24日(日)は、SGC例会に行ってきました。前日もゲーム会で少し疲れていたので、1時間少しほど遅刻しての参加となりました。
Geschenkt (ゲシェンク) / AMIGO Spiel
ゲームとゲームの合間の待ち時間を利用して、空いたメンバーを集めて軽く「ゲシェンク」をプレイ。馴れれば10分ほどで終わりますね。チップのコントロールに失敗して負けました…( ノД`)

「古代の帝国」は、複雑系ゲームデザイナーであるワレスがデザインしたゲームです。地政学ゲームをワレス流に料理するとこうなるよ、というような作品。今回は5人でプレイしました。
ゲームで存在する戦闘部隊(カード)の数と種類は限られていて、それを取得することがまずは重要となります。部隊を獲得するだけならコストはかからないのですが、強力な部隊は維持のためのコストを勝利得点でターンごとに支払わなければなりません。
ただし、部隊カードは戦闘で負けない限りはずっと流用することができますので、手札が強力でありさえすればかなり有利です。今回勝利したプレイヤーは、まず序盤に中立の領土を確実に確保し、それを地盤に強力な部隊カードを次々に獲得して着々と戦力を拡充した後、中盤過ぎから怒濤のごとく侵攻を開始して連戦連勝を重ねる、という理想的な展開でゲームを支配することに成功していました。そのあまりの勢いに他のプレイヤーは太刀打ち不可能と判断し、3ターン終了時に、そのプレイヤーの判定勝ちということでこのゲームは終了しました(ちなみに全4ターンです)。終了までのプレイ時間は3時間ほどでした。
「古代の帝国」は、基本的には陣取り+カードバトルです。陸戦と海戦での処理が違っていたり、陸戦は通常戦闘と要塞戦闘で処理が分かれるなど、まるでシミュレーションゲームのようなルールが並んでいます。さらに部隊ごとの勝敗判定処理がやや煩雑でありながら、必要な情報がカードに全て記載されていないなど、やや荒削りな部分も多々見受けられました。このためか、BoardGameGeek には、このゲームのプレイエイドやレファレンスがいくつも登録されています。
ただ、この煩わしい例外処理の部分が「古代の帝国」の最も派手で魅力的な部分なのです。多彩で個性豊かな部隊カードの働きを表現する手段として、ワレスがこのシステムを採用したのもまた理解出来ます。このゲームは2000年に発売されたのですが、その後のワレスがデザインしたゲーム(例えば『ルネッサンスの王子』など)に見られる洗練されたシステムの原型があちこちに見受けられます。もし今、ワレスがこのゲームをリメイクしたら、もうちょっとスマートなゲームにするかもしれませんね。
ちょっと厳しいことも書きましたが、こういうマルチプレイヤーゲームっぽい陣取りゲームをプレイしたのが久しぶりということもあって、ゲーム中はとても楽しくプレイ出来ました。ですから、全体的な印象としてはそう悪くないんです。慣れるまで時間がかかることもあって、1回のプレイだけではなかなか評価が難しい作品ですので、ルールの不明瞭な点を BoardGameGeek で確認することを前提として、今度は4人くらいで遊んでみようかなと思っています。

あまり時間も余っていなかったので「ワイン商」をプレイ。
個人的には昨日に続いて2回目ですが、さらに場がよく見えて面白かったですね。僕と相性の良いゲームのようです。1手1手をよく考えて打たないと、勝てないどころかまともにゲームに関わることすら難しくなりかねないシビアなゲームですが、それがまた楽しいのですよ~
今例会は3ゲームだけでしたが、「古代の帝国」をたっぷり遊べたし、「ゲシェンク」も「ワイン商」も堪能したので無問題。楽しい1日となりました。
※ちなみに「ボードニムト」も他の卓でプレイされていましたが、おおむね好評のようでした。箱がむやみやたらとでかいのが玉にキズかも…
コメント
コメント一覧 (2)
時間がかかるようなら、以下のようなローカルルールはいかがでしょう?
1.最終列が2~4回目にアクティブになったラウンドで終了
2.タイルが枯渇した次のラウンドで終了
3.「ウシの目」が適用された後で、誰かが0ポイントになったら終了
4.「ウシの目」は失点が全て「0」になる、と変更する。
5.あらかじめタイルを10~20枚ほど抜いておく。