25日(日)は、地元千歳烏山で行われたSGCの10月例会に参加してきました。相変わらずお仕事が猛烈に忙しい状況にあって、このところゲームする機会が極端に減っているのですが、何とかこの日(と準備期間)は確保することができました。この日に辿り着くまでがほんとに長かった…
今回持ち込んだゲームは長時間ゲームであり、またSGCは参加者が少ない時がよくあるため、この日は事前に同卓メンバーをお誘いしてセットで入り、卓をお借りする形でプレイしました。メンバーは、かゆかゆさん、月斎さん、すぎやまさん、それに僕の4人です。
肌寒ささえ感じられた秋の曇り空な日。雨予報はここでは外れました。
ワレスの新作から。
久しぶりのゲームがワレスの重量級ゲーマーズゲーム。しかもインスト係。初手からもうくったくたでした。
「Rise of Empires」は、3つの「時代」を2ターンずつ、計6つのターンでプレイする戦略ゲームです。地中海沿岸から勃興する小勢力から始まり、やがて大航海時代を経て世界全体に勢力は拡大し、ついには人類が宇宙にまで手を伸ばすあたりまでの歴史的過程を包括的かつ抽象的に表現しています。
アクション選択ルールに面白い仕掛けがあったりして詳しいシステムをご紹介したいところですが、上記のように忙しいために略。「Struggle of Empires(帝国の闘争)」や「Princes of the Renaissance(ルネッサンスの王子)」のように、行動制限が緩く、選択肢が常に多数用意されていて、プレイヤー間の接点が極めて多い、守るより攻めた方が効率的なタイプのゲームです。
遙か古代から戦いの歴史はリソースの奪い合いであったように、このゲームでもそれが再現されます。ゲームリソースが数種類(食料・資金・資源・人口キューブ、時として勝利得点)あって、何かを得るためには、それらをコストとして支払ったり、あるいは変換します。得点獲得にも当然ゲームリソースが必要です。先の時代のことはおぼろげにしかわからなくても、ある時代の中では情報が(事実上)ほぼ完全に公開されているので、他プレイヤーとの衝突は理詰めの結果として、ゲーム終了まで頻繁に発生し続けます。
人類が獲得してきた技術や文化の発展は、特殊効果をもたらす「発展タイル」によって描き出されます。この発展タイルは大量にあって、それを使いこなすことが作戦的に重要となるのはいつものことです。ただしほとんどが1ターンにつき1回しか使えず、そうでなければ使い捨てです。しかも新しい時代になるたびに維持費が必要なので、獲得するにも持ち続けるにも先を見越した計画性が必要となるでしょう。当然ながら、後の時代になるほど効果は大きくなっています。
時代ごとに(=2ターンごとに)盤上のキューブが半数以下にリセットされるため、単純な拡大再生産というよりも、変動の激しい時代の潮流に振り回されないよう、短期的な利得を積み重ねていくスタイルのゲームです。ゲーマーズゲーム的な基準では、ルールそのものの難易度はそれほど高くはありません。ただしプレイタイムは長く、今回のプレイタイムはインストを除いて4時間15分ほど。それほどの長考が無かったのにこのくらいの時間がかかりました。1プレイヤーにつき1時間といったところでしょうか(もっとも、これは馴れやゲームの流れ等に大きく影響されます)。
プレイヤーの意志決定にバランスが大きく依存しており、直接攻撃が当たり前に発生するので、プレイタイムの長さを併せて考えると、意外と好みが分かれるゲームではないかと思います。個人的には、ワレスのウォーゲームの中では最も好きなゲームです。戦闘で乱数がないし、やりたいこと&やることがとてもわかりやすいあたりが気に入りました。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/30658
カワサキファクトリーの新作を。
やっとかんと嘗められるだろ、ということで話題のゲームリンクを購入しまして、付録のマーチャント・ギルドをプレイしました。ご存じカワサキファクトリー謹製の作品です。
で、すいません、感想はまた次でいいですか? いやあの、その直前までプレイヤー間の絡みがドロドロすぎな長時間ゲームをやっていたものですから、その場の全員が頭が十分に切り替わっていませんでした。いや、軽くて早くて、過不足無くきれいにまとめられたメカニクスは実にお見事なのですけれども、あの空気の中でプレイされた結果の感想を書くのはどう考えてもフェアではありません。
ということで、再プレイ時に感想は延期ということで。すいませんほんとに。
http://sthem.com/gamelink/index.htm
驚愕の結末。
本日の〆は「サムライ・カードゲーム」。名作「Samurai(サムライ)」のカードゲーム版です。ゲームの基本的な考え方はボードゲーム版とほとんど変わりませんし、元ゲームを知らなかったとしてもルールはとても簡単なので問題ないです。取ったコマは公開されるので、どうかするとボードゲーム版よりもガチっぽいかも。ちなみにカードが大きいので、場のスペースをやたら喰います。広いテーブルか床プレイ推奨。
で、このゲームがどうなったかというと… なんと勝者なしという結果になりました… 唖然。コマ切れでゲームが終了したのですが、3種類あるコマのどれもが誰に支配されていない状態だったという… 少なくとも1種類のコマを支配していなければ勝者になれないというルールのため、この時点で全員が勝敗判定から脱落し、その結果、めでたくノーゲームとなりました。なんというレアケースwww …ほんとにレアケース?
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/35634
レポートは以上です。
言うまでもなく今回は「Rise of Empires」の日でした。インストを入れて5時間もの長きにわたっておつきあいいただきとても感謝いたします。結果的に最下位に甘んじましたが、終盤まではトップ争いに加われましたし、とても充実したゲームを楽しむことができました。ありがとうございました。また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いします>同卓のみなさま
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