先日、実家に20年以上も置きっぱなしにしていた古いゲームが送られてきた。

さまざまな行き違いがあって、僕が実家に置いていたゲームの大半は廃棄されてしまったのだけれど、辛うじて30個足らずのゲームを取り戻すことが出来た。

ただ、これは予想していたことではあったけれども、届いたゲームのコンディションは悪いものが多かった。経年劣化は当然として、まずは輪ゴムによるダメージがかなり厳しい。今なら輪ゴムを使ってカードをまとめるなんてことは絶対に無いけれども、当時は何も考えずに使っていた。輪ゴムは耐久性が低く、数年経つと溶けてしまう。そうするとカードに跡が付いたり、粘着してはがれなくなってしまうのだ。届いたいくつかのゲームは輪ゴムのおかげでカードが痛んでいた。まぁ、カードならスキャンして作り直してしまえるので、面倒だけれども何とかなる。

最大の問題は「カビ」である。ボックスの表面に細かなカビの生えているものが多かった。カビはボードゲームにとって難敵のひとつで、一度これに侵されてしまうと、取り返しが付かないダメージを負うことになる。当然ながらカビは放っておくと他のゲームへも次々と浸食してしまうので、保管方法も含めて慎重に対処しなければならない。

箱の表面にだけにカビが生えているものは、まず乾燥した布で拭き取ってから、大きめのチャック付き袋に入れ、そこに乾燥剤を入れて密封した。袋も乾燥剤も100円ショップで販売されているので、それを大量に仕入れて使った。しかし箱の中身までカビてしまっているゲームも多数あり、それはさすがに修復不能である。なのでこれらは廃棄処分することにした。ということで、手元に残ったゲームは10数点のみである。ネットで調べてみたが、本など紙に生えたカビを除去するのはなかなか難しいようだ。

せっかくなので、その一部をちょっとだけ紹介してみる。

moon Gamer
Pacific War / Victory Games (Hobby Japan)

 http://www.boardgamegeek.com/game/5622

Gunslinger (真昼の決闘) / Avalon Hill

 http://www.boardgamegeek.com/game/1044

Up Front (アップフロント) / Avalon Hill (Hobby Japan)

 http://www.boardgamegeek.com/game/586

The Longest Day (史上最大の作戦) / Avalon Hill

 http://www.boardgamegeek.com/game/5651

War in Europe (第二次欧州大戦) / SPI (Hobby Japan)

 http://www.boardgamegeek.com/game/2802

往年のゲームフリークにはおなじみのゲームばかりかと。
いずれも70年代末期から80年代中期に発売されたゲームだ。

写真をご覧になればおわかりのように、ダメージの大きかったゲームは袋にいれてある。今後これらのゲームをプレイするかどうかはわからないのだけれども、ゲーム倉庫の片隅でゆっくり余生を送らせるという手もあるな、なんてことも考えている。ひとまず、古いゲームの手入れの方法を研究してみたいと思う。