Kogge (コッゲ/コグ) は、バルト海沿岸で交易を行って、ハンザ同盟の盟主となることを目指すゲームです。
典型的なピックアップ&デリバーなメカニクスですが、資産の扱いが変わっていることもあり、全体としてやや変わったタイプの交易ゲームになっています。
※このプレビューは、新版(JKLM Games版)を元に書いています。
これはゲームボードです。9つの都市があり、「0」~「8」までの数字が書かれています。
また、都市には4つの「色」がついています。これはその都市が生産する「交易品」の種類を表しています。
また、各都市の前には2つのボックス(□)があります。これは、「交易路タイル」の置き場所で、その都市からどの都市へ移動可能であるかを示すために使います。
ちなみに、中央の海域に描かれている航路のようなものは、すべて装飾です。ゲーム的には特に意味はありません。
これは「交易品マーカー」です。灰色の「鉱石」・オレンジの「毛皮」・白い「塩」・紫の「琥珀」の4色です。
交易品マーカーは都市で生産されます。これをプレイヤーが獲得することで、資産のような意味を持つことになります。
これはプレイヤーに与えられる「船」と「商館」です。
「船」は都市間を移動し、多くの役割を果たします。
「商館」は都市に置かれ、交易にも勝利条件的にも重要な意味を持ちます。
「交易路タイル」。「0」~「8」の数字と4つの色が記されています。この数字と色は各都市に対応しています。
数字ごとに枚数が異なっており、「0」タイルが最も多く、「8」タイルが最も少なくなっています。
交易路タイルは、盤上に配置される時には航路を定義しますが、プレイヤーが持っていると、プレイオーダーを決めたり、交渉の材料として交換可能な資産となるなど、複数の意味合いを持つようになります。
上は「ギルドマスター」と「ゲームエンドマーカー」です。
ギルドマスターはゲームの進行に深く関わっており、それとは別に特殊な効果を持っています。
下は「プレイオーダー」タイルで、プレイ順を示します。
上は「ボーナスタイル」。特殊な効果を持つタイルで、勝利条件的にも価値があります。
下は「略奪タイル」。プレイヤーの意志によって都市を略奪する際に使用します。
プレイの準備ではまず、各都市に生産物となる交易品マーカーを3つずつ配置します。
続いて、ルールにしたがって各都市のボックスに交易路タイルを配置します。
ランダムに選ばれた都市にギルドマスターとゲームエンドマーカーを配置します。
全員に指定された枚数と種類の交易品マーカー・交易路タイル・略奪タイル・船・商館を配布します。
そして、手持ちの交易路タイルを秘密裏に1枚選んで同時公開し、タイルと同じ番号の都市に自分の船と商館をひとつ配置します。
また、この時出したタイルによって、最初のターンのプレイ順も決まります。
これでゲームスタートです。
このゲームでは、3つのフェイズによって構成されています。
1.供給とプレイ順フェイズ
2.ギルドマスターフェイズ
3.プレイヤーフェイズ
a.船の移動
b.アクション
順を追って説明をしてみましょう。
供給とプレイ順フェイズ:まず、ストックから交易路マーカーを2枚ずつ4回(計8枚)引いて、ボードの脇に並べます。これは、後で購入することが出来ます。
次に、最初のプレイ順となっているプレイヤーから、手持ちの交易路タイルから1枚以上を選んで、それを公開します。
2番目以降のプレイヤーもこれを行います。ただし、自分より前の手番のプレイヤーの出した組み合わせの交易路タイルを選択することは出来ません。
全員がこれを行ったら、出された交易路タイルに書かれた都市に交易品マーカーを配置します。プレイされた交易路タイル1枚について2個の交易品マーカーを配置します。
交易品マーカーを配置する都市に商館が配置されていれば、商館1つにつき1個ずつ交易品マーカーを置きます。残りの交易品マーカーは都市上に配置します。
この後で、ルールにしたがって、今プレイした交易路タイルによりプレイ順が決まります。
ギルドマスターフェイズ:プレイ順1位のプレイヤーは、ギルドマスターを時計回りに陸路を伝って1都市か2都市だけ移動させます。ただし「略奪タイル」が配置された都市は飛ばされます。
ギルドマスターが移動した結果、ゲームエンドマーカーのある都市に2回到達したか通過した場合、ゲームはただちに終了して、「勝利得点(VP)」による勝利判定が行われます。
※勝利判定には「発展ポイント(DP)」によって行われるケースもあります(詳細後述)。
プレイヤーフェイズ:各プレイヤーはプレイ順に従って自分の船を移動させることが出来ます。
船は都市から都市に移動します。ある都市から移動可能な都市は、その都市に配置された「交易路マーカー」の数字に記された都市です。例えば「2」と「6」が配置された都市からは、「Abo(2)」か「Strulsund(6)」へ移動可能です(しつこいようですが、ゲームボードの航路のようなものはゲーム的には意味のない装飾です)。
移動した船は、移動先からさらに移動することが可能です(移動先は交易路タイルに依ります)。ただし、2回目の移動にはコストがかかります(1回目は無料)。コストは交易品マーカーか、交易路タイルで支払います。
船が出発する都市や移動先の都市に自分の商館があり、そこに交易品マーカーがあれば、それを回収して獲得することが出来ます。
続いて、船の移動を終えた都市でいくつかのアクションを行うことが出来ます。
アクションは6種類あり、1手番で1種類のアクションを1回だけ行えます。
アクションを行う順番は任意ですが、「略奪」アクションを行ったら手番は終了します。
アクションa.「商館建設」その都市で生産される交易品マーカーを除く3種の交易品マーカーを支払い、さらに建設する都市と同じ番号の交易路タイルを支払えば、そこに商館を建設することが出来ます。
交易路タイルのコストは、その都市について最初の商館建設であれば1枚、2つめであれば2枚を支払います(ひとつの都市には最大2つの商館が建設可能)。
アクションb.「ギルドマスターと交易」移動先にギルドマスターがいれば、交易を行うことが出来ます。この特殊な交易アクションは、以下のいずれか1つだけをプレイ可能です。
・同値3枚の交易路タイルと略奪タイルとの交換
・同種6個の交易品マーカーと
任意のボーナスマーカー1枚との交換
・同色の交易品マーカーと交易路タイルとの1:1交換
「ボーナスマーカー」は4種2枚ずつあり、それぞれ特殊効果を持ちます。同時に、勝利条件的にも大きな意味を持ちます。
アクションc.「交易路タイル購入」交易品マーカー1個と引き替えに、公開されている交易路タイル4組(1組2枚)のうち1組を購入することが出来ます。
アクションd.「交易品マーカー交換」プレイヤーが所有する交易品マーカーと、都市に置かれている交易品マーカーを、1:2の比率で交換することが出来ます。つまり、交易品マーカー1個を都市に置けば、その都市から2個の交易品マーカーを獲得することが出来るのです。
ただし、交換する交易品マーカーの種類は異なっていなければなりません(例えば、塩1個支払って、塩2個をもらうことは出来ません)。
また、このアクションは、船を移動した先の都市でなければ行うことが出来ません(移動を行わないで、交易品マーカーの交換を都市と行うことは出来ないのです)。
アクションe.「交易路タイル交換」都市のボックス(□)に配置されている交易路タイル1枚と、プレイヤーの所有する交易路タイル1枚を交換することが出来ます。
交換した交易路タイルは裏向きに置きます。裏向きの交易路タイルは、使用する時に表向きになります。裏向きに交易路タイルと交換したり、配置する都市と同じ番号の交易路タイルを置くことは出来ません。
アクションf.「略奪」その都市に略奪タイルを配置します。以下の2つのことから1つを選んで行います。
・その都市に他のプレイヤーの船があれば、
そのプレイヤーが所有する交易品マーカーの
およそ半分を略奪
・その都市にある交易品マーカーを全て略奪
※商館内の交易品マーカーも含む
その後で、プレイヤーの船はその都市から他のプレイヤーによって移動させられます。そして、このゲーム中は、自分の略奪タイルの置いてある都市には移動することが出来なくなります。
ターンの構成は以上です。これを繰り返してゲームは進行します。
勝利条件の判定は2種類あります。
まず、「商館」を建設すると1発展ポイント(DP)を獲得します。またボーナスタイルを獲得しても、1枚につき1発展ポイント(DP)を獲得します。発展ポイント(DP)が「5DP」になった時点で、ただちにそのプレイヤーの勝利となります。
また、ギルドマスターが「ギルドマスターフェイズ」で移動し、ゲームエンドマーカーのある都市に2回到達したか通過した場合、ゲームはただちに終了して、「勝利得点(VP)」による勝利判定が行われます。
勝利得点(VP)は、商館・ボーナスタイルの他、未使用の略奪タイル、それに所有したり、商館にある交易品マーカーが対象になり、ルールにしたがって計算を行います。もちろん、最大得点を獲得したプレイヤーの勝利です。
個人的に交易ゲームが好きなもので、どうしても評価が甘くなってしまうのですけれども、ルールを眺めているだけで、ニヤリとさせられるトリッキーなメカニクスに期待が大きく膨らみます。
交渉の自由度がかなり高いので、それがどのように機能するのか実際にプレイしてみないとわかりませんが、シビアな駆け引きが要求されるゲームであることは容易に想像出来ます。そこらへんも含めて、じっくり楽しんでみたい作品です。
= DATA =
◆タイトル :Kogge (コッゲ/コグ)
◆デザイナー:Andreas Steding
◆メーカー :MoD Games / JKLM Games
◆2-4人/10歳以上/90分程度
◆関連サイト:
http://www.boardgamegeek.com/game/8138
http://ejf.cside.ne.jp/review/kogge.html

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