18日(土)は、ライターのつばきさん宅で開かれた「Wallace会」と名付けられたゲーム会に参加しました。参加者は、つばきさんの他、puppiさん・かゆかゆさん・カエルさんと僕の5人でした。

「Wallace会」の Wallace とは、あの複雑系ゲームデザイナーであるマーティン・ワレスのことです。ワレスがデザインしたゲームに絞って楽しもうという趣旨で、このゲーム会が企画されましたmoon Gamer

僕は都合があって午後からの参加になりましたが、午前中には「ラ・ストラーダ」と「フォルダンプ」がプレイされていたようです。「フォルダンプ」はまだ未プレイなので、ぜひ参加したかったのですが残念ですねー

Und Tschuss!(ウント・テュース) / Goldsieber
moon Gamer

先日、袋小路でプレイしたばかりの「ウント・テュース」をまずプレイ。

このゲームはテンポ良く遊べるし、何度やっても飽きない不思議な魅力があります。ここのところお気に入りのカードゲームです。

今回は2回やって、2回ともあまり点数が伸びず。好きなゲームなんですが、どうも上手くなりませんねー

Age of Steam(蒸気の時代) / Warfrog

ここでワレスらしい重量級鉄道ゲーム「蒸気の時代」が登場しました。

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初めてのプレイという方が何人かいましたので、「最初の何ターンかは収支が苦しい」「荷物の運搬は計画的に」というようなことを最初に言い伝えておきました。ルール的にも、午前中に「フォルダンプ」をみなさんプレイされていたこともあって、プレイ中の混乱は特に無かったです。

「蒸気の時代」は、頭をフルに回転させるタイプのゲームです。どのタイミングであっても、ちょっとしたミスが取り返しのつかないダメージに繋がります。しかもそれを後で挽回するのも難しいために、ゲーム中は全方向に神経を尖らせながらの慎重で計算に基づいた理論的なプレイングが要求されます。この厳しさが「蒸気の時代」の魅力のひとつですねmoon Gamer

僕はもう6~7回目のプレイなんですが、成績はなーんとビリから2番目のブービー賞moon Gamer 久しぶりのプレイで感覚を忘れかけていたってのは言い訳で、プレイミスをいくつも重ねてしまいまったのは猛反省点ですね。こんなことじゃこのゲームは勝てません。

ゲームそのものは何度やってもやっぱり面白くて、ワレスの代表作と言っていいでしょう。機会があれば、拡張マップでぜひプレイしたいものです。

Der Weisse Lotus(白蓮) / TM Spiele

「蒸気の時代」が長くかかってしまったので、「クルクルケッコー」とかを間に挟みながらmoon Gamer、次のゲームを何しようかを検討してエントリーされたのが「白蓮」でした。

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「白蓮」は中国のマップを使ってプレイします。まず地図上のエリア宮殿・砦・寺院・村・水田がいくつか配置され、それを欲しいと思う場所にプレイヤーマーカーを配置します。

複数のプレイヤーがマーカーを配置したら、それぞれのプレイヤーが手札から「影響力カード」を出すことによってエリアの支配権を争います。影響力カードに書かれた数値が最も大きなプレイヤーが、そのエリアを支配します。

このゲームの最も大きな特徴に「皇帝」の存在があります。皇帝は宮殿を最も多く支配しているプレイヤーが担当します。皇帝プレイヤーは、戦いの順番を決めたり、同点の場合の勝者を決めたり出来ますし、黙っていても毎ターンごとに勝利得点が1点ずつ入ってきます。

このように皇帝プレイヤーはなかなか強力な能力を持っているのですが、他のプレイヤーは皇帝に対して反乱を起こすことも出来ます。反乱は「戦闘カード」を使います。

反乱は、反乱を起こしたプレイヤー(反乱のリーダー)だけではなく、全てのプレイヤーが参加できます。各プレイヤーは、反乱のリーダーに付くか皇帝に付くかを決めて(カードで意思表示をします)、任意の枚数の戦闘カードを裏返しに出します。そして全プレイヤーが一斉にそれらを公開します。勝利した側は、敗北した側のエリアを取ったり、勝利得点をもらうことができます。

エリアの支配は「影響力カード」で、反乱は「戦闘カード」と使い分けられているところがワレスらしい仕掛けです。これらのカードは一定枚数が毎ターン補充されますが、支配しているエリアの種類によって補充されるカードが増えることがあります。

今回、僕はこのゲームを初めてプレイしたのですが、ゲーム全体の印象は正直なところとても荒削りな部分も見受けられました。プレイヤーの意志決定にゲームバランスを頼りすぎてしまい、結局のところ普通の交渉ゲームとしてこぢんまりとまとまってしまっているような感じです。

しかし、ワレスの才能と特徴が随所に感じられるのもまた確かなのです。「白蓮」は一部で熱狂的なファンを生み出しており、その魅力の片鱗は理解できるような気がしました。もう一回くらいはプレイしてみたいと思っています。

ということで、このあたりで夜も更けてきましたのでお開きとなりました。

個人的には「蒸気の時代」にエネルギーの大半を吸い取られてしまった1日だったのですが、とても楽しかったです。またぜひこういう面白い企画のゲーム会をやりたいですね。

ちょっと体調が悪かった(また腰の調子が悪くなりまして…)こともあり、みなさんに余計な気遣いをさせてしまいました…反省…