15日(土)は、カワサキさん宅でゲーム会が開かれたのでお呼ばれして行ってきました。
氷雨模様の中、かゆかゆさん・puppi さん・ファラオさんが参加(同時には最大4人)し、午前中から日付が変わるまで、長きにわたってたくさんのゲームを遊びました。雪が降らなくて何より。
マギ / グランペール
4人で「マギ」。カワサキさんのリクエスト。
ひとりで負けました。
悪いゲームじゃないと思うのですが、いまひとつゲーマーさんたちにはウケがよろしくない感じ。でもまたどこかでやるんでしょうね。
これでびっくりトリックテイキングゲーム。4人。

ゲーム盤は、コマの入れてあった布製の袋を使います。
まず、いくつかのスート(色)と数字の書かれたタイルを各プレイヤーに配布します。これでマストフォローのトリックテイキングゲームを行います。切り札のルールがちょいと変わっているくらいでしょうか。
トリックに勝つたびに、取ったタイルを盤上に配置します。写真ではわかりにくいのですが、ゲーム盤は六角形が敷き詰められた形になっていて、タイルは交点(ヘクスポイント)上に配置します。
タイルの配置は、自分のマーカーが置かれたタイル(各プレイヤーごとに2カ所ずつあります)の交点から、隣接する交点へ伸ばすように置かなければなりません。タイルを新たに配置する際には、隣接している伸ばす元のタイルと「同数」か「同色」のタイルでなければなりません。そしてタイルが配置出来なければ、その分だけマイナス点となります。
ある六角形の周囲6交点が全てタイルで埋まれば得点が発生する可能性があります。完成した6交点上のタイルの持ち主は Value Track 上で示されたポイントを得ます。そして Value Track 上のマーカーをひとつ右にずらします。これによって「6交点完成」が発生した時に得られるポイントが最大6点まで増えていきます(ポイントは最初は0で、1~6ポイントまである)。
タイルの配置が終了したら、トリックを取ったプレイヤーがリードプレイヤーとなり、次のトリックを始めます。これを繰り返し、最初に35点を得たプレイヤーの勝利です。
コンポーネントもゲームも相当に変わっていて、最初は勝手がよくわかりませんでしたけれども、要するにトリックに勝たないと何も始まらないゲームだということです。負ける時にはマイナス点をあげるようなプレイも必要ではありますが、それを恐れていては1点も入りません。思ったよりも攻撃的なゲームだと僕は感じました。
ヴェニスのパトロン。4人。

カナダのマイナーメーカーが制作したゲーム。コンポーネントは手作り感でいっぱい。カードが扱いづらかったので角を丸くトリミングしました。
「ヴェニスのパトロン」のゲーム盤は、その名の通りヴェニスの街を模してあります。拠点となる「市場(Campo)」が7カ所あり、その周囲にエリアがあります。
プレイヤーが1手番で行えることは「商品の予約」「商品の出航」「市場との取引」「街への出資」「商品の生産」の5アクションのうち1つを選択して行います。手番プレイヤーが選択したアクションは、他の全プレイヤーも行います。ここらへんは完全に「プエルトリコ」風です。プエルトリコと違うのは、アクションタイルがないので、前のプレイヤーが何を選択したとしても、自分の手番では自由にアクションを行えるという点でしょう。
プレイヤーは商品を船に積んでヴェニスに船で運搬します。運搬途中で「海賊」に強奪されなければ、商品はプレイヤーが入手出来ます。商品には「麻」「羊毛」「皮」「絹」「鉄」があり、それらを使うと別の工業製品や贅沢品を生産することが出来ます。ここらへんは「カタン」のようです。カタンと違うのは、商品があるだけでは生産を行えず、ヴェニスの街に「ビジネス」タイルを配置していなければなりません。ビジネスタイルの配置は有料(高価)ですし、さらにルールに定められた条件をクリアしていなければなりません。なお、特定の生産品には特定のビジネスタイルが対応しています。
商品は船で運搬するだけではなく市場から購入することも出来ます。時には、海賊がプレイヤーから盗んだ商品を格安で販売していることもあります。ヴェニスの街に、商品に対応するビジネスタイルを配置し、必要な商品を集められれば「贅沢品」を生産することが出来るようになります。そして贅沢品を1回生産するごとに1ポイントの勝利点が得られます。
また、ビジネスタイルをヴェニスの街に配置するだけでも勝利点を得ます。拠点の Campo マスに彫像があれば、そこに隣接するビジネスタイルの勝利点は2倍にもなります。そしてゲームの目的は、勝利点を10点(3~4人プレイ時は12点)獲得することにあります。ここらへんもカタンっぽいかも。
将来目指すビジネスへの展望をはかり、そこに向かって計画的に行動することはこの手のゲームの基本です。しかしこのゲームでは、相手の出方に便乗してうまくおこぼれをいただくことも実は重要だったりします。こういう柔軟性のある対応が可能だというのは「ヴェニスのパトロン」の面白い要素のひとつですね。
また、目先の問題として常にショート気味の資金の調達と運用を考える必要もあるでしょう。商品は消耗品ですし、ビジネスタイルには枚数による物理的な制約もあるので、のんびり構えているとチャンスは二度とやってこなくなります。
と、書くと何だか難しそうですが、プレイ感は意外と軽かったです。少なくとも序盤の段階では、「プエルトリコ」や「カタン」のようなカツカツな感じはしませんでした。もっとも、中盤過ぎて盤上のビジネスタイルがひしめくようになってくると、ゲームはにわかに緊張感が高まってきます。このゲームを何回もやって慣れてくると、序盤からそういう状況になるかもしれません。
いずれにせよ「ヴェニスのパトロン」は、間違いなく秀作の部類に入る良いゲームでしょう。一緒に遊んだメンバーからもかなり好意的な意見が出ました。これからもあちこちのゲーム会に持ち込んではこのゲームを何回も遊びたいと思います。それと、制作元である Toccata Games には今後も注目ですね。

カードによる色合わせなアクションゲーム。4人。
カードには6つの●が書かれています。場に出されたカードにカードを付けていって、手札を最初に無くした人の勝ちというゲーム。カードを付けるには、場のカードの少なくとも2つの●に色が合っていなければなりません。
先日ボードウォークで遊んだ「Collide-O! 」とタイプが似ていますが、こちらは2次元的に場が広がるようになっていて、カードを付ける候補位置がどんどん増えていきます。「Collide-O!」には複数の色に対応した特殊な色(ワイルドカード)がありましたが、「Flix Mix」にそれははありません。見た目はこっちの方が良いですね。
こういうゲームは好きなんだけど、このメンツじゃ絶対に勝てないな…

かつて、新幹線の車内か構内だけで販売されていたという謎のカードゲーム。
ボードは畑で、そこに作物(トマトとかキャベツとか)を置いて行きます。縦・横・斜めに同じ作物のカードが並んだら、「自分の畑」にある作物カードを収穫します。作物カードには点数が書いてあり、プラスもマイナスもあります。プラスのカードならうれしいのですが、マイナスであっても自分の畑で収穫されたらもらわなければなりません。
協調も足の引っ張り合いも楽しいスマートな佳作。すでに絶版とのことですが、このまま忘れ去られるには実に惜しい良いゲームだと思いますね。

ここらでピザ投入。
45cmもある巨大ピザ。
おいしゅうございました。
Mediterranean / Parker Brothers
1974年製の古い地政学ゲーム。2人対2人。

直接打撃系のシンプルな陣取りゲーム。
コマは全部で7つだけです。自分の手番になったらまずカードを1枚だけ引いて、その後でコマの移動を行います。移動は1コマ(歩兵は2コマ)を隣接都市に移動するのみ(騎兵は2マス)。海上は船コマしか移動できません。同一都市に敵味方のコマがあれば戦闘となります。
戦闘はなんとトランプのカードをそのまま使います。2枚出して、その合計値が大きい方が勝利です。象は大きい数字のカードを2倍します。騎兵は小さい数字のカードを2倍します。負けたコマは除去されます。こうして、敵の首都を落として1ラウンド回るか、あるいは敵の全コマを除去すれば勝ちです。
他にも特殊なカードはありますが、さすがにちょっと古すぎた模様
カワサキ-moon 連合は、かゆかゆ-puppi 帝国によって滅ぼされて終了。
ヒモとコマ。以上(え-)。4人。

まず4色のヒモを重ね合わせて場を作ります。各プレイヤーは、4色+白色のコマをランダムに4個取ってゲームスタート。
自分の手番では、ヒモとヒモの各交点にコマを置くことが出来ます。その交点には、配置するコマの色が含まれていなければなりません。ヒモによって囲まれた各矩形は、そこに含まれる交点の数+結び目の数によって点数が配分されています。最終的には、その矩形内部に配置されたコマの中で、最も多く含まれている色がその矩形の点数を得ることになります(白コマはまた別の計算ルールがあります)。
で、このゲームはそうやってプレイを進めて、どの色が最も多くの点数を取るかを予測することが目的です。ゲーム中1回だけ、プレイヤーはどの色が勝利するかを宣言することが出来ます。他のプレイヤーが予測した色を宣言することは出来ません。
コンポーネントは強烈にユニークですが、ゲーム自体はかなり硬派な感じで十分に楽しめました。

持ち込んで遊んでみる。スピーディルールでお手軽に。
写真のように、攻撃側と防御側にコマを乗せると識別がラクになってプレイしやすくなります。原作を知っているとなかなか楽しいゲームですよ。
・(名前失念)

限定競りゲーム。ここから一時3人に。
場にオープンされたカラーカードを、各自同じ構成の「BID カード」を1枚ずつ出すことによって競りを行います。カードを出す時には裏返しにしてプレイヤー全員が同時に出して、競りを停止する「ストップ」カードを出した人がいれば、それを宣言することで決算となります。そうでなければ、また1枚ずつ BID カードを裏返しに出します。
そして BID カードを全てオープンして、ルールにしたがって場に出したカラーカードを誰かが獲得します。まぁだいたいそんな感じのゲームです。もうちょっと大人数でやりたかったですね。
もじきゅーぶ / 創作ゲーム

こちらも、りんちゅさん制作の「もじきゅーぶ」。文字サイコロを適当数だけ振って、それらを組み合わせて単語を作るという感じのワードゲーム。
苦手な上に疲れ果てていてなんと0点地蔵状態
面白かったですが、一生勝てないとわかっているゲームをまた遊ぶかどうかは謎。

カードを出して、最も小さい数字の人が特殊ダイスを振ります。爆弾と火の目が出たら爆発して1ダメージ。3ダメージで脱落。
カードには数字ごとに簡単な効果があって、それがいろいろなアヤを生み出して面白いです。基本はダイスゲームなので、何が起こるかわからないという点もテーマに合っていて素晴らしい。良いゲームでした。

ここからファラオさんが加わって4人に復帰。
このゲームは、かゆかゆさん制作のゲーム。MTGのカードは、もちろんプロクシです。
手番のカードと同じ色のカードを1枚出して行き、出せなくなったら場のカードを全部引き取る、という感じのカードゲーム。シンプルかつスピーディな元気の出るゲーム。
この後に、考えたばかりで未調整というかゆかゆさんが作った創作ゲーム(でもカードはやっぱりMTG)を1回遊びました。

カワサキファクトリー謹製のダイスゲーム。テーマは爆弾(危)。改訂版らしい。4人。
ダイスをふるだけのシンプルなゲームなのですが、テンポ良く遊べて楽しいです。すぐ終わるし。負けたし。ついてねー。しくしく…
4人で遊ぶのは初めて。前回のレポートはこのあたり。

オプションルールも採用。当然ながら3人とはかなり感覚が違うので、迷いがあってかなり苦しいゲームになりました。黒宝石は確実に7個取ってし、他の宝石はバランスよく各色2位狙いで点数を稼ぐ方針だったのですが、同着や1個差で3位に転落するケースが続出して点数を伸ばせずに撃沈。読みと計算が甘かったなぁ。
第5フェイズで「2」と交換するオプションルールは入れた方が面白いですね。
持っているのにやったことがなかったのでエントリー。本日の〆。4人。

1~60まで書かれた天候カードを各プレイヤーに配布します。配布された天候カードの内容に応じた枚数の浮き輪カードを受け取り、それを自分の前に表向きに置きます。場に灯台カード(1~12の数字が書かれています)を2枚オープンしてゲーム開始。
手札から天候カードを1枚出して同時オープン。最も高い数字の人が低い数字の灯台カードを取り、2番目の人が高い数字の灯台カードを取ります。そして最も高い数字の灯台カードを持っている人がダメージを喰らい、自分の浮き輪カードを裏返します。浮き輪カードを裏返せなくなったらゲームから一時抜けます。これを手札が無くなるまで続け、最終的に表向きになっている浮き輪の枚数だけ点数が入ります。灯台カードの数字が最小値であれば、+1ボーナスをもらいます。
1ゲームが終了したら、自分の持っていた天候カードと浮き輪カードを隣の人に渡します。そして次のゲームが始まります。こうして、人数分だけゲームを行って、総合得点の高いプレイヤーの勝利となります。
これはいいですね。面白い。なんで今までこのゲームをやっていなかったのか不思議なくらい。あちこち持ち込むことにしよう。
レポートは以上です。
終了時点で0時をはるかに回っておりまして、13時間近くも遊んでいたことになります。その後でファミレスに行って午前3時過ぎまで、そらもう濃ゆすぎるおしゃべりを延々としてました。楽しかったなぁ。またぜひやりたいです。本当にお疲れさまでした>参加者の方々
コメント
コメント一覧 (6)
アウトポストはいつでもOKです。バランス調整ルールをいくつか作りましたので、それで遊んでみましょう。ぜひ。
近々こちらのページから「うちのゲームをちょっとでもレポートしていただけたページのリンク集」を作ろうと考えています。その節は改めましてよろしくです。
「ぼむ!」は面白かったですよ。またぜひ遊びたいですね。
バトロワのカードゲーム譲っていただけませんか?
また懐かしいエントリーにコメントありがとうございます。
この頃はまだ毎日更新していたんだなぁ…
ところでバトロワカードゲームですが、
残念ながらお譲りすることは出来ないです。
たまーにヤフオクで出品されることがありますので、
気長にウォッチされてはいかがでしょうか。