19日(祝)は、千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。参加者は、いろいろと紆余曲折がありまして、僕の他には健部伸明さんと、塩田信之さんのお二人でした。
健部伸明さんも塩田信之さんも、文筆業のプロとして多方面で活躍していらっしゃる方々です。その活動内容は多彩を極め、お名前をご存じの方々も多数いらっしゃると思います。
今回はお昼過ぎから集まりまして、最後は夜10時ごろまでゲーム会は続き、途中ほぼノンストップで遊び倒しました。
Fredericus (フレデリクス) / daVinci
鷹で怪鳥を捕まてまいれっ by 王様(えー)。健部さん持ち込み。

2羽の鷹のポジションとカードの配置位置によって怪鳥を捕獲します。真ん中のボードは8角形で、各辺にカードを規定枚数並べます。カードには「森」「空」「怪鳥(数種類あり)」「封印」があります。
ボードの各辺に対応した位置にマスがあり、そこを自分の鷹コマが移動します。鷹コマには「ハヤブサ」と「オオタカ」の2種があります。鷹コマは、それがいる位置に対応した辺の向こう側に並べられたカード列のうち、最も端(外側)にある怪鳥カード1枚を捕獲対象とします。ただし、実際に捕獲するには条件が必要です。
それは、鷹コマのある位置の両となりのカード列の端にあるカードの種類で決まります。「ハヤブサ」のコマに隣接したカード列の端が、左右両方とも「空」であれば、ハヤブサは自分のカード列の端にある怪鳥カードを1枚捕獲します。同様に、「オオタカ」は、左右どちらかのカード列の端が「大空」で、もう一方が「森」であれば、自分のカード列の端にある怪鳥カードを1枚捕獲します。
怪鳥カードを1枚捕獲すれば1点です。しかし、王様の密命カードに指定された怪鳥カードを捕獲するとボーナスポイントがもらえます。密命カードはゲーム開始時に各自1枚ずつ配布されますが、ゲーム中にこれを増やすことも出来ます。
密命カードを増やす手段のひとつが「予想マーカー」です。これは、任意の辺に自分の予想マーカーを配置することで、その辺のカード列で、次の自分の手番が回ってくるまでに、他の誰かによって怪鳥カードが捕獲されるであろうことを予想します。この予想が見事に当たれば、密命カードを1枚獲得することが出来ます(他にも密命カードの獲得方法はありますが略)。
相当にパズル的な思考ゲームです。「鷹」とか「森林」とかいう言葉を用いるとかえって混乱するくらいのシステマチックでドライな構造です。初プレイということもあって序盤はよくつかめませんでしたが、しばらくプレイを続けてようやく細部が見えてきました。
カードの移動は比較的自由なのですが、鷹の正確なコントロールは難しく、さらに「予想トークン」の縛りがあるので、お目当ての怪鳥を捕獲するのはなかなか骨が折れます。しかし、苦労してうまくいった時の喜びもまたひとしおで、パズルゲーム独特の達成感を楽しむことが出来るでしょう。
このタイプの思考ゲームの常ではありますが、他人が考えている最中は何もすることがないという点は気になりました。ただ、最適手を探索する過程がとても面白く、それ自体がこのゲームの魅力でもありますので、ダウンタイムがやや長くなってしまうのはある程度は仕方ないことだとは思います。
また、「密命カード」の点数比重がやや大きいような気がしましたが、1回だけのプレイなのでまだ何とも言えません。
http://ejf.cside.ne.jp/review/fredericus.html
このブログではおなじみの積み競りゲー。

このところヘビーローテーションのサック・ノワール。このゲームには5つのルールが入っていますが、相変わらず今回も変形競りルールを使いまして、大爆笑の渦の中でゲームは進行しました。
いや、こんなに使い勝手の良いゲームだったとは僕も驚きです。写真写りも良いのでブログネタにも最適
。これからもコンスタントの遊ばれていくことでしょう。そろそろこのパーツを使ったオリジナルルールも考えてみたいですね。あ、その前に別のルールを試す方が先かな?
http://www.boardgamegeek.com/game/1231
2段階ビッド。健部さん持ち込み。

ギャングのドンの死期が近づきつつあります。その遺言を予想しながら、資金を稼いだり名声を上げたりして、後継者を目指すゲームです。
ゲームは大きく2つの段階に分かれています。まず、「利権」を誰が獲得するかをビッドします。利権には「事件(次に発生するイベントがわかる)」「構成員(ギャングの構成員を優先的に補充)」「警察癒着(警察のガサ入れを無効にする)」「ウイスキー(密造ウイスキー販売でより大きな利益を得る)」の4種があります。
この結果を踏まえて、今度は酒場を作ったり、店舗で営業をしたり、もぐり酒場を開いたりする「日常業務」を行います。この時、自分の構成員を店舗に送り込んでみかじめ料を強要することも可能です。もし、ひとつの店舗の複数のプレイヤーの構成員が存在した場合は、そこで銃撃戦が行われます。
銃撃戦は、構成員の能力を元にダイスを振って結果を判定します。中には特殊効果を持った構成員や武器などもあります。銃撃戦の勝利すれば「名声」があがります。逆に負ければ「名声」は下がります。
これを「ドンの死」のイベントが発生するまで繰り返し、最後の遺言状を公開して、資金か名声の多いプレイヤーの勝利となります。
3人プレイでしたけれども、かなり時間のかかったゲームとなりました。行動自由度が高いので、互いに牽制しあって考え始めるとキリがないことになります。ギャングの抗争がテーマですけれども、確実な収益を上げるためには収支計算もまた必要で、それがゲームをさらに細かくしています。
経営部分はとても面白かったのですが、銃撃戦の処理が洗練されておらず、カードとダイス運の大きく影響されてしまうような印象がありました。ギャングの抗争がテーマなのですから、これはこれでアリかもしれませんけれども。デザイナーの制作コンセプトとゲーム全体の基本的構造は悪くなかったので、もう少しうまく調整してくれたらなぁ、とは思いました。
あと、最後の「遺言状」ルールは賛否両論でしょうね![]()
http://ejf.cside.ne.jp/review/mobcity.html
http://www.boardgamegeek.com/game/17635
ルールにしたがってカードをつなげていって、特定の条件が満たされたら、その列のカードを全て獲得します。その枚数(点数)を競うカードゲームです。健部さん持ち込み。
とてもシンプルでわかりやすく、通商路が長くなってくると高得点を狙ってドキドキします。が、プレイヤーの選択肢は手札次第ですのでカード運の要素が強く、先を読む楽しみがあまりありません。家族で気楽に楽しむくらいのレベルでしょうか。
http://ejf.cside.ne.jp/review/tradingroutes.html
与えられたテーマに沿った映画を作るために「監督」「男優」「女優」を集めて、賞を取ることを目指すゲーム。健部さん持ち込み。
カードが配布されて、運が良ければその時点でもう映画祭を開催出来てしまうというのはどうなんでしょう? 手札の改善がゲームの目的ですが、これもほとんど運任せです。他プレイヤーとの絡みが無いわけじゃありませんが、これはさすがに調整不足でしょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/hollywoodplayers.html
透けて見えるカードがずらり。健部さん持ち込み。

何と言っても「Gloom」は、カードの材質が目を引くでしょう。写真をご覧の通り、なんとカードの向こう側が透けて見えるのです。しかもこれは装飾的なだけではなく、ゲーム的にも意味のあるように作られています。
ゲームそのものはとてもシンプルです。1手番で2つのアクションを行って、自分の場札の改善や、他人の場札に支障を与えたりします。カードには特殊効果が満載で、それを駆使することで場の状況を劇的に変えることも可能です。
ゲームの目的は自分のキャラクターカードを出来るだけ不幸にすること(!)です。具体的にはマイナスの修正カードを自分のキャラクターカードに重ねることで、プレイヤーのポイントを増加させることが出来ます(マイナス点が大きいほど良いのです)。逆に、他人のキャラクターカードに「幸せな」プラスのカードを付けることで妨害を行うことも出来ます。
キャラクターカードに修正カードを重ねると、下のカードは透けて見えており、ポイントが変化した部分だけが「上書き」されたように見えます。これはカードの材質をうまく利用した、見た目にわかりやすく面白いギミックです。
自分の手番の最初で、不幸な(つまりマイナス点となっている)キャラクターカードは、特定のカードを使うことで「埋葬」することが出来ます。キャラクターカードを埋葬することでプレイヤーは得点を獲得することが出来るのです。
場に置かれているキャラクターカードは、どんなに不幸であっても得点の対象にはなりません。出来るだけ早く自分のキャラクターカードに大きな災いをもたらして、とっとと埋葬しなければなりません。変なゲームだw
特殊効果がやたら強力で、正直なところゲーム的には大味ですけれども、僕はこのゲームはとても気に入りました。カードがプレイされるたびに健部さんがフレーバーテキスト(英文)を読んでくれたおかげで、セッションがとても盛り上がったのも実に良かったですね。素晴らしい。
http://www.boardgamegeek.com/game/12692
最後は新作で〆ました。

僕以外は初プレイ。僕自身も2度目で、3人プレイは初です。追加ルールですが、使命達成時の3選択肢はゲーム開始時から採用し、3種のマーカー配置は5ラウンドから採用しました。個人的感想ですが、マーカー配置は序盤には使わない方がいいと思います。
中盤までは原材料の取り合いで、中盤過ぎから使命達成と影響力の厳しいせめぎ合いが続きました。3人プレイの場合、経済・政治・宗教のうち2つの影響力が単独トップであれば勝利です。しかしそれで決着が付かなければ、経済・政治・宗教の順で勝利判定を行います。
僕は政治力では圧倒していたのですが、経済力がいまひとつの状態でした。ということは宗教力を高めれば勝利だったのですけれども… なんと、終盤で健部さんのストゥーパを数え間違えるというおバカなミスで撃沈。結局、2時間以上もかかった熱戦となりましたが、健部さんが圧倒的な経済力で勝利をもぎ取りました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/himalaya.html
レポートは以上です。
帰りは「夢庵」でお楽しみの食事会&おしゃべりなど。もうこの時点で夜も遅かったのであまり長居も出来なかったのですけれども、なかなかに濃い話が出来ました。
これを機会に、今回参加出来なかった方も含めて、またこういうゲーム会をやりたいものです。
今後ともぜひまたおつきあいのほどを>健部さん&塩田さん

コメント