23日(金/祝)は、OKAZU@秋山さん宅にて開かれた「第一回縁起物ゲーム会」に参加して遊んできました。参加したのは8人で、OKAZU@秋山さんの他に、A葉某さん・Hammerさん・rouiliaさん・Bone5さん・やすやす6700さん・タクヤさん、それに僕でした。
「縁起物ゲーム」… ええと、これ、ちょっと説明しずらいのですけれども、ゲーマーなら見ているだけで幸せになるような、そんな雰囲気を持ったゲームのことを指しているのだと思います。

例えば、必要以上にギミックに凝っているとか、あまり出回っていないけど知る人ぞ知る微妙なレアゲームというような、そんな感じでしょうか。
まぁ、半分以上はシャレなんで、言葉の意味はあんまり気にしなくていいかもしれせんけどw そういうゲームをみんなで持ち寄って遊ぼうというのがこのゲーム会の主旨です。そして右の写真は今回集まった「縁起物」。

さて、そんなことはともかくとして(え?)、今回のメインディッシュはやっぱり「3Dカタン」 でしょう。
このセットは OKAZU@秋山さんが購入したものです(余談ですが、当初このゲーム会は、これのお披露目が目的でした)。箱は当然のように立派な木箱に入ってシリアル番号が振られています。

中身も、ドイツゲームの伝統に則り、機能的かつ整然と箱に収まっております。素晴らしい眺めですな。

いつまで眺めていても飽きないのですけれども、せっかくなのでプレイ準備に入ります。タイルは見た目以上にしっかりした作りになっています。
そして準備完了&マップの完成。ご覧の通りです。

番号チップは透明で、タイル上に配置するようになっています。
手前の砂漠にいるのは泥棒です。何と3人組(汗)。
港の位置が今ひとつわかりずらいのがちょいと残念です。

もちろんルールはカタンです。このセットで騎士カタンも遊べますが、ここはあえて素カタンで。
もちろんじっくり堪能させていただきました。個人的には、リアルでカタンをプレイしたのは久しぶりです。

ちなみにこの日は、別卓にてこの後にもう1ゲームカタンが立ちました。

見た目が派手なこともあって、とても盛り上がっていたようです。
ということでカタンは終了。ここからは、それぞれが持ち寄ったゲームで遊びました。
Rette sich, wer kann (逃げろや逃げろ) / Walter Muller's Spielewerkstatt


沈没船からの脱出。A葉某さん持ち込み。4人。

1993年製のマイナーゲーム。沈没船から逃げ出した何隻かの救命ボードで、自分の色の乗組員を出来るだけ助けることが目的のゲームです。
マップ上にはプレイヤー数+1隻の救命ボートがあります。各救命ボートには6個ずつ穴が空いています。ここに乗組員を乗せることが出来るようになっています。乗組員には大きいコマと小さいコマの2種類がありますが、そのどちらもこの穴に入れることが出来ます。
ゲームの進行手順はやや変わっています。まず最初に水漏れするボートを決めます。これはなぜかプレイヤー全員の投票で決まります。同時投票の結果、最も多くの票が投じられたボートは、水漏れマーカーを穴に入れなければなりません。
もし、空いている穴がボートに無ければ、そのボートに乗組員を乗せているプレイヤー間でさらに投票が行われます。この時、小さなコマの乗組員は1票、大きなコマの乗組員は2票を持っています。投票に勝ったプレイヤーは、任意の穴に浸水マーカーを置き、そこにいた乗組員はゲームから取り除かれます。なお、ボートにいる乗組員よりも浸水マーカーの方が多くなると、そのボードは沈没します。
続いて移動するボートを決めます。これも全員同時投票です。最も多く投票されたボートは1歩前に前進します。
いずれの投票でも「同点票」のこともあるでしょう。この場合は、ターンプレイヤーが結果を選ぶことが出来ます(ターンプレイヤーはターンごとに変わります)。また、各プレイヤーはゲーム中に3回まで、投票時に「帽子」を提示することで、自分の望む結果になるようにプレイすることが可能です。
ここからがさらに変わっています。なんと、各プレイヤーは任意のボートにいる乗組員を1人選んで、他のボードに乗せ替えなければならないのです。詳しいルールは省略しますが、ここでうっかり他のボートに乗り移れなかった乗組員がゲームから取り除かれることがあります。
ボートが島に無事到着すると、そこにいた乗組員の種類(大小)によって得点が入ります。全てのボートが島に到着するか、あるいは沈没したらゲームは終了です。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
バラバラに存在するたくさんのコマを、限定された状況の中で、全体をひとつの目的に向けてバランス良く到達させることを目指します。シンプルで無駄のない構造なので、プレイヤー間の思惑の絡み方がストレートであり、直接攻撃に近いことまで出来ます。ソフトながら外交戦の要素も含まれており、メンバーによっては見た目以上に硬派なゲームとして捉えられるかもしれませんね。
このセッションは、経験の差もあってA葉某さんの圧勝でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/249


旧版のセットとルールで。4人。
いや、手軽でありながら悩ましくて良いゲームです。新版を買い逃したのが悔やまれます。このセッションは、初プレイというやすやす6700さんの快勝。お見事でした。
http://ejf.cside.ne.jp/review/forsale.html


今回は、最近なって考案された「簡易バージョン」でプレイしました。4人。
まだ公開準備中とのことですので、現時点で詳細は明かしませんが、これはかなりいい感じのゲームに仕上がっています。正式ルールを単にシェイプアップしただけではなく、このゲームの本質的に持っている面白さが濃厚に凝縮され、さらに新たなゲーム性までもが生み出されています。
まだ細かい調整は必要だとは思いますが、この方向性を僕はとても気に入っています。まだどこかで遊んでみたいですね。

ところで、このあたりで、おとなりの部屋ではやや時間のかかる「The First World War (Phalanx Games)」が始まりました。これ、ちょっとやりたかったんですけど、希望者が多かったので僕は遠慮して別卓へ行きました。 こんどぜひ遊びましょう>担当の方
さて、ここからは創作ゲーム会っぽくなってきました。
シルクロード / 創作ゲーム(Bone5さん作)


確か3度目のプレイ。プレイするたびに、ルールは当然としてコンポーネントもかなり変わっています。Bone5氏の並々ならぬ熱意が感じられる作品です。
今回のセッションでは、さらにゲームがスピーディになり、資金的にもカツカツなルールで行いました。
僕は意気込んで特定の色のタイルを買いまくったのまでは良かったのですが、その後でまるで流れに乗れず、中盤で早くもトップとダブルスコア以上になってしまいまして… こりゃダメだのぶっちぎりで最下位。このゲームは、歯車が一度狂うと立ち直りに時間がかかります…うーむ。

目玉のボールを決められた色の穴に入れるゲーム。大型ボードの四辺にはグリップがあって、それでコントロールしながら遊ぶという、大がかりなわりにはシンプルなゲーム。いや、これはゲームなのか?
ま、いずれにせよ、「縁起物ゲーム会」には実にふさわしいアイテムであることに違いありません。ちなみにダブルスも可。というか、やりました(汗)。
http://www.geocities.jp/atog2_435/zeze200509.htm#1

タクヤさんがかなり昔にデザインしたというゲーム。4人。親が選択するカードと、子がプレイするカードによってコマのポジションが決まり、それによってポイントの変動があるという感じでしょうか。カードには特殊な効果を持つものもあって、それがちょっとしたアクセントになっています。
テクニカルな要素があるようなないような… そのあたりは今ひとつつかめませんでしたが、パーティゲーム的にわいわい騒ぎたい人たちとやれば盛り上がるのではないでしょうか。


なんだこりゃ(褒め言葉)。4人。
簡単に言うと、シェイカーの中に入っているものを当てるゲームです。中に入れるものは「コルク」「王冠」「スプーン」「つまようじ」「割り箸」など、カクテルとはまるで無関係のものばかり。
この中からランダムに選ばれたもの1つと、バーテンダー(ターンプレイヤー)が選んだもの1つの計2つをシェイカーに入れ、それを振った音で他のプレイヤーは何が入っているかを当てます。
スコアの付け方やカードの使い方など細かいルールがあって、そのおかげでちゃんとゲームになっているのはさすがです。インパクトが強かったのもありますけれども、これは面白かったですねー。惨敗しましたけど(汗)。勝者はもちろん Bone5さんです。
http://www.geocities.jp/atog2_435/ama0002.htm#3

そして8人全員で「ダイアモンド」をやって〆です。個人的にはこのゲームを8人のフルメンバーでやったのは初めて。もちろんゲーム性には何の問題もありません。お手軽で簡単に盛り上がるバースト系ゲームですね。OKAZU@秋山さんが手堅く勝利しました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/diamant.html
レポートは以上です。
変わったコンセプトのゲーム会でしたが、新鮮な驚きに満ちた楽しい1日となりました。ほんと、あっという間に時間が過ぎましたよ。今回が「第一回」ということですので、ぜひとも「第二回」を企画しましょう。
1日お付き合いいただきましてありがとうございました&お疲れさまでした>参加者各位
お部屋の提供をしていただいて感謝です>OKAZU@秋山さん
またぜひお誘いください。よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (7)
8人集めてみたらうっかりあのような素晴しい面々が揃ってしまった事に感動を覚えております。
縁起物の解釈ですが、個人に任せているところがありますので、どう捉えて頂いてもかまわないと思います。ええ、縁起物ですから。
出来れば第2回、第3回と続けていきますので、その際はよろしくお願いします。
正直moonさんに持ってきていただいた、凶器にもぴったりの初版(Das) Spielもやりたかったんですが、あのゲームって実は3人でやるゲームが多いので、言い出しにくかったですねぇ。少なくとも何かしら山崩しぐらいはしておきたかったですがw
最後に自分のレポートにこちらの記事へのリンク貼らせていただいても宜しいでしょうか?別卓の詳細がわかるものですから。
Rette sich wer kannは、3種類あって「逃げろや逃げろ」はヴェッタリングという人の作品です。クラマーがラベンスバーガーから1983年に出した作品は、子どもゲームらしいんですがどんなゲームかよくわかっていません。
Das Spiel はまぁ見ていただいただけで僕は満足ですw
持ち運びは意外と楽だったので、機会を見て、ぜひいつか遊びましょう。
あと、リンクもトラックバックも大歓迎です。
>>おのさん
ご指摘ありがとうございました。
Geek の情報とボードウォークやTGWの情報と合致しないので変だと思ってはいたのですが、雰囲気がクラマーっぽいので誤解していました。記事の方は修正しました。
クラマーの古いゲームの方もぜひ見てみたいですね。ええ、もちろん縁起物として(^-^;
是非、実物を見てみたいですね。
ところで、「騎士カタン」はできるとのことですが、「6人カタン」はできるのでしょうか?(「できる」と言われたら、心が動いてしまいそうで怖いけど...)
あれは面白かったですよ。
これは日本素人ゲーム大賞の有力候補ですな(って何?)。
>>MQさん
3Dカタンのプレイヤーは4人までです。残念。
>3Dカタンのプレイヤーは4人までです。残念。
ああ、残念。だけど安堵しました。(^^;