moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

◆ お知らせ ◆ (2024/12/28)
今後はnoteで執筆することにしました。
moon Gamer|note
https://note.com/moongamer
※これまで同様に、記事の投稿は不定期で頻度も低めです。

ライブドアブログが続く限り、このブログは現状のまま維持します。
このブログに新しい記事を追加する予定はありません。

これまでありがとうございました。
新しい環境で、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Nieuw Amsterdam

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公私ともに多忙にて、だいぶ前のことになってしまいましたが、4/21 (土) の SGC 例会にて Nieuw Amsterdam (ニューアムステルダム) / White Goblin Games をプレイしました。

せっかくなので、メモ代わりにこのエントリーを投下します。この日は 4 人ゲームで、同卓の全員がこのゲームを初プレイでした。

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ニューアムステルダムは17世紀の、アメリカ大陸がまだ欧州各国の植民地であった時代を背景にしたマンハッタンを舞台にしたゲームです。

プレイヤーはパトロンとなり、現地の土地を整備したり、ニューアムステルダムへ建物を寄贈したり、先住民と取り引きをして動物の毛皮を本国に送ったりすることで勝利点を得ることが目的です。

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入手と利用方法の異なる複数の資源 (リソース) が用意されていたり、インタラクションが薄くてその機会が限定されていたり、個々の手続きは単純ながらも要素がてんこ盛りだったりと、イマドキのフリーク向けっぽい構成のゲームでした。

特殊効果のたぐいが盛り込まれてはいないためでしょうか、ボリューム満点の見た目ほどには濃密さが感じられず、むしろあっさりした印象を持ちました。ゲーマーズゲームであることは確かながらも、その中では軽い方に位置する内容かと思います。

特筆すべきはコンポーネントの素晴らしさ。ニューアムステルダムのアートワークは、実用性も兼ね備えたトップクラスの出来映えです。ボードやコマを見ているだけでもわくわくしますね。

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ところで、この日のセッションは僕は 2 位でした。この規模のゲームを、初見でだいたい意図通りに立ち回ることが出来たこともあってとても楽しめました。

そのうちリプレイしたいものですが、これだけの分量のルールはすぐに忘れてしまいそうです。ですので、まだ覚えているうちに、無いよりはマシ程度のルールサマリーを作ってみました。それを未来の自分のために、このエントリーに置いとくことにします。随時更新… かも?


Nieuw Amsterdam (ニューアムステルダム) ルールサマリー 最終更新 2013-05-28

  • 準備フェイズ
    1. 新着貿易船スロットと新規開拓地スロットを空にして再補充
    2. 先住民交易者用の毛皮スペースの空きスペースへ毛皮タイルを埋める
    3. 現金箱のアクショントークンを再配置
  • 競りフェイズ
    1. まだ列を獲得していない、最も小さな手番順トークンを持つプレイヤー以下を行う
      1. 残っている列をひとつ選択する
      2. その列の最上部へ自分の手番順トークンを置く
      3. 価格を宣言する (ゼロでもよい)
    2. 手番順に、まだ列を獲得していないプレイヤーは、現在価格より高い値をつけるかパスする
    3. 対象の全員が、一度ずつ値付けかパスしたら競りは終了する (一周のみ)
    4. 最高値を付けた落札プレイヤーがその列のアクショントークと手番順トークンを獲得する
    5. 支払いは、全種類の資源を利用可能 (価値はどれも同じ)。
    6. 落札プレイヤーが手番順トークンを持っていたら、それを列を選んだプレイヤーへ渡す
  • アクションフェイズ
    1. 街ステップ
      • 目的:VP
      • 利益:追加アクションの無償化 (最大多数が条件)
      • 関連:事業の維持コスト支払い (食料)
      • 手続:
        • 選択 #1:事業の建設
          • 概要:ニューアムステルダムへ事業 (建物) 配置
          • 支出:建物ごとに木材 1 個
          • 制限:1 手番で建物は 3 つまで
        • 選択 #2:選挙
          • 概要:ニューアムステルダムへ配置した事業の最大数を比較
          • 報酬:VP / エリアごとに単独最大多数で 3 点、単独でない最大多数で 2 点
          • 注意:手番プレイヤーのみ加点
    2. 土地ステップ
      • 目的:VP / 木材入手 / 食料 (定期収入)
      • 関連:事業の維持コスト (食料)
      • 手続:
        • 選択 #1:土地の追加
          • 概要:未整地の土地カード入手
          • 連動:ロングハウスを 1 つ上流へ移動 → 関連:先住民と交易
          • 制限:1 手番で土地入手は 1 枚まで
        • 選択 #2:整地
          • 概要:家が制限いっぱいに建設されている全ての土地を整地
          • 報酬:記載されて木材の総数 / 整地した最も右の土地から VP
    3. 交易ステップ
      • 目的:VP / コイン / 毛皮 / 商品 (定期収入)
      • 手続:
        • 選択 #1:先住民と交易して毛皮を得る
          • 支出:商品 / +食料 (交易所とロングハウスの位置関係による)
          • 報酬:毛皮 (1〜4枚)
        • 選択 #2:毛皮の積み込み
          • 報酬:VP / コイン / 商品 (定期収入)
    4. 特殊アクション
      • 各ステップの自分の手番中であれば任意の時点で 1 回の特殊アクションを行える
      • ステップごとに特殊アクションを1回ずつ行えるので、ラウンドごとに 3 回実行可能
      • アクションタイルを持っていないステップでも実行可能
      • 1 回につき 1 コイン支払う。対応地区の事業所が最大多数 (同数でも) で無償。
      • パスすると 1 コインの収入
      1. 製材所 コインと木材の等価交換
      2. 穀物倉 コインと食料の等価交換
      3. 波止場 倉庫追加
        • 支出:木材
        • 制限:1 つまで
      4. 水車小屋 土地へ家を配置
        • 支出:家 1 軒につき材木 1
        • 制限:3 つまで / 空き家スペースの数が上限
      5. 闇市場 毛皮を得る
        • 支出:1 枚につきコインと商品の組み合わせでコスト 3
        • 制限:3 枚まで
      6. 貿易会社 交易所の移動
        • 支出:木材 1
        • 制限:移動は1アクションで 1 回のみ / 移動先は有効なスペースまで
  • 食料&収入フェイズ
    1. 整地された土地から食料を受け取る
    2. 建設済み事業 1 つにつき食料 1 個を支払う。支払えなければ不足分の事業除去と VP -2
    3. 所有している船カードから商品を受け取る。倉庫のある波止場までしか貯蔵できない。
    4. 事業のある地区 1 つごとに 1 コインの収入。その地区で事業所数が単独多数なら +1 コイン
  • ゲーム終了:6 ラウンドでゲーム終了
    1. 最終選挙:地区ごとに事業所数が単独最大なら 3 VP、同数なら 2VP
    2. 家がすべて建てられている未整地の土地カードが最も右にあれば位置による VP
    3. 余剰毛皮 1 枚につき 1 VP
    4. その他の資源はすべて一緒にして、3 個につき 1 VP
    5. サドンデスなし / タイブレークなし (引き分け)
  • BoardGameGeek : http://www.boardgamegeek.com/boardgame/128898/new-amsterdam
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Game Market 2013 Spring

個人的には初ビッグサイトです。コミケは晴海の時代に卒業しているし、仕事関連のイベントは出不精なので他人任せだったもので。開催場所が変わったことによる影響はといえば、以前の浅草に比べて電車に揺られる時間が10分ほど延びたくらいでしょうか。

[Game Market 公式サイト]
http://gamemarket.jp/

今回は午前 10 時の開場前から並ぶつもりで早起きしたのですが…

このツイートを読んで早々に諦めて二度寝しましたw
結局、会場に入ったのは 11 時半くらいだったかと思います。以下、購入したものを淡々と。

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右の写真が今回のゲームマーケットで手に入れたもの全てです (ゲームではないものも混じってます)。

今回は事前の調査もあまりせず、予約もひとつだけだったのでこれだけでした。手提げのカバンに入れて持ち歩いていたので、それでも重かったですけれど。

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こちらは「波間のかけひき (卓番号:504)」で販売されていたフォント集です。会場に入って最初に向かったのがこのブースでした。さいころフォントに一目惚れしまして、これがどうしても欲しかったのです。

で、さっそく、この記事のタイトル画像にも使わせていただいております。"2013" のフォントは NKS17 D8 Faces: White という名前の 8 面体ダイスフォントを少しだけ加工したものです。思った通りの素晴らしいフォントですねえ。これからも活用させていただこうと思います。

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Twitter でも話題に上がっていた「New Games Order (卓番号:21)」の「ビッグ・チーズ (The Big Cheese)」日本語版です。

オリジナルのチーパス版を持っているので購入するつもりはなかったのですが、金属製のパッケージがあまりにもおいしそうなチーズだったので衝動買い。

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その「チーズ」は中身もぎっしり詰まっていました。これは詰める作業がけっこう大変だったんじゃないかなあ。

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ゲムマ常連のカワサキファクトリーは、ブースではなく「500円ゲームズ (卓番号:622)」へ委託販売する形で参加していました。その作品が「テトラコンボ」です。今回、僕が予約した唯一のゲームでもあります。

右の写真は、箱に入っていたカラフルなコンポーネント一覧です。写真には写っていませんが、この他にもちろんルールシートも入っていました。

余談ですが、このゲームは事前予約がかなり入っていたようで、ご本人も当日にこんなツイートをされていました。

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「OKAZU bland (卓番号:621)」の新作「ひもサバンナ」も買いました。もちろんひも入りw

英文ルールも同梱されており、最初から世界を見据えた作りになっているのですね。

すでに国内の一部ゲームショップでも委託販売されているようです。そして熊本の「ゲームフィールド」店長さんがこんなツイートをしていました。素晴らしいですね。

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会場から離脱する間際に購入したのが「すたぢお六角天秤 (卓場号:429)」の「世界で一番お姫様」と「トリック・オア・トリーターズ」の 2 点です。

右の写真はトリック・オア・トリーターズのコンポーネント一覧。イラストと色使いがとても気に入りました。近々、プレイする予定です。

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これは、主にウォーゲーム系のブースで、商品を購入した人に無料配布されていたガールズ&パンツァーの 1 ページゲームです。

ガルパンはウォーゲーム系サークル界隈でも地味に話題にはなっているようです。見逃していただけかもしれませんが、そちら方面ではガルパンの二次創作ゲームは思ったほど出ていなかったような。「ぐるぐるパンツァー (中村誠:304)」のような超話題作は別にして。

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「スモール出版 (卓番号:13)」で先行販売されていた「ボードゲームワールド」です。こちらも会場入りしてわりとすぐに購入しました。その後、会場では売り切れていたようです。

右の写真は、小野さん特製のおまけしおりと、その場でいただいたご本人のサインですww さすがに達筆でいらっしゃいますねえ。

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帰り際、初ビッグサイトということもあって、おのぼりさん気分でこんなものも買ってみましたww

会場にいたのは 2 時間ほどで、その後は早々に帰宅しました。会場でお目にかかったたくさんの顔馴染みの方々にご挨拶やらおしゃべりやら、心から楽しいひとときを過ごせたことを皆様に感謝いたします。ありがとうございました。また秋にビッグサイトでお会いしましょう。

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Full Metal Planete

4/20 (土) に、いたるさん、ふうかさん、かろくさんと僕の4人で、 Full Metal Planete / Ludodelire をプレイしましたのでレポートをお届けします。

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この日、本作をプレイすることになったのは、今年 2 月に初めてお会いしたいたるさんが、ゲーム倉庫の棚に置いてあった Full Metal Planete の箱を見るなり「やりましょう (0.2秒)」と提案されたことが発端です。

ルールをまだ訳していないことを告げると、翻訳もいたるさん自身が請け負うと即座に宣言されました。こうして、彼の並々ならぬ意欲に押される形でこの日のセッションが実現することとなった次第です。

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La Loire

3/24 (日) に、地元は千歳烏山で行われたSGC例会に参加し、La Loire (ロワール川) / Mind the Move を遊んできましたので、レビューとレポートをまとめました。

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◆概要
La Loire (ロワール川) は、Emanuele Ornella が 2012年に制作した経済ゲームです。彼は、Oltre Mare (オルトレマーレ / 2004)、Il Principe (君主論 / 2005)、Hermagor (ヘルマゴール / 2006)、Charon Inc (カロン株式会社 / 2010) など、国内でも和訳付きで発売された幾つものゲームを手がけています。

制作ペースは年に1〜2作のようで、そのほとんどはカードとお金を使った内容になっています。La Loire (ロワール川) は、まさしくそういう作品です。

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Ghooost!
UNGERADE

2013/3/16 のレポートの続きです。前回レポート : http://moon.livedoor.biz/archives/52310776.html

3/16のレポートがずいぶん長くなってしまいましたので、最後にプレイして2つのゲームのことを短く書いてまとめてしまいましょう。


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この日の3つめのゲームは Ghooost! / リチャード・ガーフィールドの「ゴォ〜スト!」日本語版 でした。リチャード・ガーフィールドのゴーアウト系カードゲームです。いたるさんの持ち込みで、僕は未所有です。

って、彼はだいぶ昔にも同じ系統のカードゲームを作っていたような気がしたので調べてみますと、1995年発売の「The Great Dalmuti(グレートダルムチ)」がそれでした。同年には国内でピラミッドゲーム(ピラミッド・カードゲーム)というタイトルで、似たようなカードゲームがアニメージュの付録になってたりしますが、その話はまた別の機会にでもw

インストの途中で魔ゲーム的な香りがぷんぷんと漂ってきたので思わずひっくり返りそうになりましたけれども、遊んでみたらそれほど悪くないじゃありませんか。気軽なパーティゲームとしても、カードの動きを考えながら上手にコントロールするゲーマー的思考を巡らせる素材としてもイケると思いました。

このセッションではかろくさんが勝利。彼はインスト中からこのゲームを楽しんでいましたし、僕も含めて他の人たちにも好感触でした。


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そしてラストは「UNGERADE(アンジェレイド)」。2011年にゲームマーケットで頒布されていたカードゲームです。僕としては2回目のプレイです(前回遊んだのはこのブログをお休みしていた時期だったのでレポートはありません)。

このときの面白かった印象がずっと頭に残っていまして、この日の〆で念願の再プレイにこぎ着けることが出来ました。

ルールの詳細はこちら。
『UNGERADE』: 青い街 [ Aoi Machi ]
http://aoimachi.sblo.jp/category/1280810-1.html

また、TGiW にプレイレポートがあります。
アンジェレイド(Ungerade) - Table Games in the World
http://www.tgiw.info/2011/12/ungerade.html

実はこれも、ゲーム慣れした人ほど「ゴォ〜スト!」と似たような誤解にさらされやすいタイプのゲームで、ルールを読んでも、レポートを読んでも、誰かがプレイしている卓をすぐそばで見ていたとしても、単なる神経衰弱のバリエーションにしか捉えられないでしょう。

実際にプレイしてみればわかるのですが、メモリーゲーム的な要素よりも、ブラフなどの心理戦的な要素や残りカードを類推する要素などがシンプルかつ濃縮的にコーディネイトされており、ミニマルなゲームデザインの優れたサンプルのような作品に仕上がっています。ただ、運の割合は決して少なくはないため、競技指向が強い人とは相性は良くないかもしれません。

残念ながら本作の頒布はもう終了してしまったようです。もしこのゲームをどこかで見かけたら是非ともお試しになってください。

体調が戻り、改めてこのすばらしいゲームを遊ぶ機会が得られ、そして以前と同じように「アンジェレイド」を心の底から楽しめたことに感謝したいと思います。このセッションでは僕が運良く勝利を収めました。


3/16(土)のゲーム会レポートはこれで終わりです。ふうかさん、かろくさん、いたるさん、お疲れさまでした。また是非とも千歳烏山にお立ち寄りくださいませ。

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