27日(日)はSGC例会に参加してきました。

Viking Fury / Ragnar Brothers

いきなり本日のメイン。5人。

moon Gamer

今日はこれを遊びにSGCに来たようなものです。興奮して前の晩によく眠れなかったくらい。

Ragnar Brothers というイギリスのマイナーメーカーが発売しているゲームです。コンポーネントで、マップが布製なのが目を引きます。どうやらこの会社のゲームのマップはほとんどが布製のようです。

「Viking Fury」は、8~11世紀にかけて、スカンジナビアやデンマークをからヨーロッパ全土に渡って侵攻をおこなったヴァイキングの交易・略奪・移住をテーマにしたゲームです。

プレイヤーにはそれぞれ Longship (ロングボート/ガレー船のようなヴァイキング特有の船)カードが渡されます。このカードに、乗組員(Crueman)や積荷(Goods)のトークンを置きます。カードにトークンを置く最大数は決まっています。時代が進むにつれ、この最大数が少し増えます。

このゲームは、いわゆるアクションポイント制のゲームです。1アクションポイントは 1 Day (1日)で、自分の手番では7日を消費することが出来ます(つまり7回の行動が行えます)。

乗組員や積荷を1つ Longship に乗り込ませるごとに1日を消費します。船を海域エリアで移動させたり、港に入港しても1日です。港では、交易・略奪・移住を行うことが出来ます。

海域エリアは、North, South, East, West に分かれており、北方の海であるほど航海が難しくなります。また、風向きのルールもあって、それによって航海の難易度が変化することがあります。ここらへん、なかなか芸が細かいです。

ヴァイキングは港に侵入すると、そこに積荷を置くことによって「交易(Trading)」を行えます。交易を行うと、その港の Value だけポイントを獲得します。需要のある種類の積荷の場合はボーナスが入ります。ひとつの港にひとつの積荷だけしか置けませんので早いもの勝ちです。

港によっては 宝物(Treasure)カウンターが置かれている場所があります。そのような港では「襲撃(Raiding)」が行えます。港の Value が高いほど襲撃は難しくなります。襲撃の成否はサイコロと乗組員の数によって決まります。また、積荷のある港(誰かが交易を行った港)では、襲撃が成功しやすくなります。住人が油断しているのかもしれませんmoon Gamer

さらに港では、乗組員をその地に降ろしてして占拠してしまう「移住(Settling)」も行えます(ただし、宝物カウンターがあると不可。先に襲撃してから移住を試みましょう)。この移住も、ひとつの港にひとつの乗組員しか置けません。

プレイヤー間の戦闘はありませんが、上記のように「交易・略奪・移住」は誰かがその港で行ってしまうと、もう後からは出来なくなるために、計画的な行動を常に心がけていないと無駄に Day・乗組員・積荷を消費することになってしまいます。

moon Gamer

また Saga というカードがあり、これが場に3枚公開されています。そこには、1~数カ所の港と「交易・略奪・移住」のいずれかが書かれています。その全ての港で指定された行動を行えばカードを獲得します。これもゲーム終了時にポイントとなるのです。

このように、ポイントを稼ぐ手段は豊富に用意されており、行動の自由度がとても高いのがこのゲームの特徴です。しかし、他のプレイヤーとの絡みもあって常にベストな行動を選択することはなかなか難しく、悩ましい展開がずっと続くことになるでしょう。他にも特殊効果をもたらす Rune カードが用意されているなど、とても充実した内容になっています。

適度な難易度の高さとドイツゲーム的なメカニクスの融合が心地よい作品ですね。例えていうなら、同じ国の会社であるウォーフログ社のテイストという感じでしょうか。何にせよ、僕はとても気に入りました。

アクションポイント制のゲームにありがちな待ち時間の多いこと、マップの地形が曖昧な箇所があること、乱数のばらつき(タイルの数字やカードの強弱など)が大きいことなど、気になる点がなかったわけではありませんが、総合的には相当にポテンシャルの高いゲームだと思います。

今回はいろいろなことを試しながらにプレイになったこともあり、インストを含めて3時間ほどかかりましたが、慣れれば2時間で終わるでしょう。またぜひ遊びたい面白いゲームです。

http://ragnarbrothers.co.uk/index.htm / Ragnar Brothersサイト
http://www.boardgamegeek.com/game/12495 / BoardGameGeek。
ウィキペディア「ヴァイキング」
※内容があまりにもゲームと重なるのでびっくり。

Polarity (ポラリティ) / Transmotion Technologies
moon Gamer

B級SFゲーム分科会の紙さんより熱烈なリクエストがあったのでエントリー。

プレイ環境の問題で狭い机の上でしか出来なかったのが残念でしたが、ゲームの方はなかなか白熱した展開となって面白かったですね。

Geistertreppe (オバケだぞ~) / Drei Magier

紙さん持ち込みゲーム。拡張セット入り。6人。

moon Gamer

記憶系スゴロクゲーム。これは面白かったー。

まず自分の前に、色の付いたマーカーを置きます。マーカーと同じ色の子供コマが自分のコマです。自分のコマが最初のゴールすれば勝ちです。

自分の手番でダイスを振って、出た目のマスだけ子供コマを進めます(どの子供を進めても構いません)。しかし「オバケ」の目だったら、子供コマをひとつ選んで、それにオバケコマをすっぽりとかぶせてしまいます。このコマはゲーム終了時までオバケのままで、どの子供コマであったかは覚えていなければなりません。

全員がオバケになった時に「オバケ」の目が出たら、任意の2つのオバケの位置や、プレイヤーマーカーを交換することが出来ます。これで混乱に拍車がかかるのです。もーう何が何だかmoon Gamer

子供向けのメモリーゲームですが、お手軽に盛り上がれる良いゲームだと思います。

The Patrons of Venice (ヴェニスのパトロン) / Toccata Games

SGCでは初プレイ。5人。

moon Gamer

確か3回目のプレイですが、初の5人プレイでした。

僕以外は初プレイということもあり、ともするとあっさり気味のメカニクスにやや戸惑いを覚えたプレイヤーもいたようです。このゲームはトップを叩くことはかなり難しく、それよりも個々のポイントを効率的に伸ばして追い越すようなプレイングスタイルが基本だと思います。

不運にも海賊に連続して襲撃されることもありますが、それでも取り返す手段はあります。ただ、中盤過ぎに一度引き離されると追いつくのが難しいのも事実で、ということはやはり序盤からかなり気を遣ってプレイしないとダメなんでしょう。思ったより細かいゲームであることを再認識した次第です。一見するとカタンやプエルトリコのようなメカニクスで、序盤→中盤→終盤と段階を追って流れていくように思えますが、実際はもっと短距離走なゲームです。

今回は最初のターンに「出資」にてヴェニスの街にビジネスタイルが乱立するやや荒っぽい展開で始まりました。確実に商品を入手するために「予約」が煩雑に行われたのも印象的でした。そして、最後まで堅実に商品を確保して、出資と高級品生産をうまく回したプレイヤーの勝利となりました。

レポートは以上です。

そういえば最後に余った時間で「スティッヒルン」を8人で遊びました。出し入れの激しい展開でしたが、何とか勝利。帰りはスパゲッティ屋 DON'Aでたらふく食べました。