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Polarity は、磁石が入ったコマを使ったアクション思考ゲームです。

1986年に発売されたやや古いゲームです。奇抜なアイデアに富んだ他に類を見ないユニークなゲームなのですが、商業的にはまったく恵まれなかったようで、高い評価のわりには長らく絶版となっていました。最近になって再販が決定したようで、これで入手しやすくなることでしょう。

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コマです。ルールでは「Disk」と表記されています。コマは、片面が白で、もう片面が黒です。よくオセロのコマに例えられます。

全てのコマは色と極性の関係が同じとなっています。いずれも大変に強力な磁力を持っています。

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フィールドマットです。厚い布製です。

この赤く丸い円の中でゲームが行われます。

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これは赤い特殊なコマです。これはフィールドの中心に置かれます。

これも磁性を持っています。そしてゲーム中に、この赤いコマに触れたら自動的に負けとなります。

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両プレイヤーは24個ずつのコマを持ちます。
各プレイヤーが持つ未プレイの(フィールドに置いていない)コマを総称して「Unplayed Stack (未プレイのスタック/以後スタックと表記します)と言います。

自分のスタックは、ゲーム終了時に相手の得点になります(1コマ=1点)。出来るだけスタックのコマ数を減らすことが、このゲームの基本的な方針となります。

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セットアップはまず、赤いコマをトスして、向いた面を上にしてフィールドの中央に置きます。

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続いて「白」のコマを担当するプレイヤーからコマを配置します。5個のコマをスタックから取り、白い面を上に向けて、それぞれとフィールドの任意の場所に置きます。置く時には「平らに」置かなければなりません(セットアップでは、磁力でコマを浮かせてはいけません)。

続いて「黒」を担当するプレイヤーが、同様に5個のコマをフィールド上に置きます。

これで準備は完了です。「白」プレイヤーの手番でゲームは開始されます。

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手番では、自分のスタックからコマを1個取り、それをフィールド上に置きます。置こうとするコマのことを「Action Disk (アクションディスク)」と言います。

アクションディスクをフィールド上に置く時には、フィールド上の自分のコマに対して、その磁力を利用して「寄りかかる」ように傾斜させなければなりません。

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「寄りかかる」ようにフィールド上に配置されたアクションディスクのことを「Leaner (リーナー/寄りかかるもの)」といいます。

リーナーは、「平らに」置かれたコマか、積み重ねられたコマ(コラムと言います/後述)に対して行うのが一般的です。ルール的には、傾斜したリーナーに対してさらにリーナーを作ることも可能です(ただし困難を極めます)。

アクションディスクでリーナーを成功させれば手番は終了し、相手の手番になります。しかしこの試みは失敗する時もあります。どのような失敗をしたかによって、それぞれその後の処理が異なります。


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「フォール」

リーナー作成の試みを行っている最中に、すでにあるリーナーを崩してしまい、そのコマを平らに「落として」しまうことがあります。

単にリーナーを崩してしまっただけで、他のコマへの接触がなければ、アクションディスクを手番プレイヤーのスタックに戻し、相手の手番になります。

リーナーを崩すことを「意図的に」行うこともあります。これは重要なプレイテクニックのひとつです。平らに置かれたコマの数を増やすことで、次手番以降にリーナーを作りやすくするのがその目的です。

なお、相手のリーナーを崩して、さらにそれが裏返ってしまった時には、さらに重いペナルティが課されます。アクションディスクを手番プレイヤーのスタックへと戻した後、相手プレイヤーは裏返ったコマを相手の面を上に向けた状態でフィールド上の任意の位置に置きます。さらにその後で相手の手番となります。


「コンタクト」

2つ以上のコマがフィールド上で触れてしまうことを総称して「コンタクト」といいます。コンタクトには以下の3つのパターンがあります。

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1.コラム

 2つ以上のコマが重なってしまうこと。

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2.接触(キス)

 コマとコマの縁が接触すること。

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3.コンビネーション

 コラムと接触の組み合わせ。
 (コラム―コラム・接触―接触・コラム―接触)

これらが発生した時の処理はほぼ同じです。まず、アクションディスクは手番プレイヤーのスタックに戻されます。

相手プレイヤーは、コンタクトとなった全てのコマを取り上げて、コラム(2つ以上のコマの重ね合わせ)を作ります。

注意しなければならないのは、コンタクトの結果として相手プレイヤーの色の面を上に向けてコラムが形成されていたとしても、コンタクトとなっている全てのコマを一度フィールド上から取り上げなければならない、ということです。

そして、相手プレイヤーは、そのコラムを相手プレイヤー自身の色の面を上に向けます(これをコンバートといいます)。

コンバートしたコラムは、フィールド内の任意の地点に置きます。

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このコンタクトに対する処理ルールを逆用すると、攻撃の手段としても使うことが出来ます。

リーナーを形成している相手コマに対してわざとコンタクトを起こしたとしましょう。

そうすると、相手はコンタクトしているコマをコンバートするために取り上げなければなりません。これはルールにより強制です。しかしこれでリーナーが崩れてしまうのです。

そうすると「フォール」のペナルティが適用されます。コンタクトに対する処理中であっても、フォールやコンタクトのルールは適用されるのです。

したがって、コンバートするために取り上げたコマは、相手のスタックに戻されます(後述しますが、ゲーム終了時の相手のスタックにあるコマは、自分の得点になります)。そして手番は自分にまた戻ってくるのです。

※なにやら簡単そうに書きましたが、実際にこれを実現するのは、他のルール的な制約を超えなければなりませんし、テクニック的にもなかなか難しいです。


moon Gamer「フォースアウト」

フィールドからコマが出てしまうことを「フォースアウト」といいます。

コマが境界線から出してしまったら、それがコンタクトでない限り、そのコマはアクションディスクと共に手番プレイヤーのスタックに戻されて、相手の手番に移ります。

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フィールド上に置かれているコマが、アクションディスクにくっついてしまった場合もフォースアウトとして扱われます。なぜなら、置かれているコマはアクションディスクによってフィールド上から離れたからです。


「シフト」

平らに置かれているコマやコラムを、コマの「直径」を超えて移動させてしまうことを「シフト」といいます。

この場合、直径を超えてコマが移動した時点でプレイを止めて、アクションディスクを手番プレイヤーのスタックに戻します。移動してしまったコマは、他のコマと接触していない限りは、移動した先に止まります。そして相手の手番に移ります。

逆に言えば、コマはその「直径」までは動かせるという意味でもあります。したがって多少動いたとしても、ルール的には問題はありません。

また、このルールはリーナーには適用されません。リーナーは他のコマに接触させたり、フォールさせたりしなければいくらでも移動させることが出来ます(実際問題として、リーナーの移動はかなり難しいのですけれども…)。


どちらかのプレイヤーのスタックが無くなったらゲームは終了します。相手のスタックにあるコマは1個につき1点として計上します。

続いて、フィールド上にある自分の「コラム」が得点になります。コラムに含まれているコマ1個につき1点です。リーナーや1個だけ平らに置かれたコマは得点の対象になりせん。

これらの合計点数が多い方が勝利となります。

なおサドンデスとして、フィールド上の全てのコマが一方のプレイヤーの色だけとなった場合は、そのプレイヤーの勝利となります。また時間短縮のアイデアとしてダブリングキューブを使うことも提案されています(ダブリングキューブはセットに同梱されています)。

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「ポラリティ」は、すでにこのブログに何回か登場していますが、いくら遊んでも飽きない面白いゲームです。要するに、見えない地場が勢力範囲となる陣取りで、一見すると動きのない単純なゲームに見えるのですけれども、プレイするたびに新しいテクニックや戦術の発見があり、底知れぬ奥深さを感じる競技性の高い作品です。

その特性上、ゲームをプレイする環境は、平らで傾きのない広いテーブルを用意するなど、かなり神経を使ってセッティングする必要があります。実際、ほんのわずかな傾斜やエアコンの風があたっただけで場が影響を受けるのです。しかし、その手間を乗り越えてでも遊ぶ価値があるゲームだと思います。

= DATA =
 ◆タイトル :Polarity
 ◆デザイナー:Douglas Seaton
 ◆メーカー :Transmotion Technologies
 ◆1-2人/15分程度
 ◆関連サイト:
  http://www.boardgamegeek.com/game/380
  http://www.polarityiscoming.com/ (ポラリティ公式ウェブサイト)

2006.4.9 付記:このエントリーは1986年版のルールに基づいて書かれています。再販された新しい版では用語が変更されているようです。