30日(木)は、ゲーム仲間であるファラオさんのお宅で開かれたゲーム会に行ってきました。参加者は最大で7人でした。
当日は午後1時くらいからみなさんで遊んでいたようですが、僕は少し遅れて午後5時くらいから合流しました。その後、大いに盛り上がった結果、参加者のほとんどが夜を徹して遊び続けることとなりまして、僕は翌31日(大晦日ですね)の午前7時くらいでやっと帰宅しました。個人的に、徹夜ゲームは本当に久しぶりのことでした。
Magellan (マジェラン) / Hans im Glück
変則競りゲームの「マジェラン」。6人。

ボード上には6人の探検家が描かれています。カードをめくって、指定された探検家の競りを行います。探検家には特殊効果・勝利得点・補充カード数が異なっており、それらは落札したプレイヤーが獲得します。競りの代金は「1」~「9」まで書かれた使い捨てのカードによって支払います。
面白いのは、競りの段階がフェイズ1~フェイズ3までの3段階あり、ある探検家のフェイズ1を競り落としていないプレイヤーは、同じ探検家のフェイズ2で競りに参加することが出来ません。この入札者絞り込みのシステムはユニークで面白く、また悩ましい点でもあります。
初見のゲームでしたので、いつものごとくメカニクスに翻弄されて撃沈
Geschenkt (ゲシェンク) / Amigo
この後、時間つなぎ程度に軽いカードゲームを遊びました。
ブラフ系のゲームは苦手なので「ゴキブリポーカー」にはどうも勝てないのですが、面白くてつい遊んでしまいます。
「ゲシェンク」は、このところ勝率が上がっています。いろいろとコツがわかってきました。この日も順調に勝利。
カワサキさん制作の株券で。6人。
つーか、オリジナルの株券はでかすぎです
ゲームの構造はとても簡単です。原価5000マルクの製品をいくらで売るかを決めて、それを全プレイヤーが同時に公開します。最も安い売値を付けたプレイヤーは製品を売ることが出来ますが、それより高い値を付けたプレイヤーは、場合によっては高すぎて売れないことがあります。売却することが出来た場合は、自分が付けた値段と原価との差額を利益として受け取ります。
で、売り抜けた人の中で最も高い値段を付けたプレイヤーの株価がぐーんと上昇します。売れなかった人は株価が1段階下がります。また、製品の製造原価は、5000マルクを支払って工場を作ることで下げることが出来ます。工場一つについて原価が500マルクずつ下がります。
今回のゲームは、シンプルでありながら重層的なメカニクスが好評だったのですけれども、プレイ時間が長くなりすぎてしまったようです。終わるまでに2時間以上もかかり、最後はかなり間延びした展開となってしまいました。基本的なアイデアは素晴らしいので、数値的なバランスを取ってうまく収束させるように工夫してみたいですね。
そして「カルテル」。4人。

オリジナルのコマはやや判別がしずらいので、100円ショップで購入したポーカーチップを代用してみました。株価の記録トラックにはガラスのコマを置きました。いずれも、オリジナルよりもこちらの方が視認性に優れているので遊びやすかったですね。
僕以外のプレイヤーが初プレイ(まぁそりゃそうかも)だったこともあり、やや大味な展開になったと思いきや、意外と最後は接戦となりました。僕は会社の配置に恵まれて、各ターンの Total Profits で常にリードしていたのですけれども、安い会社ばかりを買いすぎて Companies Owned (会社の購入値の総額) に伸び悩んで2位に沈みました。
各ターンの Total Profits に差がついてしまうと、そこでうっかり勝負を諦めてしまいがちですが、ゲームの最終的な勝敗は総資産の合計で決まることを忘れてはいけません。つまり、運が悪くて毎ターンの収入が伸び悩んでいたとしても、高い会社を債権を使ってでも購入したり、株価を効率的に押し上げるような会社の買い方をしていれば、実は案外といい勝負になることがわかりました。でもこれは、少なくとも1回は通して遊んでいないとつかめない感覚でしょうね。
とにかくまだまだ遊び極めてみたいゲームです。
時間つなぎには便利なゲーム。上級ルールで4人。

こちらも僕以外は初プレイ。
そして今回も、このゲームを気に入った人と、そうでもない人に分かれました。
重量級ゲームを真夜中にプレイ。4人。

メンバーは、カワサキさん・かゆかゆさん、N野さん。
個人的には8月以来で2回目のプレイ。前回のゲームよりはずっとまわりが見えて、自分の思うようにゲームを進めることが出来たような気がします。最後にちょっと間違えて負けはしましたが、次は同じ失敗をしないでしょう。内容が濃くてとても面白いゲームだったので満足です。
※関係ないけど、ゲーム中のバカトークが楽しかったですね
カウントアップ系というかバースト系というか。

数字の書かれたカードを1枚ずつカードを出していって、その合計値が特定の数値に以上にしてしまったプレイヤーの負け、というゲーム。リバースとかx2とかいうカードなんかもありますが、まぁこの系統のゲームとしては相当にシンプルなルールです。
このゲームを始めたのが、もう夜明け近い時間帯だったこともあってみんなハイになっていました。ので、なーんとその場のノリでローカルルールを即興で作って即遊ぶという、ものすごく壊れまくった展開に(笑)。元がシンプルなので手も入れやすく、手札の枚数・カードの効果等々をあれこれ変えて、爆笑渦巻く珍妙な「ダイナマイト」を何度も遊びました。
アイテムの仕入れと売却によって利潤を得るゲーム。7人。

まず、場にはプレイヤーの数だけアイテムカード(とアクションカードという特殊なカード)が並べておきます。各プレイヤーは順番に、任意のカードを競りにかけることが出来ます。競りに勝ったプレイヤーが、そのカードを取ります。
これを繰り返して、場のカードが全て競り落とされたらアイテムカードの売却の処理に移ります。アイテムカードには最低売却価格(額面価格)が書かれており、その2倍の数字までを売却額として設定することが出来ます。売却額をいくらにするかは、記録用紙に秘密裏に記載します。
ある種類のアイテムカードについて、それを単独で所有していれば、記載した売却額(通常は額面の2倍)で売却することが出来ます。しかし、自分が所有するアイテムカードを他のプレイヤーも所有していれば、最も高い売却額を付けたプレイヤーだけは売却することが出来なくなります。残りは自分で決めた金額で売却出来ますが、最も低い売却額を付けたプレイヤーだけは+2のボーナスが付きます。
売却額を決める際には、同じアイテムカードを持つプレイヤーと交渉することも可能です。交渉には制限がなく、ゲームで扱う要素は全て交渉の対象になります(カードの交換や譲渡などが可能であるということです)。
という感じのゲームなのですが、残念かがらあまりウケはよくありませんでした 複雑な特殊効果や細かな交渉が発生するので、夜明けにやるようなゲームではなかったかもしれませんねー。
そして最後はトリックテイキングゲームで〆ることに。6人。

というかですね「ファンタジー・ビジネス」が今ひとつだったこともあり、今年最後のゲームがこれじゃあナニだねぇ、とかいうことになりまして で、僕のリクエストで「レイジ」を締めくくりに持って来ました。
「レイジ」の基本的なルールは普通のトリックテイキングゲームです。スート(色)が6種類もあったり、特殊カードで切り札が変わったりするくらいでしょうか。ゲーム開始時にカードを各プレイヤーに10枚ずつ配して切り札が決まった時点で、そのゲームで何トリックを取れるかをそれぞれが予想し、宣言します。
その後で、マストフォローのトリックテイキングゲームを行います。ゲーム終了時に得点計算が行われ、1トリックにつき1点の他に、予想した数と同じトリック数を獲得すればボーナス、予想が外れればペナルティを食らいます。その他、カードによる得点の加減算があります。
さて、これで次のゲームになりますが、手札は1枚少なくなって9枚ずつとなります。次のゲームは8枚、その次は7枚… と1枚ずつ少なくなっていき、最後のゲームはたった手札1枚だけでゲームを行います(笑)。もちろんそれで取れるトリックを予想するんですよ。
もうおわかりでしょう。このゲームは最初はちょっと変わったトリックテイキングゲームでしかないのですが、後半は相当なバカゲーに変貌するのです 手札6枚になったあたりから獲得トリックを予想をする時に苦笑が漏れるようになり、手札3枚にもなるともうお祭り騒ぎになっていました(笑)。
今回のゲームは、確かカワサキさんが1ゲームから9ゲームまで予想を的中させまくってダントツのトップとなり、こりゃパーフェクトなるか? という展開になりました。しかし手札1枚となった最後のゲームにて予想を外し(というか1枚出しで終わりじゃ読めないって)、大爆笑の中でこのゲーム会は締めくくられました。
レポートは以上です。
大晦日の朝はとても寒かったのですが、心地よい疲労感に包まれながら、今年もまたたくさんの方々と幾多のゲームを楽しめたことに感謝しつつ、帰途に着きました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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