24日(日)は、SGCの7月例会に参加してきました。
「ボードゲームキングダム Vol.2」でも紹介されたように、持ち込みゲームがバリエーションに富んでいるのがSGCの特徴です。今例会も、発売されたばかりの新作から、70年代の古いゲームまで、さまざまなゲームがプレイされていました。ここで紹介するのは僕がプレイした一部のみです。
Ubongo (ウボンゴ) / Kosmos (Franckh-Kosmos)
ちょっとした時間つぶしに2人でウボンゴ。

ダイスを振ることで、10種の異なるタイルから、使用可能なタイルが3~4種類が指定されます。それを砂時計が落ちきるまでに、ボード上の矩形の中にすき間無く埋めるというアクションパズルゲームです。
時間内にパズルを完成させることが出来れば、別のボード上にセットされている宝石を2個もらうことが出来ます。遅れたとしても、時間内に完成させれば、プレイヤーは宝石をもらうことが出来ます(ただし、先に完成させた方が欲しい宝石を獲得しやすくなります)。この宝石には何種類かあります。ゲーム終了時に、ある種類の宝石を最も多く集めたプレイヤーの勝利です。
空いた時間に Bone5 さんとサシで対戦しましたが、これがまるで相手になりませんでした(汗)。練習の時はうまくいったんだけどなー。精進します。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ubongo.html
http://www.boardgamegeek.com/game/16986


奇才シュミールのまじめな陣取り。3人。

4世紀~7世紀にかけて、欧州を舞台にした民族の興亡をテーマにした作品。極めて優等生な作りのドイツ風陣取りゲームとなっています。
このゲームには6つの民族が登場します。これはプレイヤーの属するものではなく、どの民族のコマであっても、条件さえ満たせば誰でも扱うことが出来ます。各プレイヤーは、それぞれの民族への「影響力」がより大きくなるように競います。
各手番でプレイヤーは、「民族カード」を1枚プレイします。対応する「民族コマ」をルールに定められたエリアに1個配置します。民族コマを配置すると、その民族に対する影響力が増加します。どれだけ増加するかは、現在の「世紀」によって異なり、世紀が進むほど加算される影響力は高くなります。また、影響力を獲得しない代わりに、1つ追加して民族コマを配置することも可能です。
エリアに配置される民族コマが4個以下であれば特に何も起こりません。ひとつのエリアに5個目のコマが配置された場合、戦争が発生します。ここで全プレイヤーが民族カードを何枚でも出すことが出来ます(出さなくても可)。民族コマとプレイされた民族カードの枚数を合計した数が最も少ない民族のコマを、そのエリアから除去します。
戦争が終了すると、そのエリアには「和平タイル」が配置されます。もうそこには誰も民族コマを配置することは出来なくなります。
ある世紀が終了するたびに得点計算が行われます。各民族ごとに、最も影響力が高いプレイヤーは、その民族のコマの数だけ得点を獲得します。2番目に影響力の高いプレイヤーは、その民族のコマが配置されているエリアの数だけ得点を得ます。
ルールの解釈ミスでちょっと変なルールになってしまいましたが、これはこれで(殴)。世紀終了時のスコアリングのタイミングを中心にした攻防が面白かったです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/atiila.html
http://www.boardgamegeek.com/game/827



期待の新作が満を持して登場。5人。

アーサー王伝説を元にしたプレイヤー全員協力型のゲームです。たいていドイツゲームがそうであるように、このゲームも原作を知らなくても十分に楽しめます。
ボード上には、アーサー王と円卓の騎士たちが決着をつけなければならない「クエスト」がいくつもあります。放っておけばクエストはどんどん進んでしまいますので、手札のカードを使って、徐々に解決するような行動を行うことが出来ます。
自分の手番になったら、黒いカードを引く(いずれかのクエストが進行する)か、攻城兵器を配置する(12個の攻城兵器が配置されたらキャメロット城は落城します)か、あるいは自分の生命力(初期値は4です)を1だけ低下させます。「Shadows over Camelot (キャメロットを覆う影)」とはよく言ったもので、まずは良くないことから次々と起こるのです。
続いてプレイヤーは、クエストを解決すべくそこに移動するか、すでにクエストに赴いているのであればカードを使うなどの行動を行います。騎士がキャメロット城にいれば、手札の補充や攻城兵器の破壊を試みることも出来ます。
クエストが終了し、成功を収めれば円卓に白い剣が置かれるなどの報酬を受け取ります。しかし失敗すると、円卓に黒い剣が置かれるなどの罰則を受けます。プレイヤーの目的は、ゲーム終了時に円卓により多くの白い剣が置くことにあります。
面白いのは、プレイヤーのひとりが「裏切り者」となっているかもしれない、という仕掛けがあることです。裏切り者は忠誠を誓った騎士と何ら変わらない行動を行いますが、その目的はゲームの敗北条件を満たすことにあります。ゲーム中に「問いただす」アクションなどによって正体が明かされると、プレイヤーに損害を与えたり、不利となるような行動を起こします(なお、裏切り者がいない可能性もあります)。
で、今回のゲームなんですが…
こともあろうにアーサー王が裏切り者に 工エエェェ(; ∀ )・・ ェェエエ工
アーサー王は、円卓の騎士たちからほいほいカード捨てまくり、キャメロット城に向かって投石機を何台も設置したあげく一斉発射。見事にお城に命中して大炎上
カチャ ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
まぁそんなゲームです(違)。裏切り者いるとかなり難易度が上昇しますので、最初だけはこれを入れないでプレイした方がいいです… と、ルールブックにも書いてありますけどね…(;゚-゚)
http://ejf.cside.ne.jp/review/shadowsovercamelot.html
http://www.boardgamegeek.com/imagegallery.php3?gameid=15062

スピード系のアクションカードゲーム。5人。ワードバスケットやワイルドラッシュのようなゲームと書くとわかりやすいかも。
これら同種のゲームの中では、次のカードを決める「縛り」のルールが相当に緩いので、かなりスピーディな展開になります。この手のゲームが苦手な人でも、敷居が低いので気軽に楽しめます。
今回はスコア計算をオリジナルとは変更して遊びました。ちょっとした工夫ですが、これは面白かったですね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/switch.html


不思議感覚な直接攻撃系ゲーム。3人。

ひとことで説明しがたい構造なのですが、要するに他のプレイヤーより多くのコマを自分のボード上に配置することを目指すゲームです。
手番の最初に、袋の中からランダムに6個のコマを取り出します。コマには4種(4色)あって、それぞれ配置するルールや場所が異なります。手番では2回の行動が行えます。ただし、ラウンドの最後のプレイヤーは1回だけですし、「吟遊詩人」のアクションも1回だけです。また、同一行動を2回行うことも不可です。
「牛」は赤いコマです。これを「領土」に1個置きます。青いコマ2個を領土に置くのは「砦」で、緑のコマ3個を領土に置くのは「修道院」です。黄色のコマの「戦士」を1個「邸宅」に置くと手札が増えます。青いコマの「バグパイプ吹き」も1個だけ邸宅に置けます。これは戦闘時に有利になります。緑のコマ2個は「修道士」で、これは邸宅に置きます。いくつかのコマを使うことで領土をひとつ増やすことも出来ます。
この後で誰かを襲撃することが出来ます。攻撃側と防御側は1枚ずつカードを出し合って、数字が大きいカードを出した方の勝ちです。これを3回やります。攻撃側が勝利すれば、防御側の「砦」か「修道院」を破壊するか、あるいは「牛」を取ります。そして1点を獲得します。防御側が勝利すれば2点獲得し、攻撃側は1点を失います。攻撃側は、引き分けでも1点をもらえます。
全員が1回ずつ手番を行ったら得点計算を行います。「赤」「青」「緑」のそれぞれのコマについて、ルールにしたがって得点を獲得します。これでラウンドが終了し、スタートプレイヤーは左となりのプレイヤーとなり、新しいラウンドが始まります。
全体の構造をイメージしづらいのが難点ですが、思っていたよりは遊べました。少なくとももう1回くらいは遊んでもいいかな、という気はしています。
http://ejf.cside.ne.jp/review/macrobber.html
http://www.boardgamegeek.com/game/16500


1974年製の経済ゲーム。3人。

100分ほどかかりましたが、何とか最後までプレイすることが出来ました。今回プレイした人の感想では「思っていたよりは遊べた」とのことで、ちょっとホっとしました。
※すいませんが、ゲームのメカニクスの紹介については、また後日に回します。
今回は、高価ながら少ない個数の原料で完成する製品の生産ラインを中心に回すことが重視されたプレイとなりました。前回は、大型製品の生産ライン(安価であっても多数の原料が完成に必要)が中心に稼働していましたから好対照です。カードの流れ次第ではどっちもアリですが、いち早く現金を手元に置くには、今回のようなプレイの方がいいと思いました。
最初のプレイ時に感じていた冗長な要素は、いくつかの細かいルールを調整するだけでもっとスピーディになるでしょう。まだ何回かプレイしたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/2319
レポートは以上です。
帰りは、有志が集まり、「かつくら」にて、もりもり食べながら楽しいおしゃべりタイム。次の長時間ゲーム会の打ち合わせも出来ましたし、有意義な場となりました。
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