10日(水)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて、お盆休み中のさとーさんとゲームを遊びました。当初は別の目的があったのですが、紆余曲折を経て、結局は2人ゲーム会となった次第です。

Akaba (アカバ) / HABA moon Gamer

風力で飛ぶ魔法のじゅうたん。

moon Gamer

魔法のじゅうたんコマをふいご(スポイトのような送風用具)の風圧でうまく動かして、目的のアイテムを獲得する、という子供向けゲームです。コマは発泡スチロールのような素材で出来ているのでとても軽く、ふいごで簡単に動かすことが出来ます。

ボードには「バザー」がいくつかあります。バザーにはアイテムが描かれたのタイルが裏返しに1~2枚置かれています。最初はどこに何のアイテムがあるのか誰にもわかりません。

また、プレイヤーは5枚ずつの「ファミリーカード」を持ち、そのうち2枚を公開しておきます。公開されているファミリーカードに描かれているアイテムのタイルを、どこかのバザーから見つけるのが当面の目的です。

自分の手番ではコマをふいごで動かし、それをバザーの枠内にうまく入れることが出来れば、そこにあるアイテムタイルをめくることが出来ます。しかしこれには時間制限があります。「時の番人」となった別のプレイヤーは、手番プレイヤーがコマを動かしている間、ずっとダイス2個を振り続けます。「時の番人」が出したダイスの目が2個とも同じ色であったら、そこで手番を終了しなければならないのです。

首尾良くバザーのタイルをめくっても、それが自分の探しているアイテム(表になっているファミリーカード2枚に描かれたアイテム)でなければ、再びそれをバザーに戻さなければなりません。めくったバザーのコマはみんなに見せてから、再び裏にして元に戻します。

もし、めくったアイテムタイルが探しているものであったら、それを自分のコマにはめ込みます。コマには何枚もタイルが乗せられるようになっており、多くのタイルを持つコマは重くなって操作が難しくなります。これもなかなか面白い工夫です。

最終的に、5枚のアイテム(=ファミリーカードの枚数)をいち早く獲得したプレイヤーの勝利です。

子供向けゲームではありますが、パーティゲームっぽいノリでいけば大人でも十分に楽しめる内容で、ファミリー向けとしては秀逸なアクションゲームだと思います。風力でコマを動かすというギミックはありそうで無かったもので、その点でも新鮮に遊べました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/akaba.html

Insel der Schmuggler (密輸の島) / HABA moon Gamer

子供向けゲームなのに密輸業者…

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ハバらしい豪華なコンポーネントのゲームです。灯台はくるくる回転し、それに連動してゲーム盤も回転します。ただ、ゲーム盤の上には半透明のプラスチックシートが固定して敷かれているので、各コマはゲーム盤が回転しても影響されずにその場に留まっています。

回転するゲーム盤上には灯台の灯りを照らすイラストが描かれています。プレイヤーのコマは、灯台の照明を避けながら、島から別の島に密輸品を運びます。

それぞれの島には「密輸品タイル」があり、それをひとつ船に乗せることが出来ます。密輸品タイルには目的地の島と得点が描かれています。

手番の最初に2つのダイスを振ります。1つめのダイスには灯台の回転方向が指定されていて、その方向に1~2マスだけ回転させます(回転しないこともあります)。その後で、2つめのダイスの目の数だけ自分の船を移動させることが出来ます。他の人の船がいるマスに入ると、元の船を「押して」ずらすことが出来ます。

目的の島に船を移動させることが出来れば得点が入ります。しかし灯台の灯りに船が照らされてしまったら、運搬している密輸品は海に放り出されてしまいます。放り出された密輸品タイルは盤上に置かれ、それを他のプレイヤーが拾っても構いません。

ゲームは、いち早く7点を獲得したプレイヤーの勝利です。

2人でやりましたが、わりと淡々と進みました。ゲーム自体の感触は悪くなかったのですが、人数が多い方がはるかに面白いと思います。2人で遊ぶ時には、1人が船を2隻使うとか、灯台用のダイスを2回振るとかした方がいいでしょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/inselderschmuggler.html

San Ta Si (サンタシ) / Zoch moon Gamer

金属製の円筒。

moon Gamer

三角形の木製ボードには3つの穴(建設現場)が空いています。ここにアルミ製のパイプを置きます。自分の手番では1つのパイプを置きます。この時、どちらのプレイヤーのパイプでも配置出来るのがミソ。

また、他のパイプが置かれている場所に別のパイプを配置する場合には、「1サイズ違い」の太さのパイプしか使えません。1サイズ大きいか、1サイズ小さいパイプだけということです。

こうして全てのパイプを配置した後に、外側から見える自分のパイプの数を数えて、その数が多かった方の勝ち、というアブストラクトゲームです。

1回だけでは何だかよくわからなかったです。勝ち筋があるのかすら不明。もう何回か別の人とやってみてから評価してみたいかと。
http://www.ps-hiroshima.com/board/santasi.htm

ぷよぷよマスターズ / セガ

あの「ぷよぷよ」です。

moon Gamer

自分の手番では、ランダムに「ぷよ(5色のボール)」を2個だけ取ります。それを同じ列の上に置くか、隣接した列の上に1個ずつ置きます。ぷよを消すルールはゲームソフトと同じ。同色で4個以上のぷよがタテヨコにつながれば、それらのぷよを消します(場から取り除きます)。

ぷよを消すことが出来たら、おじゃまぷよを相手の場に送り込む権利を得ます。送り込む個数はスイッチを押すと自動的判定されます。送り込み可能なおじゃまぷよの数は最大で5個ですが、運が悪いとひとつも送り込むことが出来ないこともあります。

ぷよを消した後、さらに同色4個以上のぷよがつながっていたら、連続しておじゃまぷよを送り込むことが出来ます(連鎖)。連鎖でおじゃまぷよが増えるのもゲームソフトと同じです。

「ぷよぷよ」のアナログゲーム版で、着目点としてはとても興味深い作りになっています。「ぷよぷよ」の連鎖を研究するツールとしても使えるかもしれませんね。ただこちらは交互に1手1手プレイするので、きちんと連鎖を決めていかないと簡単に相手も返してきますし、運の要素がそれなりに大きいので、やや収束性に難があるようにも思いました。

瞬間決着ゲーム「シンペイ」 / バンダイ moon Gamer

変形3目並べ。

moon Gamer

さとーさんが初プレイということで、あれこれとインストしながら、何局かプレイしました。
うっかりミスで1回負けちゃったのはご愛敬(゚-゚;)

対人戦だと、コンピュータ対戦とは違った面白さがあっていいですね。
http://www.asovision.com/simpei/index.html

Quarto! (クアート!) / Gigamic moon Gamer

こちらは変形4目並べ。

moon Gamer

コマは立体的になっており、以下のような特徴があります。

: 濃いものと淡いもの
: 円柱と四角柱
底面
: くぼみありと無し
高さ
: 高いものと低いもの

これらの特徴のいずれかを4つ並べることが目的です。つまり、「同じ色を4目」「同じ形を4目」「同じ底面を4目」「同じ高さを4目」のどれかを並べると勝ちです。

手番がまた変わっています。自分の手番ではまず、対戦相手がコマをひとつ選びます。それを自分が受け取って盤上に置きます。これで手番終了です。

かなり好きなタイプのアブストラクトゲームでした。大変に気に入りましたが、変化のパターンが思ったほど少ない感じなので、そんなに奥の深いゲームでもないような気もします。ここらへんはきっちり研究したいところです。
http://www.boardgamegeek.com/game/681

Pyramidos (ピラミッド) / HABA moon Gamer

再びハバのゲームに戻ります。

moon Gamer

ボールを転がして目的地まで運ぶ立体アクションゲーム。今年の1月に袋小路例会でやったのですが、ちょっとルールを間違えていたみたいで、正しいルールでやると、それなりに考えどころのある悩ましげなアクションゲームになることが判明。面白かったです。

オリジナルルールでは終了条件がちょっとあっさりしているので、もうちょっと変えるか、あるいは何回か遊ぶのがよろしいかと思います。またぜひ遊んでみたいですね。。
http://www.ps-hiroshima.com/board/pyramidos.htm

Piraten-Duell (海賊の決闘) / HABA

プレビューはこちらのエントリーからどうぞ。

moon Gamer

本日の〆。あくまでもお手軽に。

決闘ルールはまさにジャンケンなので、カードを使わずにじゃんけんで決着をつけました。その方がテンポ良く進行するのでおすすめです。バースト系的な要素がありますが、それほど厳しいものではありません。

ジャンケン勝負も、必ずしも勝てばいいというようにはなっておらず、負けた方が得をすることもあります。ですから、ジャンケン勝負のたびに大いに盛り上がるでしょう。ファミリーゲームとして、こういう細かいところのていねいな気配りがうれしい好作品です。

フリーク的には物足りない内容かもしれませんが、家族で遊ぶにはよいゲームだと思います。小さい子供にはちょっと計算が面倒かもしれません(カードにマイナス点があります)ので、その時は大人が手伝ってあげましょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/piratenduell.html

レポートは以上です。
さとーさんのご希望もあって、軽いゲームを中心にチョイスしたこともあり、わずか3時間半ほどで8ゲームも遊びました。突発的なゲーム会でしたが、たまにはこういうのもいいですね。

また、ハバ社のゲームが一度にたくさん遊べたのも大きな収穫でした。この会社のゲームは箱が大きいものが多くて持ち運びが不便なこともあり、なかなかゲーム会に持ち込むことが出来ないのです。おかげで以前1度プレイしたきりのゲームの再評価も出来ましたし、とても楽しかったです。

ということで、お疲れさまでした。また遊んでやってください>さとーさん。