かったために大量の産物を保管することも出来ずにほとんど消滅してしまうという痛恨のミス。これが無ければかなりの優勢だったのですが…

そんなこんなでゲームは進行していったのですが、堅実に都市経営を進めていたと思われていた atog さんが、実は「Storage(倉庫)」に人マーカーを乗せずに使い続けていたというミス(インストでは説明していたので勘違いですね…)が発覚した時点で、2回目もこのあたりで終了ということになりました。
2セッションとも飢餓レベルがかなり低い状態で中断したこともあり、かなり消化不良っぽい感じの幕引きになったのは残念です。飢餓レベルが10を越えたあたりからが、産物マネージメントの醍醐味が味わえるので、せめてそのあたりまで楽しめれば良かったのですが…
もっとも個人的な事情を言えば、昨年末と今年初めの過去2回のプレイが惨敗に近い形だったにも関わらず、今回はかなり自分の思うように場を動かすことが出来たので、その点では満足です。ちょっとしたミスもありましたが、全体の状況を見ながら臨機応変に最適な選択を考え、それをタイミング良く実施するようなことが出来たので、プレイしている最中はとても面白かったです。
ところで、他の3人が初プレイで慣れていないせいもあったでしょうが、ダウンタイムがやや長めなのは気になりました。次に遊ぶ時にはもっとサクサク進行するという3人や2人プレイを試してみたいところです。
http://www.boardgamegeek.com/game/13122
Havoc: the Hundred Years War (ハボック) / Sunriver Games

少し時間があったのでリクエスト。

前回は3人でプレイしたのですが、僕としては今ひとつだったこともあり、4人揃っているこのちょうど良い機会にリクエストしてみました。
結果から言えば、3人よりは4人の方が面白かったです。少ない人数でも楽しいと bisco さんが書かれていますが、僕の好みは断然4人ゲームの方です。
このゲームはポーカーのような役を作ることが目的ですが、この駆け引きがかなり面白いです。参戦した後の役を確定するまで、カードを少しずつ公開し、出来るだけ少ない枚数で高い役であるように相手に思わせる心理戦がなかなか熱いです。「軍犬(Dog of War)」の特殊効果がまた面白いアクセントになっていて、ゲームに彩りを添えているのもポイントですね。
次は5人とか6人とか、もっと大人数で遊んでみたいです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/havoc.html
レポートは以上です。
いろいろありましたが、Antiquity は初プレイ組全員が絶賛していたということには違いありませんし、僕自身もこのゲームの大いなる魅力を再発見できて良かったです。長時間ゲームでプレイする機会を作るのは大変なのですが、それでも繰り返し遊んでみたいと思わせる魅力にあふれた良作だと思います。
本日はどうもお疲れさまでした>参加者各位
またぜひよろしくお願いいたします。