18日(日)は、千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。集まったのは、20年来のゲーム仲間さんたちです。僕を入れて全4人。
このメンバーで集まるゲーム会は3ヶ月ぶりくらいかな、と思っていたら、なんと昨年の夏以来ということで、半年以上も空いていたのね…
Beowulf - The Legend (ベーオウルフ) / Kosmos (Franckh-Kosmos)
上級ルール+バリエーションを取り入れてみました。
個人的には2回目のプレイ。前回のレポートとゲームの内容についてはこちらのレポートをどうぞ。
冒頭に書いたように、今回は上級ルールとなる「財宝エピソード」を使いました。これはメインエピソード(メジャーエピソード)と似ていますが、「競りは財宝のみで行う」「最後に残った者だけが恩恵を受ける」「競りに負けても財宝は手元に戻る」「財宝エピソードが終了してもスタートプレイヤーは変わらない」等々の細かな相違点があります。
基本ルールでは名声と財宝は同じ意味を持ちますが、上級ルールではさらに柔軟な運用が可能となり、難易度も若干増します。とはいうものの、アクションカードのマネージメントが中心となるゲーム性が変わるわけではないので、面白さはほぼ同じといっていいかと思います。
今回のセッションで僕は、中盤までほとんど名声ポイントを取れずにあせりまくり 手札の調整はうまくやったつもりが、肝心なところでチャレンジに失敗したりしてどうも流れがよろしくない。結局、押すべきところを押し切れなかったばかりか、終盤で致命的なダメージをくらって、その時点で事実上の脱落となってしまいました。
このゲームは最後の3つの競りが点数的にも大変に重要で、そこにどういう形で持って行けるかが勝敗に大きく影響します。結局、そこで大量点を稼いだプレイヤーの勝利となりました。
面白いゲームだとは思うのですが、最初にプレイした時以上に運の要素が強く感じられ、全体的な単調な印象を受けました。純粋なコミュニケーションゲームとして取り組むか、あるいは背景世界の理解を深めて感情移入しておかないと、この作品を十分に楽しめないような気がします。せめて各エピソードの簡単な説明があればよかったのですけれども。
http://www.boardgamegeek.com/game/17449
Hazienda (ハチエンダ) / Hans im Glück
土地か動物か。
これも僕以外は初プレイ。ボード裏面のやや複雑な地形で遊びました。
前半は動物が重視される展開となり、ゲームはやや早めに進行します。中間決算では、小さな土地グループを各所に配置し、そこから少ない動物で市場に連結していく方針を採ったプレイヤーが大量得点を獲得してダントツトップ。中間決算でここまではっきり差がついたゲームは初めてです。
僕は序盤で土地を重視するつもりが、うっかり動物に走ってしまい得点が伸びずに苦労しました。後半は長い土地グループを作って、ハチエンダ+複数の池のコンボを絡めて一気に大量得点を狙いましたが、前半の差を埋めることはかなわず、大差を付けられて2位に沈みました。
土地カードに恵まれなかったこともありますが、それでも前半にやや雑なプレイになってしまったのが悔やまれます。僕は4回目のプレイですが、このセッションが最もひどい出来だったように思います。前半に長大な動物グループを作ることを目指したのが直接に敗因で、それよりももっと広範囲に土地タイルの布石を打っておくべきでした。
「ハチエンダ」は堅実に楽しめる良いゲームで、国内でも海外でも評価が高い作品なのですが、思ったほどには繰り返しプレイがされていないようです。派手なイベントなどのゲーム的演出に乏しいからか、フリークを満足させるようテクニカルな要素があまりないからか、それとも僕の気のせいか…
http://ejf.cside.ne.jp/review/hazienda.html
Vegas Showdown / Avalon Hill (Hasbro)
ベガスで一山当てるゲーム(そうか?)。
ゲームの内容と簡単なレポートはこちらのレポートをどうぞ。これも僕を除いて3人が初プレイでした。
競りはシンプルなシステムなので、相場観を把握するにはそれほど苦労はしないでしょう。それにチップは常にカツカツなので、中盤までは買えるものをとりあえず買っておくというだけでも結構何とかなります。ただ、誰がいくらお金を使ったかはしっかり見ておいた方がいいでしょう。
このゲームの華である建物の建設も実はそんなに難しくはないのですが、どんな種類の建物(パラメータやドアの位置など)がゲームに登場するかを把握しておいた方が当面の方針を立てやすいこともあり、これだけはプレイ経験がある方が有利かと思います。
ということで、建築基準の厳しい Night Club を2つも立てられたことによる名声ポイントが大きく、終盤の2位プレイヤーによる猛追を辛くもかわして快勝しました 3ゲーム目にして初勝利。
http://www.boardgamegeek.com/game/15364
Aquadukt (アクアダクト) / Schmidt
ドイツゲームにしては珍しく20面体ダイスを使います。
前回のレポートはこちらからどうぞ。家タイルを置き、そこに水源から水路を引いて水を供給することで得点を稼ぐゲームです。自分の手番では、「家を置く」「水源を置く」「水路を引く」のいずれかしか行えないため、タイミングと効率を見計らいながら慎重にアクションを選択することになります。
定石としては、まずは家4軒のタイルをばらまいておいて、それを基準に水源の位置や水路の方向を決めるようにするのが良いでしょう。水路は自分で引くよりも誰かに引いてもらう方が効率が良いに決まっていますので、誰かの家の近くにタイルを置くことによって便乗する形を取るのも重要です。
このセッションでは僕は、4軒タイルをなぜか2枚も温存してしまい、配置するタイミングを逃してしまいました。水が供給されている土地には家の軒数が少ないタイルからしか配置出来ないので、1軒タイルを早めに消費しようとしたのですが、それがどうも中途半端だったようです。もう少し徹底して方針を貫くべきでした。ゲームは、高得点タイルに着実に水路を引きまくったプレイヤーの勝利。妥当な結果です。
質素なコンポーネントに地道な努力と適度な他プレイヤーへの干渉が必要という質実剛健な内容のゲームです。僕は好きなゲームなのですが、華やかさに欠けるので残念ながら一般ウケはしないでしょう。
http://www.tgiw.info/news/nurnberg2006.html#schmidt
Go West (ゴーウエスト) / Phalanx Games
ニンニキニキニキニンニンニン(懐)。デザイナーはコロヴィーニ。アメリカ史における西部開拓をテーマにしているはずですが、その背景はほとんどゲームとは無関係です。
このゲームは、この日の朝にささっとルールを読んだばかりの初見でした。だからってことはないんですけれども、スコアリングルールを間違えていることがゲーム途中でわかって無念の途中終了。すまん。コロヴィーニらしい面白い動きのあるゲームなので、正しいルールでまたどこかで遊びたいところ。
http://ejf.cside.ne.jp/review/gowest.html
Diabolo (ディアボロ) / Amigo
本日の〆です。天国と地獄に置かれたカードで点数を競います。内容と前回のプレイレポートはこちらをご覧ください。
軽いのでこのメンツには合わないかなと思ったのですが、駆け引きの要素がかなりあったからか、あるいは1日中ゲームを遊んで疲れた頭にはちょうど良かったのか、いずれにせよ好評でした。僕も良いゲームだと思います。でも勝てない… このゲームも全然ダメだの最下位。うう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/diabolo.html
レポートは以上です。
お昼から午後8時くらいまでたっぷり遊びました。事前に準備のための時間がほとんど取れなかった関係で、この日に遊んだゲームは全て僕が過去に遊んだものばかりとなりましたが、十分に楽しめたので満足です。全部のゲームのインストをしたのでちょっと疲れましたけど。
ということでお疲れさまでした>参加者の方々
また遊びましょう~
コメント
コメント一覧 (4)
「ハチエンダ」はいいゲームですよね。だから僕はもっと遊びたいのですけれども、相手をしてくれる人がだんだんと減ってきています… まぁ気長に相手を探そうかと思います。
コンポーネントの色使いも南米の自然の雰囲気が出ていてよいですよね。身内のリクエスト率は高いです。
レポートにもあったように、序盤で土地を分散しないとあとでかなり行き詰まってしまう点で、ひどい目に遭うこともしばしばですが良いゲームですね。
個人的には町を池で囲んで相手の連結をブロックする作戦を研究中ですが、この作戦は友達をなくしそうな気も(^^;)ハチエンダと池がそれぞれ12金と言うのもシビアなバランス設定ですね。
花粉の季節ですが体調にはお気を付けられて下さい。
それではまた。
おお、ここにもハチエンダの人が。素晴らしい。
池でブロックというのは、慣れている人どうしのプレイでは普通に行われているみたいですよ。目算をしっかりやらないと単に点数をあげてしまうだけになってしまうので、上級者向けの作戦ですね。あぁ、こんなコメントを書いていたらまた遊びたくなってきましたよw
花粉についてはお気遣いいただき感謝です。
とりあえずお薬とマスクで何とか乗り切ります…