4日は、play:game の puppi さんが発起人となった「新作ゲーム会」に参加してきました。これは、最近発売されたゲームを中心に遊び倒そうという趣旨で開かれたゲーム会です。参加者は他に、田中ブンケイさん・鹿川さん・ストーンRさんら5人。

※今回の撮影は大失敗… 全体的に画像が荒れています。ごめんなさい。

妖精奇譚~FairyTales / 遊宝洞

※ゲーム中の撮影した写真が全部失敗していました… どんなゲームかはこちらのプレビューをご覧ください。

期待の国産ゲームです。初級ゲームで3人で遊びました。シンプルでコクのあるゲームを期待したのですが、意外とあっさり目のテイストでした。ルールを確認しながらのお試しプレイだったのと、初級ルールだったことも影響しているのでしょう。

今回はタイミングが悪くて1ゲームだけだったのですが、次はじっくり腰を据えて楽しみたいと思います。

Tripla (トリプラ) / Whowins

韓流ボードゲーム「トリプラ」です。4人プレイ。

moon Gamer

モノポリーのように盤の周囲のマスを「旅行者」コマが、サイコロの目でぐるぐると回ります。その内側にも6x6のマスがあり、そこでは「建築者」によってビルを建設することが出来ます。

内側のマスに自分のビルが建設されていて、それが周回のマスにつながっていたとしましょう。その周回マスに他のプレイヤーの旅行者が止まると、ビルの数や種類などによって、止まったプレイヤーからお金をもらえます。これがまず基本(写真を例にすると、赤のコマのプレイヤーは、青のビルのプレイヤーにお金を支払うことになります)

ここまでのイメージとしては、懐かしの「ファーストフーズフランチャイズ」に近いものがあります。しかし「トリプラ」独自のアイデアとして光っているのが「ビルの建設」ルールです。

中のマスには「建設者」コマがあります。これはサイコロによって移動します(旅行者を移動させるサイコロとは別のサイコロです)。何もないマスに「建設者」コマを移動させれば、1個のビルコマを置くことができます。ここまではまぁ普通です。

建設者コマが移動する先に自分の1階建てのビルがあれば、そこに1個だけ建て増しして(つまり2個になって)、そこから2マス以内にある他のプレイヤーのビル(1階建てのビル)に移動させて、さらにそれを破壊することによって2階建てのビルが建ちます。ビルを移動させた上に、破壊活動を必ず行わなければ建て増し出来ないのです。さすが韓流、実に激しいゲームですねーmoon Gamer

2階建てから3階建てに建て増しする時も同じ処理を行います(ビルの移動は3マスとなり、他の1階建てか2階建てのビルを破壊します)。3階建てに成功すると「トリプラ」という特別なビルになり、他のビルによって破壊されなくなります。※「トリプラ」作り方はもうひとつありますが省略。

このビル建設ルールが画期的で、パズルを解くような楽しさがあります。他人を直接攻撃することになりますが、ここまで割り切って義務化されていると、いっそさわやかな印象さえ受けます(笑)。このため、盤面は膠着状態にはならず、かといって必要以上に流動的にもならず、緊張感をともなった綱引きが最後まで展開されることになるでしょう。

このゲームにはイベントカードが存在するのですが、やや極端な効果を持つものがあり、それがバランス的にどうなのかという意見が出ましたが、僕は特に気になりませんでした(被害を受けなかったからかもしれませんがmoon Gamer)。気になるのであれば、最初の1周はイベントカードを引かない方がいいかもしれませんね。

コンポーネントが素晴らしく、楽しく遊べていいゲームでした。ある意味、今回最大の収穫といっていいかもしれません。

Das Zepter von Zavandor (ツァヴァンドールの王笏) / Lookout Games

伝説の名作「アウトポスト」を下敷きにして制作されたゲームです。5人プレイ。本日のメインディッシュ。

moon Gamer

延々3時間以上もの熱戦になりました。複雑なゲームだけあってルール運用がやや混乱してしまい、一部間違ってしまいました。それでもポテンシャルの高いゲームであることには違いなく、プレイした全員がその場で再戦を希望したくらいです(結局、時間がなくて実現しませんでしたけれども)。

初プレイの印象ですけれども、確かにこれは「アウトポスト」をベースにはしていますが、プレイした感覚はだいぶ違う気がしました。「アウトポスト」のシンプルで力強いシステムと比較すると、「ツァヴァンドールの王笏」は繊細で精密であるように思います。扱う要素がかなり多いので、幅広い戦略を立てられる柔軟性がある反面、全体像をつかむにはやや苦労するかもしれません。

また、明らかに「プエルトリコ」の影響を受けているシステムも見受けられるなど、古いゲームに現代的なアレンジを加えている点には好感が持てました。「アウトポスト」に見られたいくつかの問題点についても、軽妙なアイデアで改訂されており、結果的にとてもユニークなゲームに仕上がっていると思います。

コンポーネントの仕上がりが今ひとつ(言語依存が高くてやや説明不足))なのが気にはなりましたが、これは思い切って改造・自作してしまおうかな、と思っています(現時点ではまだ思っているだけですけどmoon Gamer)。いずれにせよ、必ずどこかで再戦することになるのは確実です。ちなみに近日中に購入予定です。早く来ないかな~。

Piranha Pedro / Goldsieber

ゴールドジバーの新作お手軽ゲーム。5人プレイ。大作の後だったので、軽いゲームをやろうということになってこのゲームがエントリー。やー、すげー簡単moon Gamer

moon Gamer

ペデロ君をカードで4方向(東西南北)に1~3歩動かすカードを出して同時に公開します。順番に出したカードの指示にしたがってペデロ君を動かします。

ここで、自分が出したカードでピラニアのいるマスに入ったり、盤の端から落っこちてしまうと1ミス。ペデロ君が移動するマスに石がなければ、自分の手元から石を置かなければなりませんが、それが出来なくても(自分の石が無くなってしまったら)やっぱり1ミス。で、2ミスしたら負けでゲーム終了。

そう、誰が勝つかではなく、誰が負けるかを決めるゲームですmoon Gamer 意外とイケます。

Mall World (モールワールド) / BeWitched Spiele

最後は風変わりなビジネスゲーム「モールワールド」を遊びました。5人。

moon Gamer

作者の Andrea Meyer といえば、あの「アド・アクタ」も手がけた女性ゲームデザイナーです。やや手順のこみ入った作品が多いようですが、この「モールワールド」もその例に漏れず、各種手続きがずいぶんと煩雑に感じました。

特異なゲームということもあって、全プレイヤーが、デザイナーが意図していることを理解するまでに時間がかかり、僕が全容をつかめたのは中盤に入ってからです。

ゲーム自体は悪くなかったのですが、自分の手番が終了してから次の手番が回ってくるまでに場が変化しすぎて、そのわりには1手番で出来ることが限られているため、先を見越したプレイがかなり難しいように思いました。どうも5人という人数が多かったようで、適正人数はもっと少ない方がよい気がします。今度は3人くらいで試してみようかと思います。

レポートは以上です。
かれこれ10時間ほども遊びました。あー面白かった。またぜひやりましょー。