
Tanz der Hornochsen! (ボードニムト) は、人気ゲーム「6 nimmt! (6ニムト)」のシステムをベースにしたボードゲームです。作者はもちろんクラマー。
話題のゲームがメビウス便で届いたので、どんなゲームか簡単にご紹介してみましょう。

まずはゲームボード。そしてタイルが99枚。タイルには「1」~「99」までの数字が書かれています。「6ニムト」のように牛マークは描かれていません。
このゲームは8人まで遊べます。各プレイヤーはまず6枚のタイルをもらい、それを自分のついたての後ろに隠し持ちます。

ゲームボード上には所定の位置に4枚のタイルを置きます。この最初に置くタイルは、引いた順に並べます。小さな順に並べ直したりしてはいけません。
なお、タイルが置かれた列を「アクティブな列」といいます。アクティブな列にのみタイルを置いていくことになります。
そして、スコアトラックの「0」に各自のコマを置いてゲームスタートです。

ゲームの進行手順は「6ニムト」そのものです。
まず、全員がついたての中から1枚のカードを選び、それを裏向きにして出します。全員が出し終わったら一斉にオープンします。

オープンされたタイルは「6ニムト」とほぼ同じルールでボード上の各列に並べて行きます。

ちょっとだけ違うのは、場のどの数字よりも小さな数字のタイルを出した場合のルールです。
そのような場合「6ニムト」では任意の1列を取るようになっていましたが、「ボードニムト」では、「アクティブな各列の最後に置かれた数字のうち、最も高い数字のタイルの後に置く」となっています。

各列に置くことが出来るタイルの数は微妙に異なっているのですが、どの列であろうと、最後のマスにタイルが置かれた場合はマイナスポイントとなります。
まず、そのマスに書かれた数字の分だけポイントマーカーを進めます(このゲームでは、マイナスポイントが多くなるにしたがってポイントマーカーを進めます)。
次に、埋まった列の最後のマスに置かれたタイルを、次の空いたラインの先頭に移動させます。

最後に、マイナスポイントをもらったプレイヤーは、列を埋めたタイルの中から1~2枚を選択して自分の手持ちタイルに加えることが出来ます。残りのタイルはゲームから除外されます。
※ここらへんも「6ニムト」と微妙に異なる処理ですが、いずれにせよ、列の最後に置いたプレイヤーがマイナスポイントを食らうシステムであることには違いありません。

各プレイヤーは、タイルを出す前であれば、1ポイントを失うことによって1枚のタイルをストックから「購入」することが出来ます。一度に3枚までタイルを購入出来ます。
また、自分の手持ちタイルが無くなった場合は、無料で6枚までストックからタイルをもらうことが出来ます。
※手持ちのタイルが増えるのもまた「6ニムト」と異なるルールです。というより、手持ちタイルのマネージメントが「ボードニムト」のキーポイントではないかと思います。

さて、ゲームボード上のタイルを配置するマスには、いくつかの特殊なマスがあります。
右の写真は「牛糞のマス」
このマスにタイルを置いたプレイヤーは、マスに書かれた数字だけマイナスポイントとなります。

これは「2枚マス」。
このマスが含まれる列がアクティブになると、各プレイヤーは2枚ずつタイルをプレイしなければなりません。

これも特殊マスで「幸せなウシ」。
このマスの列がアクティブになると、なんとマイナスポイントがプラスポイントになります ポイントが引かれるケースでは全て、逆に増加させるのです。
終盤にこのマスが登場するようになっているのですが、これは面白い仕掛けですね。

特殊なマスはスコアトラックにもあります。「ウシの目」というマスが2カ所あり、ここをポイントマーカーが到達するか通過すると、次のラウンドはタイルを公開してプレイしなければなりません。
スコアトラックにはもうひとつ面白いルールがあります。それは「スコアトラック上の1つのマスには1個のポイントマーカーしか入れない」というものです。こんなルール初めて見たかも
2011/12/29補足:当時は珍しかったこのルールも、今じゃすっかりありふれたアイデアになってます。
他のポイントマーカーがあるマスに止まらなければならない時は、さらに先にある空いたマスまでポイントマーカーをさらに進ませなければなりません。
このようにしてゲームを進めて行き、終了条件に達したらゲームは終了します。最もマイナスポイントの少ないプレイヤーの勝利となります。

ということで、「ボードニムト」を駆け足でご紹介してみました。けっこう細かいルールが盛り込んであって、「6ニムト」ほどお手軽なゲームではないようです。
しかし基本的な骨組みはやはり「6ニムト」です。実際にプレイしてみないことには、各種ルールがどう機能するかはわからないのですが、ルールを読んだ限りではそれほど悪い印象は受けませんでした。何にしても早くやってみたいですね~
= DATA =
◆タイトル :Tanz der Hornochsen! (ボードニムト)
◆デザイナー:Wolfgang Kramer
◆メーカー :AMIGO
◆2~8人/8才以上/45分程度
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