
皇帝ペンギンが主宰するパーティで、エンターティナー(シロクマとかアシカとか)が様々なパフォーマンスを繰り広げます。
それらを、自分が楽しんで欲しいと思う特別な招待客(まぁそれもペンギンなんですが)に満足して見てもらえば得点になります。

ゲーム開始時、場に4枚のエンターティナーカードを並べます(4人プレイ時)。
プレイヤーは手番になったら、それらの周囲(タテ・ヨコ・ナナメの8方向)のどこかに、手札からペンギンカードを1枚出します。このペンギンカードは、エンターティナーを見物する観客になるのです。
しかし、単にペンギンカードを場に配置しただけでは得点にはなりません。そこに自分の色の「招待マーカー」を置くことによって、得点が入る可能性が出てきます(必ず得点に結びつくわけではありません/詳細後述)。

招待マーカーが置かれたペンギンカードは「特別な招待客」となります。ゲーム中には、自分の招待マーカーが置かれたペンギンカードからしか得点が入りませんので、有力だと思う上客には、どんどんマーカーを置きましょう。
ただし、招待マーカーはプレイヤーごとにたった3個ずつしかありません。招待マーカーは配置するだけではなく、移動させることもできますので、状況に応じてその配置を考えなければならないケースも多々起こるでしょう。

こうして、エンターティナーの周囲には観客がだんだんと配置されていきます。エンターティナーカードには「自分の周囲のどこにカードが配置されたらパフォーマンスを開始するか」というマークが書かれています。
そのマークの位置にすべてペンギンカードが配置されたら、いよいよエンターティナーはパフォーマンスを始めるのです。ゲーム的には、ここで中間得点計算の処理を行います。

ペンギンカードには、どんなエンターティナーが好みなのかが書かれています。パフォーマンスを行ったエンターティナーの周囲に、それを好むペンギンカードがあれば、そのペンギンカードは「満足」します。
そして「満足」したペンギンカードに自分の色の「招待マーカー」が置かれていれば、そこでやっと得点になるのです。このような、得点に至るまでのチェーン構造が「ペンギンだもの」のカギとなっているようです。
さて、このあとにも面白い処理が待ちかまえています。今の得点配分で、最も獲得した点数の低かったプレイヤーが、今パフォーマンスを行ったエンターティナーカードを獲得することができるのです。
獲得したエンターティナーカードは、ゲーム終了時にはボーナス点になることがあります(ここでも必ずボーナス点に結びつくわけではないところがミソ)。
他にも細かいルールがありますが省略します。こうして、引きべきカードが無くなったか、あるいはカードの配置場所が無くなったらゲームは終了します。そして、ゲーム中に取った得点に、エンターティナーカードによるボーナス点を加算した合計点が最も高いプレイヤーの勝利です。
ルールはとてもシンプルです。しかし、いくつかの階層構造を成しており、ゲームに奥行きを感じさせてくれます。ちょっと試してみたくなるようなゲームですね。
ボックスやカードのイラストがチープなCGなんですが、これはこれで味があるかも
= DATA =
◆タイトル :The Penguin Ultimatum(ペンギンだもの)
◆デザイナー:Jim Doherty
◆メーカー :Eight Foot Llama
◆2~4人/10才以上/45分程度
◆メーカーサイト:http://www.eightfootllama.com/tpu.htm
コメント
コメント一覧 (2)
イラストも可愛いですし、テーブルの大きさが重要というのも、アメリカゲームらしくて好感が持てます。
ルールには、テーブルの端からカードがはみ出すような置き方は出来ないと、わざわざ図で示されています(^-^;