11日(木)は、ライターのつなきさん宅で開かれたゲーム会に行ってきました。参加者は他にタナカマさん・斉藤さんの4人で、夕方からはかゆかゆさんが参加しました。
Goldbräu (ゴイルドブロイ) / Zoch Verlag
「ゴイルドブロイ」は、ビアガーデンとビール会社をうまく使ってお金を儲けるゲームです。前日の届いたばかりのメビウス便新作のひとつをさっそく遊んでみました。
ビアガーデンは6ヶ所あり、それぞれがビール会社と契約を結んでいます。ビール会社は4ヶ所あります。ビール会社は、最大で3ヶ所のビアガーデンと契約を結ぶことが出来ます。
基本的な収益はビアガーデン単位で判定します。売上のはビアガーデンの広さで決まります。売上の半分をビアガーデンが受け取り、もう半分は契約しているビール会社が受け取ります。
プレイヤーの収益は、ビアガーデンかビール会社に配置した「出資マーカー」の数で決まります。もちろん、自分の出資マーカーが多ければ受け取る金額も多くなります。これがこのゲームの基本構造です。
プレイヤーは3つの行動(拡張・店長・出資)のうちどれかが行えます。行動のひとつをカードで秘密裏に選択し、全員が一斉に公開します。単独で行動を選択したプレイヤーは、そうでない時よりお得なルールで行動することが出来ます。

運の要素がやや強めではありますけれども、その流れを呼び込むためのテクニックは確かに存在します。プレイヤー間の駆け引きも重要で、ゲーム中はずっと気が抜けません。
いろいろやりたいのに、一度に出来ることはひとつだけ… ドイツゲームの王道を行くような、悩ましくも楽しいエッセンスが随所に感じられて、とても楽しく遊ぶことができました。
※ややルールがあいまいな点がありましたが、まぁその場で適当に解釈して遊びました。この点については後日メビウスに確認したいところです。
Geschenkt (ゲシェンク) / Amigo
インターバルの間に軽めのゲームを2つ遊びました。
Outpost (アウトポスト) / TimJim
本日のメインディッシュとなった「アウトポスト」のご登場。
プレイヤーは新しく植民される惑星の司令官となり、惑星開発を互いに競い合います。惑星にはさまざまな技術(コロニーアップグレードカード)がもたらされますが、これは「工場」によって産出される「生産物」によって入手することが出来ます。
工場にはいくつかの種類があり、それぞれ特定の生産物が産出されます。ただし、工場には「人」か「ロボット」のいずれかを配置されていなければ稼働させることが出来ません。「人」をたくさん保持するためには住居や食料などが必要になりますし、「ロボット」を製造するには特定の技術が必要です。
コロニーアップグレードカードの獲得は重要ですが、それには十分な生産物を対価として支払わなければなりません。また、生産物が十分にあったとしても、他プレイヤーとのオークションにも勝たなければならないのです。これがとても厳しい。
個々のコロニーアップグレードカードの効果は限定的ではありますが、それが積み重なれば強力なものとなります。ですから、数々の試練を乗り越えて獲得する価値は十分にあり、それにしのぎを削る展開になるでしょう。
このゲームの優れた点は、惑星の開発方針が複数あり、そのどれもが有力であるという点にあります。今回は4人プレイでしたが、「水工場を序盤から量産してアドバンテージを取る」「チタン工場に頼らずに、『科学者』『Research』『New Chemical』コースで生産物とVPを稼ぐ」「5個の工場と市民だけでやりくりしながら、資金(=生産物)をコロニーアップグレードカードの獲得に注入する」などなど、さまざまな作戦が登場しました。
いずれにせよ、プレイヤーは「目先の利益」を手っ取り早く取るか、それとも「将来への布石」のためにじっくり待つか、その決断に始終悩まされるでしょう。これが本当に楽しかったですね。
今回のプレイでは、「コロニーアップグレードカード」と「工場マーカー」を自作したものを持ち込みました。隠れた名作の誉れ高い本作ですが、そのコンポーネントのしょぼさもまた有名だったりします 上の写真をクリックすると大きな写真が表示されますので、よろしければ自作カードをどうぞご覧ください(写真がぼけてしまい、ちょっとわかりにくいかも)。
ちなみに青くて丸いチップが People で、赤いチップが Robot です。「青いのはブルーカラーの『人』で、赤いのはレッド(Red)だから『ロボット(Robot)』と覚えてください」と説明しました(笑)。
※生産物カードの角も丸くトリミングしました。ほんっとに手のかかるゲームだこと

ここでかゆかゆさんが加わって5人体制に。
ここで「ボードニムト」を遊んだのですが、ちょっとイマイチでした
「6ニムト」の経験者が少ないことも影響しているのかもしれません。基本的に「6ニムト」を楽しめるかどうかによって、このゲームの評価もまた違ってくると思います。

このブログでも何回か登場している「電力会社(新版)」をプレイ。
何度遊んでもまたやりたくなるようなゲームというのは、そうそうあるものではありません。この「電力会社」は、そのような数少ない傑作のひとつであり、この作品に出会えて楽しめること(そしてそういう仲間がいること)を本当に幸せなことだと思っています。
今回のゲームは、序盤に手痛い失策をしてしまい、それを取り戻すことに腐心しました。中盤過ぎに思い切った勝負手を打ったあたりから展開に恵まれるようになり、最終ターンでトッププレイヤーのミスを突く形で逆転勝利が転がり込んできました。結果は結果としてとても嬉しいのですが、同時に反省点の多いセッションとなりました。
ということで、夜も更けてきたのでここらでお開きとなりました。新作ありレアな名作ありと、なかなか盛りだくさんの内容でとても楽しい1日でした。
コメント