
本日は、変則トリックテイキングゲームの「Four Dragons(4匹の龍)」をご紹介します。
「4匹の龍」は、2日前にご紹介した「勝利と名声と」に引き続き、また Jolly Roger Games のカードゲームです。

このゲームは、中国のおとぎ話をテーマにしているとルールには書かれています(しかしこのお話が実際に存在するのかは不明です)。
なので、カードイラストは昔の中国風だったり、漢字があちこちに書かれていたります。まぁ例によって、あまりゲームには関係なかったりしますが
「4匹の龍」は2人対2人のチーム戦です(オプションで3人ゲームも可能)。ゲームはまず、何枚かあるポイントに絡むカードをデッキに入れてシャッフルし、それを4人のプレイヤーに配布します(初期手札は8枚になります)。

カードには「0(ゼロ)」~「10」の数字が書かれています(9が無いので10種類)。また、カードには「黒」「赤」「黄」「青」の色があります。
ゲームは、まさしくトリックテイキングゲームのように進行します。まず、1枚のカードがリードされ、プレイヤーは順番に1枚ずつカードを場に出していきます。
すべてのプレイヤーがカードを出したら、そのトリックの勝敗を判定します。基本的に、最も高い数字のカードを出したプレイヤーがそのトリックに勝利します。
勝利したプレイヤーは「4(干ばつ)」か「2(雨)」のカードだけを獲得します。この2種類だけがポイントに関係します。他のカードは数字ごとに分類して表向きに並べておきます(得点に無関係のカードは、単に捨て札となります)。
ところで、「4(干ばつ)」か「2(雨)」を獲得した場合、右となりのプレイヤー(敵プレイヤーですね)と手札のカードを1枚交換しなければなりません。このカードはランダムに選択されます。
さて、カード交換ルールはちょっと変わっていますが、これでは単純に運だけのゲームですね このゲームの変則的構造はここからなんです。

まず、場にカードを出す時は「黒」のカードだけは自由に出せますが、他の色はひとつのトリックで1枚しか出すことはできません。
例えば「青」のカードが場に出ていたら、他のプレイヤーはそのトリックで「青」のカードを出すことはできないのです。マストフォローの逆で、排他的フォローが義務づけられているということです。
手札に出せるカードがなければ、任意の1枚のカードを選んで捨てなければなりません。この時、得点に絡む「4(干ばつ)」か「2(雨)」のカードも捨てても構わないことになっています。
意図的に捨てられた「4」と「2」のカードは、ゲームから除外されてしまい、もはや誰も獲得することはできなくなってしまいます。敵に渡すぐらいなら捨ててしまえ、ということなんでしょうか
その他、いくつかの特殊なカードがあって、それがこのゲームの更なる味付けになっています。それらの効果を使えば、カードの色を変えられたり、誰かに手札の情報について質問をしたり、誰かとカードを交換したりできるのです。
このようにして8回のトリックを行ったら「第1ハンド」の終了です。次のハンドは、捨て札を回収して、そこに再び「4」と「2」のカードを何枚か補充した上で、再び各プレイヤーに配布します。
こうして第3ハンド終了時に、「4(干ばつ)」と「2(雨)」のペアを多く持っているチームの勝利となります。
個人的な好みですが、こういう変則トリックテイキングゲームのルールを読むと本当にワクワクしますね~ このひねくれたシステムを上手く使いこなせたら、どんなに面白いだろうと思います。
チーム戦のゲームは個人的には苦手なのですが、このゲームはちょっとやってみたいなと思いました。
= DATA =
◆タイトル:「Four Dragons(4匹の龍)」
◆メーカー:Jolly Roger Games
◆3~4人/12才以上/20~30分
コメント
コメント一覧 (2)
個人的に今一番熱いゲーム会社がJollyRogerなんですが、なかでもFour Dragonsはかなり熱いです。
パートナーとの連携によるトスの挙げあいがたまりません。ちなみにこのゲームは別会社から出ていたDia de los Muertosというゲームのリメイクだったりします。こっちはコンポーネントがチープですが、テーマとカード絵が濃ゆいです(笑)。これはこれで好みではあるんですが。
そうですか、熱いゲームですかー。実際にやったことがある人のご意見があると、がぜんやる気が増しますね。では、ゲーム会への持ち込み優先度を上げることにしましょう。
ところで bisco さんのブログも拝見しました。いや、面白い話が満載で、内容が濃いっすね。後でゆっくり読むことにします。これからもどうぞよろしくお願いします。